JPH10178526A - 反射光学ユニット及びスキャナー光学系 - Google Patents

反射光学ユニット及びスキャナー光学系

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JPH10178526A
JPH10178526A JP8340198A JP34019896A JPH10178526A JP H10178526 A JPH10178526 A JP H10178526A JP 8340198 A JP8340198 A JP 8340198A JP 34019896 A JP34019896 A JP 34019896A JP H10178526 A JPH10178526 A JP H10178526A
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Koji Kaneko
好司 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入射光を2組の長さの異なる平行な反射面の各
面で少なくとも1回反射させることにより、必要な共役
長を取りながら小型化する。 【解決手段】光源14で原稿30を照明し、原稿30か
らの光をスリット28を介してプリズムブロック16に
入射させる。プリズムブロック16は2組の長さの異な
る平行な反射面32、34、36、38を有し、反射面
32、38が交わる交線陵には、入射光線に対して略垂
直な入射面40が形成され、反射面34、36が交わる
交線陵には、出射光線に対して略垂直な出射面42が形
成されている。入射面40から入射した光は、各反射面
で少なくとも1回反射して出射面42から出射される。
この光をレンズ18を介してCCD20に導き、原稿3
0の画像情報を読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射光学ユニット及
びスキャナー光学系に係り、特に、レンズにより規定さ
れる共役長を確保すべく撮影対象物とレンズとの間に配
置される光路形成用の反射光学ユニット、及び原稿等の
画像情報の読み取りに用いられる小型ハンディスキャナ
ーに適したスキャナー光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】照明用の光源で原稿を照明しつつ、該原
稿に沿って移動しながら画像情報を取り込むハンディー
スキャナーでは、読取口(スリット)から入射する原稿
面からの光をレンズを介してラインセンサ(CCD)に
導いている。かかる共役長を確保すべく、従来は、スキ
ャナーのケーシング内に折り返し用のミラーが複数枚設
けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスキャナー光学系では、必要な共役長を確保するた
めに配置されるミラーの角度の調整が微妙であり、複数
のミラーについて適正な角度に組付けることは極めて困
難である。また、折り返し回数が増えるとミラーの枚数
が増え、更なる小型化も難しいという問題がある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、組付けが容易で一層の小型化を図ることができ
る光路形成用の反射光学ユニットを提供するとともに、
かかる反射光学ユニットを適用して小型のハンディース
キャナーに好適なスキャナー光学系を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
する為に、撮影対象物とレンズとの間に配置され、前記
レンズにより規定される共役長を確保すべく前記撮影対
象物からの光を反射する光路形成用の反射光学ユニット
において、2組の長さの異なる平行平面を有し、前記2
組の平行平面で包囲される媒質領域内に導かれた光を前
記平行平面の各面で少なくとも1回反射して該媒質領域
から出射するように構成したことを特徴としている。
【0006】本発明によれば、2組の長さの異なる平行
平面で包囲される媒質領域内に導かれた光は、前記平行
平面の各面で少なくとも1回反射され、前記媒質領域か
ら出射される。このように、4つの反射面で光の進行経
路を折り返すことで、比較的長い光路長を形成すること
ができる。また、2組の平行平面の長さに応じて反射回
数が増減するので、長い光路長が要求される場合にも折
り返し用のミラーを増設する必要がなく、一層の小型化
を図ることができる。更に、組付けも容易であるという
利点がある。
【0007】2組の平行平面は互いに略90度を成すよ
うに構成するのが最も取り扱い易いと考えられるが、他
にも、略60度又は略120度を成すようにしてもよ
