JPH10178780A - 直流電源装置及びこの直流電源装置を用いた空気調和機 - Google Patents

直流電源装置及びこの直流電源装置を用いた空気調和機

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JPH10178780A
JPH10178780A JP34134496A JP34134496A JPH10178780A JP H10178780 A JPH10178780 A JP H10178780A JP 34134496 A JP34134496 A JP 34134496A JP 34134496 A JP34134496 A JP 34134496A JP H10178780 A JPH10178780 A JP H10178780A
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杉 通 可 植
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 力率低減のためにリアクタを短絡したことに
よる不快な騒音の発生を簡単な構成により経済的に低減
し得る直流電源装置及びこの直流電源装置を用いた空気
調和機を提供する。 【解決手段】 直流電源装置は、交流電源からの交流電
圧を直流電圧に整流する整流手段及びこの整流手段に直
列に接続されたリアクタを有するものであって、交流電
圧が零点を通過した後の所定の短期間、リアクタを介し
て、交流電源を短絡する第1の短絡手段と、第1の短絡
手段が交流電源を短絡する前後の少なくとも一方にて、
所定の短期間よりも短い期間、リアクタを介して、交流
電源を短絡する第2の短絡手段とを備え、第2の短絡手
段は、第1の短絡手段の短絡期間からリアクタの固有振
動周期の略1/6だけ間隔を空け、かつ、リアクタの固
有振動周期の略1/6の期間だけ短絡するようにしたも
のである。空気調和機は、交流を直流に変換するコンバ
ータ装置として、上述した直流電源装置を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改善された高い電
源力率をもって交流電圧を直流電圧に整流する直流電源
装置に係り、更に詳しくは、電源力率の改善処理によっ
て発生する騒音を低減し得るようにした直流電源装置及
びこの直流電源装置を用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】電源装置からより多くの有効電力を取り
出すには、電源力率を改善することが有効であり、この
ために簡易的に電源力率を改善する方法が提案されてい
る。また、電源力率を改善することにより、近年問題と
なりつつある電源の高調波電流を低減できる場合が多
く、国内外の高調波電流規制にも対応することができ
る。電源装置の力率を改善する従来の方法として、例え
ば特開平2−299470号に開示されたものがある。
この開示においては、交流入力電圧が零点を通過した後
の適当な短期間にのみスイッチング素子をオンして、交
流電源を、リアクタを介して、短絡することにより、電
源電流の導通期間を拡大し、電源力率を改善している。
【0003】また、従来の他の電源力率の改善方法とし
ては、例えば、特開平7−7946号に開示されたもの
がある。この開示においても同様に交流電圧の零点通過
時刻から所定の遅延時間後にスイッチング素子を所定時
間オンすることにより、電源力率を改善している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の力率改
善方法はいずれも交流電圧の零点通過時刻から適当な遅
延時間後に所定時間、交流電源をリアクタを介して短絡
し、これにより電流波形の導通角を拡大して、電源力率
を改善するものであるが、この場合に、リアクタを短絡
することにより、リアクタから「ジー」というような不
快な騒音が発生するという問題がある。
【0005】このような騒音を防止するには、リアクタ
の剛性を向上して騒音を抑えたり、またはリアクタの周
囲を覆って防音するなどの対策が必要となるが、このよ
うな対策の結果、コストアップを招くという問題があ
る。更に、このような騒音低減対策を行った場合に、該
対策に使用される材料の信頼性や経年変化なども解決し
なければならない問題として発生する。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、リアクタの短絡による不快な
騒音の発生を簡単な構成により経済的に低減し得る直流
電源装置及びこの直流電源装置を用いた空気調和機を提
供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の直流電源装置は、交流電源からの
交流電圧を直流電圧に整流する整流手段及びこの整流手
段に直列に接続されたリアクタを有するものであって、
交流電圧が零点を通過した後の所定の短期間、リアクタ
を介して、交流電源を短絡する第1の短絡手段と、第1
の短絡手段が交流電源を短絡する前後の少なくとも一方
にて、所定の短期間よりも短い期間、リアクタを介し
て、交流電源を短絡する第2の短絡手段とを備え、第2
の短絡手段は、第1の短絡手段の短絡期間からリアクタ
の固有振動周期の略1/6の期間だけ間隔を空け、か
つ、リアクタの固有振動周期の略1/6の期間だけ短絡
するようにしたもので、これによって、力率を改善しな
がらもリアクタの短絡により発生する騒音を簡単な構成
により経済的かつ適確に防止することができる。
【0008】請求項2に記載の直流電源装置は、第2の
短絡手段が、第1の短絡手段が短絡期間からリアクタの
固有振動周期の1/6よりも僅かに長い期間だけ間隔を
空け、かつ、リアクタの固有振動周期の1/6よりも僅
かに短い期間だけ短絡させるようにしたので、振動の減
衰に伴って発生することが有り得る騒音をも防止するこ
とができる。
【0009】請求項3に記載の直流電源装置は、交流電
源からの交流電圧を直流電圧に整流する整流手段及びこ
の整流手段に直列に接続されたリアクタを有するもので
あって、交流電圧が零点を通過した後の所定の短期間、
リアクタを介して、交流電源を短絡する第1の短絡手段
と、第1の短絡手段が交流電源を短絡する前後の少なく
とも一方にて、所定の短期間よりも短い期間、リアクタ
を介して、交流電源を短絡する第2の短絡手段と、リア
クタの振動振幅を検出する振動検出手段と、第2の短絡
手段の短絡及び短絡解除の時刻を逐次変化させ、振動検
出手段によって検出されるリアクタの振動振幅が最小に
なる時刻を検出し、この時刻を設定する短絡時刻設定手
段とを備え、第2の短絡手段は、短絡時刻設定手段によ
って設定された短絡時刻に従って、短絡及び短絡解除を
実行するようにしたので、リアクタの重量や寸法のバラ
ツキが大きくても振動を低く抑えて騒音の発生を防止す
ることができる。
【0010】請求項4に記載の直流電源装置は、振動検
出手段が、リアクタを流れる電流を検出する電流センサ
と、この電流センサの出力信号からリアクタの固有振動
成分を抽出するフィルタと、このフィルタの出力信号か
ら振動振幅を検出する振幅値検出手段とを含むので、振
動振幅を確実に検出することができる。
【0011】請求項5に記載の直流電源装置は、振動検
出手段が、リアクタを構成する鉄芯の振動を検出する圧
電素子と、この圧電素子の出力信号からリアクタの固有
振動成分を抽出するフイルタと、このフィルタの出力信
号から振動振幅を検出する振幅値検出手段とを含むの
で、振動振幅を確実に検出することができる。
【0012】請求項6に記載の直流電源装置は、振動検
出手段が、リアクタから発生する音を検出する集音マイ
クと、この集音マイクの出力信号からリアクタの固有振
動成分を抽出するフイルタと、このフィルタの出力信号
から振動振幅を検出する振幅値検出手段とを含むので、
振動振幅を確実に検出することができる。
【0013】請求項7に記載の直流電源装置は、固有振
動点が複数個存在するリアクタであっても、各振動成分
毎に振動の最小点を探索して、それぞれ騒音低減のため
の短絡及び短絡解除を実行するので、振動を低く抑えて
騒音の発生を防止することができる。
【0014】請求項8に記載の直流電源装置は、リアク
タの振動成分を検出するセンサの出力信号からリアクタ
の固有振動成分を抽出する複数のバンドパスフィルタを
用い、かつ、これらのバンドパスフィルタの出力信号か
ら振動成分毎に振動振幅を検出するようにしたので、固
有振動点が複数個存在するリアクタにも容易に対応する
ことができる。
【0015】請求項9に記載の直流電源装置は、交流電
源からの交流電圧を直流電圧に整流する整流手段及びこ
の整流手段に直列に接続されたリアクタを有するもので
あって、交流電圧が零点を通過した後の所定の短期間、
リアクタを介して、交流電源を短絡する第1の短絡手段
と、第1の短絡手段が交流電源を短絡する前後の少なく
とも一方にて、所定の短期間よりも短い期間、リアクタ
を介して、交流電源を短絡する第2の短絡手段と、第1
の短絡手段の短絡期間と第2の短絡手段の短絡期間との
間隔を設定する休止時間設定手段と、第2の短絡手段の
短絡時間を設定する短絡時間設定手段とを備え、第2の
短絡手段は設定された休止時間及び短絡時間に従って短
