JPH101814A - シャワーキャップ - Google Patents

シャワーキャップ

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JPH101814A
JPH101814A JP8152305A JP15230596A JPH101814A JP H101814 A JPH101814 A JP H101814A JP 8152305 A JP8152305 A JP 8152305A JP 15230596 A JP15230596 A JP 15230596A JP H101814 A JPH101814 A JP H101814A
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JP
Japan
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sheet
water
shower cap
substrate
shower
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JP8152305A
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English (en)
Inventor
Sachiko Nagamura
佐智子 長村
Yasuhiro Aizawa
泰洋 相澤
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数回の使用によっても水滴を浸透させるこ
となしに蒸気(汗)を通過させることができるだけでな
く、発汗に伴う不快臭を除去する機能やシャワーを浴び
ている間意匠性ある画像を発消色または変色させる機能
をも追加できるシャワーキャップを提供する。 【解決手段】 少なくとも一部が透湿性を有するシート
状基材の少なくとも一方面に撥水加工を施してなるシャ
ワーキャップ。少なくとも全面は接着していない2枚以
上のシート状基材からなり、少なくとも一方面のシート
状基材は透湿性を有すと共に所望によりその一部にエン
ボス加工が施され、もう一方面のシート状基材は防水性
を有するシャワーキャップ。透湿性を有するシート状基
材のJISL-1099 A-1法による透湿度は400
0〜12000g/m2・24hrが好ましく、撥水性を
有するシート状基材のJIS L-1092(スプレー試
験)による撥水性能は90点以上が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一部が
透湿性を有し、その一方面が撥水性を有するシャワーキ
ャップに関し、多数回の使用によっても安定して水滴を
浸透させることなしに蒸気(汗)を通過させることがで
きるだけでなく、発汗に伴う不快臭を除去する機能やシ
ャワーを浴びている間意匠性ある画像を発消色または変
色させる機能をも追加できるシャワーキャップに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】主に入浴(シャワー)や洗顔時に毛髪や
頭部を濡らさないようにするために被るシャワーキャッ
プは、従来ビニール等の防水性素材からなるものが提案
され実用化されている。ところが、従来のシャワーキャ
ップは、当然防水性(耐水浸透性)に優れる反面、耐水
浸透性を有するゆえに通気性に乏しく、頭部で発生した
汗の蒸発拡散を阻害し、頭皮に不快感を与えたり、頭部
で発生した汗により毛髪を湿潤させたり、また、シャワ
ーキャップ自体が不快臭を伴うようになるなど、使用上
の数々の問題点があった。
【0003】一方、実開平2−136018号公報に
は、紙や湿式不織布を用いてなる通気性を有する簡易帽
子が開示されている。また、実開昭63−19539号
公報には、消臭剤を塗布した不織布からなるヘルメット
用中敷帽が開示され、実開平4−36905号公報に
は、シート材の遠赤外線照射時に昇温効果を有する層
に、消臭剤を含むシートを積層したヘアーキャップが開
示されている。これらの帽子体は、通気性または消臭性
を有し、汗を帽子体外に拡散させたり発汗による不快臭
を除去したりできるため、上記問題は解消される。
【0004】しかしながら、これらをシャワーキャップ
として用いると、通気性を有する実開平2−13601
8号公報に記載の簡易帽子に於ては、撥水性や防水性を
有さないためにシャワー(水)が染み込んで毛髪等を濡
らしてしまう。また、実開昭63−19539号公報に
記載のヘルメット用中敷帽や、実開平4−36905号
公報に記載のヘアーキャップに於ても、同様に撥水性や
防水性が付与されていないため、シャワーキャップとし
ての使用には難がある。
【0005】そこで、実開昭62−36023号公報に
は、帽子内側面が紙によって形成され、帽子外表面側が
補強シートによって形成された、防水性及び吸汗性を有
する簡易帽子が開示されている。この簡易帽子は、補強
シートとしてアルミ箔シートや合成樹脂フィルム等の耐
水浸透性シートを用いることで、充分な防水性を発現さ
せることができるばかりでなく、吸汗性の高い紙シート
によって帽子体内部の汗を吸収除去できるとしている。
【0006】この簡易帽子は防水性と吸汗性の双方を有
しているとは云え、吸汗能は紙によってもたらされるか
ら、入浴時の発汗には総吸汗量としては満足していたと
しても時間的に吸汗能が追従できず、結果として蒸れて
頭皮に不快感を与え、頭部で発生した汗により毛髪を湿
潤させてしまう。また、例え上記ヘルメット用中敷帽や
ヘアーキャップの消臭剤含有層の外層に防水層を積層し
て、水の浸透を防止すると共に消臭剤によって不快臭が
除去できたとしても、消臭剤はやがては飽和吸収に達
し、やはり初期の効果は得られなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決するために発明されたものであり、頭部に被
って水滴から毛髪を守ることは勿論、蒸発した汗等を通
過させる通気性に優れるだけでなく、所望により発汗に
よる不快な臭いも消すことのできるシャワーキャップを
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために検討した結果、以下の形態(構成)を有
するシャワーキャップによって達成された。すなわち、
第1の形態は、少なくとも一部が透湿性を有するシート
状基材の少なくとも一方面に撥水加工を施してなるシャ
ワーキャップである。具体的には、織物、編物、及び不
織布等の本質的に透湿性(通気性)を有するシート状基
材によってシャワーキャップの少なくとも一部を形成
し、この透湿性を有するシート状基材自体に撥水効果を
発現させるか、または透湿性を有するシート状基材の少
なくとも一方の面に撥水性シートを積層したシャワーキ
ャップである。これにより、シャワー等からの水滴を浸
透させることなく、不本意な毛髪の濡れを防止すると共
に、蒸発した汗等をキャップ外に通過させることができ
る。
【0009】また、第2の形態は、少なくとも全面は接
着していない2枚以上のシート状基材からなり、シート
状基材の少なくとも1枚は透湿性を有し、もう1枚のシ
ート状基材は防水性を有するシャワーキャップである。
ここで言う防水性とは、撥水を含んで少なくとも基材の
一方面から他方面への水の透過のないことを意味し、防
水性基材は必ずしも透湿性を有さなくても良い。また、
透湿性基材は必ずしも撥水性や防水性を有さなくて良
い。水滴が掛かる可能性のある部分に防水性基材を配置
し、その他の部分は撥水性より透湿性を優先させること
ができる。
【0010】また、第3の形態は、少なくとも全面は接
着していない2枚以上のシート状基材からなり、シート
状基材の少なくとも1枚は透湿性を有し、もう1枚のシ
ート状基材は防水性を有する上記第2の形態のシャワー
キャップに於て、少なくとも透湿性を有するシート状基
材の少なくとも一部にエンボス加工が施されているシャ
ワーキャップである。これにより、防水性基材と透湿性
基材の接触面積が小さくなると共に透湿性基材自体を大
きくすることができ、より透湿性が向上する。
【0011】また、第4の形態は、上記第1から第3の
形態の何れかのシャワーキャップに於て、シャワーキャ
ップを構成する少なくとも一部が透湿性を有するシート
状基材のJIS L 1099 A-1法による透湿度が、
4000〜12000g/m2・24hrであるシャワー
キャップである。透湿度はシート状基材の空隙度と大き
く関連しているから、透湿の範囲を適正化することによ
り、例え流水体が勢い良く撥水加工面に当たっても、適
度な空激によって水の浸透が防止でき、一方温水を浴び
た場合等の急激な発汗に対しても蒸気拡散が追従でき
る。
【0012】また、シャワーキャップは元来、シャワー
等からの意図しない水跳ねを毛髪に付着させない機能が
あれば、一般家庭の上水道を全開した程度の流勢で短時
間水にシート状基材を晒した場合に、その表面が水で湿
