JPH10180416A - 鋳銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法 - Google Patents
鋳銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法Info
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- JPH10180416A JPH10180416A JP34157996A JP34157996A JPH10180416A JP H10180416 A JPH10180416 A JP H10180416A JP 34157996 A JP34157996 A JP 34157996A JP 34157996 A JP34157996 A JP 34157996A JP H10180416 A JPH10180416 A JP H10180416A
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の鋳銑機のモールドへの鋳銑量を制御す
る方法は、超音波センサ及びレーザセンサを用いて連続
的に移動するモールドに注入される溶銑のレベルを測定
していたが、鋳造現場で高い測定精度を得るためには、
専用に開発したセンサや装置が必要となり、コストが相
当の負担となっていた。 【解決手段】 本発明による鋳銑機のモールドへの鋳銑
量を制御する方法は、モールド(17)の移動方向の湯面の
幅(Lx)と容積(Q)との関係を予め求めておき、熱塊検出器
(2)でモールド(17)内に注入された溶銑の移動方向の幅
を検出し、この移動方向のモールド(17)の湯面の幅が一
定となるように注入速度又はモールド(17)の移動速度を
制度する方法である。
る方法は、超音波センサ及びレーザセンサを用いて連続
的に移動するモールドに注入される溶銑のレベルを測定
していたが、鋳造現場で高い測定精度を得るためには、
専用に開発したセンサや装置が必要となり、コストが相
当の負担となっていた。 【解決手段】 本発明による鋳銑機のモールドへの鋳銑
量を制御する方法は、モールド(17)の移動方向の湯面の
幅(Lx)と容積(Q)との関係を予め求めておき、熱塊検出器
(2)でモールド(17)内に注入された溶銑の移動方向の幅
を検出し、この移動方向のモールド(17)の湯面の幅が一
定となるように注入速度又はモールド(17)の移動速度を
制度する方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳銑機のモールド
への鋳銑量を制御する方法に関し、鋳銑機に注がれる溶
銑のモールド内の容量を測定して一定量注入する方法に
関するものである。
への鋳銑量を制御する方法に関し、鋳銑機に注がれる溶
銑のモールド内の容量を測定して一定量注入する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、製鉄所に設置されて溶銑を型銑
にする鋳銑機の概略は図5に示す通りであり、図6は図
5の要部拡大図である。図5及び図6において、無端状
に連結したモールドコンベア15は矢印方向に回り、溶
銑容器である溶銑鍋21に収容し運ばれてきた溶銑を傾
注して溶銑がモールドコンベア15のモールド17に注
がれ、冷却水の散水管22により冷却され凝固した銑鉄
はモールド17から剥離して下部シュート20を介して
収容容器23に落下する。前記モールドコンベア15は
所定の形状の型銑を得るためのモールド17をモールド
コンベア15に固定して無端状に連結すると共に、前方
に設けた駆動輪16と後方に設けた従動輪24とに掛け
渡して回転移動できるように構成され、さらにこのモー
ルドコンベア15は前方を高くし僅かに全体を傾斜させ
て基礎30上に据え付けられている。
にする鋳銑機の概略は図5に示す通りであり、図6は図
5の要部拡大図である。図5及び図6において、無端状
に連結したモールドコンベア15は矢印方向に回り、溶
銑容器である溶銑鍋21に収容し運ばれてきた溶銑を傾
注して溶銑がモールドコンベア15のモールド17に注
がれ、冷却水の散水管22により冷却され凝固した銑鉄
はモールド17から剥離して下部シュート20を介して
収容容器23に落下する。前記モールドコンベア15は
所定の形状の型銑を得るためのモールド17をモールド
コンベア15に固定して無端状に連結すると共に、前方
に設けた駆動輪16と後方に設けた従動輪24とに掛け
渡して回転移動できるように構成され、さらにこのモー
ルドコンベア15は前方を高くし僅かに全体を傾斜させ
