JPH10179781A - 移動式固定消火設備 - Google Patents

移動式固定消火設備

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JPH10179781A
JPH10179781A JP34731896A JP34731896A JPH10179781A JP H10179781 A JPH10179781 A JP H10179781A JP 34731896 A JP34731896 A JP 34731896A JP 34731896 A JP34731896 A JP 34731896A JP H10179781 A JPH10179781 A JP H10179781A
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JP
Japan
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fire extinguishing
pipe
equipment
water
moving block
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JP34731896A
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English (en)
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Masaaki Kanzaki
雅章 神崎
Hiroji Okada
博二 岡田
Kensuke Miyazaki
健介 宮崎
Chikaki Oomori
慎樹 大森
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動ブロックと外部の固定側に対する固定消火
設備の分離設置を最適化し、移動ブロックの位置の変化
に対し適切な設備点検を可能とする。 【解決手段】固定ブロックに対し予め定めた複数の停止
位置の間を移動して施設の利用空間を拡張する移動ブロ
ック14を有し、消火設備を移動ブロック14の搭載部
分と外部の固定側部分とに分けて設置する。配管離接合
装置28は移動ブロック14の移動先となる各停止位置
に設けられ、移動ブロック14の消火設備に対する配管
の切り離しと接続を行う。自動点検装置は、移動ブロッ
ク14を各停止位置に移動して配管離接合設備38によ
り消火設備に対する配管の接続を行った際に、消火設備
の自動点検を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定ブロックに対
し複数の停止位置の間を移動して施設の利用空間を変化
させる移動ブロックを対象とした移動式固定消火設備に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スポーツ、コンサート、イベント
等に使用される大空間施設にあっては、施設の利用空間
は施設の規模により固定的に決まっているが、近年にお
いて、固定ブロックに対し移動ブロックを設けることで
空間拡張機能をもった施設が考えられている。
【0003】空間拡張機能を実現する移動ブロック可変
方式の施設にあっては、固定ブロックに対し台車に搭載
された移動ブロックが移動して施設の利用空間を拡張す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな移動ブロック可変方式の施設にあっては、従来の大
空間施設を対象に設置されている放水銃設備、スプリン
クラー設備、更には消防隊が使用する連結送水管設備
を、必要に応じて位置が変化する移動ブロックの消火設
備として設置することができない。
【0005】即ち、通常の消火設備は、消火ポンプ設備
から放水銃やスプリンクラーヘッドまでの配管を固定設
置しており、放水銃やスプリクラーヘッドの設置側が移
動することは全く想定しておらず、従来の固定式消火設
備では対応できない。そこで、移動ブロック側に消火ポ
ンプ設備から放水銃やスプリンクラーヘッドまでの固定
消火設備の全てを搭載することが考えられる。
【0006】しかし、移動ブロック側に消火設備の全て
を搭載した場合には、通常は地下等に設置されている消
火ポンプ設備と水源水槽も移動ブロックに搭載しなけれ
ばならず、移動ブロックに占める消火設備のスペースと
重量が増加し、移動ブロックにおける施設本来の利用ス
ペースが制約される問題がある。そこで、移動ブロック
側と外部の固定設置側とに分けて消火設備を設置するこ
とが考えられる。この場合、移動ブロックの各移動位置
の各々に、配管の切り離しと接続を行う配管離接合設備
が提案されている。この配管離接合設備により、固定消
火設備を移動ブロック側と外部の固定側に分離しても、
移動ブロックの各停止位置でポンプから放水銃やスプリ
ンクラーヘッドまでの系統を配管接合により実現でき
る。
【0007】しかし、従来の固定消火設備をどの部分で
分けて移動ブロックに搭載するかによって、設備形態が
全く異なり、設備コストや設置スペースが大きく相違す
る。一方、通常の固定消火設備にあっては、設備を常に
使用可能な状態に維持するため、例えば6ケ月に1回と
いうように定期的に設備試験が行われる。しかしなが
ら、移動ブロックに搭載された固定消火設備にあって
は、施設の利用状況に応じて移動ブロックの位置が変化
しており、定期的な点検で正常であっても、次の点検ま
でに位置が変わると、消火設備が使用可能であるという
保証はなく、移動ブロックに搭載された消火設備に固有
な点検が必要になる。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、空間拡張機能をもった移動ブロックと外部
