JP5635692B2 - 水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤及びその使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、作物の幼い苗の発根剤の技術領域に属し、具体的には、水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤及びその使用方法に関する。
水稲の機械による移植では、プラスチックトレーを用いて育苗する。常用のプラスチックトレーの仕様は、長さ58cm、幅28cm、高さ2cmである。普通のハイブリット米ではトレー当たり80〜100gのスプラウトを播種し、通常の稲では120〜150gを播種する。水稲の根系は、育苗トレーの底に巻き付いた状態で成長し、多くの根は互いに絡み合って、育苗トレーの底に一枚の白い根の絨毯を形成する。これらの根は、厚さが僅か2〜2.5cmの育苗トレーの土に絡み付いており、根圏が非常に込んでいる状態にあり、根毛の数が減少してしまうので、トレーによる育苗の品質が低下する。機械的に移植する際に、根系が引っ張られて切れて損傷し、苗の機械的移植後の活着と再緑化が遅くなり、発根と分蘖が遅れ、稲の生産量と品質に対して、特に我が国の東北の一毛作地域と南の早稲地域において、多大な影響を与える。
機械的に移植した苗の根系の損傷について、主に以下のような方法を用いて改善する。1)生産する上で主にさまざまな施肥方法と根系成長促進剤を使用し、水稲の根系の成長を促進し、機械的移植による根への損傷を減らす効果を期待するが、実際には育苗トレーの中の多くの根系が逆に機械的移植の際に、苗に更に大きな損傷を与える。2)一部の稲作農家は、機械的に移植する前に育苗トレーの底部の余分な根系を切り取ることによって、機械的移植の際にサンプラーが底部の多くの根系を引っ張ることによる上部の根系の損傷を減らしているが、この方法は小面積の農家だけに適用でき、手間と時間がかなりかかる。3)育苗トレーの改造がもう一つの方法であり、例えば鉢形絨毯状育苗トレーは、鉢形絨毯状育苗トレーの育苗トレー構造を改造して、上は絨毯で下は鉢の育苗法を行い、機械的移植の技術改善とともに、更に精密に育苗を播種でき、特にハイブリット米の機械的移植苗の栽培及び育成に一定の効果がある。しかし、鉢形絨毯状のトレーは育苗トレーのコストが上がり、鉢形の絨毯状苗は機械的移植の際の技術的要求が高く、例えば、サンプラーが育苗鉢を正確に取れない場合、従来のトレー育苗と同じ結果になり、この技術を我が国の大面積で、特に南の稲地域で広めるのは困難である。
従来技術の上記問題に対して、本発明の目的は、オーキシン類の植物成長調整剤及びジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを含む、水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法の技術案を提供し、機械的に移植した苗の再緑化と成長を著しく促進し、分蘖の発生を早めさせ、有効穂を著しく増やして、最終的には水稲の生産量を著しく増やすことにある。
前記の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤は、オーキシン類の植物成長調整剤及びジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを含み、オーキシン類の植物成長調整剤の濃度が1〜10ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度が50〜200ppmであることを特徴とする。
前記の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤は、前記オーキシン類の植物成長調整剤が、ナフタレン酢酸、ナフタレン酢酸ナトリウム、インドールプロピオン酸、インドール酪酸、ナフチルオキシ酢酸、又は4−ヨードフェニル酢酸のいずれか、若しくはこれらの一以上の混合物であることを特徴とする。
前記の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤は、前記オーキシン類の植物成長調整剤の濃度が2〜8ppmであり、好ましくは4〜6ppmであることを特徴とする。
前記の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度が100〜180ppmであり、好ましくは120〜170ppmであることを特徴とする。
前記の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法は、発根剤を使用して浸種する場合には、インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度が1〜3ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度が2〜5ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度が50〜200ppmであり、溶液が種に浸み込むように加え、浸種時間がインディカ米では40〜50時間、ジャポニカ米では70〜80時間であり、浸種が完了した後に洗うことなく、そして通常の方法で催芽して播種することを特徴とする。
前記の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法は、インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度が1.5〜2ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度が3〜4ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度が100〜180ppmであり、好しくは150〜170ppmであり、浸種する時間がインディカ米では42〜45時間、ジャポニカ米では72〜75時間であることを特徴とする。