絡及び短絡解除を実行するようにしたので、騒音が最小
となる点を手動により調整できる。
【0016】請求項10に記載の直流電源装置は、さら
に、リアクタの温度を検出する温度センサと、温度セン
サの温度検出値に応じて、間隔時間設定手段で設定され
た間隔時間及び短絡時間設定手段で設定された短絡時間
を補正して第2の短絡手段に加える設定値補正手段とを
備えるので、時間の経過に応じてリアクタの固有振動数
が次第にずれたとしても、騒音の増大を抑制することが
できる。
【0017】請求項11に記載の直流電源装置は、交流
電源からの交流電圧を直流電圧に整流する整流手段及び
この整流手段に直列に接続されたリアクタを有するもの
であって、交流電圧が零点を通過した後の所定の短期
間、リアクタを介して、交流電源を短絡する第1の短絡
手段と、第1の短絡手段が交流電源を短絡する前後の少
なくとも一方にて、所定の短期間よりも短い期間、リア
クタを介して、交流電源を短絡する第2の短絡手段と、
第1の短絡手段の短絡期間と第2の短絡手段の短絡期間
との間隔を設定するための複数種類の間隔時間データ、
及び、第2の短絡手段の短絡時間を設定するための複数
種類の短絡時間データを記憶する記憶手段と、予め定め
られたスケジュールに従って記憶手段に記憶された間隔
時間データ及び短絡時間データを第2の短絡手段に加え
る設定データ選択手段とを備え、第2の短絡手段は設定
データ選択手段で選択されたデータに従って短絡及び短
絡解除を実行するようにしたので、スケジュールに従っ
た負荷の変動等による騒音の発生を未然に防止すること
ができる。
【0018】請求項12に記載の直流電源装置は、第2
の短絡手段が、第1の短絡手段が交流電源を短絡する前
後の少なくとも一方にて、複数回に亘って、リアクタを
介して、交流電源を短絡するようにしたので、騒音の発
生をさらに適確に防止することができる。
【0019】請求項13に記載の空気調和機は、交流を
直流に変換するコンバータ装置と、このコンバータ装置
で変換された直流を可変電圧、可変周波数の交流に変換
して圧縮機駆動電動機に供給するインバータ装置とを備
える場合、コンバータ装置として請求項1乃至12のい
ずれかに記載の直流電源装置を用いたので、力率を改善
しながらも騒音を経済的かつ適確に防止した空気調和機
を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の理解を容易にする
ために、本願と同一の出願人により特願平8−2309
58号として出願された基礎技術を最初に説明した後
で、本願発明の好適な実施形態について説明する。
【0021】本発明の基礎技術としての直流電源装置の
第1の構成例を図1に示し、その動作を説明するための
各部の波形を図2に示す。図1に示す直流電源装置は、
交流電源1の一方の出力端に一端が接続されたリアクタ
2を有し、このリアクタ2は他端は4個のダイオードか
らなり、電流の方向を揃えている第1のダイオードブリ
ッジ3及び全波整流器を構成している第2のダイオード
ブリッジ5のそれぞれの一方の入力端に接続されてい
る。第1及び第2のダイオードブリッジ3及び5のそれ
ぞれの他方の入力端は交流電源1の他方の出力端に接続
されている。
【0022】第1のダイオードブリッジ3の両出力端は
例えばバイポーラトランジスタ、IGBT,MOSFE
Tなどからなるスイッチング素子である短絡素子4のコ
レクタとエミッタ間に接続され、この短絡素子4がオン
した場合に、第1のダイオードブリッジ3及びリアクタ
2を介して交流電源1を短絡し、これにより直流電源装
置の電源力率を改善し得るようになっている。短絡素子
4のゲートは短絡素子駆動手段12に接続され、この短
絡素子駆動手段12によって短絡素子4が駆動されるこ
とにより短絡素子4はオンするようになっている。
【0023】交流電源1の両出力端には例えばフォトカ
プラ、カレントトランスなどからなるゼロクロス検出手
段10が接続され、これによりこのゼロクロス検出手段
10は交流電源1の交流電圧、すなわち図2の符号21
で示すような正弦波形を有する交流電圧が零点、すなわ
ちゼロクロス点を通過する時点を検出し、この検出信号
を駆動信号生成手段11に供給するようになっている。
【0024】駆動信号生成手段11は、例えばマイクロ
コンピュータ、専用回路などから構成され、図2の符号
24a及び26aでそれぞれ示す力率改善パルスとこの
力率改善パルスよりも非常に小さな幅の騒音低減パルス
を生成し、これらの力率改善パルス24a及び騒音低減
パルス26aを短絡素子駆動手段12に提供する。短絡
素子駆動手段12はこれらの力率改善パルス24a及び
騒音低減パルス26aに応答して短絡素子4をオン状態
に駆動し、これにより第1のダイオードブリッジ3及び
リアクタ2を介して交流電源1を短絡する。この結果、
力率改善パルス24aにより短絡素子4がオンした場合
には、第1のダイオードブリッジ3及びリアクタ2を介
して交流電源1を短絡することにより、電源力率を改善
することができると共に、騒音低減パルス26aにより
短絡素子4がオンした場合には、電源力率の改善のため
にリアクタ2が短絡されることにより発生する騒音を低
減することができる。
【0025】また、第2のダイオードブリッジ5の出力
端は平滑用電解コンデンサ6,7,8を介して負荷9に
接続され、これにより交流電源1からの交流電圧は第2
のダイオードブリッジ5及び平滑用電解コンデンサ6,
7,8により倍電圧整流され、直流電圧として負荷9に
供給されるようになっている。
【0026】以上のように構成される直流電源装置にお
いて、図2の符号21で示すような交流電圧が交流電源
1から供給されると、この交流電圧はリアクタ2を介し
て第2のダイオードブリッジ5及び平滑用電解コンデン
サ6,7,8からなる倍電圧整流回路に供給されて直流
電圧として負荷9に供給されると共に、この交流電圧が
零点を通過すると、この零点通過がゼロクロス検出手段
10で検出され、この検出信号により駆動信号生成手段
11が駆動される。
【0027】駆動信号生成手段11は、ゼロクロス検出
手段10の零点検出出力信号により駆動されると、交流
電源の零点通過後に図2に示す力率改善パルス24a及
び騒音低減パルス26aを発生する。力率改善パルス2
4a及び騒音低減パルス26aは短絡素子駆動手段12
を介して短絡素子4をオン状態に駆動し、これにより第
1のダイオードブリッジ3及びリアクタ2を介して交流
電源1を短絡する。この結果、力率改善パルス24aに
応答して短絡素子4がリアクタ2を介して交流電源1を
短絡した場合には、電源電流の導通期間を拡大し、直流
電源装置の電源力率を改善し、また騒音低減パルス26
aに応答して短絡素子4が動作した場合には、力率改善
パルス24aによってリアクタ2が短絡された後に、リ
アクタ2の短絡が解放されて短絡電流がオフとなる時の
騒音を低減することができる。
【0028】具体的には、図2において、符号22で示
す力率改善前の電源電流波形に対して力率改善パルス2
4aにより力率改善を施した後の電源電流波形は符号2
3で示すように電源電流の導通期間が拡大され、これに
より電源力率が改善されていることがわかる。そして、
力率改善パルス24aに続いてパルス幅の非常に小さい
騒音低減パルス26aを出力して短絡素子4を短絡する
ことにより、力率改善パルス24aによりリアクタ2が
短絡された場合の短絡電流オフ時のリアクタによる騒音
を電源電流の波形及び電源力率にほとんど変化なく、低
減することができる。
【0029】図3は、本発明の基礎技術としての直流電
源装置の第2の構成例に係わる直流電源装置の各部の信
号波形を示す図である。この第2の構成例は、上述した
第1の構成例において力率改善パルス24a及び騒音低
減パルス26aの順序を逆にした点が異なるのみであ
り、その他の構成及び作用は第1の構成例と同じであ
る。
【0030】なお、第2の構成例の回路構成は、図1に
示したものと基本的には同じであるが、駆動信号生成手
段11から発生する力率改善パルス24a及び騒音低減
パルス26aの発生順序が逆となり、図3に示すように
短い期間の騒音低減パルス26aが先に発生し、それか
ら力率改善パルス24aが発生するようになっている点
が異なるのみである。また、図3の信号波形図におい
て、21及び22はそれぞれ図2と同様に交流電源1の
交流電圧の波形及び力率改善前の電流波形であり、25
は力率改善及び騒音改善を行った場合の電流波形であ
る。
【0031】第2の構成例のように、騒音低減パルス2
6aを力率改善パルス24aの前に発生して、力率改善
パルス24aによりリアクタ2を介して交流電源1を短
絡する前に騒音低減パルス26aでリアクタ2を瞬時短
絡することにより、リアクタ2の短絡電流オン時の騒音
を低減することができる。その後、力率改善パルス24
aによりリアクタ2を介して交流電源1を短絡すること
により、電源電流の導通期間を図3の符号25で示すよ
うに拡大して、電源力率を改善することができる。
【0032】なお、図1ないし図3で示した第1及び第
2の構成例では、騒音低減パルス26aを力率改善パル
ス24aの前または後に発生し、これによりリアクタ2
を介して交流電源1を短絡することにより、リアクタ2
の短絡電流オフまたはオン時の騒音を低減しているが、