い。2組の平行平面の第1の交線陵付近から光を入射
し、他の第2の交線陵付近から出射する構成とするの
が、反射面の利用に無駄がなく、設計上も便利である。
例えば、2組の平行平面を互いに略90度を成すように
構成した場合、出射光線は入射光線に対して同方向にオ
フセットして出射される場合と、入射光線に対して直交
する方向に出射される場合とがある。出射光線の方向及
びオフセット量は2組の平行平面の長さの比率に応じて
定まるので、レンズとの配置関係に応じて種々の形態に
容易に設計することが可能である。
【0008】2組の平行平面を有する反射面は、透明の
固体媒質で成形されたプリズムブロックで形成してもよ
いし、光学ミラーを組み合わせて形成してもよい。プリ
ズムブロックを用いる場合には、光が入射する第1の交
線陵付近及び前記光が出射される第2の交線陵付近の少
なくとも一方に、入出射の光線に対して略垂直な入出射
面を形成し、交線陵の頂点の部分による光の反射、散乱
を防止することが好ましい。前記入出射面は各反射面の
反射の妨げにならない程度の大きさに形成することが必
要である。
【0009】他方、光学ミラーを組み合わせる場合に
は、光が入射する第1の交線陵付近及び前記光が出射さ
れる第2の交線陵付近に前記平行平面の各面の反射に影
響を与えない程度の開口部をそれぞれ形成し、光線の入
出射を可能にする。また、本発明は前記目的を達成する
為に、原稿面に沿って移動され、前記原稿面からの光を
レンズを介してラインセンサに導き、該ラインセンサに
より前記原稿面の画像情報を読み取るスキャナー光学系
において、2組の長さの異なる平行平面を有し、前記2
組の平行平面で包囲される媒質領域内に導かれた前記原
稿面からの光を前記平行平面の各面で少なくとも1回反
射して該媒質領域から出射し、前記レンズに導くように
構成されていることを特徴としている。
【0010】本発明は、上述した反射光学ユニットをス
キャナー光学系に適用したものである。かかる構成によ
れば、反射面の角度調整が不要或いは容易となり、一層
の小型化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る反射光学ユニット及びスキャナー光学系の実施の形態
について詳説する。図1は、本発明に係る反射光学ユニ
ットが適用されたハンディースキャナーの側面透視図で
あり、図2は、正面透視図である。
【0012】同図に示すスキャナー10は、ケーシング
12内に照明用の光源14、プリズムブロック(反射光
学ユニットに相当)16、レンズ18、ラインセンサ
(CCD)20、スキャナー回路22及び位置検出用の
ローラ24等が配置されて成る。尚、図中符号26はC
CD基板である。光源14は、ケーシング12の底面
部、図1中左下隅部に配設され、該光源14の右側にプ
リズムブロック16が隣接して配置されている。ケーシ
ング12の底面、前記プリズムブロック16の真下の部
分にはスリット28が形成され、該スリット28を介し
て光源14の照明光が原稿30に照射されるとともに、
その原稿30からの光をケーシング12内に取り込むよ
うになっている。
【0013】プリズムブロック16は、透明の光学プラ
スチック又はガラスで成形され、断面が略長方形状に形
成されている。即ち、このプリズムブロック16は、長
さAの一組の平行な反射面32、34と、長さB(>
A)の一組の平行な反射面36、38とを有し、下側の
反射面32、38が原稿30面に対してθ=45度の角
度となるように図示しない支持部材により支持されてい
る。
【0014】このプリズムブロック16の下側の反射面
32、38と、ケーシング12の底面で画成される空間
に前記光源14及びローラ24が前記原稿30からの光
の入射光軸を挟んで左右に配置されている。かかる配置
を採用することにより、光源14とローラ24の距離を
近づけて配置することができスキャナーの厚さ方向(図
1中左右方向)の薄型化を図ることができる。
【0015】プリズムブロック16の下側の反射面3
2、38が交わる交線陵付近には、原稿30面に略平行
な平面部(入射面)40が形成され、同様に、上側の反
射面34、36が交わる交線陵付近にも、原稿30面に
平行な平面部(出射面)42が形成されている。前記入
射面40及び出射面42は、各反射面32、38、3
4、36の反射の妨げとならない程度の大きさに形成さ
れる。
【0016】このように、入出射光線に対して垂直な面
(入射面40、出射面42)を設けたことにより、交線
陵の頂点部分による光の反射、散乱を防止することがで
きる。また、出射面42の幅が小さいとサジタル方向の
光量が小さくなり解像度が低下するので、サジタル方向
の光量を十分に得られる程度に出射面42の幅を定める
