JPH1017858A - 蓄冷材 - Google Patents

蓄冷材

Info

Publication number
JPH1017858A
JPH1017858A JP8170419A JP17041996A JPH1017858A JP H1017858 A JPH1017858 A JP H1017858A JP 8170419 A JP8170419 A JP 8170419A JP 17041996 A JP17041996 A JP 17041996A JP H1017858 A JPH1017858 A JP H1017858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cold storage
storage material
bag
freezing point
mixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8170419A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihide Takino
佳秀 滝野
Yukihiro Hamada
行裕 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
URIYUU KK
Original Assignee
URIYUU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by URIYUU KK filed Critical URIYUU KK
Priority to JP8170419A priority Critical patent/JPH1017858A/ja
Publication of JPH1017858A publication Critical patent/JPH1017858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被保冷物を効率よく保冷または冷却する。 【解決手段】 蓄冷材1は、1〜3重量%のポリアクリ
ル酸ソーダと69〜47重量%の水とを混合したゲル状
の蓄冷物質2に、30〜50重量%のプロピレングリコ
ールを混合して、可撓性を有する袋体3内に液密に封止
されている。このような蓄冷物質2は、約−20℃〜約
−40℃に冷却されても、固形状とならずにゲル状であ
り、蓄冷材1は変形可能であり、被保冷物に広い接触面
積で接触することができる。袋体3の内部空間5が、相
互に連通する貯留空間6に分割されており、蓄冷物質2
が少量であっても偏ることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、たとえば食料品を
保冷するための蓄冷材に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば贈答用または共同購入された生
鮮食料品を販売店から購入者へ配送するときに、生鮮食
料品を保冷する必要がある場合には、蓄冷材が用いられ
る。蓄冷材は、吸水性ポリマーと水とを混合したゲル状
の蓄冷物質が袋体内に収納されて、構成されている。蓄
冷材は、たとえば冷凍庫を用いて冷却され、このように
冷却された状態で、たとえば発泡スチロールによって形
成された保冷容器に、生鮮食料品とともに蓄冷材を収納
して、生鮮食料品を保冷している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
蓄冷材は、蓄冷物質の凝固点が水の凝固点とほぼ同じで
あり、水の凝固点とほぼ同じである0℃付近の凝固点以
下の温度に冷却されると、蓄冷物質が凝固してしまう。
このために、水の凝固点よりも低い温度に蓄冷材を冷却
すると、蓄冷材が固形状となってしまう場合があるの
で、水の凝固点よりも低い温度に生鮮食料品などの被保
冷物を保冷する場合に、蓄冷材を被保冷物に大きな接触
面積で接触させることができない場合があり、保冷効果
が低くくなってしまう。また、蓄冷材が固形状となって
しまった場合には、前述のように配送するときに、保冷
容器内に被保冷物とともに蓄冷材を収納して運搬する際
に、振動や保冷容器の傾斜によって硬い蓄冷材が被保冷
物に衝突してしまい、被保冷物が傷付いてしまうおそれ
がある。
【0004】したがって本発明の目的は、水の凝固点よ
りも低い温度で被保冷物に広い接触面積で接触して効率
よく保冷することができ、かつ衝突による被保冷物の傷
付きを防止することができる蓄冷材を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸水性ポリマ
ーと水とを混合したゲル状の蓄冷物質に、凝固点降下剤
を混合して、可撓性を有する袋体内に液密に封止したこ
とを特徴とする蓄冷材である。 本発明に従えば、袋体内に封止される蓄冷物質はゲル状
であり、この蓄冷物質には、凝固点降下剤が混合されて
いる。これによって、蓄冷物質の凝固点が水の凝固点よ
りも低い温度に降下され、蓄冷材が、水の凝固点よりも
低い温度に冷却されても、固形状になることを防ぐこと
が可能となる。したがって、被保冷物を水の凝固点より
も低い温度で保冷または冷却する場合にも蓄冷材を変形
させて、広い接触面積で被保冷物に接触させることがで
き、被保冷物を効率よく保冷または冷却することができ
る。また、ゲル状の蓄冷材は柔軟に変形可能であるの
で、蓄冷材が被保冷物に衝突しても、衝撃力を蓄冷材の
変形によって吸収し、被保冷物が傷付きにくく、かつ逆
に蓄冷材の袋体が大きな外力を受けて損傷してしまうこ
とがない。
【0006】また本発明は、蓄冷物質は、1〜3重量%
の吸水性ポリマーであるポリアクリル酸ソーダと69〜
47重量%の水とを混合して生成されたゲル状物質から
成り、凝固点降下剤は、30〜50重量%のプロピレン
グリコールから成ることを特徴とする。 本発明に従えば、前述のような混合比で、ポリアクリル
酸ソーダと水とが混合され、さらにプロピレングリコー
ルが混合される。これによって、プロピレングリコール
が混合された蓄冷物質は、約−20℃〜約−40℃に冷
却されても、ゲル状である。したがって、被保冷物を前
記のような低い温度で保冷または冷却する必要がある場
合にも、蓄冷材を被保冷物に広い接触面積で接触させ
て、効率よく保冷または冷却することができる。また、
蓄冷材が硬い被保冷物に衝突しても、その衝撃力を蓄冷
材の変形によって吸収することができるので、被保冷物
が傷付きにくく、かつ逆に蓄冷材の袋体が大きな外力を
受けて損傷してしまうことがない。さらに、蓄冷物質は
ポリアクリル酸ソーダ、水およびプロピレングリコール
から成るので、人体に無害であって、身体の冷却や食料
品を保冷するためにも好適に用いることができる。
【0007】さらに本発明は、袋体は、凝固点降下剤を
混合した蓄冷物質が収納され、相互に連通する複数の貯
留空間を有することを特徴とする。 本発明に従えば、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質
は、袋体の複数の貯留空間に収納され、凝固点降下剤が
混合された蓄冷物質が少量であっても、各貯留空間の間
の連通孔やすき間によって流動性が抑制され、容易に偏
ることなく全貯留空間に分散させて広い領域を冷却する
ことができる。また、各貯留空間は相互に連通してお
り、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質を、指で押すな
どして任意の貯留空間だけに移動させて偏らせ、特定の
領域を集中的に冷却することが可能である。したがっ
て、蓄冷材を用いる用途に応じて、凝固点降下剤が混合
された蓄冷物質を、袋体内に平均的に分散して平坦状と
し、または袋体内で偏らせて袋体の一部だけを膨出させ
た状態とし、蓄冷材を希望する形状に変形させて用いる
ことが可能であり、利便性が向上される。
【0008】さらに本発明は、袋体と凝固点降下剤が混
合された蓄冷物質とは、少なくとも一部が透光性を有
し、袋体の外面および/または内面には所定の表示内容
が表示されることを特徴とする。 本発明に従えば、袋体に文字や図柄などの所定の表示内
容がたとえばプリント印刷などの公知の技術によって表
示されており、袋体と凝固点降下剤が混合された蓄冷物
質との透光性を有する領域を介して、袋体の表示される
側とは反対側からも表示内容を確認することができ、利
便性が向上される。 さらに詳しくは、前記凝固点降下剤混合の蓄冷物質は、
透明ないしは半透明であり、透光性を有する。また袋体
はたとえば合成樹脂フィルムによって実現することがで
き、合成樹脂の材質またはコーティングによって透光、
半透明、不透明とすることができる。このような袋体が
半透明および不透明な場合には、表示領域を臨める領域
だけを透明にすることによって、袋体の外面または内面
もしくは両面の表示内容を、前記表示領域を臨める領域
およびその下方の蓄冷物質を透過して視認することがで
きる。このような構成によって、たとえば蓄冷材を氷枕
として用いたときに、下側に配置される袋体のシート状
部分の表示を上側に配置されるシート状部分の透光領域
を介して視認することができ、表示を見るために蓄冷材
を裏返さなくてもよいという利便性がある。特に下側の
シート状部分の表示内容を示温塗料を使って表示するこ
とによって、蓄冷材の温度を直接表示したり、適温/不
適温の別を表示し、上側の透光領域を介してその表示を
蓄冷材を置いたままで上方から視認することが可能であ
る。またこの表示を袋体の内面に形成することによって
表示の欠損や消滅を防ぐことができる。さらにこの表示
を袋体の外面および内面に形成することによって、蓄冷
材の表裏いずれの側からでも表示内容を視認することが
でき、袋体の表裏両面による広い表示領域が得られ、多
くの表示内容を表示することができる。このように袋体
および凝固点降下剤が混合された蓄冷物質の少なくとも
一部、好ましくは全部が透光性を有することによって、
蓄冷材の一表面側の表示内容を他表面側からも視認する
ことができ、蓄冷材の使用上の利便性が格段に向上され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の蓄
冷材1を示す断面図であり、図2は図1の上側から見た
蓄冷材1の平面図であり、図3は図2の切断面線III
−IIIから見た断面図であり、図4は図2の切断面線
IV−IVから見た断面図である。蓄冷材1は、吸水性
ポリマーと水とが混合されてゲル状とされた蓄冷物質2
に凝固点降下剤を混合して、可撓性を有する袋体3内に
液密に封止して構成されている。蓄冷物質2は、1〜3
重量%の吸水性ポリマーであるポリアクリル酸ソーダと
69〜47重量%の水とを混合して生成されたゲル状物
質から成り、凝固点降下剤は、30〜50重量%のプロ
ピレングリコールから成る。このような凝固点降下剤が
混合された蓄冷物質2は、透光性を有する。
【0010】このような蓄冷材1は、たとえば冷凍庫を
用いて冷却した後に、被保冷物に接触させて被保冷物を
保冷または冷却する。蓄冷物質2には、凝固点降下剤が
混合されており、これによって、蓄冷物質2の凝固点が
水の凝固点よりも低い温度に降下され、蓄冷材1が、水
の凝固点よりも低い温度に冷却されても固形状になるこ
とを防ぐことが可能となる。本形態において、ポリアク
リル酸ソーダと水とが混合され、さらにプロピレングリ
コールが混合されるので、プロピレングリコールが混合
された蓄冷物質2は、約−20℃〜約−40℃に冷却さ
れても、固形状とならずにゲル状である。
【0011】袋体3は、耐熱性、耐寒性および耐薬品性
を有する材料から成り、円筒状のシート状体の各開口周
縁部4a,4bが、溶着領域S1,S2において熱溶着
されて、液密に閉じた略偏平な内部空間5が形成され
る。この内部空間5に、凝固点降下剤が混合された蓄冷
物質2が収納されている。また袋体3は、略格子状に配
置された溶着領域S3において熱溶着され、内部空間5
が複数の貯留空間6a,6b,6cに分割されている。
溶着領域S3は、その幅D1が約2mmであり、間隔L
1=約50mm毎に配置されている。
【0012】各貯留空間6aは、図2のように平面的に
見たときに一辺の長さL2=L1−D1=約48mmの
略正方形状であって、図2の上下方向に3つ、図2の左
右方向に5つ並んている。貯留空間6bは、前述のよう
に並ぶ各貯留空間6aの3つ並ぶ方向の両側におよび5
つ並ぶ方向の一方側(図2の右側)に隣接して配置さ
れ、図2のように平面的に見たときに長辺の長さL2=
48mmであり、短辺の長さL3が約14mmの略長方
形状である。各貯留空間6cは、前述のように並ぶ各貯
留空間6aの5つ並ぶ方向の一方側(図2の右側)の各
角部に配置され、図2のように平面的に見たときに一辺
の長さL3が約14mmの略正方形状である。以下、各
貯留空間6a〜6bを総称するときには、添字a〜cを
省略する場合がある。
【0013】前述の格子状の溶着領域S3は、断続的に
延びており、各貯留空間6の各隅部に対応する部分に
は、間隔L20=10mmの非溶着領域S4が存在す
る。この非溶着領域S4によって、すき間が形成され、
このすき間が形成されることによって各貯留空間6は隣
接する貯留空間6と相互に連通し、各貯留空間6内の凝
固点降下剤が混合された蓄冷物質2が、たとえば図2に
矢符Aで示すように移動することができる。しかも、非
溶着領域S4が、各貯留空間6の各隅部に対応する部分
に配置されているので、各貯留空間6内の凝固点降下剤
が混合された蓄冷物質2は、1つの非溶着領域S4を介
して、隣接する3つの貯留空間6に移動可能であり、各
貯留空間6間で容易に移動することができる。
【0014】このように、凝固点降下剤が混合された蓄
冷物質2は、袋体3内の複数の貯留空間6に収納され、
凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2が少量であって
も、偏ることなく広範囲に分散させることができる。ま
た、各貯留空間6は相互に連通しており、凝固点降下剤
が混合された蓄冷物質2を、各貯留空間の間で移動させ
て偏らせることが可能である。本形態において、1重量
%のポリアクリル酸ソーダに49重量%の水を混合した
蓄冷物質2に、50重量%のプロピレングリコールが混
合され、このような凝固点降下剤が混合された蓄冷物質
2は、約500cc収納されている。このような混合比
で、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2は、約−40
℃に冷却されても凝固することがない。
【0015】溶着領域S3の幅D1および間隔L1は、
たとえば蓄冷材1の用途に応じて、適宜選択可能であ
り、たとえば間隔L1を約70mmに選び、各貯留空間
6の膨らみを大きくすることができるように構成し、内
部空間5に収納される凝固点降下剤が混合された蓄冷物
質2の量を多くして、保冷可能な時間を長くすることが
できるようにしてもよい。また間隔L20を適宜選択
し、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2の各貯留空間
6間における移動しやすさを、選択するようにしてもよ
い。さらに、その他の各貯留空間6を規定する寸法につ
いても、適宜選択可能であることは勿論である。
【0016】図5は、袋体3の一部を拡大して示す断面
図である。袋体3を構成するシート状体は、内側から第
1シート7a、第2シート7bおよび第3シート7cを
有する。最も内側の第1シート7aは、リニア低密度ポ
リエチレンから成り、第1シート7aの外側に配置され
る第2シート7bと最も外側の第3シート7cとは、ナ
イロンからそれぞれ成る。第1〜第3シート7a〜7c
の厚みT1,T2,T3は、それぞれ65〜120μm
に選ばれ、第1シート7aと第2シート7bとは、その
間、合成樹脂から成る接着層8aが介在されて接着さ
れ、第2シート7bと第3シート7cとは、その間に合
成樹脂から成る接着層8bが介在され接着されている。
この袋体3は透光性を有する。
【0017】このように第1〜第3シート7a〜7cを
接着層8a,8bを介在させて接着したシート状態から
なる袋体3を用いることによって、特にナイロンの耐熱
性およびリニア低密度ポリエチレンの耐寒性によって、
前述のように耐熱性および耐寒性を備え、蓄冷材1をた
とえば冷凍庫によって−40℃に繰り返し冷却したり、
またはたとえば電子レンジによって100℃に繰り返し
昇温しても、袋体3が劣化による亀裂やピンホールが発
生することがなく、袋体3内の凝固点降下剤が混合され
た蓄冷物質2が袋体3から漏れ出してしまうことがな
い。また、袋体3は耐薬品性を備え、消毒薬を用いて袋
体3を消毒しても、袋体3が変質することがなく、袋体
3内の凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2が袋体3か
ら漏れ出してしまうことがない。さらに、最も内側の第
1シート7aがリニア低密度ポリエチレンから成るの
で、容易に前述のように熱溶着することができる。
【0018】この蓄冷材1は、家庭用冷蔵庫の冷蔵室ま
たは冷凍室に収容して冷却した後に、図6に示すように
たとえば手9に巻付けて、たとえば紐10を用いて脱落
しないように装着して、被保冷物となる身体の一部を冷
す、いわゆるアイシングのために用いることができる。
たとえばテニス、ゴルフ、野球またはサッカーなどのス
ポーツの後に、たとえば手9あるいは足を冷すために用
いてもよく、また、医療目的にたとえば打撲によって炎
症した部分を冷すために、または氷枕、氷嚢に代えて用
いてもよい。
【0019】凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2は、
前述のように冷却されてもゲル状であるので、蓄冷材1
は容易に変形する。したがって、蓄冷材1を変形させ
て、広い接触面積を有する接触面で手9などに接触させ
ることができ、手9を平均的に効率よく冷すことができ
る。このように、蓄冷材1を用いて身体の一部を冷す場
合に、たとえば冷凍室で3時間冷却して蓄冷材1の温度
が、たとえば水の凝固点以下といった低い温度の場合に
は、タオルなどの布で蓄冷材1を包んで、身体に強い刺
激を与えないように用いてもよい。さらに、内部空間5
が相互に連通した各貯留空間6に分割され、凝固点降下
剤が混合された蓄冷物質2が少量であっても、偏ること
なく広範囲に分散させることができるので、凝固点降下
剤が混合された蓄冷物質2の量を少なくして、身体の広
範囲な部分を冷し過ぎにならないように冷すことができ
る。
【0020】また蓄冷材1が変形可能であるので、装着
感が良好である。さらに袋体3が、円筒状のシート状体
の各開口周縁部4a,4bを溶着して構成されているの
で、図3に示すように蓄冷材1の両側部11a,11b
の外表面が滑らかであり、身体に接触しても違和感が小
さい。また、蓄冷材1の両側部11a,11bおよび一
端部11cには貯留空間6bが形成されており、貯留空
間6bは貯留空間6aに比べて膨らみが小さく、両側部
11a,11bおよび一端部11cの違和感が小さい。
【0021】また、各貯留空間6は相互に連通してお
り、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2を、各貯留空
間の間で移動させて偏らせることが可能であるので、蓄
冷材1を用いる前に持ち運ぶ場合には、凝固点降下剤が
混合された蓄冷物質2を偏らせて、その凝固点降下剤が
混合された蓄冷物質2の袋体3を介して周囲に臨む面積
を小さくして、蓄冷材1の運搬中に、凝固点降下剤が混
合された蓄冷物質2の温度が昇温しにくくすることがで
きる。また、蓄冷材1は、ロール状に巻回することも可
能であり、ロール状に巻回して、凝固点降下剤が混合さ
れた蓄冷材2の袋体3を介して周囲に臨む面積を小さく
してもよい。さらに、このように凝固点降下剤が混合さ
れた状態または蓄冷材1を巻回した状態で局部的に冷や
すこともできる。
【0022】また蓄冷材1は、図6に示す場合と同様
に、被保冷物となる缶ジュースまたは缶ビールなどの飲
料が収容された金属製の缶体12に巻付けて、紐10を
用いて装着し、保冷または冷却することができる。たと
えば家庭用冷蔵庫などで冷却された缶体12を保冷する
ことが可能であり、また屋外で蓄冷材1を氷水の代わり
に用いて、缶体12を冷却することが可能である。この
ように蓄冷材1を、缶体12の保冷または冷却に用いる
場合にも、蓄冷材1が変形可能であるので、接触面積を
広くして効率よく保冷または冷却することができる。
【0023】さらに蓄冷材1は、たとえば図8に示すよ
うに、発泡スチロールから成る保冷容器13内に、缶体
12とともに収納して用いることができる。このように
して、たとえば家族または友人と行楽するときに、缶体
12を目的地まで保冷した状態で、または目的地に到着
するまでに冷却しながら運搬することができる。このよ
うに複数の缶体12を保冷または冷却する場合には、た
とえば各缶体12と、各蓄冷材1とを積層して、たとえ
ば各缶体12の自重および各蓄冷材1の自重によって、
または人為的に各蓄冷材1を変形させて、各缶体12に
広い接触面積で接触させて効率よく保冷または冷却する
ことができる。
【0024】さらに蓄冷材1は、たとえば図9に示すよ
うに、発泡スチロールから成る保冷容器13内に、被保
冷物であるたとえばかになどの魚介類14とともに収納
して用いることができる。魚介類14は、まぐろ、鮭、
海老、いか、たこまたは帆立貝などであってもよい。こ
のようにして、たとえば贈答品、共同購入品または旅行
のおみやげを宅配する場合に、かになどの魚介類14を
保冷した状態で、運搬することができる。蓄冷材1は、
変形可能であり、形状が複雑な魚介類14にも、広い接
触面積で接触して、効率よく保冷することができる。さ
らにこの蓄冷材1は、前述のように−20〜−40℃に
冷却されても変形可能であるので、鮮度保持のために、
前記ように低温で保冷する場合にも、効率よく保冷する
ことができる。
【0025】また、前述のように蓄冷材1が変形可能で
あるので、たとえば運搬中の振動によって、蓄冷材1が
缶体12もしくは魚介類14などの被冷却物に衝突して
も、衝撃力を蓄冷材1の変形によって吸収し、被保冷物
が傷付きにくく、たとえば被保冷物が贈答品である場合
に、その被保冷物の価値を低下させてしまうことがな
い。逆に、蓄冷材1の袋体3が大きな外力を受けて損傷
してしまうことがなく、袋体3の内部空間5内に収納さ
れている凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2が漏れで
てしまうことがない。さらに、万一袋体3が損傷して、
凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2が漏れ出したとし
ても、ポリアクリル酸ソーダ、水およびプロピレングリ
コールは、人体に無害であって、たとえば手9、缶体1
2もしくは魚介類14に付着したとしても安全である。
【0026】さらに蓄冷材1は、たとえば500Wの電
子レンジで約2分間昇温した後に、たとえばお弁当また
はお茶を保温または温めるために用いることもできる。
また、腰痛または膝痛に対する温湿布として、あるいは
リハビリ時の温湿布として、さらにダイエット目的に、
腹、腰、太股または腕などの身体の部位の血行促進のた
めに身体の一部を温めるように用いてもよい。
【0027】図10は、本発明の実施の他の形態の蓄冷
材30を示す断面図である。蓄冷材30は、蓄冷材1と
類似の構成を有しており、蓄冷材1と異なる部分につい
てだけ説明し、対応する部分には同一の参照符号を付
し、説明は省略する。蓄冷材30の内部空間31は、複
数の貯留空間6に分割されておらず、1つの大きな空間
である。このように構成することによって、蓄冷材30
の内部空間31は、蓄冷材1の内部空間5と比較して、
平面形状が同一である場合には、大きく膨らませること
が可能であり、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2を
多量に収納することができる。
【0028】このように内部空間31内に収納する凝固
点降下剤が混合された蓄冷物質2の量を多くすることに
よって、同一温度に冷却された蓄冷材1と比較して、蓄
冷材30の吸収可能な熱量を多くして、長時間にわたっ
て、被保冷物を保冷または冷却することができる。また
蓄冷材30を冷却した後に、たとえば常温雰囲気下で放
置しても、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2の平均
温度が常温に達するまでの時間を長くすることができ、
たとえば、家庭用冷蔵庫などで冷却してスポーツの後の
アイシングを目的として現場へ持参し、しばらく放置し
た後に利用しても、前述のようにたとえば手9などを冷
すことができる。蓄冷材30は、蓄冷材1と同様の目的
に用いることができる。
【0029】たとえば、内部空間31は、平面的に見た
ときに各開口周縁部4a,4b間を結ぶ方向の長さが2
40mmに選ばれ、この方向と交差する方向の長さが1
00mmに選ばれて、長方形状とされている。このよう
な内部空間31に、蓄冷材1と同様の混合比の凝固点降
下剤が混合された蓄冷物質2が、約270cc収納され
ている。このように構成することによって、たとえば額
をアイシングする場合に、目などを覆ってしまうことな
く、額または額を含んだ額付近だけをアイシングするこ
とができる。
【0030】また本発明の実施のさらに他の形態とし
て、図10に仮想線で示すように、袋体3と同様の材料
から成る外袋32を設けるようにしてもよい。この外袋
32を設けることによって、たとえば蓄冷材30を繰り
返し冷却または昇温して用いても、袋体3が損傷して
も、袋体3から漏れ出た凝固点降下剤が混合された蓄冷
物質2は、外袋32によって受け止められるので、被保
冷物であるたとえば手9、缶体12もしくは魚介類14
に付着することがなく、被保冷物が汚損されてしまうこ
とがない。
【0031】さらにまた、前述の外袋32に少なくとも
1つのピンホール状の透孔33を形成してよい。これに
よって、袋体3と外袋32との間に入り込んでいるたと
えば空気は、各透孔33を介して外袋32の外部へ逃げ
ることができる。したがって、たとえば蓄冷材1を電子
レンジを用いて昇温するときに、袋体3と外袋32との
間の空気が膨張して外袋32が破裂してしまうことがな
い。さらにまた、外袋32の少なくとも外表面がリニア
低密度ポリエチレンから成るようにして、たとえばアイ
シングに用いる場合などに、身体に接触させたときの感
触を良好にするようにしてもよい。もちろん、たとえば
蓄冷材1または蓄冷材30などのように外袋32を用い
ない場合に、袋体3を、たとえばさらにリニア低密度ポ
リエチレンから成る層を設けて、外表面がリニア低密度
ポリエチレンから成るように構成して、感触を良好にし
てもよいことは言うまでもない。
【0032】図11は本発明の実施のさらに他の形態の
蓄冷材40を示す平面図であり、図12は図11の切断
面線XII−XIIから見た断面図である。蓄冷材40
は、蓄冷材30と類似の構成を有しており、蓄冷材30
と異なる部分についてだけ説明し、対応する部分につい
ては同一の参照符号を付し、説明は省略する。蓄冷材4
0が備える袋体3の内面3aには、たとえば「COO
L」などの表示内容41が表示されている。
【0033】前述のように、袋体3および凝固点降下剤
が混合された蓄冷物質2は透光性を有しており、袋体3
の表示内容41が表示される側とは反対側、すなわち図
12の上側からも表示内容41を視認することができ、
図12の上側および下側となる蓄冷材40の両側から表
示内容41を視認することができ、表示内容41を視認
するために蓄冷材40を裏返す必要がなく、利便性を有
する。また、表示内容41が袋体3の内面3aに表示さ
れているので、蓄冷材40を繰り返し用いても、たとえ
ば他の物品と接触することによって、表示内容41が消
えてしまう不具合を生じることがない。蓄冷材40は、
蓄冷材1と同様の目的に用いることができる。
【0034】本発明の実施の他の形態として、表示内容
41を袋体3の外面3bに表示してもよく、この場合に
は、袋体3が前述のように筒状のシート状体から成って
も、表示内容を表示しやすい。また、袋体3は、表示内
容41に対応した部分だけが透光性を有し、凝固点降下
剤が混合された蓄冷物質2は、たとえば内部空間31の
表示内容41に対応した部分を残余の部分と連通しない
ように仕切り、その表示内容41に対応した部分にだけ
が透光性を有するように構成してもよい。さらに、表示
内容として、使用上の注意事項を表示するようにしても
よい。
【0035】さらに詳しくは、前記凝固点降下剤が混合
された蓄冷物質2は、透明ないしは半透明であり、透光
性を有する。また袋体3はたとえば前述のように合成樹
脂フィルムによって実現することができ、合成樹脂の材
質またはコーティングによって透光、半透明、不透明と
することができる。このような袋体3が半透明および不
透明な場合には、表示内容41の表示領域を臨める領域
だけを透明にすることによって、袋体3の外面3bまた
は内面3aもしくは両面3a,3bの表示内容41を、
前記表示領域を臨める領域およびその下方の蓄冷物質2
を透過して視認することができる。このような構成によ
って、たとえば蓄冷材40を氷枕として用いたときに、
下側に配置される袋体3のシート状部分の表示内容41
を上側に配置されるシート状部分の透光領域を介して視
認することができ、表示内容41を見るために蓄冷材4
0を裏返さなくてもよいという利便性がある。特に下側
のシート状部分の表示内容41を示温塗料を使って表示
することによって、蓄冷材40の温度を直接表示した
り、適温/不適温の別を表示し、上側の透光領域を介し
てその表示を蓄冷材40を置いたままで上方から視認す
ることが可能である。またこの表示を袋体3の内面3a
に形成することによって表示の欠損や消滅を防ぐことが
できる。さらに、この表示を袋体の外面3bおよび内面
3aに形成することによって、蓄冷材40の表裏いずれ
の側からでも表示内容41を視認することができ、袋体
3の表裏両面による広い表示領域が得られ、多くの表示
内容41を表示することができる。このように袋体3お
よび凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2の少なくとも
一部、好ましくは全部が透光性を有することによって、
蓄冷材40の一表面側の表示内容41を他表面側からも
視認することができ、蓄冷材40の使用上の利便性が格
段に向上される。
【0036】図13は本発明の実施のさらに他の形態の
蓄冷材50を示す正面図であり、図14は図13の切断
面線XIV−XIVから見た断面図である。蓄冷材50
は、蓄冷材1と類似の構成を有しており、蓄冷材1と異
なる部分についてだけ説明し、対応する部分については
同一の参照符号を付し、説明は省略する。蓄冷材50
は、かばん状に構成され、収納空間51が形成される。
蓄冷材50の袋体52は、図13および図14において
下側に配置されている折返し部53で折り返され、この
折返し部53に延びる方向の両側部54a,54bが重
ねられて、たとえば熱溶着されて、図13および図14
の上側が開口する収納空間51が形成されるかばん状に
構成される。
【0037】袋体52は、内側シート体55aと外側シ
ート体55bとを有し、内側シート体55aと外側シー
ト体55bとが、外周部の溶着領域S10でたとえば熱
溶着されて、液密に閉じた内部空間56が形成され、こ
の内部空間56に、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質
2が収納される。内側シート体55aおよび外側シート
体55bは、袋体3を構成するシート状体と同様の構成
を有する。
【0038】また袋体52は、略格子状に配置された溶
着領域S11において熱溶着され、内部空間56が複数
の貯留空間57に分割されている。この溶着領域S11
は、断続的に延びており、交差する部分間の中間部に2
箇所の非溶着領域S12が存在する。この非溶着領域S
12によって、各貯留空間57は隣接する貯留空間57
と相互に連通し、各貯留空間57内の凝固点降下剤が混
合された蓄冷物質2が、隣接する貯留空間57に、たと
えば図13に矢符Bで示すように移動することができ
る。
【0039】さらに袋体52は、開口周縁部58に、内
側シート体55aおよび外側シート体55b間に形成さ
れる挿通空間59,60を有し、各挿通空間59,60
は、両側部54a,54bで開口している。この開口を
介して、各挿通空間59,60に口紐61が挿通され、
口紐61の挿通空間59,60から突出した部分61
a,61bを図13に矢符C1,C2で示すように引っ
張ることによって、開口周縁部58をしばることができ
る。このようにかばん状に構成される蓄冷材50を用い
ることによって、たとえば保冷容器13を必要とするこ
となく、収納空間51にたとえば缶体12、果物もしく
は菓子類を収納して、保冷した状態で、容易に運搬する
ことができる。
【0040】また、非溶着領域S12を、交差する部分
間の中間部に設けることによって、各貯留空間57内の
凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2が1つの非溶着領
域S12を介して移動可能な貯留空間57は、1つであ
る。これによって、内部空間56内の凝固点降下剤が混
合された蓄冷物質2は、各貯留空間57間で移動可能で
あるけれども、不所望に移動し過ぎることがなく、特に
蓄冷材50をかばん状に構成して、各貯留空間57が上
下に並ぶように配置された状態でも、凝固点降下剤が混
合された蓄冷物質2が重力の作用によって、下方に偏っ
てしまうことが少なく、収納空間51に収納された前記
缶体12などを、収納空間51内の位置に拘わらず、ほ
ぼ均一に保冷することができる。蓄冷材50は、蓄冷材
1と同様に保温の目的にも用いることができる。
【0041】図15は、本発明の実施のさらに他の形態
の蓄冷材60を簡略化して示す斜視図である。蓄冷材6
0は、蓄冷材1と類似の構成を有しており、蓄冷材1と
異なる部分についてだけ説明し、対応する部分には同一
の参照符号を付し、説明は省略する。蓄冷材60の内部
空間61は、略格子状に配置される溶着領域S20でた
とえば熱溶着されて、複数の貯留空間62に分割されて
いる。
【0042】この溶着領域S20は、断続的に延びてお
り、交差する部分間の中間部に1箇所以上、本形態にお
いて中央部に1箇所の非溶着領域S21が存在する。こ
の非溶着領域S21によって、各貯留空間62は隣接す
る貯留空間62と相互に連通し、各貯留空間62内の凝
固点降下剤が混合された蓄冷物質2が、隣接する貯留空
間62に、たとえば図15に矢符Eで示すように移動す
ることができる。
【0043】図13および図14に示す実施の形態と同
様に、非溶着領域S21を、交差する部分間の中間部に
設けることによって、各貯留空間62内の凝固点降下剤
が混合された蓄冷物質2が1つの非溶着領域S21を介
して移動可能な貯留空間62は、1つである。これによ
って、内部空間61内の凝固点降下剤が混合された蓄冷
物質2は、各貯留空間62間で移動可能であるけれど
も、不所望に移動し過ぎることがなく、偏ってしまうこ
とを確実に防ぐことができる。蓄冷材60は蓄冷材1と
同様の目的に用いることができる。
【0044】図16は本発明の実施のさらに他の形態の
蓄冷材70を示す正面図である。蓄冷材70において、
上述の実施の形態と同様の構成を有する部分には、同一
の参照符号を付し、説明は省略する。蓄冷材70は、袋
体3と同様の材料から成る袋体71を有し、この袋体7
1は、略球形状であり、その内部空間72を有し、凝固
点降下剤が混合された蓄冷物質2が収納される。この蓄
冷材70の外径D10は、たとえば10〜100mmに
選ばれる。このように蓄冷材70を略球形状とすること
によって、蓄冷材70の外表面を最も小さくすることが
でき、周囲の温度の影響を受けにくく、長時間にわって
被保冷物を保冷することができる。
【0045】この蓄冷材70の外径D10をたとえば1
0〜50mmに選び、複数の蓄冷材70を、たとえば図
9に示す蓄冷材1に代えて、保冷容器13に収納して用
いてもよい。各蓄冷材70は、蓄冷材1に比べて寸法が
小さいので、複雑な形状の魚介類14に、広い接触面積
で接触しやすく、魚介類14を効率よく保冷することが
できる。蓄冷材70は、蓄冷材1と同様の目的に用いる
ことができる。
【0046】本発明の実施の他の形態として、袋体を、
略棒状、略円板状、略リング状、略立方体状、略正四面
体状またはその他の多面体状などの上述の形態と異なる
形状にしてもよい。袋体の形状および寸法を、被保冷物
の形状および寸法に応じて選択するとによって、被保冷
物との接触面積を広く得ることが容易になる。たとえ
ば、図9に示すように魚介類を保冷する場合には、一辺
が10〜40mmの略立方体状の袋体を備える蓄冷材を
複数用いてもよく、各蓄冷材70と同様の効果をうるこ
とができる。
【0047】図17は、本発明の実施のさらに他の形態
の蓄冷材80の一部を拡大して示す断面図である。蓄冷
材80は、蓄冷材1と類似の構成を有しており、蓄冷材
1と異なる部分についてだけ説明し、対応する部分には
同一の参照符号を付し、説明は省略する。蓄冷材80の
内部空間5には、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2
とともに、複数の略球形状の隔離容器81が収納されて
いる。この隔離容器81内には、凝固点降下剤が混合さ
れた蓄冷物質2よりも凝固点の高い蓄冷物質82が液密
に封止されている。この蓄冷物質82は、たとえばポリ
アクリル酸ソーダと水とを混合したものであってよく、
または水であってもよい。隔離容器82は、たとえば袋
体3と同様の材料から成ってもよく、剛性を有する材料
から成ってもよい。
【0048】このように、凝固点降下剤が混合された蓄
冷物質2とともに、隔離容器81に封止して凝固点の高
い蓄冷物質82を収納することによって、凝固した蓄冷
物質82が融解するために大きな熱量を必要とするの
で、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2だけを収納し
た場合と比較して、長時間にわたって被保冷物を保冷ま
たは冷却することができる。蓄冷材80は、蓄冷材1と
同様の目的に用いることができる。
【0049】蓄冷材80は、蓄冷材1の構成において、
内部空間5に、凝固点の高い蓄冷物質82を隔離容器8
1に封止して収納するように構成されたけれども、本発
明の実施の他の形態として、各蓄冷材30,40,5
0,60,70の構成において、それぞれの内部空間3
1,56,61または72に、凝固点の高い蓄冷物質8
2を隔離容器81に封止して収納するように構成しても
よい。これによって、蓄冷材80と同様に長時間にわた
って被保冷物を保冷することができる。
【0050】また、本発明の実施の他の形態として、各
隔離容器81が、たとえば袋体3と同様の材料から成
り、可撓性を有するように構成し、かつ複数のグループ
に分けて、各グループ毎に異なる色に着色するととも
に、各グループ毎に凝固点の異なる蓄冷物質82を封止
するようにしてもよい。たとえば、3つのグループに分
けて、赤、白または青にそれぞれ着色し、赤に着色した
隔離容器81には、凝固点が0℃である蓄冷物質82を
封止し、白に着色した隔離容器81には、凝固点が−1
0℃である蓄冷物質82を封止し、青に着色した隔離容
器81には、凝固点が−20℃である蓄冷物質82を封
止する。これによって、何色に着色した隔離容器81内
の蓄冷物質82が凝固しているかを確認することによっ
て、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2のおおよその
温度を認識することが可能となる。
【0051】さらに、本発明の実施の他の形態として、
各隔離容器81を透光性を有する構成とし、蓄冷物質8
2を着色してグループ分けするようにしてもよい。この
場合にも、各隔離容器81を着色してグループ分けする
場合と同様の効果を得ることができる。
【0052】さらに、隔離容器81は、略球形状であっ
たけれども、本発明の実施の他の形態として、たとえば
略棒状、略円板状、略リング状、略正四面体状、略立方
体状またはその他の略多面体状であってもよく、チュー
リップ、ばらまたはひまわりなどの植物を象った形状で
あってもよく、いちご、ぶどう、バナナまたはオレンジ
などの果物を象った形状であってもよく、蝶、とんぼ、
いぬ、猫、パンダ、いるか、らっこまたはコアラなどの
動物を象った形状であってもよく、1,2,3または4
などの数字を象った形状であってもよく、アルファベッ
ト、平仮名、片仮名または漢字などの文字を象った形状
であってもよい。
【0053】このような形状によって、隔離容器81を
グループ分けし、各グループ毎に凝固点の異なる蓄冷物
質82を封止するようにしてもよい。これによって、前
述のように色によってグループ分けする場合と同様の効
果を得ることができる。
【0054】本発明の実施のさらに他の形態として、図
18に示すような示温体90を、凝固点降下剤が混合さ
れた蓄冷物質2とともに、袋体3,52,71内に収納
するようにしてもよい。示温体90は、可撓性を有する
材料から成る収納カバー91と、収納カバー91に収納
される第1変形部材92a,92b,92c,92d,
92e,92fおよび第2変形部材93a,93b,9
3c,93d,93e,93fとを有する。以下、各第
1変形部材92a〜92fを総称する場合に、添字a〜
fを省略する場合があり、同様に各第2変形部材93a
〜93fを総称する場合に、添字a〜fを省略する場合
がある。
【0055】収納カバー91は、たとえば合成樹脂また
は布から成り、花を象った形状であって、各花びらを成
す部分91a,91b,91c,91d,91e,91
f内に、各第1変形部材92a〜92fおよび各第2変
形部材93a〜93fが、対を成してそれぞれ収納され
ている。各第1変形部材92は、棒状であり、所定温
度、たとえば0℃以上で直線状となるように形状記憶さ
れている。各第2変形部材93は、棒状であり、所定温
度、たとえば0℃以下で渦巻き状となるように形状記憶
されている。各第1変形部材92の形状回復力−変位曲
線の傾きは、各第2変形部材93の外力−変位曲線の傾
きより大きく、かつ各第2変形部材93の形状回復力−
変位曲線の傾きは、各第1変形部材92の外力−変位曲
線の傾きより大きくなるように選ばれている。各第1お
よび第2変形部材92a〜92f,93a〜93fは、
たとえばTi−Ni合金、Cu−Zn−Al合金または
Cu−Al−Be合金によって実現することができる。
【0056】これによって、示温体90は、所定温度よ
り低い温度では、花が萎んだ状態の形状であり、この状
態から昇温されて所定温度を超えると、花が開いた状態
の形状となる。逆に、所定温度より高い温度で花が開い
た状態から冷却されて所定温度より低い温度となると、
花が萎んだ状態の形状となる。したがって、示温体90
を各蓄冷材1,30,40,50,70,80の袋体
3,52,71内にに凝固点降下剤が混合された蓄冷物
質2とともに収納することによって、示温体90の形状
から凝固点降下剤が混合された蓄冷物質2がどのような
温度範囲内にあるか判断することができる。示温体90
の収納カバー91は、たとえば蝶またはとんぼなど隔離
容器81の形状として例に挙げた動物または文字などで
あってもよい。
【0057】また、本発明の実施の他の形態として、各
第1および各第2変形部材92,93を板状とし、相互
に貼合わせた状態で収納カバー91に収納するようにし
てもよい。これによって、各第1および各第2変形部材
92,93間で、形状回復力の伝達が良好であり、示温
体90の変形がスムーズになる。さらに本発明の実施の
他の形態として、複数の示温体90を収納し、各示温体
90を複数のグループに分けて、各グループ毎に異なる
色に着色し、または異なる形状とするとともに、各グル
ープ毎に変形する所定温度の異なる各第1および第2変
形部材92a〜92f,93a〜93fを収納するよう
にしてもよい。たとえば、3つのグループに分けて、収
納カバー91を赤、白または青にそれぞれ着色し、収納
カバー91を赤に着色した示温体90には、所定温度が
0℃である各第1および第2変形部材92a〜92f,
93a〜93fを収納し、収納カバー91を白に着色し
た示温体90には、所定温度が−10℃である各第1お
よび第2変形部材92a〜92f,93a〜93fを収
納し、収納カバー91を青に着色した示温体90には、
所定温度が−20℃である各第1および第2変形部材9
2a〜92f,93a〜93fを収納する。これによっ
て、収納カバー91を何色に着色した示温体90が開い
た状態であるか否かを確認することによって、凝固点降
下剤が混合された蓄冷物質2のおおよその温度を認識す
ることが可能となる。さらに、各蓄冷材1,30,4
0,50,70,80に、たとえば手で直接触れること
なく、目視によって温度を確認することが可能であるの
で、利便性を有する。さらに、収納カバー91の形状に
よって、グループ分けしてもよく、同様の効果を得るこ
とができる。
【0058】本発明の実施のさらに他の形態として、上
述の形態において、袋体3,52,71に示温塗料を塗
布し、および/または凝固点降下剤が混合された蓄冷物
質2に示温顔料を混合するようにしてもよい。これによ
って、袋体3,52,71および/または凝固点降下剤
が混合された蓄冷物質2の色によって、凝固点降下剤が
混合された蓄冷物質2の温度を認識することができる。
さらに、各蓄冷材1,30,40,50,70,80
に、たとえば手で直接触れることなく、目視によって温
度を確認することが可能であるので、利便性を有する。
【0059】さらに、本発明の実施の他の形態として、
袋体3,52,71の外面および/または内面に、赤外
線を遮断する赤外線遮断層を形成するようにしてもよ
い。これによって、袋体3,52,71内の凝固点降下
剤が混合された蓄冷物質2が赤外線の照射によって昇温
することを防ぐようにしてもよい。
【0060】さらに、本発明の実施の他の形態として、
複数の蓄冷材1を用いる場合に、各蓄冷材1毎に、袋体
3,52,71を異なる色に着色し、および/または凝
固点降下剤が混合された蓄冷物質2を異なる色に着色す
ることによって、各蓄冷材1を身体を冷す、缶体12を
保冷するなどの用途毎に、または使用者毎に使い分けす
るようにしてもよい。凝固点降下剤が混合された蓄冷物
質2を着色するための顔料は、人体に無害な食料品を着
色するための、たとえば自然食品から採取される顔料が
好ましく、万一、袋体3,52,71が損傷して、凝固
点降下剤が混合された蓄冷物質2が漏れ出し、被保冷物
に付着しても、人体への影響の心配がない。同様に各蓄
冷材30,40,50,60,70,80を使い分けす
るようにしてもよい。このように使い分けする場合に、
隔離容器81の色または形状、もしくは示温体90の色
または形状を利用するようにしてもよい。
【0061】また上述の形態において、着色するための
顔料として、蛍光顔料または夜光顔料を用いて、夜間ま
たは暗所でも、各蓄冷材1,30,40,50,70,
80を容易に見付け出すことができるようにしてもよ
い。
【0062】本発明の実施のさらに他の形態として、蓄
冷物質はデンプン糊が使用可能であり、凝固点降下剤は
塩を用いることが可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、袋体内に封止される蓄
冷物質はゲル状であり、この蓄冷物質には、凝固点降下
剤が混合されている。これによって、蓄冷物質の凝固点
が水の凝固点よりも低い温度に降下され、蓄冷材が、水
の凝固点よりも低い温度に冷却されても、固形状になる
ことを防ぐことが可能となる。したがって、被保冷物を
水の凝固点よりも低い温度で保冷または冷却する場合に
も蓄冷材を変形させて、広い接触面積で被保冷物に接触
させることができ、被保冷物を効率よく保冷または冷却
することができる。また、ゲル状の蓄冷材は柔軟に変形
可能であるので、蓄冷材が被保冷物に衝突しても、衝撃
力を蓄冷材の変形によって吸収し、被保冷物が傷付きに
くく、かつ逆に蓄冷材の袋体が大きな外力を受けて損傷
してしまうことがない。
【0064】本発明によれば、前述のような混合比で、
ポリアクリル酸ソーダと水とが混合され、さらにプロピ
レングリコールが混合される。これによって、プロピレ
ングリコールが混合された蓄冷物質は、約−20℃〜約
−40℃に冷却されても、ゲル状である。したがって、
被保冷物を前記のような低い温度で保冷または冷却する
必要がある場合にも、蓄冷材を被保冷物に広い接触面積
で接触させて、効率よく保冷または冷却することができ
る。また、蓄冷材が硬い被保冷物に衝突しても、その衝
撃力を蓄冷材の変形によって吸収することができるの
で、被保冷物が傷付きにくく、かつ逆に蓄冷材の袋体が
大きな外力を受けて損傷してしまうことがない。さら
に、蓄冷物質はポリアクリル酸ソーダ、水およびプロピ
レングリコールから成るので、人体に無害であって、身
体の冷却や食料品を保冷するためにも好適に用いること
ができる。
【0065】本発明によれば、凝固点降下剤が混合され
た蓄冷物質は、袋体の複数の貯留空間に収納され、凝固
点降下剤が混合された蓄冷物質が少量であっても、各貯
留空間の間の連通孔やすき間によって流動性が抑制さ
れ、容易に偏ることなく全貯留空間に分散させて広い領
域を冷却することができる。また、各貯留空間は相互に
連通しており、凝固点降下剤が混合された蓄冷物質を、
指で押すなどして任意の貯留空間だけに移動させて偏ら
せ、特定の領域を集中的に冷却することが可能である。
したがって、蓄冷材を用いる用途に応じて、凝固点降下
剤が混合された蓄冷物質を、袋体内に平均的に分散して
平坦状とし、または袋体内で偏らせて袋体の一部だけを
膨出させた状態とし、蓄冷材を希望する形状に変形させ
て用いることが可能であり、利便性が向上される。
【0066】本発明によれば、袋体に文字や図柄などの
所定の表示内容がたとえばプリント印刷などの公知の技
術によって表示されており、袋体と凝固点降下剤が混合
された蓄冷物質との透光性を有する領域を介して、袋体
の表示される側とは反対側からも表示内容を確認するこ
とができ、利便性が向上される。
【0067】さらに詳しくは、前記凝固点降下剤混合の
蓄冷物質は、透明ないしは半透明であり、透光性を有す
る。また袋体はたとえば合成樹脂フィルムによって実現
することができ、合成樹脂の材質またはコーティングに
よって透光、半透明、不透明とすることができる。この
ような袋体が半透明および不透明な場合には、表示領域
を臨める領域だけを透明にすることによって、袋体の外
面または内面もしくは両面の表示内容を、前記表示領域
を臨める領域およびその下方の蓄冷物質を透過して視認
することができる。このような構成によって、たとえば
蓄冷材を氷枕として用いたときに、下側に配置される袋
体のシート状部分の表示を上側に配置されるシート状部
分の透光領域を介して視認することができ、表示を見る
ために蓄冷材を裏返さなくてもよいという利便性があ
る。特に下側のシート状部分の表示内容を示温塗料を使
って表示することによって、蓄冷材の温度を直接表示し
たり、適温/不適温の別を表示し、上側の透光領域を介
してその表示を蓄冷材を置いたままで上方から視認する
ことが可能である。またこの表示を袋体の内面に形成す
ることによって表示の欠損や消滅を防ぐことができる。
さらにこの表示を袋体の外面および内面に形成すること
によって、蓄冷材の表裏いずれの側からでも表示内容を
視認することができ、袋体の表裏両面による広い表示領
域が得られ、多くの表示内容を表示することができる。
このように袋体および凝固点降下剤が混合された蓄冷物
質の少なくとも一部、好ましくは全部が透光性を有する
ことによって、蓄冷材の一表面側の表示内容を他表面側
からも視認することができ、蓄冷材の使用上の利便性が
格段に向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の蓄冷材1を示す断面図
である。
【図2】蓄冷材1を示す平面図である。
【図3】図2の切断面線III−IIIから見た断面図
である。
【図4】図2の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
【図5】袋体3の一部を拡大して示す断面図である。
【図6】蓄冷材1の使用状態を示す斜視図である。
【図7】蓄冷材1の他の使用状態を示す斜視図である。
【図8】蓄冷材1のさらに他の使用状態を示す断面図で
ある。
【図9】蓄冷材1のさらに他の使用状態を示す断面図で
ある。
【図10】本発明の実施の他の形態の蓄冷材30を示す
断面図である。
【図11】本発明の実施の他の形態の蓄冷材40を示す
平面図である。
【図12】図11の切断面線XII−XIIから見た断
面図である。
【図13】本発明の実施の他の形態の蓄冷材50を示す
正面図である。
【図14】図13の切断面線XIV−XIVから見た断
面図である。
【図15】本発明の実施の他の形態の蓄冷材60を示す
斜視図である。
【図16】本発明の実施の他の形態の蓄冷材70を示す
正面図である。
【図17】本発明の実施の他の形態の蓄冷材80の一部
を拡大してを示す断面図である。
【図18】示温体90を示す正面図である。
【符号の説明】
1,30,40,50,60,70,80 蓄冷材 2,82 蓄冷物質 3,52,71 袋体 5,31,72 内部空間 6,57 貯留空間 81 隔離容器 90 示温体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性ポリマーと水とを混合したゲル状
    の蓄冷物質に、凝固点降下剤を混合して、可撓性を有す
    る袋体内に液密に封止したことを特徴とする蓄冷材。
  2. 【請求項2】 蓄冷物質は、1〜3重量%の吸水性ポリ
    マーであるポリアクリル酸ソーダと69〜47重量%の
    水とを混合して生成されたゲル状物質から成り、凝固点
    降下剤は、30〜50重量%のプロピレングリコールか
    ら成ることを特徴とする請求項1記載の蓄冷材。
  3. 【請求項3】 袋体は、凝固点降下剤を混合した蓄冷物
    質が収納され、相互に連通する複数の貯留空間を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の蓄冷材。
  4. 【請求項4】 袋体および凝固点降下剤が混合された蓄
    冷物質は、少なくとも一部が透光性を有し、袋体の外面
    および/または内面には所定の表示内容が表示されるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蓄冷
    材。
JP8170419A 1996-06-28 1996-06-28 蓄冷材 Pending JPH1017858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8170419A JPH1017858A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 蓄冷材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8170419A JPH1017858A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 蓄冷材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1017858A true JPH1017858A (ja) 1998-01-20

Family

ID=15904581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8170419A Pending JPH1017858A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 蓄冷材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1017858A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6101830A (en) * 1997-12-03 2000-08-15 Behr Gmbh & Co., Cold storage device, in particular for an automobile
JP2002173671A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Inoac Corp 蓄冷剤及び冷却パッド
JP2004043787A (ja) * 2002-05-21 2004-02-12 Nippon Shokubai Co Ltd 蓄熱材及び蓄熱材設置方法
JP2006045408A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Toppan Forms Co Ltd 可逆性示温剤入り保冷剤及びそれを用いた保冷剤パック
WO2011118845A1 (en) 2010-03-26 2011-09-29 Fujifilm Corporation Polyester resin, and optical materials, films and image display devices using the same
JP3212790U (ja) * 2017-04-27 2017-10-05 三志 濱田 流動型保冷剤

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6101830A (en) * 1997-12-03 2000-08-15 Behr Gmbh & Co., Cold storage device, in particular for an automobile
JP2002173671A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Inoac Corp 蓄冷剤及び冷却パッド
JP2004043787A (ja) * 2002-05-21 2004-02-12 Nippon Shokubai Co Ltd 蓄熱材及び蓄熱材設置方法
JP2006045408A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Toppan Forms Co Ltd 可逆性示温剤入り保冷剤及びそれを用いた保冷剤パック
WO2011118845A1 (en) 2010-03-26 2011-09-29 Fujifilm Corporation Polyester resin, and optical materials, films and image display devices using the same
JP3212790U (ja) * 2017-04-27 2017-10-05 三志 濱田 流動型保冷剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4908248A (en) Cooling device for cooling parts in the proximity thereof
US6422032B1 (en) Reusable cooler bag
CN102438917B (zh) 可折叠保温容器
US7096687B2 (en) Non-constrictive ice bag device
US3736769A (en) Cooling device
US4723974A (en) Transporting container for an amputated extremity
US4324111A (en) Freezing gel containment structure and method
US5545198A (en) Method of heating seat cushion with removable heating pad
US5104699A (en) Placemat with floating figurine
US5709089A (en) Package for cooling containing superabsorbent polymer
JPH1017858A (ja) 蓄冷材
US5314086A (en) Thermal reflecting insulatable pad
US6058735A (en) Printed cold pack
ES2201997T3 (es) Recipiente termico que incorpora un indicador de temperatura.
US3594177A (en) Special food package
JP3132457U (ja) 加熱装置
GR20200100347A (el) Διπλου τοιχωματος ισοθερμικη θηκη μικρων διαστασεων
JP3016243U (ja) 生鮮食品用トレイの構造
JPS63140273A (ja) 保冷性物品
JP3023379U (ja) 生鮮食料品の包装袋
CN209360157U (zh) 新型冰凉垫
JPH0741888B2 (ja) 生鮮食品の包装方法及び包装容器
JP3197867U (ja) 収容体
JP6483589B2 (ja) 調味料・具材を同梱する食料品包装用具、調味料・具材を同梱する食料品の包装方法、調味料・具材を同梱する食料品
JP2003265123A (ja) にぎり寿司の鮮度保持方法