JPH10175827A - 毛髪洗浄組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 すすぎ時の感触が極めて優れ、かつ毛髪を乾
燥させた状態においても、ゴワつかず、やわらかな感触
を得ることのできる高品質な毛髪洗浄組成物を提供する
こと。 【解決手段】 （Ａ）界面活性剤として少なくとも１種
以上のアニオン性界面活性剤と（Ｂ）カチオン基を含む
高分子とを含有し、しかも液を希釈した際に析出する析
出物質の平均粒径が希釈後５分経時において２０μｍ以
下であるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪をすすいでい
る時の感触が極めて優れ、かつ毛髪を乾燥させた状態に
おいても、ゴワつかず、やわらかな感触を得ることので
きる高品質な毛髪洗浄組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術】毛髪洗浄組成物、例えば、シャンプーや
リンス、トリートメント効果を有するシャンプーに、す
すいでいる時の感触や、乾燥後の感触は、消費者におい
て最も重視している性能である。アニオン性界面活性剤
を配合した組成物において、カチオン基を有する高分子
を併用した場合、その組成物の原液を希釈すると、析出
物が生ずる。毛髪を洗浄する過程においては、同様に析
出物が生成し、毛髪に吸着することにより、すすぎ時の
性能が発揮されることは良く知られている事実である。
しかしながら、もう１つの重要性能である乾燥時のゴワ
つきややわらかさの点で、消費者の要求に充分応えられ
る組成物を提供するには至っていないのが現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、消費者が最も重視している性能であるすすぎ時の感
触が極めて優れ、かつ毛髪を乾燥させた状態において
も、ゴワつかず、やわらかな感触を得ることのできる高
品質な毛髪洗浄組成物を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
克服するために鋭意検討を重ねた結果、毛髪洗浄組成物
が、少なくとも１種以上のアニオン性界面活性剤とカチ
オン基を含む高分子とを含有し、当該毛髪洗浄組成物を
希釈した際に析出する析出物質の平均粒径が、希釈後５
分経時において２０μｍ以下である時に、すすぎ時の感
触が極めて優れ、かつ毛髪を乾燥した時のゴワつきのな
さ、やわらかさに優れることを見い出し、本発明を完成
させるに至った。

【０００５】すなわち、本発明によれば、（Ａ）界面活
性剤として少なくとも１種以上のアニオン性界面活性剤
と（Ｂ）カチオン基を含む高分子とを含有し、しかも液
を希釈した際に析出する析出物質の平均粒径が希釈後５
分経時において２０μｍ以下であることを特徴とする毛
髪洗浄組成物が提供される。

【０００６】

【発明の実施の形態】次に、本発明について具体的に説
明するが、下記記載の内容に本発明が限定されるわけで
はなく、本発明の重要な点は、先に述べたように、少な
くとも１種以上のアニオン性界面活性剤とカチオン基を
含む高分子とを含有し、しかも液を希釈した際の析出物
質の平均粒径が希釈後５分経時において２０μｍ以下で
ある点である。

【０００７】（Ａ）成分であるアニオン性界面活性剤
は、通常組成物の約１〜約５０重量％、好ましくは約５
〜約３０％配合される。本組成物のアニオン性界面活性
剤は１種の界面活性剤でも又は異なる界面活性剤の組み
合わせであっても良い。アニオン性界面活性剤は、本発
明において必須成分であるが、液を希釈した際に生成す
る析出物の平均粒径が、希釈後２０μｍ以下であるとい
う条件を損なわない範囲で、任意に組み合わせることが
できる。

【０００８】ここで有用なアニオン性界面活性剤として
は、次のようなものが例示される。（１）下記一般式
（Ｉ）で示されるスルホン酸 Ｒ₁ＳＯ₃Ｍ₁ （Ｉ） 一般式（Ｉ）中のＲ₁は炭素数８〜２２のアルキル基又
はアルケニル基又はヒドロキシアルキル基であり、該ア
ルケニル基にはα−オレフィン型、ビニリデン型及びイ
ンナーオレフィン型アルケニル基が含まれる。また、Ｍ
₁は水素原子又はスルホン酸の中和に使われる塩基に由
来する陽イオンを表し、該陽イオンにはアルカリ金属イ
オンやアルカリ土類金属イオンのほか、アルキル置換ア
ンモニウムイオンやヒドロキシアルキル置換アンモニウ
ムイオン等のように、アミン類や塩基性アミノ酸類によ
って形成される陽イオンが含まれる。