て基礎30上に据え付けられている。
【0003】前記溶銑鍋21は、前記モールドコンベア
15の後端の従動輪24の上方に設けられ、この溶銑鍋
21とモールドコンベア15の上面との間には鋳銑樋2
5が設けられている。前記冷却水の散水管22は、溶銑
の表面が凝固する位置であるモールドコンベア15の中
間部26から先端の駆動輪16との間における上方位置
に取り付けられている。前記型銑を受ける収容容器23
はモールドコンベア15の駆動輪16の下側に下部シュ
ート20を介して設けられている。排気フード28は溶
銑鍋21からモールド17に注がれる際に発生する粉塵
等の排気をするために設けられ、モールド17に注水し
た際に発生する蒸気を排出するためにフード27が設け
られている。さらに、モールドコンベア15の駆動輪1
6側には型銑を強力に冷やすための高圧散水配管19が
あり、この配管19に連結したノズル18より高圧水が
注がれる。
15の後端の従動輪24の上方に設けられ、この溶銑鍋
21とモールドコンベア15の上面との間には鋳銑樋2
5が設けられている。前記冷却水の散水管22は、溶銑
の表面が凝固する位置であるモールドコンベア15の中
間部26から先端の駆動輪16との間における上方位置
に取り付けられている。前記型銑を受ける収容容器23
はモールドコンベア15の駆動輪16の下側に下部シュ
ート20を介して設けられている。排気フード28は溶
銑鍋21からモールド17に注がれる際に発生する粉塵
等の排気をするために設けられ、モールド17に注水し
た際に発生する蒸気を排出するためにフード27が設け
られている。さらに、モールドコンベア15の駆動輪1
6側には型銑を強力に冷やすための高圧散水配管19が
あり、この配管19に連結したノズル18より高圧水が
注がれる。
【0004】一般的に鋳銑機は以上のように構成されて
おり、モールド17に溶銑を注入しながらモールドコン
ベア15を移動して、モールド17へ注入する溶銑の注
入量を一定に制御するための方法としては、特開平6−
11499号及び特開平7−185742号公報があ
る。特開平6−11499号公報では、溶銑を鋳銑機を
用いて鋳銑するに際し、モールド17内の溶銑の溶銑レ
ベルを溶銑レベル検知用センサーで測定すると共に、モ
ールドコンベア15の下流側に流出した溶銑を熱検知セ
ンサーで検知し、モールドコンベア15の速度とトピー
ド(溶銑鍋)21の傾動角度を調整して行う型銑の重量
を均一に制御する方法がある。また一方、特開平7−1
85742号公報では、注湯樋に近接しかつモールド1
7の進行方向側の位置におけるモールドコンベア15の
上方にレーザ式レベル計を配置し、このレベル計を用い
て各モールド17内の溶銑レベルとそのモールド17の
モールド表面レベルとを検出する。これらの検出した溶
銑レベルとモールド表面レベルとの差の値を求め、この
差の値が予め設定された一定範囲の設定値に入るように
モールドコンベア15によるモールド搬送速度を増減制
御する方法が開示されている。
おり、モールド17に溶銑を注入しながらモールドコン
ベア15を移動して、モールド17へ注入する溶銑の注
入量を一定に制御するための方法としては、特開平6−
11499号及び特開平7−185742号公報があ
る。特開平6−11499号公報では、溶銑を鋳銑機を
用いて鋳銑するに際し、モールド17内の溶銑の溶銑レ
ベルを溶銑レベル検知用センサーで測定すると共に、モ
ールドコンベア15の下流側に流出した溶銑を熱検知セ
ンサーで検知し、モールドコンベア15の速度とトピー
ド(溶銑鍋)21の傾動角度を調整して行う型銑の重量
を均一に制御する方法がある。また一方、特開平7−1
85742号公報では、注湯樋に近接しかつモールド1
7の進行方向側の位置におけるモールドコンベア15の
上方にレーザ式レベル計を配置し、このレベル計を用い
て各モールド17内の溶銑レベルとそのモールド17の
モールド表面レベルとを検出する。これらの検出した溶
銑レベルとモールド表面レベルとの差の値を求め、この
差の値が予め設定された一定範囲の設定値に入るように
モールドコンベア15によるモールド搬送速度を増減制
御する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の鋳銑機のモール
ドへの鋳銑量を制御する方法は、以上のように構成され
ていたため、次のような課題が存在していた。すなわ
ち、高温物体である溶銑を連続的に移動するモールドに
注入して一定の制御を行うには、溶銑のレベルを測定す
るセンサーが必要で一般的には超音波センサーやレーザ
センサーが用いられている。しかし、鋳銑機で溶銑をモ
