JPH10182273A - 液肥と製造方法及び装置 - Google Patents

液肥と製造方法及び装置

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JPH10182273A
JPH10182273A JP33952196A JP33952196A JPH10182273A JP H10182273 A JPH10182273 A JP H10182273A JP 33952196 A JP33952196 A JP 33952196A JP 33952196 A JP33952196 A JP 33952196A JP H10182273 A JPH10182273 A JP H10182273A
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Shunsaku Kokubu
俊作 国分
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KOKUBUN NOJO KK
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    • C05F3/00Fertilisers from human or animal excrements, e.g. manure
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/20Liquid fertilisers
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で、安価で、然も効率の良い液肥の製造
方法と製造装置を提供し、廃棄物である人畜屎尿を廃棄
する必要なく、有用な液肥に転換する。 【解決手段】 第1反応槽中に活性剤と、通性嫌気性菌
と、土着菌とを収容して原料液の供給を受け、小量の通
気下で原料液を嫌気性反応させて一次活性化し、 第2
反応槽中には活性剤を収容し、一次活性化した原料液を
供給し、小量の通気下で一次活性化した原料液を嫌気性
反応させて二次活性化し、 第3反応槽中に活性剤を収
容し、二次活性化した原料液を供給し、小量の通気下で
二次活性化した原料液を嫌気性反応させて三次活性化し
た生成液を得、生成液を人畜屎尿の浄化槽に混入して屎
尿を液肥とする、ことを特徴とする液肥の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液肥とその製造方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、農場やゴルフ場で使用される農薬
や肥料が雨水により流出して環境を破壊するので、深刻
な社会問題となっている。人間の幸福の為に推進されて
きた技術革新と産業開発はそのマイナス面が露呈し始め
ている。その結果、「かけがえの無い地球」と云う言葉
が叫ばれるようになり、今日では「明るく、安全で、快
適な農業とゴルフ場」の開発は、社会の緊急課題となっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、液肥の製造方法
と装置は著しく複雑で、高価な欠点があった。本発明は
微生物の培養により従来よりも遙かに簡単で、効率良
く、安全で、然も安価に液肥を製造できる方法と装置を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は安全で安価な液
肥を提供することにより、明るく、安全で、快適な農業
とゴルフ場を提供することを目的とする。
【0005】本発明はまた、微生物の培養により、簡単
で効率良く、安価に、人畜の屎尿を処理できる微生物に
よる液肥の製造方法と装置を提供することを目的とす
る。
【0006】本発明は、廃棄物である人畜屎尿を廃棄す
ることなく、有用な液肥に転換できる為、公害防止及び
産業上極めて有用である。
【0007】本発明は、第1反応槽中に活性剤と、通性
嫌気性菌と、土着菌とを収容して原料液の供給を受け、
小量の通気下で原料液を嫌気性反応させて一次活性化
し、第2反応槽中には活性剤を収容し、一次活性化した
原料液を供給し、小量の通気下で一次活性化した原料液
を嫌気性反応させて二次活性化し、第3反応槽中に活性
剤を収容し、二次活性化した原料液を供給し、小量の通
気下で二次活性化した原料液を嫌気性反応させて三次活
性化し、三次活性化した原料液を人畜屎尿の浄化槽に混
入して屎尿を液肥とすることを特徴とする液肥の製造方
法である。
【0008】本発明はまた、通性嫌気性菌と、活性剤
と、土着菌とを収容して原料液の供給を受け、小量の通