力率改善パルス24aの前及び後の両方において騒音低
減パルス26aを発生することにより、リアクタ2の短
絡電流のオフ及びオン時の両方の騒音をさらに適確に低
減することができることは勿論のことである。図4は、
本発明の基礎技術としての直流電源装置の第3の構成例
を示す図である。同図に示す直流電源装置は、全波整流
器を構成している第2のダイオードブリッジ5の一方の
出力端にリアクタ2の一端を接続し、このリアクタ2の
他端と第2のダイオードブリッジ5の他方の出力端との
間にスイッチングトランジスタからなる短絡素子4のコ
レクタ及びエミッタを接続し、この短絡素子4がオンし
た場合、リアクタ2及び第2のダイオードブリッジ5を
介して交流電源1を短絡するように構成している。さら
に、リアクタ2の他端は逆流防止用のダイオード13を
介して平滑用電解コンデンサ8及び負荷9に接続されて
いる。ダイオード13は短絡素子4がオンしてリアクタ
2及び第2のダイオードブリッジ5を介して交流電源1
を短絡した場合に、平滑用電解コンデンサ8が短絡素子
4で短絡されないように作用している。
【0033】また、交流電源1の両出力端に接続されて
いるゼロクロス検出手段10、駆動信号生成手段11、
及び短絡素子駆動手段12の構成及び作用は、図1に示
したものと同じであり、駆動信号生成手段11は図2に
示すように力率改善パルス24a及びこの力率改善パル
ス24aに続いて騒音低減パルス26aを発生し、これ
らのパルスにより短絡素子駆動手段12を介して短絡素
子4をオン状態に駆動することにより、第1の構成例と
同様に力率改善パルス24aで電源力率を改善し、さら
に騒音低減パルス26aでリアクタ2の短絡電流オフ時
の騒音を低減することができる。また、このような力率
改善パルス24aと騒音低減パルス26aの順序の代わ
りに、駆動信号生成手段11は図3に示すように騒音低
減パルス26aを先に発生した後、続いて力率改善パル
ス24aを発生し、これらのパルスにより短絡素子駆動
手段12を介して短絡素子4をオン状態に駆動すること
により、第2の構成例と同様に騒音低減パルス26aで
リアクタ2の短絡電流オン時の騒音を低減し、さらに力
率改善パルス24aで電源力率を改善することができ
る。
【0034】図5は、本発明の基礎技術としての直流電
源装置の第4の構成例に係わる各部の信号波形を示す図
である。この第4の構成例は、上述した第1の構成例に
おいて力率改善パルス24aに続いて複数(本構成例で
は、2個)の騒音低減パルス26a,26bを発生する
ように構成した点が異なるのみであり、その他の構成及
び作用は第1の構成例と同じである。すなわち、図5に
おいて、21及び22はそれぞれ交流電源1の交流電圧
の波形及び力率改善前の電流波形、27は力率改善及び
駆動改善を行った場合の電流波形、24aは力率改善パ
ルス、26a,26bは騒音低減パルスである。
【0035】また、この第4の構成例の直流電源装置の
回路構成は図1または図4に示すものと基本的に同じで
あり、駆動信号生成手段11において力率改善パルス2
4aに続いて複数の騒音低減パルス26a,26bを発
生するように構成している点が異なるのみである。
【0036】第4の構成例のように、力率改善パルス2
4aに続いて、複数の騒音低減パルス26a,26bを
発生することにより、力率改善パルス24aで力率を改
善した後に、リアクタ2の短絡電流オフ時に発生する騒
音をさらに適確に低減することが可能である。なお、複
数の騒音低減パルス26a,26bを力率改善パルス2
4aの後に発生する代わりに、図3に示したように、複
数の騒音低減パルス26a,26bを力率改善パルス2
4aの前に発生することも可能であり、この場合にはリ
アクタ2の短絡電流オン時の騒音を低減することができ
る。
【0037】なお、第4の構成例のように、複数の騒音
低減パルス26a,26bを発生しても、これらの騒音
低減パルスは力率改善パルス24aに比べてパルス幅の
極めて短く、直流電源装置の電流波形にほとんど変化は
なく、力率に対する影響もない。
【0038】図6は、本発明の基礎技術としての直流電
源装置の第5の構成例に係わる各部の信号波形を示す図
である。この第5の構成例は、上述した第1の構成例に
おいて複数の連続した力率改善パルス24a,24bを
発生すると共に、この力率改善パルスの各々に続いて騒
音低減パルス26a,26bを1つずつ発生するように
したものである。なお、図6では、複数の力率改善パル
ス24a,24b及び騒音低減パルス26a,26bは
それぞれ2個の場合について図示されている。このよう
に複数の連続した力率改善パルス24a,24bを発生
すると共に、この複数の力率改善パルス24a,24b
の各々に続いて1つの騒音低減パルス26a,26bを
発生することにより、直流電源装置の力率を改善すると
共に、リアクタ2の電流オフ時の騒音を適確に低減する
ことが可能である。なお、図6に示す第5の構成例で
は、複数の力率改善パルスの各々の後に1つずつの騒音
低減パルスを発生しているが、この代わりに複数の力率
改善パルスの各々の前に1つずつ騒音低減パルスを発生
することにより、直流電源装置の力率を改善し得ると共
に、リアクタ2の電流オン時の騒音を低減することがで
きる。
【0039】なお、図6に示す第5の構成例では、各力
率改善パルス毎に1つの騒音低減パルスを発生している
が、この代わりに各力率改善パルス毎に複数の騒音低減
パルス26bを発生してもよく、またこの場合、騒音低
減パルスは力率改善パルスの前または後のいずれに発生
してもよく、さらに力率改善パルス前の及び後の両方に
発生してもよい。力率改善パルスの前及び後の両方に騒
音低減パルスを発生した場合に、リアクタ2の短絡電流
オン及びオフ時の両方の騒音を適確に低減することがで
きる。
【0040】次に、図7を参照して、力率改善パルス2
4a及び騒音低減パルス26aを発生する駆動信号生成
手段11について説明する。リアクタ2の振動による騒
音を低減するためにリアクタ2の短絡素子4で短絡する
騒音低減パルス26aは、直流電源装置の力率を改善す
るためにリアクタ2の短絡素子4で短絡する力率改善パ
ルス24aに比べてパルス幅が極めて短く、ほとんど電
流波形に変化を与えることがなく、力率にも影響を与え
ない時間幅のパルスである。
【0041】駆動信号生成手段11は、例えばマイクロ
コンピュータに内蔵されているタイマ機能を用いて構成
することもできるし、または専用の波形生成回路で構成
することも可能であるが、図7では一例としてカウン
タ、コンパレータ、4つのレジスタA,B,C,Dを用
いた場合の動作を説明している。そして、4つのレジス
タの各々に各パルス間の期間及び各パルス幅を記憶して
おく。具体的には、ゼロクロス検出手段10からのゼロ
クロス発生時点から力率改善パルス24aが発生するま
での期間をD1としてレジスタAに記憶し、D1に力率
改善パルス24aのパルス幅を加えた値をD2としてレ
ジスタBに記憶し、さらにD2に力率改善パルス24a
と騒音低減パルス26aとの間の休止期間を加えた値を
D3としてレジスタCに記憶し、またD3に騒音低減パ
ルス26aのパルス幅を加えた値をD4としてレジスタ
Dに記憶しておく。
【0042】そして、ゼロクロス検出手段10からのゼ
ロクロス発生時点でゼロクロス割り込みをかけて、カウ
ンタを起動し、このカウンタの値を各レジスタの値とコ
ンパレータで比較し、カウンタの値がレジスタAに記憶
された値D1に達した場合に、力率改善パルス24aを
停止し、カウンタの値がレジスタBに記憶された値D2
に達した場合に、力率改善パルス24aを停止し、さら
にカウンタの値がレジスタCに記憶した値に達した場合
に、騒音低減パルス26aを発生し、カウンタの値がレ
ジスタDに記憶された値D4に達した場合に、騒音低減
パルス26aを停止するように構成し、各レジスタの値
を適宜設定することにより、所望のパルス幅及び休止期
間を有する力率改善パルス24a及び騒音低減パルス2
6aを適確かつ簡単に発生することができる。
【0043】なお、図7では、力率改善パルス24aを
発生した後に、騒音低減パルス26aを発生している
が、各レジスタの値を変更することにより、力率改善パ
ルス24aを発生する前に騒音低減パルス26aを発生
することも簡単に行うことができる。さらに、複数の力
率改善パルス及び複数の騒音低減パルスを発生したり、
各力率改善パルス毎に1つまたは複数の騒音低減パルス
を発生するようにすることもレジスタを追加することに
より可能であるし、または1つのレジスタの値を順次書
き換えるように構成することにより、レジスタの数を増
やすことなく可能である。
【0044】次に、図8ないし図11を参照して、力率
改善パルスと騒音低減パルスとの間の休止時間及び騒音
低減パルスのパルス幅、すなわちリアクタ2の短絡時間
について詳細に説明する。
【0045】リアクタ2の騒音の発生原因は、電流が急
激にオン、オフする時にリアクタが加振させられ、リア
クタが固有振動数で振動するためである。電流の立ち上
がりと立ち下がりでは、反応方向の力が生じる。そし
て、リアクタの振動はT=1ms程度継続している。
【0046】まず、騒音低減パルスが1個の場合につい
て図8及び図9の騒音低減パルス数=1の場合を参照し
て説明する。力率改善パルスの終了時点を図8に示すよ
