JPH10179200A - ビート糖液の精製方法および精製装置 - Google Patents

ビート糖液の精製方法および精製装置

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JPH10179200A
JPH10179200A JP8350134A JP35013496A JPH10179200A JP H10179200 A JPH10179200 A JP H10179200A JP 8350134 A JP8350134 A JP 8350134A JP 35013496 A JP35013496 A JP 35013496A JP H10179200 A JPH10179200 A JP H10179200A
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exchange resin
acidic cation
basic anion
cation exchange
strongly
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JP8350134A
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Tomoji Asakawa
友二 浅川
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  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベタインや塩類が不純物としてふくまれてい
るビート糖液を効率的に精製する方法を提供する。 【解決手段】 塩類とベタインを含有するビート糖液
を、強塩基性アニオン交換樹脂と弱酸性カチオン交換樹
脂を用いたイオン交換装置に通液して脱塩した後、強酸
性カチオン交換樹脂を用いたイオン交換装置に通液して
ベタインを除去することを特徴とするビート糖液の精製
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビート糖液(甜菜
糖液)の精製方法およびその精製装置に関するものであ
り、さらに詳しくはビート糖液中に含まれるベタイン等
の不純物を除去する精製方法および精製装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来からビート糖液を精製する場合、炭
酸飽充等の粗精製工程を経た後、イオン交換樹脂により
精製処理を行っている。イオン交換処理には、脱色を目
的としたイオン交換処理と脱塩を目的としたイオン交換
処理がある。
【0003】脱塩を目的としたイオン交換処理には、ビ
ート糖液を20℃以下、主に10℃から6℃に冷却した
後、H形の強酸性カチオン交換樹脂の単床で処理した
後、遊離塩基形の弱塩基性アニオン交換樹脂の単床で処
理する冷脱塩システムが知られている。
【0004】脱塩を目的としたイオン交換処理として
は、上記の冷脱塩システムで処理された糖液をさらにO
H形の強塩基性アニオン交換樹脂の単床で処理した後、
遊離酸形の弱酸性カチオン交換樹脂の単床で処理して脱
塩するリバース処理を付加した冷脱塩リバースシステム
が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ビート糖液中には、塩
類の他に、ベタインやアミノ酸が不純物として含まれて
いる。近年になり、ビート糖液中のベタインによる増蜜
性や結晶阻害が問題視されるようになり、ビート糖液中
のベタインを除去できる精製方法および精製装置の開発
が望まれている。
【0006】しかしながら、従来の冷脱塩システムや冷
脱塩リバースシステムでは、効率的にベタインを除去す
ることができない。
【0007】ビート糖液中のベタインは、通液の初期段
階では、無機の陽イオン(ナトリウム、カリウム等)と
共に第1段目の強酸性カチオン交換樹脂に吸着される
が、強酸性カチオン交換樹脂中のH形の交換容量がなく
なると原糖液中の無機イオンにより溶出され、原糖液中
より高い濃度で処理液中に漏出する。溶出したベタイン
は、後段に設置されている弱塩基性アニオン交換樹脂等
のイオン交換樹脂では除去できず、結果的に最終処理液
にベタインが漏出してくる。
【0008】ベタインの漏出を避けるためには、ベタイ
ンが漏出した時点で強酸性カチオン交換樹脂への通液を
停止すればよいが、処理量が少なくなるため非常に効率
が低くなる。
【0009】また、強酸性カチオン交換樹脂によるベタ
インの除去率を高めるために強酸性カチオン交換樹脂と
ビート糖液の接触効率をよくしようとして通液速度を遅