ることはあったにせよ、水が浸透しない程度で良いか
ら、第5の形態は、上記第1の形態のシャワーキャップ
に於て、シャワーキャップを構成する撥水性を有するシ
ート状基材のJIS L1092(スプレー試験)によ
る撥水性能が、90点以上としたシャワーキャップであ
る。
【0013】また、第6の形態は、上記第1から第3の
形態の何れかのシャワーキャップに於て、シャワーキャ
ップを構成する少なくとも一部が透湿性を有する基材中
または表面の少なくとも何れか一方に、消臭剤もしくは
芳香剤を含有するシャワーキャップである。これによ
り、シャワーキャップを繰返し多数回使用しても、不快
な臭いに悩まされずにすみ、長期間に渡って心地よく使
用できる。
【0014】また、第7の形態は、上記第1から第3の
形態の何れかのシャワーキャップに於て、シャワーキャ
ップを構成するシート状基材の一方面またはそれと接す
る基材表面の少なくとも何れかに、30〜45℃で可逆
的に発消色または変色する示温性組成物を含有する層を
有するシャワーキャップである。これにより、シャワー
キャップに意匠性を持たせたり(温水シャワーを浴びた
際に発消色または変色する)、温水の跳ねた部分の確認
等が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるシャワーキ
ャップを構成する材料及びそれらからシャワーキャップ
を作製する方法について記載する。本発明のシャワーキ
ャップは、少なくとも一部が透湿性を有し、その少なく
とも一方面に撥水加工を施してなるシャワーキャップで
ある。本発明のシャワーキャップに係わるシート状基材
としては、上記のように本質的に透湿性を有する織物、
編物、及び不織布等が挙げられるが、特に不織布を用い
れば、シート状基材製造時の透湿性の調整が容易で、高
い透湿性を確保できるばかりか、シート状基材裁断加工
時に繊維が解れることなく、シャワーキャップ形成後の
加工も容易であるために好適である。
【0016】本発明に係わるシート状基材として有利に
用いられる不織布に使用する繊維としては、ポリエチレ
ン及びポリプロピレン等のオレフィン系、デクロン等の
ポリエステル系、ポリ酢酸ビニル、スチレン酢酸ビニル
共重合体、ナイロン等のポリアミド系、ポリアクリロニ
トリル、アクリラン、オーロン、ダイネル及びベレン等
のアクリル系、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリスチレン、ポリビニルエーテル、ポリビニルケト
ン、ポリエーテル、ポリビニルアルコール系、ジエン
系、ポリウレタン系等の繊維が挙げられる。これらの繊
維の形状は特に制限はなく、その断面形状は略円形のみ
ならず楕円形、三角形、星形、T型、Y型、或は葉状等
の所謂異型断面形状であっても差し支えない。加えて、
繊維表面に空隙を有するもの、或は枝別れした構造を有
するものでも良い。
【0017】また、不織布シートを形成した際の繊維間
結合強度及び腰等を適度に制御できる点で芯鞘構造を有
する繊維も好ましい。芯鞘構造を有する繊維とは、芯部
分がポリエステル、鞘部分がポリエステル共重合体から
なる繊維や、芯部分がポリエステル、鞘部分がポリオレ
フィンからなる繊維等がある。芯鞘構造の特徴は、芯部
分と鞘部分で軟化点が異なることにあるが、芯部分は加
工時の熱処理に於て繊維の形状を保持する必要から、2
30℃程度以上の軟化点を有することが好ましく、鞘部
分は繊維自身が互いに熱接着し充分な結合を形成させる
必要等から、90〜120℃程度の軟化点が好ましい。
このように芯鞘構造の繊維を用いると、高温熱処理加工
を行わずとも強度を保持できる。
【0018】本発明に係わるシートを構成する成分とし
ては、これまで述べてきた構成要素の他に、木材パル
プ、麻パルプ、エスパルト、及び木綿繊維等の天然繊
維、レーヨン繊維及びアセテート繊維等の再生及び半合
成繊維、ガラス繊維及びアルミナ繊維等の無機繊維等が
挙げられる。これらの繊維は、上記熱可塑性繊維群だけ
で構成された不織布が有する強度及び透湿性等の特性を
悪化させない範囲で併用することが好ましい。
【0019】本発明のシャワーキャップは洗顔時にも使
用するが、主用途は入浴時に用い、その場合使用後は不
用意に風呂場の電灯等に掛けて(被せて)乾燥させる可
能性があるため、シャワーキャップに用いるシート状基
材は難燃性であることが望ましい。難燃性を不織布シー
トに発現させる繊維としては、繊維分子自体が本質的に
難燃性のアラミド繊維、本質的に不燃性の金属繊維、セ
ラミック繊維、ロックウール繊維、ガラス繊維、アルミ
ナ繊維、ジルコニア繊維、チッ化珪素繊維、炭化珪素繊
維、及び炭素繊維等無機物繊維の他に、汎用繊維中に難
燃剤を化学的に組込んだり物理的に配合した繊維等が挙
げられるが、汎用繊維で構成された不織布を難燃剤で処
理したものでも良い。
【0020】本発明のシャワーキャップに於ては、それ
自体が難燃性であっても、そのためにシャワーキャップ
としての柔らかさや肌触り等の質感が損なわれては意味
がないから、本発明のシャワーキャップに難燃性を付与
するシート状基材としては、アクリル系、ポリエステル
系、ポリオレフィン系、及びレーヨン系等の汎用繊維中
に、リン系、ハロゲン系、及び無機系等の公知の難燃剤
を化学的に組込んだり物理的に配合した繊維から構成さ
れた不織布、或は汎用繊維の不織布を難燃剤で処理した
ものが好ましい。
【0021】更に、本発明に係わるシート状基材を構成
する繊維としては、活性炭素繊維も好適である。活性炭
素繊維は、活性炭等と同様に気体吸着(脱臭)性を有
し、吸着速度が一般の粉体状活性炭もより100から1
000倍も速く、単位量当りの吸着量も10倍程度有す
る。また、活性炭素繊維は原料繊維を焼成して形成して
いることもあり、本質的に不燃性であるので、シャワー
キャップに難燃性を付与する場合にも有利に使用され
る。本発明で好ましく用いられる活性炭素繊維は、繊維
長が0.5から50mm程度、繊維径は1から100μ
m程度で、特に10μm程度のものが好ましい。
【0022】本発明に係わるシート状基材に用いる不織
布は、上記繊維を水に懸濁し、湿式抄紙法によりシート
状にする湿式法、樹脂接着によるレジンボンド、針によ
る交絡を利用したニードルパンチ、糸により編み上げた
ステッチボンド、或は熱により接着したサーマルボンド
と呼ばれる所謂乾式法、高圧水をノズルから噴射して交
絡させるジェットボンド、直接紡糸しながらシート化す
るスパンボンド、直接紡糸する際に霧吹き原理を用いて
フィブリル化された微小繊維を作りながらシート化する
メルトブローン等によって製造される。これらの製造方
法を適宜選択することにより、得られる不織布の厚み、
空隙率、空隙の形状、及び開孔径等の主に透湿性に関係
する物理特性だけでなく、柔軟性、弾力性、及び毛羽立
ち等の主に質感に関係する特性をも変えることができ
る。これらの製造法の内、適度な強度を得るためには、
スパンボンドやジェットボンドが好ましい。
【0023】本発明のシャワーキャップに係わるシート
状基材に用いる不織布に適度な力学強度を付与するため
には、三次元交絡処理を施すことが好ましい。三次元交
絡処理とは、不織布を単層或は複数積層して支持体に載
置し、不織布に機械的処理を施して繊維を三次元交絡さ
せる方法である。具体的にはニードルパンチ法及び水流
交絡法が挙げられるが、交絡が均一に行なわれ生産速度
が速い点から水流交絡法が好ましい。水流交絡法とは、
不織布上方から水流を噴射し、不織布を構成する繊維を
三次元交絡させ、強度を発現させる方法である。
【0024】三次元交絡を強固にかつ適正に行なうため
の条件として、水流を噴射するためのノズルの径は10
〜500μmが好ましい。ノズルの間隔は10〜150
0μmが好ましい。また、ノズルの形状は円形が好まし
く、所謂柱状の水流を噴射できるものが良い。不織布を
積載する支持体は、50〜200メッシュ程度の多孔質
のものが好ましい。これらのノズルは、抄造方向に対し
直交方向は加工を行なうシートの幅をカバーする範囲が
必要で、抄造方向に対しては、不織布の種類、目付け、
加工速度、及び水圧を考慮し、十分な交絡が得られる範
囲でノズルヘッドの数を変えて用いることができる。加
工速度は毎分5〜200mの範囲が好ましい。水圧は1
0〜250kg/cm2の範囲が好ましく、更には50〜
250kg/cm2が好適である。
【0025】以上のような材料及び方法にて作製した不
織布シートは、本質的には透湿性を有するが、これらの
不織布シートを本発明のシャワーキャップに係わる透湿
性を有するシート状基材として用いる場合は、JIS
L 1099 A-1法による透湿度が4000〜120
00g/m2・24hrの範囲にあるシート状基材が好ま
しく、更には5000〜10000g/m2・24hrの
範囲が好適である。
【0026】シャワーキャップに用いる透湿性を有する
シート状基材として、透湿度が4000g/m2・24h
r未満では、温水を浴びた場合等の急激な発汗に対して