うにt=0として、騒音低減パルスの発生までの休止時
間xを、騒音低減パルスの短絡時間をy、リアクタの固
有振動数をf、角周波数ω=2πfとすると、電流がオ
ン、オフする時にリアクタに発生する振動は次式のよう
になる。
【0047】t=0で発生する振動は、sin (ωt) t=xで発生する振動は、sin (ω(t−x)−π) t=x+yで発生する振動は、sin (ω(t−x−
y)) リアクタの振動の実効値は、t=0〜tまでの間で以下
のようになる。
【0048】
【数1】 ここで、 F(t)=sin (ωt)+sin (ω(t−x)−π)+
sin (ω(t−x−y)) である。
【0049】リアクタの振動の実効値の最小値は、上式
のVeffから求められるが、簡単なものでは、F
(t)=0を満たせばよい。この式から振動が最小とな
る値を計算すると、図9の騒音低減パルス数=1の場合
に示すように、力率改善パルスと騒音低減パルスとの間
の休止時間x及び騒音低減パルスの短絡時間yは、それ
ぞれ x=y−π/(3ω) となる。
【0050】以上の説明では、休止時間と短絡時間が等
しいとして説明してきたが、リアクタの振動は周期関数
であるので、休止時間と短絡時間はそれぞれの位相が2
aπ/ω(a=0,1,2,3,…)及び2bπ/ω
(b=0,1,2,3,…)ずれたとしても同様な効果
を実現でき、休止時間x及び短絡時間yはそれぞれ次式
に示すように x=±π/(3ω)+2aπ/ω y=±π/(3ω)+2bπ/ω とすればよい。この場合、x>0,y>0であり、a,
bの値は同一である必要はない。但し、休止時間xの式
の第1項の符号を+とした場合は、短絡時間yの式の第
1項の符号は+であり、逆に休止時間xの式の第1項の
符号を−とした場合は、短絡時間yの式の第1項の符号
も−となる。
【0051】以上は騒音低減パルスが1個の場合につい
て説明したが、次に騒音低減パルスがn個(n−1,
2,3,・・・)の場合について説明する。なお、一般
式を上述したリアクタの振動の実効値F(t)になぞら
えて表現するために、騒音低減パルスの発生時刻の表示
を図10のように行う。すなわち、第i番目の騒音低減
パルスの立上がり及び立下がり時刻を、力率改善パルス
の終了時刻を基準時刻(t=0)として、それぞれ、α
i ,βi とすると、0〜Tまでの間でリアクタの振動の
実効値は次式のようになる。
【0052】
【数2】 ここで、
【0053】
【数3】 である。
【0054】リアクタの振動の実効値の最小値は、G
(t)=0となればよく、このG(t)=0を満たすα
i ,βi の関係は多数存在し、一例としては、図9に示
すように休止時間x及び短絡時間yは互いに等しく、騒
音低減パルスの数n=2の場合には次式のようになる。 xi =yi =π/(5ω) 同様に、等しい騒音低減パルスがn(n=1,2,3,
…)個ある場合には、次式のようになる。 xi =yi =π/((2n+1)ω) また、周期関数の性質から、位相が2aπ/ω(a=
0,1,2,3,…)ずれた場合には、次式のようにな
る。 xi =yi =π/((2n+1)ω)+2aπ/ω その他の例として、n=2の場合には、図11に示すよ
うな騒音低減パルスも容易に想像できるが、これらも上
述したG(t)=0を満たす関係の中の1つとして含ま
れる。なお、その他にはG(t)=0を満たす条件は存
在するが、その説明は省略する。
【0055】上述したように、リアクタの固有振動数か
ら騒音低減パルスの休止期間xと短絡時間yを決定する
ことにより、リアクタの騒音を最も効果的に低減するこ
とができる。
【0056】図12は本発明に係る直流電源装置の第1
の実施形態の構成を示す回路図であり、図中、図1と同
一の符号を付したものはそれぞれ同一の要素を示してい
る。ここでは、図1に示したゼロクロス検出手段10、
駆動信号生成手段11及び短絡素子駆動手段12の代わ
りに、これらと同等の機能を有し、かつ、動作状態のシ
ミュレーションを可能にするためのパルス発生回路3
1,パルス発生回路32、ダミー抵抗33及びベース駆
動回路34を備えている。このうち、パルス発生回路3
1は交流電圧のゼロクロス点を検出する機能と、検出さ
れたゼロクロス点から所定の時間を経過後に力率改善パ
ルスを発生するための電流パルスをダミー抵抗33に流
す機能とを有し、パルス発生回路32は同じく交流電圧
のゼロクロス点を検出する機能と、検出されたゼロクロ
ス点から所定の時間を経過した後に騒音低減パルスを発
生するための電流パルスをダミー抵抗33に流す機能と
を有しており、ベース駆動回路34はホトカプラ等を含
み、ダミー抵抗33に電流が供給されたとき、これに応
じて短絡素子4をオン動作させる機能を有している。
【0057】以下、直流電源装置の具体的なモデルと、
そのシミュレーション結果を示す図13乃至図17をも
参照してその動作を説明する。
【0058】いま、交流電源1の周波数が50Hz で電
圧が100Vであり、1.8KWの(抵抗)負荷9が接
続されているものとする。このとき、リアクタ2のイン
ダクタンスが6.2mHで、平滑用電解コンデンサ6,
7のキャパシタンスがそれぞれ1000μFで、平滑用
電解コンデンサ8のキャパシタンスが1500μFであ
ったとする。ここで、図13に示すように、交流電源電
圧の正の半サイクル期間の時刻t1 と、負のサイクル期
間の時刻t2 とでそれぞれ力率改善パルスによる短絡を
解除したとき、リアクタ2の両端電圧は記号◇を連ねた
波形で変化し、このとき、リアクタ2に流れる電流は内
部を塗り潰した◇記号を連ねた波形で変化する。かか
る、力率改善パルスによる短絡解除の後に騒音低減パル
スを加えたとき、リアクタ2の両端電圧は記号□を連ね
た波形で変化し、このとき、リアクタ2に流れる電流は
内部を塗り潰した□記号を連ねた波形で変化する。これ
らの波形図から明らかなように、1サイクルに亘る電
圧、電流波形は、騒音低減パルスの有無によっては殆ど
変化しない。しかし、時刻t1 の近傍を拡大すれば図1
4に示した如く、両者に差が表れる。
【0059】この場合、リアクタ2の固有振動数が略
8.3KHz であったとする。そこで、時刻t13にて力
率改善パルスによる短絡を解除し、その後に騒音低減パ
ルスを加えなかったときは、リアクタ2に流れる電流は
折れ線Pに示したように、時刻t13まで交流電源電圧の
増大に応じて増大し、その後は時刻t13の値を保持す
る。これに対して、時刻t11にて力率改善パルスによる
短絡を解除し、時刻t12から時刻t14まで騒音低減パル
スを加えた場合には、リアクタ2に流れる電流は折れ線
Qに示すように、時刻t11から時刻t12までは時刻t11
の値を維持し、時刻t12から時刻t14まで交流電源電圧
の増大に応じて増大している。
【0060】なお、このシミュレーション結果は、リア
クタ2の固有振動数が略8.3KHz であるため、騒音
低減パルスのパルス幅を種々に変化させて最良な状態を
示したもので、時刻t11と時刻t12(又は時刻t13)と
の時間間隔、つまり、休止時間xは略20μsecで、
さらに、時刻t12と時刻t14の時間間隔、つまり、騒音
低減パルスのパルス幅(以下、短絡時間とも言う)yも
略20μsecである。
【0061】このように騒音低減パルスを印加しない場
合と、騒音低減パルスを印加した場合との相違は、10
0次を超える高調波成分に大きな影響を与える。図15
はこの関係を示したもので、騒音低減パルスを印加しな
い場合には、波形Ho に示す高調波成分が含まれるのに
対して、騒音低減パルスを印加した場合にはそのレベル
が格段に低い波形Hs に示す高調波成分しか含まれな
い。
【0062】このシミュレーション結果から明らかなよ
うに、リアクタ2の固有振動数が8.3KHz であれ
ば、固有振動周期Tは約120.5μsecであり、こ
れに対して、休止時間x及び騒音低減パルスのパルス幅
yを約20μsecとした場合に、騒音低減効果が最も
大きく、また、高調波成分を抑制する効果も大きいと言
える。
【0063】かくして、休止時間x及び騒音低減パルス
のパルス幅yをリアクタの固有振動周期Tの略1/6と
することによって、高力率、低高調波でリアクタ騒音の
発生が少ない直流電源装置が得られる。
【0064】ところで、力率改善パルスによる短絡を解
除したことによって発生する振動が、図16に示した如
く、時刻t0 を起点として正方向に増大する正弦波Xで
表すと、騒音低減パルスによる短絡開始時の振動は時刻
1 を起点として負方向に増大する正弦波Yで表現さ
れ、さらに、騒音低減パルスによる短絡解除に伴って発
生する振動は時刻t2 を起点として正方向に増大する正
弦波Zで表現される。これらの正弦波X,Y,Zを合成
したものがリアクタの振動となる。記号△を連ねた曲線
Rはその合成波形であって、時刻t0 から時刻t1 まで
増大し、時刻t1から時刻t2 まで減少して零となり、
その後は零を維持する。つまり、時刻t0から時刻t2
までの合成波形Rによる単振動は除去できないが、時刻
2 以降の振動成分は確実に除去されることが分かる。
【0065】一方、リアクタの振動振幅は次第に減少す
るものであり、その減少割合が大きい場合には時刻t2
以降の合成波形は必ずしも零にならないことがある。図
17はこの関係を示したもので、最初に発生する振動の
