JPH10180479A - 溶接トーチおよび溶接方法 - Google Patents

溶接トーチおよび溶接方法

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JPH10180479A
JPH10180479A JP9252969A JP25296997A JPH10180479A JP H10180479 A JPH10180479 A JP H10180479A JP 9252969 A JP9252969 A JP 9252969A JP 25296997 A JP25296997 A JP 25296997A JP H10180479 A JPH10180479 A JP H10180479A
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    • B23K28/02Combined welding or cutting procedures or apparatus

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ溶接トーチとプラズマ・アーク溶接ト
ーチの両特徴を結合する高効率の溶接トーチを得る。 【解決手段】 レーザ光線が、プラズマ・アーク・トー
チの中心軸に共直線的に、トーチの底面オリフィスに配
置された平面の負電極を通過する。レーザ光線の直径よ
りも小さな径の同軸アパーチャが、レーザ光線が負電極
を通過可能にするために負電極に開けられ、負電極の下
に圧縮ノズルが配置され、このノズルの軸をレーザ光線
が通過する。底面端部に負電極及びノズルをを持つチャ
ンバを介してガスが強制的に供給される。負電極がレー
ザ光によって加熱されるので、ガスがイオン化され、プ
ラズマ・アークが形成される。レーザ光線は、ノズルを
通過し集束し、プラズマ・アークと相互に作用する。こ
の結果、レーザ光線及びプラズマ・アークをさらに絞る
ように作用するプラズマ - レーザ放電が形成され、工
作物上に形成される溶接スポットのエネルギー密度が増
加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接技法に用いる
トーチのデザインに関し、特に、溶接工具によって生成
されるエネルギーが工作物へ与えられる効率が、標準の
プラズマ及びレーザ溶接トーチによって達成可能な効率
よりも、より高い効率をもつ装置を作り出すために、レ
ーザ溶接及びプラズマ・アーク溶接の技術的要素を結合
する溶接トーチのデザインに関する。
【0002】
【従来の技術】溶接は、多くの産業において極めて重要
な製造技術である。溶接の技法は、エネルギー集約的で
あり、液体物質のたまりを発生させそれを動かすための
高エネルギー密度の生成を必要とする。通常の溶接技法
において、溶接工具から工作物へのエネルギー投与効率
は、使用材質及び溶接技術に依存し、良くても、20か
ら30パーセントである。したがって、この投与効率を
増すことによって、有意な経済的利益が得られる。溶接
技法の他の局面、溶接品質及び生産性の向上等も課題で
あり、これらは溶接技法の経済性に影響する。これら全
ての要因は、ある意味において、工作物に入射するエネ
ルギー密度に依存するものであるため、新しい技術及び
溶接工具を開発することによって、このエネルギー量を
増やすため多くの努力が費やされている。
【0003】これらの技術の一つとして、プラズマ溶接
は、絞られたアークが、二つの金属片を融解し融合する
ためのエネルギー源として用いられる処理である。プラ
ズマ溶接は、単一工程で厚板を高速で溶接可能なため、
高品質の溶接を行うために重工業において日常的に用い
られている。この技術は、不活性ガスを強制的にアーク
内に通すことによって高温の不完全電離ガス流を生成す
ることに基づく。アークは、ガスがイオン化し通電可能
な温度に加熱する。
【0004】もし、電極と工作物との間に電場が生じる
なら、イオン化させられたガスによって形成されたプラ
ズマ・アークは、工作物に当たりその物質を融解する。
プラズマ・アーク溶接においては、プラズマガス流量、
アーク電流及び溶接移動速度を適切に選択することによ
って、プラズマ・アークの高エネルギー及び運動量が、
アークが物質の溶融池を通過し、基金属を完全に通過す
る小孔を形成する動圧を生じる状態を作り出す。この孔
は「鍵孔」呼ばれ、このような特徴がある溶接技術は
「鍵孔溶接」と呼ばれる。この鍵孔技術においては、流
れが物質を通過し鍵孔を形成するとき、プラズマの流れ
によって、溶融金属が物質の溶着ビードの上面に追い出
される。プラズマ・アーク・トーチが溶接継手に沿って
移動されるので、鍵孔の前部で溶けた金属がプラズマ・
アークの周りを後部へ流れ溶接だまりを形成する。この
溶接形式の主要な利点は、継手の準備が最も楽で、一回
の工程で、比較的に速く溶接が行えることにある。さら
に、プラズマ溶接の一般的な利点としては、プラズマ・
アークが鍵孔の中に集中するため、工作物の応力あるい
は変形が減ることにある。
【0005】図1は、従来の技術における典型的なプラ
ズマ・アーク溶接トーチ10の構成要素を示す。トーチ
10は、吐出口15を持つ圧縮ノズル14の内部にはめ
込まれて圧縮ノズルによって囲まれた電極12からな
る。電極12とノズル14との間に形成された空間は、
プレナムチェンバ16と呼ばれる。ノズル14は、外側
の遮蔽ガス・ノズル17によって部分的に囲まれてい
る。
【0006】トーチ10の操作においては、電極12と
工作物18との間に、あるいは電極12とノズル14と
の間に電流を生じさせる。オリフィスガスをプレナムチ
ェンバ16内に強制的に入れ、それによって電極12を
囲む。オリフィスガスがアーク内でイオン化されプラズ