【０００９】一般式（Ｉ）で示されるスルホン酸塩を具
体的に例示すると、各種のα−オレフィンスルホン酸塩
（ＡＯＳ塩）やパラフィンスルホン酸塩が挙げられる。

【００１０】（２）下記一般式（II）で示されるエーテ
ル硫酸塩

【化１】 一般式（II）中のｐは０〜６の整数を表し、Ｒ₂は炭素
数８〜２２のアルキル基又は炭素数５〜１５のアルキル
基を有するアルキルフェニル基を表し、Ｒ₃は炭素数２
〜３のアルキレン基を表している。また、Ｍ₂は水素原
子又はエーテル硫酸の中和に使われる塩基に由来する陽
イオンを表し、該陽イオンにはアルカリ金属イオンやア
ルカリ土類金属イオンのほか、アルキル置換アンモニウ
ムイオン及びヒドロキシアルキル置換アンモニウムイオ
ン等のように、アミン類や塩基性アミノ酸類によって形
成される陽イオンが含まれる。

【００１１】一般式（II）で示されるエーテル硫酸酸塩
を具体的に例示すると、ポリオキシエチレン（ｐ＝３）
ラウリルエーテル硫酸塩や、炭素数１２〜１３の脂肪族
アルコールオキシエチレンエーテル硫酸塩等が挙げら
れ、これらはナトリウム、カリウム又はアルカノールア
ミン塩となっているのが好ましい。なお、一般式（II）
で示されるエーテル硫酸塩としては、ポリオキシエチレ
ン（ｐ＝３）ラウリルエーテル硫酸ナトリウムが特に好
ましい。

【００１２】（３）下記一般式（III）で示されるＮ−
アシルグルタミン酸又はその塩

【化２】 一般式（III）中のＲ₄は炭素数９〜１７のアルキル基、
アルケニル基、ヒドロキシアルキル基を表し、Ｍ₃とＭ₄
は同じでも異なっていても良いが、これらは水素原子又
はＮ−アシルグルタミン酸の中和に使われる塩基に由来
する陽イオンを表し、該陽イオンにはアルカリ金属イオ
ンやアルカリ土類金属イオンのほか、アルキル置換アン
モニウムイオンやヒドロキシアルキル置換アンモニウム
イオン等の置換アンモニウムイオン等のように、アミン
類や塩基性アミノ酸類によって形成される陽イオンが含
まれる。

【００１３】一般式（III）で示されるＮ−アシルグル
タミン酸類を具体的に示すと、Ｎ−ラウロイルグルタミ
ン酸、Ｎ−ミリストイルグルタミン酸、Ｎ−パルミトイ
ルグルタミン酸等のＮ−アシルグルタミン酸又はその混
合物；或いは前記Ｎ−アシルグルタミン酸のモノエタノ
ールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノール
アミン塩、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。

【００１４】（４）下記一般式（IV）で示されるＮ−ア
シル−Ｎ−アルキルアミノ酸又はＮ−アシルアミノ酸及
びそれらの塩

【化３】 一般式（IV）中のｑは１又は２を表し、Ｒ₅は炭素数９
〜１７のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキ
ル基を表し、Ｒ₆は水素原子又は炭素数１〜４のアルキ
ル基を表している。また、Ｍ₅は水素原子又は一般式（I
V）で示される化合物の中和に使われる塩基に由来する
陽イオンを表し、該陽イオンにはアルカリ金属イオン、
アルカリ土類金属イオン及びアンモニウムイオンのほ
か、アルキル置換アンモニウムイオンやヒドロキシアル
キル置換アンモニウムイオン等のように、アミン類や塩
基性アミノ酸類によって形成される陽イオンが含まれて
いる。

【００１５】一般式（IV）で示される化合物を具体的に
示すと、Ｎ−ラウロイル−Ｎ−エチルグリシン、Ｎ−ラ
ウロイル−Ｎ−イソプロピルグリシン、Ｎ−ラウロイル
サルコシン、Ｎ−パルミトイルサルコシン、Ｎ−ラウロ
イル−Ｎ−メチル−β−アラニン、Ｎ−ラウロイル−Ｎ
−エチル−β−アラニン、Ｎ−ミリストイル−β−アラ
ニン、Ｎ−パルミトイル−β−アラニン；前記化合物の
混合物；前記化合物のモノエタノールアミン塩、ジエタ
ノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ナトリウム
塩、カリウム塩；等が挙げられる。