正弦波Xの振幅が減少する過程で新たに発生する振動振
幅とが相殺されず、正弦波Qに示したような振幅の小さ
い振動が現れる。この正弦波Qに示した振動を、正弦波
Yで示した振動にて抑制するには、図中の正弦波Y1
代わりに、これよりも僅かに位相が遅れた正弦波Y2
発生させ、正弦波Xとの合成波形R1 の代わりに、正弦
波Xとの合成波形R2 が得られるようにすれば良い。
【0066】しかして、リアクタの振幅の減衰が大きい
場合には、休止時間xをリアクタの固有振動周期Tの1
/6よりも僅かに長くし、逆に、騒音低減パルスのパル
ス幅yをリアクタの固有振動周期Tの1/6よりも僅か
に短くすることによって、騒音をさらに低く抑えること
ができる。
【0067】なお、この実施形態では、力率改善パルス
の後に騒音低減パルスを加える場合について説明した
が、力率改善パルスの前に騒音低減パルスを加える場合
も同様に、騒音低減のための短絡期間をリアクタの固有
振動周期Tの1/6よりも僅かに短くすると共に、その
短絡期間の終了から力率低減パルスによる短絡開始まで
の時間を固有振動周期Tの1/6よりも僅かに長くすれ
ば良い。
【0068】図18は本発明に係る直流電源装置の第2
の実施形態の構成を、部分的にブロックで示した回路図
である。図中、図1と同一の要素には同一の符号を付し
てその説明を省略する。この第2の実施形態は図1中の
駆動信号生成手段11が有する機能、すなわち、交流電
圧がゼロクロス点を通過した後の所定の短期間、力率改
善パルスを発生する機能と、その後に、所定の短期間よ
りも短い期間、騒音低減パルスを発生する機能のうち、
後者の機能に係る騒音低減パルスの立上がり時刻α(力
率改善パルスによる短絡解除の時点を基準点とする)及
び立下がり時刻β(力率改善パルスによる短絡解除の時
点を基準点とする)を自動的に決定し、この決定に従っ
て駆動信号生成手段11aが騒音低減パルスを発生する
構成になっている。
【0069】ここでは、図示省略のモード設定手段によ
り自動調整モードに設定すると、騒音低減パルスの立上
がり時刻α及び立下がり時刻βを決定するための、リア
クタ電流検出手段35、ハイパスフィルタ36、増幅器
37、振幅値検出手段38及び短絡時刻設定手段39が
設けられている。このうち、リアクタ電流検出手段35
はCTでなり、その検出信号がハイパスフィルタ36に
加えられる。ハイパスフィルタ36は前述したリアクタ
2の固有振動数の信号を通過させ、これよりも低い周波
数成分の通過を阻止する。ハイパスフィルタ36を介し
て得られた信号は、増幅器37で増幅された後、振幅値
検出手段38に加えられる。振幅値検出手段38は入力
信号の振幅値を検出して短絡時刻設定手段39に加え
る。短絡時刻設定手段39はこれに加えられる振幅値が
最小になるように騒音低減パルスの立上がり時刻α及び
立下がり時刻βを決定し、その値をEEPROMに記憶
させるものである。
【0070】以下、この第2の実施形態の詳細な動作
を、図19〜図22をも参照して以下に説明する。
【0071】いま、交流電源1の電圧が図19の符号2
1に示すように、例えば、50Hzの正弦波形を有する
ものとする。ここで、駆動信号生成手段11aが力率改
善パルスを発生して、時刻t1 から時刻t2 までリアク
タ2を介して交流電源1を短絡すると、符号23に示す
波形の電流が流れる。すなわち、時刻t2 以降の電流波
形にリアクタ2の振動に伴なう数KHz の振動成分Ht
が重畳する。ハイパスフィルタ36はこの振動成分Ht
を抽出して増幅器37に加える。増幅器37は抽出され
た振動成分Ht を増幅して振幅値検出手段38に加え
る。振幅値検出手段38は、図20に示すように、時刻
2 から時刻t3 までの一定時間Sだけ振動成分Ht
サンプリングし、振幅値|Ht |を出力して短絡時刻設
定手段39に加える。短絡時刻設定手段39は、サンプ
リング期間S内に定めた適当な点を始点として、騒音低
減パルスの立上がり時刻αをサンプリング期間Sの全て
に亘って変化させると共に、立下がり時刻βを変化さ
せ、振幅値|Ht |が最小になる点を探し出す。
【0072】ここで、時刻t2 を基準とし、振幅値|H
t |が最小になる点までの時間が図14に示した休止時
間xに対応し、時刻βとαとの差(β−α)が図14に
示した騒音低減パルスのパルス幅yに対応している。こ
のようにして、振幅値|Ht|が最小になる点α及びβ
が決まると、短絡時刻設定手段39はその値を、例え
ば、EEPROMに記憶させる。この騒音低減パルスの
立上がり時刻α及び立下がり時刻βの決定は、自動調整
モードに設定する毎に行われ、その後、電源の投入毎に
駆動信号生成手段11aがEEPROMの値α及びβを
読出して、それらを立上がり、立下がりとする騒音低減
パルスを発生する。
【0073】かくして、第2の実施形態によれば、自動
調整モードに設定することにより、リアクタの重量や、
寸法のばらつきにより固有振動数がばらついても、振動
を最小限に抑えることができる。
【0074】一方、リアクタ2の振動が急速に減衰した
り、あるいは、複数の振動成分を含む場合には、騒音低
減パルスに対する休止時間xと短絡時間yとを異ならせ
ることが騒音の低減に有効である。従って、この場合に
は、図22(a)に示すように、先ず、振幅値|Ht
が最小になる時刻αo を探索し、続いて、騒音低減パル
スの立上がりをこのαo に固定して、立下がり時刻を変
化させ振幅値|Ht |が最小になる時刻βo を探索し、
得られた値をEEPROMに記憶させる。
【0075】このようにすれば、リアクタを構成する材
質、構造の変化にも容易に対応できる利点がある。
【0076】ところで、上述した第2の実施形態は、振
動成分Ht を検出するためにリアクタ電流を検出した
が、リアクタの振動を直接検出し、その検出値に基づい
て、振動が最小になる時刻α及びβを探索することもで
きる。
【0077】図23はこの原理に従った第3の実施形態
のセンサの取付け状態を示す側面図であり、図24はこ
のセンサを用いた装置の全体構成を部分的にブロックで
示した回路図である。この場合、リアクタ2はE字形の
鉄芯41の中央脚に巻線42が装着されている。このE
字形の鉄心の最も振幅が大きいと予測される部分の外周
面に圧電素子43が取付けられている。この圧電素子4
3はリアクタ2の振動により発せられる応力を受ける。
この圧電素子43に加えられた応力は素子を変形させ、
変形量に応じた電気信号が得られる。この電気信号は、
図18に示したと全く同様な構成のハイパスフィルタ3
6及び増幅器37を介して振幅値検出手段38に加えら
れる。そこで、振幅値検出手段38は、上述した一定時
間Sだけ振動成分Ht をサンプリングし、振幅値|Ht
|を出力して短絡時刻設定手段39に加える。短絡時刻
設定手段39は、サンプリング期間S内に定めた適当な
点を始点として、サンプリング期間Sの全てに亘って、
騒音低減パルスの立上がり時刻α及び立下がり時刻βを
変化させ、振幅値|Ht |が最小になる点を探し出す。
そして、振幅値|Ht |が最小な点αo 及びβo をEE
PROMに記憶させる。
【0078】かくして、この第3の実施形態によれば、
リアクタの重量や、寸法のばらつきによる固有振動数が
広くばらついても、振動を最小限に抑えることができ
る。
【0079】ところで、本発明の目的がリアクタ2の振
動に伴なう騒音の防止である点を考慮すれば、リアクタ
2から発生する騒音自体を検出し、その検出値が最小に
なるように上記の時刻αo ,βo を決定することもでき
る。
【0080】図25はこの考えに基づく第4の実施形態
であり、図24に示す圧電素子43の代わりに、集音マ
イク44を用いたもので、これ以外の構成は図24と同
一である。ここで、集音マイク44はリアクタ2の振動
成分を含めた種々の音を拾う可能性がある。そこで、ハ
イパスフィルタ36を通して、リアクタ2の振動音に対
応する成分を抽出するようにしている。この振動成分に
対して上述したと全く同様な処理を行うことにより、リ
アクタの重量や、寸法のばらつきにより固有振動数がば
らつく場合でも、振動を最小限に抑えることができる。
なお、集音マイクが設置環境の音を拾うことを考慮すれ
ば、本実施形態に係る集音マイク44、ハイパスフィル
タ36、増幅器37、振幅値検出手段38及び短絡時刻
設定手段39を、実際の製造ラインの治具として用いる
ことが、コスト面で有利で、かつ、適確な調整ができる
特徴がある。
【0081】一方、上述した各実施形態は、リアクタ2
の固有振動数が一つであることを前提としたものであ
る。しかるに、リアクタ2の固有振動数が複数個存在
し、これらの周波数成分がそのままハイパスフィルタ3
6を通過した場合には、その合成値を最小にする騒音低
減パルスの立上がり時刻αo 及び立下がり時刻βo を決
定するので、騒音の除去効果が不十分である場合も有り
得る。
【0082】図26はこの点を考慮した本発明に係る直
流電源装置の第5の実施形態の構成を、部分的にブロッ
クで示した回路図である。この実施形態は図18に示し
た実施形態のハイパスフィルタ36及び増幅器37の代
わりに、複数のバンドパスフィルタ36a,36b,
…,36nと、これらの出力をそれぞれ増幅する増幅器
37a,37b,…,37nが設けられている。また、
