JPH10181782A - 固形物包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一回の服用数量など、所望数量の包装容器を
任意に組み合わせて正確かつ容易に取り扱う事ができる
固形物包装容器を提供する。 【解決手段】 内部に固形物(２)の収容空間(３)を有す
る直方体形状の包装容器(１)の、互いに平行な外面(４)
にそれぞれ係合部(７)を形成する。この係合部(７)を、
隣接した包装容器(１)の係合部(７)と係脱可能に構成す
る。そしてこの係合部(７)の係合により何れかの外面
(４)と直交する方向へ複数の包装容器(１)を直列状に連
結する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤やカプセルな
どの固形物を単体で包装する固形物包装容器に関し、一
回の服用数量など、所望数量の包装容器を任意に組み合
わせて正確かつ容易に取り扱う事ができ、また、収容し
た固形物の取出しを容易にした包装容器に関する。

【０００２】

【従来技術】従来、固形物を単体で包装する包装容器と
しては、例えば図８に示すように、合成樹脂製成型シー
ト(51)に所定単位数の凹部(52)を形成して錠剤(53)等の
固形物を収容したのち、アルミ箔などのシールシート(5
4)を貼り合わせて各凹部(52)を蓋し、各凹部(52)間に切
取線(55)を形成して各単位包装(56)ごとに切離し可能に
構成した、いわゆるプレススルーパック(以下、ＰＴＰ
という)がある。

【０００３】このＰＴＰ(50)は、薬を服用する患者にと
っては包装から固形物である医薬品を取り出し易く、包
装単位ごとに分割できて携帯性に優れる利点があり、投
薬する医師や薬剤師にとってはコンパクトであるうえ１
枚に一定数量の単位包装が形成されているので保管や管
理が容易であるなど、多くの利点を備えていることか
ら、特に錠剤やカプセル等の医薬品の包装に多用されて
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記ＰＴＰ(50)は、１
枚に一種類のみの錠剤(53)等が包装されているが、一般
に、患者は複数種の医薬を同時に服用するうえ、種類に
より一回の服用数量も異なる場合が多い。従って、これ
ら錠剤等が患者に支給される場合は、通常、各種のＰＴ
Ｐを個々の包装単位には切り離さずに、種類に応じた必
要数量をまとめた状態にして他のＰＴＰとともに支給さ
れる。このため、各ＰＴＰの全体を収容する薬袋には、
患者が１回の服用数量を誤らないように適切な注意書き
を必要とし、一方、患者は服用時ごとに上記注意書きに
従って各種のＰＴＰから必要数量の錠剤等を取出す必要
があり、服用時の判断操作が煩雑であるうえ、各種のＰ
ＴＰがいわばバラバラの状態に薬袋へ収容されているこ
とから、服用時期の管理が不十分となる虞れがある。ま
た、この服用数量と服用時期を誤らないように一回の服
用数量を小袋に予め包装しなおしておくことも考えられ
るが、多数の小袋を必要とするうえ嵩高くなり、また、
これらの詰め直し操作も煩雑である。

【０００５】また、上記ＰＴＰ(50)は、合成樹脂製成型
シート(51)に形成した凹部(52)を変形させるだけの簡単
な操作で錠剤(53)等を容易に取出すことができるもの
の、この合成樹脂製成型シート(51)は不用意な外力では
変形しないように比較的堅い材料で構成されるため、特
に指先の細かな操作が困難な老人等にとっては容易でな
い問題もある。

【０００６】本発明は上記問題点を解消し、一回の服用
数量など、所望数量の包装容器を任意に組み合わせて正
確かつ容易に取り扱う事ができ、また、収容した固形物
の取出しを容易にした固形物包装容器を提供することを
技術的課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図１か
ら図７に基づいて説明すると、次のように構成したもの
である。即ち本発明１は、直方体形状の内部に固形物
(２)の収容空間(３)を有する包装容器(１)であって、少
なくとも一対の互いに平行な外面(４)にそれぞれ係合部
(７)を形成し、上記係合部(７)を、隣接した包装容器
(１)の係合部(７)と係脱可能に構成して、この係合部
(７)の係合により何れかの外面(４)と直交する方向へ複
数の包装容器(１)を直列状に連結可能に構成したことを
特徴とする、固形物包装容器である。

