JPH10176538A - 多気筒2サイクルエンジン - Google Patents

多気筒2サイクルエンジン

Info

Publication number
JPH10176538A
JPH10176538A JP33973096A JP33973096A JPH10176538A JP H10176538 A JPH10176538 A JP H10176538A JP 33973096 A JP33973096 A JP 33973096A JP 33973096 A JP33973096 A JP 33973096A JP H10176538 A JPH10176538 A JP H10176538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
engine
fuel
exhaust port
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33973096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nozaki
博 野崎
Kiminaga Otome
公修 乙▲め▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP33973096A priority Critical patent/JPH10176538A/ja
Publication of JPH10176538A publication Critical patent/JPH10176538A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/18Other cylinders
    • F02F1/22Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1812Number of cylinders three

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で混合気の吹き抜けを防止できる
多気筒2サイクルエンジンを提供する。 【解決手段】 排気ポート35aの両側に開口する主掃
気ポート15a,16aに連通する一対の主掃気通路1
5,16を有する気筒を複数備えた多気筒2サイクルエ
ンジン1において、掃気時に空気をシリンダボア4aの
上記排気ポート35aに対向する部分にて排気方向aと
交差する方向bに吹き出すことによりシリンダボア4a
内面に沿ってシリンダ軸方向に流れる縦渦Kを発生する
縦渦発生手段としての補助掃気通路18を設け、該補助
掃気通路18から吹き出される空気に沿って燃料を噴射
する燃料噴射弁14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気筒数が2以上の
多気筒2サイクルエンジンにおける混合気の吹き抜けを
防止するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】2サイクルエンジンは、クランク室内で
一次圧縮された空気,燃料の混合気を掃気ポートからシ
リンダボア内に導入することによりシリンダボア内の排
気ガスを排気ポートから排気通路内に排出する掃気行程
を備えている。
【0003】ところが、上述のうよに掃気行程では、混
合気により排気ガスを排気通路に押し出すようにしてい
るため、混合気の一部が排気通路より排出される吹き抜
けが発生するという問題がある。
【0004】従来、上記吹き抜けを抑制するために、例
えば燃料を圧縮空気と共にシリンダボア内に噴射供給す
るエアアシスト式筒内噴射方式、あるいは燃料を燃焼室
内に直接噴射供給する直接筒内噴射方式が提案されてい
る。両噴射方式ともに、掃気を空気のみで行なうので、
掃気流が排気弁から吹き抜けたとしても、噴射のタイミ
ングや噴射方向を工夫することにより、吹き抜ける掃気
流への燃料の混合割合を減らすことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のエアーアシスト式筒内噴射方式の場合はエアポンプ等
が必要であるとともに構造が複雑であるという問題があ
る。両方式ともに吹き抜けをより確実に防止するために
は、排気弁が閉じ圧縮行程に入った時から点火までの短
い時間に噴射する必要があり、圧縮により上昇した燃焼
室内圧に抗するためと、エンジンの要求負荷の大きい高
負荷運転域において多量の燃料を噴射する必要とによ
り、噴射圧力を高くしなければならず、このため燃料供
給系、噴射ノズル、燃料ポンプ等が大型になり、コスト
が上昇する問題がある。
【0006】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、低コストでかつ低圧の噴射によっても混合気
の吹き抜けを防止できる多気筒2サイクルエンジンを提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、排気
ポートの両側に開口する主掃気ポートに連通する一対の
主掃気通路を有する気筒を複数備えたクランク室圧縮式
多気筒2サイクルエンジンにおいて、少なくとも1つの
気筒に、掃気時に空気をシリンダボアの上記排気ポート
に対向する部分にて排気方向と交差する方向に吹き出す
ことによりシリンダボア内面に沿ってシリンダ軸方向に
