JPH10177097A - 放射性廃棄体貯蔵設備 - Google Patents

放射性廃棄体貯蔵設備

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JPH10177097A
JPH10177097A JP33824796A JP33824796A JPH10177097A JP H10177097 A JPH10177097 A JP H10177097A JP 33824796 A JP33824796 A JP 33824796A JP 33824796 A JP33824796 A JP 33824796A JP H10177097 A JPH10177097 A JP H10177097A
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waste
pit
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勝彦 赤川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管中の放射性廃棄体の状態を容易に確認す
ることができるようにする。 【解決手段】 冷却空気流入シャフト21及び冷却空気
流出シャフト19を有するピット20と、放射性廃棄体
2を載置する移動台29を周回経路26に沿って移動さ
せ得る複数基の廃棄体周回装置23とを備え、各廃棄体
周回装置23における移動台29の周回経路26の一部
分が他の廃棄体周回装置23によって覆われないように
積層配置し、ピット20上方に各周回経路26の一部分
の移動台29に対して放射性廃棄体2の授受を行い得る
天井クレーン39を設け、ピット20内部に放射性廃棄
体2の温度を検出する温度検出器40及び放射性廃棄体
2を撮影する撮影用カメラ41を設置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性廃棄物をガ
ラス固化したガラス固化体や使用済み燃料を収納した容
器等の廃棄体を長期間にわたって貯蔵する放射性廃棄体
貯蔵設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、放射性廃液をガラス固化処理した
ガラス固化体、使用済み燃料を収納した容器等の廃棄体
を、放射性物質の崩壊熱が除去されるまで長期間にわた
って貯蔵することが検討されている。
【0003】図5及び図6は自然風冷方式の放射性廃棄
体貯蔵設備の一例を示すものであり、1は鉄筋コンクリ
ート構造の躯体で、該躯体1は地表面近くの地中に設け
られている。
【0004】この躯体1の内部には、ガラス固化体、あ
るいは使用済み燃料を収納した容器等の放射性廃棄体2
を収納し得る収納管3が前端側から後端側へ向って順に
複数列垂下したピット4と、該ピット4の前方に設けら
れ且つ上下方向に延びる冷却空気流入シャフト5とが形
成されている。
【0005】収納管3は、下端部が閉塞された筒状に形
成されており、その内部には、複数の放射性廃棄体2が
上下方向に積み重ねて収納できるようになっている。
【0006】また、躯体1には、該躯体1の外部の地上
から冷却空気流入シャフト5の上端部に連通する冷却空
気入口流路6と、冷却空気流入シャフト5の下端部から
前記のピット4の前端最下部に連通する空気流入口7
と、ピット4の後端上部から躯体1の外部の地上へ連通
する空気流出口8とが設けられている。
【0007】更に、躯体1には、該躯体1の外部からピ
ット4へ略鉛直に貫通する放射性廃棄体挿入口9が、前
記の収納管3の上端に対応するように開口されている。
【0008】この放射性廃棄体挿入口9は、プラグ10
及び蓋11によって閉鎖されるようになっている。
【0009】収納管3は、上端部が前述した放射性廃棄
体挿入口9に連通するように躯体1のピット4の天井を
構成している部分に埋め込まれ、また、収納管3の前記
の天井部分に埋め込まれている箇所より下方の部分は、
ピット4の内部に位置している。
【0010】収納管3のピット4の内部に位置している
部分の外側には、収納管3の外周との間に空気流通路1
2を形成する通風管13が上下方向に配置されており、
この通風管13はステー14により収納管3と同芯状に
支持され、通風管13の外側は支持架構15により相互
に結合されると共に、ピット4の内面に固定されてい
る。
【0011】そして、通風管13の下端はピット4内の