マを形成する。プラズマは、プラズマ・ジェット20と
して吐出口15から流出し工作物18に当たる。電極1
2がプレナムチェンバ16内にはめ込まれているため、
(また、電極と工作物との間に電場が生じている場合
は、その電場によって)プラズマ・ジェット20は圧縮
ノズルによって工作物の小領域上に一直線に集束され
る。これは、工作物上のエネルギー密度を増すのに役立
つ。補助遮蔽ガスは、通常、外側のノズル17を介して
強制的に送られ、プラズマ・ジェットによって形成され
る物質溶融池への大気の混入を減らす目的でプラズマ・
ジェットが当たる工作物18上の領域を覆うために用い
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】プラズマ・アーク溶接
には、溶接技法として多くの重要な利点があるが、この
技術にはいくつかの深刻な制限もある。鍵孔侵食の深
度、それに関わる溶接適性厚及び達成可能な溶接速度
は、プラズマ・アークのエネルギー密度によって制限さ
れる。さらに、鍵孔は、いくつかの操作条件下で崩壊
し、溶接継手の完成に障害を生じることもある。もう一
つの制限は、プラズマの不安定性及びプラズマ幅によっ
て、この技術の適用が特定タイプの物質に限られること
にある。
【0008】プラズマ溶接において、鍵孔を確立するの
に最も重要な要因は、工作物の位置におけるエネルギー
密度である。鍵孔は、工作物の材質と、工作物の溶接ト
ーチに対する速度に応じて、10から250アンペアの
溶接電流範囲下で形成される。さらに、プラズマ・アー
ク中の利用可能なエネルギー密度、それから生じる工作
物上の加熱スポット内で利用可能なエネルギー密度は、
プラズマ・アーク内における熱伝達の仕組みに依存す
る。
【0009】この点に関して、プラズマ・アークから環
境への三つのモードの熱伝達損失、すなわち対流、伝導
及び放射がある。これらの熱伝達モードは、プラズマ・
アークの温度を減らし、結果的に、工作物におけるエネ
ルギー密度を減少するものである。この伝導メカニズム
は、ほとんどの操作条件下において通常無視できる程度
である。プラズマ・アークが比較的低い温度で作用する
とき、環境への対流熱損失が顕著に現れる。しかし、ア
ークの温度が増すとき、温度の4乗に比例する放射熱損
失が顕著になる。このため、散逸的な電流及び温度から
のプラズマ・アーク・エネルギーの増加が、放射損失に
よって相殺される平衡状態が存在する。この状態は、プ
ラズマ溶接技法の最大出力密度を制限し、その結果、よ
り厚い板を溶接する、あるいは溶接速度を増すための能
力を制限するため、この溶接技法の生産性を抑制するも
のである。
【0010】正常なプラズマ・アーク溶接中、放射伝熱
は、約200から250アンペアの電流及び約3から
3.5キロワットのプラズマ出力密度に対して顕著にな
る。プラズマ溶接でより高い出力密度を達成すること
は、既存の技術では物理的に不可能である。溶接トーチ
からの出力消費を増加することによって出力密度を増す
いかなる試みも、溶接効率の縮小をもたらす。もしより
高速度の溶接を試みるなら、プラズマ・アークは不安定
になり、溶接が低品質になる。さらに、工作物上の加熱
スポットがすぐに溶接トーチ軸の後に移るため、高速プ
ラズマ溶接の達成は困難である。このような空間的な不
安定性が低い溶接品質の原因である。
【0011】工作物上の溶接点において高エネルギー密
度を達成可能なもう一つのタイプの溶接技法が、レーザ
溶接である。この溶接技法も溶接材に鍵孔を形成するこ
とに基づいており、多くの産業に応用されている。工作
物上の出力密度に関しては、レーザ溶接(LBW)は、
電子ビーム溶接(EBW)と比較可能である。レーザ溶
接の利点は、電子ビーム溶接が真空を必要とするのに対
して、周囲空気中で、また種々の大気条件下で行うこと
が可能なことにある。レーザ光線が伝播する大気は、工
作物へのエネルギー伝達を最適化するよう調整可能であ
るため、溶接技法が最適化できる。鍵孔モードでのレー
ザ溶接は、比較的に大きな浸入深度を提供するため、他
の従来の溶接技術と比較して、比較的高速度でより厚い
材料を溶接することを可能にする。また、レーザ溶接
は、非常に正確であり、工作物への熱変形が少なく、溶
加材の必要も少ない。費用が節約できるため、この技術
は経済的である。
【0012】しかし、レーザ溶接にはいくつかの重大な
限界がある。通常、鍵孔を生じさせそれを維持するため
に、大きな高出力のCO2あるいはNd:YAGレーザ
を必要とする。浸入深度及び溶接可能な材料厚は、レー
ザ光線の出力及び工作物に加えられるエネルギーによっ
て決まる。これは、レーザ出力を増やすことによって高
性能が得られることを示唆する。しかし、レーザに誘発
されてプラズマが形成され、このプラズマがレーザ光線
エネルギーを反射し工作物上に加えられるエネルギー量
を減らしてしまうため、このアプローチにはあまり価値
がない。
【0013】工作物へのレーザ光線の透過は、また、こ
のプラズマの組成及び伝播性質に影響される。金属プラ
ズマは、溶接中、鍵孔壁に作用する圧力を生じるため、
鍵孔を保守するのに不可欠であることが既知である。し
かし、プラズマの基本的な構成あるいは電子密度がレー
ザ光線の反射を起こすほどに高くなるなら、有害であ
る。その密度があまりに低く、あるいはあまりにも高く
なるなら、溶接効率は減少する。あるいは溶接が不可能
になる。
【0014】プラズマによるエネルギー損失に加え、金
属等の材料にレーザ溶接を開始することは困難である。
なぜなら、高表面反射率によって、照射レーザ光線が、
その面に作用せずに反射されてしまうためである。この
ため、鍵孔を確立するために、通常、高レーザ出力が必
要となる。一度溶接が開始され鍵孔が形成されたなら、
金属体は、レーザ放射加熱に対する黒体として作用する