キャップ外への蒸気拡散が追従できず、シャワーキャッ
プ内が蒸れて好ましくない。逆に、透湿度が12000
g/m2・24hrを越えると、結果としてシートの繊維
間隙が大きすぎて、直接このシート状基材に後述する撥
水加工を施した場合、単に溜められた水に浸漬すれば浸
透しなくても、少なくとも流水体が勢い良く撥水加工面
に当たると、水が浸透してしまう場合があって好ましく
ない。これらに比して、透湿性を有するシート状基材
が、JIS L 1099 A-1法による透湿度が400
0〜12000g/m2・24hrの範囲にあれば、シャ
ワーキャップ内が蒸れることも、また水が浸透すること
もない良好な特性を有する。
【0027】また、本発明に係わるシート状基材として
用いる不織布に於ける厚み等は特に限定されるものでは
ないが、繊維径は1〜50μmの範囲が好ましく、目付
けは20〜120g/m2が好ましい。繊維径が1μm未
満では、シート状に成形した場合の繊維間の空隙が小さ
くなり、従って透湿性に乏しくなるし、逆に50μmを
超えると透湿度は高くなるものの、シートの空隙が大き
くなり、後述する撥水加工をこのシート状基材に施して
も、シャワーキャップとした場合に撥水性が確保でき
ず、好ましくない。
【0028】更に、目付けが20g/m2未満の場合は、
シート状基材としての強度が不十分となって加工時や使
用時の破損の原因となる。一方、目付けが120g/m2
を超えると、透湿度が小さくなるか、透湿度を確保しよ
うとすると空隙孔が大きくなって上記と同様に防水性を
確保できず、好ましくない。また所望により、本発明の
シャワーキャップを2枚以上シート状基材を積層一体化
して形成する場合は、縫合部等のシャワーキャップ全体
を優位に占めない部分を除き、積層部の全体の目付けも
120g/m2を超えないことが望ましい。
【0029】本発明のシャワーキャップへ撥水加工を施
すには、上述したように、透湿性を有するシート状基材
自体に撥水効果を発現させるか、または透湿性を有する
シート状基材の少なくとも一方の面に撥水加工したシー
トを積層するが、何れにせよ撥水効果を有するシート
は、本質的に撥水性を有する材料(繊維)を用いてシー
ト化するか、シートを製造するに先立って、シートを構
成する繊維表面を撥水加工したものでシート化するか、
シート化したものを撥水加工する。
【0030】本発明に於ては、何れの方法よって製造さ
れたシートに於ても、最終的に撥水性を有すれば良い
が、少なくともシート化する前の繊維が撥水性を有する
より、シート化した後に撥水性を付与する方が、シート
化の容易性、シート強度、及び撥水化効率等から好まし
い。また、以上の他に、シャワーキャップの少なくとも
最終的に撥水性を発現させる部分をシャワーキャップ体
に成形させた後に撥水加工を施しても良い。
【0031】本発明に係わるシャワーキャップの撥水加
工には撥水剤を用いる。本発明に用いる撥水剤として
は、フッ素系、シリコーン系、ワックスエマルション
系、アクリル樹脂パラフィンワックス併用系、金属錯塩
系、及びアルキル尿素系等の撥水剤が挙げられる。これ
らの中でも、撥水性付与の容易さ及び撥水能やその耐候
性等から、フッ素系及びシリコーン系撥水剤が好適であ
る。
【0032】本発明に用いるフッ素系撥水剤としては、
一般に撥水撥油剤として使用されているフッ素系化合物
を使用することができる。本発明に用いるフッ素系化合
物の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン、テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合物等のパーフルオロ脂肪族化合物、ポリペンタデカフ
ルオロオクチル(メタ)アクリレート及びポリトリフル
オロエチル(メタ)アクリレート等のポリパーフルオロ
アルキルアクリレートまたはメタクリレート、ペンタデ
カフルオロオクタノール及びペンタデカフルオロデカノ
ール等のポリフルオロアルコールとヘキサメチレンジイ
ソシアナート及びトルエンジイソシアナート等のポリイ
ソシアナートとの反応によるパーフルオロウレタン樹
脂、、特開昭62−205181号公報記載のポリフル
オロアルコールとポリイソシアナートとの反応生成物に
テレフタル酸と飽和多塩基酸と飽和多価アルコールとを
ランダム共重合させたもの等が挙げられる。
【0033】また、本発明に用いるシリコーン系撥水剤
としては、一般に撥水剤、柔軟剤、或は平滑剤(滑剤)
として使用されているシリコーン系化合物が使用でき
る。本発明に用いるシリコーン系化合物としては、ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
ジメチルシロキサン−メチルフェニルシロキサン共重合
物、ジメチルシロキサンやメチルフェニルシロキサンと
シリコーン以外とのブロック共重合物、ジメチルポリシ
ロキサンの分子末端或は側鎖にアミノ基、エポキシ基、
水酸基、ポリエーテル基等を導入することによって変性
したポリシロキサン化合物、及びアルキル(メタ)アク
リレートのアルキル基のジメチルポリシロキサンやメチ
ルフェニルポリシロキサンの(一部)置換体等が挙げら
れる。
【0034】これらフッ素系撥水剤やシリコーン系撥水
剤を含む撥水剤は、単独或は2種以上を混合或は積層し
て使用することができる。これらの撥水剤は、水に乳化
させて、或は溶剤に溶解した状態で使用する。これらの
撥水剤を本発明に係わるシート状基材またはそれを構成
する繊維に付与する方法としては、これらの撥水剤を含
有する処理液を用い、浸漬法、パディング法、及びスプ
レー法等により処理する方法が挙げられる。また、撥水
剤を含有する処理液には、撥水剤及び溶剤(分散剤)の
他に、結着剤、界面活性剤、架橋剤、静電剤、柔軟剤、
硬仕上げ剤、及び各種着色剤等を混合することができ
る。
【0035】以上のような撥水剤及び撥水処理によるシ
ート状基材の、本発明のシャワーキャップに用いる場合
の撥水性能は、激しい流水に晒しても水が浸透しないこ
とは勿論、その表面が水で湿ることさえない程の性能は
要求されず、一般家庭の上水道を全開した程度の流勢で
短時間水にシート状基材を晒した場合に、その表面が水
で湿ることはあっても水が浸透しない程度で良い。そこ
で、本発明に係わる撥水性を有するシート状基材のJI
S L 1092(スプレー試験)による撥水性能は90
点以上が好ましいが、形状や意匠等により、シャワーキ
ャップ全体としての撥水性能は、必ずしも均一である必
要はない。
【0036】以上の少なくとも透湿性を有し、あるいは
更に撥水性加工されたシート状基材から、本発明のシャ
ワーキャップを構成する。本発明のシャワーキャップ
は、好ましくは外面(本発明に於て、シャワーキャップ
の多くの場合水等がかかる可能性がある面を外面と記載
し、毛髪と接触する面を内面を記載する。また、単に表
面と記載した場合は、両側表面の少なくとも何れか一方
面を意味し、内面外面は区別しないものとする。)全体
が結果として撥水性を有し、少なくともシャワーキャッ
プの一部が透湿性を有するものであるから、本発明に係
わるシート状基材の表面が撥水性を有すると共に全体が
透湿性を有したものでも良いし、外面略全体が撥水性及
び透湿性を有し、内面が少なくとも透湿性を有するシー
トの積層体で構成しても良い。
【0037】特に後者の構成に於ては、内面を構成する
シートの外面を構成するシートとの接触面が撥水性を有
しても良いが、透湿度は外面を構成するシートより内面
を構成するシートの方が低くない方が好ましい。また、
内面を構成するシートは必ずしも外面を構成するシート
と同等の大きさである必要はなく、例えば内面を構成す
るシートは頭頂部と接触する部分だけに積層されていて
も良い。
【0038】更に、本発明のシャワーキャップは、上記
の後者の類似形状であって、シート状基材の少なくとも
1枚は透湿性を有し、もう1枚のシート状基材は防水性
を有する、少なくとも全面は接着していない2枚以上の
シート状基材から構成しても良い。この形態のより具体
的な構成は、例えば形状や意匠によりシャワーキャップ
使用時の被る方向性を認識させる手段を講じておき、着
用時に少なくとも前頭部に位置するシャワーキャップの
部分に防水性を有するシートを、後頭部に位置する部分
に透湿性を有するシートを配し、この両者は全面は接着
せずにしたものである。また、着用時に少なくとも前頭
部に位置するシャワーキャップの部分の外面側に防水性
を有するシートを、内面全面に透湿性を有するシートを
配し、この両者は全面は接着せずにしたものである。
【0039】この構成のシャワーキャップに於ては、外
面は必ずしも撥水性を有する必要がなく、水が浸透しな
い程度の防水性を有していれば良い。また、シャワーキ
ャップを頭部に装着した場合、最もシャワー等の水と接
触し易い部分である前頭部に位置するシャワーキャップ
の部位は、防水性を有していれば、必ずしも透湿性を有
さなくても良い。これらの構成により、誤ってシャワー