気下で原料液を嫌気性反応させて一次活性化する第1反
応槽と、活性剤を収容して一次活性化した原料液の供給
を受け、小量の通気下で原料液を嫌気性反応させて二次
活性化する第2反応槽と、活性剤を収容して二次活性化
した原料液の供給を受け、小量の通気下で原料液を嫌気
性反応させて三次活性化する第3反応槽と、三次活性化
した原料液を人畜屎尿に混入して液肥とする浄化槽と、
第1、第2及び第3反応槽に通気する通気装置と、を有
することを特徴とする液肥の製造装置を提供する。
【0009】土着菌はその土地に土着する菌で、例えば
土壌、池の泥、ヘドロ、下水汚泥及び/又は腐植土等が
あり、場合によってはその土地の空気中に存在する乳酸
菌も用いられる。土着菌はその土地の既製の堆肥と土着
菌を混ぜて醗酵させるものの形で、原料液1t当り5〜
20Kg、通常5〜10Kg使用する。
【0010】本発明でその土地土地の土着菌が有効な理
由は、土着菌と通性嫌気性菌が反応槽及び浄化槽の中で
馴染み(共生し)、耐性菌ができ難いことによると考え
られる。
【0011】原料液は蛋白質、セルロース、澱粉、糖
蜜、炭水化物、動植物油脂及び動物屎尿の少なくとも一
種以上と、ミネラル液及び水とを含有するが、既に充分
な量の水を含有している場合は、新たな水の添加は省略
する。
【0012】ミネラル液は商品名「ミネックスG」、
「ミクロールA」、「ミクロールB」、「ミクロール
C」、「ミクロールD」及び「微生物用ミクロール」と
して市販されているものが好適である。立上り時に原料
液1t当り10リットルを使用し、次回補充の場合から
原料液1t当り1リットル使用する。
【0013】本発明で用いる通性嫌気性菌は、単独で又
は二種以上を混合して水分を与えて培養したものであ
る。
【0014】通性嫌気性菌は、例えば、放線菌に属する
ものとして、例えばStrepto-mycessp. (ATCC 3004), St
reptoverticillium sp. (ATCC 23654), Nocardia sp.
(ATCC 19247), Micromonospora sp. (ATCC 12452), Rho
dococcus sp.:光合成細菌に属するものとして、例えば
Rhodopseudomonas sp. (R. sphaeroides), Rhodospiri
llum sp. (R. fulum), Chromatium sp. (C. okenii), C
hlorobium sp. (C. Limicola) : 乳酸菌(乳酸生成菌)
に属するものとして、例えば Lactobacillus sp. (IFO
3070) ,Propionibactrium sp. (P. freudonreichii),
Pediococcus sp. (P. halophilus), Streptococcus sp.
(S. lactis, S. faecalis) ; 糸状菌に属するものとし
て、例えば Aspergillus sp. (RIFY 5770, RIFY 5024),
Mucor sp. (IFO 8567) ; 酵母に属するものとして、例
えば Saccharomyces sp. (NRRL 1346, Y 977), Candida
sp. (C. utilis)がある。
【0015】通性嫌気性菌は「カルスNC−R」の商品
名で市販されているものが好適である。その他、蛋白消
化バクテリア、澱粉消化バクテリア、セルロース消化バ
クテリア、活性剤消化バクテリア及び/又は動植物油脂
消化バクテリアが好適である。そのようなものとしてこ
れ等の5種混合バクテリアがあり、(株)ニッテクから
「グリースカッティング」の商品名で市販されている5
種混合バクテリアがある。表1はカルスNC−Rの特性
を示す。
【0016】
【表1】 「グリースカッティング」又は「カルスNC−R」は原
料液1t当り1〜5Kg使用する。
【0017】活性剤はカーボン、珪藻土、フェライト及
びゼオライトを含有する成形物又は珪藻土を含有する成
形物を、150〜250℃で10〜20時間一次焼成
し、次いで600〜900℃で4〜24時間二次焼成し
たものである。成形物は板、球、その他任意の形状とす
ることができるが、通常は球である。球の場合は単層の
球から構成するか又は核、一層以上の中間相及び多孔質
外層から構成する。
【0018】核は珪藻土から成り、中間層は導電性カー
ボン、フェライト及びゼオライトから成り、多孔質外層
は珪藻土及びゼオライトから成る。
【0019】中間層に混合されているフェライトは、天
然の堆積作用によるマグネタイト(Fe3 4 )とマグ
ヘマイト(γ−Fe2 3)である。これは溶出しない利