くしたり、通液温度を上げたりすると、ベタインの除去
率は向上するがショ糖の転化が起きてしまう。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、ベタイ
ンや塩類が不純物としてふくまれているビート糖液を効
率的に精製する方法およびその精製装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を進めた結果、H形の強酸性カチオン交換樹脂による処
理を行なう前に、ビート糖液を、OH形の強塩基性アニ
オン交換樹脂と遊離酸形の弱酸性カチオン交換樹脂を用
いて予め脱塩処理し、しかる後にその処理液を強酸性カ
チオン交換樹脂で処理することにより上記課題を解決で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、(1)塩類とベタイ
ンを含有するビート糖液を、強塩基性アニオン交換樹脂
と弱酸性カチオン交換樹脂を用いたイオン交換装置に通
液して脱塩した後、強酸性カチオン交換樹脂を用いたイ
オン交換装置に通液してベタインを除去することを特徴
とするビート糖液の精製方法、(2)前段が強塩基性ア
ニオン交換樹脂の単床式イオン交換塔と弱酸性カチオン
交換樹脂の単床式イオン交換塔であり、後段が強酸性カ
チオン交換樹脂塔であり、ビート糖液が前段の強塩基性
アニオン交換樹脂から弱酸性カチオン交換樹脂へ通液さ
れ、次いで後段の強酸性カチオン交換樹脂へ通液される
ことを特徴とするビート糖液の脱塩脱ベタイン精製装
置、および(3)前段が強塩基性アニオン交換樹脂の単
床式イオン交換塔と弱酸性カチオン交換樹脂の単床式イ
オン交換塔であり、後段が強酸性カチオン交換樹脂の単
床式イオン交換塔と弱塩基性アニオン交換樹脂の単床式
イオン交換塔であり、ビート糖液が前段の強塩基性アニ
オン交換樹脂から弱酸性カチオン交換樹脂へ通液され、
次いで後段の強酸性カチオン交換樹脂から弱塩基性アニ
オン交換樹脂へ通液されることを特徴とするビート糖液
の脱塩脱ベタイン精製装置、に関するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の精製方法においては、ビ
ート糖液(以下、原糖液ということもある)を、まず前
段においてOH形の強塩基性アニオン交換樹脂と、遊離
酸形の弱酸性カチオン交換樹脂に接触させて脱塩処理を
行う。本発明方法の前段の、強塩基性アニオン交換樹脂
と弱酸性カチオン交換樹脂のイオン交換塔への実装形態
は、特に限定されるものではないが、各イオン交換樹脂
をそれぞれ単独で充填する単床式、両イオン交換樹脂を
同一の塔内に二層状に充填する複層床式、両イオン交換
樹脂を同一の塔内に混合して充填する混床式のいずれで
もよいが、糖液の通液終了後の各イオン交換樹脂の再生
を効率的かつ容易に行なえるという点で、単床式が好ま
しい。
【0014】単床式あるいは複層床式のイオン交換装置
においては、原糖液をまず強塩基性アニオン交換樹脂に
接触させることにより、原糖液中の塩化物イオン、硫酸
イオン等の陰イオンが除去され、アルカリ性の処理液が
得られる。次いで、アルカリ処理液を弱酸性カチオン交
換樹脂に接触させることにより、無機の陽イオンの大部
分が除去され、原糖液は脱塩される。この際、ベタイン
は弱酸性カチオン交換樹脂にはほとんど吸着されないの
で、弱酸性カチオン交換樹脂の処理液中にそのまま残存
している。
【0015】本発明方法の前段の強塩基性アニオン交換
樹脂と弱酸性カチオン交換樹脂の通液温度は、強塩基性
アニオン交換樹脂の耐熱性の点で60℃以下で行うこと
が好ましい。
【0016】なお、本発明方法の前段において使用する
強塩基性アニオン交換樹脂としては、アニオン交換樹脂
自体が強塩基性アニオン交換基と弱塩基性アニオン交換
基とを併有する、一般に「中塩基性アニオン交換樹脂」
と称されているものも使用できるが、弱塩基性アニオン
交換基は脱塩にほとんど寄与しないので、その分イオン
交換容量的に不利である。
【0017】次いで、無機の陽イオンおよび陰イオンの
大部分が除去された前段の処理液を、H形の強酸性カチ
オン交換樹脂に接触させることにより、該処理液中に残
留しているベタインをH形の強酸性カチオン交換樹脂に
吸着させて除去する。
【0018】本発明方法においては、前段の弱酸性カチ
オン交換樹脂によって予め大部分の陽イオンが除去され
た処理液を強酸性カチオン交換樹脂に接触させるため、
従来のように強酸性カチオン交換樹脂に吸着されたベタ
インが無機の陽イオンによって溶出されることがなくな
り、本発明法においては、強酸性カチオン交換樹脂を専
らベタインの吸着除去に使用することができる。従っ