キャップにシャワー等の水がかかっても、少なくとも透
湿性のみを有する部分に水が伝わらないような構成にし
ておけば、透湿性を有する部分の透湿度は、上記の範囲
を越えても差し支えなく、頭皮より蒸発した汗等は、防
水性シートと非接着であるために透湿性を有する部分の
面積が狭くとも速かに拡散できる。
【0040】更に、少なくとも全面は接着していない2
枚以上のシート状基材からなり、シート状基材少なくと
も1枚は透湿性を有し、もう1枚のシート状基材は防水
性を有する上記のシャワーキャップに於て、少なくとも
透湿性を有するシート状基材の少なくとも一部にエンボ
ス加工を施しておけば、これと非接着に接触する防水性
シートとの間隙が広く保持でき、頭皮より蒸発した汗等
をシャワーキャップ外へ拡散させ易くなる。
【0041】防水性シートを一部に使用したこれらのシ
ャワーキャップに於ける防水性シートは、少なくとも水
がシートの一方面から他方面へ浸透しない性能を有する
シートで、上記撥水加工を施したシート状基材の他、ポ
リエチレン及びポリプロピレン等のポリオレフィン、ポ
リエチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、及びポリ塩化
ビニリデン等の合成樹脂フィルム、アルミニウム等の金
属フィルム、及び蝋等で防水加工を施した紙、またはこ
れらの複合体(積層体)等が挙げられる。
【0042】以上の材料(シート)から本発明のシャワ
ーキャップを構成する。本発明に係わる透湿性を有する
シート状基材、撥水加工を施したシート、防水性シー
ト、及び本発明のシャワーキャップを構成するその他の
部材は、周知の縫合及び接着剤や粘着剤等を用いた方法
の他、シート同士またはシートとその他の部材との熱融
着を含む接着法にて成形する。特に、縫合法で成形した
場合は、その部分から水が浸透する可能性があるため、
シャワーキャップ成形時またはその前後に縫合部に防水
加工を施すことが肝要である。
【0043】本発明のシャワーキャップの形状は、従来
のシャワーキャップに多く見られるいわゆるベレー帽
(タモシャンター)タイプの他、円筒状、円錐状、半球
状(キャロット状)、釣鐘状(クロッシュ状)、半ラグ
ビーボール状、あるいはコアフタイプ、グレンガリータ
イプ、フェズ(トルコ帽)タイプ、オーバーシーズ・キ
ャップタイプ、チューリップハットタイプ、ハンチング
タイプ、野球帽タイプ、ケピタイプ、ボーラー(山高
帽)タイプ、ホンバーグ(中折帽)タイプ、チロリアン
・ハットタイプ、及びコック帽タイプ等所望の形状がと
れる。更に、本発明のシャワーキャップには、そのつば
先周縁に沿って、頭部との密着性及び固定性等を向上さ
せるためのゴム状弾性帯、あるいは結び紐(ゴム)、簡
易フック、及び簡易ファスナー等を取り付けておいても
良い。
【0044】更に、本発明のシャワーキャップに於て
は、その少なくとも一部が透湿性を有するシート基材中
または表面の少なくとも何れか一方に、消臭剤もしくは
芳香剤を含有させておいても良い。本発明に係わる消臭
剤は、臭気を吸着あるいは化学分解(酸化)する作用を
有するものであり、吸着剤としては従来公知の活性シリ
カ、活性アルミナ、活性白土、ゼオライト、セピオライ
ト、シリカ−アルミナ複合物、シリカ−酸化亜鉛複合
物、シリカ−マグネシア複合物、酸化亜鉛−マグネシア
複合物、シリカ−アルミナ−酸化亜鉛複合物、シリカ−
アルミナ−マグネシア複合物、及び木片や椰子殻等の各
種素材より調製した活性炭及び活性炭素繊維等が挙げら
れる。
【0045】これらの吸着剤は、その表面に存在する微
細孔によって臭気を吸着するため、比表面積は大きい程
効果的で、一般に比表面積が50〜2000m2/g程度
が好ましく用いられるが、活性炭の場合は特に500〜
1500m2/g程度が好ましい。また、吸着剤の好まし
い粒径は100nm〜50μmであり、特に活性炭の場
合は50nm〜10μmが好ましい。
【0046】また、本発明に係わる消臭剤である化学分
解剤とは、0.5〜5eV、より好ましくは1〜3.5
eVの禁止帯幅を有する、光触媒的酸化作用を有するも
のであって、このような化学分解剤としては、特開平2
−273514号公報に開示されているものを用いるこ
とができ、その具体例としては酸化亜鉛、三酸化タング
ステン、酸化チタン、及び酸化セリウム等の金属酸化物
が挙げられる。これらの中でも、酸化チタンは、構造安
定性、光触媒的化学分解能力、取り扱い上の安全性等を
考慮した場合、生活空間等で用いるには特に好ましい。
また、酸化チタンの表面に白金、金、銀、銅、パラジウ
ム、ロジウム、ルテニウム等の金属、酸化ルテニウム、
酸化ニッケル等の金属酸化物を被覆したものであっても
良い。
【0047】本発明のシャワーキャップに於ける吸着剤
及び化学分解剤の含有量は、多ければ多い程基本的には
臭気の除去に有効である。しかしながら、これらの含有
量が多くなるにつれてこれらを保持する少なくとも一部
が透湿性を有するシート基材中または表面からの脱離が
多くなり、また透湿性を発現する支持体の細孔がこれら
によってより塞がれて内部の蒸気が抜け難くなり、更に
はシャワーキャップとしての装着感や肌触り等の質感が
そこなわれるため、それらの含有量は2〜30g/m2
範囲が好ましい。
【0048】一方、本発明に係わる芳香剤には、人に快
い芳香を放つ従来公知の芳香剤及び香料を用いることが
できる。本発明に係わる芳香剤の例としては、林檎及び
莓等のフルーツ系、レモン及びライム等の柑橘系、ロー
ズ及びジャスミン等のフローラル系、及びハーブ系等の
天然香料または芳香性化学物質及び製油成分、植物の抽
出物等が挙げられる。芳香性化学物質とは、アネトー
ル、インドール、エディオン、オイゲノール、ゲラニオ
ール、酢酸リナリル、酢酸ベンジル、サリチル酸アミ
ル、シトラール、シトロネラル、p−シネン、α−ピネ
ン、プロピオン酸ベンジル、ヘキシルシンナミックアル
デヒド、メチルアンスラニレート、酪酸エチル、リナロ
ール、リモネン、及びリリアル等が挙げられる。
【0049】以上の消臭剤及び芳香剤の少なくとも一部
が透湿性を有するシート状基材中または表面への含有方
法は、少なくとも一部が透湿性を有するシート状基材を
作製する際に、このシート状基材を構成する素材と共に
一体シート化する方法や、作製された消臭剤及び芳香剤
を含まないシート状基材を消臭剤もしくは芳香剤を含む
液に含浸する方法、少なくとも一部が透湿性を有するシ
ート状基材の表面にこれらの液を塗布する方法、少なく
とも一部が透湿性を有するシート状基材とは別の基材に
封入、含浸、または塗布し、これをシャワーキャップの
少なくとも一部が透湿性を有するシート状基材の少なく
とも何れか一方の面と接着または非接着に重ね合わせる
方法、及びこれらを複合化した方法等が挙げられる。
【0050】特に芳香剤は、少なくとも一部が透湿性を
有するシート基材中または表面に直接含有させても良い
が、これらを含有するシートを取り囲む雰囲気によって
はこれらが素早く蒸発してしまい、その効果を持続させ
ることができないばかりか、芳香が強過ぎて返って臭く
感じる場合があるので、これらの芳香剤は徐放性を発現
させる公知のゲル化法、マイクロカプセル封入法、及び
シクロデキストリン等による包接法によって蒸発を遅延
させる処理を施した後に、上記の含有方法によって含有
させることが望ましい。
【0051】また更に、本発明のシャワーキャップに
は、シート状基材の一方面またはそれと接する基材表面
の少なくとも何れかに、30〜45℃で可逆的に発消色
または変色する示温性組成物を含有する層を設けても良
い。
【0052】本発明に係わる示温性組成物は、電子供与
性呈色性有機化合物、顕色剤、及び減感剤等を含有し、
可逆的に発消色する作用を有するものであり、電子供与
性呈色性有機化合物としては、クリスタルバイオレット
ラクトン(CVL)、マラカイトグリーンラクトン等の
トリフェニルメタンフタリド類、3,6−ジエトキシフ
ルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−クロ
ロフルオラン等のフルオラン類、ベンゾイルロイコメチ
レンブルー、メチルロイコメチレンブルー等のフェノチ
アジン類、2−(フェニルイミノエタンジリデン)−
3,3−ジメチルインドリン等のインドリルフタリド
類、1,3,3−トリメチル−インドリノ−7´−クロ
ロ−β−ナフトスピロピラン、ジ−β−ナフトスピロピ
ラン等のスピロピラン類、N−アセチルオーラミン、N
−フェニルオーラミン等のロイコオーラミン類、ローダ
ミンBラクタム等のローダミンラクタム類等が挙げられ
る。
【0053】また、顕色剤としては、tert−ブチルフェ
ノール、ドデシルフェノール等のフェノール類、安息香
酸、トルイル酸等の芳香族カルボン酸類、マレイン酸等
の脂肪族カルボン酸類、酢酸ナトリウム、プロピオン酸
カリウム等のカルボン酸金属塩類等が挙げられ、減感剤
としては、オクチルアルコール、ノニルアルコール等の
アルコール類、カプロン酸ラウリル、カプリン酸オクチ
