JPH10176651A - 駆動素子 - Google Patents

駆動素子

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Publication number
JPH10176651A
JPH10176651A JP35430196A JP35430196A JPH10176651A JP H10176651 A JPH10176651 A JP H10176651A JP 35430196 A JP35430196 A JP 35430196A JP 35430196 A JP35430196 A JP 35430196A JP H10176651 A JPH10176651 A JP H10176651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
shape
driving element
shape memory
memory alloy
Prior art date
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Pending
Application number
JP35430196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ishikawa
洋 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
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Publication of JPH10176651A publication Critical patent/JPH10176651A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力が大きく、かつ、速応性に優れた形状
記憶合金チューブを用いた駆動素子の提供。 【解決手段】 断面が分割された形状記憶合金チューブ
4で構成され、かつ前記形状記憶合金チューブ4の先端
に第1の孔2及び第2の孔3とを連結するためのキャッ
プ1を取り付けた駆動素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形状記憶合金を使
用した駆動素子に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、駆動素子に使用されている形状記
憶合金の形状は、ワイヤー状のものだけである。また、
1度変形した駆動素子の形状を元に回復させる場合は、
駆動素子に直接通電するか、あるいは温水等を掛けて加
熱していた。
【0003】また、再び形状を変形するために駆動素子
を冷却する場合、熱容量の小さい空冷に頼ることが多
く、駆動素子の速応性が悪いという問題があった。これ
を解決するために、ワイヤーそのものをどんどん細くす
ることで、熱に対する速応性の改善を図ってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、形状記
憶合金ワイヤー自体を細くすれば、冷却が早くなり、応
答性を改善することができるが、そのことによって、駆
動力が低下してしまうという問題がある。
【0005】また、駆動素子の変形を元に回復させる方
法において、駆動素子に直接通電し加熱する場合は、周
囲環境の温度の影響を受けやすく、さらに、通電時に電
流が人体に流れないように、駆動素子に絶縁コーティン
グを行って安全性を確保しているため、このことによっ
て冷却性が劣化するという問題があった。また、温水等
を使用する場合は、温水等の熱媒体を回収することが困
難で、昨今の省エネ面から問題がある。
【0006】従って、本発明は、駆動力が大きく、かつ
駆動環境温度の影響を受けにくい速応性を確保した、安
全性の高い駆動素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、断面が少なく
とも2つ以上に分割された孔を有するチューブであっ
て、該チューブの断面の一部が少なくとも形状記憶合金
で構成され、かつ前記チューブの先端に前記孔どうしを
連結するためのキャップを取り付けたことを特徴とする
駆動素子である。
【0008】本発明は、上記駆動素子において、前記形
状記憶合金の少なくとも一部を可逆熱処理により2方向
性としたことを特徴とした駆動素子である。
【0009】本発明は、上記駆動素子において、前記チ
ューブに加熱、又は、冷却用媒体を流して駆動すること
を特徴とする駆動素子の駆動方法である。
【0010】本発明によれば、分割されたチューブ内に
熱媒体を循環させることで熱媒体の熱により形状記憶合
金チューブが形状を回復して駆動する構造にすることに
より速応性と安全性を合わせもつ駆動力のある形状記憶
合金駆動素子となる。
【0011】また、その形状記憶合金の少なくとも一部
を可逆熱処理により2方向性とし、それぞれの形状を回
復させるために2種類の温度の熱媒体を孔に流すこと
で、2方向に駆動する駆動素子となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0013】まず、本発明の第1の実施の形態の駆動素
子について図1を参照して説明する。図1は駆動素子の
説明図である。図1(a)は断面図である。図1(b)
は熱によりへの字型に変形した駆動素子の断面図であ
る。図1(c)は図1(a)のA−A断面図である。
【0014】本発明の第1の実施の形態において、高周
波真空溶解法によって得たTi49Ni51at%合金
を中実ビレットに加工した後、熱間、冷間加工によって
外径φ2mm、内径φ1.5mmのチューブとし、その
後、銅の薄肉チューブ(外径φ0.8mm・内径φ0.7
5mm)を先のTi49Ni51at%合金チューブに
2本挿入したものを伸線加工によってφ1mmとした。
伸線加工は、中間に750℃×30Hr(Ar中)にて
溶体化処理を行った。
【0015】このようにして得られた形状記憶合金チュ
ーブ4に、への字型の記憶を行うため、400℃×10
0時間の拘束時効を行った。その後、その駆動素子を0
℃でまっすぐに変形させた状態で、毎秒1ccの流速で
60℃の温水を循環させた。すると、一瞬にして先に拘
束熱処理した形状に回復した。このように、通電によら
ず安全に駆動させる素子が得られた。
【0016】また、その後、形状記憶合金チューブ4の
先端にキャップ1を接合して熱媒体が漏れないように
し、孔どうしをつないで熱媒体を矢印5の方向へ第1の
孔2から第2の孔3に循環させるようにした。
【0017】その後、図1(a)に示すように、その駆
動素子を0℃でまっすぐに変形させた状態で、毎秒1c
cの流速で55℃の温水を循環させた。すると、図1
(b)に示すように、一瞬にして矢印6の方向に変形
し、先に拘束熱処理した形状に回復した。このように通
電によらず安全に駆動させる素子が得られた。
【0018】次に、本発明の第2の実施の形態について
図1を参照して説明する。
【0019】図1に示すように、まず、高周波真空溶解
法によって得たTi49Ni5lat%合金を中実ビレ
ットに加工した後、熱間、冷間加工によって外径φ2m
m、内径φ1.5mmのチューブとし、その後、同組成
のTi49Ni51at%合金の薄肉チューブ(外径φ
0.8mm・内径φ0.75mm)を先のTi49Ni5
1at%チューブに2本挿入したものを伸線加工によっ
てφ1mmとした。伸線加工は中間に750℃×30H
r(Ar中)にて溶体化処理を行った。
【0020】このようにして得られた形状記憶合金チュ
ーブ4に、への字型の記憶を行うため、400℃×10
0時間の拘束時効を行った。その後、形状記憶合金チュ
ーブ4の先端にキャップ1を接合して熱媒体が漏れない
ようにし、熱媒体を矢印5の方向へ第1の孔2から第2
の孔3に循環させるようにした。
【0021】その後、図1(a)に示すように、その駆
動素子を0℃でまっすぐに変形させた状態で、毎秒1c
cの流速で60℃の温水を循環させた。すると、図1
(b)に示すように、一瞬にして矢印6の方向に変形
し、先に拘束熱処理した形状に回復した。このように通
電によらず安全に駆動させる素子が得られた。
【0022】次に、本発明の第3の実施の形態について
図1を参照して説明する。
【0023】図1に示すように、高周波真空溶解法によ
って得たTi49Ni51at%合金を中実ビレットに
加工した後、熱間、冷間加工によって外径φ1.5m
m、内径φ1.2mmのチューブとし、その後、先と同
じ材質・組成のTiNiの薄肉チューブ(外径φ0.5
mm・内径φ0.45mm)を先のTi49Ni51a
t%合金チューブに2本挿入したものを伸線加工によっ
てφ1mmとした。伸線加工は、中間に750℃×30
分間(Ar中)にて溶体化処理を行った。
【0024】このようにして得られたチューブをまず、
750℃で30分間(Ar中)で、図1(a)に示すよ
うに直線状態で溶体化処理を行い、その後、室温で0.
5%程度たわませた図1(b)に示す状態で、500℃
×5時間(Ar中)の熱処理を行った。このようにして
2つの孔をもつ形状記憶合金チューブ4を製造した。そ
の後、チューブの内部が長手方向に2分割された孔がつ
ながるようにキャップ1を接合した。孔どうしをつない
で熱媒体を矢印5の方向へ、第1の孔2から第2の孔3
に循環させるようにした。
【0025】その後、図1(a)に示すように、その駆
動素子を0℃でまっすぐに変形させた状態で、毎秒1c
cの流速で60℃の温水を循環させた。すると、図1
(b)に示すように、一瞬にして先に拘束熱処理したへ
の字型形状に回復した。
【0026】なお、本発明の実施の形態では、Ti49
Ni51at%合金の一部の例を示したが、本発明に使
用されるTiNi合金の実用組成は、Ni:48〜52
at%(残Ti)が全て適用され、更に、V、Cr、F
e、Pd等の第3元素を添加したTiNiX合金、銅基
合金及び鉄基合金等全ての形状記憶合金に適用可能であ
る。また、多数の内腔部を設け、それぞれ異なる温度の
熱媒体を流すことで正確な位置決めが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、形状記憶合金チューブに電流を流さないため、安全
であって、チューブを太くすることで駆動力もあり、か
つ速応性を確保した駆動環境温度への影響を押さえた形
状記憶合金チューブによる駆動素子を提供することが可
能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る駆動素子の説明図。
図1(a)は断面図。図1(b)は熱によりへの字型に
変形した駆動素子の断面図。図1(c)は図1(a)の
A−A断面図。
【符号の説明】
1 キャップ 2 第1の孔 3 第2の孔 4 形状記憶合金チューブ 5,6 矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 686 C22F 1/00 686B 691 691

