JPH10180792A - 樹脂成形装置 - Google Patents

樹脂成形装置

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JPH10180792A
JPH10180792A JP34283296A JP34283296A JPH10180792A JP H10180792 A JPH10180792 A JP H10180792A JP 34283296 A JP34283296 A JP 34283296A JP 34283296 A JP34283296 A JP 34283296A JP H10180792 A JPH10180792 A JP H10180792A
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pot
resin
cavity
container
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Yasunori Tanahashi
靖詔 棚橋
Yasutaka Nishide
康孝 西出
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タブレット状にした樹脂材料を用いる必要な
く、ボイド不良の少ない製品を得ることができると共に
微粉による作業環境の悪化のおそれのない樹脂成形装置
を提供する。 【解決手段】成形金型装置Aと、粉粒状の樹脂材料の材
料計量供給装置Bとを具備する。成形金型装置Aにはキ
ャビティと、材料計量供給装置Bで計量した樹脂材料が
供給されるポットを有する。このポットにはポットに供
給された粉粒状の樹脂材料を溶融させながら一旦ポット
内で樹脂材料を圧縮して樹脂材料の空気を追い出すと共
にこの空気を追い出した樹脂材料をキャビティに注入す
る圧縮及び注入手段を有する。材料計量供給装置Bには
粉粒状の樹脂材料を収容したカートリッジ状の容器4の
口部を着脱自在に取り付ける容器取り付け部と、容器取
り付け部に取り付けた容器4から供給された粉粒状の樹
脂材料を計量する計量手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスファー成
形により樹脂を成形する装置に関し、詳しくはリードフ
レームのようなフレーム材に設けた電子部品のような部
品を封止する成形を行う装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂を用いて半導体素
子のような電子部品の封止成形を行うにあたって、従来
からトランスファー成形が一般に行われている。トラン
スファー成形装置の金型は、ポットとキャビティ及びポ
ットとキャビティとを接続するランナーなどの樹脂流路
を設けて形成されるものであり、ポットには注入プラン
ジャーが進退自在に設けてある。そしてポットに熱硬化
性樹脂等の樹脂材料を供給し、ポット内で樹脂材料を加
熱しながら、注入プランジャーを前進させてポット内の
樹脂材料を加圧すると、ポット内での加熱とこの加圧で
樹脂材料が溶融し、樹脂流路からキャビティへと樹脂材
料を注入して、成形が行うことができるものである。ま
たポット内に供給する樹脂材料が粉粒状である場合、ホ
ッパーに充填されている樹脂材料を計量手段で計量し、
計量した所定量の樹脂材料をポットに搬送して投入して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
例でポットに供給する樹脂材料が粉粒状である場合、粉
粒状の樹脂材料をポット内に供給して成形を行ったと
き、樹脂材料の粒子間の空気が樹脂材料をキャビティに
注入する際同時に巻き込まれ、成形した製品にボイド不
良が発生するおそれがある。また粉粒状の樹脂材料を上
面を開口したホッパーから供給するためにこの部分で微
粉が浮遊し、作業環境を悪くするという問題がある。
【0004】そこで、従来から、粉粒状の樹脂材料を加
圧して圧縮することによって粒子間の空気を追い出すよ
うにしたタブレットを用いるようにしている。このよう
に圧縮して成形したタブレットをポットに供給し、後は
上記と同様にポット内でタブレットを加熱すると共に注
入プランジャーで加圧することによって、成形を行うの
である。しかしこの方法では、樹脂材料を製造する際に
タブレット化のための成形の工程が必要となり、タブレ
ット径や重量が多種あるタブレットを作製するための工
数や設備が必要となってコストアップにもつながるもの
であった。またタブレット化した樹脂材料はポットで溶
融させるとき時間がかかって成形サイクルが遅くなると
いう問題がある。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、タブレット状にした樹脂材料を用いる必要なく、
ボイド不良の少ない製品を得ることができると共に微粉
による作業環境の悪化のおそれのない樹脂成形装置を提
供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の請求項1の樹脂成形装置は、トランスファー成
形する成形金型装置Aと、粉粒状の樹脂材料1を計量し
て供給する材料計量供給装置Bとを具備し、成形金型装
置Aには樹脂を注入して成形するキャビティ2と、材料
計量供給装置Bで計量した樹脂材料1が供給されると共
に溶融した樹脂材料1を上記キャビティ2に注入するポ
ット3を有し、このポット3にはポット3に供給された
粉粒状の樹脂材料1を溶融させながら一旦ポット3内で
樹脂材料1を圧縮して樹脂材料1の空気を追い出すと共
にこの空気を追い出した樹脂材料1をキャビティ2に注
入する圧縮及び注入手段を有し、材料計量供給装置Bに
は粉粒状の樹脂材料1を収容したカートリッジ状の容器
4の口部5を着脱自在に取り付ける容器取り付け部6
と、容器取り付け部6に取り付けた容器4から供給され
た粉粒状の樹脂材料1を計量する計量手段とを具備する
