JP3023379U

JP3023379U - 生鮮食料品の包装袋

Info

Publication number: JP3023379U
Application number: JP1995010327U
Authority: JP
Inventors: 徳久井原
Original assignee: ベストプロダクツ株式会社
Priority date: 1995-10-02
Filing date: 1995-10-02
Publication date: 1996-04-16
Anticipated expiration: 2001-10-02

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案は生鮮食料品の包装袋に関するもので、
特に、冷凍食品を移送したり、保守管理したり、或いは
又、店頭に陳列して置く包装袋に関するもので、肉汁等
を吸収して商品の味、見栄え等を長期に保持できる包装
袋を提供することを目的としたものである。【解決手段】本考案は袋体Ａの外層１を透明な合成樹脂
膜２とし、内層３として少なくとも外層１の一面側には
適度の大きさと通気性とを有するシート４を設け、該シ
ート４の周辺を融着し、この中に高吸水性ポリマーシー
ト５を介在させたもので、前記外層１を通気性のない合
成樹脂膜とすることが好ましく、又、袋体Ａの両外層１
及び６の開口部７に凹条と凸条との嵌合によるファスナ
ー７ａを設け、且つ、高吸水性ポリマーシート５部分を
袋体Ａの両面に設けることもある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は生鮮食料品の包装袋に関するもので、特に、冷凍食品を移送したり、保守管理したり、或いは又、店頭に陳列して置く包装袋に関するもので、肉汁等を吸収して商品の味、見栄え等を長期に保持できる包装袋を提供することを目的としたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、生鮮食料品の包装袋は、特に、肉を冷凍したものを市場に出す場合、中身が見えるように、透明のガスバリヤー性袋にいれて、店頭に並べて販売していたものであるが、冷凍が溶けて来ると肉汁等も溶け出してくるものである。

【０００３】そのような状態になると肉の色も変色するもので、商品価値がなくなる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこれらの点を解決するために開発したもので、この肉汁等をポリマーシートに吸収させることでこれらの問題を解決するものである。

【０００５】従来においては、この様な袋の中にポリマーシートを単に入れておくものが存在したが多くの袋に一々シートを入れるのは手間隙がいるものであった。

【０００６】冷凍肉を一旦解凍すると、なるべく早く処理することが必要である。しかしながら、時間が経っても処理できない場合、もう一度冷凍して使用する場合が出てくるが、この様な肉は殆ど細胞が壊れているので、味が悪くなることは避けられない。

【０００７】前記のようにポリマーシートを入れている場合は、これに肉汁が吸収されるので再度冷凍することなく長期に新鮮さが保てる。

【０００８】それではこのポリマーシートの袋を作ればよいと言うことになるが、このシートは融着ができないものであり、これを簡易に融着して袋とすることは困難であった。勿論、他の接着剤とか縫製等によってすることは可能ではある。

【０００９】本願はこれを外層内面に通気性とを有するシートをポリマーシートを介在させた状態で通気性とを有するシートの周辺を融着することによって、簡易に流れ作業工程内でポリマーシートを設けた袋とすることに成功したものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

次に本考案について説明する。袋体の外層を透明な合成樹脂膜とし、少なくとも外層の合成樹脂膜の一方の内面側には適度の大きさと通気性とを有するシートを設け、該内層のシートの周辺を融着させ、この中に高吸水性ポリマーシートを介在させたものである外層の透明な合成樹脂膜は通気性のないものが好ましく、又、内層のシートは不織布或いは通気性のない合成樹脂膜に通気孔を設けたシートを使用することもある。

【００１１】又、袋の開口部にファスナーを設けることが好ましい。

【００１２】前記高吸水性ポリマーシートを袋体の両面に設けることも出来る。

【００１３】本考案は以上のような構成で、これが使用に際しては、開口部より冷凍肉や刺身等を適宜の大きさに裁断していれた後、開口部のファスナーによって開口部を閉じる。この様にして冷凍肉等を本製品に収納するのみで長期に亘り新鮮さを保持することができ、適度の通気性を有するシートを内層としているので、余分な液体まで吸収することなく、また、肉の変色もなく、体裁のよい、肉を提供できるものである。

【００１４】勿論、牛肉、豚肉はいうまでもなく、魚の刺身にも使用できるもので、ガス等のものを使用することなく安全で且つ美味を長く保存し出来る袋を提供できるものである。

【００１５】開口部にファスナーを設けたことによって、本製品は各家庭においても使用ができるようになり、応用範囲が広くなった。

【００１６】

【考案の実施の形態】

次に図面に基づいて、本考案の一つの実施例について説明する。

【００１７】袋体Ａの外層１を透明な合成樹脂膜２とし、且つ、袋体Ａの両外層１及び６の開口部７に凹条１１と凸条１０との嵌合によるファスナー７ａを設け、少なくとも外層１の合成樹脂膜２の一方の内面側に適度の大きさと通気性とを有するシート４を設け、該シート４の周辺を融着させ、この中に高吸水性ポリマーシート５を介在させたもので、シート４の構成としては、図３（Ｂ）及び（Ｃ）に示すように通気性のない合成樹脂シートに適宜の位置に切れ目８・・或いは小孔９・・等を設けたものや、図３（Ａ）のように適正な通気性を有する不織布にする等、その時の状態によって、即ち、肉汁の多く出る品物とか余り出ない品物等又、魚と肉とによっても仕様が変わるもので、その時その時によって適正なものを使用するものである。

