JPH10181277A - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JPH10181277A
JPH10181277A JP8355824A JP35582496A JPH10181277A JP H10181277 A JPH10181277 A JP H10181277A JP 8355824 A JP8355824 A JP 8355824A JP 35582496 A JP35582496 A JP 35582496A JP H10181277 A JPH10181277 A JP H10181277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
ball
ink
rear end
spring
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8355824A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kobayashi
小林  清一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP8355824A priority Critical patent/JPH10181277A/ja
Publication of JPH10181277A publication Critical patent/JPH10181277A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】上向き筆記や衝撃でのインキの逆流と下向きに
置かれた時の直流を防止可能とするボールペンを提供す
る。 【解決手段】継ぎ手3の軸心にチップ5の後端に連通し
て後方にボール弁15を遊嵌した弁室13と、弁室とイ
ンキ収容管4を連通する導孔20が設けられ、弁室の後
部にテーパー状又は球面状のボール受け座14が設けら
れて、チップ内孔にスプリング16が内挿されてスプリ
ングの捲線部の後端がチップ後端より抜出不能に設けら
れると共に捲線部後端の更に後方に設けた棒軸部17,
18がチップ後端から突出状態に設けられ、又、スプリ
ングの捲線部先端の更に先方に設けた棒軸部の先端がチ
ップ先端部に回転自在に抱持された先端ボールの背面を
押圧して、先端ボールがチップのボール抱持部の内縁に
密接されてインキの流出が阻止され、チップ側が上向き
の時にボール弁がボール受け座に密接して導孔が密閉さ
れてインキの逆流が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静的には高い粘性を有
し、筆記時のボールの回転で粘性が低下してインキが流
出される、所謂剪断減粘性を有した水性インキ又は低粘
度の油性インキを使用したボールペンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】同出願人は実公平4ー52067号でボ
ールを遊嵌した弁室を設けたボールペンのインキの逆流
防止機構を開示している。此のものは、合成樹脂製の口
プラでボールを遊嵌する弁室内にボールを抜出不能とす
る突条を所要数設けて、筆記時には突条と突条との間に
形成される隙間を連通してチップにインキが流動される
ように成されている。又、筆記時の先端ボールの回転で
粘性が低下してインキが流出される剪断減粘性を有した
水性インキ又は低粘度の油性インキを使用したボールペ
ンが知られている。一般にそのようなインキを使用した
ボールペンは、インキの流出量が多く(筆記濃度を上げ
るため)インキ収容管の径を太くしてインキの搭載量を
多くしている。又、インキの粘度は油性ボールペンのイ
ンキに比べて遙かに小さいのでインキ収容管に対する流
動抵抗は小さい。従って、インキの自重や衝撃によりイ
ンキ漏れ(インキ収容管の後端にインキが逆流する)が
生じやすい。その為に、通常はインキの後端に筆記時の
インキの消耗に追随して移動するが、インキの自重や衝
撃に対してインキの逆流を抑制するグリース状のフォロ
アが設けられている。しかしながら、フォロアを設けて
も上向き筆記をした時にはチップの先端ボール背面のイ
ンキが無くなると、インキのヘッドが直に加わる為に顕
著な逆流が生じて手や衣服を汚す危険がある。又、イン
キの粘度が低く流出量が多いが故に、チップ側を下向き
にした場合に先端ボールとチップ抱持部の隙間が生じる
とインキが滲みでる(直流)問題が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、筆記
時の先端ボールの回転で粘性が低下してインキが流出さ
れる剪断減粘性を有した水性インキ又は低粘度の油性イ
ンキを使用したボールペンの改良であって、ボールペン
の上向き筆記や衝撃によって生じるインキの逆流とチッ
プ側を下向きに置いた時の直流を防止可能とし、ボール
ペンの軸筒内や手、衣服の汚損を防止可能とする。又、
上向き筆記、衝撃が加わった時の先端ボール背面の空気
巻き込みに伴うインキ切れで起きる筆記掠れを防止する
ことと、先端ボールとチップ抱持部の内縁とのシール不
完全に伴う乾燥で起きる筆記掠れを防止可能とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する為に