ールドに注ぎ、散水して冷却しながら次々と鋳造する環
境下で測定精度を高度のものを得ようとすると、特殊な
専用機が必要となり、非常に高価と成る。また精度を維
持しようとすれば、定期的に校正作業が必要となり、管
理コストも高く成っていた。
ドへの鋳銑量を制御する方法は、以上のように構成され
ていたため、次のような課題が存在していた。すなわ
ち、高温物体である溶銑を連続的に移動するモールドに
注入して一定の制御を行うには、溶銑のレベルを測定す
るセンサーが必要で一般的には超音波センサーやレーザ
センサーが用いられている。しかし、鋳銑機で溶銑をモ
ールドに注ぎ、散水して冷却しながら次々と鋳造する環
境下で測定精度を高度のものを得ようとすると、特殊な
専用機が必要となり、非常に高価と成る。また精度を維
持しようとすれば、定期的に校正作業が必要となり、管
理コストも高く成っていた。
【0006】以上のような課題を解決するためになされ
たもので、特に、モールドの溶銑を注入する注入箇所に
溶銑を検出する熱塊検出器を設け、モールドに注がれた
溶銑の幅を検出することによって鋳銑量を制御し、さら
に、モールドに注いだ溶銑が凝固し、排出側に至り型銑
となった銑鉄を自動的に取出すことができるようにした
鋳銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法を提供する
ことを目的とする。
たもので、特に、モールドの溶銑を注入する注入箇所に
溶銑を検出する熱塊検出器を設け、モールドに注がれた
溶銑の幅を検出することによって鋳銑量を制御し、さら
に、モールドに注いだ溶銑が凝固し、排出側に至り型銑
となった銑鉄を自動的に取出すことができるようにした
鋳銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による鋳銑機のモ
ールドへの鋳銑量を制御する方法は、予め溶銑を注入す
るモールドの移動方向の湯面の幅と容積との関係を求め
ておき、熱塊検出器で前記モールド内に注がれた前記溶
銑の移動方向の幅を検出し、前記移動方向のモールドの
湯面の幅が一定になるように注入量またはモールドの移
動速度を制御する方法である。
ールドへの鋳銑量を制御する方法は、予め溶銑を注入す
るモールドの移動方向の湯面の幅と容積との関係を求め
ておき、熱塊検出器で前記モールド内に注がれた前記溶
銑の移動方向の幅を検出し、前記移動方向のモールドの
湯面の幅が一定になるように注入量またはモールドの移
動速度を制御する方法である。
【0008】さらに詳細には、前記熱塊検出器がオフし
た時の立下がり微分発生器の微分パルスをカウントする
ことにより、モールドに注がれた鋳銑個数を検出する方
法である。
た時の立下がり微分発生器の微分パルスをカウントする
ことにより、モールドに注がれた鋳銑個数を検出する方
法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による鋳
銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法の好適な実施
の形態について説明する。なお、鋳銑機については図5
及び図6の構成と同一であるため、図5及び図6を援用
するものとする。まず、溶銑を注ぐモールドの形状は個
々の鋳銑機によって、異なるがここでは図1に示すよう
に、モールド17の形状を移動方向の幅L0で深さが
H0、長さWのモールドを想定してモールド17に注が
れる溶銑の量はモールド移動方向の幅Lxの関数で表さ
れるから予めモールド17に注がれた溶銑の湯面の幅L
xを求めておけばよい。すなわち、モールド17の移動
方向と平面上垂直なa方向よりみたモールド17の断面
積S2がモールド17の長さW方向に一定であるので、
モールド容積Qは1式のように求まる。この幅Lxと容
積Qとの関係を後述の関数発生器50のテーブルに予め
格納する。 Q=S2×W=1/2×H0/L0×Lx2×W 式(1) なぜなら 断面積S2の高さHx=Lx×H0/L0 断面積S2=1/2×Lx×Hx=1/2×H0/L0×
Lx2
銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法の好適な実施
の形態について説明する。なお、鋳銑機については図5
及び図6の構成と同一であるため、図5及び図6を援用
するものとする。まず、溶銑を注ぐモールドの形状は個
々の鋳銑機によって、異なるがここでは図1に示すよう
に、モールド17の形状を移動方向の幅L0で深さが
H0、長さWのモールドを想定してモールド17に注が