点がある。
【0020】活性剤は超波長(104 Hz)〜X線(1
19Hz)、特に60〜200MHzの電磁波を吸収し
(それよりも短い波長の電磁波は個数を増やすことよっ
て吸収し)、位相の揃った干渉性の良い所謂コヒーレン
トな電磁波を放射し、4〜10μm の波長の遠赤外線を
放射し、ミネラル分を溶出し、不純物を吸着する作用を
有し、水分子のクラスターを小さくする。
【0021】活性剤を多数1カ所に集めると、発信、共
鳴、増幅が起きる。活性剤は直径約10、20、30、
40、50及び60mmの球体として、「みね丸くん」の
商品名の下に本出願人から市販されているものが好適で
ある。活性剤は各反応槽中に原料液1t当り約5〜20
Kg、通常7〜15Kg使用する。
【0022】第1反応槽の前に原料槽を設け、ここで原
料液の各成分を受け混合すると、第1反応槽に腐敗防止
した均質な原料液を供給できるので好ましい。
【0023】原料槽では原料液の成分を混合攪拌し、原
料液中の有機物群をミネラルによる酵素反応によって腐
敗を防止し、且つ原料液の微生物叢を腐敗菌が出ないよ
うに制御する。ミネラルによる酵素反応がうまく進行し
ないと、腐敗臭が漂う。
【0024】第1反応槽には、その地域の土着菌を装入
し、通性嫌気性菌を添加し、活性剤を懸吊し、20〜3
0日間通気(エアレーション)を行なう。原料槽で原料
液中の有機物と微生物群がその地域の土着菌に触れ、有
機物を餌飼として増殖し、ミネラルで活性化する。その
地域の土着菌を使うのは、その地域の微生物を活性化
し、増殖する為である。
【0025】ミネラルで活性化した原料槽からの原料液
は、通性嫌気性菌という新しい菌の混入によって、一だ
んと強化した微生物群が残る。活性剤がミネラル効果を
一そう持続し、水と微生物菌叢の安定化を図る上で空間
エネルギーを電磁波として吸収し放散する為、高エネル
ギー混合溶液ができ上る。
【0026】第1反応槽中のミネラル、有機物、通性嫌
気性菌及び土着菌が20〜30日間の反応で十分馴染
み、それが20〜30日間の第2反応槽の反応でさらに
馴染む。
【0027】第2反応槽で、ミネラル、土着菌及び活性
剤と生成する有機酸によって、一般細菌は激減し、糸状
菌群が増える。
【0028】第3反応槽でさらに15〜30日間馴染ま
せると、放射菌群と酵母群(これらは何れもその地域の
土着菌群)が増殖し、糸状菌は殆どいなくなる。第1〜
第3反応槽と槽が変るにつれて菌相が変る。
【0029】第3反応槽でこれら菌群と水に活性剤から
の電磁波としての波動エネルギーを十分に受け取り、著
しく活性化した溶液(菌群を含む)が出来上がる。この
溶液はミネラル、放線菌群、酵母、水から成り、しかも
空間エネルギーを十分吸収している。
【0030】第3反応槽の生成液は動植物の活性化液の
原液となる。この液は高濃度なので、このままでは動物
は下痢したり、農作物は生育が止まるという障害が現れ
るので、動植物に使用するに当っては通常は適宜水を用
いて希釈する。
【0031】第3反応槽の生成液を人畜屎尿の浄化槽に
混入すると、屎尿が無臭化し液肥となる。混入量は屎尿
1t当たり約0.5〜2リットルである。約0.5リッ
トル以下では液肥の製造が遅くなり、約3リットル以上
では混入効果が頭打ちとなる。通常、約0.5〜2リッ
トルが好ましい。
【0032】混入後に攪拌すると、液肥の製造が促進さ
れる。混入後浄化槽の温度にもよるが約3〜6日位で液
肥が製造される。浄化槽は常温が経済的であるが、加温
すると製造速度が促進される。この液肥の成分の例を示
すと、次の表2に示す通りであった。
【0033】
【表2】
【0034】浄化液にさらにエネルギーを与えるため
に、浄化槽でも活性剤を液1t当り10〜15Kg使うこ
とが好ましい。製造された浄化液は、全農作物の育成に
使うことができる。
【0035】活性剤は網製容器に収容し、これを各槽に
懸持すると、活性剤の設置、交換等の処理取扱いに便利
である上に、目詰りが無く流通及び通気が容易であり、
活性化が促進される。
【0036】網製容器は金属網製が好ましい。ステンレ
スは耐食性の面から好ましい。活性剤の活性化作用は収
容する活性剤の量のみならず、網製容器の底面から上面
迄の高さに依っても定まり、この高さが電磁波吸収能力
を定める。網製容器にアンテナを取り付けると、アンテ
ナの先端が網製容器の上面と同じ作用をするので、網製
容器の高さが延長されたと同じことになり、電磁波吸収
能力が高まるので活性剤の作用が促進される。アンテナ
は先端から45°の角度内に反応槽が入るように少なく
とも図1及び図2に示す程度の高さが好ましい。第1〜
3反応槽の反応液が連通しているときは、3本のアンテ