【０００８】ここで、直方体形状とは矩形のみからなる
六面体をいい、各面が正方形からなる立方体形状も含
む。また、上記係合部(７)は包装容器(１)の外面(４)に
直接形成したものであってもよいが、特に壁部を薄肉に
形成してある場合などは、外面(４)に突起部を形成して
この突起部に係合部(７)を設けてもよい。

【０００９】また、本発明２は、直方体形状の内部に固
形物(２)の収容空間(３)を有する包装容器(１)であっ
て、互いに平行な２面に開口部(８)を形成してこの開口
部(８)を破断可能なシールシート(9a・9b)で密封し、一
方のシールシート(9a)の外側に取出操作部(11)を揺動可
能に配置して、この取出操作部(11)をシールシート(9a)
に密着した密着状態(Ｘ)とこれから離隔させた離隔状態
(Ｙ)とに切り替え可能に構成し、上記取出操作部(11)の
内面に押圧部材(12)の一端(13)を揺動可能に支持して、
取出操作部(11)の密着状態(Ｘ)ではこの押圧部材(12)を
取出操作部(11)と上記一方のシールシート(9a)との間に
収容し、上記取出操作部(11)を離隔状態(Ｙ)へ切り替え
操作することにより、押圧部材(12)を揺動移動させてそ
の他端(14)を上記一方のシールシート(9a)に対向させ、
この状態で取出操作部(11)を密着状態(Ｘ)へ切り替え操
作することにより、押圧部材(12)で上記シールシート(9
a)を押圧破断するとともに収容した固形物(２)を押圧し
て他方のシールシート(9b)を押圧破断させ、この破断箇
所から上記固形物(２)を取出し可能に構成したことを特
徴とする、固形物包装容器である。

【００１０】上記シールシート(9a・9b)は、内部を気密
状に封止できかつ容易に破断できるシートであればよ
く、具体的にはアルミ箔や薄いプラスチックフィルムな
どをいう。また、上記取出操作部(11)や押圧部材(12)
は、それぞれ包装容器(１)とは別体で構成してもよい
が、ヒンジ等を介してこれらを一体に形成することによ
り包装容器全体を簡単に構成してもよい。さらに、上記
開口部(８)は各面の一部に形成したものであってもよい
し、各面の全体に形成したものであってもよい。

【００１１】

【作用】本発明１では、係合部を離脱させることにより
各包装容器が個々に分離され、それぞれ分離された包装
容器の係合部を他の包装容器の係合部と係合させること
により、所望の種類の固形物を収容した必要数量の包装
容器が一連一体に連結される。

【００１２】このとき、各係合部の係合により複数の包
装容器を互いに直交する少なくとも２方向へ直列状に連
結可能に構成した場合には、一方の方向へ直列状に連結
した各種の包装容器を必要数量の本数ずつ他の方向へ並
列配置し、これを他の方向に沿って各１列を分離するこ
とにより、必要な数量の固形物を収容した包装容器が連
結された状態となる。

【００１３】また、本発明２では、固形物は直方体形状
の包装容器内に収容されるので、外部からの不用意な外
力に対して安全に保護される。しかも、取出操作部を離
隔状態へ切り替えたのち密着状態へ切り替え操作するこ
とにより押圧部材で一方のシールシートを押圧破断する
とともに、収容した固形物を押圧して他方のシールシー
トを押圧破断させ、この破断箇所から上記固形物を取出
し可能に構成してあるので、取出操作部を単に揺動させ
るだけの極めて簡単な操作で固形物が取出される。

【００１４】

【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図１及び図２は本発明の第１実施形態を示
し、図１は同一種類の錠剤を収容した複数個の固形物包
装容器を直列状に連結した状態の一部破断斜視図、図２
は種類の異なる錠剤を収容した複数個の固形物包装容器
を服用単位ごとに連結した状態の平面図である。