れる溶銑の量はモールド移動方向の幅Lxの関数で表さ
れるから予めモールド17に注がれた溶銑の湯面の幅L
xを求めておけばよい。すなわち、モールド17の移動
方向と平面上垂直なa方向よりみたモールド17の断面
積S2がモールド17の長さW方向に一定であるので、
モールド容積Qは1式のように求まる。この幅Lxと容
積Qとの関係を後述の関数発生器50のテーブルに予め
格納する。 Q=S2×W=1/2×H0/L0×Lx2×W 式(1) なぜなら 断面積S2の高さHx=Lx×H0/L0 断面積S2=1/2×Lx×Hx=1/2×H0/L0×
Lx2
【0010】次に、図2に示すように、溶銑をモールド
17に注いだ時のモールド17の移動方向のモールド1
7内面のモールド17と溶銑湯面30の境界を検出する
熱塊検出器2(図2で示す)をモールド17へ溶銑を注
ぐ位置に設け、前記移動方向の湯面の境界面を検出す
る。なお、検出する際の外乱を防ぐために前記熱塊検出
器2にはフードが設けられている。前記モールド17は
前述したようにモールドコンベア15は駆動輪16に連
結した駆動装置より移動しているので該駆動装置に設け
ている後述の回転速度計発電機(図示せず)の出力電圧
のレベルからモールド17の移動速度Vが求まる。前記
熱塊検出器2は図2のようにモールド17内の溶銑境界
を検出しオン信号を出し、該モールド17が移動し他端
の境界面を通過するとオフしこのオンからオフに至る時
間をtonとおくと、モールド17内のモールド移動方向
の湯面の幅Wxが2式で求められる。 Wx=V×ton 式(2) 前記モールド移動方向の湯面の幅Wxが求まれば、前記
した式1によりいま注入した溶銑のモールド容積を求め
ることができる。従って、前述の関係よりモールドの移
動方向の湯面の幅と容積との関係を求める。
17に注いだ時のモールド17の移動方向のモールド1
7内面のモールド17と溶銑湯面30の境界を検出する
熱塊検出器2(図2で示す)をモールド17へ溶銑を注
ぐ位置に設け、前記移動方向の湯面の境界面を検出す
る。なお、検出する際の外乱を防ぐために前記熱塊検出
器2にはフードが設けられている。前記モールド17は
前述したようにモールドコンベア15は駆動輪16に連
結した駆動装置より移動しているので該駆動装置に設け
ている後述の回転速度計発電機(図示せず)の出力電圧
のレベルからモールド17の移動速度Vが求まる。前記
熱塊検出器2は図2のようにモールド17内の溶銑境界
を検出しオン信号を出し、該モールド17が移動し他端
の境界面を通過するとオフしこのオンからオフに至る時
間をtonとおくと、モールド17内のモールド移動方向
の湯面の幅Wxが2式で求められる。 Wx=V×ton 式(2) 前記モールド移動方向の湯面の幅Wxが求まれば、前記
した式1によりいま注入した溶銑のモールド容積を求め
ることができる。従って、前述の関係よりモールドの移
動方向の湯面の幅と容積との関係を求める。
【0011】次に、図3で示す構成は、本発明による鋳
銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法に用いる制御
システムを示すもので、熱塊検出器2の出力2aは立下
がり微分発生器41、立上がり微分パルス発生器42及
び第1AND回路43に入力され、モールド移動速度検
出器40の出力40aは第1乗算器47及びV/F変換
器44に入力され、このV/F変換器44からの電圧に
比例した周波数のパルス出力44aは第1AND回路4
3に入力されている。前記第1AND回路43の出力4
3aと立上がり微分パルス発生器42の出力42aとが
カウンタ45に入力され、カウント値45aと立下がり
微分パルス発生器41の出力41aとが第2AND回路
46に入力され、その出力46aが第2乗算器49に入
力されている。この第2乗算器49の出力49aはモー
ルド移動方向の幅Lxとして関数発生器50に入力さ
れ、その出力Qは目標注入量Qsが入力されている減算
器55に入力されている。この減算器55の偏差51は
周知のPIDコントローラ52に入力され、その出力5
2aは第3乗算器53に入力されると共に、前記第1乗
算器47からの鋳型速度Vはモールド取付ピッチPが入
力される除算器48に入力され、その出力48aは前記
第3乗算器53に入力されてその出力がモールド注入速
度54として出力される。
銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法に用いる制御
システムを示すもので、熱塊検出器2の出力2aは立下
がり微分発生器41、立上がり微分パルス発生器42及