ナを1本に纏めて高くすることが好ましい。1mのアン
テナで、1Voltの電位差が発生する。電位差は天候によ
って異なり、雨の日が高い。
【0037】第3反応槽で三次活性化した原料液は活性
な生成液となる。第3反応槽の後に生成液を貯蔵する貯
溜槽を設けると、生成液の貯溜と取扱いと処理及び浄化
槽への使用に好都合である。
【0038】生成液は浄化槽への使用に当っては、約5
00〜2500倍、通常約1000〜3000倍に希釈
して、浄化槽に混入する。希釈の目的の為に希釈槽を設
け、活性剤を保持した網製容器を槽内に懸持して、生成
液を希釈した後、数日間保持した後に順次使用すると、
活性の高い希釈液を使用できる。
【0039】原料液は予備槽と第1〜第3反応槽でpH
が変って来る。通常pHの目安は予備槽約8.4、第1
反応槽8.4、第2反応槽8.8、第3反応槽9.1で
ある。pHが9以上になると、大腸菌とかサルモネラ菌
が死滅する。
【0040】通気は第1、第2及び第3の各反応槽の容
積1m3当り約3〜5リットル/分が好ましい。約3リッ
トル/分未満では通気の効果が乏しく、約5リットル/
分より大では通性嫌気性菌の嫌気性反応が損なわれる。
【0041】土着菌にミネラルを作用させると、当初、
一般細菌と糸状菌群が主であったものが2〜3日で一般
細菌や糸状菌群が激減し、放線菌や酵母が著しく増加す
ることが判ってきた。また、加工後の魚貝類の悪臭や堆
肥作りに際しての悪臭もミネラルを散布すると時間と共
に悪臭は激減し、堆肥などの醗酵経路が変化する。
【0042】生成液は人間や家畜の浄化槽に槽液1t当
り濃厚なまま1リットル散布すると臭いが無くなり、良
質な液肥が得られる。浄化槽は攪拌を随時行なって、浄
化を促進することができる。
【0043】生成液を原料槽に戻すと、土着菌の活性化
と通性嫌気性菌の馴染みを早めることができる。戻す量
は原料液1t当り通常20〜40Kgである。
【0044】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例につきさらに
詳細に説明する。
【0045】実施例1 図1に示す装置において、容量500リットルの予備槽
Qは牛尿と、「ミクロール」の商品名で市販されている
ミネラル液と、庭からの汚水とを15%:1%:84%
の重量割合で含有する原料液を、pH約8.4で、容量
1000リットルの第1反応槽1に約40リットル/日
の割合で定常的に供給した。原料槽Rをポンプにより随
時通気攪拌した。
【0046】第1反応槽1には、活性剤4を10Kg装入
したステンレス製容器5を収容し、通性嫌気性菌を「カ
ルスNC−R」の形で5Kgと、土着菌を本出願人から商
品名「グリーントップ」で市販している堆肥に竹やぶか
ら採取した白い土着菌と栄養源(米糠)を混合して7日
醗酵させたものの形で20Kgとを装入し、容器5の下方
から毎分3lの割合で通気し、原料液をpH約8.4で
約20〜30日処理して一次活性化し、容量1000リ
ットルの第2反応槽2に溢硫により供給した。
【0047】第2反応槽2は一次化活性化した原料液を
受け、活性剤4を10Kg装入した金属網製容器5を懸持
し、容器5の下方から毎分3リットルの割合で通気し、
pH8.8で20日〜30日の処理日数の後、二次活性
化した原料液を溢流により容量1000リットルの第3
反応槽3に供給した。
【0048】第3反応槽3は二次活性化した原料液を受
け、活性剤4を10Kg装入したステンレス網製容器5を
収容し、容器5の下方から毎分3リットル/分の割合で
通気し、pH約9.1で約15〜30日の処理日数の
後、三次活性化した原料液(生成液)得て、この生成液
を牛の屎尿の浄化槽6に混入した。
【0049】浄化槽6では屎尿1tあたり1リットルの
濃厚なままの生成液を混入して、浄化を行なった。約6
日で屎尿が無臭となり、約8日で流動性に富む液肥を得
た。この液肥は表2の試料aに示す良好な成績のもので
あった。
【0050】活性剤は第1〜3反応槽共、種々の粒径の
「みね丸くん」を混合したものを用いた。貯溜槽Rは濃
厚生成液を受け、貯蔵するする為のもので、容量は50
0リットルであった。網製容器5は高さ1.5mのアン
テナ9を有した。
【0051】生成液は水を用いて約1000倍に希釈し
て、野菜、稲作に散布しても良い(本出願人の出願に係
る特願平7−144710号参照)が、屎尿の浄化槽に
用いると悪臭の殆どない液肥を製造することが可能であ
り、この液肥を野菜、稲作に散布して、収率の向上、品
質の向上、連作障害防止等の優れた効果を得た。希釈槽
Sは濃厚な生成液を希釈しないまま浄化槽6に混入する
場合には不要であった。
【0052】実施例2 図2に示す装置は図1に示す装置と略々同じであるが、