前記の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法は、発根剤を噴射して使用する場合には、インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度が4〜8ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度が5〜10ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度が50〜200ppmであり、噴射時期が育苗トレーに土盛した後播種する前から播種後苗の1葉1芯が生えるまでで、各標準機械的移植トレーに噴射する溶液の量が10〜20mlであることを特徴とする。
前記の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法は、インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度が5〜6ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度が7〜9ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度が100〜180ppmであり、好しくは150〜170ppmであることを特徴とする。
ナフタレン酢酸ナトリウム(1-Naphthylacetic Acid,NAA-Na)は、オーキシン類の物質であり、広範囲で有効な植物成長調整剤でもある。ナフタレン酢酸ナトリウムは、ナフタレン酢酸、ナフタレン酢酸ナトリウム、インドールプロピオン酸、インドール酪酸、ナフチルオキシ酢酸、4−ヨードフェニル酢酸等のオーキシン類の植物成長調整剤で代替できる。ナフタレン酢酸ナトリウムは、内因性オーキシンのインドール酢酸の効果特性及び生理活性を有し、例えば、細胞の分裂と拡大を促進し、不定根の形成を誘導し、結実を増加させ、実落ちを防止し、雄蕊と雌蕊の比率を変える。0.001〜0.01ppmの濃度範囲内では、水稲の根の成長を促進し、不定根の発育に有利であるが、10mg/Lを超えると、根の成長を著しく抑制し、0.001〜10ppmの範囲内だと水稲の芽の成長への影響が少ない。ナフタレン酢酸ナトリウムの応用は、多くはその低濃度での作物の根系と幼苗の成長を促進する生理的作用を応用するものであり、ナフタレン酢酸ナトリウムの高濃度(1〜2ppm)での作物の根系に対する調節制御についての研究は少ない。これまで、高濃度のナフタレン酢酸ナトリウムを活用し、水稲を機械的に移植するトレー育苗の根系を調節制御して、機械的に移植する苗の根系への損傷を減らしたり、再緑化と分蘖を早めたりする応用については、報告されていない。
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、高効率で、広範囲で有効な新型内吸引性殺菌剤であり、強い殺生効果があり、水稲を浸種する時に次亜塩素酸をゆっくり放出し、菌体の蛋白質の性質を変化させて膜の浸透性を変え、酵素系の生理及び生化を阻害し、DNA合成などの過程に影響を及ぼし、病原菌を直ちに殺す。50ppm以上にすると、殺菌率は90%を超え、様々な細菌、藻類、真菌、及び病原菌を殺すことができる。ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、化学的性質が安定しており、乾燥条件で保管すると半年間の有効塩素の下降率が1%以下であるので、保存や運送に便利であり、安全で便利に使用でき、使用量が少なく、薬効の保持時間が長い。
上記の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤は、ナフタレン酢酸ナトリウムの、高濃度では水稲の根系の成長を抑制し、低濃度では根系の成長を促進する生理的特性を利用し、水稲の機械的移植のトレー育苗及び機械的移植後の水田での苗の成長の農学的要求を結び付けて、育苗トレーの中では、高濃度のナフタレン酢酸ナトリウムの環境を作って苗の根系と苗の地上部の伸び及び広がりを制御して、機械的に移植する際の苗の根系と苗の地上部の損傷を減らし、移植後には、苗の根系の周囲のナフタレン酢酸ナトリウムの濃度が下がり、根系の発育と苗の地上部の成長を促進する。ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを殺菌剤として利用すると、機械的移植のトレー育苗での様々な病害を効率的に防げるだけでなく、同時に苗の白根の発生を促進して、機械的移植後の根系の回復、成長に有利であり、苗全体の活着と再緑化を促進する。用いるナフタレン酢酸ナトリウムは、非常に水に溶け易く、溶液調製が便利で早い。用いるナフタレン酢酸ナトリウム及びジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、常用の試剤であるため、入手が便利で、費用も安い。この発根剤は、機械的に移植する水稲に応用し、機械的に移植した苗の再緑化と成長を著しく促進し、分蘖の発生を早め、有効穂を著しく増やせ、水稲の生産量を著しく増やせる。この発根剤は、浸種使用及び噴射使用という二つの使用方法を採用し、使用が簡単で、作業が便利である。
本明細書に記載されたパーセントは、特に説明する場合を除き、重量パーセントを表す。
以下、具体的実施例とともに本発明をより詳しく説明する。
処方1:ナフタレン酢酸ナトリウム 1ppm、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム濃度 50ppm
処方2:ナフタレン酢酸ナトリウム 2ppm、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム濃度 200ppm
処方3:ナフタレン酢酸ナトリウム 5ppm、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム濃度 150ppm