ル等の脂肪族エステル類、シクロヘキサノン、アセトフ
ェノン等のケトン類、ジラウリルエーテル、ジセチルエ
ーテル等のエーテル類、カプロン酸、カプリン酸等の脂
肪酸類、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド等の酸ア
ミド類、オクタン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素、
ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素等が挙げられ
る。
【0054】これら電子供与性呈色性有機化合物及び顕
色剤等は、結果として30〜45℃で可逆的に発消色ま
たは変色する作用を発現するように組合わせる。30〜
45℃で可逆的に発消色または変色する組合せ及びその
変色温度([]内に示す)の具体例としては、特開昭6
0−173028号公報記載のCVL/ビスフェノール
A/2−カプリル−1,3−ジステアリン[40℃]、
CVL/ビスフェノールA/2−パルミト−1,3−ジ
ステアリン[45℃]、スピロ〔イソベンゾフラン−1
(3H),9−〔9H〕キサンテン〕−3−オン,2−
クロロ−6−(ジエチルアミノ)−3−アミノ−/4,
4−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノー
ル)/1−パルミト−2,3−ジ(12−ヒドロキシス
テアリン)/PV Yellow GG[38℃]、スピロ〔イ
ソベンゾフラン−1(3H),9−〔9H〕キサンテ
ン〕−3−オン,6−ジエチルアミノ−3−メチル−2
−フェニリアミノ−/p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル
/1−(12−ヒドロキシステアロ)−2,3−ジステ
アリン[41℃]が挙げられる。
【0055】また、特開昭60−184586号公報記
載のCVL/2−メルカプトベンゾチアゾール/ステア
リン酸アミド/ドデシルベンゼン[40℃]、CVL/
ノクセラーCZ−G(大内新興化学工業製、主成分ベン
ゾチアゾリルスルフェンアミド系化合物)/オレイン酸
ドデシルアミド/C.I.ピグメントイエロー14[40
℃]、O−CDF(保土谷化学工業製、フルオラン系染
料)/2−メルカプトベンゾチアゾール/ミスチリルア
ルコール[35℃]、O−CDF/ジベンゾチアジルジ
スルフィド/ステアリン酸アミド[45℃]、P−CD
F(保土谷化学工業製、フルオラン系染料)/2−メル
カプトベンゾチアゾールの亜鉛塩/リノレン酸ドデシル
アミド/二酸化チタン[35℃]、更に特開昭61−9
488号公報記載のインドリルレッド/p−オクチルフ
ェノール/ベヘン酸1−エチルプロピル[42℃]等が
挙げられる。
【0056】これら示温性組成物は、水に乳化させて、
或いは適当な溶剤に溶解した状態で使用する。これらの
示温性組成物を本発明に係わるシート状基材またはそれ
を構成する繊維に付与する方法としては、これらの示温
性組成物を含有する処理液を用い、浸漬法、パディング
法、及びスプレー法等により処理する方法が挙げられ
る。また、予め本発明のシャワーキャップを形成させ、
これにこれらの示温性組成物を付与しても良い。更に、
これら示温性組成物を本発明に係わるシート状基材以外
のシート状基材に付与しておき、本発明に係わるシート
状基材に接着、縫合、あるいは単に重合わせて積層して
用いても良い。
【0057】また、これら示温性組成物は、シャワーキ
ャップ全面に設けても良いが、部分的でも良く、部分的
に設ける場合は、側面や最頂部等の所謂部分や、線、
点、その他模様を一定間隔またはランダムに配しても良
い。模様としては、キャラクターでも良く、これにより
意匠性を持たせることもできる。
【0058】以上のような示温性組成物を含有するシー
ト状基材の、本発明のシャワーキャップに用いる場合の
発消色性能は、通常シャワーとして用いることのできる
水温30〜45℃で可逆的に発消色或いは変色すれば良
く、例えば柄を形成させたとしても、画質、温度は特に
要求されず、肉眼で変化を把握できる程度ならば良い
が、これらの温度で発色するものが好ましい。
【0059】
【作用】本発明のシャワーキャップは、織物、編物、不
織布等によって少なくとも一部が形成されたシャワーキ
ャップであって、これら基材の表面あるいは内部に撥水
効果を有する材料を含有させるか、あるいは、基材の表
面あるいは内部に撥水加工した材料を使用し、使用する
基材に含浸その他の手段によって消臭剤を保持させたた
め、毛髪及び頭皮に水滴を浸透させることなく、蒸気を
通過させることができ、消臭効果を保持させることがで
きる。
【0060】
【実施例】以下、実施例により更に本発明を詳細に説明
するが、本発明はその主旨を越えない限りこれらに限定
されるものではない。尚、本実施例の重量部は全て有効
成分換算である。
【0061】実施例1 繊度1.5d(繊維径約12.4μm)、繊維長15m
mのポリエステル繊維と、繊度2d(繊維径約18μ
m)、繊維長5mmの芯鞘構造を有する低融点熱融着性
ポリエステル繊維(ユニチカ製;メルティ#4080、
鞘部:ポリエチレンテレフタレート共重合体、芯部:ポ
リエチレンテレフタレート)とを6対4の重量比で用
い、ノニオン系界面活性剤及び水と共にパルパーに投入
して強攪拌した。繊維の束がなくなったところで更に水
を加え、アジテーターにて緩やかに攪拌しながら高分子
ポリアクリルアミド水溶液を添加して粘度を調整し、均
一に分散した繊維のスラリーを得た。このスラリーを用
い、目付けが80g/m2になるように円網抄紙機によっ
て抄造し、120℃のシリンダー熱風で乾燥して透湿性
を有するシート状基材1を得た。このシート状基材Aの
JIS L 1099 A-1法による透湿度は9200g
/m2・24hrであった。
【0062】このシート状基材1をフッ素系撥水剤であ
るアサヒガードAG710(旭硝子製)の5重量%溶液
に浸漬させ、マングルで絞って乾燥させた後、更に10
0℃で1分間熱処理して撥水性を有するシート状基材2
を得た。このシート状基材BのJIS L 1092(ス
プレー試験)による撥水性能は100点であった。
【0063】このシート状基材2を直径45cmの円に
裁断し、その円周に沿ってゴム弾性を有する紐を当て、
シート状基材Bを円の中心方向に折返して、このゴム弾
性を有する紐を緩く内包するようにシート状基材2の円
周端を熱融着して、図1に示されるようなシャワーキャ
ップ1を作製した。
【0064】このシャワーキャップ1を着用し、一般家
庭の浴室にあるシャワーを全開にして42℃の温水を頭
頂に位置する相当する部分に1分間連続して当てた(耐
透水試験)。その結果、熱融着部に撥水性が損なわれた
部分が観られたものの、シャワーキャップ1のそれ以外
の部分に於ては、頭部を軽く振るだけで温水が流落ち
た。また、シャワーキャップ1の外面側には湿潤した部
分も観られたものの、その内面側は温水が浸透した形跡
はなく、シャワーキャップ1で被覆された頭髪を含む頭
部はシャワーによって濡れることはなかった。
【0065】また、同様にシャワーキャップ1を着用
し、1分間に2秒程度シャワーキャップに温水シャワー
を当てながら、20分間顔部を含む全身にシャワーを浴
びた(発汗拡散試験)。シャワーキャップ非着用(但
し、意識的に少なくとも頭髪に温水が掛からないように
した)を同条件で発汗拡散性を比較したところ、シャワ
ーキャップ非着用に比べれば着用した方が若干頭髪部の
発汗残存量が多かった(頭髪部がより湿潤していた)
が、非着用の方は温水が掛からないように意識したとは
言え、襟足等は濡れてしまったが、シャワーキャップ1
着用の方は温水が透過することもなく、少なくともシャ
ワーキャップ1着用中、頭髪部の不快感はなく、シャワ
ーキャップ1が実用的発汗拡散性を有していることが判
った。
【0066】比較例1 シャワーキャップとして市販のビニール製シャワーキャ
ップを着用し、実施例1と同様にして耐透水試験及び発
汗拡散試験を評価した。ビニール製シャワーキャップ
は、防水性を有し耐透水性に優れるから、耐透水試験は
問題なかったが、発汗拡散試験に於ては実質的に透湿性
がないため、シャワーキャップ1着用に比べて格段に発
汗残存量が多く、頭髪部の表皮が蒸れて不快感が伴っ
た。
【0067】比較例2 シート基材1を用い、これに撥水処理を施さない以外は
実施例1と全く同様にしてシャワーキャップを作製し
た。このシャワーキャップを着用し、実施例1と全く同
様にして耐透水性及び発汗拡散性を評価した。その結
果、耐透水性は全くなく、温水が浸透してシャワーキャ
ップ本来の意味をなさなかった。また、発汗拡散性(但
し、意識的に少なくとも頭髪に温水が掛からないように
した)は実施例1で作製したシャワーキャップ1とほぼ
同等であったが、シャワーキャップ1と異なって不用意
に温水が掛かった部分は、シャワーキャップの内面側に
まで温水が透過していた。