流れる縦渦を発生する縦渦発生手段を設け、該縦渦発生
手段を備えた気筒の、シリンダ軸を通りクランク軸軸線
を含むシリンダ中心面を挟んで反排気ポート側に燃料噴
射弁を配置したことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、排
気ポート中心を通りシリンダ軸を含む排気ポート中心面
が上記シリンダ中心面と斜めに交差するよう排気通路を
構成し、上記燃料噴射弁を上記排気ポート中心面とシリ
ンダ中心面との交差角度が90度より大きい側に上記空
気の吹き出し方向に沿って燃料を噴射するよう配置した
ことを特徴としている。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、全
ての気筒の上記交差角が90度より大きい側に上記縦渦
発生手段及び燃料噴射弁を配置したことを特徴としてい
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項1又は2におい
て、上記エンジンが2気筒エンジンであり、上記縦渦発
生手段及び燃料噴射弁を、各気筒のクランク軸方向外側
に配置したことを特徴としている。
【0011】請求項5の発明は、請求項2において、上
記エンジンが各気筒をVバンクをなすように配置したV
型エンジンであり、全ての気筒の上記交差角が90度よ
り大きい側に上記縦渦発生手段及び燃料噴射弁を配置し
たことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図8は、請求項1
〜3の発明の第1実施形態による多気筒2サイクルエン
ジンを説明するための図であり、図1は本実施形態エン
ジンが搭載された自動二輪車の概略構成図、図2,図3
はエンジンの平面構成図,断面平面図、図4はエンジン
の制御ブロック図、図5,図6はエンジンの断面側面
図,断面平面図、図7はエンジンの燃料噴射時期を説明
するための図、図8はエンジンのシリンダ内の掃気状態
を模式的に示す図である。図1,図2及び図3におい
て、図中Frは自動二輪車の前進進行方向を示し、右は
騎乗運転車の右手方向を示す。
【0013】図において、1は水冷式2サイクル並列3
気筒エンジンであり、該エンジン1は、自動二輪車の車
体フレーム2にクランク軸8を車幅方向に水平に向けて
搭載されている。該エンジン1は変速装置1aを介して
ドライブ軸1bを回転駆動し、該ドライブ軸1bの駆動
スプロケット1cに巻回されたチェーン1dより後輪
(不図示)を回転駆動する。なお、1eは上記車体フレ
ーム2に上下揺動自在に枢支され後端で後輪を支持する
リヤアームである。
【0014】上記エンジン1は、変速装置1aを内蔵す
るクランクケース3の前部にシリンダボディ4及びシリ
ンダヘッド5を気筒軸が前傾するように積層締結し、シ
リンダボディ4に形成された各シリンダボア4a内にピ
ストン6を摺動自在に挿入配置し、該各ピストン6をコ
ンロッド7より上記クランク軸8のクランクアーム8a
に連結した概略構造のものである。また上記シリンダヘ
ッド5の合面には燃焼凹部5aが凹設されており、該凹
部5aには点火プラグ34の電極が位置している。
【0015】上記エンジン1は、上記燃焼凹部5a,シ
リンダボア4a,ピストン6の頂部で囲まれた空間,つ
まり燃焼室c内に外気を導入する吸気系Aと、該燃焼室
c内に燃料を供給する燃料供給系Bと、該燃焼室c内で
発生した既燃焼ガスを外部に排出する排気系Cとを備え
ている。この排気系Cは、上記燃焼室c内で発生した既
燃焼ガスを、シリンダボア4aの前部に開口する排気ポ
ート35a,排気通路35,該通路35の外部開口に接
続された排気管36を介して大気に排出するようになっ
ている。
【0016】上記吸気系Aは、上記クランクアーム8a
が収容された各気筒毎のクランク室3aの背面に連通す
るように形成された吸気口3bに逆流防止用リードバル
ブ組立体9を挿着するとともに、該リードバルブ組立体
9に吸気管10を介してスロットルボディ11を接続
し、該スロットルボディ11に各気筒共通のエアクリー
ナ12を接続して構成されている。
【0017】上記スロットルボディ11は吸気通路面積
を開閉するスロットル弁29を有し、該スロットル弁2
9は、弁軸30の端部に配設されたスロットルプーリ3
1a,スロットルケーブル31bを介して操向ハンドル
33に装着されたアクセルグリップ19の回動操作によ
り開閉制御される。
【0018】上記燃料供給系Bは、上記シリンダボディ
4の後壁4bに装着された各気筒毎に独立の各燃料噴射
弁14に、燃料タンク21内の燃料を燃料コック22,
燃料フィルタ23,燃料供給ポンプ24,燃料配送管2
5,燃料レール26を介して分配供給するように構成さ
れている。なお、27は燃料レール26内の燃料圧力を
所定圧に調整するための調圧器、28は燃料戻り管であ
る。
【0019】図3,図5,図6に示すように、上記シリ
ンダボディ4には各シリンダボア4aとクランク室3a
とを連通する主掃気通路15,16,対向掃気通路1
7,及び縦渦発生手段としての補助掃気通路18が形成
されている。上記主掃気通路15,16のシリンダボア
4aへの開口である主掃気ポート15a,16aは上記
排気通路35の排気ポート35aの左, 右側部に位置
し、また対向掃気通路17の掃気ポート17aは上記排
気ポート35aと対向するように位置しており、これら
の掃気ポート15a,16a,17aは上記燃焼室cに
