JPH10176272A - クリーニング方法及びクリーニング装置 - Google Patents

クリーニング方法及びクリーニング装置

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JPH10176272A
JPH10176272A JP27263197A JP27263197A JPH10176272A JP H10176272 A JPH10176272 A JP H10176272A JP 27263197 A JP27263197 A JP 27263197A JP 27263197 A JP27263197 A JP 27263197A JP H10176272 A JPH10176272 A JP H10176272A
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JP
Japan
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cleaning
gas
point
temperature
temperature detection
Prior art date
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Application number
JP27263197A
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English (en)
Inventor
Akihito Yoshino
昭仁 吉野
Hideji Itaya
秀治 板谷
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングの終点で確実にクリーニング処
理を終了させることができるようにする。 【解決手段】 ガス導入点Aとガス排出点Bとがそれぞ
れ1つずつ設けられる。温度検出点Cがガス導入点Aと
ガス排出点Bとの間にクリーニングガスの流れの方向D
に沿って複数設けられる。これら複数の温度検出点C
(1),C(2),…,C(N)の温度が最上流の温度
検出点C(1)から最下流の温度検出点C(N)まで一
旦上昇した後下降したとき、クリーニング処理が終了さ
せられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応炉の内部に付
着した膜を除去するためのクリーニング方法及びクリー
ニング装置に係り、特に、減圧CVD装置における石英
反応炉のドライクリーニングの終点判定を行うのに好適
なものに関する。
【0002】
【従来の技術】CVD(Chemical Vapor
Deposition)装置を連続して稼働させる場
合、反応炉の内部にパーティクルなどの原因となる膜が
付着するので、この膜を定期的にクリーニングする必要
がある。このクリーニング方法として、近年、反応炉の
分解を必要としないドライガスクリーニング方法が開発
された。
【0003】ドライガスクリーニング方法は、クリーニ
ングガスとしてNF3 ガスやClF3 ガスを使用し、F
原子を発生させて、反応炉の内壁に付着・堆積した膜を
エッチングして除去するものである。NF3 ガスは、ク
リーニングに必要なF原子を発生させるためにプラズマ
を必要とする。これに対して、ClF3 ガスはプラズマ
を必要とせず、常温でも分解して容易にF原子を放出す
るので、減圧CVD装置で注目されている。
【0004】従来、ClF3 ガスを使用して反応炉のク
リーニングを行う場合、反応炉ごとにクリーニング対象
である膜を予め定めた厚さだけ形成し、その膜厚につい
て予め条件出しを行ない、その結果分かったクリーニン
グ時間を経験的に設定することにより行なっていた。
【0005】例えば、図14に示すような反応炉71の
ドライクリーニングにおける一般的処理条件は、次の通
りである。ここに反応炉71は、高さが2800mmタ
イプの反応炉であり、符号72はバラトロンを示し、7
3はガス導入口を示し、74はガス排出口を示す。
【0006】
【0007】この場合、反応炉40の内部に形成された
膜の累積膜厚が6μmのとき、クリーニング時間はおよ
そ60分であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、反応
炉71ごとにクリーニングの条件出しを行なう方法で
は、クリーニングの終点を判定することが難しく、従来
は、条件出しの際に目視にて反応炉71を確認し、クリ
ーニングの終点を判定していた。
【0009】このように、従来は、ClF3 ガスによる
クリーニングの終点を正確に判定する方法が見い出され
ていなかったため、最適なクリーニング時間を設定する
ことができず、クリーニング時間が短すぎたり、長すぎ
たりしていた。クリーニング時間が短かすぎた場合に
は、反応炉71の内部にCVD膜が残り、パーティクル
の原因になったり、再度、クリーニングする必要が生じ
るという不具合があった。逆に、クリーニング時間が長
すぎた場合は、反応炉71の内部に設けられた部品の寿
命が短くなって部品の交換サイクルを短くし、高価なク
リーニングガスを無駄に消費するという問題があった。
【0010】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、クリーニングの終点で確実にクリーニング処理を終
了させることができるクリーニング方法及びクリーニン
グ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載のクリーニング方法は、クリーニングガ
スを予め定めたガス導入点から反応炉の内部に導入した
後、この反応炉の軸芯方向に沿って流し、予め定めたガ
ス排出点から排出することにより反応炉の内部に付着し
た膜を除去する方法において、クリーニング時、少なく
ともクリーニングが遅く終了する部分に定められた温度
検出点の温度が一旦上昇した後下降したとき、クリーニ
ング処理を終了させることを特徴とする。
【0012】この請求項1記載のクリーニング方法で
は、クリーニング時、クリーニングが遅く終了する部分
に定められた温度検出点の温度が一旦上昇した後下降す
ると、クリーニング処理が終了させられる。
【0013】このような構成によれば、クリーニングの
実際の進行状況に基づいてクリーニングの終点を判定す
ることができるので、クリーニングの終点を正確に判定
することができる。これにより、クリーニングの終点で
確実にクリーニング処理を終了させることができる。
【0014】すなわち、反応炉の内部に付着した膜は、
クリーニングガスとの反応により除去される。この反応
に際しては、熱が発生する。これにより、反応点の温度
は反応により一旦上昇し、反応が終了すると下降する。
したがって、温度検出点を少なくともクリーニングが遅
く終了する部分に設定し、この温度検出点の温度の変化
を監視すれば、クリーニングの終点を正確に判定するこ
とができる。これにより、クリーニングの終点で確実に
クリーニング処理を終了させることができる。
【0015】請求項2記載のクリーニング方法は、請求
項1記載の方法において、図1に示すように、ガス導入
点Aとガス排出点Bとをそれぞれ1つずつ設け、温度検
出点Cをガス導入点Aとガス排出点Bとの間にクリーニ
ングガスの流れの方向Dに沿って複数設け、これら複数
の温度検出点C(1),C(2),…,C(N)の温度
が最上流の温度検出点C(1)から最下流の温度検出点
C(N)まで一旦上昇した後下降したとき、クリーニン
グ処理を終了させることを特徴とする。
【0016】なお、図1(a)は、ガス導入点Aを反応
炉の軸芯方向の一端に設け、ガス排出点Bを反応炉の軸
芯方向の他端に設けた場合を示す。このような反応炉の
例としては、例えば、一槽構造の反応炉がある。また、
図1(b)は、ガス導入点Aとガス排出点Bとをいずれ
も反応炉の軸芯方向の一端に設けた場合を示す。このよ
うな反応炉の例としては、例えば、二槽構造の反応炉が
ある。
【0017】この請求項2記載のクリーニング方法で
は、複数の温度検出点C(1),C(2),…,C
(N)の温度が最上流の温度検出点C(1)から最下流
の温度検出点C(N)まで一旦上昇した後下降したと
き、クリーニング処理が終了させられる。
【0018】このような構成によれば、クリーニング位
置の変化状況も確認しながら、クリーニングの終点を判
定することができるので、終点の判定精度を高めること
ができる。
【0019】請求項3記載のクリーニング方法は、請求
項1記載の方法において、図2に示すように、ガス導入
点Aとガス排出点Bとをそれぞれ1つずつ設けるととも
に、温度検出点Cをガス排出点B付近に設けるようにし
たことを特徴とする。ここで、ガス排出点付近として
は、例えば、炉口部がある。
【0020】この請求項3記載のクリーニング方法で
は、ガス排出点B付近に設けられた温度検出点の温度が
一旦上昇した後下降すると、クリーニング処理が終了さ
せられる。
【0021】このような構成によれば、ガス導入点Aと
ガス排出点Bとがそれぞれ1つしかない構成において、
クリーニングが最も遅く終了する部分に温度検出点を設
定することができるので、温度検出点Cを1つしか設け
ないにもかかわらず、クリーニングの終点を確実に検出
することができる。
【0022】請求項4記載のクリーニング方法は、請求