ことを特徴とする。材料計量供給装置Bで計量した定量
の粉粒状の樹脂材料1をポット3に供給し、ポット3で
樹脂材料1を溶融させてポット3からキャビティ2に樹
脂材料1を注入して成形を行うことができる。このとき
ポット3に粉粒状の樹脂材料1を供給しても、一旦ポッ
ト3内で樹脂材料1を圧縮して樹脂材料1の空気を追い
出し、この空気を追い出した樹脂材料1をキャビティ1
に注入して成形することができ、粉粒状の樹脂材料1を
用いてもボイドのない製品を成形できる。またポット3
で粉粒状の樹脂材料1を溶融させることでポット3内で
の樹脂材料1の溶融を早くできて成形サイクルを向上で
きる。またカートリッジ状の容器4から粉粒状の樹脂材
料1を供給して計量するために材料計量供給装置Bで微
粉が発生したりすることなく作業環境が悪くならないよ
うにできる。
【0007】また請求項2の樹脂成形装置では、リード
フレーム8のようなフレーム材に設けた部品にトランス
ファー成形で樹脂成形部を形成する成形金型装置Aと、
上記フレーム材を成形金型装置Aに投入するフレーム投
入装置Cと、成形金型装置Aで樹脂成形部を形成したフ
レーム材を成形金型装置Aから取り出すフレーム取り出
し装置Dと、粉粒状の樹脂材料1を計量して供給する材
料計量供給装置Bとを具備し、成形金型装置Aには樹脂
を注入して上記部品に成形するキャビティ2と、材料計
量供給装置Bで計量した樹脂材料1が供給されると共に
溶融した樹脂材料1を上記キャビティ2に注入するポッ
ト3を有し、このポット3にはポット3に供給された粉
粒状の樹脂材料1を溶融させながら一旦ポット3内で樹
脂材料1を圧縮して樹脂材料1の空気を追い出すと共に
この空気を追い出した樹脂材料1をキャビティ2に注入
する圧縮及び注入手段を有し、材料計量供給装置Bには
粉粒状の樹脂材料1を収容したカートリッジ状の容器4
の口部5を着脱自在に取り付ける容器取り付け部6と、
容器取り付け部6に取り付けた容器4から供給された粉
粒状の樹脂材料1を計量する計量手段とを具備すること
を特徴とする。フレーム材をフレーム投入装置Cで成形
金型装置Aに投入してセットし、材料計量供給装置Bで
計量した定量の粉粒状の樹脂材料1をポット3に供給
し、ポット3で樹脂材料1を溶融させてポット3からキ
ャビティ2に樹脂材料1を注入して成形し、フレーム材
の部品に樹脂成形したフレーム材を成形金型装置Aから
フレーム取り出し装置Dにて取り出すことができ、フレ
ーム材の部品の樹脂成形が自動的にできる。このときポ
ット3に粉粒状の樹脂材料1を供給しても、一旦ポット
3内で樹脂材料1を圧縮して樹脂材料1の空気を追い出
し、この空気を追い出した樹脂材料1をキャビティ1に
注入して成形することができ、粉粒状の樹脂材料1を用
いてもボイドのない製品を成形できる。またポット3で
粉粒状の樹脂材料1を溶融させることでポット3内での
樹脂材料1の溶融を早くできて成形サイクルを向上でき
る。またカートリッジ状の容器4から粉粒状の樹脂材料
1を供給して計量するために材料計量供給装置Bで微粉
が発生したりすることなく作業環境が悪くならないよう
にできる。
【0008】また請求項3の発明では、請求項1または
請求項2において、上記ポット3の圧縮及び注入手段
は、ポット3からキャビティ2への樹脂流路10を閉塞
した状態でポット3内の樹脂材料1を注入プランジャー
7で加圧して溶融した樹脂材料1を一旦圧縮して樹脂材
料1の空気を追い出すと共に空気を追い出した後ポット
3からキャビティ2への流通を開くことによりポット3
内の溶融した樹脂材料1を注入プランジャー7で加圧し
てキャビティ2に樹脂材料1を供給するようにしたこと
を特徴とする。この場合、注入プランジャー7で樹脂材
料1を圧縮して空気を追い出し、この注入プランジャー
7で樹脂材料1をポット3からキャビティ2に注入でき
て簡単な構造で圧縮及び注入手段を構成できる。
【0009】また請求項4の発明では、請求項1または
請求項2または請求項3において、容器4の口部5の外
周に凸部を設けると共に容器取り付け部6の内周に上記
凸部に嵌合する凹部を設けて成ることを特徴とする。こ
の場合、カートリッジ状の容器4の着脱が容易にできて
容器4の交換が容易にできる。
【0010】
【発明の実施の形態】樹脂成形装置の全体の構造は図1
乃至図3に示すように構成されており、成形金型装置
A、材料計量供給装置B、フレーム投入装置C、フレー
ム取り出し装置D、供給マガジン部E、収納マガジン部
F等で構成されている。成形金型装置Aはトラスファー
成形するものであって、図4や図5に示すように構成さ
れている。金型は下型11と上型12とから形成してあ
って、上下型11,12間にキャビティ2が形成される
ようにしてある。下型11には円筒状のスリーブ11a
が取着してあり、このスリーブ11a内には上面を開口
するポット3を形成してある。このポット3と対向して
上型12の下面にカル凹部13が凹設してある。また下
型11の上面にキャビティ2に連通される下ランナー1
4が、上型12の下面にカル凹部13の周囲から延長し
た上ランナー15がそれぞれ設けてあり、上下型11,
12を型締めする際に端部同士が重なって一連に連なる
下ランナー14と上ランナー15によって樹脂流路10
が形成されるようにしてある。この樹脂流路10によっ
てポット3とキャビティ4が連通するようになってい
る。
【0011】また上型12を挿通してエジェクターピン
16が上下駆動自在に取り付けてある。エジェクターピ
ン16はその下端を樹脂流路10の上ランナー15に面
するような位置に配設してあり、エジェクターピン16
を前進(下動)させることによって上ランナー15内に
エジェクターピン16の先端部が突入し、上ランナー1
5の一部を塞いで樹脂流路10を閉塞するようになって
いる。エジェクターピン16を後退(上動)させること
によって、上ランナー15内からエジェクターピン16
の先端部を抜き樹脂流路10を開くようになっている。