指向している。これにより掃気行程において上記クラン
ク室3a内で圧縮された空気は上記各掃気ポート15
a,16a,17aから燃焼室cに向かって吹き出され
る。
【0020】上記補助掃気通路18の補助掃気ポート1
8aは上記シリンダボア4aを主掃気ポート15a,1
6aにより周方向に2つの部分に区画する時、排気ポー
ト35aと対向する部分,つまり対向掃気ポート17a
側寄り部分に位置し、排気方向aと交差する方向bに向
かって開口しており、かつ該補助掃気通路18の掃気ポ
ート18aに連なる部分はシリンダボア4aの内周面と
略接線方向、つまり上記交差方向bに延びる直線部18
bとなっている。そして上記補助掃気通路18の直線部
18bには上記燃料噴射弁14が上記交差方向bに向け
て燃料を噴射するように取り付けられている。なお、上
記燃料噴射弁14は、図5に二点鎖線で示すように、シ
リンダボディ4やシリンダヘッド5に、シリンダ軸と直
角方向,シリンダ軸方向,あるいは斜めに向けて装着
し、シリンダボア4a内の縦渦K内に直接噴射されるよ
うに取り付けてもよい。
【0021】ここで図3に示すように、上記排気通路3
5の排気ポート35a近傍部分は、シリンダ軸方向に見
ると、該排気ポート35aのポート中心Q′とシリンダ
ボア4aのシリンダ軸Pを通る排気ポート中心面Qが、
各気筒のシリンダ軸Pを通りクランク軸の軸線の含むシ
リンダ中心面Rに斜めに交差する方向に延びるように形
成されている。また図1に示すように、上記排気通路3
5は、シリンダ中心面Rに対して斜め下向きに導出され
ている。
【0022】そして上記燃料噴射弁14は、シリンダ中
心面Rを挟んだ反排気ポート35a側であるシリンダボ
ディ4の後壁4bで、かつ上記排気ポート中心面Qとシ
リンダ中心面Rとのなす交差角度が90度より大きい
側、即ちθで示す領域に配置されている。
【0023】上記エンジン1はエンジン運転状態を表す
各種のパラメータを検出するセンサとして、クランク角
センサを兼ねエンジン回転速度を検出する回転数センサ
51,アクセル開度を検出するアクセル開度センサ5
2,O2 濃度を検出するO2 センサ53,その他吸気管
圧力センサ54,吸気管温度センサ55,クランク室圧
力センサ56,筒内圧力センサ57,エンジン温度セン
サ58,排気管圧力センサ59,排気管温度センサ60
等各種センサを備えている。
【0024】65はエンジン運転状態の制御を行う運転
制御装置としてのECUであり、該ECU65は、上記
各種センサからの検出信号に基づいて、燃料噴射弁14
の燃料噴射時期,及び燃料噴射時間(噴射量)、点火回
路45による点火時期及び主にアクセル開度(エンジン
要求負荷)センサの検出信号に基づいてスロットル弁開
度を制御する。
【0025】次に、図7に基づいて燃料噴射時期及び噴
射期間について説明する。図7において、矢印Yはエン
ジン1の回転方向を示しており、破線S,Tは上記排気
ポート35aの開,閉タイミングを、破線U,Vは上記
各掃気ポート15a〜18aの開,閉タイミングをそれ
ぞれ示している。
【0026】そして上記燃料噴射弁14から燃料を噴射
するタイミング及び期間について述べれば、図7の破線
Vから次のVまでの範囲Lにおいて噴射可能であり、低
負荷域においては破線UからVまでの範囲Mにいおて噴
射される。すなわち、範囲Mにおいて噴射する場合に
は、上記補助掃気通路18を流れる掃気流と一緒に噴射
することとなり、噴射された燃料は補助掃気ポート18
aからの掃気流により攪拌され微細化しつつ、該掃気流
とともに縦渦Kとなって燃焼室5内に供給される。一方
範囲Lのうち範囲Mを除く範囲に噴射される燃料は、上
記補助掃気ポート18aが閉じている期間にも噴射する
ものであり、この閉期間に噴射された燃料は補助掃気通
路18の直線部18b内に残留し、補助掃気ポート18
aが開くまでの間に気化が進行することとなる。要求燃
料噴射量の少ない場合には範囲M内において、要求燃料
噴射量に応じた期間燃料を噴射する。これがXの噴射パ
ターンである。要求燃料噴射量が多くなると範囲M内の
みでは噴射し切れないので、範囲Lすなわち、補助掃気
ポート18aが開き始める前に噴射を開始し、補助掃気
ポート18aが閉じる前に噴射を終了する。これがWの
噴射のパターンであり、噴射の期間は要求燃料噴射量の
多寡に応じて決められる。補助掃気通路18に噴射する
場合には低いクランク室圧か、燃焼室cと連通する場合
でも排気ポート35aが開き燃焼室c内圧力が十分低下
した後であるので、噴射圧力は直接筒内噴射式に比べ低
くすることができる。
【0027】上記W,Xのパターンの選択はより詳しく
は以下のように行われる。 i.エンジン回転数が高く,負荷が大きいとき(噴射可能
時間が短く,噴射量が多いとき)は上記Wのパターンで
噴射する。これにより必要な噴射量を確保できる。 ii. エンジン回転数が高く,負荷が小さいとき(噴射可
能時間が短く,噴射量が少ないとき),及びエンジン回
転数が低く,負荷が大きいとき(噴射可能時間が長く,
噴射量が多いとき)は、上記W,Xのパターンの何れか
で噴射するが、必要な噴射量が確保可能であれば上記X
のパターンで噴射するのが吹き抜け抑制の観点から好ま
しい。 iii.エンジン回転数が低く,負荷も小さいとき(噴射可
能時間が長く,噴射量が少ないとき)は上記Xのパター
ンで噴射する。Xのパターンで噴射することにより燃料