て、本発明方法は、ベタインが強酸性カチオン交換樹脂
から溶出した時点で、強酸性カチオン交換樹脂への通
液、延いては精製装置全体の運転を停止すればよく、従
来の冷脱塩システムに比べて、塩類およびベタインを効
率的に除去することができる。
【0019】なお、前段の弱酸性カチオン交換樹脂の処
理液中には、弱酸性カチオン交換樹脂で除去されなかっ
たごく少量の無機陽イオンが残留しているので、前段の
処理液を強酸性カチオン交換樹脂に接触させると強酸性
カチオン交換樹脂の処理液は、通常弱酸性を呈すること
になり、好ましくない。そこで、強酸性カチオン交換樹
脂の処理液のpHをほぼ中性に調整することが必要とな
る。
【0020】強酸性カチオン交換樹脂の処理液のpHを
調整する方法としては、例えば、処理液に水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ剤を添加する方法や、処理液をOH形
の強塩基性アニオン交換樹脂あるいは遊離塩基形の弱塩
基性アニオン交換樹脂と接触させる方法等が挙げられ
る。これらのpH調製手段のうち、弱塩基性アニオン交
換樹脂との接触が、アルカリ剤添加方法のように処理液
中の無機陽イオン濃度を増加させることがない点、およ
び常に安定して処理液のpHをほぼ中性に調整できる点
で、特に好ましい。
【0021】なお、pH調整手段として強塩基性アニオ
ン交換樹脂を用いると、イオン交換容量が弱塩基性アニ
オン交換樹脂に比べて小さいと共に、場合によっては処
理液のpHが弱アルカリ性を呈することもあるので、あ
まり好ましくない。
【0022】なお、本発明方法の後段において使用する
弱塩基性アニオン交換樹脂としては、前述した、一般に
「中塩基性アニオン交換樹脂」を称されているものも好
適に使用することができる。
【0023】本発明方法の後段で、強酸性カチオン交換
樹脂と弱塩基性アニオン交換樹脂を用いる場合の、イオ
ン交換塔への実装形式は特に限定されないが、単床式、
複層床式、混床式のいずれでもよいが、前段の脱塩処理
の場合と同じく、通液終了後の各イオン交換樹脂の再生
を効率的かつ容易に行なえるという点で、各イオン交換
樹脂をそれぞれ単独で充填する単床式が好ましい。
【0024】本発明方法の後段の強酸性カチオン交換樹
脂によるベタインの除去工程は、糖液の転化を防ぐため
に、ビート糖液を20℃以下、好ましくは6〜10℃に
冷却して処理する必要がある。
【0025】本発明方法に用いる各イオン交換樹脂の使
用割合は、原糖液の不純物(塩類およびベタイン)の含
有量によって異なるので、処理すべき原糖液の不純物含
有量に応じて使用割合を適宜決定すればよいが、一般的
には、原糖液中の塩類濃度が高い場合は、前段の強塩基
性アニオン交換樹脂と弱酸性カチオン交換樹脂の量を増
やし、原糖液中のベタイン濃度が高い場合は、後段の強
酸性カチオン交換樹脂と弱塩基性アニオン交換樹脂の量
を増やすことにより効率的に塩類およびベタインを除去
することができる。
【0026】本発明方法に用いられる強塩基性アニオン
交換樹脂としては、例えばアンバーライト(登録商標)
IRA−402BL,IRA−900,IRA−411
S,XT−5007,ダイヤイオン(登録商標)PA−
312,PA−308等を挙げることができる。
【0027】本発明方法に用いられる弱酸性カチオン交
換樹脂としては、例えばアンバーライトIRC−76,
IRC−50,ダイヤイオンWK−11等を挙げること
ができる。
【0028】本発明方法に用いられる強酸性カチオン交
換樹脂としては、例えばアンバーライトIR−124,
IR−120,ダイヤイオンPK−220,PK−22
4等を挙げることができる。
【0029】本発明方法に用いられる弱塩基性アニオン
交換樹脂としては、アンバーライトIRA−478,X
E−583,ダイヤイオンWA−30等を挙げることが
できる。
【0030】なお、上記弱塩基性アニオン交換樹脂のう
ち、アンバーライトIRA−478は強塩基性アニオン
交換基と弱塩基性アニオン交換基とを併有する、一般に
「中塩基性アニオン交換樹脂」と称されるものである
が、総イオン交換容量に対する弱塩基性アニオン交換基
の割合が約70%であるので、便宜上、弱塩基性アニオ
ン交換樹脂の範ちゅうに入れた。
【0031】本発明のビート糖液の精製装置は、好適に
は前段に強塩基性アニオン交換樹脂を充填したSA塔と
弱酸性カチオン交換樹脂を充填したWC塔を設置し、後
段に強酸性カチオン交換樹脂を充填したSC塔を設置し
たものである。ビート糖液の原糖液は、SA塔、WC
塔、SC塔の順に通液すればよい。最終処理液は、pH
が弱酸性であるので、公知の手段により中性に調整すれ
ばよい。
