JPH10180832A - マイクロウエーブ誘電加熱による瞬間加熱装置を備えた射出成形機 - Google Patents

マイクロウエーブ誘電加熱による瞬間加熱装置を備えた射出成形機

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JPH10180832A
JPH10180832A JP35465196A JP35465196A JPH10180832A JP H10180832 A JPH10180832 A JP H10180832A JP 35465196 A JP35465196 A JP 35465196A JP 35465196 A JP35465196 A JP 35465196A JP H10180832 A JPH10180832 A JP H10180832A
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JP
Japan
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flow path
valve
microwave
injection
injection device
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Application number
JP35465196A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakai
隆 中井
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Matsuda Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Matsuda Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出装置と材料送出し装置との間で簡易かつ
安全に材料を内部から発熱させて昇温させる射出成形機
を提供することである。 【構成】 材料押出し装置1と射出装置2との間に、該
押出し装置1によって押し出される溶融材料にマイクロ
ウエーブを照射するマイクロウエーブ加熱装置3を一体
的に備えると共に、該マイクロウエーブ加熱装置3と射
出装置2との間の流路中に射出装置2への材料押出し時
には開弁し、射出装置2による材料射出時には閉弁しマ
イクロウエーブ加熱装置3配設側に射出圧を及ぼさない
弁機構7を備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、材料押出し装置と
射出装置との間にマイクロウエーブ誘電加熱による瞬間
加熱装置を備えて構成される高速加硫に適した射出成形
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の射出成形機において高速加
硫せしめる場合、特にゴム等を原料とするものは、熱伝
導性に低いため、外部からの加熱では成形品の表面と中
心部に発生する温度勾配によって不均一な加硫となる虞
れがあった。このような理由から、特にこの種の原料に
ついては内部からの加熱が好ましい。そこで、従来、溶
融材料を内部から加熱昇温せしめて高速加硫せしめる手
段としては、射出装置の射出ノズル外周にてマイクロウ
エーブを照射するUHF法(超高周波法)が一般に知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のUHF
法のように射出装置のノズル外周にてマイクロウエーブ
を照射するものにあっては、ノズル内を高速(540k
g/h)で流れる材料に照射することとなるため、該材
料を加熱させるには、マイクロウエーブ発振部材に出力
5kw,10kw等の大きな工業用マグネトロンを使用
する必要があった。その結果、マグネトロンを1ショッ
ト毎に冷却する必要があり、そのための冷却装置が高額
であることからコスト高を招いていたものである。ま
た、2000kgf/cm2 以上の高い射出圧が、射出装置の
射出ノズル外周に設けられている導波管(マイクロウエ
ーブ伝送管)に影響を与える可能性があった。
【0004】そこで本発明者は鋭意研究を重ねた結果、
材料流速の遅い射出装置と材料押出し装置との間にマイ
クロウエーブ加熱装置を備えることで溶融材料を加熱昇
温せしめる手段に着目した。
【0005】さらに、材料押出し装置と射出装置とから
構成されるこの種の射出成形機にあっては、射出装置の
シリンダテーパ面に向けて上り傾斜状の流路を連絡し、