項1記載の方法において、ガス導入点をクリーニングガ
スの流れの方向に沿って複数設けるとともに、2箇所以
上の複数のガス導入点からクリーニングガスを導入する
ことを特徴とする。
【0023】この請求項4記載のクリーニング方法によ
れば、複数箇所からクリーニングガスが導入されるた
め、反応炉内全体のクリーニング時間を短縮することが
できる。
【0024】請求項5記載のクリーニング方法は、請求
項1記載の方法において、図3に示すように、ガス導入
点Aをクリーニングガスの流れの方向Dに沿って複数設
けるとともに、温度検出点Cを各ガス導入点A(n)
(n=1,2,…,N)ごとに設け、あるガス導入点A
(m)(m=1,2,…,N−1)からクリーニングガ
スを導入し、このガス導入点A(m)に対応する温度検
出点C(m)の温度が一端上昇した後下降すると、この
ガス導入点A(m)からのクリーニングガスの導入を停
止し、1つ下流のガス導入点A(m+1)からクリーニ
ングガスを導入するという処理を最上流のガス導入点A
(1)から最下流のガス導入点A(N)まで実行し、最
下流の温度検出点D(N)の温度が一旦上昇した後下降
したとき、クリーニング処理を終了させるようにしたも
のである。ここで、t(n)は、各ガス導入口A(n)
におけるガス導入タイミングを示す。
【0025】なお、図3(a)は、反応路が例えば一槽
構造の反応炉である場合を示し、同図(b)は、反応炉
が例えば2槽構造の反応炉である場合を示す。
【0026】この請求項5記載のクリーニング方法で
は、クリーニングガスは、まず、最上流のガス導入点A
(1)から導入される。これにより、このガス導入点A
(1)付近でクリーニングが実行される。その結果、こ
のガス導入点A(1)に対応する温度検出点C(1)の
温度が一旦上昇した後下降する。温度検出点C(1)の
温度が一旦上昇した後下降すると、ガス導入点A(1)
からのクリーニングガスの導入を停止され、1つ下流の
ガス導入点A(2)からのクリーニングガスの導入が開
始される。以下、同様に、クリーニングガスの導入点が
順次切り替えられ、最下流の温度検出点C(N)の温度
が一旦上昇した後下降すると、クリーニング処理が終了
させられる。
【0027】このような構成によれば、クリーニングが
終了した部分にクリーニングガスが供給されることがな
いので、この部分でのオーバークリーニングを防止する
ことができる。
【0028】請求項6記載のクリーニング方法は、請求
項1記載の方法において、図4に示すように、ガス導入
点Aをクリーニングガスの流れの方向Dに沿って複数設
け、すべてのガス導入点A(1),A(2),…,A
(N)から同時にクリーニングガスを導入するようにし
たものである。ここで、t(1)は、すべてのガス導入
口A(1),A(2),…,A(N)におけるガス導入
タイミングを示す。
【0029】なお、図4(a)は、反応路が例えば一槽
構造の反応炉である場合を示し、同図(b)は、反応炉
が例えば2槽構造の反応炉である場合を示す。
【0030】この請求項6記載のクリーニング方法で
は、クリーニングガスは、すべてのガス導入点A
(1),A(2),…,A(N)から同時に導入され
る。そして、予め定めた温度検出点Dの温度が一旦上昇
した後下降すると、クリーニング処理が終了させられ
る。
【0031】このような構成によれば、反応炉内のすべ
ての部分で同時にクリーニング処理を開始することがで
きるので、クリーニング時間を短縮することができる。
また、図4に示すように、温度検出点Cとして、1つの
温度検出点を設定するだけで、クリーニングの終点を検
出することができる。なお、この場合、温度検出点C
は、ガス排出点B付近である必要がない。これは、本ク
リーニング方法の場合、すべての部分で同時にクリーニ
ングが開始されるため、クリーニングが最も遅く終了す
る部分に温度検出点Cを設定すればよいからである。
【0032】請求項7記載のクリーニング方法は、請求
項4,5または6記載の方法において、複数のガス導入
点A(1),A(2),…,A(N)から導入されるク
リーニングガスの流量が各ガス導入点A(n)ごとに独
立に制御されることを特徴とする。
【0033】この請求項7記載のクリーニング方法によ
れば、複数のガス導入点A(1),A(2),…,A
(N)から導入されるクリーニングガスの流量を各ガス
導入点A(n)ごとに独立に制御することができるの
で、各ガス導入点A(n)付近の状況に合わせてクリー
ニングガスの流量を決定することができる。
【0034】請求項8記載のクリーニング方法は、請求
項2または5記載の方法において、複数の温度検出点の
うち、最下流の温度検出点がガス排出点付近に設けられ
ていることを特徴とする。
【0035】この請求項8記載のクリーニング方法によ
れば、最下流の温度検出点をガス排出点付近に設けるよ
うにしたので、請求項3記載のクリーニング方法と同様
に、反応炉におけるクリーニングの終点を確実に検出す
ることができる。
【0036】請求項9記載のクリーニング方法は、請求
項1記載の方法において、温度検出点の温度が一旦上昇
した後所定値以下に下降したとき、クリーニング処理を
終了させることを特徴とする。
【0037】この請求項9記載のクリーニング方法で
は、クリーニングの終点で温度が所定値以下に下降する
反応点とクリーニングの終点で温度が下降し始める反応
点とのどちらにも温度検出点を設定することができるの
で、温度検出点の設定の自由度を高めることができる。
【0038】請求項10記載のクリーニング方法は、請
求項1記載の方法において、温度検出点の温度が一旦上
昇した後下降し始めたとき、クリーニング処理を終了さ
せることを特徴とする。
【0039】この請求項10記載のクリーニング方法で
は、クリーニングの終点で温度が下降し始める点に温度
検出点を設定しなければならないため、温度検出点の設
定の自由度は請求項9の場合より小さくなる。しかし、
温度が下降し始めた時点でクリーニング処理を終了させ
ることができるため、請求項9のクリーニング方法をク
リーニングの終点で温度が下降し始める点に適用する場
合に比べクリーニング時間を短縮することができる。
【0040】請求項11記載のクリーニング方法は、請
求項1記載の方法において、温度検出点の温度が一旦上
昇した後下降したときから所定時間経過後、クリーニン
グ処理を終了させることを特徴とする。
【0041】この請求項11記載のクリーニング方法に
よれば、反応炉全体にクリーニング残りが生じないよう
にすることができ、また、炉口部においても、確実にク
リーニングすることができる。
【0042】請求項12記載のクリーニング方法は、請
求項2記載の方法において、反応炉が、この反応炉の軸
芯方向に沿って設定され、かつ、加熱特性を独立に制御
可能な複数のヒータゾーンによって加熱され、複数の温
度検出点C(1),C(2),…,C(N)が、それぞ
れ各ヒータゾーンごとに設けられていることを特徴とす
る。
【0043】この請求項12記載のクリーニング方法で
は、複数の温度検出点C(1),C(2),…,C
(N)をヒータによる加熱温度がほぼ同じ点に設けるこ
とができるので、クリーニングのための反応による温度
変化を正確に検出することができる。
【0044】請求項13記載のクリーニング方法は、請
求項5記載の方法において、反応炉が、この反応炉の軸
芯方向に沿って設定され、かつ、加熱特性を独立に制御
可能な複数のヒータゾーンによって加熱され、複数のガ
ス導入点A(1),A(2),…,A(N)が、それぞ
れ各ヒータゾーンごとに設けられていることを特徴とす
る。
【0045】この請求項13記載のクリーニング方法で
も、複数のガス導入点A(1),A(2),…,A
(N)に対応する複数の温度検出点C(1),C
(2),…,C(N)をヒータによる加熱温度がほぼ同
じ点に設けることができるので、クリーニングのための
反応による温度変化を正確に検出することができる。
【0046】請求項14記載のクリーニング方法は、請
求項1記載の方法で、クリーニングガスがClF3 であ
ることを特徴とする。
【0047】この請求項14記載のクリーニング方法で
は、活性エネルギーとしてプラズマを使用しないCVD
装置にも適用することができる。
【0048】請求項15記載のクリーニング装置は、ク
リーニングガスを予め定めたガス導入点から反応炉の内
部に導入した後、この反応炉の軸心方向に沿って流し、
予め定めたガス排出点から排出することにより反応炉の
内部に付着した膜を除去するためのクリーニング装置に
おいて、クリーニング時、少なくともクリーニングが遅
く終了する部分に定められた温度検出点の温度が一旦上
昇した後下降したか否かを判定する温度判定手段と、こ
の温度判定手段により温度検出点の温度が一旦上昇した
後下降したと判定されるとクリーニング処理を終了させ
るクリーニング処理終了手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0049】この請求項15記載のクリーニング装置で
は、請求項1記載のクリーニング方法と同様に、少なく
ともクリーニングが遅く終了する部分に定めれられた温
度検出点の温度が一旦上昇した後下降したとき、クリー
ニング処理を終了させるようにしたので、クリーニング
の終点で確実にクリーニング処理を終了させることがで
きる。