の気化が進行しない状態でシリンダボア内に供給するこ
ととなり、燃料の吹き抜けを抑制できる。ちなみに気化
が進行した状態でシリンダボア内に供給すると、主掃気
ポート15a,16a等からの空気流によって排気ポー
トに運ばれ易い。
【0028】なお、Xの噴射パターンにおいて、噴射終
わりの時期をTより遅らせても良い。この場合は、Tよ
り遅れて噴射される分は、次のサイクルの掃気行程まで
補助掃気通路18内に滞留し、エンジンの熱を受けて気
化する。同様にWの噴射パターンにおいて、噴射終わり
の時期をTより遅らせる一方、噴射開始の時期も遅らせ
る、つまり範囲Lを時計方向に所定角だけ回動させるよ
うにしても良い。また、図5に二点鎖線で示すようにシ
リンダボア4a内の縦渦K内に直接噴射しても良い。こ
の場合にはSからTの排気ポート35a開の期間に噴射
することにより噴射圧力を低くすることが可能であり、
且つ、吹き抜け易い主掃気ポート15a、16aからの
下記する掃気流I,Jではない渦流Kに噴射するので、
吹き抜け難い。なお、排気ポート35a閉となるT以降
に噴射し、より吹き抜けにくくする場合でも、T後の噴
射期間y2の方がT前の噴射期間y1より短く、その分
圧縮行程に入って直ぐに噴射を終えることが可能とな
り、噴射圧力を低くできる。
【0029】本実施形態による3気筒2サイクルエンジ
ン1では、ピストン6の下降に伴ってクランク室3a内
の圧力が高まると、まず排気ポート35aが開き、既燃
焼ガスの排気ポート35aからの排出が開始され、ピス
トン6がさらに下降すると、主掃気ポート15a,16
a,対向ポート17a及び補助掃気通路18aが開く。
【0030】上記クランク室3a内で昇圧された空気
は、図8に示すように、上記主掃気ポート15a,16
a及び対向ポート17aから燃焼室cに向かって吹き出
され、該燃焼室c部分で反転して排気ポート35aへ向
かう掃気流I,Jを形成する。
【0031】一方、上記補助掃気通路(縦渦発生手段)
18の補助掃気ポート18aからの空気は直線部18b
によってシリンダボア4aの接線方向(排気方向aと交
差する方向)bに方向付けされて吹き出され、シリンダ
ボア4aの内面に沿って軸方向に流れる縦渦Kとなる。
そして、上記燃料噴射弁14からの燃料は上記補助掃気
通路18の直線部18b内に空気の吹き出し方向に沿っ
て噴射されることから、該噴射燃料は上記縦渦Kに沿っ
て流れることとなる。
【0032】このように、クランク室3aで圧縮された
空気を補助掃気ポート18aから排気方向aと交差する
方向(シリンダボア接線方向)bに向けて吹き出すこと
により、主,対向掃気ポート15a,16a,17aか
らの掃気流I,Jが排気ポート35aに向かうのに対し
て、シリンダ軸方向に向かう縦渦Kを発生させ、該縦渦
Kに沿うように燃料を噴射したので、上記掃気流I,J
によって排出される燃料量を削減でき、燃料の吹き抜け
を抑制でき、ひいては排気ガス浄化に貢献できる。
【0033】ここで燃料の吹き抜けが最も発生し易い低
速回転低負荷運転域では、燃料噴射弁14からの燃料は
上記Xのパターンでもって噴射され、補助掃気通路18
内に溜まることなく直ちに、つまり気化が進行していな
い液粒状の状態でシリンダボア内に供給される。そのた
め燃料が上記掃気流I,Jによって排気ポート側に運ば
れ難くなり、この点からも吹き抜けが抑制される。
【0034】上記シリンダボディ4に縦渦Kを発生させ
るための補助掃気通路18を形成し、該掃気通路18に
燃料噴射弁14を配置するか、あるいは筒内に噴射する
場合でも渦流Kに噴射するようにするかだけの簡単な構
造で、縦渦を発生させ、かつ該縦渦に燃料を沿わせるこ
とができ、従来の筒内に直接噴射する燃料噴射弁を配設
する方法やエアーポンプを追加する方法に比べて噴射圧
力を低くでき、構造が簡単であり、コストを低減でき
る。
【0035】本実施形態では、3気筒エンジンの全気筒
に縦渦発生手段としての補助掃気通路18,及び燃料噴
射弁14を配置するに当たり、排気通路35を、排気ポ
ート35aの中心Q′を通りシリンダ軸Pを含む排気ポ
ート中心面Qがシリンダ軸Rを通りクランク軸軸線を含
むシリンダ中心面Rと交差するよう斜めに形成し、上記
補助掃気通路18,及び燃料噴射弁14を、シリンダ中
心面Rを挟んで排気通路35の反対側のシリンダ後壁4
bで、かつ該後壁4bの上記排気ポート中心面Qとシリ
ンダ中心面Rとのなす角度が90度より大きい領域θ部
分に配置したので、排気熱による影響を回避でき、各シ
リンダボア4a間寸法が燃料噴射弁等の配置により拡大
するのを回避でき、それだけエンジン1の車幅方向寸法
を小さくでき、エンジン全体をコンパクトにできる。
【0036】また上記領域θ部分に、上記補助掃気通路
18及び燃料噴射弁14を配置したので、全気筒とも燃
料噴射弁の方向を一致させることが可能となり、燃料供
給レール26等の燃料供給系の構造を簡単にすることが
できる。
【0037】なお、上記実施形態では、全気筒に縦渦K
を発生させる補助掃気通路18及び燃料噴射弁14を配
置した例を説明したが、必ずしも全気筒に設ける必要は
なく、少なくとも1つの気筒に設ければ、該気筒につい
ては吹き抜け防止効果が得られる。なお、縦渦発生手
段,及び燃料噴射弁等を設けない気筒については、例え
ば吸気管に装着された燃料噴射弁により燃料を供給する
ことなる。
【0038】図9,図10は、請求項1〜3の発明の一