の固定側に対する固定消火設備の分離設置を最適化する
と共に、移動ブロックによる位置の変化に対し適切な設
備点検を可能とする移動式固定消火設備を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の移動式固定消火設備にあっては、固定ブロック
に対し予め定めた複数の停止位置の間を移動して施設の
利用空間を拡張する移動ブロック、移動ブロックの搭載
部分と外部の固定側部分とに分けて設置された消火設
備、移動ブロックの移動先となる各停止位置に設けられ
移動ブロックの消火設備に対する配管の切り離しと接続
を行う配管離接合設備、および移動ブロックを停止位置
に移動して配管離接合設備により消火設備に対する配管
の接続を行った際に、消火設備の自動点検を行う自動点
検装置を設けたことを特徴とする。
【0010】このため移動ブロックの位置が変わる毎に
割込み的に消火設備の自動点検が行われ、常に、移動ブ
ロックに対する消火設備を稼働可能状態に維持できる。
移動ブロックを対象とした消火設備の分離配置は、移動
ブロックの外部の固定側部分に水源水槽と消火ポンプ設
備を設け、移動ブロック搭載部分に消火ポンプの給水配
管から先の設備を設けることで、消火設備の分離配置を
最適化する。移動ブロックに対する消火設備としては、
放水銃設備、スプリンクラー設備及び連結送水管設備な
どの消火設備の少くともいずれかを設置することができ
る。
【0011】自動点検装置は放水銃設備の点検処理とし
て、放水銃に対する給水本管から分岐された試験配管に
設けた電動弁を開放した状態で消火ポンプを運転して、
設備が正常か否か試験する。また自動点検装置はスプリ
ンクラー消火設備の点検処理として、スプリンクラーヘ
ッドを接続したスプリンクラー配管の管末に設けた末端
試験装置の電動弁を開放することにより、消火ポンプを
運転して設備が正常か否か試験する。
【0012】更に、自動点検装置は連結送水管設備の点
検処理として、放水口を接続した送水管の管末に設けた
末端試験装置の電動弁を開放した状態で試験用のポンプ
を運転して加圧消火用水を供給することにより、設備が
正常か否か試験する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の移動式固定消火設
備が適用される大空間構造物の平面図である。図1
(A)において、多目的施設としてのアリーナ10は、
固定ブロック12と、固定ブロック12に対し台車に搭
載されて移動自在に設けられた移動ブロック14で構成
されている。固定ブロック12と移動ブロック14には
観覧席11が設けられ、その中にフィールド13が配置
される。
【0014】移動ブロック14は、図1(B)の矢印で
示す方向に移動することができ、アリーナ10内の利用
空間となる観覧席11及びフィールド13を拡張する機
能を備えている。この場合、中央の空き部分に対して
は、後退位置にあった観覧席11aが移動する。このよ
うな移動ブロック14を固定ブロック12に対し設けて
利用空間を可変する大空間構造物にあっては、固定ブロ
ック12については勿論のこと、必要に応じて図1
(A)の停止位置から図1(B)の停止位置に移動して
利用空間を変化させる移動ブロック14についても消火
設備を設ける必要がある。固定ブロック12に対する消
火設備は、通常の大空間構造物と同様、固定的に消火設
備を設けることができる。これに対し移動ブロック14
については、固定側となる建屋に対し移動ブロック14
の位置が変わることから、従来の固定設置式の消火設備
では対応することができない。そこで本発明にあって
は、図2のような移動ブロック14側に対する消火設備
の設置形態をとる。
【0015】図2(A)は、図1のアリーナ10におけ
る固定ブロック12と移動ブロック14を概略的に表し
ており、図1(A)のように固定ブロック12に隣接し
て移動ブロック14が位置決め停止される。固定ブロッ
ク12には消火設備として、放水銃設備16、スプリン
クラー設備18及び連結送水管設備20が設置されてお
り、外部に固定設置された送水管32に対し固定的に配
管接続が行われている。
【0016】ここで連結送水管設備20は、外部に設置
された送水口21に消防隊が消防ポンプ車等からのホー
スを接続し、固定ブロック内に配管した連結送水管に加
圧消火用水を送り、ブロック内の連結送水管に設けられ
ている放水口にホースを接続して消火するための設備で
ある。このため、連結送水管設備20は単なる配管設備
にすぎないが、本発明にあっては、外部に試験用のポン
プ設備を設け、送水試験ができるようにしている。
【0017】移動ブロック14にも固定ブロック12と
同様、放水銃設備22、スプリンクラー設備24及び外
部に送水口27をもつ連結送水管設備26が設置されて
いる。これらの消火設備と外部の固定側となる送水管側
32との接続について、移動ブロック14側には離接合
装置34を設け、これに対し外部の固定側には移動ブロ
ック14の停止位置ごとに離接合装置28−1,28−
2を設け、離接合設装置28−1,28−2に対し送水
管32を接続している。
【0018】固定側の離接合装置28−1に対しては、
図2(A)の移動ブロック14の停止位置で移動ブロッ
ク14側に設置された離接合装置34が相対し、離接合
装置のジョイント機能により固定側の送水管32と移動
ブロック14側の配管との切り離しと接合が行われる。
ここで移動ブロック14を対象とした消火設備にあって
は、消火設備に対し消火用水を加圧供給するポンプ及び
水源水槽等の設備は固定側となる送水管32側に設置し
ており(図示せず)、ポンプからの送水本管から先の設
備を移動ブロック14側に設置している。このような消
火設備の分離配置により、移動ブロック14側に消火に
必要な必要最小限の設備構成を搭載し、移動ブロック1
4の重量の増加と消火設備による利用スペースの低減を
防いでいる。
【0019】図2(B)は移動ブロック14を離接合装
置28−2を設けた他の停止位置に移動して位置決め停
止した状態であり、図2(A)から図2(B)に移動ブ
ロック14を移動する際には、まず図2(A)の状態で
離接合装置28−1、34の切離しを行った後に移動ブ
ロック14を移動し、離接合装置28−2に対応した停
止位置に位置決め停止した後に、移動ブロック14の離
接合装置34と固定側の離接合装置28−2により配管
を接合する。
【0020】このような移動ブロック14を対象とした
消火設備にあっては、各消火設備の自動点検を定期的に
行うため、図3のような消火設備自動監視点検システム
42が設けられる。この消火設備自動監視点検システム
42による消火設備の自動点検は、例えば1カ月に1回
というように定期的に行われる。更に移動ブロック14
については、移動ブロック14が移動してその停止位置
が変化した際にも、割込み的に自動点検が行われる。
【0021】図3の消火設備自動監視点検システム42
は、放水銃設備22については圧力センサ44、電動弁
群46、ポンプ48、コンプレッサ50を備えており、
またスプリンクラー設備24については圧力センサ5
2、電動弁54、ポンプ56をを備えており、更に連結
送水管設備26については圧力センサ58、電動弁60
及びポンプ62を備えている。
【0022】また消火設備自動監視点検システム42
は、建屋側設備36に設けている配管離接合設備38と
建屋移動設備40との連携をもって自動監視及び点検処
理を行うように移報入出力を可能としている。図4は図
2の移動ブロック14側の離接合装置34と固定側の離
接合装置28−1の配管構成を放水銃設備22を例にと
って示している。移動ブロック14と外部の固定側との
連結にはジョイントユニット85−1が使用され、外部
の固定側にジョイント部84をもち、移動ブロック14
側にジョイント部86を設けている。
【0023】ジョイントユニット85−1はジョイント
部84,86を位置合せした状態で油圧アクチュエータ
等により動作し、ジョイント部84,86の切り離しま
たは接合を行う。外部の固定側に設けたジョイント部8
4に対しては、放水銃設備22のポンプからの給水本管
90が電動弁68−1を介して接続される。また移動ブ
ロック14側のジョイント部86からは給水本管78が
電動弁80を介して、後の説明で明らかにする放水銃側
に引き出されている。
【0024】電動弁68−1,80は、ジョイントユニ
ット85−1によりジョイント部84,86を切り離す
際に閉鎖され、電動弁68−1の二次側に分岐接続した
配管に設けている排水用電動弁74を開くことで水抜き
を行う。このため、ジョイントユニット85−1により
ジョイント部84,86を切り離しても、水抜きが済ん
でいることから消火用水の漏れ出しは起きない。
【0025】移動ブロック14を別の停止位置に移動し
てジョイントユニット85−1のジョイント部84,8
6を接合した際には、閉鎖状態にある電動弁68−1と
電動弁80との間の配管に消火用水を加圧供給して充満
させ、その後に電動弁68−1,80を開いて消火設備
を定常監視状態に復帰させる。このため、電動弁68−
1の二次側に試験用電動弁70を介してポンプ48が接
続されている。
【0026】また電動弁68−1の二次側に消火用水を
加圧供給する際の流出を可能とするブロー用電動弁72
が設けられている。更に移動ブロック14側の電動弁8
0の一次側にはエアー抜き用電動弁82が分岐配管によ
り接続されている。このため、移動ブロック14を移動
してジョイントユニット85−1のジョイント部84,
86を接合した際には、ブロー用電動弁72を開くと同
時にエアー抜き用電動弁82を開き、更に試験用電動弁
70を開いてポンプ48を運転して、閉鎖状態にある電
動弁68−1と電動弁80の間のジョイントユニット8
5−1を含む配管に加圧消火用水を供給して充満させ
る。
【0027】ポンプ48による加圧消火用水の供給が一
定時間行われて管内の空気がなくなった時点で、ブロー
用電動弁72及びエアー抜き用電動弁82は閉鎖され
る。このときの管内圧力は、圧力センサ75の検出信
号、例えば4〜20mAの電流信号に変換した圧力検出
信号により監視されており、予め定めた管内圧力が得ら
れたときに試験用電動弁70を閉鎖し、ポンプ48の運
転を停止する。
【0028】この図4における移動ブロック14を他の
停止位置に移動する際の切り離し時の水抜き、及び移動
後の接合時における給水本管に対する消火用水の加圧供
給と試験は、図3の配管離接合設備38側のコントロー
ルユニットにより行われ、消火設備自動監視点検システ
ム42に対しては配管離接合設備38より切り離し時の
移報信号と接合完了後の移報信号が送られることにな
る。
【0029】図5は図3の配管離接合設備38と消火設
備自動監視点検システム42との連携処理のタイムチャ
ートである。まず配管離接合設備38のステップS1に
おける定常時にあっては、消火設備自動監視点検システ
ム42に対し送出しているノーマル信号をオンとしてお
り、これを受けて消火設備自動監視点検システム42は
ステップS101で、定常監視状態であることを認識し
ている。
【0030】次に配管離接合設備38側で移動ブロック
の移動を開始するための切替開始をステップS2で判別
すると、ノーマル信号をオフし、切替中信号をオンす
る。これを受けて消火設備自動監視点検システム42
は、ステップS102で、監視対象としている消火設備
の全系統のセンサ出力の計測についてマスク処理を行
い、データ計測とその印字を停止する。
【0031】続いてステップS3で、建屋移動設備40
による移動ブロックの移動が開始され、図4に示したよ
うにジョイントユニット85−1による接合が完了する
と、ステップS4で切替完了となり、切替中信号をオフ
とする。これを受けて消火設備自動監視点検システム4
2は、ステップS103で全系統のマスクを解除し、デ
ータ計測と印字を再開する。
【0032】ステップS103でマスク解除が済むと、
配管離接合設備38に対し加圧指令信号のオンが行わ
れ、これを受けてステップS5で、配管離接合設備38
はジョイント部の配管に対する消火用水の加圧供給を開
始する。この状態で消火設備自動監視点検システム42
は、図4に示した圧力センサ75の圧力検出信号をステ
ップS104で監視しており、加圧圧力が規定値に達す
ると加圧指令信号をオフし、これを受けてステップS6
で、配管離接合設備38は加圧完了を認識し、ステップ
S7で加圧源の切り離しを行う。
【0033】即ち試験用電動弁70を閉じ、ポンプ48
の運転を停止する。更に固定側の給水本管90に設けて
いる電動弁68−1と移動ブロック14の給水本管78
に設けている電動弁80を開放する。もちろん、このと
き他の電動弁72,74及び82は全て閉鎖状態となっ
ている。これによって配管離接合設備38による移動ブ
ロック14の消火設備に対する配管系統が正常な接続状
態に復旧する。
【0034】配管離接合設備38は、ステップS7で加
圧源切り離しが完了すると、試験許可信号をオンする。
この試験許可信号を受けて消火設備自動監視点検システ
ム42は、ステップS105で試験準備可能状態とな
り、ステップS106でオペレータによる手動起動また
は自動起動の選択条件のもとに、ステップS107で消
火設備の試験をスタートさせる。ステップS107で消
火設備の試験をスタートすると、試験中信号をオンす
る。
【0035】この試験中信号を受けて配管離接合設備3
8側にあっては、ステップS8で離接合動作を行わない
静止状態を維持する。即ち、離接合動作に対しロックが
掛かる。ステップS107の試験スタートを受けると、
ステップS108で、図3に示した放水銃設備22、ス
プリンクラー設備24及び連結送水管設備26を対象に
順次点検処理が自動的に行われる。
【0036】この点検処理の詳細は後の説明で明らかに
される。全ての消火設備に対する点検が終了すると、ス
テップS109で試験終了となり、移報出力している試
験中信号をオフし、これを受けて配管離接合設備38は
ステップS9で離接合動作のロックを解除した可動状態
に復旧し、可動状態への復旧後に試験許可信号をオフ
し、これをもってステップS109で試験終了となっ
て、ステップS110で定常監視状態に復旧する。
【0037】また配管離接合設備38にあっても、ステ
ップS9で可動状態へ復旧した後に、ステップS10で
定常監視状態となり、次の移動ブロックに対する移動指
令を待つことになる。図6は図3の消火設備自動監視点
検システム42における点検処理の際のデータ計測とそ
の判定処理の一般的な処理のフローチャートである。ま
ず点検がスタートすると、ステップS1で各系統データ
の計測と印字を行う。即ち、点検開始前の各系統のデー
タの計測と印字が行われる。続いてステップS2で、ス
テップS1で計測した各データが正常かどうかチェック
し、もし異常があればステップS9で点検は中止する。
【0038】全データが正常であれば自動点検を開始す
る。この自動点検の間は、ステップS3で一定時間ごと
のデータの計測と印字を行い、続いてステップS4で、
一定時間ごとに計測された各データの判定を行って正常
か異常かをチェックする。もしデータに異常があればス
テップS10で警報を行って、点検は異常終了とする。
各データが正常であればステップS5に進み、各データ
の変化率を判定する。
【0039】例えば圧力センサのデータの変化率を判定
し、一定圧力を維持しなければいけない状態で緩やかな
圧力低下が見られれば、これは配管離接合設備38にお
けるジョイントユニットにおける接合不良による漏水と
判断し、ステップS11で点検を中止し、異常終了とす
る。また図3のスプリンクラー設備24の点検時で末端
の電動弁を開く前の正常状態で急激な圧力データの低下
が起きた場合には、これは火災によりスプリンクラーヘ
ッドが作動した可能性があることから、ステップS11
で点検処理を中止し、異常終了として監視状態に戻る。
このステップS3〜S5の処理は、ステップS6で予め
設定した点検時間が終了するまで繰り返され、点検時間
がタイムアップすると、ステップS7で各系統データの
計測と印字を行い、点検終了後のデータを中止し、一連
の処理を終了する。
【0040】ここで図6のステップS1,S3,S7の
それぞれで計測・印字される各系統データとしては、主
に圧力センサの計測データであり、これ以外に消火設備
に設けているポンプ用モータの電圧、電流を含み、更に
放水銃設備にあってはコンプレッサを備えていることか
ら、コンプレッサ駆動モータの電圧、電流など、適宜の
データを計測対象とする。
【0041】図7は移動ブロック14を対象とした放水
銃設備の実施形態である。図7の放水銃設備22にあっ
ては、移動ブロック14側に放水銃96を設置し、外部
の固定側に放水銃96に加圧消火用水を供給するポンプ
48、及び圧縮空気を供給するコンプレッサ50を設置
している。ポンプ48からの給水本管90は、配管離接
合設備38のジョイントユニット85−1を介して移動
ブロック14の給水本管78に接続され、放水銃96に
加圧消火用水を供給する。
【0042】またコンプレッサ50からの圧縮空気はエ