【0050】請求項16記載のクリーニング装置は、請
求項15記載の装置において、温度判定手段が、予め定
めたクリーニング時間算定方式に基づいて算定されたク
リーニング時間だけクリーニングを実行した後、温度検
出点の温度が一旦上昇した後下降したか否かを判定する
ことを特徴とする。
【0051】この請求項16記載のクリーニング装置で
は、まず、予め定めたクリーニング時間算定方式に基づ
いて、クリーニング時間が算定される。次に、算定され
たクリーニング時間だけクリーニング処理が実行され
る。算定されたクリーニング時間が経過すると、予め定
めた温度検出点の温度が一旦上昇した後下降したか否か
判定される。一旦上昇した後下降しない場合は、クリー
ニング処理がそのまま継続される。これに対し、一旦上
昇した後下降した場合は、クリーニング処理が終了させ
られる。
【0052】このような構成によれば、少なくともクリ
ーニング時間算定方式に基づいて算定されたクリーニン
グ時間だけは、クリーニング処理が実行されるので、温
度検出点の温度が何らかの原因で本来の変化とは異なる
変化を示した場合でも、クリーニング処理の終了タイミ
ングがクリーニングの終点から大幅にずれてしまうこと
を防止することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明に係るクリーニング方法及びクリーニング装置の実施
の形態を詳細に説明する。
【0054】[第1の実施の形態]本実施の形態は、図
1に示すように、ガス導入点Aとガス排出点Bとをそれ
ぞれ1つずつ設け、温度検出点Cをガス導入点Aとガス
排出点Bとの間にクリーニングガスの流れの方向Dに沿
って複数設け、これら複数の温度検出点C(1),C
(2),…,C(N)の温度が最上流の温度検出点C
(1)から最下流の温度検出点C(N)まで順次一旦上
昇した後下降したとき、クリーニング処理を終了させる
ようにしたものである。
【0055】また、本実施の形態は、「温度検出点C
(n)の温度が一旦上昇した後、下降したとき」とし
て、「温度検出点C(n)の温度が一旦上昇した後、所
定値以下に下降したとき」を用いるようにしたものであ
る。
【0056】また、本実施の形態は、軸芯方向に沿って
設定され、かつ、加熱特性を独立に制御可能な複数のヒ
ータゾーンによって加熱される反応炉において、複数の
温度検出点C(1),C(2),…,C(N)をそれぞ
れ各ヒータゾーンごとに設けるようにしたものである。
【0057】また、本実施の形態は、予め所定のクリー
ニング時間算定方式に基づいてクリーニング時間を算定
し、算定したクリーニング時間だけクリーニング処理を
実行した後、複数の温度検出点C(1),C(2),
…,C(N)の温度が最上流の温度検出点C(1)から
最下流の温度検出点C(N)まで一旦上昇した後下降し
たとき、クリーニング処理を終了させるようにしたもの
である。なお、本実施の形態の形態では、クリーニング
時間算定方式として、例えば、所定のクリーニング時間
算出式を用いるようになっている。
【0058】では、上述した本実施の形態を具体例を使
って説明する。なお、以下の説明では、本発明を減圧C
VD装置の反応炉の内部に付着したSi系CVD膜をC
lF3 ガスでドライクリーニングする場合を代表として
説明する。
【0059】図5は、本実施の形態が適用される減圧C
VD装置の反応系の構成を示す側断面図である。
【0060】図示の減圧CVD装置は、基板WにSi系
CVD膜を形成するための反応炉1と、この反応炉1の
内部を加熱するためのヒータ2と、このヒータ2を覆う
ためのカバー3と、基板Wに所定のSi系CVD膜を形
成する場合に基板Wを収納するためのボート4と、この
ボート4が載置される載置台5と、断熱板6と、予め定
めた温度検出点の温度を検出するための温度検出器7
と、反応炉1の内部にClF3 ガスを導入するためのガ
ス導入口8と、反応炉1の内部の未反応ガスを排出する
ためのガス排気口9とを有する。
【0061】反応炉1は、アウタチューブ10とインナ
チューブ11とによって二槽構造の反応炉として構成さ
れている。ここで、アウタチューブ10は、例えば、一
端部が閉塞され、他端部が開口された円筒状に形成さ
れ、開口端部で円筒状のフランジ部12の上端部に設置
されている。インナチューブ11は、両端部が開口され
た円筒状に形成され、アウタチューブ10と同軸的に配
設されるとともに、フランジ部12の内壁に形成された
顎部13に設置されている。
【0062】ガス導入口8は、フランジ部12に対し
て、顎部8の下方に位置するように形成されている。ガ
ス排出口9は、フランジ部12に対して、顎部13の上
方に位置するように形成されている。
【0063】ヒータ2は、円筒状に形成され、アウタチ
ューブ10の周囲を囲むように配設されている。このヒ
ータ2によって加熱される領域(以下「ヒータゾーン」
という。)は、反応炉1の軸芯方向に沿って複数に分割
されている。この分割により得られるヒータゾーン(以
下「分割ゾーン」という。)の加熱特性は、独立に制御
されるようになっている。これは、反応炉1の内部の温
度の均一化を図るためである。この分割制御は、例え
ば、ヒータ2に3個以上の給電点で設けることにより行
われる。図には、4つの分割ゾーン14(1),14
(2),14(3),14(4)に分割する場合を示
す。以下、これらを下方からそれぞれLゾーン、CLゾ
ーン、CUゾーン、Uゾーンという。
【0064】温度検出器7は、各分割ゾーン14(p)
(p=1,2,3,4)ごとに設けられている。これに
より、温度検出器7としては、4つの温度検出器7
(1),7(2),7(3),7(4)が設けられる。
図には、温度検出器7(1),7(2),7(3),7
(4)を反応炉1の外部に配設し、この外部の温度を検
出することにより間接的に内部の温度を検出する場合を
代表として示す。
【0065】温度検出点Cとしては、インナチューブ1
1の内部において、4つの分割ゾーン14(1)〜14
(4)に対応する4つの点と、インナチューブ11とア
ウタチューブ10との間の空間15において、4つの分
割ゾーン14(1)〜14(4)に対応する4つの点と
の合計8個の点C(1),C(2),…,C(8)があ
る(ここで、8はNに相当する)。この場合、各温度検
出器7(p)は、インナチューブ11の内部において、
各分割ゾーン14(p)に対応する温度検出点Cの温度
の検出と、空間15において、各分割ゾーン14(p)
に対応する温度検出点Cの温度の検出とに兼用される。
例えば、温度検出器7(1)は、インナチューブ11の
内部において、分割ゾーン14(1)に対応する温度検
出点C(1)の温度の検出と、空間15において、分割
ゾーン14(1)に対応する温度検出点C(8)の温度
の検出とに兼用される。なお、温度検出器7(p)とし
ては、例えば、熱電対が使用される。
【0066】上記構成において、動作を説明する。ま
ず、成膜動作を説明する。
【0067】この場合、複数の基板Wが収納されたボー
ト4が、図5に示すごとく、反応炉1の内部に搬入され
る。また、成膜用のプロセスガスがガス導入口8から反
応炉1の内部に導入される。反応炉1の内部に導入され
たプロセスガスは、インナチューブ11の内部を反応炉
1の軸芯方向に沿って流れる。これにより、ボート4に
収納されている基板Wの表面で化学反応が起こり、この
表面に所定の膜が形成される。この反応に使用されなか
った未反応ガスは、インナチューブ11の上端部で折り
返され、インナチューブ11とアウタチューブ12との
間の空間15を流下した後、ガス排気口9から排出され
る。
【0068】以上が、成膜動作である。次に、成膜動作
によって反応炉1の内部に付着、堆積したSi系CVD
膜をClF3 ガスで除去するクリーニング動作を説明す
る。
【0069】成膜動作によって反応炉1の内部に付着、
堆積したSi系CVD膜をClF3ガスにてドライクリ
ーニングするには、成膜処理するときのプロセスガスの
経路と同じく、ClF3 ガスをインナチューブ11の下
部から導入し、インナチューブ11の内側を通り上部で
折り返して、次いでインナチューブ11とアウタチュー
ブ10の間の空間15を通り、反応炉1の下部から排出
させる。
【0070】このとき、反応炉1の温度を監視したとこ
ろ、温度検出器7(1)から7(4)の温度が、図6に
示す通り、上流側のLゾーン14(1)から中流のUゾ
ーン14(4)へ、そして、再び下流側のLゾーン14
(1)へかけて波状的に上昇して下降することが観察さ
れた。同図の縦軸は温度の上昇幅(℃)を示し、横軸は
エッチング時間(秒)を示す。この温度の波状的な昇降
はClF3 ガスとクリーニング対象のSi系CVD膜と
の反応熱で起きると考えられ、クリーニング中は反応に
より各分割ゾーン14(p)の温度が上昇し、Si系C
VD膜が除去されると(反応が終了すると)、発熱がな
くなり、各分割ゾーン14(p)の温度は下降する。各
分割ゾーン14(p)に順次波状的に生じるのは、Si
とClF3 との反応速度が速いため、ガス導入口28の
上流側から下流側にかけて、順次クリーニング反応が起
きるためである。
【0071】検討した結果、このヒータゾーンごとに生
じる温度上昇とドライクリーニングの進行状況とは合致
することがわかった。これは、炉内温度がLゾーン1
4(1)→CLゾーン14(2)→CUゾーン14