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に対して直交する断面が少なく
    とも2つ以上に分割されたチューブであって、該チュー
    ブの少なくとも一部が形状記憶合金で構成され、かつ前
    記チューブの先端に前記分割部どうしを連結するための
    キャップを取り付けたことを特徴とする駆動素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の駆動素子において、前記
    形状記憶合金の少なくとも一部を可逆熱処理により2方
    向性としたことを特徴とする駆動素子。
  3. 【請求項3】 前記チューブに加熱、又は、冷却用媒体
    を流して駆動することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の駆動素子の駆動方法。
JP35430196A 1996-12-18 1996-12-18 駆動素子 Pending JPH10176651A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101333048B1 (ko) * 2011-07-08 2013-11-26 울산대학교 산학협력단 형상기억합금을 이용한 작동기
KR101333047B1 (ko) * 2013-08-27 2013-11-26 울산대학교 산학협력단 형상기억합금을 이용한 작동기
US11060480B2 (en) 2017-11-14 2021-07-13 The Boeing Company Sound-attenuating heat exchangers and methods of utilizing the same
US11143170B2 (en) * 2019-06-28 2021-10-12 The Boeing Company Shape memory alloy lifting tubes and shape memory alloy actuators including the same
US11168584B2 (en) 2019-06-28 2021-11-09 The Boeing Company Thermal management system using shape memory alloy actuator
US11525438B2 (en) 2019-06-28 2022-12-13 The Boeing Company Shape memory alloy actuators and thermal management systems including the same

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