このようにエジェクターピン16によって樹脂流路10
を開閉する開閉部が形成されるものである。この開閉部
を形成するエジェクターピン16はポット3の近傍に設
けるのが好ましく、従って上ランナー15部分にエジェ
クターピン16を設けるようにしてある。
【0012】上下型11,12よりなる金型には複数の
キャビティ2を設けると共に各キャビティ2を樹脂流路
10を介してポット3に接続させることによって、多数
個取りの成形が行えるようにしてある。また上記金型に
はポット3を複数設けることでマルチポット構造にして
ある。図4において、17は上型12を取り付ける上取
付板、18は下型11を取り付ける下型取付板であり、
夫々加熱手段であるヒータを通す孔19が設けてある。
上型12を取り付けた上取付板17は上基台20に、下
型11を取り付けた下型取付板18は下基台21に夫々
支持するようにしてあり、上基台20と下基台21の少
なくとも一方を駆動機構で上下駆動させるようになって
いる。この駆動機構は電気式で駆動する方がクリーンで
あるが、油圧式であってもよい。図4において22は注
入プランジャー7を駆動するための駆動シリンダのロッ
ド、23は各キャビティ2に設けたキャビティ用エジェ
クターピン、24はキャビティ用エジェクターピン23
を作動させるエジェクタープレートである。また樹脂流
路10を設けた上記のエジェクターピン16の後端はエ
ジェクタープレート25に結合してあり、このエジェク
タープレート25はエジェクターピン駆動装置26のロ
ッド27の先端に取着してある。従って、エジェクター
ピン駆動装置26を作動させることによって、エジェク
ターピン16を前進後退駆動させることができる。この
エジェクターピン駆動装置26としては電気式や油圧式
のものが用いられる。図4で28はバネである。
【0013】上記のように構成された成形金型装置Aを
用いて成形を行うにあたっては、上下型11,12を開
いた状態で後述するフレーム投入装置Cからフレーム材
としてリードフレーム8を投入すると共に後述する材料
計量供給装置Bで計量して送られてきた定量の熱硬化性
樹脂などの粉粒状の樹脂材料1を供給し、図5(a)の
ように上下型11,12を型締めする。このように型締
めしたとき、樹脂流路10はエジェクターピン16で閉
じられている。また金型の上下型11,12は加熱手段
で加熱されており、ポット3内に供給された樹脂材料1
を加熱するようになっている。このようにポット3内に
樹脂材料1を供給した後、注入プランジャー7を図5
(b)のように前進させる。このとき、樹脂流路10は
エジェクターピン16で閉じられており、ポット3内の
樹脂材料1は樹脂流路10へと流れ出すことができない
ので、ポット3内の樹脂材料1は注入プランジャー7の
前進に伴って加圧されて圧縮される。樹脂材料1をこの
ように圧縮することによって、粉粒状の樹脂材料1の粒
子間の空気は追い出されることとなり、またポット3内
の空気も追い出すことができる。樹脂材料1の粒子間や
ポット3内から追い出された空気は、下型11と上型1
2とパーティングラインのクリアランス、注入プランジ
ャー7とポット3との間のクリアランス、エジェクター
ピン16と樹脂流路10との間のクリアランスなどを通
して排出される。このとき、真空装置等を用いて強制排
気することによって、空気の排出効果を一層高くでき
る。
【0014】上記のように樹脂材料1を圧縮した後、図
5(c)のようにエジェクターピン16を後退(上動)
させて樹脂流路10を開き、そして注入プランジャー7
をさらに前進させる。この時点では、ポット3内の樹脂
材料1は加熱と加圧によって完全な溶融状態となってお
り、上記のように樹脂流路10が開かれると、注入プラ
ンジャー7による加圧でポット3内の樹脂材料1が樹脂
流路10に流入し、樹脂流路10を通ってキャビティ2
内に注入される。そして注入プランジャー7の先端が上
下型11,12のパーティングライン面から少し突出す
るまで注入プランジャー7を前進させることによって、
図5(d)のようにキャビティ2への樹脂材料1の注入
が完了するようにしてある。このように注入プランジャ
ー7とエジェクターピン16の作動を制御しつつ、キャ
ビティ2に樹脂材料1を注入するにあたって、樹脂材料
1の粒子間の空気は上記のように圧縮して追い出されて
いるので、この空気が混入されたままキャビティ2に樹
脂材料1が充填されることはない。また樹脂材料1は加
圧圧縮されながら溶融するために、樹脂材料1の溶融を
均一化することができ、キャビティ2への樹脂材料1の
注入がスムーズに行われるようになるものである。上記
のようにキャビティ2に溶融した樹脂材料1を注入した
後、キャビティ2内で樹脂材料1を硬化させる。このと
き樹脂材料1には上記のように空気が混入されていない
ので、成形品にボイド不良等が発生することを未然に防
ぐことができる。そして硬化が完了した後、上下型1
1,12を型開きし、キャビティ用エジェクターピン2
3でキャビティ2内の成形品を突き出して、成形品を取
り出すことができる。
【0015】次に供給マガジン部Eの構造について説明
する。供給マガジン部Eには複数のマガジンラック30
を並べて設置できるようになっており、図1の右端のマ
ガジンラック30からフレーム材としてのリードフレー
ム8を供給できるようになっている。各マガジンラック
30には左右に2列になるように上下に多数のリードフ
レーム8を搭載してあり、リードフレーム8は2個づつ
供給できるようになっている。上記複数のマガジンラッ
ク30のうち右端ものがリードフレーム8を次工程に供
給するものであり、残りの左のマガジンラック30は右
のマガジンラック30が空になると次のリードフレーム
9を供給するためのものである。なお、リードフレーム
8は電子部品のような部品が取り付けられており、前述
の成形金型装置Aにて部品を封止成形するものである。
マガジンラック30からリードフレーム8を送り出すと