該テーパ面に残る滞留材料に向けて押出し装置側から溶
融材料をぶつけるように送り出すことにより、該テーパ
面に残る滞留材料を流し、該滞留による熱分解等の問題
点を解消するという特有の効果が得られることが考えら
れる。このような場合にあっては、射出装置直前流路に
切換え弁を配し、該切換え弁内の流路と上記傾斜状流路
とを連通させて設ける関係上、流路の長尺化を招きやす
かった。このように連絡流路を長尺としたのでは、せっ
かく加熱昇温せしめた溶融材料の冷却恐れが生じやすく
上記せるように射出装置と材料押出し装置との間にマイ
クロウエーブ加熱装置を配するとする効果が薄れてしま
う。
【0006】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、射出装置と材料送出し装置との間でマイクロウエー
ブを照射して材料を内部から発熱させて昇温させること
とすることでコスト低廉化を図った高速加硫に適する射
出成形機を提供することである。また、射出時における
溶融材料の逆流防止を図りながら射出装置による射出時
に掛かる高い射出圧がマイクロウエーブ加熱装置側に及
ばないようにすることで全体寿命を長くすると共に、加
熱溶融材料の冷却恐れなく射出装置との間の流路を有効
かつ容易に短尺化可能な射出成形機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、材料押出し装置と射出
装置との間に、該押出し装置によって押し出される溶融
材料にマイクロウエーブを照射するマイクロウエーブ加
熱装置を一体的に備えると共に、該マイクロウエーブ加
熱装置と射出装置との間の流路中に射出装置への材料押
出し時には開弁し、射出装置による材料射出時には閉弁
しマイクロウエーブ加熱装置配設側に射出圧を及ぼさな
い弁機構を備えて構成されていることである。
【0008】上記マイクロウエーブ加熱装置は、材料押
出し装置の先端外周あるいは材料押出し装置と射出装置
との間の流路に配される弁機構の下流側外周のいずれか
一方あるいは双方にマイクロウエーブ誘電加熱部が配さ
れると共に、該マイクロウエーブ誘電加熱部には、マイ
クロウエーブ発振部材からのマイクロウエーブを伝送す
る導波管が連絡されている。
【0009】また、材料押出し装置と射出装置との間
に、該押出し装置によって押し出される溶融材料にマイ
クロウエーブを照射するマイクロウエーブ加熱装置を一
体的に備えると共に、該マイクロウエーブ加熱装置と射
出装置との間に設けられる流路中に射出装置への材料押
出し時には開弁し、射出装置による材料射出時には閉弁
し材料押出し装置側に射出圧を及ぼさない弁機構を備え
て構成され、上記マイクロウエーブ加熱装置は、材料押
出し装置の先端外周あるいは材料押出し装置と射出装置
との間の流路に配される弁機構の下流側外周のいずれか
一方あるいは双方にマイクロウエーブ誘電加熱部が配さ
れると共に、該マイクロウエーブ誘電加熱部には、マイ
クロウエーブ発振部材からのマイクロウエーブを伝送す
る導波管が連絡されて構成され、上記材料押出し装置と
射出装置との間に備えられる流路は、射出装置のテーパ
面に向けて上り傾斜状に備えられると共に、該流路中に
弁機構を備えて構成され、上記弁機構は、駆動装置と連
絡した切り換え弁と、該弁摺動穴を設けたハウジングと
で構成され、上記切換え弁は、弁摺動穴に連通すると共
にハウジング外面に連通してマイクロウエーブ加熱装置
側と連絡する上流側第一流路と、弁摺動穴に連通すると
共にハウジング外面に連通して射出装置側と連絡する下
流側第一流路とを設け、該下流側第一流路は連通する弁
摺動穴側面から上り傾斜状に設けられると共にその流路
端を射出装置のシリンダテーパ面に対向せしめてなり、
上記切り換え弁はハウジングの弁摺動穴に摺接可能に構
成された弁本体と、上記ハウジングの上流側第一流路の
傾斜角と同一角で弁本体外側面から弁本体内側面へと向
けて設けられる上流側第二流路と、該上流側第二流路と
連通して上記ハウジングの下流側第一流路と同一角で弁
本体内から弁本体外側面へと向けて上り傾斜状に設けら
れる下流側第二流路とを備えてなり、上記切り換え弁を
ハウジング内の弁摺動穴にて摺動作動せしむることで流
路の連通状態と非連通状態とが切り換え可能に構成され
ている。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。また、図は本発明射出成形機の一実施例として竪
型タイプを示すが、単に一実施例にすぎず、本発明の範
囲内において横型タイプに適宜変更可能なものである。