ため、レーザ・エネルギーを減少させて溶接を続けるこ
とができる。面及びイオン化プラズマから反映されるエ
ネルギーの量を減らすことによって工作物に注入される
レーザ光線出力量を改善することで、溶接効率をかなり
増し、レーザの所要電力を減らすことが可能である。も
う一つ重大な制限は、レーザは、その性質上、入力から
レーザ光線の出力への変換に関して非常に非効率的であ
る。
【0015】レーザ溶接中は、いくつかの仕組みによっ
て工作物中に熱が移される。これらの仕組みの各々の相
対的な有意性は、レーザ光線のエネルギー及び出力密度
に依存する。定性的に、レーザ出力が1から2キロワッ
ト(KW)以下であれば、レーザ光線エネルギーは、光
学的に吸収され、入射スポットにおいてその物質を溶か
す。この状況では、レーザ光線と物質との間の熱伝達
は、物質の熱特性によって決定される。物質の表面反射
率は、溶接面へ注入されるレーザ・エネルギーの割合の
減少にかなり影響する。この場合における工作物へのレ
ーザ・エネルギーの有効投与は、5から10%程度であ
る。
【0016】レーザ光線出力が約1から2キロワットを
超えると、物質表面は気相温度に到達し、金属蒸気プル
ーム(柱状のもの)が形成される。面加熱モードから鍵
孔モードへ厳密に移行する出力は、レーザ光線の出力、
溶接速度及び物質の熱特性に依存するエネルギー・レベ
ルにおいて発生する。プルーム反衝圧は、溶融金属を介
してレーザ光線エネルギーを浸透させ、鍵孔を形成す
る。このとき、レーザ光線は鍵孔へ通過し、放射伝熱に
よって工作物にエネルギーを与える。この場合、溶融池
へのレーザ光線の吸収は、鍵孔が黒体として作用するの
で、レーザ光線が反射面に作用するときよりもかなり高
くなる(理想的なケースでは70%ほど高い)。しか
し、このモードにおいては、物質が蒸発しプラズマ・リ
ンクが確立されるとき、プラズマがあまりにも熱くなり
過ぎて面へのレーザ・エネルギーをさえぎってしまう可
能性がある。レーザ溶接は、通常、鍵孔モードで行われ
るが、特に、閾値エネルギー・レベルの近くで作動する
ときの、あるいは溶接速度があまりに大きいときの不安
定性は、鍵孔の崩壊を起こすことがあり、深刻な生産上
の問題を引き起こす。
【0017】金属工作物から反射されるレーザ光の量を
減らすための装置が、「レーザ光線による機械加工装置
(Laser-beam Operated Machining Apparatus)」と表
題が付され 1987 年8月25日に発行された米国
特許第4,689,466号に説明されている。この特
許には、レーザ光線が強制的に非圧縮ノズルを通過させ
られて工作物に当てられる溶接装置が説明されている。
電極と工作物の表面との間にアーク放電を形成するため
の環状の電極がノズルの端部に設けられており、ノズル
を介して強制的に送られる補助ガスがアークによってイ
オン化されてプラズマに変えられる。プラズマは、反射
されたレーザ光の一部を吸収し、その吸収されたエネル
ギーを工作物の表面へ移す。このように、通常反射によ
って失われるエネルギーの一部が捕らえられ溶接点を形
成する工程に利用されるため、処理効率が増す。したが
って、この溶接装置では、通常失われてしまう反射エネ
ルギーの一部を周囲のプラズマを形成することによって
保持するため、レーザ・トーチによって生成されるエネ
ルギーの投与効率は増加する。
【0018】前記の特許は、レーザ光線が非圧縮のアー
クに作用するため、プラズマの温度がプラズマ・アーク
のそれよりも低いという特徴がある装置を述べている。
その結果、非圧縮アークへのレーザ光線の吸収を表す吸
収係数は、比較的低い。したがって、アークへのレーザ
・エネルギーのかなりの吸収は、通常、(CO2レーザ
等の)強力なレーザが用いられた場合にのみ生じる。こ
のようなレーザが特定用途に対してあまりにもコスト高
な場合は、このことは欠点となる。
【0019】さらに、先に述べたように、溶接される材
料の表面は、その気相温度に到達し、金属蒸気プルーム
を生成する。このプルームは、材料の表面からレーザ光
線を遮蔽するように作用するため、溶接を続けることが
困難になる。さらに、特に、低出力CO2あるいはN
d:YAGレーザが用いられた場合、鍵孔モードを開始
するのにアーク動圧が十分でないこともある。
【0020】アーク溶接装置をレーザ光線で拡張するこ
とによってレーザ溶接効率を増すための可能性につい
て、いくつか研究が行われている。最近のアプローチで
は、アーク溶接ヘッドの陽極をレーザと結合すること
で、両熱源と材料とを相互作用させ、一つの結合された
熱源として用いることが行われた。アークは、レーザ光
線下をある角度で通過するようにし、光線の少し前方に
当てられた。この結合溶接能力は、単にレーザ光線のエ
ネルギーがアークのエネルギーに加えられた場合よりも
高かった。この構成は、単にレーザ溶接工具のみが用い
られた場合に生ずるものと同じ結果を得るのに必要とし
た全エネルギー消費量は約5%少なかった。効率が改善
される説明としては、工作物への加熱が材料の吸収係数
を増加するためと考えられる。
【0021】プラズマ・アークあるいはレーザ溶接トー
チによって現在達成可能なものと比べ、トーチによって
生成されるエネルギーがより多くの割合で工作物へ投与
されると共に、工作物の位置において高エネルギー密度
を生成可能な溶接トーチが望まれる。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、レーザ
技術とプラズマ・アーク技術とを結合することによっ
て、工作物の表面において効率的に高エネルギー密度を
生じさせることが可能な、溶接等の用途のためのプラズ
モトロン・トーチが提供される。このプラズモトロン・
トーチは、(a)入力レーザ光線源と、(b)入力端