これに対応して、振幅値検出手段38aが複数の増幅器
の出力毎に各振幅値を検出し、短絡時刻設定手段39a
に加える。さらに、短絡時刻設定手段39aは各振幅値
毎に、騒音低減パルスの立上がり時刻α及び立下がり時
刻βを決定する。従って、短絡時刻設定手段39aを構
成する図示省略のEEPROMには、n個の各騒音低減
パルスの立上がり及び立下がりの時刻(α1 ,β1 ),
…,(αn ,βn )が記憶される。そして、短絡時刻設
定手段39aはこれら立上がり及び立下がりの時刻(α
1 ,β1 ),…,(αn ,βn )に応じた複数の騒音低
減パルスを出力する。
【0083】かくして、図26に示した第5の実施形態
によれば、リアクタ2の固有振動数が複数個存在する場
合でも、騒音を確実に除去できる効果がある。
【0084】なお、図26に示した第5の実施形態で
は、振動センサとしてリアクタ電流検出手段35を用い
たが、その代わりに、図24に示す圧電素子43あるい
は図25に示す集音マイク44を採用しても上述したと
同様な効果が得られる。
【0085】図27は本発明に係る直流電源装置の第6
の実施形態の構成を、部分的にブロックで示した回路図
であり、図中、図1と同一の要素には同一の符号を付し
てその説明を省略する。この実施形態は、駆動信号生成
手段11aが発生する騒音低減パルスの立上がり及び立
下がりの時刻α,βの代わりに、前述の休止時間x及び
短絡時間yを手動設定するためのダイヤルスイッチ等の
休止時間設定手段51及び短絡時間設定手段52を備
え、さらに、リアクタ2の温度を検出するリアクタ温度
センサ53の検出値に応じて設定値補正手段54が休止
時間x及び短絡時間yをそれぞれ補正して駆動信号生成
手段11aに加えるようにしたものである。
【0086】直流電源装置を構成するリアクタ2の温度
は、電源を投入してからの経過時間、負荷電流、周囲温
度等によって変化し、この温度変化に応じてリアクタ2
の固有振動数も変化する。一般にリアクタ2の温度が上
昇すると固有振動数は低下する傾向にある。そこで、こ
の実施形態は電源投入から適当な時点で、休止時間設定
手段51によって休止時間xを、短絡時間設定手段52
によって短絡時間yをそれぞれ設定して騒音が最小な状
態にする。その後、負荷や環境の変化によって、リアク
タ2の温度が変化した場合、リアクタ温度センサ53の
出力に応じて設定値補正手段54が騒音を最小にする方
向に休止時間x及び短絡時間yを補正するので、実質的
に騒音の無い状態に保持することができる。この実施形
態によれば、休止時間x及び短絡時間yを個々に設定す
るため、リアクタの振幅の減衰が大きい場合にも確実に
騒音を防止することができる。
【0087】なお、図27に示した第6の実施形態によ
れば、リアクタ温度センサ53の検出温度によって設定
値補正手段54が休止時間x及び短絡時間yを補正した
が、リアクタ2の温度変化に影響され難い構造あるいは
環境の場合には、休止時間設定手段51によって設定さ
れた休止時間x及び短絡時間設定手段52によって設定
された短絡時間yをそのまま採用しても良い。
【0088】なお、図27に示した第6の実施形態で
は、休止時間x及び短絡時間yを設定したが、この代わ
りに、騒音低減パルスの立上がり時刻α及び立下がり時
刻βを設定するようにしても良い。
【0089】図28は本発明の直流電源装置に係る第7
の実施形態の構成を、部分的にブロックで示した回路図
である。図中、図1と同一の要素には同一の符号を付し
てその説明を省略する。この実施形態はリアクタ2の温
度が1日の負荷の変化に応じて、あるいは、電源投入か
らの経過時間に応じて略一定のパターンで変化する場合
に対応させたもので、記憶手段60には、値が順次大き
くなる騒音低減パルスの立上がり時刻α1 〜αn と、値
が順次大きくなる騒音低減パルスの立下がり時刻β1
βn が記憶されている。設定データ選択手段61はこれ
らの記憶データを、スケジュール作成手段62の選択指
令に応じて選択して駆動信号生成手段11aに加えるよ
うになっている。この場合、立上がり時刻α1 に対応さ
せて立下がり時刻β1 を、立上がり時刻α2 に対応させ
て立下がり時刻β2 を、・・・というように選択しても
良く、リアクタの振幅の減衰が大きい場合には、立上が
り時刻α2 に対応させて立下がり時刻β1 を、立上がり
時刻α3 に対応させて立下がり時刻β2 を、・・・とい
うように選択してもよい。
【0090】かくして、第7の実施形態によれば、リア
クタ2の温度が1日の負荷の変化に応じて、あるいは、
電源投入からの経過時間に応じて変化する場合でも、そ
のパターンが一定であれば、騒音低減パルスの立上がり
時刻α及び立下がり時刻βを自動的に決定すると同様な
効果が得られ、また、リアクタの振幅の減衰が大きい場
合にも対応できる。
【0091】なお、図27及び図28に示す第6及び第
7の実施形態では、力率改善パルスの後に単一の騒音低
減パルスを発生させる場合について説明したが、力率改
善パルスの後に複数の騒音低減パルスを発生させる構成
にしたり、力率改善パルスを複数個発生させて、それぞ
れの後に一つまたは複数の騒音低減パルスを発生させた
り、あるいはまた、力率改善パルスを複数個発生させ
て、それぞれの前に一つまたは複数の騒音低減パルスを
発生させたりすることによって、騒音防止の効果を一層
高めることができる。
【0092】図29は上述した直流電源装置のいずれか
を適用した空気調和機の一実施形態の構成例を、部分的
にブロックで示した回路図である。この実施形態は交流
を直流に変換するコンバータ装置としての直流電源装置
と、この直流電源装置から出力された直流を可変電圧、
可変周波数の交流に変換して圧縮機駆動電動機に供給す
るインバータ装置とを備えている。ここに使用した直流
電源装置は、図18に例示したもので、図18中の短絡
素子駆動手段12として、ベースドライブ電源83とホ
トカプラ89とを有し、負荷9の代わりに、インバータ
装置90を介して、圧縮機駆動電動機91が接続されて
いる。また、図18に示した駆動信号生成手段11a、
ハイパスフィルタ36、増幅器37、振幅値検出手段3
8及び短絡時刻設定手段39の機能をマイクロコンピュ
ータを内蔵する室外制御部85に持たせたものである。
【0093】この空気調和機は室内機と室外機とでな
り、室内機を交流電源1に接続する構成になっている。
そして、室内機においては交流電源1から、ノイズフィ
ルタ71を介して、マイクロコンピュータを内蔵する室
内制御部72に動作電力を供給するようになっている。
室内制御部72にはリモコン装置78からの指令を受信
する受信部73、室内温度を検出する温度センサ74、
運転状態を表示する表示器75、図示省略の室内熱交換
器を通して風を室内に循環させる室内ファン76及び吹
出し空気の方向を変えるルーバ77が接続されている。
【0094】一方、室外機においても、ノイズフィルタ
81を介して、交流電源1から室外制御部85及び圧縮
機駆動電動機91に動作電力を供給するようになってい
る。この場合、ノイズフィルタ81の負荷側に、リアク
タ2と電流検出器82とが設けられている。そして、電
流検出器82の電流検出信号が室外制御部85に入力さ
れる。また、ノイズフィルタ81の負荷側の交流電圧を
監視して、ゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段
84が設けられ、その検出信号が室外制御部85に入力
される。室外制御部85には、さらに、室外熱交換器の
温度を検出する温度センサ86、運転モードに応じて冷
媒の循環方向を変える四方弁87、図示省略の室外熱交
換器に風を送り込む室外ファン88とが接続されてい
る。また、室外制御部85は室内制御部72と信号を送
受信してインバータ装置90を制御すると共に、ホトカ
プラ89にパルス電流を供給して短絡素子4をオン操作
する構成になっている。
【0095】上記のように構成された空気調和機の実施
形態の概略動作について以下に説明する。先ず、リモコ
ン装置78から運転開始、運転モード、室内設定温度、
室内ファンの風速、風向等の指令が受信部73に加えら
れる。これに応じて室内制御部72は運転状態等を表示
器75に表示し、室内ファン76及びルーバ77の駆動
制御を実行すると共に、設定温度と室内温度との偏差に
応じて圧縮機駆動電動機91を駆動する電源周波数(以
下、圧縮機周波数と言う)を演算し、運転モード信号と
併せて圧縮機周波数信号を室外制御部85に送信する。
室外制御部85は運転モード信号に応じて四方弁87を
励磁(又は非励磁)状態とし、圧縮機周波数に従ってイ
ンバータ装置90を制御し、室外ファン88を駆動する
と共に、温度センサ86の検出信号等によって四方弁8
7を制御して除霜運転等を行う。また、室外制御部85
は電流検出器82による電流検出値が予め設定された制
限値を越えないように、圧縮機周波数の補正等も行う。
さらに、室外制御部85は直流電源装置を構成するリア
クタ2に対する強制通電制御及び騒音低減制御を実行す
る。この場合、室外制御部85は、図18に示した、ハ
イパスフィルタ36及び増幅器37を含み、さらに、マ
イクロコンピュータには、駆動信号生成手段11a、振
幅値検出手段38及び短絡時刻設定手段39の各機能を
持たせている。そこで、室外制御部85はゼロクロス検