【0032】更に好適には、図1に示したように、本発
明のビート糖液の精製装置は、前段に強塩基性アニオン
交換樹脂2を充填したSA塔1と弱酸性カチオン交換樹
脂4を充填したWC塔3を設置し、後段に強酸性カチオ
ン交換樹脂6を充填したSC塔5と処理液のpH調整を
行うための弱塩基性アニオン交換樹脂8を充填したWA
塔7を設置するとよい。なお、従来の冷脱塩リバースシ
ステムにおける4塔式精製装置を活用し、ビート糖液の
通液経路を変更するだけ本発明の方法を実施することも
できる。
【0033】本発明のビート糖液の精製装置の再生方法
は公知の方法により行えばよいが、例えば以下のような
方法が挙げられる。
【0034】図2に本発明のビート糖液の精製装置の再
生方法の一実施形態を示したので、図2に従って再生方
法を説明する。
【0035】まず、水酸化ナトリウム等のアルカリ再生
液を強塩基性アニオン交換樹脂2を充填したSA塔1に
通薬し、その再生廃液を弱塩基性アニオン交換樹脂8を
充填したWA塔7に通薬して、強塩基性アニオン交換樹
脂2と弱塩基性アニオン交換樹脂8を再生する。
【0036】ついで、強酸性カチオン交換樹脂6を充填
したSC塔5に水酸化ナトリウム等のアルカリ水溶液を
通液し、強酸性カチオン交換樹脂6に吸着されたベタイ
ンを脱着する。その後、硫酸等の酸再生剤を該SC塔5
に通薬し、その再生廃液を弱酸性カチオン交換樹脂4を
充填したWC塔3に通薬して、強酸性カチオン交換樹脂
6と弱酸性カチオン交換樹脂4を再生すればよい。
【0037】なお、本発明のビート糖液精製装置の前段
で、クロマト分離処理や膜処理等によりビート糖液中の
塩類を荒取りすることにより、再生剤の使用量を減らす
ことができる。
【0038】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定される
ものではない。
【0039】実施例1 ビート糖液は、クロマト分離処理により塩類を荒取りし
たビート糖液(Bx:37.0、Ash:0.514%
on Bx、A−N(アミノ酸体窒素):504pp
m on Bx、ベタイン:9150ppm on B
x)を使用した。
【0040】上記のビート糖液を、OH形の強塩基性ア
ニオン交換樹脂(アンバーライトIRA−402BL)
2000mlの樹脂カラム、遊離酸形の弱酸性カチオン
交換樹脂(アンバーライトIRC−76)600mlの
樹脂カラム、H形の強酸性カチオン交換樹脂(アンバー
ライトIRA−124)2000mlの樹脂カラム、遊
離塩基形の弱塩基性アニオン交換樹脂(アンバーライト
IRA−478)2000mlの樹脂カラムの順に通液
速度10000ml/hで通液して、30000mlを
処理した。なお、後段の強酸性カチオン交換樹脂カラム
および弱塩基性アニオン交換樹脂カラムには、ビート糖
液の温度を6℃として通液した。処理液のベタイン含量
と転化糖の含量を測定し、ベタイン除去率と転化率を算
出した。その結果を表1に示す。
【0041】比較例1 原糖液のビート糖液は、実施例1と同じものを用いた。
【0042】ビート糖液を、H形の強酸性カチオン交換
樹脂(アンバーライトIRA−124)2000mlの
樹脂カラム、遊離塩基形の弱塩基性アニオン交換樹脂
(アンバーライトIRA−478)2000mlの樹脂
カラム、OH形の強塩基性アニオン交換樹脂(アンバー
ライトIRA−402BL)2000mlの樹脂カラ
ム、遊離酸形の弱酸性カチオン交換樹脂(アンバーライ
トIRC−76)600mlの樹脂カラムの順に通液し
た。強酸性カチオン交換樹脂と弱塩基性アニオン交換樹
脂のカラムはビート糖液の温度を6℃とし、強塩基性ア
ニオン交換樹脂と弱酸性カチオン交換樹脂のカラムはビ
ート糖液の温度を60℃として通液した。通液速度は1
0000ml/hで通液し、30000mlを処理し
た。処理液のベタイン含量と転化糖の含量を測定し、ベ
タイン除去率と転化率を算出した。その結果を表1に示
す。
【0043】
【表1】
【0044】表1の結果から明らかなように、比較例1
で示した従来の冷脱塩リバースシステムに比べて、本発
明の精製装置を用いた実施例1では、ショ糖の転化率を
上げずにベタインを効率的に除去できることが分かる。
【0045】
【発明の効果】本発明により、糖転化を防ぎながらビー
ト糖液中の塩類とベタインを効率的に除去することがで
き、ベタインによる増蜜性や結晶阻害の問題を解消する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の精製装置の一実施形態を示すフローシ
ート。
【図2】本発明の精製装置の再生方法の一実施形態を示
すフローシート。
【符号の説明】