実施形態(第2実施形態)による2気筒2サイクルエン
ジンを説明するための図であり、図中、図1〜図8と同
一符号は同一又は相当部分を示す。本実施形態では、ウ
ォータビークル用エンジンに適用した場合を説明する。
【0039】図9において、150はウォータビークル
であり、これはバスタブ状のハル151と蓋状のデッキ
152とをガンネル153で水密に結合して船体154
を形成し、上記デッキ152の上面中央部に取外し可能
なシート155を、該シート155の前部に操舵ハンド
ル156を左, 右揺動可能に配置して構成されている。
【0040】上記船体154内の船底の前後方向中央部
にエンジン72が搭載されており、該エンジン72の前
方には燃料タンク157が、後方にはジェット推進機1
58がそれぞれ配設されている。このジェット推進機1
58は、船底に開口する吸込口160aと船尾に開口す
る噴射口160bとを有する推進通路160内にインペ
ラ161が固着されたインペラ軸162を略水平をなす
ように挿入配置して構成されている。
【0041】上記エンジン72は、水冷式2サイクル並
列2気筒エンジンであり、クランク軸8を前後方向に略
水平に向けて船底に配置されている。このエンジン72
の左側には排気通路35に接続された排気管73が、右
側には吸気管11に接続された吸気サイレンサ74が配
置されている。
【0042】上記エンジン72のシリンダボディ4には
主掃気通路15,16、対向掃気通路17及び縦渦発生
手段としての補助掃気通路18が形成されている。この
補助掃気通路18の補助掃気ポート18aはシリンダボ
ア4aの排気ポート35aと対向する部分に位置し、排
気方向aと交差する方向bに向かって空気を吹き出すよ
うに開口している。
【0043】また上記排気通路35の排気ポート中心面
Qはシリンダ中心面Rに対して斜めに交差しており、こ
のシリンダボディの右壁の上記交差角度が90度より大
きい領域θ内部分に上記補助掃気通路18及び燃料噴射
弁14が配置されている。これらの構造は上記第1実施
形態と同様である。
【0044】本実施形態においても、上記第1実施形態
と同様に、簡単な構造で縦渦を発生させるとともに該縦
渦に沿って燃料を噴射でき、混合気の吹き抜けを抑制で
き、また補助掃気通路18,燃料噴射弁14を全気筒に
配置しながら気筒間寸法が大きくなるのを回避してエン
ジンのクンク軸方向寸法をコンパクトにできる。
【0045】ここで上記第1,第2実施形態では、上記
排気通路35を排気ポート中心面Qがシリンダ中心面R
に対して斜めに交差するよう構成し、シリンダボディの
反排気ポート側の壁面の上記交差角度が90度より大き
い領域θ内部分に上記補助掃気通路18及び燃料噴射弁
14が配置したが、この構成は2気筒エンジンの場合に
は必ずしも必須ではない。
【0046】2気筒エンジンの場合には、上述の縦渦発
生手段としての補助掃気通路及び燃料噴射弁を各気筒の
クランク軸方向外側に略対向するように配置すれば良
く、このようにしたのが請求項4の発明であり、図1
1,図12は請求項4の発明に係る第3,第4実施形態
を説明するための断面平面図である。
【0047】図11に示す第3実施形態では、上記排気
通路35は、排気ポート中心面Qがシリンダ中心面Rに
対して斜めに交差するよう構成されており、一方の気筒
の補助掃気通路18及び燃料噴射弁14は、シリンダボ
ディの反排気ポート側の壁面の上記交差角度が90度よ
り大きい領域θ内部分配置され、他方の気筒の補助掃気
通路18′,燃料噴射弁14′は上記交差各が90度よ
り小さい領域θ′内部分に、互いに略対向するように配
置されている。
【0048】図12に示す第4実施形態では、上記排気
通路35は、排気ポート中心面Qがシリンダ中心面Rに
対して直交するよう構成されており、一方の気筒の補助
掃気通路18及び燃料噴射弁14、他方の気筒の補助掃
気通路18′,燃料噴射弁14′は、それぞれシリンダ
ボディの反排気ポート側の壁面のクランク軸方向外側部
分に略対向するように配置されている。なお、上記燃料
噴射弁14,14′の取り付け方向は、図11,図12
に示すように補助掃気通路18からの空気の吹き出し方
向bと交差する方向dとすることも可能である。このよ
うにd方向に燃料噴射弁14,14´をつける実施形態
では、2気筒のみでなく3気筒以上のエンジンにおいて
も採用可能である。
【0049】2気筒エンジンの場合には、上記第3,第
4実施形態においても上記第1,第2実施形態の場合と
同様の効果が得られる。
【0050】ここで図13に示すように、上記排気通路
35が、排気ポート中心面Qがシリンダ中心面Rに対し
て直交するよう構成されている場合に、一方の気筒の補
助掃気通路18及び燃料噴射弁14と、他方の気筒の補
助掃気通路18′,燃料噴射弁14′とを、気筒軸Pの
図示下側というように同じ側に配置することも可能であ
る。但しこの場合には燃料噴射弁14′は、その噴射方
向が補助掃気通路18′からの空気の噴射方向bに交差
するように斜め下方にかつシリンダボア中心に向かうよ
うに配置することが望ましい。これにより燃料噴射弁1
4′を設けたことによる気筒間寸法の拡大を抑制でき
る。
【0051】図14〜図16は、請求項5の発明の第5
実施形態による船外機用V型2サイクルエンジンを説明
するための図であり、図中、図1〜図8と同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【0052】図において、100は船外機100であ