下部に開口し、通風管13の上端はピット4内の上部に
開口している。
【0012】通風管13の下部近傍の外側とピット4の
内周面との間には、全面にわたって板状の下部プレナム
形成板16が設けてあり、通風管13の下部近傍の外側
でピット4を上下に遮断している。
【0013】また、通風管13の上部近傍の外側とピッ
ト4の内周面との間には、全面にわたって板状の上部プ
レナム形成板17が設けてあり、通風管13の上部近傍
の外側でピット4を上下に遮断している。
【0014】図5及び図6に示す放射性廃棄体貯蔵設備
では、収納管3に放射性廃棄体2を収納すると、該放射
性廃棄体2に内装されている放射性物質の崩壊熱が空気
流通路12の空気に伝達され、空気流通路12における
空気の温度が上昇することにより、空気流通路12、ピ
ット4の上部、空気流出口8を経て躯体1の外部へ流出
する空気流が生じるとともに、躯体1の外部から冷却空
気入口流路6、冷却空気流入シャフト5、空気流入口
7、ピット4の下部を経て空気流通路12に流入する空
気流が生じ、この空気流によって、放射性廃棄体2に内
装されている放射性物質の崩壊熱が除去されることにな
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5及
び図6に示す放射性廃棄体貯蔵設備では、それぞれの収
納管3に、複数の放射性廃棄体2が積み重ねられた状態
で収納されるので、放射性廃棄体2の外部温度を計測す
る場合や、放射性廃棄体2を目視検査する場合には、収
納管3の内部から個々の放射性廃棄体2を順に外部へ搬
出しなければならず、保管中の放射性廃棄体2の状況を
容易に確認することができない。
【0016】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、保管中の放射性廃棄体の状態を容易に確認すること
が可能な放射性廃棄体貯蔵設備を提供することを目的と
している。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載した放射性廃棄体貯蔵設備
では、空気流入手段及び空気流出手段を有するピット
と、それぞれ放射性廃棄体を載置し得る多数の移動台を
水平な周回経路に沿って移動させ得る複数基の廃棄体周
回装置とを備え、該廃棄体周回装置をピットの内部に、
ピット上方からみて各廃棄体周回装置における移動台の
周回経路の一部分が他の廃棄体周回装置によって覆われ
ないように積層配置し、ピット上方に各廃棄体周回装置
における移動台の周回経路の一部分に対して放射性廃棄
体の授受を行い得る揚重手段を設け、ピット内部に周回
経路に沿って移動する移動台に載置された放射性廃棄体
の温度を検出する温度検出手段及び放射性廃棄体を撮影
する撮影手段を設置している。
【0018】本発明の請求項2に記載した放射性廃棄体
貯蔵設備では、本発明の請求項1に記載の放射性廃棄体
貯蔵設備の構成に加えて、ピット内部に周回経路に沿っ
て移動する移動台に載置された放射性廃棄体の放射線量
を検出する放射線量検出手段を設置し、ピット上方に放
射性廃棄体に対する除染槽を設けている。
【0019】本発明の請求項1あるいは請求項2に記載
の放射性廃棄体貯蔵設備のいずれにおいても、各廃棄体
周回装置の移動台を周回経路に沿って移動させ、ピット
内に設置した温度検出手段によって、移動台に載置され
た個々の放射性廃棄体の温度を検出し、ピット内に設置
した撮影手段によって、移動台に載置された個々の放射
性廃棄体を撮影する。
【0020】更に、ピット上方に設けた揚重手段によっ
て、周回経路の一部分に位置している移動台に対する放
射性廃棄体の授受を行う。
【0021】また、本発明の請求項2に記載の放射性廃
棄体貯蔵設備においては、各廃棄体周回装置の移動台を
周回経路に沿って移動させ、ピット内に設置した放射線
量検出手段によって、移動台に載置された個々の放射性
廃棄体の放射線量を検出する。
【0022】更に、ピット上方に設けた除染槽によっ
て、廃棄体周回装置の移動台へ載置すべき放射性廃棄
体、あるいは移動台からピットの外部へ取り出すべき放
射性廃棄体に対する除染を行う。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図例
に基づいて説明する。
【0024】図1から図4は本発明の放射性廃棄体貯蔵
設備の実施の形態の一例を示すものであり、図中、図5