【0068】実施例2 繊度0.15d(繊維長約4μm)、繊維長10mmの
ポリエステル繊維と、繊度1.5d、繊維長15mmの
ポリエステル系難燃繊維(帝人製;トレビラCS)とを
重量比で35対65で用い、実施例1と同様にして繊維
のスラリーを得た。このスラリーを用い、目付けが70
g/m2になるように円網抄紙機にて抄造して抄造物1を
得た。この抄造物1を100メッシュのワイヤー上に積
載し、100kg/cm2(ゲージ圧)の高圧水を0.1
0mmφ、ピッチ0.6mmのノズルより噴出させて水
流交絡処理した後、エアースルードライアーを用いて乾
燥して透湿性を有するシート状基材3を得た。このシー
ト状基材3のJIS L 1099 A-1法による透湿度
は7500g/m2・24hrであった。
【0069】このシート状基材3をシリコーン系撥水剤
であるPolon MWF(信越化学工業製)の5重量
%溶液に浸漬させ、マングルで絞って乾燥させた後、更
に100℃で2分間熱処理して撥水性を有するシート状
基材4を得た。このシート状基材4のJIS L 109
2(スプレー試験)による撥水性能は実施例1と同様に
100点であった。
【0070】このシート状基材4を用い、折返して重合
わさった円周端部にエチレン酢酸ビニル系ホットメルト
接着剤を用いて熱融着した以外は、実施例1と全く同様
にしてシャワーキャップ2を作製した。このシャワーキ
ャップ2を着用し、実施例1と全く同様にして耐透水性
及び発汗拡散性を評価した。その結果、耐透水性は実施
例1と同様に全く温水が浸透ないことから充分な特性を
有していた。また、発汗拡散性は実施例1で作製したシ
ャワーキャップ1より僅かに発汗残存量が多かった感は
あるものの、シャワーキャップ1と同様に温水が透過す
ることもなく、少なくともシャワーキャップ2着用中、
頭髪部の不快感はなく、実施例1と同様にシャワーキャ
ップ2は実用的発汗拡散性を有していた。
【0071】実施例3 繊度2d、繊維長51mmの耐炎繊維(旭化成工業製;
ラスタン)をウェブ製造装置(フェラー社製;ランダム
カードK12)を用い、目付けが70g/m2になるよう
にして抄造物2を得た。実施例2と同様にしてこの抄造
物2を、50kg/cm2(ゲージ圧)の高圧水を0.1
5mmφ、ピッチ0.4mmのノズルより噴出させて水
流交絡処理した後、エアースルードライアーを用いて乾
燥して透湿性を有するシート状基材5を得た。このシー
ト状基材5のJIS L 1099A-1法による透湿度
は10300g/m2・24hrであった。
【0072】このシート状基材5をポリテトラフルオロ
エチレンの8重量%分散液に浸漬させ、マングルで絞っ
て乾燥させた後、更に200℃で1分間熱処理して撥水
性を有するシート状基材6を得た。このシート状基材6
のJIS L 1092(スプレー試験)による撥水性能
は実施例1と同様に100点であった。
【0073】このシート状基材6を用い、実施例2と全
く同様にしてシャワーキャップ3を作製した。このシャ
ワーキャップ3を着用し、実施例1と全く同様にして耐
透水性及び発汗拡散性を評価した。その結果、耐透水性
は実施例1と同様に全く温水が浸透ないことから充分な
特性を有していた。また、発汗拡散性は実施例1で作製
したシャワーキャップ1とほぼ同等で、シャワーキャッ
プ1と同様に温水が透過することもなく、少なくともシ
ャワーキャップ3着用中、頭髪部の不快感はなく、実施
例1と同様にシャワーキャップ3は実用的発汗拡散性を
有していた。
【0074】実施例4 100d/48フィラメント(f)からなるカチオン可
染ポリエステルフィラメント繊維を経95本/インチ、
緯80本/インチの密度で織った平織物を、常法により
染色して織物1を得た。この織物1を実施例1で用いた
フッ素系撥水剤溶液に浸漬させ、マングルで絞って乾燥
させた後、更に130℃で90秒間熱処理して撥水性を
有するシート状基材7を得た。
【0075】このシート状基材7に、フッ素含有ウレタ
ン樹脂20重量%、低重合度ウレタン樹脂8重量%、及
び炭酸カルシウム3重量%からなる液を塗布し、水中に
浸漬して2分間凝固させた後、50℃の温水で5分間洗
浄し、更にテンターを用いて乾燥させてウレタン樹脂層
を有するシート状基材8を得た。このシート状基材8を
撥水剤であるディックガードF431(大日本インキ
製)の5重量%トリクロロエチレン溶液に浸漬し、マン
グルで絞って乾燥させた後、更に150℃で1分間熱処
理して撥水性を有するシート状基材9を得た。このシー
ト状基材9のJIS L 1099 A-1法による透湿度
は11600g/m2・24hrであった。また、このシ
ート状基材9のJIS L 1092(スプレー試験)に
よる撥水性能は実施例1と同様に100点であった。
【0076】このシート状基材9を用い、実施例2と全
く同様にしてシャワーキャップ4を作製した。このシャ
ワーキャップ4を着用し、実施例1と全く同様にして耐
透水性及び発汗拡散性を評価した。その結果、耐透水性
は実施例1と同様に全く温水が浸透ないことから充分な
特性を有していた。また、発汗拡散性は実施例1で作製
したシャワーキャップ1とほぼ同等で、シャワーキャッ
プ1と同様に温水が透過することもなく、少なくともシ
ャワーキャップ4着用中、頭髪部の不快感はなく、実施
例1と同様にシャワーキャップ4は実用的発汗拡散性を
有していた。
【0077】実施例5 実施例1で作製したシート状基材1と防水性を有する1
50μm厚の軟質ビニールシートとを3mm幅で重合わ
せ、重合わせ部を熱融着させて複合シート状基材10を
得た。この複合シート状基材10を実施例1で用いたフ
ッ素系撥水剤溶液に浸漬させ、これ以降は実施例2と全
く同様にして、少なくと一部が防水性を有し、他の一部
が撥水性を有するシート状基材11を得た。このシート
状基材11の少なくともシート状基材1由来の部分のJ
IS L 1092(スプレー試験)による撥水性能は実
施例1と同様に100点であった。
【0078】このシート状基材11を直径が熱融着部と
なるように裁断した以外は、実施例1と全く同様にして
シャワーキャップ5を作製した。このシャワーキャップ
5の軟質ビニールシート部分が前頭部に位置する様に着
用し、実施例1と全く同様にして耐透水性及び発汗拡散
性を評価した。その結果、耐透水性は実施例1と同様に
全く温水が浸透ないことから充分な特性を有していた。
また、発汗拡散性は実施例1で作製したシャワーキャッ
プ1より特に前頭部に発汗残存量がやや多かったもの
の、シャワーキャップ1と同様に温水が透過することも
なく、少なくともシャワーキャップ5着用中、頭髪部の
不快感はなく、実施例1と同様にシャワーキャップ5は
実用的発汗拡散性を有していた。
【0079】実施例6 半球状の凹凸を有する熱エンボスロールを用い、実施例
1で作製した撥水性を有するシート状基材2にエンボス
化工を施してシート状基材12を得た。このシート状基
材12を直径45cmの円に裁断し、また実施例5で用
いた軟質ビニールシートを直径46cmの半円に裁断し
た。このシート状基材12と軟質ビニールシートとを弧
に沿って重合わせたまま、シート状基材12の円周に沿
ってゴム弾性を有する紐を当て、軟質ビニールシートと
シート状基材12をシート状基材12が内面側になるよ
うに円の中心方向に折返し、このゴム弾性を有する紐を
緩く内包するように両シートの周端を熱融着して、図2
に示すようなシャワーキャップ6を作製した。
【0080】このシャワーキャップ6の軟質ビニールシ
ート部分が前頭部に位置するように着用し、実施例1と
全く同様にして耐透水性及び発汗拡散性を評価したとこ
ろ、耐透水性は実施例1と同様に全く温水が浸透ないこ
とから充分な特性を有していた。また、発汗拡散性はシ
ャワーキャップ1よりはやや劣っていたものの、シャワ
ーキャップ6は軟質ビニールシートの弦部はシート状基
材12と非接着であることもあり、シャワーキャップ5
よりは発汗拡散性は優れていた。更に、シャワーキャッ
プ6は、シャワーキャップ5と同様に温水が透過するこ
ともなく、少なくともシャワーキャップ6着用中、頭髪
部の不快感はなく、実施例1と同様にシャワーキャップ
6は実用的発汗拡散性を有していた。
【0081】実施例7 光反応性有害物除去能を有するメタチタン酸(トーケム
プロダクツ製)61重量部と白色脱臭剤(水澤化学工業
製;ミズカナイトAP)33重量部とを、微細繊維(ダ
イセル化学工業製;セリッシュKY−100S)6重量
部を分散した水性液中に加え、ミキサーで混合した後に
ポリ塩化アルミニウム(水澤化学工業製;PAC)を対
粉体比で0.4重量%加えて凝集させた後、更に高分子
ポリアクリルアミド水溶液を加えて強固に凝集させ、凝
集体水分散液を作製した。
【0082】繊度1d、繊維長5mmのポリエステル繊
維(帝人製;テピルス)、実施例2で用いた低融点熱融
着性ポリエステル繊維(メルティー#4080)、及び
繊度2d、繊維長5mmの捲縮繊維を重量比で4対4対
2で用い、実施例1と同様にして混合繊維のスラリーを