原料液に商品名「ミクロール」で市販されているミネラ
ル液1重量%、合併浄化槽の上澄液99重量%から成る
液を用い、第1反応槽に(株)ニッテクから「グリース
カッティング」の商品名で市販の通性嫌気性菌を原料液
1t当り5Kgを入れた容器7(図示省略)と土着菌を入
れた容器8(図示省略)を懸吊し、活性剤4を10Kg入
れた容器5を希釈槽Sにも懸吊し、処理した結果、浄化
能力が対照装置に比べ50%向上した。かくて得た液肥
は表2のbに示す良好な成績のものであった。
【0053】実施例3 原料液の牛尿の代りに糖蜜を用い、実施例1と同様に操
作して実施例1と略々同様な結果を得た。原料液に糖蜜
を使うときは、黒砂糖から作ることが好ましかった。白
砂糖ではミネラル分が無いので、ミネラル分を添加する
必要があつた。
【0054】実施例4 新潟の養豚場は豚の尿4m3/日に対し処理能力が足りな
かったが、養豚場近くの土壌中の土着菌を用いて実施例
2と同様に操作することにより従来の2.5m3/日の浄
化槽で足りるようになり、然もpH調整剤が不要となっ
た。生成した液肥は表2の試料cに示す良好な成績のも
のであった。
【0055】
【発明の効果】本発明の効果を次に示す。 (i) 屎尿の廃棄不要 (ii) 有用な液肥の生産 (iii) 浄化槽の悪臭防止 (iv) 土壌中の微生物の改善 (v) 土壌の団粒形成による三相(固−液−気)割合の
適正化 (vi) 土壌のpH改善 (vii) 塩基置換容量の増大 (viii)根量増大と健全生育の促進 (ix) 塩類集積、濃度障害の改善 (x) 連作障害の克服。 (xi) 作物の品質向上及び収量の増加 (xii) 肥料、農薬代の低減によるコストダウン (xiii)畜舎の悪臭とハエの除去 (xiv) 家畜の病気発生率と死亡率の低下 (xv) 抗生物質等の薬剤使用量の大幅減少 (xvi) 肉、卵、乳の安全性の確保 (xvii)飼料効率の向上 (xviii) 乳量と乳質の安定向上 (xix) 乳房炎の大幅低減 (xx) 屎尿から生産される堆肥と生成液の活用で良質の
飼料作物とサイレージ生産の実現 (xxi) 素牛のストレス解消が早い。堆肥の畜舎への還元
で敷料が大幅低減 (xxii)肉質の向上、一日当りの増体量の向上 (xxiii) 破卵率の低減。卵質の向上。ワクチンの抗体化
が安定。喧噪性緩和 (xxiv)ブロイラーの増体の向上。肉質の向上。尻つつき
の減少 (xxv) 浄化槽能力の40〜50%能力向上
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一例を示す説明図である。
【図2】本発明装置の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
Q 原料槽 1 第1反応槽 2 第2反応槽 3 第3反応槽 4 活性剤 5 金属製網製容器 6 アンテナ 7 通性嫌気性菌を入れた容器 8 土着菌を入れた容器 9 アンテナ P ポンプ R 貯溜槽 S 希釈槽

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1反応槽中に活性剤と、通性嫌気性菌
    と、土着菌とを収容して原料液の供給を受け、小量の通
    気下で原料液を嫌気性反応させて一次活性化し、 第2反応槽中には活性剤を収容し、一次活性化した原料
    液を供給し、小量の通気下で一次活性化した原料液を嫌
    気性反応させて二次活性化し、 第3反応槽中に活性剤を収容し、二次活性化した原料液
    を供給し、小量の通気下で二次活性化した原料液を嫌気
    性反応させて三次活性化し、 三次活性化した原料液を人畜屎尿の浄化槽に混入して屎
    尿を液肥とすることを特徴とする液肥の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、原料液が
    蛋白質、セルロース、糖蜜、澱粉、炭水化物、動植物油
    脂及び動物屎尿の少なくとも1種以上と、ミネラル液と
    を含有する方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、通性嫌気
    性菌がカルスNC−Rである方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の方法において、活性剤が
    珪藻土を含有する成る成形物又はカーボン、珪藻土、フ
    ェライト及びゼオライトを含有する成る成形物を150
    〜250℃で10〜20時間一次焼成し、次いで600