き、図6に示すようにリードフレーム8をプッシャー3
1で押し出すようになっており、プッシャー31で2つ
のリードフレーム8を同時に押し出すようになってい
る。このときマガジンラック30のリードフレーム8は
下から順に押し出すものであって、リードフレーム8を
押し出すに従って順次マガジンラック30が下降するよ
うになっている。マガジンラック30からリードフレー
ム8が押し出された方には引き取りローラ32を配置し
てあり、マガジンラック30から押し出されたリードフ
レーム8は引き取りローラ32にて引き取られ、前記フ
レーム投入装置Cの下方に配置したプレヒートテーブル
33に載せられるようになっている。本例の場合、2つ
のプレヒートテーブル33が並列に並べられており、各
プレヒートテーブル33の上にリードフレーム8を2個
づつ載せてリードフレーム8を予備加熱できるようにな
っている。2つのプレヒートテーブル33は左右方向に
移動自在になっており、一方のプレヒートテーブル33
に2つのリードフレーム8を載せた後、プレヒートテー
ブル33を移動して他方のプレヒートテーブル33に上
記と同様に送り出されたリードフレーム8を載せるよう
になっている。またプレヒートテーブル33には位置決
めユニット34を設けてあり、プレヒートテーブル33
に上記のようにリードフレーム8が送られて載せられた
後、位置決めユニット34を矢印のように駆動して図7
に示すように位置決め受け部34aとでプレヒートテー
ブル33上のリードフレーム8を位置決めできるように
なっている。リードフレーム8の位置決めをした後にプ
レヒートテーブル33は元の位置に戻るようになってい
る。プレヒートテーブル33の上方にはフレーム投入装
置Cを配置してあり、プレヒートテーブル33に位置決
めしてセットしたリードフレームをチャックしてプレヒ
ートテーブル33の上方から下型11の上方に投入する
ようになっている。つまり、本例の場合、4つのリード
フレーム8を同時にチャックして4つ同時に投入するこ
とができるようになっている。
【0016】また材料計量供給装置Bは図8乃至図12
に示すように構成されている。ホッパー本体1は円筒
状、角筒状等の筒状に作製されるものであり、ホッパー
本体35はその対向する上下の二面で開口する貫通孔3
6が設けてある。貫通孔36の一方の開口部は大径の円
形の容器取り付け部6として形成してあり、内周に凹部
の一例としての雌ねじ部9bが設けてある。貫通孔36
の他方の開口部は出口37aほど内径が小さくなる漏斗
状の樹脂材料供給部37として形成してある。またホッ
パー本体35の対向する側面間に通して、樹脂材料供給
部37の出口37aを横切るようにシャッター38を設
けてある。シャッター38の長手方向の両端には係止片
38a,38bが屈曲して設けてあり、この係止片38
a,38bがホッパー本体35の側面に当接して係止さ
れる範囲でシャッター38を長手方向にスライド自在に
してある。そしてシャッター38には開閉口(図示せ
ず)が穿設してあり、シャッター38の開閉口を出口3
7aと合致させることによって、樹脂材料供給部37の
出口37aを開き、またシャッター38をスライドさせ
て開閉口が出口37aと合致しないようにずらせること
によって、樹脂材料供給部37の出口37aを閉じるよ
うにしてある。さらにホッパー本体35の樹脂材料供給
部37の出口37aを形成する面には装置装着部39を
突出して設けてある。装置装着部39はシャッター38
を覆うように配置してホッパー本体35にビス止め固定
してあり、樹脂材料供給部37の出口37aは装置装着
部39を通して開口させてある。この装置装着部39の
両側面にはスライド係止片40が突設してある。
【0017】一方、カートリッジ状の容器4はポリエチ
レンやポリエチレンテレフタレートなどのプラスチック
製ポリ容器で形成してあり、その上部に口部5が設けて
ある。口部5は円筒状に形成してあり、口部5の外周に
は凸部の一例としての雄ねじ部9aが設けてあり、上記
ホッパー本体35の容器取り付け部6の雌ねじ部9bに
螺合できるように形成してある。このとき雌ねじ部9b
と雄ねじ部9aの螺合に代えて凸条と凹条との弾性的な
嵌合としても、その他の凹凸嵌合を用いてもよい。そし
て容器4には顆粒状などの粒状、あるいは粉状または粒
状と粉状とが混在する粉粒状の樹脂材料1を充填して収
容し、口部5の雄ねじ部9aにキャップ蓋41の内周の
雄ねじ部42を螺合することによって口部5にキャップ
蓋41を取り付け、口部5の開口をキャップ蓋41で閉
じて容器4内を密封できるようにしてある。このように
樹脂材料1を容器4内に密封することができるために、
異物が樹脂材料1に混入することを防ぐことができ、ま
た容器4内に窒素ガス等を封入して窒素パージを行うこ
とが容易になるものである。またシリカゲル等の乾燥剤
を入れることもできる。また容器4を透明乃至半透明に
形成することによって内容物や残量の確認が容易になる
ものである。
【0018】また図8や図9において、43はベースプ
レートであり、基台44の上方に支柱45で支持して固
定してある。ベースプレート43の上面には樹脂材料計
量器46が取り付けてある。樹脂材料計量器46はケー
シング47の円形空洞48内に計量用ロータ49を設け
て図11に示すように形成されるものであり、計量用ロ
ータ49の外周には計量凹部50が凹設してある。この
計量凹部50の容積は嵩調整プランジャー51にて自在
に調整できるようになっている。この計量ロータ49は
カップリング52を介してロータリーアクチュエータ5
3に接続してあり、計量凹部50がケーシング47の上
面の流入口54を向く位置とケーシング47の流出口5
5を向く位置との間の範囲角度で回転駆動されるように
してある。樹脂材料1は後述の補助ホッパー56から流
入口54に流入するようにしてあり、計量用ロータ49
の計量凹部50が流入口54を向いていると、樹脂材料
1は流入口54から計量凹部50に充填される。そして