び第1AND回路43に入力され、モールド移動速度検
出器40の出力40aは第1乗算器47及びV/F変換
器44に入力され、このV/F変換器44からの電圧に
比例した周波数のパルス出力44aは第1AND回路4
3に入力されている。前記第1AND回路43の出力4
3aと立上がり微分パルス発生器42の出力42aとが
カウンタ45に入力され、カウント値45aと立下がり
微分パルス発生器41の出力41aとが第2AND回路
46に入力され、その出力46aが第2乗算器49に入
力されている。この第2乗算器49の出力49aはモー
ルド移動方向の幅Lxとして関数発生器50に入力さ
れ、その出力Qは目標注入量Qsが入力されている減算
器55に入力されている。この減算器55の偏差51は
周知のPIDコントローラ52に入力され、その出力5
2aは第3乗算器53に入力されると共に、前記第1乗
算器47からの鋳型速度Vはモールド取付ピッチPが入
力される除算器48に入力され、その出力48aは前記
第3乗算器53に入力されてその出力がモールド注入速
度54として出力される。
【0012】(実施例)次に、実際に前述の図3の制御
システムを用いて本発明によるモールドへの鋳銑量を制
御する実施例について述べる。まず、図5、図6のよう
に、溶銑鍋21から注がれた溶銑は溶銑樋25を流れて
モールドコンベア15に連結してあるモールド17に注
がれ、モールド17の上部にはモールド17の移動方向
に溶銑レベルを測定する(図3で示す)熱塊検出器2が
設けて有る。また、チェーンコンベア15を駆動させる
駆動輪16には駆動装置(図示せず)が設けられ、モー
ルドコンベア15の移動速度を検出するモールド移動速
度検出器40として回転速度発電機が設けられている。
このモールド移動速度検出器40から出た電圧信号の出
力40aはV/F変換器5に入力され電圧値に比例した
周波数のパルス信号に変換され熱塊検出器2がモールド
17の側面の湯面30を検出し信号がオンし溶銑を検出
している間のみカウンタ45に入力される。また、熱塊
検出器2がオンした瞬間に立上がり微分パルス発生器4
2により微分パルスの出力42aをカウンタ45に与え
て、内部カウント値を零リセットする。
システムを用いて本発明によるモールドへの鋳銑量を制
御する実施例について述べる。まず、図5、図6のよう
に、溶銑鍋21から注がれた溶銑は溶銑樋25を流れて
モールドコンベア15に連結してあるモールド17に注
がれ、モールド17の上部にはモールド17の移動方向
に溶銑レベルを測定する(図3で示す)熱塊検出器2が
設けて有る。また、チェーンコンベア15を駆動させる
駆動輪16には駆動装置(図示せず)が設けられ、モー
ルドコンベア15の移動速度を検出するモールド移動速
度検出器40として回転速度発電機が設けられている。
このモールド移動速度検出器40から出た電圧信号の出
力40aはV/F変換器5に入力され電圧値に比例した
周波数のパルス信号に変換され熱塊検出器2がモールド
17の側面の湯面30を検出し信号がオンし溶銑を検出
している間のみカウンタ45に入力される。また、熱塊
検出器2がオンした瞬間に立上がり微分パルス発生器4
2により微分パルスの出力42aをカウンタ45に与え
て、内部カウント値を零リセットする。
【0013】前記モールド17が移動して熱塊検出器2
がオフした瞬間に立下がり微分パルス発生器41により
微分パルスの出力41aを発生し、このときのカウンタ
6の内部カウント値の出力46aを第2乗算器49に与
える。内部カウント値を物理量の距離に変換するため
に、第2乗算器49によりモールド移動速度検出器40
およびV/F変換器44に決定される定数α/βをカウ
ント値に乗じて距離すなわちモールド移動方向の幅Lx
に変換する。モールド17の形状による移動距離である
幅Lxに対する注がれた溶銑の容量Qは式1で求めて有
るので、幅Lxと溶銑の容量Qの関係を関数発生器50
に予め前述したように入力してあるテーブルから取り出
し、幅Lxに対する容量Qを算出して、このQをフィー
ドバック値として目標とする溶銑注入量Qsとの偏差5
1を演算して、この偏差51をPIDコントローラ52
に入力して偏差が零となるように操作量を出力する。
がオフした瞬間に立下がり微分パルス発生器41により
微分パルスの出力41aを発生し、このときのカウンタ
6の内部カウント値の出力46aを第2乗算器49に与
える。内部カウント値を物理量の距離に変換するため
に、第2乗算器49によりモールド移動速度検出器40
およびV/F変換器44に決定される定数α/βをカウ
ント値に乗じて距離すなわちモールド移動方向の幅Lx