(3)→Uゾーン1(4)→CUゾーン14(3)
→CLゾーン14(2)→Lゾーン14(1)と変
化していく中で、例えば、途中のCUゾーン14
(3)でクリーニングを止めると、その部分で温度上昇
が終了することから確認できた。
【0072】ところで、SiとClF3 ガスとの反応式
は次の(1),(2)のように考えられている。 Si+ClF3 →SiClF3 …(1) Si+2ClF3 →SiF4 +2ClF …(2)
【0073】これを確認するために、反応炉1に一定量
のSi系CVD膜を成長させ、ドライクリーニングを行
なったところ、(1)、(2)のうち(2)式が実際と
合致することが分かった。これはガス供給量とクリーニ
ング面積との比較実験により確認したものである。
【0074】これより、クリーニング時間Tを見積る式
は、次式(3)で表される。 T=X/Y …(3) 但し、Xは、反応炉1に付着、堆積されたSi系CVD
膜をクリーニングするのに必要なClF3 ガスの量を示
し、Yは、単位時間当たりに供給するClF3 ガスの量
を示す。
【0075】本実施の形態は、上記のごとく、クリーニ
ング時間Tを(3)式で見積り、見積もったクリーニン
グ時間Tだけクリーニング処理を行った後、予め定めた
複数の温度検出点C(1)〜C(8)の温度変化が上記
のように進行したかを判定することにより、ドライクリ
ーニングの終点tか否かを判定し、終点でなければ、ク
リーニング処理を続行し、終点であれば、クリーニング
処理を終了させるものである。
【0076】図7は、このような制御を実現するための
減圧CVD装置の制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【0077】図示の制御系は、反応炉1の軸芯方向に形
成され、反応炉1の下部から上部までに対応した複数の
分割ゾーン14(1)〜14(4)の温度を独立に制御
する温度コントローラ27と、各分割ゾーン14(p)
に配置した温度検出器7(1)〜7(4)と、反応炉1
の内部に連通するClF3 ガスの導入路35に流れるC
lF3 ガスの流量を制御する流量制御弁32と、流量制
御弁32の前後に設けられガス導入路35を開閉する開
閉弁31、33と、ポンプ37によって反応炉1から排
出されるClF3 ガスの排出路36を開閉する開閉弁3
4と、これら開閉弁31、33、34を制御するバルブ
コントローラ29と、流量制御弁32を制御するガス流
量コントローラ28と、コントローラ27,28,29
の制御を司るメインコントローラ23とを有する。
【0078】メインコントローラ23は、温度コントロ
ーラ27、ガス流量コントローラ28及びバルブコント
ローラ29を制御するシーケンス制御部26と、演算部
24と、記憶部25とを備える。メインコントローラ2
3には、後述するクリーニング時間演算用のモデル式を
用いてクリーニング時間Tを演算するための各種物理デ
ータを入力する入力手段22が接続されている。入力さ
れた各種物理データは記憶部25に記憶される。また、
表示手段21がメインコントローラ23に接続され、ク
リーニングするために必要な情報がメインコントローラ
23によって表示されるようになっている。
【0079】演算部24は、入力手段22から各種物理
データを入力され、これらよりモデル式を用いてクリー
ニング時間Tを演算する。シーケンス制御部26は、各
分割ゾーン14(p)に配置した温度検出器7(p)の
検出温度が温度コントローラ27を介して入力され、こ
れに基づいて、クリーニングの終点tを判定する。
【0080】クリーニングするに際して、反応炉1から
処理済みの基板Wを取り出した後、温度コントローラ2
7によって各分割ゾーン14(p)ごとに温度設定を行
い、ガス流量コントローラ28によってClF3 ガスの
量を設定し、かつ、反応炉1の内部の圧力を設定する。
これらの設定は、図1の場合を例示すると次の通りであ
る。
【0081】Uゾーン : 615℃ CUゾーン : 613℃ CLゾーン : 607℃ Lゾーン : 597℃ 圧力 : 70Pa(炉口部排気側バラトロ
ン) ガス流量 N2 : 2000ccm ClF3 : 1000ccm
【0082】図6から分かるように、各分割ゾーン14
(p)の温度変化(傾き)は、上昇時の正からピークを
経て下降時の負になった後、ゼロとなる。シーケンス制
御部26は、反応炉1の下部に対応したLゾーン14
(1)から上部に対応したUゾーン14(4)まで順次
所定値以上温度が上昇し、これら全ての分割ゾーン14
(1)〜14(4)の温度が再び所定値以下に下がった
時点をクリーニングの終点tと判定する。シーケンス制
御部26は、この判定結果と演算部24によって演算さ
れたクリーニング時間Tとに基づいて、開閉弁31、3
3、34の開閉動作を制御する制御信号をバルブコント
ローラ29に供給する。バルブコントローラ29は、こ
の制御信号の基づいて、少なくともクリーニング処理を
開始してからクリーニング時間Tが経過するまでは、開
閉弁31、33、34を開け、その後はクリーニングの
終点tに達した時点で開閉弁31、33を閉じ、図示し
ないN2 ガス等の不活性ガスの供給ラインから不活性ガ
スパージを行う。その後、反応炉1の内部の圧力を大気
圧に戻す場合には、開閉弁34を閉じる。
【0083】上述した制御系の動作を、図8のフローチ
ャートを参照しながら、さらに詳細に説明する。
【0084】図8のフローチャートに示すように、成膜
された石英部品の表面積S、累積膜厚F、成膜物質の密
度d、成膜物質の分子量M、成膜物質に反応するClF
3 ガスのモル比k、エッチングガス供給量G0 、1モル
当りの気体体積値A、予備クリーニング時間αを示すデ
ータを入力手段22からメインコントローラ23の記憶
部25に入力する(101)。これらのデータに基づい
て、演算部24は、クリーニング時間Tを算出する(1
02)。算出結果は、シーケンス制御部26からバルブ
コントローラ29に送られる。これにより、開閉弁3
1、33、34が開かれる。その結果、反応炉1の内部
にClF3 ガスが導入され、算出したクリーニング時間
Tだけクリーニング処理が実行される(103)。
【0085】クリーニング処理の開始により各分割ゾー
ン14(p)に温度変化が生じるが、この温度変化は、
温度検出器7(p)で検出された温度に基づいて、シー
ケンス制御部26で監視される。シーケンス制御部26
は、算出したクリーニング時間T分のクリーニング処理
が終了すると、各温度検出点C(n)の温度が上流側か
ら順次1つずつ波状的に変化したか否かを判定する(1
04)。すなわち、温度変化がクリーニングの終点tを
示すか否かを判定する。
【0086】シーケンス制御部26は、クリーニングの
終点tを示さなければ、さらに一定時間クリーニング処
理を続行し(105)、続行した後、終点tを示すと判
定された場合にはクリーニング処理を終了させる(10
6)。これにより、開閉弁31,33が閉じられ、図示
しない不活性ガス供給ラインから不活性ガスパージが行
われる。その後、反応炉1の内部の圧力を大気圧に戻す
場合には、開閉弁34が閉じられる。
【0087】このように、モデル式により見積もったク
リーニング時間Tが経過しても、終点tに基づく制御信
号がシーケンス制御部26からバルブコントローラ29
に供給されるまで、開閉弁31、33、34の開放は維
持される。これにより、モデル式で見積もったクリーニ
ング時間Tを実際のクリーニング状況に合わせて補正す
ることができるので、クリーニング処理を正確に行うこ
とができる。
【0088】モデル式に基づくクリーニング時間Tは次
の(1) 〜(10)のステップで求める。
【0089】(1)アウタチューブ10、インナチュー
ブ11、ボート4の各表面積を求める。 アウタチューブ表面積 S1 (cm2 ) インナチューブ表面積 S2 (cm2 ) ボート表面積 S3 (cm2
【0090】(2)Doped−Poly−Si、Si
3 N4 等が実際に付着された表面積を求める。 アウタチューブ表面積 S1 (cm2 ) インナチューブ表面積 S2 (cm2 ) ボート表面積 S3 (cm2 ) 成膜されている表面積 S (cm2 )(S=S1 +
S2 +S3 )
【0091】(3)成膜された累積膜厚をランシート等
で確認する。 累積膜厚 f(μm) cmに単位変換した累積膜厚 F(cm)(F=f×
10-4
【0092】(4)成膜された領域の体積を求める。 Doped−Poly−Si、Si3 N4 等の体積V
(cm3 )(V=S×F)
【0093】(5)(4)の体積の重量を求める。 Siの密度:2.33(g/cm3 ) Si3 N4 の密度:2.9〜3.1(g/cm3 ) 成膜物質密度:d(g/cm3 ) 物質の重量:W(g)(W=d×V)
【0094】(6)(5)より成膜物質のモル数Alを
求める。 Siの分子量:28.1(g/mol) Si3 N4 の分子量:140.3(g/mol) 成膜物質の分子量:M(g/mol) 成膜物質のモル数:A1 (mol)(A1 =W/M)
【0095】(7)Si及びSi3 N4 とClF3 ガス
の反応式より、成膜物質をクリーニングするClF3 ガ
スのモル比を求める。 2Si+4ClF3 →SiF4 +SiCl4 +2F2
+Cl2 これよりSi:1に対しClF3 :2が必要であること