出器84によって検出された交流電圧のゼロクロス点か
ら、所定の時間を経過した時点にて力率改善パルスをホ
トカプラ89に加える。この場合、ベースドライブ電源
83がホトカプラ89の駆動電力を供給する。また、室
外制御部85はリアクタ2の振動に基づく騒音を防止す
る騒音低減パルスをホトカプラ89に加える。このと
き、電流検出器82の検出電流値に基づいて、図18を
用いて説明したように、モード設定手段により自動調整
モードに設定すると、騒音低減パルスの立上がり時刻α
及び立下がり時刻βを決定する。もし、自動調整モード
に設定されていなかった場合には、製造ラインの最終の
製品段階又は前回の運転時に決定されて、EEPROM
に記憶された値を読出して騒音低減パルスをホトカプラ
89に加える。
【0096】かくして、図29に示した実施形態によれ
ば、力率を改善しながらも騒音を経済的かつ適確に防止
した空気調和機が得られる。
【0097】なお、図29に示した実施形態では図18
を用いて説明した直流電源装置を採用したが、この代わ
りに、図12〜図17を用いて説明したように、予め測
定して得られるリアクタ2の固有振動周期に基づいて騒
音低減パルスの立上がり時刻α及び立下がり時刻βを決
定するものでも良く、さらに、図24を用いて説明した
圧電素子の出力信号、あるいは、図25を用いて説明し
た集音マイクの出力信号に基づいて騒音低減パルスの立
上がり時刻α及び立下がり時刻βを決定するようにして
も良い。
【0098】また、複数の固有振動数を有するリアクタ
2を用いる場合には、図26を用いて説明したように、
固有振動数に対応する複数の騒音低減パルスをホトカプ
ラ89に加える構成を採用することが有利である。
【0099】さらに、自動設定が不要である場合には、
図27を用いて説明したように、休止時間設定手段及び
短絡時間設定手段を設けるようにしても良く、あるい
は、図28を用いて説明したように、騒音低減パルスの
立上がり時刻α及び立下がり時刻βを適宜に選択するよ
うにしても、力率を改善しながらも騒音を経済的かつ適
確に防止した空気調和機が得られる。
【0100】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1に記載の直流電源装置によれば、交流電源を、リ
アクタを介して、力率改善パルスにによって短絡する短
絡期間の前後の少なくとも一方にて、騒音低減パルスに
よって短絡させるに当たり、力率改善の短絡期間からリ
アクタの固有振動周期の略1/6だけ間隔を空け、か
つ、リアクタの固有振動周期の略1/6の期間だけ短絡
するようにしたので、力率を改善しながらもリアクタの
短絡により発生する騒音を簡単な構成により経済的かつ
適確に防止することができる。
【0101】請求項2に記載の直流電源装置によれば、
力率改善の短絡期間からリアクタの固有振動周期の1/
6よりも僅かに長い時間だけ離隔し、かつ、リアクタの
固有振動周期の1/6よりも僅かに短い期間だけ短絡さ
せるようにしたので、振動の減衰に伴って発生すること
が有り得る騒音をも防止することができる。
【0102】請求項3に記載の直流電源装置によれば、
騒音低減の短絡の開始時刻及び短絡時間を、リアクタの
振動が最小になるように自動決定するので、リアクタの
重量や寸法のバラツキが大きくても振動を低く抑えて騒
音の発生を防止することができる。
【0103】請求項4,5,6に記載の直流電源装置に
よれば、振動検出手段としてそれぞれリアクタを流れる
電流を検出する電流センサ、リアクタを構成する鉄芯の
振動を検出する圧電素子、リアクタから発生する騒音を
検出する集音マイクを用いているので、振動振幅を確実
に検出することができる。
【0104】請求項7に記載の直流電源装置によれば、
リアクタの振動振幅を固有振動数毎に検出し、これらの
固有振動数の振幅がそれぞれ最小になるように複数回に
亘って短絡及び短絡解除を実行するので、固有振動数が
複数個のリアクタであっても、振動をより低く抑えて騒
音の発生を防止することができる。
【0105】請求項8に記載の直流電源装置によれば、
リアクタの振動成分を複数のバンドパスフィルタで検出
するので、複雑な処理が不要になるという利点がある。
【0106】請求項9に記載の直流電源装置によれば、
力率改善の短絡期間に対する休止期間と、騒音低減の短
絡時間とをそれぞれ設定し、その設定値に従って騒音低
減の短絡及び短絡解除を実行するようにしたので、騒音
が最小となる点を手動により調整できる。
【0107】請求項10に記載の直流電源装置によれ
ば、さらに、リアクタの温度に応じて、手動設定された
値を補正するので、時間の経過に応じてリアクタの固有
振動周波数が次第にずれたとしても、騒音の増大を抑制
することができる。
【0108】請求項11に記載の直流電源装置によれ
ば、騒音低減のための短絡期間の開始時刻及び短絡期間
を複数個記憶させ、予め定められたスケジュールに従っ
てデータを選択して短絡及び解除を実行するようにした
ので、スケジュールに従った負荷の変動等による騒音の
発生を未然に防止することができる。
【0109】請求項12に記載の直流電源装置によれ
ば、力率改善の短絡期間の前後の少なくとも一方にて、
複数回に亘って交流電源を短絡するようにしたので、騒
音の発生をさらに適確に防止することができる。
【0110】請求項13に記載の空気調和機によれば、
交流を直流に変換するコンバータ装置として、上述した
直流電源装置のいずれかを用いたので、力率を改善しな
がらも騒音を経済的かつ適確に防止した空気調和機を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎技術としての直流電源装置の第1
の構成例を、部分的にブロックで示した回路図。
【図2】図1に示した装置の動作を説明するための各部
の波形図。
【図3】本発明の基礎技術としての直流電源装置の第2
の構成例に係わる各部の信号波形図。
【図4】本発明の基礎技術としての直流電源装置の第3
の構成例を、部分的にブロックで示した回路図。
【図5】本発明の基礎技術としての直流電源装置の第4
の構成例に係わる各部の信号波形図。
【図6】本発明の基礎技術としての直流電源装置の第5
の構成例に係わる各部の信号波形図。
【図7】図1及び図4に示した装置の主要素の詳細な構
成を説明するための説明図。
【図8】図1及び図4に示した装置の主要素の動作を説
明するために、力率改善パルスと騒音低減パルスとの間
の休止時間及び騒音低減パルスのパルス幅の関係を示し
たタイムチャート。
【図9】図1及び図4に示した装置の主要素の動作を説
明するために、力率改善パルスと騒音低減パルスとの間
の休止時間及び騒音低減パルスのパルス幅の関係を示し
たタイムチャート。
【図10】図1及び図4に示した装置の主要素の動作を
説明するために、力率改善パルスと騒音低減パルスとの
間の休止時間及び騒音低減パルスのパルス幅の関係を示
したタイムチャート。
【図11】図1及び図4に示した装置の主要素の動作を
説明するために、力率改善パルスと騒音低減パルスとの
間の休止時間及び騒音低減パルスのパルス幅の関係を示
したタイムチャート。
【図12】本発明に係る直流電源装置の第1の実施形態
の構成を示す回路図。
【図13】図12に示した第1の実施形態の動作を説明
するための電圧、電流波形図。
【図14】図12に示した第1の実施形態の動作を説明
するための電圧、電流波形図。
【図15】図12に示した第1の実施形態の動作を説明
するための高調波電流波形図。
【図16】図12に示した第1の実施形態の動作を説明
するための振動電流波形図。
【図17】図12に示した第1の実施形態の動作を説明
するための振動電流波形図。
【図18】本発明に係る直流電源装置の第2の実施形態
の構成を、部分的にブロックで示した回路図。
【図19】図18に示した第2の実施形態の動作を説明
ための電圧、電流波形図。
【図20】図18に示した第2の実施形態の動作を説明
ための電圧、電流波形図。
【図21】図18に示した第2の実施形態の動作を説明
するために、振動成分の振幅値と時間との関係を示した
線図。
【図22】図18に示した第2の実施形態の動作を説明
するために、振動成分の振幅値と時間との関係を示した
線図。
【図23】本発明に係る直流電源装置の第3の実施形態
の、振動センサの取付け状態を示す図。
【図24】本発明に係る直流電源装置の第3の実施形態
の構成を、部分的にブロックで示した回路図。
【図25】本発明に係る直流電源装置の第4の実施形態
の構成を、部分的にブロックで示した回路図。
【図26】本発明に係る直流電源装置の第5の実施形態
の構成を、部分的にブロックで示した回路図。
【図27】本発明に係る直流電源装置の第6の実施形態
の構成を、部分的にブロックで示した回路図。
【図28】本発明に係る直流電源装置の第7の実施形態
の構成を、部分的にブロックで示した回路図。
【図29】本発明に係る空気調和機の一実施形態の構成
を、部分的にブロックで示した回路図。
【符号の説明】