処方4:ナフタレン酢酸ナトリウム 8ppm、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム濃度 200ppm
処方5:ナフタレン酢酸ナトリウム 10ppm、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム濃度 120ppm
上記のナフタレン酢酸ナトリウムは、ナフタレン酢酸、ナフタレン酢酸ナトリウム、インドールプロピオン酸、インドール酪酸、ナフチルオキシ酢酸、4−ヨードフェニル酢酸のいずれか一つ、または、これらの混合物で代替できる。
上記の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法は、浸種使用及び噴出使用という二つの方法を含む。
発根剤を使用して浸種する場合:インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は2ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は3ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は200ppmである。溶液は、種に浸み込むように入れられ、浸種時間はインディカ米の場合には42時間、ジャポニカ米の場合には72時間であり、浸種した後は、洗わずに、直接、35℃の環境で保湿して催芽し、それ以降は通常の方法で催芽、播種する。この使用方法の中で用いたオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は1ppm、3ppmである。ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は2ppm、4ppm、5ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は50ppm、100ppm、150ppm、180ppmである。浸種時間は、インディカ米の場合には、40時間、45時間、50時間であり、ジャポニカ米の場合には、70時間、75時間、80時間であり、その他の方法は上記と同じで、同等の有益な効果が得られる。
発根剤を噴射して使用する場合:インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は5ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤は8ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は200ppmであり、噴射時期は、育苗トレーに土盛した後播種する前から、播種後に苗の1葉1芯が生えるまでで、各標準機械的移植トレーに噴射する溶液の量は15mlである。この使用方法で用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は4ppm、6ppm、7ppm、8ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は5ppm、6ppm、7ppm、9ppm、10ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は50ppm、100ppm、150ppm、180ppmであり、使用量は10ml、12ml、18ml、20mlである。他の方法は上記と同じで、同等の有益な効果が得られる。
トレー育苗の他の液状肥料及び病虫害の管理は、現地の伝統的方法と同じである。
本発明の有益な効果をより詳しく説明するため、以下の対応実験で説明する。
農地実験の処理方法:浸種による方法を採用する場合は、発根剤の浸種は通常の方法で行い、浸種した後、種を洗わない。噴射による方法を採用する場合は、育苗トレーの土盛、灌水などは通常の機械的移植のトレー育苗法で行う。実験は、2009年、2010年に中国水稲研究所の実験農場(浙江富陽・皇天水田)の標準実験田で行った。早熟のインディカ米、一毛作で晩熟のインディカ米の機械的移植のトレー育苗の応用効果を実験し、実験は大区の比較方法を採用し、大区の面積は15m×20mである。移植前に苗の病害を調査し、サンプリングする方法で苗の性質を調査し、移植後の活着と再緑化の状況を調査し、水稲の収穫時に種試験及び生産量試験を行う。実験の結果、発根剤は、機械的移植苗の活着と再緑化の時間を移植後の2〜3日に早めることができ、籾米の生産量を10〜20%向上させ、応用効果が著しかった。
Figure 0005635692
表1は、発根剤で浸種または噴射したトレー育苗の性質である。実験結果の表明:発根剤で処理した苗の根の長さ及び根系の乾燥重量は、対照用の苗より遥かに小さく、平均減少率は50%以上になる。葉令及び茎幅の変化はそれほど目立たない。葉面積及び地上部の乾燥重量の変化が目立つ。総合的に分析すると、発根剤で浸種又は噴射すると、トレー育苗の根系の生長を著しく制御でき、苗の生長及び発育には影響を与えない。実験用育苗トレーを観察すると、発根剤で処理した苗育トレー底部の根系の巻き付きは著しく減少したが、苗の巻き上げには影響を与えなかった。実施例1、実施例3、及び実施例5で同じ実験をしても上記の有益な効果が得られる。
Figure 0005635692
実験結果の表明:発根剤で処理することにより、トレー育苗の病害発生を著しく減少でき、データの比較からわかるように、発根剤での浸種と噴射の処理は、トレー育苗の病害防止効果がほぼ一致する。実施例1、実施例3、及び実施例5で同じ実験をしても上記の有益な効果が得られる。
Figure 0005635692