部、出力端部及び回転中心軸を持つ本体と、(c)入力
レーザ光線を中心軸に共直線的に導き、レーザ光線を工
作物の手前における本体の外側の一点に集束させる、本
体の入力端部に配置された光学系と、(d)レーザ光線
が光学系によって向けられた後に通過するアパーチャが
中心にある、本体の出力端部に配置された負電極と、
(e)負電極を覆って配置された圧縮ノズルと、(f)
負電極と圧縮ノズルとの間の領域内へプラズマガスを供
給するための手段と、(g)プラズマ・ガスからプラズ
マを形成するために、負電極と工作物との間にアークを
生じるための手段とを含む。このアークによって形成さ
れたプラズマは、プラズマ・ジェットとして圧縮ノズル
から流出するときに集束レーザ光線と相互に作用し結合
プラズマ・レーザ放電を形成する。負電極のアパーチャ
の直径が、負電極の位置におけるレーザ光線の直径より
も小さいため、レーザ光線は、負電極と相互に作用し負
電極を加熱するので負電極からの電子放出が増加されて
結合プラズマ・レーザ放電の形成が増補される。
【0023】本発明によれば、レーザ技術とプラズマ・
アーク技術とを結合することによって、工作物の表面に
おいて効率的に高エネルギー密度を生じさせることが可
能な、溶接等の用途のためのプラズモトロン・トーチが
提供される。このプラズモトロン・トーチは、(a)出
力端部及び回転中心軸を持つ本体と、(b)入力レーザ
光線源と、(c)レーザ光線が出力端部において光線径
を得るように回転中心軸に共直線的に入力レーザ光線を
導くための手段と、(d)本体の出力端部に配置され、
基端部及び遠心端を持ち、レーザ光線が通過するため
の、回転中心軸上に中心が位置するアパーチャを持つ負
電極と、(e)負電極と工作物との間にアークを形成す
るための手段とを含む。アパーチャの遠心端におけるア
パーチャ径は、光線径よりも小さく、負電極には厚みの
ある壁があり、負電極は、基端部よりも遠心端により近
い位置に膨らんだ部分を有する。この膨らんだ部分は、
少なくとも一点における壁厚が、膨らんだ部分と基端部
との間の少なくとも一点における壁厚よりも大きい。
【0024】本発明によれば、工作物の表面上に高エネ
ルギー密度スポットを形成するための方法が提供され
る。この方法は、次のステップを含む。(a)レーザ・
プラズモトロン溶接トーチを提供するステップ、この溶
接トーチは、(i)出力端部及び回転中心軸を持つ本体
と、(ii)入力レーザ光線源と、(iii)レーザ光
線が出力端部においてある光線径を得るように回転中心
軸に共直線的に入力レーザ光線を導くための手段と、
(iv)本体の出力端部に配置され、基端部及び遠心端
を持ち、レーザ光線が通過するための、回転中心軸上に
中心が位置するアパーチャを持つ負電極と、(v)負電
極と工作物との間にアークを形成するための手段とを含
む。なお、アパーチャは遠心端にアパーチャ径を有し、
負電極には厚みのある壁があり、負電極は、基端部より
も遠心端により近い位置に膨らんだ部分を有し、この膨
らんだ部分は、少なくとも一点における壁厚が、膨らん
だ部分と基端部との間の少なくとも一点における壁厚よ
りも大きい。(b)本体の中心軸に沿ってレーザ光線を
導くステップ。この結果、(i)レーザ光線によって負
電極が均一に加熱され、(ii)レーザ光線は、本体の
外側に位置する焦点に収束される。(c)本体と工作物
との間の領域内に、絞られたプラズマ・ジェットを形成
するステップ。これによって、レーザ光線及びプラズマ
・ジェットの相互作用をもたらし、高エネルギー密度を
持つ、より高度に絞られたプラズマ・ジェットを生成
し、工作物に当てる。
【0025】本発明の目的は、レーザ溶接トーチ及びプ
ラズマ・アーク溶接トーチの両特徴を結合する溶接トー
チを提供することである。レーザ光線は、通常、対物レ
ンズから構成される光学系によって導かれるため、プラ
ズマ・アーク・トーチの中心軸に共直線的であり、トー
チの底面オリフィスに配置された平面の、あるいは円錐
状の負電極を通過する。負電極は、形成されるプラズマ
・ジェットをより良く制御するために水冷される。ま
た、負電極には、レーザ光線の直径よりも小さな径の同
軸アパーチャが開けられており、レーザ光線は負電極を
通過可能である。
【0026】負電極の下には、圧縮ノズルが配置されて
おり、このノズルの軸をレーザ光線は通過する。標準的
なプラズマ・アーク・トーチのように、底面端部に負電
極及びノズルを持つチャンバを介してガスを強制的に供
給し、レーザ光線によって負電極が加熱されるとき、通
常必要とされるよりもより低い電圧でプラズマ・アーク
が生じる。レーザ光線がノズルを通過するときに集束
し、負電極と工作物との間に形成されるプラズマ・アー
クと相互に作用し合う。プラズマ・アークとレーザ光線
との間の相互作用によって、プラズマ・レーザ放電が形
成される。このため、レーザ光線が集束され、工作物上
に形成される溶接スポットのエネルギー密度が増加す
る。また、本発明の溶接トーチは、逆の極性モードでも
作動可能である。この目的に対して、水冷電極の内径
は、レーザ光線の径よりも僅かに大きい。システム効率
が増加し、鍵孔モードで溶接を行うのに、より低出力の
レーザが使用可能になるため、レーザ光線源としては、
CO2レーザあるいはNd:YAGレーザが使用可能で
ある。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の目的及び利点は、次の詳
細な説明及び添付図面によってさらに明らかになる。
【0028】図2及び3は、本発明の溶接トーチ100
の断面図である。トーチ100は、トーチ本体110を
含み、その一端に、概して対物レンズ112からなる光
学系が設けられている。レンズ112には、入射レーザ
光線114を集束させる機能があるため、光線は、トー