計量用ロータ49を回転させると、計量凹部50に充填
された樹脂材料1だけが流出口55へ送られて流出口5
5から排出されることになり、計量凹部50で計量され
た分量の樹脂材料1が流出口55から排出することがで
きるものである。このように計量ロータ49の計量凹部
50で計量された樹脂材料1は流出口55の下側におい
て、樹脂材料計量器46の下面に設けたシュート57か
ら排出されるようにしてあり、シュート57から排出さ
れた樹脂材料1は、シュート57の下方に配置されてい
る受け桝58に投入されるようにしてある。この受け桝
58は移動プレート59の先端部に取り付けてあり、移
動プレート59は図10の位置から前進するようにシリ
ンダー装置等で駆動されるようにしてある。この受け桝
58にはシリンダー装置60でスライド駆動されるシャ
ッター板61を取り付けて下面の開口を開閉することが
できるようにしてあり、移動プレート59を図13の矢
印の方向に前進させて受け桝58を投入ヘッド62の投
入桝63の上方に位置させた後、シリンダー装置60を
作動させてシャッター板61をスライドさせ、受け桝5
8の下面の開口を開くことによって、受け桝58から投
入桝63に樹脂材料1を投入できるようになっている。
投入ヘッド62は上記フレーム投入装置Cと一緒に駆動
されるものであり、投入ヘッド62には成形金型装置A
の各ポット3に対応するように投入桝63を設けてあ
り、受け桝58にて分配して上記各投入桝63に樹脂材
料1を投入した後に投入ヘッド62にて成形金型装置A
の複数のポット3に樹脂材料1を同時に供給できるよう
になっている。
【0019】上記樹脂材料計量器43の上面には台座プ
レート64を取り付けてあり、台座プレート64の上に
補助ホッパー56が取り付けてある。補助ホッパー56
は上下に貫通する貫通孔65を設けて作製してあり、下
面に設けた取り付けプレート66をボルト67止めする
ことによって台座プレート64に取り付けてある。貫通
孔65の下部は下端程径が小さくなる樹脂材料投入部6
8として形成してあり、樹脂材料投入部68の下端の出
口68aは取り付けプレート66及び台座プレート64
を通して樹脂材料計量器46の上部に開口させてある。
また補助ホッパー56には樹脂材料投入部68の出口6
8aを横切るようにシャッター69が設けてある。シャ
ッター69の長手方向の両端には係止片69a.69b
が屈曲して設けてあって、この係止片69a,69bが
補助ホッパー56の側面に当接して係止される範囲でシ
ャッター69をスライド自在にしてあり、このようにシ
ャッター69をスライドさせることによって、樹脂材料
投入部68の出口68aを開閉するようにしてある。さ
らに、補助ホッパー56の上面にはホッパー固定プレー
ト70を取着してあり、このホッパー固定プレート70
の上面の両側部にはガイドレール71,71が取り付け
てある。各ガイドレール71,71はその内側面の上部
に係止受け片72が全長に亙って設けて断面略逆L字状
に形成されるものである。補助ホッパー56の貫通孔6
5はホッパー固定プレート70を通して補助ホッパー5
6の上面で開口させてある。
【0020】しかして、樹脂材料1をカートリッジ状の
容器4に収容してキャップ蓋41で密封した状態で運搬
されるものであり、樹脂材料1を容器4から供給するよ
うにするにあたっては、まず図11(a)に示すよう
に、キャップ蓋41を回して容器4の口部5からキャッ
プ蓋41を外し、次に容器4の口部5にホッパー本体3
5を取り付ける。容器4へのホッパー本体35の取り付
けは図11(b)に示すようにホッパー本体35を回し
て容器4の口部5の雄ねじ部9aに雌ねじ部9bを螺合
させることによって行うことができる。このときホッパ
ー本体35の樹脂材料供給部37の出口37aはシャッ
ター38で閉じられている。
【0021】このように容器4の口部5にホッパー本体
35を取り付けた後、図11(c)に示すように容器4
を上下転倒させて補助ホッパー56の上に装着する。ホ
ッパー本体35の樹脂材料供給部37の出口37aはシ
ャッター38で閉じられているために、容器4を上下転
倒させて逆さまにする際に、容器4内の樹脂材料1が口
部5から流れ出すことがない。そして補助ホッパー56
の上端に設けたガイドレール71,71にホッパー本体
35の装置装着部39をスライドさせて差し込み、ガイ
ドレール71,71の係止受け片72に装置装着部39
のスライド係止片73を係止させることによって容器4
とホッパー本体35を装着する。図8において74はホ
ッパー固定プレート70に設けたストッパーであり、ガ
イドレール71,71間に差し込んだ装置装着部39が
当接して位置決めされるようにしたものである。このよ
うに容器4とホッパー本体35を装着することができる
ものであり、ホッパー本体35のシャッター38を引い
てスライドさせることによって樹脂材料供給部37の出
口37aを開き、容器4内に収容した樹脂材料1を口部
5からホッパー本体35の貫通孔36を通し、成形材料
供給部37の出口37aから樹脂材料1を落とし込んで
供給できるようになっている。上記のように樹脂材料1
を収容した容器4にホッパー本体35を取り付けること
によって容器4をカートリッジ式に装着できるものであ
り、従って、梱包袋や梱包ケースから樹脂材料1を投入
する場合のように粉塵が舞い上がるようなことがなくな
るものである。容器4が空になると、ガイドレール7
1,71に差し込んだ装置装着部39を抜き出してホッ
パー本体35と共に容器4を取り外し、そして容器4か
らホッパー本体35を取り外した後、容器4にキャップ
蓋41を再び取り付けて樹脂材料1のメーカーに返送
し、再度、樹脂材料1を収容して運搬するために使用さ
れるものである。このように容器4は樹脂材料1の運搬
のための通いとして何度でも繰り返して使用することが
できるものであり、従来の梱包袋や梱包ケースのように
使い捨てすることなく、産業廃棄物の発生を減らすこと