り、これは図15の下部に示すように、主として推進機
101が配設されたロアケース102の上部にアッパケ
ース103を接続し、この上部にエンジン105が収容
されたトップカウル104を接続して構成されており、
該船外機100は船体110の船尾110aにクランプ
ブラケット111を介して左右,上下方向に揺動可能に
枢支されている。
【0053】上記エンジン105は、クランク軸8を走
行時に略垂直をなすように縦置き配置し、3対の気筒を
それぞれVバンクをなすよう船体後方に向けて配置した
水冷式2サイクルV型6気筒エンジンである。
【0054】上記エンジン105の吸気系Aは、クラン
クケース3の各気筒毎に設けられたクランク室3aの前
面に連通形成された吸気口3bにリードバルブ9を装着
するとともに、該吸気口3bに吸気管10,スロットル
ボディ11,各気筒共通の吸気サイレンサ12を接続し
て構成されている。この吸気サイレンサ12の上端には
後方に向かって開口する外気取入口12aが形成されて
おり、上記トップカウル104のカウリング開口104
aから外気が導入される。
【0055】燃料系Bは、船体110側に配設された燃
料タンク115内の燃料を船外機100側に配設された
ベーパセパレータ117に供給する第1燃料ポンプ11
6と、該ベーパセパレータ117内の燃料を加圧し、燃
料配送管123を介して各気筒毎に配設された燃料噴射
弁14に供給する第2燃料ポンプ118とを備えてい
る。
【0056】上記燃料タンク115と第1燃料ポンプ1
16とは始動時に手動で燃料を送るプライマリポンプ1
19,ホース側コネクタ120,カウリング側コネクタ
121を介して接続され、第1燃料ポンプ116とベー
パセパレータ117との間には燃料フィルタ122が介
設されている。なお、124は調圧器,125は戻り管
である。
【0057】上記排気系Cは、燃焼室c内で発生した既
燃焼ガスを、シリンダボア4aのVバンク内に開口する
各排気ポート35a,第1排気通路35,第2排気通路
126及び第3排気通路127を介して上記推進機10
1から水中に排出されるようになっている。
【0058】上記シリンダボディ4には、図15に示す
ように、シリンダボア4aとクランク室3aとを連通す
る主掃気通路15,16、対向掃気通路17及び縦渦発
生手段としての補助掃気通路18が形成されており、基
本的構造は上述の第1,第2実施形態と同様である。
【0059】上記補助掃気通路18の補助掃気ポート1
8aは排気方向aと交差する方向bに向かって開口して
おり、かつ該補助掃気通路18の掃気ポート18aに連
なる部分はシリンダボア4aの内周面と接線方向、つま
り上記交差方向bに延びる直線部18bとなっている。
そしてこの直線部18bに上記燃料噴射弁14が上記交
差方向bに向けて燃料を噴射するように装着されてい
る。
【0060】上記排気通路35は、排気ポート中心面Q
がシリンダ中心面Rに対して斜めに交差するように形成
されている。そして上記燃料噴射弁14は、シリンダ中
心面Rを挟んだ反排気ポート35a側で、かつ上記排気
ポート中心面Qとシリンダ中心面Rとのなす交差角度が
90度より大きい領域θ内に配置されている。
【0061】上記エンジン105の運転制御を行うEC
U65は、エンジン運転状態を表す各種のパラメータを
検出する各種のセンサ51〜58の検出信号に基づい
て、上述の制御方法と略同様に、燃料噴射弁14の燃料
噴射時期,及び燃料噴射時間(噴射量)、点火回路45
による点火時期を制御する。なお、128〜131はそ
れぞれ大気圧センサ,背圧センサ,シリンダ温度セン
サ,ノックセンサである。また、132はエンジン動力
を推進機101に伝達する動力伝達装置(不図示)のシ
フト操作,変速位置を検出するシフトセンサ、133は
船外機100のトリム角を検出するトリム角センサであ
る。
【0062】本実施形態によれば、クランク室3aで圧
縮された空気を補助掃気ポート18aから排気方向aと
交差する方向bに向けて吹き出すことによりシリンダ軸
方向に向かう縦渦Kを発生させ、該縦渦Kに沿うように
燃料を噴射したので、上述の実施形態と同様に、燃料の
吹き抜けを抑制できるとともに、空気と燃料の混合を促
進できる。
【0063】上記補助掃気通路18及び燃料噴射弁14
をVバンクの外側に配置したので、該噴射弁14は左右
のバンクに挟まれる排気通路35から離れることになり
排気熱による影響を回避できる。さらに、各バンクにお
ける各気筒において、排気通路35を排気ポート中心面
Qがシリンダ中心面Rに対して斜めに交差するように構
成したので、エンジン105の高さを低くできるととも
に、補助掃気通路18及び燃料噴射弁14をシリンダボ
ディのシリンダ中心面Rを挟んで排気通路35と反対側
の壁面の上記交差角が90度より大きい領域θ内に配設
したので、エンジン105の高さを低くしたまま各燃料
噴射弁14を配置可能とし、且つ各燃料噴射弁14を下
方に傾けることになるので、エンジンの左右方向の幅を
小さくできる。
【0064】なお、上記実施形態では縦渦発生手段が補
助掃気通路で構成されている場合も説明したが、別個に
設けたエアポンプ,送風ファン等からの空気をシリンダ
ボア内に吹き出すように構成しても良い。
【0065】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る多気