【0011】図中1は材料押出し装置、2は射出装置を
示し、該材料押出し装置1と射出装置2との間にマイク
ロウエーブ加熱装置3を備えている。
【0012】マイクロウエーブ加熱装置3は、材料押出
し装置1の先端外周1b、あるいは材料押出し装置1と
射出装置2との間の流路に配される弁機構7より下流側
の流路外周のいずれか一方あるいは双方にマイクロウエ
ーブ誘電加熱部4が配されると共に、該マイクロウエー
ブ誘電加熱部4には、マイクロウエーブ発振部材5から
のマイクロウエーブを伝送する導波管6が連絡されて構
成されている。本実施例では、図示せるように材料押出
し装置1の先端外周1bに配設するものとしている。
【0013】従って、流速の早い射出ノズル位置に配す
るものと異なり、材料押出し装置1先端の材料押出し部
位である材料流速の遅い(20kg/h)位置にマイク
ロウエーブ加熱装置3が配されることとなるため、マイ
クロウエーブ発振部材5は出力1kw程度のもので通過
する材料を十分に内部から加熱させて昇温させることが
可能である。このように低い出力の発振部材で材料を加
熱するものであるため、マイクロウエーブ加熱装置を射
出ノズル2a位置に配する場合のようにマグネトロン容
量が大きくなく冷却装置を設ける必要性はない。また、
マイクロウエーブ発振部材5は、上記せるように出力1
kw程度の周知のものでよく、構成において特に限定さ
れるものはない。
【0014】弁機構7は、射出装置2への材料押出し時
には開弁し、射出装置2による材料射出時には閉弁し材
料押出し装置1側(マイクロウエーブ加熱装置3側)に
射出圧を及ぼさない構成のものとする。弁機構7は、本
実施例では図示せるように特有の構成を有したものとし
ているが、上記目的達成のための構成を有しているもの
であれば周知の切換え弁機構であっても構わず特に限定
されるものではない
【0015】尚、材料押出し装置1、射出装置2はこの
種の射出成形機において一般的構成を有するもので、本
明細書において特に説明は省略するが、図示例に特に限
定されるものでなく本発明の範囲内において他の一般的
構造に適宜変更可能である。
【0016】従って、上記構成により、材料押出し装置
1内のスクリュー1aによって加熱混練された溶融材料
は、該材料押出し装置1の先端外周1bに配されている
マイクロウエーブ加熱装置3位置を通過する際に、該加
熱装置3から照射されるマイクロウエーブを与えられて
内部から瞬間的に加熱されて加硫温度まで昇温する。そ
して、そのマイクロウエーブ加熱装置3配設位置の下流
側と射出装置2との間の流路中に配される弁機構7を開
弁し、上記昇温された溶融材料が射出装置2内に送り出
される。そして、射出装置2内に送り出された溶融材料
は射出装置2の射出プランジャ2cによって金型に射出
される。また、この射出時においては弁機構7は閉弁さ
れているものであるため、射出時に掛かる高い射出圧は
マイクロウエーブ加熱装置3側には何等及ばない。従っ
て、マイクロウエーブ加熱装置3に及ぶ圧としては、射
出装置2側へと溶融材料を送り出す際に掛かる低い押出
し圧だけであり何等影響を及ぼすことはない。
【0017】本実施例では射出装置2のシリンダテーパ
面2bに向けて上り傾斜状の流路を連絡し、該テーパ面
2bに残る滞留材料に向けて溶融材料をぶつけるように
送り出すこととしていることから、図に示すような特別
な弁機構7を採用する。
【0018】弁機構7は、ハウジング8と該ハウジング
8内に挿通されて配される切り換え弁24とで構成され
ている。
【0019】ハウジング8は、マイクロウエーブ加熱装
置3を配した材料押出し装置1の先端側と、射出装置2
のノズル2a上方のテーパ面2bとの間に配設され、該
ハウジング8は、ボックス形状に形成されたハウジング
本体9と、該ハウジング本体9の左右外面壁10,11
にわたって貫通して形成されている円筒状の切り換え弁
摺動穴15と、該切り換え弁摺動穴15と連通状にハウ
ジング本体9の前後外面壁12,13に夫々貫通して形
成されている上流側第一流路18と下流側第一流路21
とを設けて構成されている。
【0020】尚、ハウジング本体9の形状は、上記材料
押出し装置1の先端1b側と、射出装置2のノズル2a
上方のテーパ面2bとの間に配設され得る大きさ、形状
のものであればよく限定はされない。
【0021】上記上流側第一流路18は、切り換え弁摺
動穴15の側面16から材料押出し装置1側と対向する
前方外面壁12に向けて直交するように設けて連通せし
めており、その流路18の流路端19を材料押出し装置
1の先端側と連絡する。