本発明のボールペンは、継ぎ手の軸心にチップの後端に
連通して後方にボール弁を遊嵌した弁室と、弁室とイン
キ収容管を連通する導孔が設けられ、弁室の後部にテー
パー状又は球面状のボール受け座が設けられて、前記チ
ップ内孔にスプリングが内挿されてスプリングの捲線部
の後端がチップ後端より抜出不能に設けられると共に捲
線部後端の更に後方に設けた棒軸部がチップ後端から突
出状態に設けられ、又、スプリングの捲線部先端の更に
先方に設けた棒軸部の先端がチップ先端部に回転自在に
抱持された先端ボールの背面を押圧して、先端ボールが
チップのボール抱持部の内縁に密接されてインキの流出
が阻止され、チップ側が上向きの時に前記ボール弁がボ
ール受け座に密接して導孔が密閉されてインキの逆流が
阻止され、チップ側が下向きの時にボール弁が前記チッ
プ後端から突出したスプリングの棒軸部の後端に当接さ
れると共に、導孔、弁室を通じてチップ内にインキが流
入するように構成されて成る。
【0005】
【実施例】図1及び図2は本発明の第1の実施例を示し
ている。先ず、図に示すように、継ぎ手3の前半に係止
筒部7と後半に嵌合筒部12を設け、前側の係止筒部7
には円周上の所要位置に軸方向前方に傾斜したリブ8が
設けられている。係止筒部7には前端よりチップ嵌着孔
10が形成されて、チップ嵌着孔10にはチップ5が後
端側から圧入されている。
【0006】継ぎ手3は弾性変形可能な合成樹脂により
一体成形で構成されており、前記チップ嵌着孔10に連
通して後方に弁室13が設けられている。又、弁室13
の後端にはテーパー状又は球面状のボール受け座14が
設けられている。又、弁室13の後方にはボール受け座
14と連通する導孔20が形成されて、弁室13内には
ボール弁15が遊嵌されている。
【0007】一方、チップ5はインキが流入可能なチャ
ンネル5bを有した座に先端ボール5aが略当接した状
態で先端ボール5aが回転自在に抱持されるようカシメ
られている。又、チップ5の内孔にスプリング16が内
挿され、チップの軸部11の後端が適宜カシメられて
(カシメ部11a)、スプリング16の捲線部の後端が
抜出不能と成され、捲線部の後端から更に後方に延出さ
れた直線状の棒軸部18がチップ後端に突出状態と成る
よう設けられている。又、スプリング17の捲線部の先
端から更に先方にやはり直線状の棒軸部17が形成さ
れ、棒軸部17の先端が先端ボール5aの背面に押圧状
に当接されている。尚、先端ボール5aは、その押圧で
チップ5のボール抱持部(カシメ等で形成)の内縁に密
接状態と成される。尚、前記棒軸部17、18は、前記
捲線部より小径の捲線部と成した棒軸部とすることも可
能である。
【0008】以上により、チップ側が下向きの時に、上
記ボール弁15が上記スプリング16の棒軸部18の後
端に当接状態となり、インキが導孔20、弁室13、チ
ップ5の内孔を通じて先端ボール5aの背面まで流入可
能と成される。
【0009】又、継ぎ手3の前記係止筒部7の後端には
鍔部19が設けられ、鍔部19の後方には嵌合筒部12
が延設されている。嵌合筒部12の外周には筒状のイン
キ収容管4がその先端を鍔部19の後端に当接して圧入
固着され、インキ収容管4の内径部が継ぎ手3の導孔2
0に連通している。インキ収容管4内には静的には高い
粘性を有し、筆記時の先端ボールの回転で粘性が低下し
てインキが流出可能となる剪断減粘性を有した水性イン
キ又は低粘度の油性インキ21が充填され、必要により
インキ21の後端にインキの消耗と共にインキ面に接触
して追随して移動可能なグリース状のフォロアが充填さ
れる。(図示せず)
【0010】以上のように、継ぎ手3にチップ5とイン
キを充填したインキ収容管4を固着して構成されたボー
ルペンのリフィールを軸筒1に挿入して、軸部6の前面
に継ぎ手3の鍔部19の後端縁を衝合させて、内面部に
段部9を設けた口金2を、その段部9を継ぎ手3の前記
リブ8の周面に衝合せしめた状態で軸筒1の軸部6に螺
着させてボールペンが構成される。
【0011】ところで、上記継ぎ手3とインキ収容管4
は一体の樹脂成型品とすることも可能である。又、継ぎ
手3とインキ収容管4を直接筆記具の軸体とすることも
可能である。
【0012】ところで、図3は本発明の第2の実施例を
示している。基本的には上記第1の実施例と同じなので
相違点のみ説明する。チップ5内に嵌挿されるスプリン
グ32の前端は座を成し、その前部に棒軸部31を有し
た押し体30が配設されて、棒軸部31の先端が先端ボ
ール5aの後端に押圧状に当接する。
【0013】
【作用】第1の実施例と第2の実施例は、ほぼ同様に作
用するので、以下第1の実施例に付いて説明する。図1
はチップ5を下向きにした筆記前の状態を示しており、
その時ボール弁15はスプリング16の棒軸部18の後
端に当接状態となり、導孔20が開放される。インキ収
容管4から導孔20を経て弁室13に入ったインク21
は先端ボール5aの背面まで誘導される。尚、この状態
では、スプリング16の棒軸部17の押圧で先端ボール
5aがチップ抱持部の内縁に密接されるのでインキの直
流が防止される。又、筆圧により先端ボール5aが微小
に後退するので隙間を生じてインキが流出可能となり、
筆記により先端ボール5aの回転で粘性が低下してイン
キが流出され、ボテが無く、濃度の高い筆記が可能とな