チ本体110の中心軸111に共直線になり、トーチ1
00外部に位置する焦点fpに集まる。
【0029】レンズ112の位置から反対側にあるトー
チ本体110の出力端部113には、円錐状の負電極1
16が設けられている。負電極116は平面的なデザイ
ンであってもよい。中心軸111に同軸な円形アパーチ
ャ117が負電極116を介して開けられているため、
レーザ光線114はトーチ100から吐出可能である。
アパーチャ117の直径は、負電極116の位置におけ
るレーザ光線114の直径以下になっている。したがっ
て、トーチ100の操作においては、レーザ光線114
が負電極116の内側表面を加熱するよう作用する。ト
ーチ100の本体110は、出力端部113が負電極ホ
ルダー120によって終結する。適切に出口を配置し負
電極ホルダー120を介して水あるいは他の冷却媒体を
供給する。本発明の溶接トーチ100の下部の部分的な
断面図である図3に示されるように、圧縮ノズル130
が負電極ホルダー120を包囲する。これら二つの間に
は、空間122が保たれ、オリフィス・ガスあるいはプ
ラズマ・ガスの注入に用いられる。図2のものと同じ符
号が付された図3の要素は、図2の同要素に対応する。
【0030】負電極116と工作物140との間、ある
いは負電極116と外側ノズルすなわち遮蔽ノズルとの
間に電流が確立されるとき、プラズマガスがイオン化さ
れプラズマを形成する。外側ノズル、すなわち遮蔽ノズ
ル132は、圧縮ノズル130を包囲するが、これら二
つの間に設けられた空間131は、遮蔽ガスを注入する
ために用いられる。また、遮蔽ガスを注入する目的で、
適当な出口を設けても良い。
【0031】図3には、本発明のトーチ100のいくつ
かの重要なパラメータを示す。経路のノズル径、すなわ
ちトーチ100の出口に圧縮ノズル130に形成された
オリフィスをdnで示し、圧縮ノズル130の底面と工
作物140との間の距離、トーチ離隔をlnaで示し、
圧縮ノズル130の底面とレーザ光線114の焦点との
間の距離をfで示し、圧縮ノズル130の出口スロー
ト、すなわち経路の長さをlnで示し、圧縮ノズル13
0の内側の面からの負電極116端部の後退距離をlc
nで示す。本発明の溶接トーチの作動が詳細に論じられ
るとき、これらのパラメータの有意性が明確になる。
【0032】図4は負電極116の実施例の断面図を示
す。図4に示されるように、負電極116は、アパーチ
ャ117が円錐状の負電極壁200によって区画形成さ
れて囲まれる環状構造を有する。負電極116は、負電
極の基端部202が負電極ホルダー120に付けられて
おり、遠心端204が工作物140に面する。アパーチ
ャ117の内径Daは、トーチ本体110の出力端11
3におけるレーザ光線114の直径Dbよりも少なくと
も2%小さいことが好ましい。壁200は遠心端204
に向かって厚くなり膨らんだ部分210になる。膨らん
だ部分210には、膨らんだ部分210の少なくとも一
点における壁200厚が膨らんだ部分210と基端部2
02との間の少なくとも一点における壁厚よりも大きい
という特徴がある。図4に示す負電極116の実施例に
おいては、頚部206における厚さdから始めて最大厚
D>dへ、遠心端204に向かって壁200を厚くする
ことによって膨らんだ部分210を形成している。ま
た、基端部202においては、負電極116と負電極ホ
ルダー120との間に優れた熱接触性があるべきであ
る。膨らんだ部分210及び優れた熱接触性の目的につ
いて次に説明する。
【0033】本発明のプラズモトロン溶接トーチ100
の作動においては、負電極116と正電極、通常、工作
物140との間に電流が確立される。外部のレーザ源
(図示せず)によって供給されたレーザ光線114は、
対物レンズ112を通過し、本体110の中心軸111
に共直線的に伝播する。負電極116の出口アパーチャ
117は、その位置におけるレーザ光線114の幅より
も直径が小さいため、光線114の一部は負電極116
の内面に当たる。
【0034】このため、負電極116が加熱され電子の
放出が増す。したがって、電流と、レーザ光線114に
よる負電極116の加熱との両方によって、電子が生じ
る。オリフィス・ガスあるいはプラズマ・ガスが、負電
極ホルダー120と圧縮ノズル130との間に形成され
たチャンバ122を介して供給されるとき、ガスがイオ
ン化されプラズマ・アークが形成される。
【0035】軸方向に沿ってレーザ光線114とプラズ
マ・アークとが相互に作用し、結合レーザ・プラズマ放
電を形成され、これが工作物140に作用する。レーザ
光線114がプラズマ・アークを通過するとき、レーザ
光線の一部が光学的に吸収されるため、レーザ光線及び
プラズマ・アークの両方のエネルギー分布に影響が現れ
る。プラズマがレーザ光線エネルギーのかなりの量を吸
収するためには、K(λ)・L=1であることが望まし
い。ここで、K(λ)は、レーザ光線の波長λにおける
プラズマ・ガスの吸収係数であり、Lは、プラズマ内に
おけるレーザの伝播路の長さである。
【0036】方位角の方向に均一に負電極116の膨ら
んだ部分210が加熱されること、すなわち、レーザ光
線114によって加熱されるとき、膨らんだ部分210
における負電極116の温度が、単に、軸111から径
方向への距離及び軸111に平行な距離の関数であっ
て、負電極116の周りの方位角度の関数でないことが
重要である。図4に示された負電極116の構成は、膨
らんだ部分 210 の厚くなった領域に余分に熱容量
を備え、また頚部206において熱伝導率を幾分規制す
ることによって、一様な方位角方向の加熱を促進するも
のである。この構成は、半径方向における熱伝導以上
に、方位角方向における熱伝導に有利である。均一加熱