に変換する。モールド17の形状による移動距離である
幅Lxに対する注がれた溶銑の容量Qは式1で求めて有
るので、幅Lxと溶銑の容量Qの関係を関数発生器50
に予め前述したように入力してあるテーブルから取り出
し、幅Lxに対する容量Qを算出して、このQをフィー
ドバック値として目標とする溶銑注入量Qsとの偏差5
1を演算して、この偏差51をPIDコントローラ52
に入力して偏差が零となるように操作量を出力する。
【0014】なお、この操作量はモールド17へ溶銑に
注入するモールド注入速度14であり、第1乗算器47
よりモールド移動速度検出器40の出力電圧を速度Vに
変換し、この変換信号を除算器48に取り込みモールド
コンベア15に連結しているモールド17のモールド取
り付けピッチPで除した値を第3乗算器53によりPI
Dコントローラ52の出力52aに乗じて操作量である
モールド注入速度14に変換して駆動輪16を駆動する
駆動装置に信号を送り制御を行う。なお、このモールド
17の注入速度の代わりに、移動速度を制御した場合も
同様の作用効果を得ることができる。すなわち、前述の
モールド17への鋳銑量の制御は、予め溶銑を注入する
モールド17の移動方向の湯面の幅Lxと容積Qとの関
係を求めておき、熱塊検出器2で前記モールド17内に
注がれた前記溶銑の移動方向の幅を検出し、前記移動方
向のモールド17の湯面の幅が一定になるように注入速
度またはモールド17の移動速度を制御する方法であ
る。
注入するモールド注入速度14であり、第1乗算器47
よりモールド移動速度検出器40の出力電圧を速度Vに
変換し、この変換信号を除算器48に取り込みモールド
コンベア15に連結しているモールド17のモールド取
り付けピッチPで除した値を第3乗算器53によりPI
Dコントローラ52の出力52aに乗じて操作量である
モールド注入速度14に変換して駆動輪16を駆動する
駆動装置に信号を送り制御を行う。なお、このモールド
17の注入速度の代わりに、移動速度を制御した場合も
同様の作用効果を得ることができる。すなわち、前述の
モールド17への鋳銑量の制御は、予め溶銑を注入する
モールド17の移動方向の湯面の幅Lxと容積Qとの関
係を求めておき、熱塊検出器2で前記モールド17内に
注がれた前記溶銑の移動方向の幅を検出し、前記移動方
向のモールド17の湯面の幅が一定になるように注入速
度またはモールド17の移動速度を制御する方法であ
る。
【0015】また、熱塊検出器2がモールド17の側面
の湯面30を検出して信号がオンし溶銑を検出している
間のみカウンタ45に入力するとモールド17に注がれ
た型銑の個数をカウントしている。よってこのカウント
とモールドコンベア15にリンクしたモールド17の個
数によって鋳銑機の排出側に設けてある下部シュート2
0を振ることで2ないし3個の収容容器23へ所定量ず
つ落とし込み、型銑量を一定になるよう自動的に制御す
ることもできる。
の湯面30を検出して信号がオンし溶銑を検出している
間のみカウンタ45に入力するとモールド17に注がれ
た型銑の個数をカウントしている。よってこのカウント
とモールドコンベア15にリンクしたモールド17の個
数によって鋳銑機の排出側に設けてある下部シュート2
0を振ることで2ないし3個の収容容器23へ所定量ず
つ落とし込み、型銑量を一定になるよう自動的に制御す
ることもできる。
【0016】
【発明の効果】本発明による鋳銑機のモールドへの鋳銑
量を制御する方法は、以上のように構成されているた
め、次のような効果を得ることができる。すなわち、モ
ールドへ注入する溶銑の注入量を連続的に測定制御でき
るので、過量の溶銑を注入しオーバーフローをすること
がなく、さらに過少の注入による操業度の低下といった
ことがなくなり、極めて精度の高い溶銑量の制御を行う
ことができる。また、モールドが移動して熱塊検出器が
オフした瞬間に立下がり微分パルス発生器により微分パ
ルスを発生させ、このパルスをカウントすることで、こ
のカウント値はモールドに注がれた鋳銑個数であるの
で、このカウントにより下部シュートで型銑を振り分け
て収容容器へ落とす型銑の数量を制御でき、自動払い出
しができ省力ができる。
量を制御する方法は、以上のように構成されているた
め、次のような効果を得ることができる。すなわち、モ
ールドへ注入する溶銑の注入量を連続的に測定制御でき
るので、過量の溶銑を注入しオーバーフローをすること
がなく、さらに過少の注入による操業度の低下といった
ことがなくなり、極めて精度の高い溶銑量の制御を行う
ことができる。また、モールドが移動して熱塊検出器が
オフした瞬間に立下がり微分パルス発生器により微分パ