が分かる。 Si3 N4 +10ClF3 →SiF4 +2SiCl4
+13F2 +2N2+Cl2 これよりSi3 N4 :1に対し、ClF3 :10が必要
であることが分かる。 モル比:k
【0096】(8)(7)より成膜物質をクリーニング
するために必要な標準状態でのClF3 ガス流量を求め
る。 クリーニングに必要なClF3 ガス総流量:G(l)
(G=22.4×k×A1 )
【0097】(9)単位時間当たりのClF3 ガス供給
量をクリーニング条件から確認し、ClF3 クリーニン
グ時間Tを算出する。 単位時間当たりのClF3 ガス供給量:G0 (l/m
in) ClF3 クリーニング時間 :T(min)
(T=G/G0 )
【0098】(10)以上を1つの式にまとめると T=[{(S×F×d)/M}×k×A]/G0 +α =(ASFdk)/MG0 +α ここで、S:成膜された石英部品の表面積 F:累積膜厚 d:成膜物質の密度 k:成膜物質に反応するClF3 のモル比 M:成膜物質の分子量 G0 :単位時間当たりのClF3 ガス供給量 A:1モル当りの気体体積値 α:予備クリーニング時間時間
【0099】以上詳述した本実施の形態によれば、次の
ような効果を得ることができる。
【0100】(1)まず、本実施の形態によれば、クリ
ーニングが遅く終了する部分に温度検出点C(N)を設
け、この温度検出点C(N)の温度の変化に基づいて、
クリーニングの終点tを判定するようにしたので、クリ
ーニングの終点tを正確に判定することができる。これ
により、クリーニングの終点tで確実にクリーニング処
理を終了させることができる。
【0101】(2)また、本実施の形態によれば、温度
検出点Cを1つのガス導入点Aと1つのガス排出点Bと
の間にClF3 ガスの流れの方向Dに沿って複数設け、
これら複数の温度検出点C(1),(2),…,(N)
の温度が最上流の温度検出点C(1)から最下流の温度
検出点C(N)まで一旦上昇して下降したとき、クリー
ニング処理を終了させるようにしたので、クリーニング
位置の変化も確認した上で、クリーニングの終点tを判
定することができる。これにより、クリーニングの終点
tの判定精度を高めることができる。
【0102】(3)また、本実施の形態によれば、各温
度検出点C(n)を各分割ゾーン14(p)ごとに設け
るようにしたので、各温度検出点C(n)をヒータ2に
よる加熱温度がほぼ同じ点に設けることができる。これ
により、クリーニングのための反応による加熱温度を正
確に検出することができる。
【0103】(4)また、本実施の形態によれば、「温
度検出点C(n)の温度が一旦上昇した後、下降したと
き」として、「温度検出点C(n)の温度が一旦上昇し
た後、所定値以下に下降したとき」を用いるようにした
ので、温度検出点C(n)として、温度が所定値以下に
下降したとき、クリーニングの終点に達する反応点と、
温度が下降し始めたとき、クリーニングの終点に達する
反応点との2つの反応点を選択することができる。これ
により、温度検出点C(n)の選択の自由度を高めるこ
とができる。
【0104】(5)また、本実施の形態によれば、所定
のモデル式に基づいてクリーニング時間Tを算出し、算
出したクリーニング時間Tだけクリーニング処理を実行
し、このクリーニング時間Tが経過した時点でクリーニ
ングの終点tに達しているか否かを判定し、達していな
ければ達するまでクリーニング処理を続行し、達してい
ればクリーニング処理を終了させるようにしたので、少
なくとも、所定のモデル式に基づいて算出されたクリー
ニング時間Tだけは、クリーニング処理を実行すること
ができる。これにより、温度検出点Cの温度が何らかの
原因で、本来の変化とは異なる変化を示した場合でも、
クリーニング処理を終了させるタイミングがクリーニン
グの終点tから大幅にずれてしまうことを防止すること
ができる。
【0105】[第2の実施の形態]図9は、本発明に係
るクリーニング方法及びクリーニング装置の第2の実施
の形態の要部の構成を示す側面図である。なお、図9に
おいて、先の図5とほぼ同一機能を果たす部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0106】先の実施の形態では、温度検出器7を反応
炉1の外部に配設することにより、反応炉1の内部の温
度を間接的に検出する場合を説明した。これに対し、本
実施の形態では、図9に示すように、温度検出器19を
反応炉1の内部に設けるようにしたものである。このよ
うな構成によれば、反応炉1の内部の温度を直接検出す
ることができるので、先の実施の形態よりクリーニング
の終点tを正確に判定することができる。
【0107】[第3の実施の形態]先の実施の形態で
は、「温度検出点C(n)の温度が一旦上昇した後、下
降したとき」として、「温度検出点C(n)の温度が一
旦上昇した後、所定値以下に下降したとき」を用いる場
合を説明した。これに対し、本実施の形態は、「温度検
出点C(n)の温度が一旦上昇した後、下降し始めたと
きを」を用いるようにしたものである。
【0108】このような構成によれば、各温度検出点C
(n)を、温度が下降し始めたときクリーニングの終点
に達する反応点に設定しなければならないため、温度検
出点C(n)の設定の自由度は低下するが、温度が下降
し始めた時点でクリーニング処理を終了させることがで
きるため、先の実施の形態をクリーニングの終点で温度
が下降し始める反応点に適用する場合に比べ、クリーニ
ング時間を短縮することができる。
【0109】[第4の実施の形態]先の実施の形態で
は、「温度検出点C(N)の温度が一旦上昇した後、下
降したとき」として、「温度検出点C(N)の温度が一
旦上昇した後、下降したときからすぐに」を用いる場合
を説明した。これに対し、本実施の形態は、「温度検出
点C(N)の温度が一旦上昇した後、下降したときから
所定時間経過したとき」を用いるようにしたものであ
る。
【0110】このような構成によれば、反応炉1全体に
クリーニング残りが生じないようにすることができ、ま
た、炉口部においても、確実にクリーニングを行うこと
ができる。ここで、炉口部とは、例えば、先の図5にお
いて、アウタチューブ10とインナチューブ11との間
の空間15を流下してきたClF3 が接する部分をいう
ものとする。具体的には、反応炉1のうち、ヒータ2か
ら出ている部分と、フランジ部12と、ガス排気口9に
接続される排気管等からなる部分をいう。
【0111】すなわち、炉口部は、温度が低いので、基
板への成膜中に、反応副生成物が付着する。この反応副
生成物は、はがれ易く、パーティクルとなり易い。した
がって、これをそのまま放置すると、成膜処理が悪影響
を受ける。そこで、この反応副生成物は、確実に除去す
る必要がある。
【0112】ここで、本実施の形態では、Lゾーン14
(1)に対応する最下流の温度検出点C(N)(図5の
場合、温度検出点C(8))の温度が一旦上昇した後、
下降したときから所定時間経過後にクリーニング処理を
終了させるようにしたので、炉口部においても、クリー
ニングを行うことができる。これにより、炉口部に付着
した反応副生成物を除去することができる。
【0113】[第5の実施の形態]先の実施の形態で
は、Lゾーン14(1)に最下流の温度検出点C(N)
を設ける場合を説明した。これに対し、本実施の形態
は、炉口部に最下流の温度検出点C(N)を設けるよう
にしたものである。
【0114】このような構成によれば、温度検出点C
(N)の温度が一旦上昇した後、下降したときすぐにク
リーニング処理を終了させても、先の第5の実施の形態
と同様に、炉口部に付着した反応副生成物を除去するこ
とができる。
【0115】図10は、本実施の形態の要部の具体的構
成を示す側断面図である。ここで、図10(a)は、フ
ランジ部12に貫通孔を形成し、この貫通孔に温度検出
器7(5)を挿入した後、押え用フランジ41とOリン
グ42とを用いて温度検出器7(5)をフランジ部12
に取り付けるようにしたものである。このような構成に
よれば、フランジ部12とインナチューブ10との間の
空間15の温度を検出することができる。なお、この場
合は、温度検出器7(5)のうち、フランジ部12とイ
ンナチューブ10との間に空間15に存在する部分がC
lF3ガスにさらされるので、この部分を耐圧性でかつ
耐腐食性のカバーで覆う必要がある。
【0116】これに対し、図10(b)は、フランジ部
12にその外壁から内壁近くまで至る孔を形成し、この
孔に温度検出器7(5)を勘合することにより、温度検
出器7(5)をフランジ部12に取り付けるようにした
ものである。このような構成によれば、フランジ部12
そのものの温度を検出することができる。
【0117】なお、図には示さないが、温度検出器7
(5)をフランジ部12の外壁に取り付ける場合、フラ
ンジ部12に密着させるようにしてもよい。
【0118】[第6の実施の形態]先の実施の形態で
は、ガス導入部Aとガス排出部Bとの間に、ClF3 ガ
スをの流れの方向Dに沿って複数の温度検出点C
(1),(2),…,(N)を設ける場合を説明した。
これに対し、本実施の形態は、図2に示すように、ガス
排出部B付近に1つだけ温度検出点Cを設定するように
したものである。
【0119】このような構成によれば、クリーニングが
遅く終了する部分に温度検出点Cを設けることができる