された負電極116は、レーザ光線114がプラズマ・
アークの全容量に作用し易い軸対称形プラズマ放電の形
成を促進するため、レーザ光線114とプラズマ・アー
クとの間の結合が最大になる。また、膨らんだ部分21
0が非均一に加熱された場合に膨らんだ部分210に生
じる熱点は、負電極116の有効寿命を2分の1から3
分の1までに短くする。負電極116の有効寿命は、基
端部202における負電極116と負電極ホルダー12
0との間の優れた熱接触性によって延長される。
【0037】レーザ光線がプラズマと相互に作用しプラ
ズマに吸収されるとき、レーザ光線軸に沿ったプラズマ
温度及び電流密度が増加する。プラズマ・アークの安定
性は、部分的に、プラズマ内における電流密度の増加に
よる電場と磁場との結合の結果として増加する。この改
善された電場によってプラズマ・アークの動作電圧の減
少が可能である。
【0038】これらのレーザとプラズマとの間の直接的
な相互作用の特徴に加え、レーザ光線と正電極すなわち
工作物との間の間接的な相互作用がある。この作用によ
り、工作物の表面においてさらにエネルギー密度を増加
する。レーザ光線が工作物に当たるとき、工作物の浸食
が起こる。工作物の表面が蒸発するため、表面にプラズ
マ・ジェットが形成される。この表面ジェットの電離電
位は、一般に使用されるオリフィス・ガスや遮蔽ガスの
電位よりも低いため、表面プラズマの電離度及び工作物
上のレーザ・スポット上方の位置におけるプラズマの導
電度は増加する。この増加に起因して、アークからの電
流がこの領域へ流れる。これは、さらにプラズマ・アー
クを収縮するよう、また、アークが工作物に当たる位置
におけるエネルギー密度を増すように作用する。
【0039】このレーザ光線とプラズマとの間の増補相
互作用から予期される主な物理的効果としては、エネル
ギー密度を増すためのプラズマ・アークの絞り、工作物
上の加熱領域の減少、プラズマ温度の増加、プラズマ・
アークの安定性の増加及びエネルギー消費の減少があ
る。正味効果としては、工作物上により高いエネルギー
密度のスポットを発生させること、また、レーザ及びア
ークのエネルギーを工作物へより効率的に投与すること
である。
【0040】いくつかの要因により、レーザ光線は、よ
り効率的に工作物へ投与可能である。プラズマ・アーク
あるいはジェットによる鍵孔の形成は、レーザ光線のた
めの黒色面として作用するので、工作物内へのレーザ光
線エネルギーの吸収を増す。鍵孔の形成にレーザ・エネ
ルギーが必要とされないため、レーザ光線エネルギーの
大部分は、工作物に注がれる。最後に、誘発された金属
プラズマすなわち表面プラズマを、通常のレーザ溶接技
法のように鍵孔を維持することに必要としないため、よ
り効率的な結合が生じる(増補プラズマ結合)。
【0041】同様に、プラズマ・アークあるいはジェッ
トは、プラズマ・アークの軸に沿ったレーザ誘発電離に
よって、より効率的に工作物に当てられる。プラズマ・
アーク、あるいはプラズマ・ジェットは、レーザ光線に
よって加熱されるため、通常のものと比べ、より低い電
圧あるいは電流で作動可能である。レーザによってイオ
ン化された経路は、高電子密度領域を提供し、プラズマ
・アークへの電気抵抗を低くする。また、この結合相互
作用は、プラズマ・アークを絞り安定させる効果がある
ため、これらの効果を達成するには、電子密度の比較的
少ない増加で十分である。
【0042】本発明の発明者による事前の研究において
は、レーザとプラズマとの相互作用あるいは結合によっ
て、不安定なアークが安定可能で、また、安定なアーク
は抵抗が減少可能であることが明らかにされている。レ
ーザ光線と物質表面との間の相互作用にプラズマ・アー
クが加えられたとき、強力なレーザの効果と同様な効果
を得た。プラズマ・アークは、レーザ光線とほぼ同じ大
きさの幅に絞られるが、このことは、プラズマの流体力
学へのレーザの電場の重要性を示すものである。
【0043】本発明の重要性は、工作物に与えられるエ
ネルギー密度を最大にするために、プラズマ・アークの
絞りに影響する溶接トーチのこれらパラメータの識別す
ること及びそれらの最適な数値を決定することにある。
発明者は、圧縮ノズルの直径dnが1.5ミリメートル
から4.0ミリメートルの間の値、圧縮ノズルの出口ス
ロート長lnが0.5dnから2dnの間の値、また、
負電極後退距離lcnが0.5から1.5ミリメートル
の間の値にあるとき、本発明の溶接トーチの性能が改善
されることを発見した。
【0044】また、発明者は、CO2レーザをレーザ出
力300ワットから10キロワットの間で、あるいは
Nd:YAG レーザをレーザ出力300ワットから5
キロワットの間で用いることによって、本発明が鍵孔モ
ードの溶接を行うことに適用可能であることを確認して
いる。レーザ溶接トーチを鍵孔モードで作動するのに現
在必要なレーザ出力が遥かに大きいため、これらの有用
なレーザ出力の数値は重要である。したがって、その他
の利点に加え、本発明は、より低出力で安価なレーザ源
の使用を可能にするため、溶接処理を行うための、より
経済的で効率的な手段を提供する。
【0045】また、発明者は、プラズマの温度及び電子
密度を含むプラズマ状態の関数として、レーザ・エネル
ギーのプラズマ・アークあるいはジェットへの結合につ
いての物理学及び熱伝達性について調査した。研究目的
には、光学的高温計及びレーザ・プローブ・ビーム偏向
技術を用いて、温度及び電子密度勾配を三次元的に測る
ことによるプラズマ・アークの特徴づけが含まれた。研
究は、最適プラズマ・アーク状態を決定することによっ
て、与えられたレーザに対して工作物の表面におけるエ
ネルギー密度を増加させることに向けられ、より低出力
でエネルギー効率が良いレーザの使用を可能にした。