【００１５】図１に示すようにこの包装容器(１)は直方
体形状の内部に錠剤(２)の収容空間(３)を有しており、
互いに平行な左右の外面(４)にそれぞれ前後一対の突起
(６)を設け、この突起(６)に凸部(7a)または凹部(7b)か
らなる係合部(７)を設けてある。

【００１６】複数の包装容器(１)を前後方向に直列状に
並べると、上記係合部(７)が隣接する包装容器(１)の係
合部(７)と互いに対向する。このとき一方が凸部(7a)、
他方が凹部(7b)となって互いに対向した両係合部(７・
７)が着脱できるように構成してある。そしてこの係合
部(７)の係合により複数の包装容器(１…)が前後方向へ
直列状に連結される。

【００１７】上記包装容器(１)の上面と下面はそれぞれ
全面を開口してこの開口部(８)を破断可能なアルミ箔か
らなるシールシート(9a・9b)で密封してある。そして、
上面の開口部(８)周縁には一端にヒンジ(10)を介して取
出操作部(11)が揺動可能に連設してあり、この取出操作
部(11)をシールシート(9a)の外側に密着した密着状態
(Ｘ)とこれから上方へ持上げ離隔させた離隔状態(Ｙ)と
に切り替え可能に構成してある。

【００１８】上記取出操作部(11)の内面には押圧部材(1
2)の一端(13)をヒンジで揺動可能に支持してあり、取出
操作部(11)の密着状態(Ｘ)ではこの押圧部材(12)は取出
操作部(11)と上面のシールシート(9a)との間に収容され
ている。

【００１９】上記押圧部材(12)は、取出操作部(11)を持
上げて離隔状態(Ｙ)に切り替えると下方へ揺動移動し、
先端(14)がシールシート(9a)の略中央に対向する。この
状態で取出操作部(11)を密着状態(Ｘ)へ切り替え操作す
ると押圧部材(12)の先端(14)が上記シールシート(9a)の
略中央を押し破り、収容されている錠剤(２)を押圧す
る。そして、この押圧力で下面のシールシート(9b)が破
断し、この破断箇所から上記錠剤(２)が押し出されて取
出される。

【００２０】図１に示す包装容器(１)には同一種類の錠
剤(２)が１個ずつ収容されており、所定数量ごとにこの
直列状に連結された状態で一括管理され取り扱われる。
そして薬局等で患者に錠剤等の医薬品を支給する際に
は、各種の錠剤やカプセル等ごとにこれらを収容した必
要数量の包装容器(１)が準備され、これらの包装容器
(１)が一回の服用数量ごとに組み合わされて直列状に連
結される。

【００２１】即ち、図２に示すように、この実施形態で
は、１回に錠剤Ａを２個、錠剤Ｂを１個、カプセルＣを
１個ずつ、１日に朝昼晩の３回服用するため、錠剤Ａの
包装容器(1A)が２個、錠剤Ｂの包装容器(1B)が１個、カ
プセルＣの包装容器(1C)が１個、合計４個の包装容器
(１)が１組となって直列状に連結してあり、さらに各連
結単位ごとに服用時期を明記したラベル(15)が貼付され
て、患者が服用時期や服用数量を誤らないようにしてあ
る。

【００２２】図３及び図４は第２実施形態を示し、図３
は同一種類の錠剤を収容した複数個の固形物包装容器を
連結した状態の一部破断斜視図、図４は種類の異なる錠
剤を収容した複数個の固形物包装容器を服用単位ごとの
連結単位にする操作の説明図である。

【００２３】図３に示すように、この第２実施形態で
は、左右の外面(４)に設けた突起(６)に前後方向と上下
方向とに凸部(7a)または凹部(7b)からなる係合部(７)が
形成してある。この２方向の係合部(７)により、複数の
包装容器(１…)を前後方向と左右方向とにそれぞれ直列
状に連結することができる。