ので、温度検出部Cを1つしか設けないにも係わらず、
クリーニングの終点を正確に判定することができる。
【0120】[第7の実施の形態]先の実施の形態で
は、ガス導入点Aを1つだけ設ける場合を説明した。こ
れに対し、本実施の形態は、図3に示すように、ガス導
入点AをClF3 ガスの流れの方向Dに沿って複数設け
るとともに、温度検出点Cを各ガス導入点A(n)ごと
に設け、あるガス導入点A(m)からClF3 ガスを導
入し、このガス導入点A(m)に対応する温度検出点C
(m)の温度が一端上昇した後下降すると、このガス導
入点A(m)からのClF3 ガスの導入を停止し、1つ
下流のガス導入点A(m+1)からClF3 ガスを導入
するという処理を最上流のガス導入点A(1)から最下
流のガス導入点A(N)まで実行し、最下流の温度検出
点C(N)の温度が一旦上昇した後下降したとき、クリ
ーニング処理を終了させるようにしたものである。
【0121】このような構成によれば、クリーニングが
終了した部分にClF3 ガスが供給されることがないの
で、この部分でのオーバークリーニングを防止すること
ができる。
【0122】また、本実施の形態は、各ガス導入点A
(n)から導入されるClF3 ガスの流量を独立に制御
することができるようにしたものである。
【0123】このような構成によれば、各温度検出点C
(n)におけるヒータ2による加熱温度の違い、付着膜
(Si系CVD膜)の膜厚の違い、付着膜の結晶状態の
違い、被クリーニング対象の表面積の違い等を考慮し
て、各温度検出部C(n)ごとに最適なガス流量を流す
ことができる。
【0124】また、本実施の形態は、各ガス導入点A
(n)を、各分割ゾーン14(p)ごとに設けるように
したものである。
【0125】このような構成によれば、複数のガス導入
点A(1),A(2),…,A(N)に対応する複数の
温度検出点C(1),C(2),…,C(N)をヒータ
2による加熱温度がほぼ同じ点に設けることができるの
で、クリーニングのための反応による温度変化を正確に
検出することができる。
【0126】図11は、本実施の形態のガス導入点A
(1),A(2),…,A(N)の配設の仕方を示す側
断面図である。なお、図11において、先の図5とほぼ
同一機能を果たす部分には、同一符号を付して詳細な説
明を省略する。
【0127】図11(a)は、インナチューブ11の内
部におけるガス導入点A(n)の配設の仕方を示す側断
面図である。これに対し、図11(b)は、インナチュ
ーブ11とアウタチューブ10との間の空間15におけ
るガス導入点A(n)の配設の仕方を示す側断面図であ
る。なお、図11(b)には、図をわかりやすくするた
めに、インナチューブ11は示さない。
【0128】図11(a)に示すように、インナーチュ
ーブ11の内部には、4つのノズル51(1),51
(2),51(3),51(4)が設けられている。こ
れらは、ボート4と接触しないように、インナーチュー
ブ11の側壁に沿って設けられている。各ノズル51
(p)の先端には、ガス導入孔が設けられている。Cl
F3 ガスは、このガス導入孔からインナチューブ11の
内部に導入される。
【0129】ノズル51(1),51(2),51
(3),51(4)のガス導入孔は、それぞれLゾーン
14(1)、CLゾーン14(2)、CUゾーン14
(3)、Uゾーン14(4)に対して、その上流側から
ClF3 ガスを導入するように位置決めされている。こ
の位置決めは、各ノズル51(p)の折曲点から先端ま
での長さを調整することにより可能となる。
【0130】この場合、ノズル51(1)は、Lゾーン
14(1)のほかに、その上流の部分も受け持つように
なっている。また、ノズル51(4)は、インナチュー
ブ11の内部のUゾーン14(4)のほかに、インナチ
ューブ11とアウタチューブ10との間の空間15のU
ゾーン14(4)も受け持つようになっている。
【0131】図11(b)に示すように、インナーチュ
ーブ11とアウタチューブ10との間の空間18にも、
4つのノズル52(1),52(2),52(3),5
2(4)が設けられている。各ノズル52(p)の先端
には、ガス導入孔が設けられている。ClF3 ガスは、
このガス導入孔からインナーチューブ11とアウタチュ
ーブ10との間の空間15に導入される。
【0132】ノズル52(1),52(2),52
(3),52(4)のガス導入孔は、それぞれ炉口部、
Lゾーン14(1)、CLゾーン14(2)、CUゾー
ン14(3)に対して、その上流側からClF3 ガスを
導入するように位置決めされている。この位置決めは、
各ノズル52(p)の折曲点から先端までの長さを調整
することにより可能となる。
【0133】上記構成においては、クリーニング時、ま
ず、ノズル51(1)からClF3ガスが導入される。
これにより、まず、Lゾーン14(1)の上流の部分が
クリーニングされる。その結果、温度検出器7(5)の
検出温度が一旦上昇した後、下降する。次に、インナチ
ューブ11の内部のLゾーン14(1)がクリーニング
される。これにより、温度検出器7(1)の検出温度が
一旦上昇した後、下降する。
【0134】温度検出器7(1)の温度が一旦上昇した
後下降すると、ノズル51(1)からClF3 ガスの導
入が停止され、ノズル51(2)からのClF3 ガスの
導入が開始される。これにより、CLゾーン14(2)
がクリーニングされる。その結果、温度検出器7(2)
の検出温度が一旦上昇した後、下降する。温度検出器7
(2)の温度が一旦上昇した後下降すると、ノズル51
(2)からClF3 ガスの導入が停止され、ノズル51
(3)からのClF3 ガスの導入が開始される。以下、
同様に、温度検出器7(p)の検出温度が一旦上昇した
後、下降するたびに、ClF3 ガスの導入ノズルが切り
替えられる。
【0135】最後に、温度検出器7(1)の温度が再度
一旦上昇した後下降すると、ノズル52(2)からCl
F3 ガスの導入が停止され、ノズル52(1)からのC
lF3 ガスの導入が開始される。これにより、炉口部が
クリーニングされる。その結果、温度検出器7(5)の
検出温度が再度一旦上昇した後、下降する。温度検出器
7(5)の検出温度が再度一旦上昇した後、下降する
と、ノズル52(1)からのClF3 ガスの導入が停止
される。これにより、クリーニング処理が終了させられ
たことになる。
【0136】なお、各ノズル51(1)〜51(4),
52(1)〜52(4)から導入されるClF3 ガスの
流量は、独立に制御される。
【0137】図12は、本実施の形態の制御系の構成を
示すブロック図である。なお、図12において、先の図
7とほぼ同一機能を果たす部分には、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0138】図12に示すごとく、本実施の形態では、
各ノズル51(p),52(p)ごとに、ガス導入路6
1(p),62(p)が設けられる。また、各ガス導入
路61(p),62(p)には、流量制御弁63
(p),64(p)と、開閉弁65(p),66
(p),67(p),68(p)が設けられている。
【0139】このような構成においては、各流量制御弁
63(p),64(p)の開閉度は、ガス流量コントロ
ーラ28により各流量制御弁63(p),64(p)ご
とに独立に制御される。これにより、各ノズル51
(p),52(p)から導入されるClF3 ガスの流量
が各ノズル51(p),52(p)ごとに独立に制御さ
れる。なお、図において、S1(p),S2(p)は、
それぞれ流量制御弁63(p),64(p)の開閉度を
制御する制御信号を示す。
【0140】また、各開閉弁65(p),66(p),
67(p),68(p)の開閉は、温度検出器7(1)
〜7(5)の検出温度に基づいて、バルブコントローラ
29により制御される。これにより、各ノズル51
(p),52(p)からのClF3 ガスの導入が、温度
検出器7(1)〜7(5)の検出温度に基づいて、バル
ブコントローラ29により制御されることになる。な
お、図において、S3(p)は、開閉弁65(p)、6
6(p)の開閉を制御する制御信号を示し、S4(p)
は、開閉弁67(p)、68(p)の開閉を制御する制
御信号を示す。
【0141】また、排気路36に設けられる開閉弁34
は、ノズル51(1)に対応する開閉弁65(1),6
6(1)を開くとき開かれ、反応炉1の内部の圧力を大
気圧に戻す場合に閉じられる。すなわち、この開閉弁3
4は、開閉弁65(1),66(1)の制御信号S3
(1)により開かれ、反応炉1の内部の圧力を大気圧に
戻すための制御信号S8により閉じられる。
【0142】[第8の実施の形態]先の第7の実施の形
態では、複数のガス導入点A(1),A(2),…,A
(N)から異なるタイミングでClF3 ガスを導入する
場合を説明した。これに対し、本実施の形態では、図4
に示すように、複数のガス導入点A(1),A(2),
…,A(N)から同時にClF3 ガスを導入するように
したものである。
【0143】このような構成によれば、反応炉1の内部
のすべての部分で同時にクリーニング処理を開始するこ
とができるので、クリーニング時間を短縮することがで
きる。また、図4に示すように、温度検出点Cとして、
1つの温度検出点を設定するだけで、クリーニングの終
点を検出することができる。