必要がある。
【0017】前記スリット28を介してケーシング12
内に進入した原稿30からの光は、入射面40から当該
プリズムブロック16に入射したのち、反射面36で図
中90度右方向に反射され、以後、反射面34、38、
32、…の順に反射され、最終的に出射面42からプリ
ズムブロック16外へ出射される。プリズムブロック1
6の上方にはレンズ18、CCD20が配設され、プリ
ズムブロック16から出射された光はレンズ18を介し
て前記CCD20に導かれる。CCD20の受光面に入
射した光は、光の強さに応じた電気信号に変換され、そ
の電気信号はスキャナ回路22に導かれる。そして、ス
キャナー回路22の画像信号処理手段によって原稿画像
の情報が取得される。
【0018】また、前記ローラ24には、エンコーダ等
の回転数を検出する手段(不図示)が設けられ、スキャ
ナー10が移動した位置や移動量を検出できるようにな
っている。次に、上記の如く構成された本発明に係る反
射光学ユニットが適用されたハンディースキャナーの作
用について説明する。
【0019】図3乃至図6は、プリズムブロック16を
幾何光学的にモデル化した説明図である。長さAの一組
の平行な反射面32、34と、長さB(>A)の一組の
平行な反射面36、38とを有し、これら二組の長さの
異なる平行平面が互いに直交して成る反射光学系におい
て、図中白丸で示す最下の頂点(入射点)から光が入射
する場合の反射光路について長さの比率(A:B)との
関係で説明する。
【0020】図3には、A:B=3:4の様子が示され
ている。図中白丸で示す入射点から上向きにプリズムブ
ロック16内に進入した光は、反射面36(以下、第1
反射面という)で図中90度右方向に反射され、以後、
反射面34(以下、第2反射面という)、反射面38
(以下、第3反射面という)、反射面32(以下、第4
反射面という)の順に、それぞれ1回づつ反射され、最
後に再び第1反射面36で反射され、図中黒丸で示す右
端の頂点(出射点)からプリズムブロック16外に出射
される。この場合、総反射回数5回、光路長は4×2
1/2 ×Aとなる。
【0021】図4には、A:B=3:5の様子が示され
ている。図中白丸で示す入射点から上向きにプリズムブ
ロック16内に進入した光は、第1反射面36で図中9
0度右方向に反射され、以後、第2反射面34、第3反
射面38、第1反射面36、第4反射面32、第3反射
面38の順に反射され、図中黒丸で示す上側の頂点(出
射点)からプリズムブロック16外に出射される。この
場合、総反射回数6回、光路長は5×21/2 ×Aとな
る。
【0022】図5には、A:B=4:5の様子が示され
ている。図中白丸で示す入射点から上向きにプリズムブ
ロック16内に進入した光は、第1反射面36で図中9
0度右方向に反射され、以後、順に第2反射面34、第
3反射面38、第4反射面32、第1反射面36、第2
反射面34、第3反射面38の順に反射され、図中黒丸
で示す左側の頂点(出射点)からプリズムブロック16
外に出射される。この場合、総反射回数7回、光路長は
5×21/2 ×Aとなる。
【0023】図6には、A:B=3:7の様子が示され
ている。図中白丸で示す入射点から上向きにプリズムブ
ロック16内に進入した光は、各反射面で少なくとも1
回反射し、合計8回の反射を経て図中黒丸で示す上側の
出射点からプリズムブロック16外に出射される。この
場合、光路長は7×21/2 ×Aとなる。上述したよう
に、A:Bの比率を変更することにより反射経路、反射
回数が変更され、出射方向を右方向、左方向、上方向と
適宜変更することができるとともに、光路長も適宜変更
できる。どのような比率を採用するかは、レンズ18に
よって規定される共役長に基づいて必要とされる光路長
や、スリット28、レンズ18及びCCD20の配置関
係に応じて決定される。
【0024】図1に示すようにスリット28、レンズ1
8及びCCD20が縦方向に略直線的に並ぶ縦型のスキ
ャナーにおいては、図7(a)(b)に示すように入射
光線と出射光線が平行になるものを採用する。尚、図1
に示すスキャナー10では、A:B=9:11(総反射
回数=18回、光路長=11×21/2 ×A)のプリズム
ブロック16が採用されている。
【0025】かかる構成により、2組の平行な反射面の
長さの比率(A:B)に応じて反射回数を増減でき、従
来の折り返し用のミラーを増設することなく、比較的長
い光路長を形成することができる。これにより、ミラー
の微妙な角度調整が不要になるとともに、一層の小型化
を図ることができるという利点がある。図1に示すスキ
ャナー10を原稿30面に沿って一方向(図中右方向又