ルスを発生させ、このパルスをカウントすることで、こ
のカウント値はモールドに注がれた鋳銑個数であるの
で、このカウントにより下部シュートで型銑を振り分け
て収容容器へ落とす型銑の数量を制御でき、自動払い出
しができ省力ができる。
【図1】本発明による溶銑の容量を測定する原理を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図2】本発明によるモールド内の溶銑を熱塊検出器で
検出する概要図である。
検出する概要図である。
【図3】本発明による制御を行う制御システムの動作ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図4】本発明による熱塊検出器で検出した信号と制御
の関係を示す説明図である。
の関係を示す説明図である。
【図5】従来及び本発明で用いる鋳銑機の概要を説明す
る構成図である。
る構成図である。
【図6】従来及び本発明で用いる鋳銑機の排出側の拡大
図である。
図である。
2 熱塊検出器 15 モールドコンベア 16 駆動輪 17 モールド 18 ノズル 19 高圧散水管 20 下部シュート 21 溶銑鍋 22 散水管 23 収容容器 24 従動輪 25 溶銑樋 26 中間部 30 湯面 40 モールド移動速度検出器 41 立下がり微分パルス発生器 42 立上がり微分パルス発生器 44 V/F変換器 45 カウンタ 46,47,53 乗算器 50 関数発生器 51 偏差 52 PIDコントローラ 54 モールド注入速度
Claims (2)
- 【請求項1】 予め溶銑を注入するモールド(17)の移動
方向の湯面の幅(Lx)と容積(Q)との関係を求めておき、
熱塊検出器(2)で前記モールド(17)内に注がれた前記溶
銑の移動方向の幅を検出し、前記移動方向のモールド(1
7)の湯面の幅が一定になるように注入量またはモールド
(17)の移動速度を制御することを特徴とする銑鉄機のモ
ールドへの鋳銑量を制御する方法。 - 【請求項2】 前記熱塊検出器(2)がオフした時の立下
がり微分発生器(41)の微分パルス(41a)をカウントする
ことにより、モールド(17)に注がれた鋳銑個数を検出す
ることを特徴とする請求項1記載の鋳銑機のモールドの
鋳銑量を制御する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34157996A JPH10180416A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 鋳銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34157996A JPH10180416A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 鋳銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10180416A true JPH10180416A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18347172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34157996A Withdrawn JPH10180416A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 鋳銑機のモールドへの鋳銑量を制御する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10180416A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115055652A (zh) * | 2022-06-30 | 2022-09-16 | 北京易得优科技有限责任公司 | 一种铁合金精细化浇铸的方法 |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP34157996A patent/JPH10180416A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115055652A (zh) * | 2022-06-30 | 2022-09-16 | 北京易得优科技有限责任公司 | 一种铁合金精细化浇铸的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |