JPH10179736A - 薬液注入器具 - Google Patents

薬液注入器具

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Publication number
JPH10179736A
JPH10179736A JP8347832A JP34783296A JPH10179736A JP H10179736 A JPH10179736 A JP H10179736A JP 8347832 A JP8347832 A JP 8347832A JP 34783296 A JP34783296 A JP 34783296A JP H10179736 A JPH10179736 A JP H10179736A
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JP
Japan
Prior art keywords
clamp member
flow rate
liquid medicine
balloon
drug solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP8347832A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Hiejima
徳寛 比恵島
Takeshi Mori
猛史 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液の残存量を極力少なくする流量調節可能
な薬液注入器具を提供する。 【解決手段】 収容した薬液を加圧状態で流出しうる弾
性材料からなるバルーン1と、該バルーン1に薬液を流
入するための薬液流入部3と、該バルーン1から薬液を
流出させるための薬液流出部4とからなる薬液注入器具
であって、前記薬液流出部4は、薬液流出チューブ9と
薬液流量調節部41とからなり、該薬液流量調節部41
は所定流量に予め制御された複数の定流量通路を有し、
該定流量通路の流出側には内腔が押圧遮断可能な接続チ
ューブが接続されるとともに、該接続チューブを押圧遮
断するクランプ部材8が挿着されうるクランプ部材挿着
部42が設けられてなり、該クランプ部材挿着部42に
クランプ部材8を挿着することにより流量を切り換えら
れるようにした薬液注入器具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管、硬膜外、皮
下、膀胱などに所定量の薬液を長時間に亘って微量持続
注入できるバルーン付き薬液注入器具に関し、更に詳し
くは、薬液流量を調節可能なバルーン付き薬液注入器具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、抗生物質や抗癌剤、麻酔剤な
どの薬液を血管、硬膜外などに微量ずつ注入する手段と
して、弾性材料からなるバルーンに薬液を流入し、この
バルーンの収縮力を利用して薬液を比較的長時間に亘っ
て血管内などに持続注入するバルーン付き薬液注入器具
が使用されている。そして、特開平5−84310号公
報には、バルーン部から流出される薬液の流量を切り換
えることができる可変微量流量制御器具として、多方活
栓と連結した流量制御管からなる器具が提案されてい
る。この可変微量流量制御器具は、その一端がチューブ
を介してバルーン部に接続され、その他端がチューブ及
びカテーテル等を介して人体に薬液注入されるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バルー
ン付き薬液注入器具は、バルーンの収縮力がなくなる
と、人体へ薬液を注入する力がなくなり、バルーンおよ
び接続回路内に薬液が残存することになる。そこで、上
記のように、バルーン部に可変微量流量制御器具を接続
すると、接続回路が長くなり、益々薬液が残存してしま
う結果となる。本発明は上記問題点を解決するためのも
ので、薬液の残存量を極力少なくする流量調節可能な薬
液注入器具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる従
来の欠点を解決するために鋭意検討の結果、複数の定流
量通路と薬液流量調節部をバルーン部の薬液流出部に備
えることにより、上記問題点を解決することを見出し、
本発明に到達した。すなわち本発明は、収容した薬液を
加圧状態で流出しうる弾性材料からなるバルーンと、該
バルーンに薬液を流入するための薬液流入部と、該バル
ーンから薬液を流出させるための薬液流出部とからなる
薬液注入器具であって、前記薬液流出部は、薬液流出チ
ューブと薬液流量調節部とからなり、該薬液流量調節部
は所定流量に予め制御された複数の定流量通路を有し、
該定流量通路の流出側には内腔が押圧遮断可能な接続チ
ューブが接続されるとともに、該接続チューブを押圧遮
断するクランプ部材が挿着されうるクランプ部材挿着部
が設けられてなり、該クランプ部材挿着部にクランプ部
材を挿着することにより流量を切り換えられるようにし
た薬液注入器具である。ここで、クランプ部材が、クラ
ンプ部材挿着部と係合する係合手段を有するとともに、
厚肉の通路遮断部と薄肉の通路非遮断部が段差状に形成
されたものであり、異なる段差形状を有する少なくとも
2のクランプ部材を用いて、所定流量を選択できるのが
好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の薬液注入器具の一実施例
を示す説明図(正面図)であり、図2は図1に示す薬液
注入器具の平面図、図3は図2に示す薬液注入器具のY