及び図6と同一の符号を付すものは同一物を表してい
る。
【0025】18は地表面近くの地中に設けられている
コンクリート構造の躯体であり、この躯体18は、中央
部に設けられ且つ上下方向に延びる冷却空気流出シャフ
ト19と、該冷却空気流出シャフト19の両側に設けら
れ且つ放射性廃棄体2を移動可能に収納できるように構
成されているピット20,20と、該各ピット20,2
0のそれぞれの外側端部に連なり且つ上下方向に延びる
冷却空気流入シャフト21,21と、前記の各ピット2
0,20の下方に設けられ且つ該各ピット20,20及
び前記の各冷却空気流入シャフト21,21を相互に連
通する冷却空気流通路22,22とによって構成されて
いる。
【0026】なお、19aは冷却空気流出口であり、該
冷却空気流出口19aはフィルター及びガラリーを備
え、冷却空気流出シャフト19の上部に設けられてい
る。
【0027】また、21aは冷却空気流入口であり、該
冷却空気流入口21aはフィルター及びガラリーを備
え、冷却空気流入シャフト21の上部に設けられてい
る。
【0028】前記の各ピット20のそれぞれの内部に
は、4基の廃棄体周回装置23が上下方向に所定の間隔
を置いて積層配置されている。
【0029】この各廃棄体周回装置23は、各ピット2
0平面のそれぞれの冷却空気流出シャフト19側の大半
を占める部分において、ピット20の幅方向(図2に示
すC−D方向)に所定の間隔を置いてピット20の長手
方向(図2に示すA−B方向)へ水平に延び且つ両端部
が曲線によって連なる保管用ライン24と、ピット20
平面の冷却空気流入シャフト21側の一部分において、
前記の保管用ライン24のピット20幅方向の壁際の端
部をピット20幅方向に連結して水平に延びる搬出入ラ
イン25とからなる周回経路26を有する。
【0030】また、前記の各廃棄体周回装置23は図3
に示すように、前記の周回経路26に沿って移動し得る
よう下面に車輪27とラックピニオン方式の駆動力伝達
手段28とを有し、上面が放射性廃棄体2を各個に載置
できるように形成され且つ移動方向に互いに連結された
多数の移動台29を備えている。
【0031】更に、各廃棄体周回装置23は、移動台2
9の下面に設けた駆動力伝達手段28を介して移動台2
9を連続的に移動させ得る駆動装置30をそれぞれに備
えている。
【0032】各廃棄体周回装置23の周回経路26の各
搬出入ライン25は、その上方の周回経路26の搬出入
ライン25によって覆われず、ピット20の上方からみ
るとそれぞれが透視できる位置を通るように設けられて
いる。
【0033】各ピット20の上部には廃棄体搬出入室3
1が設けられており、該廃棄体搬出入室31の冷却空気
流入シャフト21側の床32には、廃棄体搬出入孔33
が設けられ、該廃棄体搬出入孔33の廃棄体搬出入室3
1側には、除染槽34が設けられ、該除染槽34の径方
向の略中央部の上方には、ピット20の幅方向へ延びる
隔壁35が備えられ、除染槽34の底部には、ターンテ
ーブルあるいは往復動可能なベルトコンベヤ等の移動手
段36が備えられている。
【0034】前記の廃棄体搬出入室31の天井には、廃
棄体搬出入室31をピット20長手方向へ移動して除染
槽34と搬出入口37との間の放射性廃棄体2の搬送を
行い得る天井クレーン38が設けられている。
【0035】前記の廃棄体搬出入孔33上方のピット2
0の天井には、前記の各廃棄体周回装置23の周回経路
26の搬出入ライン25上の移動台29に対して放射性
廃棄体2の授受を行い得る天井クレーン39が設けられ
ている。
【0036】また、ピット20の内部の所要位置には、
図4に示すように周回経路26に沿って移動する移動台
29に載置された放射性廃棄体2の温度を検出する温度
検出器40と、放射性廃棄体2を撮影する撮影用カメラ
41と、放射性廃棄体2の放射線量を検出する放射線検
出器42とが設置されており、図示していない貯蔵設備
管理室に前記の撮影用カメラ、温度検出器及び放射線検
出器に対応する各種の監視装置(図示せず)を設置して
いる。
【0037】以下、図1から図4に示す放射性廃棄体貯
蔵設備の作動について説明する。
【0038】放射性廃棄体貯蔵設備に対して放射性廃棄
体2を貯蔵するに際しては、図示していない送給手段に
よって放射性廃棄体2を搬出入口37から廃棄体搬出入
室31の内部へ搬入し、該放射性廃棄体2を廃棄体搬出
入室31に設けた天井クレーン38によって吊り上げて