筒2サイクルエンジンによれば、複数気筒の少なくとも
1つの気筒に、シリンダボアの排気ポートに対向する部
分にて排気方向と交差する方向に空気を吹き出す縦渦発
生手段を設けるとともに、該縦渦発生手段の配置された
側に燃料噴射弁を配置したので、簡単な構造でシリンダ
ボア内に縦渦を形成でき、燃料の吹き抜けを抑制できる
効果がある。
【0066】請求項2の発明では、排気通路を排気ポー
ト中心面がシリンダ中心面と斜めに交差するように構成
し、縦渦発生手段及び燃料噴射弁を上記排気ポート中心
面とシリンダ中心面との交差角度が90度より大きい側
に配置したので、縦渦発生手段及び燃料噴射弁を設けた
ことに起因してシリンダボア間隔が拡大するのを抑制で
き、エンジンのクランク軸方向寸法をコンパクトにでき
る効果がある。
【0067】請求項3の発明では、全気筒に縦渦発生手
段及び燃料噴射弁を配置するとともに、該縦渦発生手段
及び燃料噴射弁を上記交差角度が90度より大きい側に
配置したので、全気筒における燃料の吹き抜けを抑制し
ながらシリンダボア間隔の拡大を抑制してエンジンのク
ランク軸方向寸法をコンパクトにできる効果がある。
【0068】請求項4の発明では、2気筒エンジンの場
合に、縦渦発生手段及び燃料噴射弁をエンジンのクラン
ク軸方向外側に略対向するように配置したので、気筒間
寸法を大きくすることなく縦渦発生手段,及び燃料噴射
弁を配置でき、混合気の吹き抜けを抑制できる効果があ
る。
【0069】請求項5の発明では、V型エンジンの場合
に、排気通路を排気ポート中心面がシリンダ中心面と斜
めに交差するように構成し、燃料噴射弁を上記排気ポー
ト中心面とシリンダ中心面との交差角度が90度より大
きい側に配置したので、縦渦発生手段及び燃料噴射弁を
設けたことに起因してシリンダボア間隔が拡大するのを
抑制でき、エンジンのクランク軸方向寸法をコンパクト
にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3の発明の第1実施形態による自動
二輪車用2サイクル並列3気筒エンジンの運転制御装置
を含む全体構成図である。
【図2】上記エンジンの平面構成図である。
【図3】上記エンジンの断面平面図である。
【図4】上記エンジンの制御装置のブロック構成図であ
る。
【図5】上記エンジンの断面側面図である。
【図6】上記エンジンの断面平面図である(図5のVI-V
I 線断面図) 。
【図7】上記エンジンの燃料噴射時期を説明するための
図である。
【図8】上記エンジンのシリンダ内の掃気流を模式的に
示す図である。
【図9】請求項1〜3の発明の第2実施形態による2サ
イクル並列2気筒エンジンを搭載したウォータビークル
の側面図である。
【図10】上記第2実施形態エンジンの断面平面図であ
る。
【図11】請求項4の発明の第3実施形態による2サイ
クル並列2気筒エンジンの断面平面図である。
【図12】請求項4の発明の第4実施形態による2サイ
クル並列2気筒エンジンの断面平面図である。
【図13】本発明の変形例の2サイクル並列2気筒エン
ジンの断面平面図である。
【図14】請求項5の発明の第5実施形態による船外機
用2サイクルV型6気筒エンジンを説明するための構成
図である。
【図15】上記V型エンジンの断面背面図である。
【図16】上記V型エンジンの吸気系,燃料供給系,排
気系の系統図である。
【符号の説明】
1,72,105 多気筒2サイクルエ
ンジン 4a シリンダボア 14 燃料噴射弁 15,16 主掃気通路 15a,16a 主掃気ポート 18 補助掃気通路(縦渦
発生手段) 18a 補助掃気ポート 35 排気通路 35a 排気ポート a 排気方向 b 排気方向と交差する
方向 K 縦渦 P シリンダ軸 R シリンダ中心面 Q 排気ポート中心面 θ 交差角度が90度以
上の領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02B 31/02 F02B 31/02 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ポートの両側に開口する主掃気ポー
    トに連通する一対の主掃気通路を有する気筒を複数備え
    たクランク室圧縮式多気筒2サイクルエンジンにおい
    て、少なくとも1つの気筒に、掃気時に空気をシリンダ
    ボアの上記排気ポートに対向する部分にて排気方向と交
    差する方向に吹き出すことによりシリンダボア内面に沿
    ってシリンダ軸方向に流れる縦渦を発生する縦渦発生手
    段を設け、該縦渦発生手段を備えた気筒の、シリンダ軸
    を通りクランク軸軸線を含むシリンダ中心面を挟んで反
    排気ポート側に燃料噴射弁を配置したことを特徴とする
    多気筒2サイクルエンジン
  2. 【請求項2】 請求項1において、排気ポート中心を通
    りシリンダ軸を含む排気ポート中心面が上記シリンダ中
    心面と斜めに交差するよう排気通路を構成し、上記燃料
    噴射弁を上記排気ポート中心面とシリンダ中心面との交
    差角度が90度より大きい側に上記空気の吹き出し方向
    に沿って燃料を噴射するよう配置したことを特徴とする
    多気筒2サイクルエンジン。
  3. 【請求項3】 請求項2において、全ての気筒の上記交
    差角が90度より大きい側に上記縦渦発生手段及び燃料