【００２４】即ち、図４(ａ)に示すように、同一種類の
錠剤を収容した各包装容器は所定数量を単位として平面
状に連結されて管理され取り扱われる。そして薬局等で
患者に錠剤等の医薬品を支給する際には、各列単位で必
要数量の包装容器(１)が準備され、例えば上記第１実施
形態と同様の服用構成の場合、図４(ｂ)に示すように、
錠剤Ａの包装容器(1A)が２本、錠剤Ｂの包装容器(1B)が
１本、カプセルＣの包装容器(1C)が１本、合計４本の直
列状に連結した包装容器(１)が準備され、並列配置され
て平面状に連結される。

【００２５】図４(ｂ)において、平面状に連結された包
装容器(１)の縦方向の各列は、それぞれが一回の服用数
量に対応しており、各列に服用時期を明記したラベル(1
5)が貼付されており、このラベル(15)の記載に従って縦
方向の１列を分離し収容された錠剤などを服用すること
により、患者は服用時期や服用数量等を簡単かつ正確に
守ることができる。

【００２６】図５および図６は本発明の第３実施形態を
示し、図５は固形物包装容器の斜視図、図６は複数個の
固形物包装容器を立体的に連結した状態の斜視図であ
る。

【００２７】図５に示すように、この第３実施形態では
左右の外面(４)の４隅にそれぞれ突起(６)を設け、この
突起(６)に前後方向と上下方向と左右方向とに凸部(7a)
または凹部(7b)からなる係合部(７)を形成してある。従
って、この包装容器(１)は前後・左右・上下の各方向に
それぞれ他の包装容器(１)を連結することができる。

【００２８】そして患者に支給する際には、例えば図６
に示すように、一回の服用構成の錠剤等の包装容器(１)
を左右に並べ、これを上下方向に３段に積み重ねて１日
分とし、さらに前後方向に支給日数分、例えば７日分を
連結してブロック状に形成してある。各左右方向の列に
は服用時期が明記してあり、患者はこの記載に従って各
列を分離し包装容器(１)に収容された錠剤等を服用す
る。

【００２９】図７は本発明の第４実施形態を示す、一部
破断斜視図である。この実施形態では、上記実施形態と
異なり包装容器(１)の前後左右の外面(４)にそれぞれ凸
部(7a)または凹部(7b)からなる係合部(７)が直接形成し
てある。一方、この包装容器(１)の内部に設けた収容空
間(３)は平面視で４隅が円弧状に形成してあり、この部
分の肉厚が厚い。このため、上記凹部(7b)は、隣接させ
た包装容器(１)の対向する凸部(7a)と係合するものであ
りながら、包装容器(１)の内部にまでは貫通しておら
ず、収容空間(３)は気密に保持されている。

【００３０】なお、上記実施形態ではいずれも錠剤を収
容する包装容器について説明したが、錠剤やカプセル以
外の固形物にも適用できることはいうまでもない。ま
た、係合部の構成も、凸部と凹部とからなるものに限ら
ず、係脱可能な構成であれば適宜選択することができ
る。さらに上記実施形態では取出操作部と押圧部材によ
りシールシートを破断して固形物を取出すように構成し
たが、これに代えて一般に用いられる開閉式の蓋を設
け、この蓋を開くことにより固形物を取出すように構成
してもよい。

【００３１】

【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。

【００３２】(イ) 本発明１では、係合部を離脱させる
ことにより各包装容器が個々に分離され、それぞれ分離
された包装容器の係合部を他の包装容器の係合部と係合
させることにより、所望の種類の固形物を収容した必要
数量の包装容器を任意に組み合わせて一連一体に連結す
ることができ、これを１連結単位として容易にかつ正確
に取り扱う事ができる。従って、固形物が錠剤などの医
薬品の場合、例えば一回の服用数量など、一連一体に連
結された包装容器を１連結単位として取り扱うことによ
り、種類や数量を誤ることなく必要な医薬品を簡単に服
用することができる。

【００３３】(ロ) 所望数量の包装容器を１単位に連結
して取り扱うことができるので、各連結単位ごとに例え
ば服用時期を予め表示することができ、服用時期を誤る
虞れを無くして錠剤などの服用率を向上させることがで
きる。