1 SA塔 2 強塩基性アニオン交換樹脂 3 WC塔 4 弱酸性カチオン交換樹脂 5 SC塔 6 強酸性カチオン交換樹脂 7 WA塔 8 弱塩基性アニオン交換樹脂

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩類とベタインを含有するビート糖液
    を、強塩基性アニオン交換樹脂と弱酸性カチオン交換樹
    脂を用いたイオン交換装置に通液して脱塩した後、強酸
    性カチオン交換樹脂を用いたイオン交換装置に通液して
    ベタインを除去することを特徴とするビート糖液の精製
    方法。
  2. 【請求項2】 強酸性カチオン交換樹脂を用いたイオン
    交換装置として強酸性カチオン交換樹脂と弱塩基性アニ
    オン交換樹脂とを併用した装置を用いることを特徴とす
    る請求項1に記載のビート糖液の精製方法。
  3. 【請求項3】 強塩基性アニオン交換樹脂と弱酸性カチ
    オン交換樹脂を用いたイオン交換装置が強塩基性アニオ
    ン交換樹脂の単床塔と弱酸性カチオン交換樹脂の単床塔
    からなり、ビート糖液を強塩基性アニオン交換樹脂から
    弱酸性カチオン交換樹脂の順に通液するイオン交換装置
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のビート糖液の精製方法。
  4. 【請求項4】 強塩基性アニオン交換樹脂と弱酸性カチ
    オン交換樹脂を用いたイオン交換装置が強塩基性アニオ
    ン交換樹脂と弱酸性カチオン交換樹脂とを同一塔内に二
    層状に充填した複層床式イオン交換装置であって、ビー
    ト糖液を強塩基性アニオン交換樹脂から弱酸性カチオン
    交換樹脂の順に通液することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のビート糖液の精製方法。
  5. 【請求項5】 強酸性カチオン交換樹脂と弱塩基性アニ
    オン交換樹脂を用いたイオン交換装置が、強酸性カチオ
    ン交換樹脂の単床塔と弱塩基性アニオン交換樹脂の単床
    塔からなり、前段のイオン交換装置で脱塩した処理液を
    強酸性カチオン交換樹脂から弱塩基性アニオン交換樹脂
    の順に通液するイオン交換装置であることを特徴とする
    請求項2に記載のビート糖液の精製方法。
  6. 【請求項6】 強酸性カチオン交換樹脂と弱塩基性アニ
    オン交換樹脂を用いたイオン交換装置が、強酸性カチオ
    ン交換樹脂と弱塩基性アニオン交換樹脂とを同一の塔内
    に二層状に充填した複層床式イオン交換装置であって、
    前段のイオン交換装置で脱塩処理された処理液を強酸性
    カチオン交換樹脂から弱塩基性アニオン交換樹脂の順に
    通液することを特徴とする請求項2に記載のビート糖液
    の精製方法。
  7. 【請求項7】 前段が強塩基性アニオン交換樹脂の単床
    式イオン交換塔と弱酸性カチオン交換樹脂の単床式イオ
    ン交換塔であり、後段が強酸性カチオン交換樹脂塔であ
    り、ビート糖液が前段の強塩基性アニオン交換樹脂から
    弱酸性カチオン交換樹脂へ通液され、次いで後段の強酸
    性カチオン交換樹脂へ通液されることを特徴とするビー
    ト糖液の脱塩脱ベタイン精製装置。
  8. 【請求項8】 前段が強塩基性アニオン交換樹脂の単床
    式イオン交換塔と弱酸性カチオン交換樹脂の単床式イオ
    ン交換塔であり、後段が強酸性カチオン交換樹脂の単床
    式イオン交換塔と弱塩基性アニオン交換樹脂の単床式イ
    オン交換塔であり、ビート糖液が前段の強塩基性アニオ
    ン交換樹脂から弱酸性カチオン交換樹脂へ通液され、次
    いで後段の強酸性カチオン交換樹脂から弱塩基性アニオ
    ン交換樹脂へ通液されることを特徴とするビート糖液の
    脱塩脱ベタイン精製装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013072048A1 (en) * 2011-11-15 2013-05-23 Tiense Suikerraffinaderij N.V. Process for the recovery of betaine from molasses
EP2401048A4 (en) * 2009-02-25 2015-03-04 Dupont Nutrition Biosci Aps SEPARATION PROCESS

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