    噴射弁を配置したことを特徴とする多気筒2サイクルエ
    ンジン。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、上記エンジン
    が2気筒エンジンであり、上記縦渦発生手段及び燃料噴
    射弁を、各気筒のクランク軸方向外側に互いに略対向す
    るように配置したことを特徴とする多気筒2サイクルエ
    ンジン。
  5. 【請求項5】 請求項2において、上記エンジンが各気
    筒をVバンクをなすように配置したV型エンジンであ
    り、全ての気筒の上記交差角が90度より大きい側に上
    記縦渦発生手段及び燃料噴射弁を配置したことを特徴と
    する多気筒2サイクルエンジン。
JP33973096A 1996-12-19 1996-12-19 多気筒2サイクルエンジン Withdrawn JPH10176538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33973096A JPH10176538A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 多気筒2サイクルエンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33973096A JPH10176538A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 多気筒2サイクルエンジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10176538A true JPH10176538A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18330270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33973096A Withdrawn JPH10176538A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 多気筒2サイクルエンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10176538A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013007320A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 低速2サイクルガスエンジン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013007320A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 低速2サイクルガスエンジン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4188432B2 (ja) 小型船舶
JPH09184462A (ja) 小型ジェット推進艇
US6499292B2 (en) Method for controlling exhaust emissions in direct injected engine
JP2001295639A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US6019074A (en) Porting arrangement for two cycle engine
JP2003129921A (ja) 船外機用4サイクルエンジン
JPH11245894A (ja) 小型滑走艇
JP4039471B2 (ja) 小型船舶におけるo2 センサ取付構造
JP2000227017A (ja) ジェット推進艇
JPH10176538A (ja) 多気筒2サイクルエンジン
JPH0988583A (ja) 小型水上走行艇用エンジン
JP2000145451A (ja) 筒内燃料噴射式2サイクルエンジンの冷却構造
US6551156B2 (en) Induction system for personal watercraft
US6855021B1 (en) Multiple valve engine for watercraft
JPH10252480A (ja) 2サイクルエンジン
JP4229249B2 (ja) 2サイクルエンジンおよびこれが搭載された船舶
JP3992205B2 (ja) 船艇の推進装置における燃料供給手段への水吸入防止構造
US6478002B1 (en) Engine for watercraft
US6517394B2 (en) Engine control system for watercraft
JP3904275B2 (ja) 小型船舶の燃料供給装置
JP3952233B2 (ja) 船艇の推進装置構成部品配設構造
JPH10266860A (ja) 2サイクルエンジン
JP4221037B2 (ja) 小型船舶におけるo2センサ取付構造
JPH11115893A (ja) 水ジェット推進艇
JP4221036B2 (ja) 小型船舶におけるo2センサ取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302