1 交流電源 2 リアクタ 3 第1のダイオードブリッジ 4 短絡素子 5 第2のダイオードブリッジ 6,7,8 平滑用電解コンデンサ 9 負荷 10,84 ゼロクロス検出手段 11 駆動信号生成手段 12 短絡素子駆動手段 31,32 パルス発生回路 33 ダミー抵抗 34 ベース駆動回路 35 リアクタ電流検出手段 36 ハイパスフィルタ 36a〜36n バンドパスフィルタ 37,37a〜37n 増幅器 38,38a 振幅値検出手段 39,39a 短絡時刻設定手段 41 鉄芯 42 巻線 43 圧電素子 44 集音マイク 51 休止時間設定手段 52 短絡時間設定手段 53 リアクタ温度センサ 54 設定値補正手段 60 記憶手段 61 設定データ選択手段 62 スケジュール作成手段 72 室内制御部 73 受信部 78 リモコン装置 82 電流検出器 83 ベースドライブ電源 85 室外制御部 89 ホトカプラ 90 インバータ装置 91 圧縮機駆動電動機

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源からの交流電圧を直流電圧に整流
    する整流手段及びこの整流手段に直列に接続されたリア
    クタを有する直流電源装置において、前記交流電圧が零
    点を通過した後の所定の短期間、前記リアクタを介し
    て、前記交流電源を短絡する第1の短絡手段と、前記第
    1の短絡手段が前記交流電源を短絡する前後の少なくと
    も一方にて、前記所定の短期間よりも短い期間、前記リ
    アクタを介して、前記交流電源を短絡する第2の短絡手
    段とを備え前記第2の短絡手段は、前記第1の短絡手段
    の短絡期間から前記リアクタの固有振動周期の略1/6
    の期間だけ間隔を空け、かつ、前記リアクタの固有振動
    周期の略1/6の期間だけ短絡することを特徴とする直
    流電源装置。
  2. 【請求項2】前記第2の短絡手段は、前記第1の短絡手
    段の短絡期間から前記リアクタの固有振動周期の1/6
    よりも僅かに長い期間だけ間隔を空け、かつ、前記リア
    クタの固有振動周期の1/6よりも僅かに短い期間だけ
    短絡させることを特徴とする請求項1に記載の直流電源
    装置。
  3. 【請求項3】交流電源からの交流電圧を直流電圧に整流
    する整流手段及びこの整流手段に直列に接続されたリア
    クタを有する直流電源装置において、前記交流電圧が零
    点を通過した後の所定の短期間、前記リアクタを介し
    て、前記交流電源を短絡する第1の短絡手段と、前記第
    1の短絡手段が前記交流電源を短絡する前後の少なくと
    も一方にて、前記所定の短期間よりも短い期間、前記リ
    アクタを介して、前記交流電源を短絡する第2の短絡手
    段と、前記リアクタの振動振幅を検出する振動検出手段
    と、前記第2の短絡手段の短絡及び短絡解除の時刻を逐
    次変化させ、前記振動検出手段によって検出される前記
    リアクタの振動振幅が最小になる時刻を検出し、この時
    刻を設定する短絡時刻設定手段とを備え、前記第2の短
    絡手段は、前記短絡時刻設定手段によって設定された短
    絡時刻に従って、短絡及び短絡解除を実行することを特
    徴とする直流電源装置。
  4. 【請求項4】前記振動検出手段は、前記リアクタを流れ
    る電流を検出する電流センサと、この電流センサの出力
    信号から前記リアクタの固有振動成分を抽出するハイパ
    スフィルタと、このハイパスフィルタの出力信号から振
    動振幅を検出する振幅値検出手段とを含むことを特徴と
    する請求項3に記載の直流電源装置。
  5. 【請求項5】前記振動検出手段は、前記リアクタを構成
    する鉄芯の振動を検出する圧電素子と、この圧電素子の
    出力信号から前記リアクタの固有振動成分を抽出するハ
    イパスフィルタと、このハイパスフィルタの出力信号か
    ら振動振幅を検出する振幅値検出手段とを含むことを特
    徴とする請求項3に記載の直流電源装置。
  6. 【請求項6】前記振動検出手段は、前記リアクタから発
    生する音を検出する集音マイクと、この集音マイクの出
    力信号から前記リアクタの固有振動成分を抽出するハイ
    パスフィルタと、このハイパスフィルタの出力信号から
    振動振幅を検出する振幅値検出手段とを含むことを特徴
    とする請求項3に記載の直流電源装置。
  7. 【請求項7】交流電源からの交流電圧を直流電圧に整流
    する整流手段及びこの整流手段に直列に接続されたリア
    クタを有する直流電源装置において、前記交流電圧が零
    点を通過した後の所定の短期間、前記リアクタを介し
    て、前記交流電源を短絡する第1の短絡手段と、前記第
    1の短絡手段が前記交流電源を短絡する前後の少なくと
    も一方にて、前記所定の短期間よりも短い期間、前記リ
    アクタを介して、前記交流電源を短絡する第2の短絡手
    段と、前記リアクタの振動振幅を、前記リアクタの固有
    振動数毎に検出する振動検出手段と、前記第2の短絡手
    段の短絡及び短絡解除の時刻を逐次変化させ、前記振動
    検出手段によって検出される前記リアクタの振動振幅が
    最小になる時刻を前記リアクタの固有振動数毎に検出
    し、これらの時刻を設定する短絡時刻設定手段とを備
    え、前記第2の短絡手段は、前記短絡時刻設定手段によ
    って設定された短絡時刻に従って、前記リアクタの固有
    振動数毎に短絡及び短絡解除を実行することを特徴とす
    る直流電源装置。
  8. 【請求項8】前記振動検出手段は、前記リアクタの振動
    成分を検出するセンサと、このセンサの出力信号から前
    記リアクタの固有振動成分を抽出する複数のバンドパス
    フィルタと、このバンドパスフィルタの出力信号から振
    動成分毎に振動振幅を検出する振幅値検出手段とを含む
    ことを特徴とする請求項7に記載の直流電源装置。
  9. 【請求項9】交流電源からの交流電圧を直流電圧に整流
    する整流手段及びこの整流手段に直列に接続されたリア
    クタを有する直流電源装置において、前記交流電圧が零
    点を通過した後の所定の短期間、前記リアクタを介し
    て、前記交流電源を短絡する第1の短絡手段と、前記第
    1の短絡手段が前記交流電源を短絡する前後の少なくと
    も一方にて、前記所定の短期間よりも短い期間、前記リ
    アクタを介して、前記交流電源を短絡する第2の短絡手
    段と、前記第1の短絡手段の短絡期間と前記第2の短絡
    手段の短絡期間との間隔を設定する休止時間設定手段
    と、前記第2の短絡手段の短絡時間を設定する短絡時間
    設定手段とを備え、前記第2の短絡手段は設定された間
    隔時間及び短絡時間に従って短絡及び短絡解除を実行す
    ることを特徴とする直流電源装置。
  10. 【請求項10】さらに、前記リアクタの温度を検出する
    温度センサと、前記温度センサの温度検出値に応じて、
    休止時間設定手段で設定された間隔時間及び前記短絡時
    間設定手段で設定された短絡時間を補正して前記第2の
    短絡手段に加える設定値補正手段と、を備えたことを特
    徴とする請求項8に記載の直流電源装置。
  11. 【請求項11】交流電源からの交流電圧を直流電圧に整
    流する整流手段及びこの整流手段に直列に接続されたリ
    アクタを有する直流電源装置において、前記交流電圧が
    零点を通過した後の所定の短期間、前記リアクタを介し
    て、前記交流電源を短絡する第1の短絡手段と、前記第
    1の短絡手段が前記交流電源を短絡する前後の少なくと
    も一方にて、前記所定の短期間よりも短い期間、前記リ
    アクタを介して、前記交流電源を短絡する第2の短絡手
    段と、前記第1の短絡手段の短絡期間と前記第2の短絡
    手段の短絡期間との間隔を設定するための複数種類の間
    隔時間データ、及び、前記第2の短絡手段の短絡時間を
    設定するための複数種類の短絡時間データを記憶する記
    憶手段と、予め定められたスケジュールに従って前記記
    憶手段に記憶された間隔時間データ及び短絡時間データ
    を前記第2の短絡手段に加える設定データ選択手段とを
    備え、前記第2の短絡手段は前記設定データ選択手段で
    選択されたデータに従って短絡及び短絡解除を実行する
    ことを特徴とする直流電源装置。
  12. 【請求項12】前記第2の短絡手段は、前記第1の短絡
    手段が前記交流電源を短絡する前後の少なくとも一方に
    て、複数回に亘って、前記リアクタを介して、前記交流
    電源を短絡することを特徴とする請求項1乃至11のい
    ずれかに記載の直流電源装置。
  13. 【請求項13】交流を直流に変換するコンバータ装置
    と、このコンバータ装置で変換された直流を可変電圧、
    可変周波数の交流に変換して圧縮機駆動電動機に供給す
    るインバータ装置とを備えた空気調和機において、前記
    コンバータ装置として請求項1乃至12のいずれかに記
    載の直流電源装置を用いたことを特徴とする空気調和装
    置。
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