【００３４】(ハ) なお、各係合部の係合により複数の
包装容器を互いに直交する少なくとも２方向へ直列状に
連結可能に構成した場合には、一方の方向へ直列状に連
結した各種の包装容器を必要数量の本数ずつ他の方向へ
並列配置し、これを他の方向に沿って各１列を分離する
ことにより、必要数量の包装容器を１単位として簡単に
連結することができる。

【００３５】(ニ) 本発明２では、外部からの不用意な
外力に対して固形物を安全に保護できる包装容器であり
ながら、取出操作部を単に揺動させるだけの極めて簡単
な操作で、例えば指先の細かな操作が困難な老人等にと
っても、容易に固形物を取出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態を示す、複数個の固形物
包装容器を直列状に連結した状態の一部破断斜視図であ
る。

【図２】第１実施形態を示す、固形物包装容器を服用単
位ごとに連結した状態の平面図である。

【図３】第２実施形態を示す、複数個の固形物包装容器
を連結した状態の一部破断斜視図である。

【図４】第２実施形態を示す、固形物包装容器を服用単
位ごとの連結単位にする操作の説明図であり、図４(ａ)
は同一種類の固形物を収容した包装容器を平面状に連結
した状態の平面図、図４(ｂ)は服用構成の固形物を収容
した包装容器を平面状に連結した状態の平面図である。

【図５】第３実施形態を示す、固形物包装容器の斜視図
である。

【図６】第３実施形態を示す、複数個の固形物包装容器
を立体的に連結した状態の斜視図である。

【図７】第４実施形態を示す、固形物包装容器の一部破
断斜視図である。

【図８】従来技術を示す、プレススルーパック(ＰＴＰ)
の一部破断平面図である。

【符号の説明】

１…包装容器、 ２…固形物(錠剤)、 ３…収容空間、 ４…包装容器の外面、 ７…係合部、 ８…開口部、 9a…上面のシールシート、 9b…下面のシールシート、 11…取出操作部、 12…押圧部材、 13…押圧部材の一端、 14…押圧部材の他端(先端)、 Ｘ…取出操作部の密着状態、 Ｙ…取出操作部の離隔状態。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 直方体形状の内部に固形物(２)の収容空
   間(３)を有する包装容器(１)であって、 少なくとも一対の互いに平行な外面(４)にそれぞれ係合
   部(７)を形成し、上記係合部(７)を、隣接した包装容器
   (１)の係合部(７)と係脱可能に構成して、この係合部
   (７)の係合により何れかの外面(４)と直交する方向へ複
   数の包装容器(１)を直列状に連結可能に構成したことを
   特徴とする、固形物包装容器。
2. 【請求項２】 係合部(７)の係合により、複数の包装容
   器(１)を互いに直交する少なくとも２方向へ直列状に連
   結可能に構成した、請求項１に記載の固形物包装容器。
3. 【請求項３】 直方体形状の内部に固形物(２)の収容空
   間(３)を有する包装容器(１)であって、 互いに平行な２面に開口部(８)を形成してこの開口部
   (８)を破断可能なシールシート(9a・9b)で密封し、 一方のシールシート(9a)の外側に取出操作部(11)を揺動
   可能に配置して、この取出操作部(11)をシールシート(9
   a)に密着した密着状態(Ｘ)とこれから離隔させた離隔状
   態(Ｙ)とに切り替え可能に構成し、 上記取出操作部(11)の内面に押圧部材(12)の一端(13)を
   揺動可能に支持して、取出操作部(11)の密着状態(Ｘ)で
   はこの押圧部材(12)を取出操作部(11)と上記一方のシー
   ルシート(9a)との間に収容し、 上記取出操作部(11)を離隔状態(Ｙ)へ切り替え操作する
   ことにより、押圧部材(12)を揺動移動させてその他端(1
   4)を上記一方のシールシート(9a)に対向させ、この状態
   で取出操作部(11)を密着状態(Ｘ)へ切り替え操作するこ
   とにより、押圧部材(12)で上記シールシート(9a)を押圧
   破断するとともに収容した固形物(２)を押圧して他方の
   シールシート(9b)を押圧破断させ、この破断箇所から上
   記固形物(２)を取出し可能に構成したことを特徴とす
   る、固形物包装容器。