【0046】発明者は、CO2あるいはNd:YAGレ
ーザのいずれにかかわらず、より良いレーザ・プラズマ
放電の工作物への投与を達成するためには、プラズマ・
アーク出力は、レーザ出力値の0.5から5倍にあるこ
とが望ましいということを確認した。この用途で説明さ
れた条件下においては、溶接装置としてレーザが単独で
用いられるときと同じ作動を行うときに要求される出力
の約2分の1の出力しか持たないCO2あるいはNd:
YAGレーザで溶接を行うことが可能である。
【0047】発明者は、本発明を用いて行われた溶接処
理について次の特性を調査した。
【0048】1.レーザ出力、電流、電圧、オリフィス
・ガス及び遮蔽ガスの混合及び流量の関数としての、プ
ラズマ・アーク内のレーザ光線の輝度及び光学的吸収係
数。 2. レーザ出力の関数としての放電軸上のプラズマ・
アーク温度。
【0049】これらの調査結果は、プラズマ・アークの
特性に対するレーザ出力を増加させることの効果は、主
に、プラズマの吸収係数の変化のためであることを示し
た。さらに、レーザ出力の増加は、概して、プラズマ温
度の増加をもたらすが、レーザ出力をさらに増加するこ
とが結合放電輝度の減少をもたらし、ゆえに、工作物の
表面における出力密度の減少をもたらす閾値レベルが存
在する。
【0050】ここで用いられた用語及び表現は、説明の
ための用語として用いられるものであり、限定するため
のものではなく、このような用語及び表現を用いること
で、上記に示され説明された特徴に同等なもの、あるい
はその一部を除去する意図はない。本発明の範囲内にお
いて種々の変更が可能であることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な従来のプラズマ・アーク溶接トーチの
構成要素を示す断面図である。
【図2】本発明の溶接トーチの断面図である。
【図3】本発明の溶接トーチの下部を表す部分断面図で
ある。
【図4】本発明の負電極の実施例を表す断面図である。
【符号の説明】
100 溶接トーチ 110 トーチ本体 112 対物レンズ 116 負電極 117 アパーチャ 130 圧縮ノズル
フロントページの続き (72)発明者 ジョージ イグナチェンコ イスラエル国、キルヤートバイアリク 27000、シムタートクナン2/8 (72)発明者 マイケル チゼンコ イスラエル国、キルヤートバイアリク 27000、シムタートクナン2/8 (72)発明者 イゴール クリブツサン ウクライナ国、キエフ252049、スブロフス トリート12、アパート56

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ技術とプラズマ・アーク技術とを
    結合し、工作物の表面において効率的に高エネルギー密
    度を生じさせることが可能な、溶接等の用途のためのプ
    ラズモトロン溶接トーチであって、 (a)入力レーザ光線源と、 (b)入力端部、出力端部及び回転中心軸を持つ本体
    と、 (c)前記入力レーザ光線を前記中心軸に共直線的に導
    き、前記レーザ光線を工作物の手前における前記本体の
    外側の一点に集束させる、前記本体の前記入力端部に配
    置された光学系と、 (d)前記レーザ光線が前記光学系によって向けられた
    後に通過するアパーチャが中心にある、前記本体の前記
    出力端部に配置された負電極と、 (e)前記負電極を覆って配置された圧縮ノズルと、 (f)前記負電極と前記圧縮ノズルとの間の領域内へプ
    ラズマガスを供給するための手段と、 (g)前記プラズマ・ガスからプラズマを形成するため
    に、前記負電極と前記工作物との間にアークを生じるた
    めの手段とからなり、このアークによって形成されたプ
    ラズマは、プラズマ・ジェットとして前記圧縮ノズルか
    ら流出するときに前記集束レーザ光線に相互作用し結合
    プラズマ・レーザ放電を形成することを特徴とし、 前記負電極の前記アパーチャの直径が、前記負電極の位
    置における前記レーザ光線の直径よりも小さいため、前
    記レーザ光線は、前記負電極と相互に作用し前記負電極
    を加熱するので前記負電極からの電子放出が増加されて
    前記結合プラズマ・レーザ放電の形成が増補される溶接
    トーチ。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光線の前記レーザ源がNd:
    YAGレーザである請求項1に記載の溶接トーチ。
  3. 【請求項3】 前記レーザの出力が約300ワットから
    約5キロワットの間にある請求項2に記載の溶接トー
    チ。
  4. 【請求項4】 前記光学系が対物レンズからなる請求項
    1に記載の溶接トーチ。
  5. 【請求項5】 前記負電極が円錐形である請求項1に記
    載の溶接トーチ。
  6. 【請求項6】 前記レーザ光線の前記レーザ源がCO2
    レーザである請求項1に記載の溶接トーチ。
  7. 【請求項7】 前記レーザの出力が約300ワットから
    約10キロワットの間にある請求項6に記載の溶接トー
    チ。
  8. 【請求項8】 前記圧縮ノズルのノズル径が約1.5ミ
    リメートルから約4.0ミリメートルであり、前記圧縮
    ノズルには、前記ノズル径の約半分から前記ノズル径の
    約2倍の間の長さを持つ出口スロートがあり、前記負電
    極の前記遠心端は、約0.5ミリメートルから約1.5
    ミリメートルの間の負電極後退距離によって前記圧縮ノ
    ズルから分離されている請求項1記載の溶接トーチ。
  9. 【請求項9】 レーザ技術とプラズマ・アーク技術とを
    結合し、工作物の表面において効率的に高エネルギー密