【００１６】（５）下記一般式（Ｖ）で示されるアシル
メチルタウリン塩

【化４】 一般式（Ｖ）中のＲ₇は炭素数９〜１７のアルキル基又
はアルケニル基或いはヒドロキシアルキル基を表し、Ｍ
₆は水素原子又はタウリンの中和に使われる塩基に由来
する陽イオンを表し、該陽イオンにはアルカリ金属イオ
ン、アルカリ土類金属イオン及びアンモニウムイオンの
ほか、アルキル置換アンモニウムイオンやヒドロキシア
ルキル置換アンモニウムイオン等のように、アミン類や
塩基性アミノ酸類によって形成される陽イオンが含まれ
ている。

【００１７】また、一般式（Ｖ）で示される化合物を具
体的に例示すると、Ｎ−ココイルメチルタウリンナトリ
ウム塩等が挙げられる。

【００１８】（６）下記一般式（VI）で示されるスルホ
コハク酸型化合物

【化５】 一般式（VI）中のＲ₈は下記ａ又はｂで示される置換基
を表し、Ｍ₇とＭ₈は同じでも異なっていても良いが、こ
れらは水素原子又は一般式（VI）で示される化合物の中
和に使われる塩基に由来する陽イオンを表し、該陽イオ
ンにはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン及
びアンモニウムイオンのほか、アルキル置換アンモニウ
ムイオンやヒドロキシアルキル置換アンモニウムイオン
等のように、アミン類や塩基性アミノ酸類によって形成
される陽イオンが含まれている。

【００１９】

【化６】 上記置換基ａ中のＲ₉は炭素数８〜２２のアルキル基、
アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を表し、Ｒ₁₀は
水素又はメチル基を表し、ｕは１０〜２０の整数を表し
ている。また、置換基ｂ中のＲ₁₁は炭素数９〜１７のア
ルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を表
し、Ｒ₁₂は水素又はメチル基を表し、ｖは０〜２０の整
数を表している。そして、一般式（VI）で示される化合
物を具体的に例示すると、ポリオキシエチレンラウリル
スルホコハク酸−２−ナトリウム等が挙げられる。

【００２０】（７）下記一般式（VII）で示されるスル
ホコハク酸型化合物

【化７】 一般式（VII）で示される化合物は、ＳＯ₃Ｍ₇の置換部
位が異なっているほかは一般式（VI）で示される化合物
と同じ構造の化合物である。

【００２１】（８）下記一般式（VIII）で示されるアル
キロイルアルキルタウリン型化合物

【化８】 一般式（VIII）中、Ｒ₉は平均炭素原子数７ないし１９
のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル
基、Ｒ₁₀は平均炭素原子数１ないし３の低級アルキル
基、Ｍ₉はアルカリ金属、アルカリ土類金属又は有機ア
ミン類をそれぞれ表す。

【００２２】（９）下記一般式（IX）で示されるエーテ
ルカルボン酸型化合物 Ｒ₁₁Ｏ(ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ)_mＣＯＯＭ₁₀ (IX) 一般式（IX）中、Ｒ₁₁は炭素数１０〜２２のアルキル基
又はアルケニル基、ｍ＝２〜１５、Ｍ₁₀はアルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニ
ウムをそれぞれ表す。

【００２３】（Ｂ）成分であるカチオン基を含む高分子
の例としては、次のものが挙げられる。これら高分子
は、単独で用いても又は２種以上を併用しても良い。ま
た、配合量は特に限定されるものではないが、好ましく
は０．０１重量％〜２．０重量％である。当該化合物の
名称は、Ｃｏｓｍｅｔｉｃ，Ｔｏｉｌｅｔｒｙ ａｎｄ
Ｆｒａｇｒａｎｃｅ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎによって
採用され、１９８２年に同団体により刊行されたＣＴＦ
Ａ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ ＩｎｇｒｅｄｉｅｎｔＤｉｃｔ
ｉｏｎａｒｙ、又は１９９５年の補稿に記載されている
名称である。