アー配管114からジョイントユニット85−3を介し
て移動ブロック14のエアー配管115に連結され、放
水銃96に圧縮空気を供給する。放水銃96はポンプ4
8からの加圧消火用水を放水する際にコンプレッサ50
からの圧縮空気14を混入して、火源に対する消火用水
の放水を行う。
【0043】放水銃96に対する固定側の給水本管90
と移動ブロック14側の給水本管78のジョイントユニ
ット85−1の前後には、図4に示したように電動弁6
8−1,80が設けられている。また移動ブロック14
側の給水本管78には放水圧力制御弁92と電動弁94
が設けられ、放水時には電動弁94は全開状態を保持
し、放水圧力制御弁92は火源までの放水距離に応じて
給水圧力を圧力制御する。またコンプレッサ50からの
エアー配管114と放水銃96に対するエアー配管11
5を連結するジョイントユニット85−3の前後には電
動弁116−1,118が設けられ、更に移動ブロック
14側のエアー配管115には空気制御弁120と圧力
センサ122が設けられている。
【0044】放水銃96に対する給水本管78には放水
圧力制御弁92の二次側で試験配管98が分岐され、ジ
ョイントユニット85−2を介して固定側の試験配管9
9に連結している。この試験配管98,99は、給水本
管90,78に送られたポンプ48からの加圧消火用水
を外部に排水する系統となる。移動ブロック14側の試
験配管98には圧力センサ44が設けられ、続いて電動
弁102、流量計104、プリセット電動弁106が設
けられ、ジョイントユニット85−2の前後には電動弁
108,110−1が設けられている。
【0045】プリセット電動弁106は所定の試験流量
となる開度がプリセットされており、このプリセットさ
れた開度に弁を開いて試験流量を決める。プリセット電
動弁106による開度としては、放水銃96の放水量に
対応した開度をセットする。さらに、移動ブロック14
の他の停止位置に対応してジョイントユニットのジョイ
ント部84が設置される。ジョイント部84には給水本
管90、エアー配管114及び試験配管99を電動弁6
8−2,110−2,116−2を介して接続し、移動
ブロック14の移動による位置決め停止に対して移動ブ
ロック14側のジョイント部との連結を可能にしてい
る。
【0046】図8は図7の放水銃設備を対象とした図3
の消火設備自動監視点検システム42による点検処理の
フローチャートであり、図5のステップS108の具体
的な内容を表わす。図8において、ステップS1で配管
離接合設備38からの接合完了を受けると、ステップS
2で点検を開始し、ステップS3で、別途設置されてい
る自火報システムとの連動を遮断する。自動点検の際に
は、センタ監視盤等を用いたステップS4の手動起動
と、ステップS6の自動起動のいずれかが行われる。予
め自動起動が選択されていた場合には、自動起動が行わ
れ、それ以外の場合には手動起動が行われる。
【0047】またセンタ側の手動起動と自動起動のいず
れについても、ステップS5,S7の系統選択が行われ
る。この系統選択は放水銃を2台以上設置した場合であ
り、点検を行う放水銃の系統を選択することになる。
尚、自動起動の場合には、予め設定されている順番によ
り自動的に系統が選択される。次にステップS9で、点
検監視前の末端水圧と空気圧の計測を行う。即ち、移動
ブロック14側に設けている圧力センサ44の水圧デー
タと圧力センサ122による空気圧データの計測を行
う。
【0048】続いてステップS10で電動弁関係を試験
状態にセットする。即ち、給水本管78については、放
水圧力制御弁92を、例えば最大放水圧力である9kg
f/cm2 になるようにセットし、放水銃96に対する
消火用水の供給を遮断するために電動弁94を閉鎖し、
試験配管98に設けている電動弁102を全開とし、更
にプリセット電動弁106を放水銃96で放出した場合
と同じ損失となるプリセット開度に開く。
【0049】このような電動弁関係のセットが済むと、
ステップS11で放水開始指令を出し、これを受けてス
テップS12でポンプ48とコンプレッサ50が起動
し、放水銃96に対する消火用水の加圧供給と圧縮空気
の供給が開始される。ポンプ48からの消火用水は、ジ
ョイントユニット85−1から移動ブロック14の給水
本管78に供給された後、試験配管98に流れ、固定側
の試験配管99に排出される。
【0050】このとき圧力制御弁92は、最大放水圧力
となる水圧9kgf/cm2 の開度にセットされてお
り、ステップS13で圧力センサ44による末端水圧を
検出して、最大放水圧力となる水圧が得られるか否か確
認する。同時に、最大放水圧力に対応した空気圧6.5
kgf/cm2 の放水銃96に対する供給が必要となる
ことから、この圧力が圧力センサ122で検出されるこ
とを確認する。
【0051】最大放水圧力となる水圧及び空気圧が適切
であれば正常と判断して、ステップS14で放水停止指
令を出す。この放水停止指令を受けて、ステップS15
で電動弁関係の初期状態への復旧が行われる。続いてス
テップS16でポンプ48及びコンプレッサ50を停止
する。最終的にステップS17で自火報システムに対す
る連動状態を復旧し、一連の点検処理を終了する。系統
が複数ある場合には、他の系統も、ステップS2〜ステ
ップS17により同様に点検処理がなされる。
【0052】図9は移動ブロックを対象に設置されたス
プリンクラー設備の実施形態である。移動ブロック14
の外部となる固定側にはポンプ56が設置され、ポンプ
56からのスプリンクラー配管132はジョイントユニ
ット85−11を介して移動ブロック14のスプリンク
ラー配管138に接続される。このスプリンクラー配管
138にはアラーム弁140が設けられており、アラー