【0022】また、下流側第一流路21は、射出装置2
のテーパ面2bと対向する後方外面壁13の上方傾斜面
14に向けて、上記切り換え弁摺動穴15の上流側第一
流路18が連通している側面16位置と対向する側面1
7から上り傾斜状に設けて連通せしめており、その流路
21の流路端22を、射出装置2のテーパ面2bと連絡
する。
【0023】そして上記切り換え弁摺動穴15には、該
穴15に摺設可能に構成された切り換え弁24が挿通さ
れる。
【0024】また、図中33は温調用穴を示す。
【0025】切り換え弁24は、上記ハウジング本体9
の切り換え弁摺動穴15に摺接かつ回動可能な円柱状に
形成されている弁本体25と、該弁本体25の左右外側
面26,27にわたって貫通して形成されている上流側
第二流路28と下流側第二流路31とを設けて構成され
ている。
【0026】上記上流側第二流路28は、ハウジング8
の上流側第一流路18と同一軸上となるように弁本体外
側面26から弁本体25内へと向けて設けると共に、そ
の外側面側開口29が上流側第一流路18の弁摺動穴側
開口20と一致する径をもって設けられている。
【0027】下流側第二流路31は、弁本体25内に設
けられている上記上流側第二流路28の先端30側と連
通して上記ハウジング8の下流側第一流路21と同一傾
斜角度をもって弁本体外側面27へと向けて上り傾斜状
に設けられ、その外側面側開口32が下流側第一流路2
1の弁摺動穴側開口23と一致する径をもって設けられ
ている。
【0028】これにより、射出装置2のテーパ面2bへ
と上り傾斜状に向う傾斜流路(下流側第一流路21と下
流側第二流路31からなる流路)とマイクロウエーブ加
熱装置3を配した材料押出し装置1側から連絡される流
路(上流側第一流路18と上流側第二流路28からなる
流路)との合流点37位置に切り換え弁24が設けられ
る構成となる。
【0029】尚、上記各流路18,21,28,31は
その流路長さや流路径は特に限定されることもないが、
溶融材料の流れに支障を来さない程度であれば、夫々の
流路長さをできるだけ短尺となるようにした方がハウジ
ング8の全体大きさも小型化でき、結果的に流路単尺化
が図れ好ましい。
【0030】また、図中34は上記切り換え弁24を回
動作動せしめる装置であって、装置本体35と切り換え
弁24とにわたって配されているシリンダロッド36に
よって、切り換え弁24が開弁あるいは閉弁するように
回動作動される。尚、図示せる切り換え弁回動装置34
は一実施例をあげたにすぎず、このような回動式の切り
換え弁において使用されている他の一般的な装置も対象
とされることはいうまでもない。
【0031】従って、マイクロウエーブ加熱装置3を先
端側に配した材料押出し装置1と射出装置2との間にハ
ウジング8を配すると共に、該ハウジング8における上
流側第一流路18の流路端19を材料押出し装置1側と
対向せしめて連通せしめ、そしてハウジング8における
上方傾斜面14を射出装置2のテーパ面2bに対向せし
めて連通せしめることで材料押出し装置1と射出装置2
を接続する。
【0032】そして、ハウジング8の切り換え弁摺動穴
15に挿通して配設した切り換え弁24を、切り換え弁
回動装置34によっていずれかの方向に回動せしめれ
ば、該弁24の上流側第二流路28の外側面側開口32
とハウジング8の上流側第一流路18の弁摺動穴側開口
20とが一致すると共に、上記弁24の下流側第二流路
31の外側面側開口32とハウジング8の下流側第一流
路21の弁摺動穴側開口23とが一致して開弁状態とな
るため、材料押出し装置1と射出装置2とが連通し、マ
イクロウエーブ加熱装置3によって加熱昇温された溶融
材料が材料押出し装置1側から、弁機構7の流路を介し
て射出装置2のテーパ面2bから送り込まれる。
【0033】また、上記開弁状態から切り換え弁24を
回動せしめて、該弁24の上流側第二流路28の外側面
側開口29とハウジング8の上流側第一流路18の弁摺
動穴側開口20、および上記弁24の下流側第二流路3
1の外側面側開口32とハウジング8の下流側第一流路
21の弁摺動穴側開口23とを夫々完全にずらすものと
すれば閉弁状態となって材料押出し装置1と射出装置2
とが非連通状態となり材料押出し装置1側への溶融材料
の逆流はない。
【0034】また、本実施例では切り換え弁24がハウ
ジング8の切り換え弁摺動穴15内にて回動可能に配設
されているものをもって説明したが、該切り換え弁24
を切り換え弁摺動穴15内を前後進せしめるように摺動
せしめて開弁、閉弁させるものとしてもよい。
【0035】すなわち、ハウジング8の切り換え弁摺動