    〜900℃で4〜24時間二次焼成したものである方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法において、活性剤が
    単層の球又は核、1層以上の中間層及び多孔質外層から
    成る球である方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法において、活性剤の
    核が珪藻土から成り、中間層が導電性カーボン、フェラ
    イト及びゼオライトから成り、多孔質外層が珪藻土及び
    ゼオライトから成る方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の方法において、第1反応
    槽の前段に原料槽を設け、ここで原料液の成分を混合し
    て原料液とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の方法において、ミネラル
    液が市販のミネラル液である方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の方法において、第3反応
    槽の後で生成液を貯溜槽内に貯蔵する方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の方法において、貯溜槽
    の後で活性化液を希釈槽内で希釈すると共に活性剤によ
    りさらに活性化する方法。
  11. 【請求項11】 通性嫌気性菌と、活性剤と、土着菌と
    を収容して原料液の供給を受け、小量の通気下で原料液
    を嫌気性反応させて一次活性化する第1反応槽と、 活性剤を収容して一次活性化した原料液の供給を受け、
    小量の通気下で原料液を嫌気性反応させて二次活性化す
    る第2反応槽と、 活性剤を収容して二次活性化した原料液の供給を受け、
    小量の通気下で原料液を嫌気性反応させて三次活性化す
    る第3反応槽と、 三次活性化した原料液を人畜屎尿に混入して液肥とする
    浄化槽と、 第1、第2及び第3反応槽に通気する通気装置と、 を有することを特徴とする液肥の製造装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の装置において、通性
    嫌気性菌がカルスNC−R(商品名)又はグリースカッ
    ティング(商品名)として市販のものである装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の装置において、活性
    剤がカーボン、珪藻土、フェライト及びゼオライトを含
    有する成形物又は珪藻土を含有する成形物を150〜2
    50℃で10〜20時間一次焼成し、次いで600〜9
    00℃で4〜24時間二次焼成したものである装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の装置において、カー
    ボン、珪藻土、フェライト及びゼオライトを含有する成
    形物が核、1層以上の中間層及び多孔質外層から成る構
    造を有し、核が珪藻土から成り、中間層が導電性カーボ
    ン、フェライト及びゼオライトから成り、多孔質外層が
    珪藻土及びゼオライトから成る球である装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の装置において、成形
    物が球である装置。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の装置において、活性
    剤を網製容器に収容し、これを各槽中に懸持した装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の装置において、網製
    容器が金属製である装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の装置において、網製
    容器にアンテナを取付けた装置。
  19. 【請求項19】 請求項11記載の装置において、第3
    反応槽の後に生成液を貯蔵する貯溜槽を有する装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の装置において、貯溜
    槽の後に生成液を希釈すると共に活性剤によりさらに活
    性化する希釈槽を有する装置。
  21. 【請求項21】 請求項1,2,3,4,5,6,7又
    は8の製造方法により得た液肥。
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