ができるものである。
【0022】またホッパー本体35は補助ホッパー56
の上に装着するようにしてあり、ホッパー本体35を通
過して供給された樹脂材料1は一旦、補助ホッパー33
に溜め、ホッパー本体35のシャッター38を閉じた後
に、補助ホッパー56のシャッター69を開いて樹脂材
料計量器46に供給されるようにしてある。ホッパー本
体35から樹脂材料計量器46に樹脂材料1を直接供給
するようにすると、容器4内の樹脂材料1の重量がホッ
パー本体35の貫通孔36を通して樹脂材料計量器46
の計量用ロータ49の計量凹部50に充填されている樹
脂材料1に加わることになり、このように加わる樹脂材
料1の重量は容器4内の樹脂材料1の量に応じて変動す
る。従って容器4内に残存する樹脂材料1の量によって
樹脂材料計量器46で計量される樹脂材料1の量が変動
し、計量精度が悪くなる。そこで、補助ホッパー56を
設け、容器4内に残存する樹脂材料1が樹脂材料計量器
46に影響を及ぼすことを補助ホッパー56で遮断する
ようにし、容器4内に残存する樹脂材料1の量によって
樹脂材料計量器46で計量される樹脂材料1の量が変動
する事を防ぐようにしてある。
【0023】フレーム取り出し装置Dは図14に示すよ
うに取り出しヘッド76を有しており、取り出しヘッド
76には部品に樹脂成形したリードフレーム8を掴むチ
ャック部77を有している。そして成形金型装置Aで樹
脂成形したリードフレーム8をチャック部77で掴んで
保持し、リードフレーム8を取り出しヘッド76で取り
出し部85に取り出すことができるようになっている。
取り出し部85には2個の取り出しテーブル78を設け
てあり、上記フレーム取り出し装置Dで2個づつ取り出
したリードフレーム8を順に載せることができるように
なっている。また取り出しヘッド76には打ち抜きプレ
ート79を配置してあり、リードフレーム8を取り出し
テーブル78に取り出したとき打ち抜きプレート79に
てリードフレーム8のカル・ランナー80を打ち抜きで
取り出すことができるようになっている。ここで打ち抜
いたカル・ランナー80は回収ボックス81に回収され
るようになっている。
【0024】また収納マガジン部Fは次のように構成さ
れている。収納マガジン部Fにはマガジンラック83を
並べて設置してあり、図1の左端のマガジンラック83
にリードフレーム8を収納できるようになっている。各
マガジンラック83には左右に2列になるように上下に
多数のリードフレーム8を収納できるようになってい
る。上記複数のマガジンラック83のうち左端のものが
リードフレーム8を収納するためのもので、残りの右の
マガジンラック83は次にリードフレーム8を収納する
空のものである。上記のように取り出しテーブル78に
取り出されたリードフレーム8は図15に示すように2
個づつ収納シューター84にて押されてマガジンラック
83に収納されるようになっている。このときマガジン
ラック83にはリードフレーム8を下から順に収納する
ものであって、リードフレーム8を収納するに従って順
次マガジンラック83が下降するようになっている。2
つの取り出しテーブル78は左右方向に移動自在になっ
ており、一方の取り出しテーブル78から2つのリード
フレーム8をマガジンラック83に収納した後、取り出
しテーブル78を移動して他方の取り出しテーブル78
から2つのリードフレーム8をマガジンラック83に収
納できるようになっている。
【0025】次に上記のように構成された樹脂成形装置
の全体動作を説明する。供給マガジン部Eのマガジンラ
ック30から2つのリードフレーム8がプッシャー31
で同時に押し出され、プッシャー31で押し出されたリ
ードフレーム8が引き取りローラ32で引き取られて2
つのプレヒートテーブル33のうち一方のプレヒートテ
ーブル33に載せられる。一方のプレヒートテーブル3
3にリードフレーム8が載せられると、位置決めユニッ
ト34が駆動されて位置決め受け部34aとでプレヒー
トテーブル33上のリードフレーム8が位置決めされ、
プレヒートテーブル33が移動させられ、上記と同様に
して次の2つのリードフレーム8がマガジンラック30
から他方のプレヒートテーブル33に載せられる。リー
ドフレーム8の位置決めをした後にプレヒートテーブル
33は元の位置に戻る。
【0026】このように供給マガジン部Eからリードフ
レーム8を供給して位置決めするのと同時に材料計量供
給装置Bでは次のように樹脂材料1を計量して供給され
る。容器4から供給された樹脂材料1は上記の樹脂材料
計量器46で計量されてシュート57から排出され、シ
ュート57から排出された樹脂材料1は受け桝58に投
入され、この受け桝58から投入ヘッド62の投入桝6
3に投入される。この動作を投入桝63の数だけ繰り返
して全部の投入桝63に樹脂材料1が投入される。この
ように全部の投入桝63に樹脂材料1が投入された状態
で上記フレーム投入装置Cでリードフレーム8がチャッ
クされ、投入桝63と一緒にリードフレーム8が成形金
型装置Aに送られる。
【0027】上記のようにフレーム投入装置Cでリード
フレーム8が投入されるとき、成形金型装置Aの上下型
11,12を開いた状態であり、リードフレーム8が下
型11の所定位置にセットされ、リードフレーム8の部
品がキャビティ2に対応させられる。このとき同時に投
入桝63から各ポット3に樹脂材料1が投入される。そ
して上下型11,12を型締めして成形される。型締め
したとき、樹脂流路10はエジェクターピン16で閉じ
られている。また金型の上下型11,12は加熱手段で
加熱されており、ポット3内に供給された樹脂材料1を
加熱するようになっている。このようにポット3内に樹
脂材料1を供給した後、注入プランジャー7を前進させ
る。このとき、樹脂流路10はエジェクターピン16で
閉じられており、ポット3内の樹脂材料1は樹脂流路1
0へと流れ出すことができないので、ポット3内の樹脂