ム弁140の二次側のスプリンクラー配管138に閉鎖
型のスプリンクラーヘッド142を設置している。
【0053】スプリンクラー配管138の管末には末端
試験装置144が設けられている。末端試験装置144
には、電動弁54とスプリンクラーヘッド142が1個
作動した時の流量を流すオリフィス148が設けられ、
更にスプリンクラー配管138の末端圧力を検出する圧
力センサ52を設けている。末端試験装置144の管末
は試験配管152に接続され、ジョイントユニット85
−12を介して固定側の試験配管158に接続され、こ
の試験配管152,158は末端試験装置144で作動
試験を行った場合の排水系統となる。
【0054】ジョイントユニット85−11,85−1
2の前後には電動弁134−1,136,156−1,
154がそれぞれ設けられており、これに加えて図4の
放水銃設備と同様な切り離し時の排水と接合時の加圧状
態を作り出すための配管離接合設備38側の構成をもつ
が、この点は図9の実施形態では省略している。また移
動ブロック14の移動先となる他の停止位置には、一対
のジョイントユニットの固定側となるジョイント部84
が設置されており、電動弁132−2,156−2を介
してスプリンクラー配管132及び試験配管158を接
続している。
【0055】更にポンプ56の突出側には圧力タンク1
60が設けられ、スプリンクラー配管132に充満した
加圧消火用水を導入して内部の空気を圧縮し、この圧縮
空気の圧力を圧力センサ162で検出している。このス
プリンクラー設備24の火災時の動作は、移動ブロック
14のスプリンクラーヘッド142のいずれかが火災に
より作動すると、スプリンクラーヘッド142からの消
火用水の放水でアラーム弁142の二次側の圧力が低下
し、この圧力低下を受けてアラーム弁140が開放し、
一次側のスプリンクラー配管132から消火用水を作動
したスプリンクラーヘッドに供給する。
【0056】更にスプリンクラーヘッドの作動で圧力タ
ンク160の圧縮空気の圧力も低下し、圧力センサ16
2で検出している圧力データが規定値以下に低下する
と、ポンプ制御盤(図示せず)によるポンプ56の起動
が行われ、加圧消火用水を継続的に移動ブロック14の
作動したスプリンクラーヘッドに供給して放出させる。
図10は図9の移動ブロック14を対象としたスプリン
クラー設備の点検処理のフローチャートである。まずス
テップS1で、移動ブロック14の移動先の停止位置へ
の移動に伴って配管離接合設備38による接合が行われ
て接合完了を受領すると、ステップS2で点検開始を指
令し、ステップS3で自火報システムとの連動を遮断す
る。
【0057】スプリンクラー設備にあっても、センタ操
作盤等によるステップS4の手動起動とステップS6の
自動起動のいずれかが選択できる。予め自動起動が選択
設定されていた場合には、自動起動が行われ、それ以外
の場合には、手動起動がなされる。また図9の移動ブロ
ック14は1系統のスプリンクラー設備を例にとってい
るが、アラーム弁140の一次側で分岐して、同様にア
ラーム弁140及び複数のスプリンクラーヘッド14
2、更に末端試験装置144を備えた複数系統を実際に
は備えている。
【0058】したがって、ステップS5,S7にあって
は、移動ブロック14に設けている複数系統の内から、
点検を行う系統を選択設定する。尚、自動起動の場合に
は、予め設定されている順番により自動的に系統が選択
される。続いて、選択された系統についてステップS9
で、末端試験装置144に設けている圧力センサ52の
計測データから末端圧力を計測する。これが試験開始前
の圧力計測データとなる。
【0059】次にステップS10で、末端試験装置14
4に設けている電動弁54の開制御を行う。電動弁54
を開放すると、スプリンクラー配管138にオリフィス
148で決まるスプリンクラーヘッド142が1台作動
したと同等な消火用水の流れが起き、これによってスプ
リンクラー配管138,132の管内圧力が低下し、最
終的にポンプ56の突出側に設けている圧力タンクの空
気圧が減圧し、圧力センサ162の検出圧力が規定値以
下となったとき、ステップS12でポンプ56を起動す
る。
【0060】このポンプ56の起動によりスプリンクラ
ー配管132に加圧消火用水が供給されると、ステップ
S13で二次圧力の低下により開可能状態となっている
アラーム弁140が作動してアラーム信号を出力し、ス
プリンクラー配管138から試験配管152に向かって
オリフィス148で決まる流量の消火用水が流れる試験
状態となる。
【0061】続いてステップS14で、試験状態におけ
るスプリンクラー配管138の末端圧力を圧力センサ5
2の検出データから計測し、正常にスプリンクラー設備
の試験動作が行われることを確認し、次のステップS1
5で、末端試験装置144に設けている電動弁54を閉
制御する。これによってスプリンクラー配管138の消
火用水の流れが停止し、アラーム弁140がステップS
16で閉鎖状態に復旧する。
【0062】続いてステップS17でポンプ56を停止
し、最終的にステップS18で自火報システムに対する
連動状態を復旧して、一連の点検処理を終了する。系統
が複数ある場合には、他の系統もステップS2〜ステッ
プS18により同様に点検処理がなされる。図11は移
動ブロック14を対象とした連結送水管設備の実施形態
である。移動ブロック14の外部となる固定側には連結
送水管設備を対象とした試験用のポンプ62が設けら
れ、ポンプ62からの送水管166はジョイントユニッ
ト85−21を介して移動ブロック14の送水管172
に接続される。送水管166に対しては送水口27が接
続され、火災時はポンプ車等からのホースを送水口27