る。尚、当該実施例は、ボール弁15とチップ5の後端
との間が自由な空間を有するように構成されるのでイン
キ流通を阻害することがない。
【0014】尚、先端ボール5aの直下にはチャンネル
5b(チップ内孔に向かって貫通したインク流入溝を複
数箇所に有した先端ボールの受け座)がありチャンネル
5bの中心孔には棒軸部17が貫通する。チップ内のイ
ンキはインキ流入溝及び中心孔と棒軸部17との間の隙
間を通じて先端ボール背面に誘導される。
【0015】又、図2はチップ5を上向きにした状態を
示しており、その時ボール弁15が弁室13のボール受
け座14に密接して導孔20を密閉するので、上向き筆
記で先端ボール5a背面のインキがなくなってもインキ
が逆流しない。従って、チップ5を下向きにした時にイ
ンキが即流出可能となり、筆記で掠れが防止される。
(因みにボール弁を有しない構造では、上向き筆記でイ
ンキが逆流方向に作用するのでチップ内に空気を巻き込
み、下向き筆記で即インキが追随せず掠れが生じる。
又、上向き筆記の繰り返しで空気の巻き込みが累積され
る。)
【0016】又、先端ボール5aは常時チップ抱持部の
内縁に密接しているので先端部位の乾燥で筆記掠れが防
止される。又、先端ボール5aとボール弁15の共同作
用で上向き筆記や衝撃が加わっても空気の巻き込みが防
止されるので筆記掠れが防止される。
【0017】又、実施例のボールペンのリフィールは軸
筒1に搭載された際に、継ぎ手3の鍔部19が軸部6の
前端に衝合した状態で口金2が螺着され、その時、係止
筒部7のリブ8が口金2の段部9に食いつき状に衝合す
るので、チップ5と口金2との間でガタ止めされる。
【0018】
【発明の効果】本発明のボールペンの構成及び作用は以
上の如くであり、弁室内に遊嵌するボール弁により上向
き筆記や衝撃によってインキの逆流が防止可能となり、
又、筆記時以外は先端ボールがチップ抱持部の内縁に密
接するので、下向きに置かれた時に直流が防止され、軸
筒内や手や衣服等を汚す事故が防止される。又、上向き
筆記や衝撃後にインキが即追随するので掠れが防止され
る。又、乾燥による筆記掠れも防止される。又、実施例
のボールペンは継ぎ手を介してチップと口金がガタ止め
されるので筆感が良いという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるボールペンの要部
縦断面図で、チップを下向きにした状態を示している。
【図2】第1の実施例であるボールペンの要部縦断面図
で、チップを上向きにした状態を示している。
【図3】第2の実施例であるボールペンの要部縦断面図
で、チップを上向きにした状態を示している。
【符号の説明】
1 軸筒 2 口金 3 継ぎ手 4 インキ収容管 5 チップ 5a 先端ボール 5b チャンネル 6 軸部 7 係止筒部 8 リブ 9 段部 10 チップ嵌着孔 11 軸部 11a カシメ部 12 嵌合筒部 13 弁室 14 ボール受け座 15 ボール弁 16 スプリング 17 棒軸部 18 棒軸部 19 鍔部 20 導孔 21 インキ 30 押し体 31 棒軸部 32 スプリング 33 棒軸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継ぎ手の先端にボールペンのチップを、
    後方にインキ収容管を有して、インキ収容管には静的に
    は高い粘性を有し、筆記時の先端ボールの回転で粘性が
    低下してインキが流出される、所謂剪断減粘性を有した
    水性インキ又は低粘度の油性インキが充填されて成るボ
    ールペンに於いて、 継ぎ手の軸心にチップの後端に連通して後方にボール弁
    を遊嵌した弁室と、弁室とインキ収容管を連通する導孔
    が設けられ、弁室の後部にテーパー状又は球面状のボー
    ル受け座が設けられて、前記チップ内孔にスプリングが
    内挿されてスプリングの捲線部の後端がチップ後端より
    抜出不能に設けられると共に捲線部後端の更に後方に設
    けた棒軸部がチップ後端から突出状態に設けられ、又、
    スプリングの捲線部先端の更に先方に設けた棒軸部の先
    端がチップ先端部に回転自在に抱持された先端ボールの
    背面を押圧して、先端ボールがチップのボール抱持部の
    内縁に密接されてインキの流出が阻止され、チップ側が
    上向きの時に前記ボール弁がボール受け座に密接して導
    孔が密閉されてインキの逆流が阻止され、チップ側が下
    向きの時にボール弁が前記チップ後端から突出したスプ
    リングの棒軸部の後端に当接されると共に、導孔、弁室
    を通じてチップ内にインキが流入するように構成された
    ことを特徴とするボールペン。
  2. 【請求項2】 スプリングの捲線部の先端に棒軸部を有
    した押し体を配設して、その棒軸部の先端が先端ボール
    の背面を押圧するように設けられた請求項1に記載のボ
    ールペン。
JP8355824A 1996-12-25 1996-12-25 ボールペン Withdrawn JPH10181277A (ja)

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Effective date: 20040302