【００１８】敷衍して説明すると、例えば、不織布に長く接触していると色が変わるものがあったりするもので、この場合は、通気性のない合成樹脂シートを使用するものである。

【００１９】この場合、高吸水性ポリマーシート５の大きさは袋体Ａに収納する商品によって変更する。

【００２０】前記高吸水性ポリマーシート５を介在させた部分を袋体Ａの片面のみ、或いは両面にすることがある。

【００２１】この場合、袋体Ａの両面にポリマーシート５を介在させた場合は内部が見えなくなるが、不織布や高吸水性ポリマーシート５に切抜き部を作れば、全体が見えなくとも一部の部分は見ることができる。

【００２２】勿論、片面のみの場合は、袋の一面が透明であるから内部がよくみえるものである。

【００２３】本考案の袋体Ａに商品を収納した後は、開口部７のファスナーを閉じて、密封するものである。

【００２４】

【考案の効果】

本考案は以上のような構成で、この袋の中に冷凍肉を適宜の大きさに裁断していれるのみで、袋に内挿されている適度の通気性を有するシートが液の吸収の制御をする効果があり、単に高吸水性ポリマーシートのみを入れてるものに比べ、長期に亘り新鮮さを保持することができ、変色もなく、体裁のよい、美味な肉を提供できるものである。

【００２５】勿論、牛肉、豚肉はいうまでもなく、魚の刺身にも使用できるもので、ガス等のものを使用することなく安全で且つ新鮮な美味を提供できるものである。

【００２６】請求項１に記載した構成、即ち片面が一層でもう一方の片面が三層の場合は、内容が外から見える効果があり、又、請求項２記載の外層を通気性のない合成樹脂膜にすることが好ましく、完全密封が可能となり、より長期に亘って保存が可能となり、請求項３記載のように内層を不織布とすることにより、製作の手数が省かれるものであり、請求項４記載のように内層を通気性のない合成樹脂膜に加工して使用することにより安価な製品と液の制御の容易な製品を提供でき、また請求項５の仕様は高吸水性ポリマーシートを袋体の両面に設けた場合はより多くの液を吸収することができ、例えば、魚の刺身等を包装するのに適しているもので、刺身の場合は刺身を適正に収納し得る大きさの袋で且つ余り分厚くならない袋では片面のみでは液を吸収仕切れない面が出てくるもので、両面を三層にすることによって、この欠点を解決したものである。

【００２７】又、袋の開口部にファスナーを設けることによって、商品を収納する場所がどこであれ、だれにでも密封ができ、又、家庭内においても再度の利用が出来る等の作用効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の断面図。

【図２】同じく一実施例の平面図。

【図３】図３は内層のシートの種類を示し、（Ａ）は不
織布、（Ｂ）は通気性のない透明なシートに切れ目８・
・を設けたもの、（Ｃ）は（Ｂ）と同材質のシートで小
孔９・・を設けた状態を示す平面図。

【図４】本考案の説明的分解図。

【符号の説明】

１・・・外層２・・・合成樹脂膜３・・・内層４・・・適度の通気性を有するシート５・・・高吸水性ポリマーシート６・・・外層７・・・開口部７ａ・・・ファスナー８・・・切れ目９・・・小孔１０・・・凸条１１・・・凹条Ａ・・・袋体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】袋体の外層を透明な合成樹脂膜とし、少な
くとも外層の一方側の内面のほぼ中央部に適度の大きさ
と通気性とを有するシートを前記外層にその周辺を融着
させて設け、その中に高吸水性ポリマーシートを介在さ
せたことを特徴とする生鮮食料品の包装袋。
【請求項２】袋体の外層の透明な合成樹脂膜を通気性の
ない材質としたことを特徴とする請求項１記載の生鮮食
料品の包装袋。
【請求項３】適度の通気性を有するシートを不織布とし
たことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の生鮮食
料品の包装袋。
【請求項４】適度の通気性を有するシートを通気性のな
い合成樹脂シートとし、該シートに通気部分を設けたシ
ートとしたことを特徴とする請求項１又は請求項２記載
の生鮮食料品の包装袋。
【請求項５】高吸水性ポリマーシートを袋の両面に設け
たことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の生鮮食
料品の包装袋。
【請求項６】袋体の外層を透明な合成樹脂膜とし、且
つ、袋体の両外層の開口部に凹条と凸条との嵌合による
ファスナーを設けたことを特徴とする請求項１又は請求
項２記載の生鮮食料品の包装袋。