【0144】なお、この場合、温度検出点Cは、ガス排
出点B付近である必要がない。これは、本クリーニング
方法の場合、すべての部分で同時にクリーニングが開始
されるため、クリーニングが最も遅く終了する部分に温
度検出点Cを設定すればよいからである。
【0145】図13は、本実施の形態の制御系の構成を
示すブロック図である。なお、図13において、先の図
12とほぼ同一機能を果たす部分には、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0146】図13において、図12と異なる点は、開
閉弁65(p),66(p),67(p),68(p)
は、開くときは同時に開かれ、閉じるときは、対応する
温度検出器7(p)、7(5)の検出温度に基づいて、
別々に閉じられる点である。
【0147】但し、この場合、温度検出器7(p)、7
(5)を共用する開閉弁65(p),66(p)と開閉
弁67(p),68(p)とは、同時に開かれ、かつ、
同時に閉じられる。例えば、温度検出器7(2)を共用
する開閉弁65(2),66(2)と開閉弁67
(3),68(3)とは、同時に開かれ、かつ、同時に
閉じられる。図において、S5は、各開閉弁65
(p),66(p),67(p),68(p)を同時に
開くための制御信号を示し、S6(p)は、各開閉弁6
5(p),66(p)を閉じるための制御信号を示し、
S7(p)は、各開閉弁67(p),68(p)を閉じ
るための制御信号を示す。この場合、上記の例を代表と
して説明すると、開閉弁65(2),66(2)を閉じ
るための制御信号S6(2)と開閉弁67(3),68
(3)を閉じるための制御信号S7(3)とは、同時に
アクティブ状態に設定される。
【0148】また、ガス排出路36に設けられる開閉弁
34は、ガス導入路61(p),62(p)に設けられ
る開閉弁65(p),66(p),67(p),68
(p)と同時に開かれ、反応炉1の内部の圧力を大気圧
に戻す場合に閉じられる。これにより、開閉弁34は、
制御信号S5で開かれ、制御信号S8で閉じられる。
【0149】以上、本発明の8つの実施の形態を詳細に
説明したが、本発明は、上述したような実施の形態に限
定されるものではない。
【0150】(1)例えば、先の実施の形態では、本発
明を、減圧CVD装置の反応炉のクリーニング処理に適
用する場合を説明した。しかしながら、本発明は、PV
D(Physical Vapor Depositi
on)装置のクリーニング処理にも適用することができ
る。その場合、クリーニングガスとしてプラズマを必要
とするNF3 ガスを用いてもよい。
【0151】(2)また、先の実施の形態では、本発明
を、縦型の反応炉のクリーニング処理に適用する場合を
説明した。しかしながら、本発明は、横型の反応炉のク
リーニング処理にも適用することができる。
【0152】(3)また、先の実施の形態では、本発明
を、二槽構造の反応炉のクリーニング処理に適用する場
合を説明した。しかしながら、本発明は、一槽構造の反
応炉のクリーニング処理にも適用することができる。
【0153】(4)このほかにも、本発明は、その要旨
を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論
である。
【0154】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載のクリ
ーニング方法及び請求項15記載のクリーニング装置に
よれば、クリーニング時、少なくともクリーニングが遅
く終了する部分に定められた温度検出点の温度が一旦上
昇した後下降したとき、クリーニング処理を終了させる
ようにしたので、クリーニングの終点で確実にクリーニ
ング処理を終了させることができる。
【0155】また、請求項2記載のクリーニング方法に
よれば、請求項1記載の方法において、ガス導入点とガ
ス排出点とをそれぞれ1つずつ設け、温度検出点をガス
導入点とガス排出点との間にクリーニングガスの流れの
方向に沿って複数設け、これら複数の温度検出点の温度
が最上流の温度検出点から最下流の温度検出点まで一旦
上昇した後下降したとき、クリーニング処理を終了させ
るようにしたので、クリーニング位置の変化を確認しな
がら、クリーニングの終点を判定することできる。これ
により、単に、1つの温度検出点の温度に基づいてクリ
ーニングの終点を判定する場合より、クリーニングの終
点の判定精度を高めることができる。
【0156】また、請求項3記載のクリーニング方法に
よれば、請求項1記載の方法において、ガス導入点とガ
ス排出点とをそれぞれ1つずつ設けるとともに、温度検
出点をガス排出点付近に設けるようにしたので、温度検
出点を1つしか設けないにもかかわらず、クリーニング
の終点を確実に検出することができる。
【0157】また、請求項4記載のクリーニング方法に
よれば、請求項1記載の方法において、ガス導入点をク
リーニングガスの流れの方向に沿って複数設けるととも
に、2箇所以上の複数のガス導入点からクリーニングガ
スを導入するようにしたので、反応炉内全体のクリーニ
ング時間を短縮することができる。
【0158】また、請求項5記載のクリーニング方法に
よれば、請求項1記載の方法において、ガス導入点をク
リーニングガスの流れの方向に沿って複数設けるととも
に、温度検出点を各ガス導入点ごとに設け、この温度検
出点の温度に基づいて、クリーニングガスの導入点を順
次切り替えるようにしたので、クリーニングが終了した
部分でのオーバークリーニングを防止することができ
る。
【0159】また、請求項6記載のクリーニング方法に
よれば、請求項1記載の方法において、ガス導入点をク
リーニングガスの流れの方向に沿って複数設け、すべて
のガス導入点から同時にクリーニングガスを導入するよ
うにしたので、クリーニング時間を短縮することができ
るとともに、1つの温度検出点を設定するだけで、クリ
ーニングの終点を検出することができる。
【0160】また、請求項7記載のクリーニング方法に
よれば、請求項4,5または6記載の方法において、複
数のガス導入点から導入されるクリーニングガスの流量
を各ガス導入点ごとに独立に制御するようにしたので、
各ガス導入点付近の状態に合わせてクリーニングガスの
流量を設定することができる。
【0161】また、請求項8記載のクリーニング方法に
よれば、請求項2または5記載の方法において、複数の
温度検出点のうち、最下流の温度検出点をガス導入点付
近に設けるようにしたので、クリーニングの終点を確実
に検出することができる。
【0162】また、請求項9記載のクリーニング方法に
よれば、請求項1記載の方法において、温度検出点の温
度が一旦上昇した後所定値以下まで下降したとき、クリ
ーニング処理を終了させるようにしたので、クリーニン
グの終点で温度が所定値以下に下降する反応点とクリー
ニングの終点で温度が下降し始める反応点とのどちらに
も温度検出点を設定することができる。これにより、温
度検出点の設定の自由度を高めることができる。
【0163】また、請求項10記載のクリーニング方法
によれば、請求項1記載の方法において、温度検出点の
温度が一旦上昇した後下降し始めたとき、クリーニング
処理を終了させるようにしたので、クリーニングの終点
に達した時点で温度が下降し始める反応点に請求項9記
載のクリーニング方法を適用した場合よリクリーニング
時間を短縮することができる。
【0164】また、請求項11記載のクリーニング方法
によれば、請求項1記載の方法において、温度検出点の
温度が一旦上昇した後下降したときから所定時間経過
後、クリーニング処理を終了させるようにしたので、反
応炉全体にクリーニング残りが生じないようにすること
ができ、また、炉口部においても、確実にクリーニング
することができる。
【0165】また、請求項12記載のクリーニング方法
によれば、請求項2記載の方法において、複数の温度検
出点を各ヒータゾーン(分割ゾーン)ごとに設けるよう
にしたので、複数の温度検出点をヒータによる加熱温度
がほぼ同じ点に設けることができる。これにより、クリ
ーニングのための反応による温度変化を正確に検出する
ことができる。
【0166】また、請求項13記載のクリーニング方法
によれば、請求項5記載の方法において、複数のガス導
入点を各ヒータゾーン(分割ゾーン)ごとに設けるよう
にしたので、対応する温度検出点も各ヒータゾーンごと
に設けることができる。これにより、複数の温度検出点
をヒータによる加熱温度がほぼ同じ点に設けることがで
きるので、クリーニングのための反応による温度変化を
正確に検出することができる。
【0167】また、請求項14記載のクリーニング方法
によれば、請求項1記載の方法で、クリーニングガスと
してClF3 ガスを用いるようにしたので、活性エネル
ギーとしてプラズマを使用しないCVD装置にも適用す
ることができる。
【0168】請求項16記載のクリーニング装置は、請
求項15記載の装置において、予め定めたクリーニング
時間算定方式に基づいて算定されたクリーニング時間だ
けクリーニング処理を実行した後、温度検出点の温度の
変化に基づいて、クリーニングの終点を判定するように
したので、温度検出点の温度が何らかの原因で本来の変
化とは異なる変化を示した場合でも、クリーニング処理
の終了タイミングがクリーニングの終点から大幅にずれ
てしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概要を説明するた
めの図である。
【図2】本発明の第6の実施の形態の概要を説明するた
めの図である。
【図3】本発明の第7の実施の形態の概要を説明するた
めの図である。
【図4】本発明の第8の実施の形態の概要を説明するた
めの図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態が適用される減圧C
VD装置の反応系の構成を示す側断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めの特性図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態が適用される減圧C
VD装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態が適用される減圧C
VD装置の反応系の構成を示す側断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態が適用される減圧
CVD装置の反応系の構成を示す側断面図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態が適用される減圧
CVD装置の反応系の構成を示す側断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態が適用される減圧
CVD装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態が適用される減圧
CVD装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図14】従来のクリーニング方法を説明するための図
である。
【符号の説明】
A,A(1)〜A(N)…ガス導入点、B,B(1)〜
B(N)…ガス排出点、C,C(1)〜C(N)…温度
検出点、1…反応炉、2…ヒータ、3…カバー、4…ボ
ート、5…載置台、6…断熱板、7(1)〜7(5)…
温度検出器、8…ガス導入口、9…ガス排出口、10…
アウタチューブ、11…インナチューブ、12…フラン
ジ部、13…顎部、14(1)…Lゾーン、14(2)
…CLゾーン、14(3)…CUゾーン、14(4)…
Uゾーン、15…空間、21…表示手段、22…入力手
段、23…メインコントローラ、24…演算部、25…
記憶部、26…シーケンス制御部、27…温度コントロ
ーラ、28…ガス流量コントローラ、29…バルブコン
トローラ、31,33,34,65(1)〜65
(4),66(1)〜66(4),67(1)〜67
(4),68(1)〜68(4)…開閉弁、32,63
(1)〜63(4),64(1)〜64(4)…流量制
御弁、35,61(1)〜61(4),62(1)〜6
2(4)…ガス導入路、36…ガス排出路、37…ポン
プ、41…押え用フランジ、42…Oリング、51
(1)〜51(4),52(1)〜52(4)…ノズ
ル。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーニングガスを予め定めたガス導入
    点から反応炉の内部に導入した後、この反応炉の軸芯方
    向に沿って流し、予め定めたガス排出点から排出するこ
    とにより反応炉の内部に付着した膜を除去するクリーニ
    ング方法において、 クリーニング時、少なくともクリーニングが遅く終了す
    る部分に定められた温度検出点の温度が一旦上昇した後
    下降したとき、クリーニング処理を終了させることを特
    徴とするクリーニング方法。
  2. 【請求項2】 前記ガス導入点と前記ガス排出点とをそ
    れぞれ1つずつ設け、前記温度検出点を前記ガス導入点
    と前記ガス排出点との間にクリーニングガスの流れの方
    向に沿って複数設け、これら複数の温度検出点の温度が
    最上流の温度検出点から最下流の温度検出点まで一旦上
    昇した後下降したとき、クリーニング処理を終了させる
    ことを特徴とする請求項1記載のクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 前記ガス導入点と前記ガス排出点とをそ
    れぞれ1つずつ設けるとともに、前記温度検出点を前記
    ガス排出点付近に設けるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載のクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 前記ガス導入点を前記クリーニングガス
    の流れの方向に沿って複数設けるとともに、2箇所以上
    の複数のガス導入点から前記クリーニングガスを導入す
    ることを特徴とする請求項1記載のクリーニング方法。
  5. 【請求項5】 前記ガス導入点を前記クリーニングガス
    の流れの方向に沿って複数設けるとともに、前記温度検
    出点を各ガス導入点ごとに設け、あるガス導入点から前
    記クリーニングガスを導入し、このガス導入点に対応す
    る温度検出点の温度が一旦上昇した後下降すると、この
    ガス導入点からの前記クリーニングガスの導入を停止
    し、1つ下流のガス導入点から前記クリーニングガスを
    導入するという処理を最上流のガス導入点から最下流の
    ガス導入点まで実行し、最下流の温度検出点の温度が一
    旦上昇した後下降したとき、クリーニング処理を終了さ
    せることを特徴とする請求項1記載のクリーニング方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ガス導入点を前記クリーニングガス
    の流れの方向に沿って複数設け、すべてのガス導入点か
    ら同時に前記クリーニングガスを導入するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のクリーニング方法。
  7. 【請求項7】 前記複数のガス導入点から導入される前
    記クリーニングガスの流量がガス導入点ごとに独立に制
    御されることを特徴とする請求項4,5または6記載の
    クリーニング方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の温度検出点のうち、最下流の
    温度検出点が前記ガス排出点付近に設けられていること
    を特徴とする請求項2または5記載のクリーニング方
    法。
  9. 【請求項9】 前記温度検出点の温度が一旦上昇した後
    所定値以下に下降したとき、前記クリーニング処理を終
    了させることを特徴とする請求項1記載のクリーニング
    方法。
  10. 【請求項10】 前記温度検出点の温度が一旦上昇した
    後下降し始めたとき、前記クリーニング処理を終了させ
    ることを特徴とする請求項1記載のクリーニング方法。
  11. 【請求項11】 前記温度検出点の温度が一旦上昇した
    後下降したときから所定時間経過後、前記クリーニング
    処理を終了させることを特徴とする請求項1記載のクリ
    ーニング方法。
  12. 【請求項12】 前記反応炉が、この反応炉の軸芯方向
    に沿って設定され、かつ、加熱特性を独立に制御可能な
    複数のヒータゾーンによって加熱され、前記複数の温度
    検出点が、それぞれ各ヒータゾーンごとに設けられてい
    ることを特徴とする請求項2記載のクリーニング方法。
  13. 【請求項13】 前記反応炉が、この反応炉の軸芯方向
    に沿って設定され、かつ、加熱特性を独立に制御可能な
    複数のヒータゾーンによって加熱され、前記複数のガス
    導入点は、それぞれ各ヒータゾーンごとに設けられてい
    ることを特徴とする請求項5記載のクリーニング方法。
  14. 【請求項14】 前記クリーニングガスがClF3 ガス
    であることを特徴とする請求項1記載のクリーニング方
    法。
  15. 【請求項15】 クリーニングガスを予め定めたガス導
    入点から反応炉の内部に導入した後、この反応炉の軸芯
    方向に沿って流し、予め定めたガス排出点から排出する
    ことにより反応炉の内部に付着した膜を除去するクリー
    ニング装置において、 クリーニング時、少なくともクリーニングが遅く終了す
    る部分に定められた温度検出点の温度が一旦上昇した後
    下降したか否かを判定する温度判定手段と、 この温度判定手段により温度検出点の温度が一旦上昇し
    た後下降したと判定されるとクリーニング処理を終了さ
    せるクリーニング処理終了手段とを備えたことを特徴と
    するクリーニング装置。
  16. 【請求項16】 前記温度判定手段が、予め定めたクリ
    ーニング時間算定方式に基づいて算定されたクリーニン
    グ時間だけクリーニングを実行した後、前記温度検出点
    の温度が一旦上昇した後下降したか否かを判定すること
    を特徴とする請求項15記載のクリーニング装置。
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