−Y線断面図、図4は図1に示す薬液注入器具のX−X
線断面図、図5は図1に示す薬液注入器具のクランプ部
材挿着操作の説明図、図6は図5に示すクランプ部材を
挿着した状態の説明図、図7は図1に示す薬液注入器具
の通路切り換え操作の説明図である。
【0006】図1〜図4は本発明の一例を示す薬液注入
器具の図面であって、図3に示す内腔21を有する円柱
状の固定軸2のほぼ全体にかけて弾性材料からなるバル
ーン1が被覆されており、バルーン1は固定軸2の両端
外周において、固定リング5により密着固定されてい
る。そして、固定軸2の一端には薬液流入部3が設けら
れ、固定軸2の他端には薬液流出部4が設けられてい
る。
【0007】固定軸2には、その長手方向に薬液の通路
として内腔21が設けられ、この内腔21は薬液流入部
3及び薬液流出部4と連通している。また、固定軸2に
は、内腔21とバルーン1とが連通するように少なくと
も1の連通孔22が設けられている。薬液流入部3から
流入した薬液は、内腔21を満たした後、連通孔22か
らバルーン1に流入し、バルーン1を膨張させる。連通
孔22はバルーン1全体が均等に膨張するように複数個
設けられるのが好ましい。また、内腔21は人体へ薬液
を注入した後の薬液残存量を考慮して、必要以上に大き
くしないのが好ましい。ここで採用される固定軸2の材
質としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ
エチレン等が挙げられる。本例では、バルーン1内部は
固定軸2が設けられて説明したが、本発明においてはバ
ルーン1内部はかかる実施例に限定されず、特公平3−
55142号公報、特表平1−501451号公報、特
開平2−11160号公報、特開平3−170163号
公報等に記載されたものも使用できる。バルーン1は薬
液が流入されていない収縮状態では固定軸2の外壁に密
着し、円筒状の形状をしており(図示しない)、薬液が
流入されると膨張する。バルーン1の材質としては、合
成ゴム、天然ゴム、熱可塑性樹脂等が挙げられる薬液流
入部3には、シリンジ等で薬液を流入可能な流入ポート
31と、流入ポート31から内腔への薬液流入は許す
が、逆向きの薬液流出は許さない逆止弁32が備えられ
ている。
【0008】薬液流出部4は、薬液流量調節部41と、
薬液流出チューブ9とから構成されている。薬液流量調
節部41は、図4に示すように、所定流量に予め制御さ
れた3本の定流量通路61、62、63を有し、この3
本の定流量通路61、62、63の流出側には、押圧遮
断可能な接続チューブ71、72、73が接続されると
ともに、この接続チューブ71、72、73を押圧遮断
するためのクランプ部材8が挿着可能なクランプ部材挿
着部42が形成されている。一端がそれぞれ定流量通路
61、62、63に接続された3本の接続チューブ7
1、72、73は、クランプ部材挿着部42において平
行に配置され、その他端は合流して薬液流出チューブ9
に連通している。そして、この薬液流出チューブ9がカ
テーテル、注射針等に接続されて人体に薬液が注入され
る。接続チューブ71、72、73は、流量を切り換え
た時に遮断していた部分がもとの形状に戻るように、弾
性材料で形成されるのが好ましく、軟質ポリ塩化ビニ
ル、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマー等が採用さ
れる。尚、本実施例では、定流量通路61、62、63
と接続チューブ71、72、73は、固定軸2と一体に
成形された円柱内に配置されているが、この円柱は別成
形した後に固着されてもよい。
【0009】クランプ部材8は、図5に示すように、厚
肉の通路遮断部81と薄肉の通路非遮断部82が段差状
に形成された半円板状の部材であり、異なる段差形状を
有する少なくとも1のクランプ部材8から所定流量にあ
ったクランプ部材8を選択して、流量を決定することが
できる。また、クランプ部材8は、一対の係合腕83、
83を有し、係合腕83、83の先端部側壁の内側(対
向する面側)にそれぞれフック84、84が形成されて
いる。クランプ部材挿着部42には、図6に示すよう
に、クランプ部材8と係合するための係合突起421が
形成されていて、クランプ部材8が挿着された時に係合
腕83のフック84と係合する。図6は、クランプ部材
8がクランプ部材挿着部42に挿着された状態を示して
おり、クランプ部材8の通路遮断部81によって接続チ
ューブ71の内腔が押圧遮断され、押圧遮断されていな
い接続チューブ72、73に対応する定流量通路62、
63から薬液が流出するようになっている。係合腕83
はその形成材料の可撓性により外側に容易に撓むことが
でき、この係合腕83を外側に撓ませることにより、係
合状態を解除することができる。クランプ部材8が挿着
された時、係合腕83と係合突起421の係合状態を解
除しやすいように、係合腕83先端とクランプ部材挿着
部42の間に隙間を設けるのが好ましい。尚、係合手段
は、本実施例における係合腕と係合突起の形状に限定さ
れるものではない。
【0010】3本の定流量通路61、62、63はそれ
ぞれ異なる流量に制御されている。本実施例では、定流
量通路を3本設けてあるので、図7に示すクランプ部材
8から所定流量のクランプ部材8を選択して、8種類の
流量に切り換えることができる。図7において、(a)
は定流量通路62、63から薬液を流出させるクランプ
部材8を示しており、(b)は定流量通路61、62、
63から薬液を流出させるクランプ部材8、(c)は定
流量通路61、63から薬液を流出させるクランプ部材