調製した。上記凝集体水分散液対シート状基材形成成分
のスラリーを有効成分換算で15対85の割合で混合
し、目付けが90g/m2になるように円網抄紙機によっ
て抄造し、120℃のシリンダー熱風で乾燥して透湿性
を有するシート状基材13を得た。このシート状基材1
3のJIS L 1099 A-1法による透湿度は450
0g/m2・24hrであった。
【0083】このシート状基材13のワイヤー面側を下
にして、実施例2で用いたシリコーン系撥水剤溶液を下
面から片面全面に均一にスプレーして乾燥させ、更に1
00℃で2分間熱処理して撥水性を有するシート状基材
14を得た。このシート状基材14の撥水剤のスプレー
塗布側のJIS L 1092(スプレー試験)による撥
水性能は実施例1と同様に100点であった。
【0084】このシート状基材14を用い、実施例1と
全く同様にしてシャワーキャップ7を作製した。このシ
ャワーキャップ7を着用し、実施例1と全く同様にして
耐透水性及び発汗拡散性を評価した。その結果、耐透水
性は実施例1と同様に全く温水が浸透ないことから充分
な特性を有していた。また、発汗拡散性は実施例1で作
製したシャワーキャップ1より僅かに発汗残存量が多か
った感はあるものの、シャワーキャップ1と同様に温水
が透過することもなく、少なくともシャワーキャップ7
着用中、頭髪部の不快感はなく、実施例1と同様にシャ
ワーキャップ7は実用的発汗拡散性を有していた。
【0085】また、ビニール製の市販シャワーキャップ
とシャワーキャップ7とを用意し、発汗拡散試験終了
後、これらのシャワーキャップの内面側に意識的に頭髪
部の汗を付着させた。見掛け上内面側の濡れが乾燥する
まで、これらを照明を消した浴室に数時間放置したとこ
ろ、各々の内面側に僅かであるが同程度に汗臭が認めら
れた。そこで、これら各々を裏返して太陽光下に放置し
たところ、シャワーキャップ7は10分程度で全く汗臭
が認められなくなったものの、市販シャワーキャップは
少なくとも1時間経っても微かに汗臭が認められた。こ
のことより、少なくともシャワーキャップ7は消臭能力
を有することが判った。
【0086】実施例8 シクロデキストリン(塩水港精糖製;デキシーパール
K-100)とフローラル系香料とを重量比で5対1で
水に添加し、ホモジナイザーで30分間高速攪拌した。
これを60℃にて3時間乾燥させ、フローラル系香料を
包接した賦香シクロデキストリンを得た。
【0087】この賦香シクロデキストリン15重量部
を、アクリル系共重合樹脂エマルション(日本純薬製;
サイレン ARJ-12L)65重量部と共に微量の界面
活性剤(日信化学工業製;サーフィノール465)を含
有する水20重量部に添加して混合し、実施例1で作製
したシート状基材1の片面全面にこの混合液を均一にス
プレー塗布して乾燥させ、賦香シクロデキストリン層を
有するシート状基材15を得た。
【0088】このシート状基材15の賦香シクロデキス
トリン層を有する面と反対面に、エマルション型シリコ
ーン系撥水剤(東芝シリコーン製;TSW831、触媒
として同社のCW80を等量併用)を6倍に希釈した水
性液を片面全面に均一にスプレー塗布して乾燥させ、更
に100℃で3分間熱処理して、片面に賦香シクロデキ
ストリン層を有し、少なくとももう一方面が撥水性を有
するシート状基材16を得た。このシート状基材16の
撥水剤のスプレー塗布側のJIS L 1092(スプレ
ー試験)による撥水性能は実施例1と同様に100点で
あった。
【0089】このシート状基材16を用い、賦香シクロ
デキストリン層が内面側になるようにし、実施例1と全
く同様にしてシャワーキャップ8を作製した。このシャ
ワーキャップ8を着用し、実施例1と全く同様にして耐
透水性及び発汗拡散性を評価した。その結果、耐透水性
は実施例1と同様に全く温水が浸透ないことから充分な
特性を有していた。また、発汗拡散性はシャワーキャッ
プ1より若干劣る感はあるものの、シャワーキャップ1
と同様に温水が透過することもなく、少なくともシャワ
ーキャップ8着用中、頭髪部の不快感はなく、実施例1
と同様にシャワーキャップ8は実用的発汗拡散性を有し
ていた。
【0090】また、このシャワーキャップ8には賦香シ
クロデキストリン層が設けてあり、これにより1ヶ月以
上浴室にほのかな芳香が感じられた。この芳香は、シャ
ワーキャップ8着用した入浴時には多少強くなるもの
の、シャワーキャップ8を軽く温水で洗浄しても芳香が
明確に減衰することはなかった。またこの洗浄により、
シャワーキャップの形態が損なわれなかったことは勿
論、撥水性も実用上低下することはなかった。
【0091】実施例9 3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド2重量
部と、2,2−ビス(4´−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン8重量部と、セチルアルコール25重量部と、カプリ
ン酸ステアリル25重量部とからなる熱変色性材料を、
界面重合法によりエポキシ/アミン系硬化剤を用いてこ
れら内包させたマイクロカプセルを作製した。このマイ
クロカプセル50重量部と、蛍光ピンク顔料5重量部
と、ウレタン樹脂系水分散物40重量部と、水性エポキ
シ樹脂6重量部とからなる水性液中に、繊度2d、繊維
長20mmのアクリロニトリル/塩化ビニル共重合体繊
維150重量部を投入し、充分に分散させた後にステン
レスメッシュで濾別し、この繊維を110℃で20分間
乾燥させて熱変色性繊維を得た。
【0092】この熱変色性繊維と、実施例2で用いた繊
度0.15d、繊維長10mmのポリエステル繊維及び
繊度1.5d、繊維長15mmのポリエステル系難燃繊
維(トレビラCS)とを重量比で5対3対2で用い、実
施例2と同様にして繊維のスラリーを得た。このスラリ
ーを用い、目付けが80g/m2になるように円網抄紙機
にて抄造して抄造物3を得た。この抄造物3を実施例2
と同様にして水流交絡処理した後、エアースルードライ
アーを用いて乾燥して透湿性を有するシート状基材17
を得た。このシート状基材3のJIS L 1099 A-
1法による透湿度は9900g/m2・24hrであっ
た。
【0093】このシート状基材17をフッ素系撥水剤で
あるNFガードFG270(日華化学製)の5重量%溶
液に浸漬させ、マングルで絞って乾燥させた後、更に1
00℃で2分間熱処理して撥水性を有するシート状基材
18を得た。このシート状基材18のJIS L 109
2(スプレー試験)による撥水性能は実施例1と同様に
100点であった。
【0094】このシート状基材18を用い、実施例2と
同様にしてシャワーキャップ9を作製した。このシャワ
ーキャップ9を着用し、実施例1と全く同様にして耐透
水性及び発汗拡散性を評価した。その結果、耐透水性は
実施例1と同様に全く温水が浸透ないことから充分な特
性を有していた。また、発汗拡散性は実施例1で作製し
たシャワーキャップ1より僅かに発汗残存量が多かった
感はあるものの、シャワーキャップ1と同様に温水が透
過することもなく、少なくともシャワーキャップ9着用
中、頭髪部の不快感はなく、実施例1と同様にシャワー
キャップ9は実用的発汗拡散性を有していた。
【0095】また、このシャワーキャップ9は、30℃
以下では青色をしているが、30以上に加温するとピン
ク色に変色し、再び30℃以下に冷えると青色に戻り、
可逆性を示した。このシャワーキャップ9を着用し、発
汗拡散試験を意識せずに普通通りに温水のシャワーを浴
びると、浴び始めはシャワーキャップ9全面が青色であ
ったが、シャワーを浴び終わった時点では全体がピンク
色掛かっていた。
【0096】実施例10 実施例2で調製した繊維のスラリーを用い、目付けが4
0g/m2になるように円網抄紙機にて抄造して抄造物4
を得た。この抄造物4を実施例2と同様にして水流交絡
処理した後、エアースルードライアーを用いて乾燥して
透湿性を有するシート状基材19を得た。
【0097】フルオラン系染料(保土谷化学工業製;P
−CDF)5重量部と、顕色剤(大内新興化学工業製;
ノクセラーMZ、主成分2−メルカプトベンゾチアゾー
ルの亜鉛塩)10重量部と、リノレン酸ドデシルアミド
100重量部とからなる熱変色性材料(この材料は室温
ではピンク色を呈しており、約35℃で無色に変化す
る)を用い、実施例9と同様にしてマイクロカプセルを
作製した。このマイクロカプセル50重量部と、ウレタ
ン樹脂系水分散物44重量部と、水性エポキシ樹脂6重
量部とからなる水性液を用い、シート状基材19に模様
をフレキソ印刷した。
【0098】この模様を印刷したシート状基材19を、
シリコーン系撥水剤であるFZ−4658(日本ユニカ
ー製)の5重量%溶液に浸漬させ、マングルで絞って乾
燥させた後、更に100℃で2分間熱処理して撥水性を
有するシート状基材20を得た。このシート状基材4の
JIS L 1092(スプレー試験)による撥水性能は
実施例1と同様に100点であった。