除染槽34へ投入し、該除染槽34によって放射性廃棄
体2の除染を行う。
【0039】その後、除染槽34に投入した放射性廃棄
体2を除染槽34の底部に設けた移動手段36によって
除染槽34内の廃棄体搬出入孔33側へ移動させてか
ら、ピット20の天井に設けた天井クレーン39によっ
て吊り上げ、廃棄体搬出入孔33を通してピット20の
内部へ吊り降ろし、該放射性廃棄体2を載置すべき移動
台29の上に載置する。
【0040】放射性廃棄体2を載置した移動台29が属
する廃棄体周回装置23の駆動装置30を作動して該廃
棄体周回装置23の移動台29列を周回経路26に沿っ
て所定の方向へ移動させる。
【0041】次いで、次に搬入される放射性廃棄体2を
載置すべき移動台29が属する廃棄体周回装置23の駆
動装置30を作動して該廃棄体周回装置23の移動台2
9列を周回経路26に沿って移動させ、目的の移動台2
9を天井クレーン39の直下に移動させる。
【0042】上述の作動を繰り返すことによって、4基
の廃棄体周回装置23に属するそれぞれの移動台29に
対して放射性廃棄体2を載置する作業を行い、放射性廃
棄体貯蔵設備に放射性廃棄体2を貯蔵する。
【0043】そして、必要に応じて各廃棄体周回装置2
3の駆動装置30を適宜に作動してそれぞれの廃棄体周
回装置23に属する各移動台29をそれぞれの周回経路
26に沿って移動させながら、ピット20内に設置した
温度検出器40によって移動台29に載置されている個
々の放射性廃棄体2の温度を検出し、あるいは、ピット
20内に設置した撮影用カメラ41によって移動台29
に載置されている個々の放射性廃棄体2を撮影する。
【0044】また、必要に応じて各廃棄体周回装置23
の駆動装置30を適宜に作動してそれぞれの廃棄体周回
装置23に属する移動台29を周回経路26に沿って移
動させ、ピット20内に設置した放射線検出器42によ
って、移動台29に載置されている個々の放射性廃棄体
2の放射線量を検出する。
【0045】また、放射性廃棄体貯蔵設備に貯蔵されて
いる放射性廃棄体2を放射性廃棄体貯蔵設備の外部へ取
り出すに際しては、取り出すべき放射性廃棄体2が載置
されている移動台29が属する廃棄体周回装置23の駆
動装置30を作動して該廃棄体周回装置23の移動台2
9列を周回経路26に沿って移動させ、目的の放射性廃
棄体2が載置されている移動台29を、ピット20の天
井に設けた天井クレーン39の直下に移動させる。
【0046】そして、該天井クレーン39を作動させ
て、前記の移動台29上に載置されている外部へ取り出
すべき放射性廃棄体2を廃棄体搬出入孔33を通してピ
ット20の内部から吊り上げて除染槽34へ投入し、該
除染槽34によって放射性廃棄体2の除染を行う。
【0047】その後、除染槽34に投入した前記の放射
性廃棄体2を除染槽34の底部に設けた移動手段36に
よって除染槽34内の廃棄体搬出入室31側へ移動させ
たのち、放射性廃棄体2を廃棄体搬出入室31に設けた
天井クレーン38によって除染槽34から吊り上げて廃
棄体搬出入室31の床上に降ろし、図示していない送給
手段によって、前記の放射性廃棄体2を搬出入口37か
ら廃棄体搬出入室31の外部へ搬出する。
【0048】図1から図4に示す放射性廃棄体貯蔵設備
では、ピット20の内部に放射性廃棄体2を収納する
と、該放射性廃棄体2に内装されている放射性物質の崩
壊熱がピット20内部の空気に伝達され、ピット20に
おける空気の温度が上昇することにより、ピット20の
上部、冷却空気流出シャフト19、冷却空気流出口19
aを経て、躯体18の外部へ流出する空気流が生じると
ともに、躯体18の外部から冷却空気流入口21a、冷
却空気流入シャフト21、冷却空気流通路22を経てピ
ット20の下部に流入する空気流が生じ、この空気流に
よって、放射性廃棄体2に内装されている放射性物質の
崩壊熱が除去されることになる。
【0049】このように、図1から図4に示す放射性廃
棄体貯蔵設備では、ピット20内に、周回経路26に沿
って移動することができ且つ放射性廃棄体2を個々に載
置することができる多数の移動台29を有する4基の廃
棄体周回装置23を設け、ピット20上方の廃棄体搬出
入室31近傍に、放射性廃棄体2を搬出入するための天
井クレーン38,39を設け、除染槽34を備え、ピッ
ト20内の所要位置に、撮影用カメラ41、温度検出器
40及び放射線検出器42を配置したので、適宜に放射
性廃棄体2の収納、移動、搬出が可能となり、移動台2