水稲移植後の芯葉からの吐水は、苗の活着、再緑化、成長の総合的な挙動であり、最も重要で著しい、活着、再緑化、成長の観察指標である。表3からわかるように、発根剤による処理は、芯葉の吐水時間を著しく短縮でき、そのうち2ppmで浸種した中嘉早32の苗では、機械的移植後の芯葉の吐水時間が、対照用苗より7.3日短縮し、8ppmで噴射された苗では8.9日短縮し、時間の短縮率は51.4%及び62.7%である。秀水09では、それぞれ3.2日及び3.6日短縮し、時間の短縮率は46.4%及び49.3%である。水田で観察すると、芯葉だけでなく、他の各葉の吐水時間も全て早まり、苗は葉が直立し、全体が活着、成長の特徴を表しており、発根剤は移植後の苗の生長を著しく強化し、再緑化を早めている。実施例1、実施例3、及び実施例5で同じ実験をしても上記の有益な効果が得られる。
Figure 0005635692
表4は、発根剤による処理後の機械的に移植した苗の成長状況である。表からわかるように、発根剤で処理した苗の、移植してから12日目の1株当たり根の合計数、1株当たり白根の数、1株当たり分蘖の数は全て対照用苗より倍増し、平均葉令及び株の平均高さは著しく増加する。分析すると、発根剤で浸種または噴射処理した苗は、移植後の活着、再緑化、成長が対照用苗より著しく早くなり、特に移植後の根系の発育及び分蘖の発生が一番目立つ。実施例1、実施例3、及び実施例5で同じ実験をしても上記の有益な効果が得られる。
Figure 0005635692
表5は、発根剤で処理した中嘉早32及び秀水09の実際の生産量及び生産量の構成要素である。表4でわかるように、発根剤で浸種又は噴射の処理をした中嘉早32の実際の生産量比率は、それぞれ対照より10.47%及び12.14%増加し、秀水09では、それぞれ16.92%及び1.47%増加した。生産量の要素を分析すると、発根剤処理は、主に水田での有効穂の数を著しく増加させたが、各穂の粒の合計数及び結実率への影響は目立たない。実施例1、実施例3、及び実施例5で同じ実験をしても上記の有益な効果が得られる。

Claims (7)

  1. オーキシン類の植物成長調整剤及びジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを含み、
    前記オーキシン類の植物成長調整剤は、ナフタレン酢酸ナトリウムを含み、
    前記オーキシン類の植物成長調整剤の濃度は1〜10ppmであり
    前記ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は50〜200ppmであることを特徴とする水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤。
  2. 前記オーキシン類の植物成長調整剤の濃度は、2〜8ppmであることを特徴とする請求項1に記載の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤。
  3. 前記ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は、100〜180ppmであることを特徴とする請求項1に記載の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤。
  4. 発根剤を使用して浸種する場合には、インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は1〜3ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は2〜5ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は50〜200ppmであり、溶液が種に浸み込むように加え、浸種時間はインディカ米では40〜50時間、ジャポニカ米では70〜80時間であり、浸種が完了した後に洗うことなく、そして通常の方法で催芽して播種することを特徴とする請求項1又は2に記載の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法。
  5. インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は1.5〜2ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は3〜4ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は100〜180ppmであり、浸種する時間はインディカ米では42〜45時間、ジャポニカ米では72〜75時間であることを特徴とする請求項に記載の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法。
  6. 発根剤を噴射して使用する場合には、インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は4〜8ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は5〜10ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は50〜200ppmであり、噴射時期は育苗トレーに土盛した後播種する前から、播種後苗の1葉1芯が生えるまでで、各標準機械的移植トレーに噴射する溶液の量は10〜20mlであることを特徴とする請求項1又は2に記載の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法。
  7. インディカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は5〜6ppmであり、ジャポニカ米に用いるオーキシン類の植物成長調整剤の濃度は7〜9ppmであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度は100〜180ppmであることを特徴とする請求項に記載の水稲の機械的移植のトレー育苗用発根剤の使用方法。
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