材料1は注入プランジャー7の前進に伴って加圧されて
圧縮される。樹脂材料1をこのように圧縮することによ
って、粉粒状の樹脂材料1の粒子間の空気は追い出され
る。上記のように樹脂材料1が圧縮された後エジェクタ
ーピン16を後退させて樹脂流路10を開き、そして注
入プランジャー7をさらに前進させる。この時点では、
ポット3内の樹脂材料1は加熱と加圧によって完全な溶
融状態となっており、上記のように樹脂流路10が開か
れると、注入プランジャー7による加圧でポット3内の
樹脂材料1が樹脂流路10に流入し、樹脂流路10を通
ってキャビティ2内に注入されて成形される。そして硬
化が完了した後、上下型11,12を型開きし、キャビ
ティ用エジェクターピン23でキャビティ2内のリード
フレーム8を突き出して、リードフレーム8を取り出す
ことができる。
【0028】このようにリードフレーム8を取り出した
後、フレーム取り出し装置Dの取り出しヘッド76のチ
ャック77でリードフレームが掴まれ(カル・ランナー
80部はバキュームで保持される)、リードフレーム8
が2つづつ取り出しテーブル78に載せられる。そして
リードフレーム8を取り出しテーブル78に取り出した
とき打ち抜きプレート79にてリードフレーム8のカル
・ランナー80が打ち抜きで取り除かれる。上記のよう
に取り出しテーブル78に取り出されたリードフレーム
8は2個づつ収納シューター84にて押されてマガジン
ラック83に収納されるが、一方の取り出しテーブル7
8から2つのリードフレーム8をマガジンラック83に
収納した後、取り出しテーブル78を移動して他方の取
り出しテーブル78から2つのリードフレーム8がマガ
ジンラック83に収納される。
【0029】なお、本発明では所定の長さに切断した定
寸のリードフレーム8を供給して成形するものについて
述べたが、フープ状のリードフレーム8を連続的に供給
して成形するものでも同様に実施することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、トランスフ
ァー成形する成形金型装置と、粉粒状の樹脂材料を計量
して供給する材料計量供給装置とを具備し、成形金型装
置には樹脂を注入して成形するキャビティと、材料計量
供給装置で計量した樹脂材料が供給されると共に溶融し
た樹脂材料を上記キャビティに注入するポットを有する
ので、材料計量供給装置で計量した定量の粉粒状の樹脂
材料をポットに供給し、ポットで樹脂材料を溶融させて
ポットからキャビティに樹脂材料を注入して成形を行う
ことができるのは勿論、ポットにはポットに供給された
粉粒状の樹脂材料を溶融させながら一旦ポット内で樹脂
材料を圧縮して樹脂材料の空気を追い出すと共にこの空
気を追い出した樹脂材料をキャビティに注入する圧縮及
び注入手段を有するため、ポットに粉粒状の樹脂材料を
供給しても、一旦ポット内で樹脂材料を圧縮して樹脂材
料の空気を追い出し、この空気を追い出した樹脂材料を
キャビティに注入して成形することができ、粉粒状の樹
脂材料を用いてもボイドのない製品を成形できるもので
あり、またポットで粉粒状の樹脂材料を溶融させること
でポット内での樹脂材料の溶融を早くできて成形サイク
ルを向上できるものであり、さらに材料計量供給装置に
は粉粒状の樹脂材料を収容したカートリッジ状の容器の
口部を着脱自在に取り付ける容器取り付け部と、容器取
り付け部に取り付けた容器から供給された粉粒状の樹脂
材料を計量する計量手段とを具備するので、またカート
リッジ状の容器から粉粒状の樹脂材料を供給して計量で
きて材料計量供給装置で微粉が発生したりすることなく
作業環境が悪くならないようにできるものである。
【0031】また本発明の請求項2の発明では、リード
フレームのようなフレーム材に設けた部品にトランスフ
ァー成形で樹脂成形部を形成する成形金型装置と、上記
フレーム材を成形金型装置に投入するフレーム投入装置
と、成形金型装置で樹脂成形部を形成したフレーム材を
成形金型装置から取り出すフレーム取り出し装置と、粉
粒状の樹脂材料を計量して供給する材料計量供給装置と
を具備し、成形金型装置には樹脂を注入して上記部品に
成形するキャビティと、材料計量供給装置で計量した樹
脂材料が供給されると共に溶融した樹脂材料を上記キャ
ビティに注入するポットを有するので、フレーム材をフ
レーム投入装置で成形金型装置に投入してセットし、材
料計量供給装置で計量した定量の粉粒状の樹脂材料をポ
ットに供給し、ポットで樹脂材料を溶融させてポットか
らキャビティに樹脂材料を注入して成形し、フレーム材
の部品に樹脂成形したフレーム材を成形金型装置からフ
レーム取り出し装置にて取り出すことができるものであ
って、フレーム材の部品の樹脂成形が自動的にできるも
のであり、しかもポットにはポットに供給された粉粒状
の樹脂材料を溶融させながら一旦ポット内で樹脂材料を
圧縮して樹脂材料の空気を追い出すと共にこの空気を追
い出した樹脂材料をキャビティに注入する圧縮及び注入
手段を有するため、ポットに粉粒状の樹脂材料を供給し
ても、一旦ポット内で樹脂材料を圧縮して樹脂材料の空
気を追い出し、この空気を追い出した樹脂材料をキャビ
ティに注入して成形することができ、粉粒状の樹脂材料
を用いてもボイドのない製品を成形できるものであり、
またポットで粉粒状の樹脂材料を溶融させることでポッ
ト内での樹脂材料の溶融を早くできて成形サイクルを向
上できるものであり、さらに材料計量供給装置には粉粒
状の樹脂材料を収容したカートリッジ状の容器の口部を
着脱自在に取り付ける容器取り付け部と、容器取り付け
部に取り付けた容器から供給された粉粒状の樹脂材料を
計量する計量手段とを具備するので、またカートリッジ
状の容器から粉粒状の樹脂材料を供給して計量できて材
料計量供給装置で微粉が発生したりすることなく作業環
境が悪くならないようにできるものである。
【0032】また本発明の請求項3の発明では、請求項
1または請求項2において、上記ポットの圧縮及び注入