【0099】次に、実施例7で調製した光反応性有害物
除去能を有するメタチタン酸を含む凝集体水分散液と混
合繊維のスラリーとを用い、凝集体水分散液対スラリー
を有効成分換算で1対9の割合で混合し、目付けが50
g/m2になるように円網抄紙機によって抄造し、120
℃のシリンダー熱風で乾燥して透湿性を有するシート状
基材21を得た。
【0100】シート状基材21の上にシート状基材20
を模様面を上にして接着処理を施さないままに2枚重
ね、シート状基材21が内面側になるように折返し、重
合わさった円周端部にEVA系ホットメルト接着剤を用
いて熱融着し、実施例1と同様にして図3に示されるよ
うなシャワーキャップ10を作製した。
【0101】このシャワーキャップ10を模様面を表側
にして着用し、実施例1と全く同様にして耐透水性及び
発汗拡散性を評価した。その結果、耐透水性は実施例1
と同様に全く温水が浸透ないことから充分な特性を有し
ていた。また、発汗拡散性は実施例1で作製したシャワ
ーキャップ1より僅かに発汗残存量が多かった感はある
ものの、シャワーキャップ1と同様に温水が透過するこ
ともなく、少なくともシャワーキャップ10着用中、頭
髪部の不快感はなく、実施例1と同様にシャワーキャッ
プ10は実用的発汗拡散性を有していた。
【0102】また、実施例7と同様にしてこのシャワー
キャップ10の内面側に意識的に頭髪部の汗を付着させ
た。見掛け上内面側の濡れが乾燥するまで、これらを照
明を消した浴室に数時間放置したところ、各々の内面側
に僅かであるが同程度に汗臭が認められた。実施例7と
同様に、これら各々を裏返して太陽光下に放置したとこ
ろ、シャワーキャップ10は15分程度で全く汗臭が認
められなくなり、シャワーキャップ10も消臭能力を有
することが判った。
【0103】実施例11 繊度1d、繊維長15mmのポリエステル繊維と、繊度
2d(繊維径約18μm)、繊維長5mmの芯鞘構造を
有する低融点熱融着性ポリエステル繊維(ユニチカ製;
メルティ#4080、鞘部:ポリエチレンテレフタレー
ト共重合体、芯部:ポリエチレンテレフタレート)とを
6対4の重量比で用い、実施例1と同様にして混合繊維
のスラリーを得た。このスラリーを用い、目付けが60
g/m2になるように円網抄紙機にて抄造して透湿性を有
するシート状基材22を得た。
【0104】クリスタルバイオレットラクトン(CV
L)3重量部と、顕色剤(大内新興化学工業製;ノクセ
ラーCZ−G、主成分ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド系化合物)17重量部と、オレイン酸ドデシルアミド
90重量部とからなる熱変色性材料(この材料は室温で
緑色を呈しており、約40℃で無色に変化する)を用
い、実施例9と同様にしてマイクロカプセルを作製し
た。このマイクロカプセル55重量部と、ウレタン樹脂
系水分散物40重量部と、水性エポキシ樹脂6重量部と
からなる水性液中に、上記シート状基材22を浸漬させ
た後に充分に絞り、更にこの繊維を110℃で20分間
乾燥させて熱変色性を有するシート状基材23を得た。
【0105】このシート状基材23上に室温時の色相
(緑色)と同一の色相を有する非熱変色性の緑色のアク
リル系インクを用いてスクリーン印刷を行ない、更にこ
のシート状基材23を実施例2で用いたシリコーン系撥
水剤の溶液に浸漬させ、マングルで絞って乾燥させた
後、更に100℃で2分間熱処理して撥水性を有するシ
ート状基材24を得た。このシート状基材24のJIS
L 1092(スプレー試験)による撥水性能は実施例
1と同様に100点であった。
【0106】次に、目付けが40g/m2の乾式パルプ不
織布(本州製紙製;KS40)の片面全面に、実施例8
で作製した賦香シクロデキストリンを含有する混合液を
均一にスプレー塗布して乾燥させ、賦香シクロデキスト
リン層を有するシート状基材25を得た。
【0107】上記撥水性を有するシート状基材24を用
い、実施例2と同様にしてシャワーキャップ11を作製
した。一方、シャワーキャップ11の円周端の熱融着部
の直径より1cm小さくシート状基材25を裁断し、シ
ート状基材24に賦香シクロデキストリン層が接するよ
うにシャワーキャップ11の内面側に非接着に重合わせ
てシャワーキャップ11を着用し、実施例1と全く同様
にして耐透水性及び発汗拡散性を評価した。
【0108】その結果、耐透水性は実施例1と同様に全
く温水が浸透ないことから充分な特性を有していた。ま
た、発汗拡散性は実施例1で作製したシャワーキャップ
1より僅かに発汗残存量が多かった感はあるものの、シ
ャワーキャップ1と同様に温水が透過することもなく、
少なくともシャワーキャップ11着用中、頭髪部の不快
感はなく、実施例1と同様にシャワーキャップ11は実
用的発汗拡散性を有していた。
【0109】また、このシャワーキャップ11は、40
℃以下では全体が緑色をしているが、40℃以上に加温
すると非熱変色性の印刷部分だけが緑色に浮出る。再び
40℃以下に冷えると全体が緑色に戻り、可逆性を示し
た。更に、このシャワーキャップ11は、1ヶ月以上浴
室にほのかな芳香が感じられた。この芳香は、シャワー
キャップ11を着用した入浴時には多少強くなるもの
の、シャワーキャップ11を軽く温水で洗浄しても芳香
が明確に減衰することはなかった。賦香性を有するシー
ト状基材25はシャワーキャップ11の内面側に着脱可
能に重合わせてあるため、頭髪との接触で汚れたり、賦
香性が損なわれたりした場合は、シート状基材25を他
のシート状基材(必ずしも賦香性を有さなくても良い)
と交換することで、長期間に渡って使用することができ
る。
【0110】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のシャワーキ
ャップは、少なくとも一部が透湿性を有し、その一方面
が撥水性を有する。多数回の使用によっても安定して水
滴を浸透させることなしに蒸気(汗)を通過させること
ができ、涼感ないし快感を得ることができるばかりでな
く、発汗に伴う不快臭を除去する機能やシャワーを浴び
ている間意匠性ある画像を発消色または変色させる機能
をも追加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるシャワーキャップの斜
視図
【図2】本発明の実施例6に係わるシャワーキャップ6
の縦断面図
【図3】本発明の実施例10に係わるシャワーキャップ
10の斜視図
【符号の説明】
50、60、70 シャワーキャップ(本体) 55、65 熱融着部 63 防水性を有するシート部 67 エンボス化工を施した撥水性を有するシート部 79 示温性部(模様)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が透湿性を有するシート
    状基材の少なくとも一方面に撥水加工を施してなること
    を特徴とするシャワーキャップ。
  2. 【請求項2】 少なくとも全面は接着していない2枚以
    上のシート状基材からなり、シート状基材の少なくとも
    1枚は透湿性を有し、もう一枚のシート状基材は防水性
    を有することを特徴とするシャワーキャップ。
  3. 【請求項3】 少なくとも透湿性を有するシート状基材
    の少なくとも一部にエンボス加工が施されている請求項
    2記載のシャワーキャップ。
  4. 【請求項4】 少なくとも一部が透湿性を有するシート
    状基材のJIS L 1099 A-1法による透湿度が4
    000〜12000g/m2・24hrである請求項1か
    ら3の何れかに記載のシャワーキャップ。
  5. 【請求項5】 撥水性を有するシート状基材のJIS
    L 1092(スプレー試験)による撥水性能が90点
    以上である請求項1記載のシャワーキャップ。
  6. 【請求項6】 少なくとも一部が透湿性を有するシート
    基材中または表面の少なくとも何れか一方に消臭剤もし
    くは芳香剤を含有する請求項1から3の何れかに記載の
    シャワーキャップ。
  7. 【請求項7】 シート状基材の一方面またはそれと接す
    る基材表面の少なくとも何れかに、30〜45℃で可逆
    的に発消色する示温性組成物を含有する層を有する請求
    項1から3の何れかに記載のシャワーキャップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014033345A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Nec Networks & System Integration Corp 主配線盤用養生具
JPWO2013145257A1 (ja) * 2012-03-30 2015-08-03 Ykk株式会社 スライドファスナー

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