8、(d)は定流量通路63から薬液を流出させるクラ
ンプ部材8、(e)は定流量通路61、62から薬液を
流出させるクランプ部材8、(f)は定流量通路62か
ら薬液を流出させるクランプ部材8、(g)はすべての
定流量通路61、62、63から薬液を流出させないク
ランプ部材8、(h)は定流量通路61から薬液を流出
させるクランプ部材8を示す。ここで、クランプ部材8
は左右を逆にして挿着可能であり、図7において、
(a)と(e)、(d)と(h)は同一のクランプ部材
8を使用することができる。
【0011】本発明において、3本の定流量通路61、
62、63はそれぞれ同じ流量に制御されてもよい。ま
た、定流量通路は3本に限定されるものではなく、必要
に応じて本数を増減させることができる。さらに、クラ
ンプ部材8およびクランプ部材挿着部42の形状も上記
形状に限定されるものではない。尚、バルーン1をハウ
ジング(図示しない)に収納してもよい。これは、バル
ーンが外部の鋭利な物体に触れて破損するのを防止する
とともに、バルーン自体のピンホールなどの欠陥によっ
てバルーンから液漏れが発生した場合に外部に薬液が飛
散しないようにするためである。このハウジングは、薬
液の注入状況を外部から目視にて観察できるように透明
な材料で作製するのが好ましく、さらに、バルーンの膨
張および収縮に影響を与えないように、ハウジングには
疎水性エアーフィルター等を設けるのが好ましい。
【0012】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の薬液注入器具は、薬液流量調節部がバルー
ン部の薬液流出部に組み込まれているので、チューブを
介してバルーン部に接続される可変微量流量制御器具に
比べ、接続回路内への残存薬液量を少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬液注入器具の一実施例を示す説明図
(正面図)である。
【図2】図1に示す薬液注入器具の平面図である。
【図3】図2に示す薬液注入器具のY−Y線断面図であ
る。
【図4】図1に示す薬液注入器具のX−X線断面図であ
る。
【図5】図1に示す薬液注入器具のクランプ部材挿着操
作の説明図である。
【図6】図5に示すクランプ部材を挿着した状態の説明
図である。
【図7】図1に示す薬液注入器具の通路切り換え操作の
説明図である。
【符号の説明】 1 バルーン 2 固定軸 21 内腔 22 連通孔 3 薬液流入部 31 流入ポート 32 逆止弁 4 薬液流出部 41 薬液流量調節部 42 クランプ部材挿着部 421 係合突起 5 固定リング 61、62、63 定流量通路 71、72、73 接続チューブ 8 クランプ部材 81 通路遮断部 82 通路非遮断部 83 係合腕 84 フック 9 薬液流出チューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容した薬液を加圧状態で流出しうる弾
    性材料からなるバルーンと、該バルーンに薬液を流入す
    るための薬液流入部と、該バルーンから薬液を流出させ
    るための薬液流出部とからなる薬液注入器具であって、
    前記薬液流出部は、薬液流出チューブと薬液流量調節部
    とからなり、該薬液流量調節部は所定流量に予め制御さ
    れた複数の定流量通路を有し、該定流量通路の流出側に
    は内腔が押圧遮断可能な接続チューブが接続されるとと
    もに、該接続チューブを押圧遮断するクランプ部材が挿
    着されうるクランプ部材挿着部が設けられてなり、該ク
    ランプ部材挿着部にクランプ部材を挿着することにより
    流量を切り換えられるようにした薬液注入器具。
  2. 【請求項2】 クランプ部材が、クランプ部材挿着部と
    係合する係合手段を有するとともに、厚肉の通路遮断部
    と薄肉の通路非遮断部が段差状に形成されたものであ
    り、異なる段差形状を有する少なくとも2のクランプ部
    材を用いて、所定流量を選択できるようにした請求項1
    記載の薬液注入器具。
JP8347832A 1996-12-26 1996-12-26 薬液注入器具 Pending JPH10179736A (ja)

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JP8347832A JPH10179736A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 薬液注入器具

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JP8347832A Pending JPH10179736A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 薬液注入器具

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538888A (ja) * 1999-03-15 2002-11-19 イノベイションズ インコーポレーテッド 膀胱内バルーン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538888A (ja) * 1999-03-15 2002-11-19 イノベイションズ インコーポレーテッド 膀胱内バルーン

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