【００２４】本発明の組成物において有用な高分子とし
ては、ポリクォータニウム−１、ポリクォータニウム−
２、ポリクォータニウム−３、ポリクォータニウム−
４、ポリクォータニウム−５、ポリクォータニウム−
６、ポリクォータニウム−７、ポリクォータニウム−
８、ポリクォータニウム−９、ポリクォータニウム−１
０、ポリクォータニウム−１１、ポリクォータニウム−
１２、ポリクォータニウム−１３、ポリクォータニウム
−１４、ポリクォータニウム−１５、ポリクォータニウ
ム−１６、ポリクォータニウム−１７、ポリクォータニ
ウム−１８、ポリクォータニウム−１９、ポリクォータ
ニウム−２０、ポリクォータニウム−２２、ポリクォー
タニウム−２４、ポリクォータニウム−２７、ポリクォ
ータニウム−２８、ポリクォータニウム−２９、ポリク
ォータニウム−３０、ポリクォータニウム−３１、ポリ
クォータニウム−３２、ポリクォータニウム−３３、ポ
リクォータニウム−３４、ポリクォータニウム−３５、
ポリクォータニウム−３６、ポリクォータニウム−３
７、ポリクォータニウム−３９、ポリクォータニウム−
４２、ポリクォータニウム−４３、ポリクォータニウム
−４４及びこれらの混合物が含まれる。また、グアーヒ
ドロキシプロピルトリメチルアンモニウムのハライドも
有用である。

【００２５】これらの高分子のうち、特に好適に用いら
れるのものは、これら高分子中に含まているカチオン基
がジ又はトリメチル４級アンモニウムである高分子であ
る。具体的には、ポリクォータニウム−７、ポリクォー
タニウム−１０、ポリクォータニウム−１１、ポリクォ
ータニウム−２２、ポリクォータニウム−３９、ポリク
ォータニウム−４４及びグアーヒドロキシプロピルトリ
メチルアンモニウムのハライドである。

【００２６】これら高分子と前記アニオン性界面活性剤
により成る毛髪洗浄組成物は、その原液を希釈すること
によって析出物が生成し、その析出物の平均粒径が２０
μｍ以下でなければならない。析出物の平均粒径が２０
μｍを超えると、本発明の効果（すすぎ時の感触、乾燥
時のゴワつきのなさややわらかさ）の点で目的を達成す
ることができない。

【００２７】本発明の毛髪洗浄組成物を希釈する際の希
釈倍率は、特に限定されるものではない。毛髪に当該組
成物を塗布し、泡立て、すすぐという行程において、当
該組成物の原液が希釈され、析出物が生成し、その析出
物の平均粒径が経時５分後において２０μｍ以下である
ことが非常に重要である。一般的には、原液に対する希
釈倍率は２〜５０倍と考えられるので、この範囲内のい
ずれかにおいて、析出物が生成し、その析出物の平均粒
径が経時５分後において２０μｍ以下となる必要があ
る。

【００２８】また、パール光沢を有する組成物や、乳濁
剤を配合する組成物については、これらの懸濁物質を加
圧濾過などにより系外に除去し、試験を行うことができ
る。これら懸濁物質の系中への存在が、効果を左右する
ことはない。ただし、油分やジメチルポリシロキサン等
のシリコーン誘導体が、当該組成物の原液に存在する場
合は、本発明から除去される。本発明に記載の希釈時に
生成する析出物は、目視的には原液に存在しないもので
あるからである。

【００２９】本発明の毛髪洗浄組成物には、前記２種類
の必須成分のほかに、本発明の目的が損なわれない範囲
で、必要に応じて従来の毛髪洗浄組成物に配合されてい
る公知の配合剤を配合することができる。

【００３０】本発明の洗浄剤組成物に必要に応じて配合
される配合剤は、アルキルベタイン、アミドプロピルベ
タイン、イミダゾリニウムベタイン、スルホベタイン、
ホスホベタイン、アミドアミン型両性活性剤等の両性界
面活性剤；アルキルトリメチルアンモニウム塩等のカチ
オン性界面活性剤；ヤシ油脂肪酸アルカノールアミド、
ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、メチルグ
ルコシド脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤；ジ
メチルポリシロキサン等のシリコーン誘導体又はそのエ
マルション或いは植物油等の仕上り感向上剤；ポリオー
ル類や無機塩類や有機塩類等の可溶化剤；２，６−ジ−
ｔ−ブチル−ｐ−クレゾール（ＢＨＴ）やα−トコフェ
ロール等の酸化防止剤；ヒドロキシエチルセルロース等
の増粘剤；エタノールやヘキシレングリコール等の減粘
剤；オキシベンゾン等の紫外線吸収剤；タンパク誘導体
や動植物抽出液等の保湿剤；ピロクトンオラミンやジン
クピリチオン等のフケ防止剤；安息香酸及びその塩、パ
ラオキシ安息香酸誘導体、ケーソンＣＧ等の防腐剤；ク
エン酸やトリエタノールアミン等のｐＨ調整剤；エチレ
ングリコールジ脂肪酸エステル等のパール化剤；アクリ
ル酸系高分子等の乳濁剤；色素；香料等である。