に接続して加圧消火用水を送水管166,172に送り
込む。
【0063】移動ブロック14内の送水管172には複
数の放水口174が設けられており、このうち図示の実
施形態にあっては、移動ブロック14の最も遠い位置に
設けられた放水口174を示している。この移動ブロッ
ク14上の最も遠い位置に設けた放水口174に対する
送水管172の管末には、末端試験装置176が設けら
れている。
【0064】末端試験装置176は電動弁60と直列に
オリフィス180を接続し、続いて試験配管187を接
続し、ジョイントユニット85−22を介して固定側の
試験配管188を接続している。末端試験装置176に
設けたオリフィス180は、放水口174に対する消火
ホースの接続で放出される流量に相当する流量を疑似的
に設定する。また電動弁60の二次側には送水管の末端
圧力を検出する圧力センサ58を設けている。
【0065】移動ブロック14と固定側の切り離しと結
合を行うジョイントユニット85−21,85−22の
前後には、電動弁168−1,170,184,186
−1がそれぞれ設けられている。これらの電動弁に加
え、実際には図4の放水銃設備の場合と同様、切り離し
時の水抜きと接合時の消火用水の加圧供給試験のための
配管離接合設備38側の電動弁及び配管系が設けられる
が、図11にあっては、これは省略している。
【0066】更に移動ブロック14の他の停止位置に
は、一対のジョイントユニットの固定側となる一対のジ
ョイント部84が設けられており、ジョイント部84の
それぞれに対し電動弁168−2,186−2を介して
送水管166及び試験配管188を接続している。図1
2は図11の連結送水管設備26の点検処理のフローチ
ャートである。ステップS1で配管離接合設備38によ
る移動ブロック14側と外部の固定側との接合が完了す
ると、ステップS2で点検開始指令が出され、ステップ
S3で自火報システムとの連動が遮断される。この連結
送水管設備26にあっても、センタ側の操作盤によるス
テップS4の手動起動と、ステップS5の自動起動のい
ずれかを行うことができる。予め自動起動が選択設定さ
れていた場合には自動起動が行われ、それ以外の場合に
は手動起動がなされる。
【0067】ステップS4の手動起動またはステップS
5の自動起動が行われると、ステップS6で、まず点検
開始前の末端圧力計測を末端試験装置176に設けてい
る圧力センサ58の出力データから計測する。続いてス
テップS7でポンプ62を起動し、ステップS8で末端
試験装置176の末端用試験電動弁60を開制御する。
これにより送水管172には移動ブロック14で最も遠
い位置に設けている放水口174に消火ホースを接続し
て放水した場合と同じ流量の消火用水が流れる。
【0068】この試験状態で圧力センサ58の検出デー
タからステップS9で放水圧力を計測する。ステップS
9で計測した放水圧力が正常であれば、ステップS10
に進み、末端試験装置176に設けている電動弁60を
閉制御し、更にステップS11で昇圧用ポンプ62を停
止し、最終的にステップS12で自火報システムとの連
動状態を復旧して、一連の点検処理を終了する。
【0069】尚、図7,図9及び図11の放水銃設備、
スプリンクラー設備、及び連結送水管設備にあっては、
移動ブロック14側の試験用配管をジョイントユニット
を介して外部の固定側に戻すようにしているが、移動ブ
ロック14側の試験配管を近傍の排水溝などに位置させ
て試験のために流した消火用水を排水溝に流せば、試験
配管用に設けているジョイントユニットは不要となり、
移動ブロック14と固定側との切り離し及び接合を行う
ジョイントユニットの数を減らすことができる。
【0070】もちろん、移動ブロック14側の試験配管
から排水溝に排出した消火用水は排水溝を通って水源水
槽に戻るようにすれば、試験用に流した消火用水を水源
水槽に無駄なく回収することができる。また上記の実施
例は、移動ブロック側に放水銃設備、スプリンクラー設
備、及び連結送水管設備を全て設けた場合を例にとって
いるが、少なくともいずれかの消火設備を設けた場合に
ついても全く同様に適用できる。更に放水銃設備、スプ
リンクラー設備、連結送水管設備以外の例えば屋内消火
栓設備等の固定消火設備についても、全く同様な設備構
成を適用することができる。
【0071】更に消火設備の移動ブロックに対する分離
設置については、移動ブロックの外部の固定側に水源水
槽とポンプを設ければよく、ポンプの吐出側の給水本管
あるいは送水管から先の設備を移動ブロック14側に設
けるか外部の固定側に設けるかは、必要に応じて適宜に
定めることができる。例えば図7の放水銃設備22にあ
っては、移動ブロック14に設けている圧力制御弁92
を外部の固定側の給水本管90に設けるようにしてもよ
い。同様に試験配管の電動弁102、流量計104及び
プリセット電動弁106についても、外部の固定側の試
験配管99に設けてもよい。更に、上記の実施形態で
は、移動ブロックの停止位置は2箇所であったが、何箇
所あっても同様の構成をとることで対応できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、移動ブロックを別の停止位置に移動して配管離接合
設備により移動ブロック側と外部の固定側との消火設備
に対する配管の接合を行った際に消火設備の自動点検を
行うようにしたため、移動ブロックが他の停止位置に移
動するごとに自動点検によって消火設備の稼働可能状態
が保証され、移動ブロックを対象とした固定消火設備の
信頼性を大幅に向上することができる。また移動ブロッ
クを対象とした消火設備の分離配置として、移動ブロッ
クの外部の固定側部分に少なくとも水源水槽とポンプ設