    度を生じさせることが可能な、溶接等の用途のためのプ
    ラズモトロン溶接トーチであって、 (a)出力端部及び回転中心軸を持つ本体と、 (b)入力レーザ光線源と、 (c)前記レーザ光線が前記出力端部において光線径を
    得るように前記回転中心軸に共直線的に前記入力レーザ
    光線を導くための手段と、 (d)前記本体の前記出力端部に配置され、基端部及び
    遠心端を持ち、前記レーザ光線が通過するための、前記
    回転中心軸上に中心が位置するアパーチャを持つ負電極
    と、 (e)前記負電極と前記工作物との間にアークを形成す
    るための手段とからなり、 前記アパーチャの前記遠心端におけるアパーチャ径は、
    前記光線径よりも小さく、前記負電極には厚みのある壁
    があり、前記負電極は、前記基端部よりも前記遠心端に
    より近い位置に膨らんだ部分を有し、この膨らんだ部分
    は、少なくとも一点における前記壁厚が、前記膨らんだ
    部分と前記基端部との間の少なくとも一点における前記
    壁厚よりも大きいことを特徴とする溶接トーチ。
  10. 【請求項10】 前記アパーチャ径が前記光線径よりも
    少なくとも約2%小さい請求項9に記載の溶接トーチ。
  11. 【請求項11】 前記負電極の前記基端部が前記本体の
    前記出力端部に熱接触している請求項9に記載の溶接ト
    ーチ。
  12. 【請求項12】さらに、 (f)前記負電極を覆って配置された圧縮ノズルと、 (g)前記負電極と前記圧縮ノズルとの間の領域内へプ
    ラズマ・ガスを供給するための手段と、 (h)前記負電極と前記工作物との間にアークを形成す
    るための手段とからなり、このアークによってプラズマ
    ・ガスからプラズマを形成させ、このプラズマをプラズ
    マ・ジェットとして前記圧縮ノズルから流出させ、レー
    ザ光線と相互に作用させて結合プラズマ・レーザ放電を
    形成する請求項9に記載の溶接トーチ。
  13. 【請求項13】 前記圧縮ノズルのノズル径が約1.5
    ミリメートルから約4.0ミリメートルであり、前記圧
    縮ノズルには、前記ノズル径の約半分から前記ノズル径
    の約2倍の間の長さを持つ出口スロートがあり、前記負
    電極の前記遠心端は、約0.5ミリメートルから約1.
    5ミリメートルの間の負電極後退距離によって前記圧縮
    ノズルから分離されている請求項12に記載の溶接トー
    チ。
  14. 【請求項14】 前記本体には入力端部があり、前記レ
    ーザ光線を導くための手段には、前記本体の前記入力端
    部に配置された光学系が含まれ、レーザ光線は、本体の
    外側に位置する点に集束される請求項9に記載の溶接ト
    ーチ。
  15. 【請求項15】 前記光学系には対物レンズが含まれる
    請求項14に記載の溶接トーチ。
  16. 【請求項16】 前記レーザ光線源がNd:YAGレー
    ザである請求項9に記載の溶接トーチ。
  17. 【請求項17】 前記レーザの出力が約300ワットか
    ら約5キロワットの間にある請求項16に記載の溶接ト
    ーチ。
  18. 【請求項18】 前記レーザ光線源がCO2レーザであ
    る請求項9に記載の溶接トーチ。
  19. 【請求項19】 前記レーザの出力が約300ワットか
    ら約10キロワットの間にある請求項18に記載の溶接
    トーチ。
  20. 【請求項20】(a)(i)出力端部及び回転中心軸を
    持つ本体と、(ii)入力レーザ光線源と、(iii)
    前記レーザ光線が前記出力端部において光線径を得るよ
    うに前記回転中心軸に共直線的に前記入力レーザ光線を
    導くための手段と、(iv)前記本体の前記出力端部に
    配置され、基端部及び遠心端を持ち、前記レーザ光線が
    通過するための、前記回転中心軸上に中心が位置するア
    パーチャを持つ負電極と、(v)前記負電極と前記工作
    物との間にアークを形成するための手段とからなり、前
    記アパーチャは前記遠心端にアパーチャ径を有し、前記
    負電極には厚みのある壁があり、前記負電極は、前記基
    端部よりも前記遠心端により近い位置に膨らんだ部分を
    有し、この膨らんだ部分は、少なくとも一点における前
    記壁厚が、前記膨らんだ部分と前記基端部との間の少な
    くとも一点における前記壁厚よりも大きいことを特徴と
    するレーザ・プラズモトロン溶接トーチを提供するステ
    ップと、 (b)前記本体の前記中心軸に沿って前記レーザ光線を
    導くことによって、(i)前記レーザ光線によって前記
    負電極を均一に加熱し、(ii)前記レーザ光線を前記
    本体の外側に位置する焦点に収束させるステップと、 (c)前記本体と前記工作物との間の領域内に、絞られ
    たプラズマ・ジェットを形成することによって、前記レ
    ーザ光線及び前記プラズマ・ジェットの相互作用をもた
    らし、高エネルギー密度を持つ、より高度に絞られたプ
    ラズマ・ジェットを生成し、前記工作物に当てるステッ
    プとからなる、工作物の表面上に高エネルギー密度スポ
    ットを形成して溶接を行うことを特徴とする溶接方法。
  21. 【請求項21】 前記レーザ光線を導くことによって前
    記負電極を均一に加熱し、前記レーザ光線が、前記本体
    の前記出力端部において、前記アパーチャ径よりも大き
    な光線径を得るようにする請求項20に記載の溶接方
    法。
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