9に載置された個々の放射性廃棄体2の状態を撮影用カ
メラ41によって監視できるとともに、放射性廃棄体2
の温度や放射線量を検出することができる。
【0050】従って、図1から図4に示す放射性廃棄体
貯蔵設備によれば、放射性廃棄体2の収納密度の向上と
放射性廃棄体2の崩壊熱放出期間の短縮を図ることがで
き、また、個々の放射性廃棄体2に対するモニタリング
によって該放射性廃棄体2の貯蔵状態を常時把握するこ
とが可能となり、貯蔵設備の全体の健全性の向上に寄与
できる。
【0051】なお、本発明の放射性廃棄体貯蔵設備は上
述した実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の放射性廃棄
体貯蔵設備によれば、下記のような種々の優れた効果を
奏し得る。
【0053】(1)本発明の請求項1及び請求項2に記
載の放射性廃棄体貯蔵設備のいずれにおいても、ピット
内に、周回経路に沿って移動することができ且つ放射性
廃棄体を個々に載置することができる多数の移動台を有
する複数基の廃棄体周回装置を設け、ピット上方に放射
性廃棄体を搬出入する揚重手段を設けたので、放射性廃
棄体の収納密度の向上と放射性廃棄体の崩壊熱放出期間
の短縮を図ることができる。
【0054】(2)本発明の請求項1及び請求項2に記
載の放射性廃棄体貯蔵設備のいずれにおいても、ピット
内の所要位置に、撮影手段及び温度検出手段を配置した
ので、移動台に載置された個々の放射性廃棄体の状態の
監視と温度管理が可能となり、放射性廃棄体の貯蔵状態
を常時把握することができる。
【0055】(3)本発明の請求項2に記載の放射性廃
棄体貯蔵設備においては、ピット内の所要位置に、放射
線検出手段を配置したので、移動台に載置された個々の
放射性廃棄体の放射線量管理が可能となり、また、ピッ
ト上方に除染槽を設けたので、ピット内に収納すべき放
射性廃棄体、あるいはピットから外部へ取り出すべき放
射性廃棄体に対する除染を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射性廃棄体貯蔵設備の実施の形態の
一例の側方断面図である。
【図2】図1に関連する周回経路の平面図である。
【図3】図1に関連する移動台及び駆動装置の側面図で
ある。
【図4】図1に関連する温度検出器等の配置図である。
【図5】従来の放射性廃棄体貯蔵設備の一例の斜視図で
ある。
【図6】図5に関連するピット部分の側方断面図であ
る。
【符号の説明】
2 放射性廃棄体 19 冷却空気流出手段(冷却空気流出シャフ
ト) 20 ピット 21 冷却空気流入手段(冷却空気流入シャフ
ト) 23 廃棄体周回装置 26 周回経路 29 移動台 34 除染槽 39 揚重手段(天井クレーン) 40 温度検出手段(温度検出器) 41 撮影手段(撮影用カメラ) 42 放射線検出手段(放射線検出器)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流入手段及び空気流出手段を有する
    ピットと、それぞれ放射性廃棄体を載置し得る多数の移
    動台を水平な周回経路に沿って移動させ得る複数基の廃
    棄体周回装置とを備え、該廃棄体周回装置をピットの内
    部に、ピット上方からみて各廃棄体周回装置における移
    動台の周回経路の一部分が他の廃棄体周回装置によって
    覆われないように積層配置し、ピット上方に各廃棄体周
    回装置における移動台の周回経路の一部分に対して放射
    性廃棄体の授受を行い得る揚重手段を設け、ピット内部
    に周回経路に沿って移動する移動台に載置された放射性
    廃棄体の温度を検出する温度検出手段及び放射性廃棄体
    を撮影する撮影手段を設置したことを特徴とする放射性
    廃棄体貯蔵設備。
  2. 【請求項2】 ピット内部に周回経路に沿って移動する
    移動台に載置された放射性廃棄体の放射線量を検出する
    放射線量検出手段を設置し、ピット上方に放射性廃棄体
    に対する除染槽を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の放射性廃棄体貯蔵設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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