JPH10182313A - イネ科種子の発芽促進剤 - Google Patents

イネ科種子の発芽促進剤

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Publication number
JPH10182313A
JPH10182313A JP34539196A JP34539196A JPH10182313A JP H10182313 A JPH10182313 A JP H10182313A JP 34539196 A JP34539196 A JP 34539196A JP 34539196 A JP34539196 A JP 34539196A JP H10182313 A JPH10182313 A JP H10182313A
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JP
Japan
Prior art keywords
germination
seed
malononitrile
promoter
seeds
Prior art date
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Pending
Application number
JP34539196A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuteru Ishihara
光輝 石原
Yoji Esashi
洋司 江刺
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明が解決しようとする課題は、イネ科種
子の休眠状態を短期間で打破して発芽させ、播種後の種
苗を健全に生育させる優れた発芽促進剤、及び該促進剤
を用いるイネ科種子の発芽促進方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 マロンニトリルを有効成分とするイネや
ムギ等のイネ科種子の発芽促進剤、及び該促進剤を用い
るイネ科種子の発芽促進方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イネ科種子の休眠
覚醒を促し、発芽促進と発芽率を高める優れた種子発芽
促進剤、及び該促進剤を用いるイネ科種子の発芽促進方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】品種改良等により得られる有用かつ貴重
なイネやムギ等のイネ科種子の増産は気候条件のよい地
域で栽培し、種子を収穫して、生産者に配布するという
方法で行われている。しかし、収穫直後の種子は休眠状
態にある為、その発芽率は低く、一般に休眠を打破して
同調的に種子を発芽させる為には、自然乾燥で2〜3ヵ
月、35℃程度の乾燥で約3〜4週間という長期間を要
する。また、イネ科種子においてはジベレリンが発芽を
促すことがよく知られているが、ジベレリンを用いて発
芽した芽は徒長し、健全な種苗としては望ましいもので
はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、イネ科種子の休眠状態を短期間で打破して
発芽させ、かつ健全な種苗を提供し得る優れた発芽促進
効果を有する発芽促進剤、及び該促進剤を用いるイネ科
種子の発芽促進方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため種々研究を重ねた結果、マロンニトリ
ルを有効成分とする薬剤が優れた発芽促進効果と播種後
の種苗が健全に生育することを見いだし、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は、マロンニトリルを有効
成分とするイネ科種子の発芽促進剤、及び該促進剤を用
いるイネ科種子の発芽促進方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】発芽促進剤としてのマロンニトリ
ルは、オナモミ種子に対する効果が植物化学調節学会創
立30周年記念大会で発表されたのみであり、他の植物
種子に対する発芽促進効果は全く報告されていなかっ
た。
【0006】本発明に係る発芽促進剤は、マロンニトリ
ルを水で希釈して用いればよく、またその濃度は、0.
1ミリモル溶液未満では期待される効果が低下し、また
1ミリモルを越えてもそれほど大幅な効果の向上が見ら
れないことから、通常、0.1から1ミリモル程度であ
ればよい。実際に使用する場合は、種子を塩水選し、薬
剤で消毒後、所定濃度のマロンニトリル水溶液で吸水、
発芽させた後に播種すればよい。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係るイネ科種子の発芽促進剤
を実施例、試験例、及び比較例により説明するが、本発
明はこれらのみに限定されるものではない。
【0008】(実施例1〜3)マロンニトリル10ミリ
モル水溶液を原液とし、水で希釈して表1、2に示す有
効成分濃度に各々調製した。
【0009】(試験例1)外径9cmのプラスチックシ
ャーレ3枚にそれぞれ濾紙を二枚敷きつめ、コムギ種子
(バンドウワセ)65粒前後をシャーレ内に入れた。次
いで実施例1〜3に従って調製したマロンニトリル水溶
液を各シャーレに8ml加え、23℃において40時間
後の発芽数を調査し、平均発芽率を計算した。その結果
を表1に示す。尚、発芽後播種したものは健全に生育し
た。
【0010】(比較例1)比較処理剤としてマロンニト
リルを含まない水を用い、試験例1と同様に試験した。
その結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】(試験例2)外径9cmのプラスチックシ
ャーレ3枚にそれぞれ濾紙を二枚敷きつめ、イネ種子
(K1)100粒前後をシャーレ内に入れた。次いで実
施例1〜3に従って調製したマロンニトリル水溶液を各
シャーレに50ml加え、23℃において6日後の発芽
数を調査し、平均発芽率を計算した。その結果を表2に
示す。尚、発芽後播種したものは健全に生育した。
【0013】(比較例2)比較処理剤としてマロンニト
リルを含まない水を用い、試験例2と同様に試験した。
その結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】
【発明の効果】本発明に係るマロンニトリルを有効成分
とするイネ科種子の発芽促進剤、及び該促進剤を用いる
イネ科種子の発芽促進方法は、当該種子の休眠状態を短
期間で打破して発芽させ、播種後の種苗を健全に生育さ
せるため、当該種子の増産に大きく寄与する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マロンニトリルを有効成分とするイネ科
    種子の発芽促進剤。
  2. 【請求項2】 マロンニトリルを用いるイネ科種子の発
    芽促進方法。
JP34539196A 1996-12-25 1996-12-25 イネ科種子の発芽促進剤 Pending JPH10182313A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100391305B1 (ko) * 2001-05-30 2003-07-12 최상철 가시연의 발아방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100391305B1 (ko) * 2001-05-30 2003-07-12 최상철 가시연의 발아방법

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