【００３１】

【実施例】次に、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されな
い。実施例に先立ち、各評価方法について説明する。

【００３２】表１及び表２に示す組成の洗浄剤組成物を
常法に従って製造し、それぞれについて希釈時に析出す
る不溶物の粒径、並びに毛髪に対するコンディショニン
グ効果、すすぎ時の感触及び毛髪を乾燥させた後の感触
について、下記評価方法及び基準にて評価した。

【００３３】〈不溶物の析出性及び粒径測定〉シャンプ
ーを２〜５０倍希釈した時に、白濁度及び沈殿として析
出する不溶物を肉眼で観察し、５分経時後、遠心粒径自
動測定装置（堀場製作所ＣＡＰＡ−５００）を用いて粒
径を測定した。 析出性 ◎：析出が多量にある ○：析出がやや多量にある △：わずかな析出がみられる ×：析出しない

【００３４】〈コンディショニング効果、すすぎ時の感
触、乾燥後の感触〉専門パネラー１０人が各洗浄組成物
で洗髪し、すすぎ時のコンディショニング効果とやわら
かさ、ぬるつき感、ベたつき感を、下記の基準にて評価
した。 コンディショニング効果 ◎：非常にしっとりし、きしまない ○：ややしっとりし、あまりきしまない △：しっとり感が不足、ややきしむ ×：しっとり感が感じられず、非常にきしむ ぬるつき感、べたつき感 ◎：ぬるつき、ベたつき感がない ○：ぬるつき、ベたつき感がほとんどない △：ぬるつき、ベたつき感がややある ×：ぬるつき、ベたつき感が強い 乾燥後 ゴワつき感 ◎：ゴワつき感がない ○：ゴワつき感がほとんどない △：ゴワつき感がややある ×：ゴワつき感が強い 乾燥後 やわらかさ ◎：非常にやわらかい ○：やややわらかい ×：やわらかさが不足

【００３５】実施例１ 表１に示す組成の洗浄剤組成物を常法に従って製造し、
前記した各項目について評価した。

【００３６】

【表１】 註）＊１ ポリクォータニウム−１０（ＵＣＣ社ポリマーＪＲ） ＊２ ポリクォータニウム−２２（カルゴン社マーコート２８０）

【００３７】実施例１の組成は、１０倍希釈、５分経時
後の平均粒径が１０μｍであり、コンディショニング効
果、ぬるつき感、べたつき感、乾燥後のゴワつき感、や
わらかさにおいて、非常にすぐれた性質をもち、前記の
基準ですべての項目で◎であった。

【００３８】実施例２ 表２に示す組成の洗浄剤組成物を常法に従って製造し、
前記した各項目について評価した。

【００３９】

【表２】 註）＊３ ポリクォータニウム−７（カルゴン社マーコート５５０）

【００４０】実施例２の組成は、５倍希釈、５分経時に
おいて、平均粒径が８μｍであり、コンディショニング
効果、ぬるつき感、べたつき感、乾燥後のゴワつき感、
やわらかさにおいて、非常にすぐれた性質をもち、前記
の基準ですべての項目で◎であった。

【００４１】比較例 表３に示す組成の洗浄剤組成物を常法に従って製造し、
前記した各項目について評価した。

【００４２】

【表３】

【００４３】比較例３の組成は、１０倍希釈、５分経時
後の変均粒径が２０μｍ以上となり、コンディショニン
グ効果は◎であるが、ぬるつき感、べたつき感、乾燥後
のゴワつき感の評価は△であり、乾燥後のやわらかさは
×であった。

【００４４】

【発明の効果】本発明の毛髪洗浄組成物は、（Ａ）界面
活性剤として少なくとも１種以上のアニオン性界面活性
剤と（Ｂ）カチオン基を含む高分子とを含有し、しかも
液を希釈した際に析出する析出物質の平均粒径が希釈後
５分経時において２０μｍ以下であるものとしたことか
ら、すすぎ時の感触が極めて優れ、かつ毛髪を乾燥させ
た状態においても、ゴワつかず、やわらかな感触を得る
ことができるものとなる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （Ａ）界面活性剤として少なくとも１種
   以上のアニオン性界面活性剤と（Ｂ）カチオン基を含む
   高分子とを含有し、しかも液を希釈した際に析出する析
   出物質の平均粒径が希釈後５分経時において２０μｍ以
   下であることを特徴とする毛髪洗浄組成物。