は左方向)に移動させると、ローラ24が原稿30に接
触しながら回転し、該スキャナー10と原稿30面との
距離が一定に保たれ、スキャナー10は滑らかに移動す
る。そして、ローラ24の回転に基づいてスキャナー1
0の位置を検出しながら、原稿30面からの光を上述の
プリズムブロック16、及びレンズ20を介して順次C
CD20に導くことにより、原稿30の画像情報を取得
することができる。
【0026】図8には、本発明の他の実施の形態が示さ
れている。同図中、図1に示した実施の形態と同一又は
類似の部材には同一の符号を付し、その説明は省略す
る。同図に示すスキャナー10は、レンズ18、CCD
20を結ぶ光軸が原稿30面と略平行に配置され、スリ
ット28から入射した光をプリズムブロック16で反射
し、図中右方向に出射するようになっている。尚、符号
25は、補助ローラである。この横型のスキャナー10
においては、図9(a)(b)に示すように入射光線に
対して直交する方向(図中右方向)に出射光線が出射さ
れるものが採用される。
【0027】このように、2組の平行平面の長さの比率
に応じて、出射光線の出射方向を変えることができるの
で、スリット28及びレンズ18の位置関係に応じて種
々の形態に容易に設計することが可能であるという利点
がある。上記実施の形態では、プリズムブロック16を
例に説明したが、これに限らず、光学ミラーを組み合わ
せてもよい。即ち、反射面を構成する部材を問わず、2
組の平行な反射面で包囲される媒質(プラスチック、ガ
ラス、空気等)が占める領域内に導かれた光が前記反射
面の各面(4面)で少なくとも1回以上反射して該媒質
領域から出射するように構成されていればよい。
【0028】例えば、図9に示したプリズムブロック1
6と同等の反射光学ユニットを図10に示す如く4枚の
板状ミラー52、54、56、58を組み合わせて構成
することができる。この場合、ミラー52(図8の第4
反射面32に相当)とミラー58(図9の第3反射面3
8に相当)の交線部分に隙間(開口部)60を設け、前
述した入射面40に相当する入射口を形成する。ミラー
54(図9の第2反射面34に相当)とミラー58の交
線部分に隙間(開口部)62を設け、前述した出射面4
2に相当する出射口を形成する。
【0029】上記実施の形態では、2組の平行な反射面
が90度を成している場合について説明したが、2組の
平行な反射面の交わる角度は90度に限らず、図11に
示すように2組の平行な反射面が60度又は120度を
成すようにしてもよい。この場合、同図に示すように、
120度の角度を形成する一方の交線陵部に入射光線に
対して略垂直な入射面40を形成し、120度の角度を
形成する他方の交線陵部に出射光線に対して略垂直な出
射面42を形成する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る反射光
学ユニットによれば、2組の長さの異なる平行平面の各
面で少なくとも1回反射して光の経路を折り返すように
したので、2組の平行平面の長さに応じて反射回数を増
減でき、折り返し用のミラーを増設することなく、比較
的長い光路長を形成することができる。これにより、ミ
ラーの微妙な角度調整が不要になるとともに、一層の小
型化を図ることができる。
【0031】2組の平行平面を有する反射面は、プリズ
ムブロックで形成してもよいし、光学ミラーを組み合わ
せて形成してもよいが、プリズムブロックとする場合に
は、光が入射する第1の交線陵付近及び前記光が出射さ
れる第2の交線陵付近の少なくとも一方に、入出射の光
線に対して略垂直な入出射面を形成することにより、交
線陵の頂点の部分による光の反射、散乱を防止すること
ができる。
【0032】他方、光学ミラーを組み合わせる場合に
は、光が入射する第1の交線陵付近及び前記光が出射さ
れる第2の交線陵付近に前記平行平面の各面の反射に影
響を与えない程度の開口部をそれぞれ形成し、光線の入
出射を可能にする。また、上述した反射光学ユニットを
スキャナー光学系に適用すれば、反射面の角度調整が不
要或いは容易となり、一層の小型化、薄型化を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射光学ユニットが適用されたハ
ンディースキャナーの側面透視図である。
【図2】本発明に係る反射光学ユニットが適用されたハ
ンディースキャナーの正面透視図である。
【図3】2組の長さの異なる平行な反射面を有するプリ
ズムブロックの反射経路を説明する為に用いた図であ
る。
【図4】2組の長さの異なる平行な反射面を有するプリ
ズムブロックの反射経路を説明する為に用いた図であ
る。
【図5】2組の長さの異なる平行な反射面を有するプリ