手段は、ポットからキャビティへの樹脂流路を閉塞した
状態でポット内の樹脂材料を注入プランジャーで加圧し
て溶融した樹脂材料を一旦圧縮して樹脂材料の空気を追
い出すと共に空気を追い出した後ポットからキャビティ
への流通を開くことによりポット内の溶融した樹脂材料
を注入プランジャーで加圧してキャビティに樹脂材料を
供給するようにしたので、注入プランジャーで樹脂材料
を圧縮して空気を追い出し、この注入プランジャーで樹
脂材料をポットからキャビティに注入できて簡単な構造
で圧縮及び注入手段を構成できるものである。
【0033】また本発明の請求項4の発明では、請求項
1または請求項2または請求項3において、容器の口部
の外周に凸部を設けると共に容器取り付け部の内周に上
記凸部に嵌合する凹部を設けているので、カートリッジ
状の容器の着脱が容易にできて容器の交換が容易にでき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の樹脂成形装置の全
体の平面図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の成形金型装置の断面図である。
【図5】(a)(b)(c)(d)は同上の成形金型装
置で成形する状態を説明する断面図である。
【図6】同上の供給マガジン部からリードフレームを供
給する状態を説明する説明図である。
【図7】同上のリードフレームを位置決めする状態の説
明図である。
【図8】同上の材料供給計量装置の側面図である。
【図9】同上の材料供給計量装置の正面図である。
【図10】図8の縮小した側面図である。
【図11】(a)(b)(c)は同上の容器の使用状態
の説明図である。
【図12】(a)(b)は同上の樹脂材料計量器の動作
を説明する断面図である。
【図13】同上の投入桝への分配を説明する説明図であ
る。
【図14】同上の取り出しテーブルへリードフレームを
載せる状態を説明する説明図である。
【図15】同上のリードフレームの収納マガジン部への
収納状態を説明する図で、(a)は概略平面図、(b)
は概略正面図である。
【符号の説明】
A 成形金型装置 B 材料計量供給装置 C フレーム投入装置 1 樹脂材料 2 キャビティ 3 ポット 4 容器 5 口部 6 容器取り付け部 7 注入プランジャー 8 リードフレーム 9a 雄ねじ部 9b 雌ねじ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/56 H01L 21/56 T

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスファー成形する成形金型装置
    と、粉粒状の樹脂材料を計量して供給する材料計量供給
    装置とを具備し、成形金型装置には樹脂を注入して成形
    するキャビティと、材料計量供給装置で計量した樹脂材
    料が供給されると共に溶融した樹脂材料を上記キャビテ
    ィに注入するポットを有し、このポットにはポットに供
    給された粉粒状の樹脂材料を溶融させながら一旦ポット
    内で樹脂材料を圧縮して樹脂材料の空気を追い出すと共
    にこの空気を追い出した樹脂材料をキャビティに注入す
    る圧縮及び注入手段を有し、材料計量供給装置には粉粒
    状の樹脂材料を収容したカートリッジ状の容器の口部を
    着脱自在に取り付ける容器取り付け部と、容器取り付け
    部に取り付けた容器から供給された粉粒状の樹脂材料を
    計量する計量手段とを具備することを特徴とする樹脂成
    形装置。
  2. 【請求項2】 リードフレームのようなフレーム材に設
    けた部品にトランスファー成形で樹脂成形部を形成する
    成形金型装置と、上記フレーム材を成形金型装置に投入
    するフレーム投入装置と、成形金型装置で樹脂成形部を
    形成したフレーム材を成形金型装置から取り出すフレー
    ム取り出し装置と、粉粒状の樹脂材料を計量して供給す
    る材料計量供給装置とを具備し、成形金型装置には樹脂
    を注入して上記部品に成形するキャビティと、材料計量
    供給装置で計量した樹脂材料が供給されると共に溶融し
    た樹脂材料を上記キャビティに注入するポットを有し、
    このポットにはポットに供給された粉粒状の樹脂材料を
    溶融させながら一旦ポット内で樹脂材料を圧縮して樹脂
    材料の空気を追い出すと共にこの空気を追い出した樹脂
    材料をキャビティに注入する圧縮及び注入手段を有し、
    材料計量供給装置には粉粒状の樹脂材料を収容したカー
    トリッジ状の容器の口部を着脱自在に取り付ける容器取
    り付け部と、容器取り付け部に取り付けた容器から供給
    された粉粒状の樹脂材料を計量する計量手段とを具備す
    ることを特徴とする樹脂成形装置。
  3. 【請求項3】 上記ポットの圧縮及び注入手段は、ポッ
    トからキャビティへの樹脂流路を閉塞した状態でポット
    内の樹脂材料を注入プランジャーで加圧して溶融した樹
    脂材料を一旦圧縮して樹脂材料の空気を追い出すと共に
    空気を追い出した後ポットからキャビティへの流通を開
    くことによりポット内の溶融した樹脂材料を注入プラン
    ジャーで加圧してキャビティに樹脂材料を供給するよう
    にしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    樹脂成形装置。
  4. 【請求項4】 容器の口部の外周に凸部を設けると共に
    容器取り付け部の内周に上記凸部に嵌合する凹部を設け
    て成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の樹脂成形装置。
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