備を設け、移動ブロック搭載部分として消火ポンプの給
水配管から先の設備を設けたことで、移動ブロックを対
象とした消火設備における移動ブロック側の重量増加や
空間利用スペースの低下を最小限に抑え、移動ブロック
を対象とした消火設備の分離配置の最適化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動ブロックによる空間拡張機能をもつアリー
ナの説明図
【図2】図1の固定ブロックと移動ブロックに対する消
火設備の概略説明図
【図3】移動ブロックの消火設備に対する自動点検機能
のブロック図
【図4】ブロック移動に伴う図3の建屋側設備と消火設
備自動監視・自動点検システムの処理手順のタイムチャ
ート
【図5】図4の配管の切り離しと接続を行う連結設備側
の加圧試験のための配管系統図
【図6】図4の消火設備自動監視・自動点検システムの
基本処理のフローチャート
【図7】移動ブロックに対する放水銃消火設備の実施形
態の説明図
【図8】図7の放水銃消火設備の点検処理のフローチャ
ート
【図9】移動ブロックに対するスプリンクラー消火設備
の実施形態の説明図
【図10】図9のスプリンクラー消火設備の点検処理の
フローチャート
【図11】移動ブロックに対する連結送水管消火設備の
実施形態の説明図
【図12】図11の連結送水管消火設備の点検処理のフ
ローチャート
【符号の説明】
10:アリーナ(大空間構造物) 12:固定ブロック 14:移動ブロック 16,22:放水銃設備 18,24:スプリンクラー設備 20,26:連結送水管設備 21,27:送水口 28−1,28−2,34:離接合設備 32:送水管 36:建屋側設備 38:配管離接合設備 40:建屋移動設備 42:消火設備自動監視点検システム 44,52,58,122,162:圧力センサ 46,54,60:電動弁 48,56,62:ポンプ 50:コンプレッサ 85−1〜85−22:ジョイントユニット 84,86:ジョイント部 98,166:給水本管 96:放水銃 98:試験配管 114:エアー配管 138:スプリンクラー配管 140:アラーム弁 142:スプリンクラーヘッド 144,176:末端試験装置 174:放水口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 慎樹 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定ブロックに対し予め定めた複数の停止
    位置の間を移動して施設の利用空間を変化させる移動ブ
    ロックと、 前記移動ブロックの搭載部分と外部の固定側部分とに分
    けて設置された消火設備と、 前記移動ブロックの各停止位置に設けられ、前記移動ブ
    ロックの消火設備に対する配管の切り離しと接続を行う
    配管離接合設備と、 前記移動ブロックを前記停止位置に移動して前記配管離
    接合設備により前記消火設備に対する配管の接続を行っ
    た際に、前記消火設備の自動点検を行う自動点検装置
    と、を備えたことを特徴とする移動式固定消火設備。
  2. 【請求項2】請求項1記載の移動式固定消火設備に於い
    て、消火設備は前記移動ブロックの外部の固定側部分に
    水源水槽および消火ポンプ設備を設け、移動ブロックの
    搭載部分に前記消火ポンプの給水配管から先の設備を設
    けたことを特徴とする移動式固定消火設備。
  3. 【請求項3】請求項1記載の移動式固定消火設備に於い
    て、前記消火設備として、放水銃設備、スプリンクラー
    設備、連結送水管設備などの消火設備の少くともいずれ
    かを設置したことを特徴とする移動式固定消火設備。
  4. 【請求項4】請求項3記載の移動式固定消火設備に於い
    て、前記自動点検装置は前記放水銃設備の点検処理とし
    て、放水銃に対する給水本管から分岐された試験配管に
    設けた電動弁を開放した状態で消火ポンプを運転して、
    設備が正常か否か試験することを特徴とする移動式固定
    消火設備。
  5. 【請求項5】請求項3記載の移動式固定消火設備に於い
    て、前記自動点検装置は前記スプリンクラー設備の点検
    処理として、スプリンクラーヘッドを接続したスプリン
    クラー配管の管末に設けた末端試験装置の電動弁を開放
    することにより、消火ポンプを運転して設備が正常か否
    か試験することを特徴とする移動式固定消火設備。
  6. 【請求項6】請求項3記載の移動式固定消火設備に於い
    て、前記自動点検装置は前記連結送水管設備の点検処理
    として、放水口を接続した送水管の管末に設けた末端試
    験装置の電動弁を開放した状態で試験用ポンプの運転に
    より加圧消火用水を供給して設備が正常か否か試験する
    ことを特徴とする移動式固定消火設備。
JP34731896A 1996-12-26 1996-12-26 移動式固定消火設備 Pending JPH10179781A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011115A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Hochiki Corp 消火栓装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011115A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Hochiki Corp 消火栓装置

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