ズムブロックの反射経路を説明する為に用いた図であ
る。
【図6】2組の長さの異なる平行な反射面を有するプリ
ズムブロックの反射経路を説明する為に用いた図であ
る。
【図7】下方から入射する入射光線を上方向に出射させ
る場合の反射経路の一例を示す図であり、(a)は光学
系のモデル図、(b)はプリズムブロックの外観斜視図
である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るハンディースキ
ャナーの側面図である。
【図9】下方から入射する入射光線を右方向(横方向)
に出射させる場合の反射経路の一例を示す図であり、
(a)は光学系のモデル図、(b)はプリズムブロック
の外観斜視図である。
【図10】下方から入射する入射光線を右方向(横方
向)に出射させる反射光学ユニットの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図11】2組の平行な反射面が60度又は120度を
成すように構成した場合の反射経路を説明する為に用い
た図である。
【符号の説明】
10…スキャナー 12…ケーシング 14…照明用の光源 16…プリズムブロック(反射光学ユニット) 18…レンズ 20…ラインセンサ(CCD) 22…スキャナー回路 24…位置検出用のローラ 30…原稿 32、34、36、38…反射面 40…入射面 42…出射面 52、54、56、58…ミラー 60…入射口(開口部) 62…出射口(開口部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影対象物とレンズとの間に配置され、
    前記レンズにより規定される共役長を確保すべく前記撮
    影対象物からの光を反射する光路形成用の反射光学ユニ
    ットにおいて、 2組の長さの異なる平行平面を有し、前記2組の平行平
    面で包囲される媒質領域内に導かれた光を前記平行平面
    の各面で少なくとも1回反射して該媒質領域から出射す
    るように構成されていることを特徴とする反射光学ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記2組の平行平面は、互いに略90度
    を成していることを特徴とする請求項1の反射光学ユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記2組の平行平面は、互いに略60度
    又は略120度を成していることを特徴とする請求項1
    の反射光学ユニット。
  4. 【請求項4】 前記2組の平行平面を有する反射面は、
    プリズムブロックで形成されていることを特徴とする請
    求項1の反射光学ユニット。
  5. 【請求項5】 前記2組の平行平面を有する反射面は、
    光学ミラーで形成されていることを特徴とする請求項1
    の反射光学ユニット。
  6. 【請求項6】 前記撮影対象物からの光は、前記2組の
    平行平面の第1の交線陵付近から入射し、他の第2の交
    線陵付近から出射されることを特徴とする請求項1の反
    射光学ユニット。
  7. 【請求項7】 前記2組の平行平面を有する反射面は、
    プリズムブロックで形成され、前記第1の交線陵付近及
    び第2の交線陵付近の少なくとも一方には、入出射の光
    線に対して略垂直な面であって、前記平行平面の各面の
    反射の妨げとならない程度の大きさの入出射面が形成さ
    れていることを特徴とする請求項6の反射光学ユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記2組の平行平面を有する反射面は、
    光学ミラーで形成され、前記第1の交線陵付近及び第2
    の交線陵付近には、前記平行平面の各面の反射に影響を
    与えない程度の開口部がそれぞれ形成されていることを
    特徴とする請求項6の反射光学ユニット。
  9. 【請求項9】 原稿面に沿って移動され、前記原稿面か
    らの光をレンズを介してラインセンサに導き、該ライン
    センサにより前記原稿面の画像情報を読み取るスキャナ
    ー光学系において、 2組の長さの異なる平行平面を有し、前記2組の平行平
    面で包囲される媒質領域内に導かれた前記原稿面からの
    光を前記平行平面の各面で少なくとも1回反射して該媒
    質領域から出射し、前記レンズに導くように構成されて
    いることを特徴とするスキャナー光学系。
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