穴15内にて前後進可能に配設した切り換え弁24を、
前後いずれかの方向に摺動操作し、該切り換え弁24の
上流側第二流路28がハウジング8の上流側第一流路1
8と、そして切り換え弁24の下流側第二流路31がハ
ウジング8の下流側第一流路21と夫々連絡されて材料
押出し装置1と射出装置2との間の流路が連通状態とさ
れ、また上記切り換え弁24の前後方向へのいずれかの
摺動操作により、該切り換え弁24の上流側第二流路2
8とハウジング8の上流側第一流路18、そして上記切
り換え弁24の下流側第二流路31とハウジング8の下
流側第一流路21とが、夫々前後方向にずらされて上記
流路が非連通状態となるように構成してもよい。
【0036】また、このように前後進可能に切り換え弁
を配設する構成とする場合には、切り換え弁およびハウ
ジング内に設けられる弁摺動穴は、切り換え弁が弁摺動
穴内において前後進可能なように夫々対応する形状に構
成されていれば実施例に示すような円柱状であるものに
限られず、例えば角柱状等の所望形状でよく適宜選択可
能なものであり任意である。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成すること
で、材料押出し装置の材料押出し部位付近において溶融
材料にマイクロウエーブを与えることとなる。本発明の
ように構成すれば、溶融材料を内部から加熱させて加硫
温度まで昇温させることができると共に、流速の遅い部
位(材料押出し位置)での照射となるため出力の小さい
マイクロウエーブ発振部材で十分に発熱させることが可
能となる。その結果、射出ノズル位置にてマイクロウエ
ーブを照射していた従来のUHF法のように高価な冷却
装置を必須構成要素とする必要がない。従って、コスト
低廉化を達成しつつ溶融材料を内部から十分に加熱させ
て昇温させることのできる高速加硫に適した射出成形機
を提供できる。
【0038】また、従来のUHF法によれば射出時に2
000kgf/cm2 以上の射出圧が射出口付近に掛るため、
該射出口に設ける導波管(マイクロウエーブ伝送管)に
負担が掛るが、本発明のようにマイクロウエーブ加熱装
置を射出装置と材料押出し装置との間に設けると共に、
マイクロウエーブ加熱装置を配した材料押出し装置と射
出装置との間の流路中に射出装置への材料押出し時には
開弁し、射出装置による材料射出時には閉弁しマイクロ
ウエーブ加熱装置側に射出圧を及ぼさないとした特有の
弁機構を備えて構成すれば、そのような高い射出圧がマ
イクロウエーブ加熱装置側に影響を及ぼすという虞れも
なく結果として射出成形機全体の長寿命化が図れる。
【0039】そして、材料押出し装置側から射出装置の
テーパ面へと上り傾斜状に向う傾斜流路を有する構成の
場合において、上記マイクロウエーブ加熱装置の配置と
共に、マイクロウエーブ加熱装置を配した材料押出し装
置側から連絡される流路との合流点位置に本発明特有の
弁機構を備えるものとすれば、上記合流点を切り換え弁
内にて一体的に設けることができるため、流路全体が短
尺化し、流路長尺による加熱した材料の冷却虞れもない
ものとなる。従って、材料送出し装置と射出装置との間
にマイクロウエーブ加熱装置を備える本発明の特有構成
を十分に発揮することができる。
【0040】また、従来は大型なハウジング内にて上記
合流点を形成するものも考えられたが、本発明はそのよ
うな大型なハウジング内にて上記合流点を形成するもの
でないため、合流点仕上がりの加工性が良好かつ容易で
ある。
【0041】また、従来は切換え弁を備えたハウジング
と、傾斜状流路を備えたハウジングとの二部構成とし、
両ハウジングの接合面にて合流点を設けることも考えら
れたが、本発明では上記合流点を弁体内に設ける構成と
していることで、傾斜状流路端面の端面形状の相違によ
るずれから生ずる溶融材料の滞留発生箇所もない。
【0042】また、本発明では切り換え弁式とするた
め、材料流路(面積)が充分にとれると共に、バックフ
ローもなく、すなわち計量のばらつきが低減できること
により製品の仕上がり効果も極めて高い。
【0043】さらに、本発明のように構成することで、
歪みがないため切換え弁機構のハウジングに設ける温調
穴も大きく有効にとることができることとなり、温調効
率も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明射出成形機の一部を断面して示す縦断正
面図。
【図2】流路連通状態を示す要部縦断側面図。
【図3】流路非連通状態を示す要部縦断側面図。
【図4】弁機構の横断平面図。
【図5】弁機構を一部断面して示すと共に分解して示す
斜視図。
【符号の説明】
1:材料押出し装置 2:射出装置 2b:テーパ面 3:マイクロウエーブ加熱装置 4:マイクロウエーブ誘電加熱部 5:マイクロウエーブ発振部材 6:導波管 7:弁機構 8:ハウジング 15:切り換え弁摺動穴 18:上流側第一流路 21:下流側第一流路 24:切り換え弁 28:上流側第二流路 31:下流側第二流路 37:合流点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料押出し装置と射出装置との間に、該
    押出し装置によって押し出される溶融材料にマイクロウ
    エーブを照射するマイクロウエーブ加熱装置を一体的に
    備えると共に、該マイクロウエーブ加熱装置と射出装置
    との間の流路中に射出装置への材料押出し時には開弁
    し、射出装置による材料射出時には閉弁しマイクロウエ
    ーブ加熱装置配設側に射出圧を及ぼさない弁機構を備え
    て構成されていることを特徴とするマイクロウエーブ誘
    電加熱による瞬間加熱装置を備えた射出成形機。
  2. 【請求項2】 マイクロウエーブ加熱装置は、材料押出
    し装置の先端外周あるいは材料押出し装置と射出装置と
    の間の流路に配される弁機構の下流側外周のいずれか一
    方あるいは双方にマイクロウエーブ誘電加熱部が配され
    ると共に、該マイクロウエーブ誘電加熱部には、マイク
    ロウエーブ発振部材からのマイクロウエーブを伝送する
    導波管が連絡されていることを特徴とする請求項1記載
    のマイクロウエーブ誘電加熱による瞬間加熱装置を備え
    た射出成形機。
  3. 【請求項3】 材料押出し装置と射出装置との間に、該
    押出し装置によって押し出される溶融材料にマイクロウ
    エーブを照射するマイクロウエーブ加熱装置を一体的に
    備えると共に、該マイクロウエーブ加熱装置と射出装置
    との間に設けられる流路中に射出装置への材料押出し時
    には開弁し、射出装置による材料射出時には閉弁し材料
    押出し装置側に射出圧を及ぼさない弁機構を備えて構成
    され、上記マイクロウエーブ加熱装置は、材料押出し装
    置の先端外周あるいは材料押出し装置と射出装置との間
    の流路に配される弁機構の下流側外周のいずれか一方あ
    るいは双方にマイクロウエーブ誘電加熱部が配されると
    共に、該マイクロウエーブ誘電加熱部には、マイクロウ
    エーブ発振部材からのマイクロウエーブを伝送する導波
    管が連絡されて構成され、上記材料押出し装置と射出装
    置との間に備えられる流路は、射出装置のテーパ面に向
    けて上り傾斜状に備えられると共に、該流路中に弁機構
    を備えて構成され、上記弁機構は、駆動装置と連絡した
    切り換え弁と、該弁摺動穴を設けたハウジングとで構成
    され、上記切換え弁は、弁摺動穴に連通すると共にハウ
    ジング外面に連通して材料押出し装置側と連絡する上流
    側第一流路と、弁摺動穴に連通すると共にハウジング外
    面に連通して射出装置側と連絡する下流側第一流路とを
    設け、該下流側第一流路は連通する弁摺動穴側面から上
    り傾斜状に設けられると共にその流路端を射出装置のシ
    リンダテーパ面に対向せしめてなり、上記切り換え弁は
    ハウジングの弁摺動穴に摺接可能に構成された弁本体
    と、上記ハウジングの上流側第一流路の傾斜角と同一角
    で弁本体外側面から弁本体内側面へと向けて設けられる
    上流側第二流路と、該上流側第二流路と連通して上記ハ
    ウジングの下流側第一流路と同一角で弁本体内から弁本
    体外側面へと向けて上り傾斜状に設けられる下流側第二
    流路とを備えてなり、上記切り換え弁をハウジング内の
    弁摺動穴にて摺動作動せしむることで流路の連通状態と
    非連通状態とが切り換え可能に構成されていることを特
    徴とするマイクロウエーブ誘電加熱による加熱装置を備
    えた射出成形機。
JP35465196A 1996-12-20 1996-12-20 マイクロウエーブ誘電加熱による瞬間加熱装置を備えた射出成形機 Pending JPH10180832A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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