JPH10175038A - 中子造型用ベント構造 - Google Patents
中子造型用ベント構造Info
- Publication number
- JPH10175038A JPH10175038A JP8333271A JP33327196A JPH10175038A JP H10175038 A JPH10175038 A JP H10175038A JP 8333271 A JP8333271 A JP 8333271A JP 33327196 A JP33327196 A JP 33327196A JP H10175038 A JPH10175038 A JP H10175038A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- cavity
- end surface
- mold
- slit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 目詰まりをおこさないようにした中子造型用
ベント構造。 【解決手段】 中子造型用型のキャビティ内のエアを型
外へ排出する開口部１を有し、前記開口部１の少なくと
もキャビティ側において横断面積がキャビティ側端面か
ら型外側に向かって漸次拡大している、中子造型用ベン
ト構造。
ベント構造。 【解決手段】 中子造型用型のキャビティ内のエアを型
外へ排出する開口部１を有し、前記開口部１の少なくと
もキャビティ側において横断面積がキャビティ側端面か
ら型外側に向かって漸次拡大している、中子造型用ベン
ト構造。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は中子造型用のベント
構造に関する。
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】中子造型用型には、キャビティ内のエア
を型外に逃がすためのスリットや穴を設けた中子造型用
ベントプラグが取り付けられる。たとえば、コールドボ
ックス中子造型方法は、吹き込みによって中子造型材
（砂等）をキャビティ内に充填した後、硬化用触媒ガス
を吹き込み硬化反応をおこすことによって中子造型材を
硬化させて中子を作る方法であり、中子造型材吹き込み
時のエアーと硬化用触媒ガスのキャビティ内からキャビ
ティ外への排気状態が中子品質に影響を与えるため、ベ
ントプラグは重要な機能部品とされる。ベントプラグの
構造としてたとえば、実開昭６１−１３８４５２号に
は、図４に示す複数本のスリット１１ａを有するベント
プラグの記載がある。スリット１１ａは、キャビティ側
から型外側に向けて同じ横断面積を有するストレート形
状である。
を型外に逃がすためのスリットや穴を設けた中子造型用
ベントプラグが取り付けられる。たとえば、コールドボ
ックス中子造型方法は、吹き込みによって中子造型材
（砂等）をキャビティ内に充填した後、硬化用触媒ガス
を吹き込み硬化反応をおこすことによって中子造型材を
硬化させて中子を作る方法であり、中子造型材吹き込み
時のエアーと硬化用触媒ガスのキャビティ内からキャビ
ティ外への排気状態が中子品質に影響を与えるため、ベ
ントプラグは重要な機能部品とされる。ベントプラグの
構造としてたとえば、実開昭６１−１３８４５２号に
は、図４に示す複数本のスリット１１ａを有するベント
プラグの記載がある。スリット１１ａは、キャビティ側
から型外側に向けて同じ横断面積を有するストレート形
状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のベント
プラグは、ストレート形状のスリット部分で目詰まりが
発生しやすいという問題がある。コールドボックス中子
造型においてベントプラグの目詰まりが発生すると、エ
アーが排出されにくくなることから中子造型材の吹き込
みが困難になり、また、硬化用触媒ガスが一定の状態で
キャビティ内を通過できなくなり、未硬化部分ができる
等の中子品質の低下を招くおそれがある。本発明の目的
は、目詰まりが発生しにくい中子造型用ベント構造（ベ
ントプラグ）を提供することにある。
プラグは、ストレート形状のスリット部分で目詰まりが
発生しやすいという問題がある。コールドボックス中子
造型においてベントプラグの目詰まりが発生すると、エ
アーが排出されにくくなることから中子造型材の吹き込
みが困難になり、また、硬化用触媒ガスが一定の状態で
キャビティ内を通過できなくなり、未硬化部分ができる
等の中子品質の低下を招くおそれがある。本発明の目的
は、目詰まりが発生しにくい中子造型用ベント構造（ベ
ントプラグ）を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。中子造型用型のキャビティ内の
エアを型外へ排出する開口部を有し、前記開口部の少な
くともキャビティ側において横断面積がキャビティ側端
面から型外側に向かって漸次拡大している、中子造型用
ベント構造。
明はつぎの通りである。中子造型用型のキャビティ内の
エアを型外へ排出する開口部を有し、前記開口部の少な
くともキャビティ側において横断面積がキャビティ側端
面から型外側に向かって漸次拡大している、中子造型用
ベント構造。
【０００５】上記の中子造型用ベント構造では、開口部
の横断面積は、中子造型材が入る側となるキャビティ側
端面がもっとも小さく、型外側に向かって漸次拡大して
いることから、中子造型材が開口部に入ったとしても、
開口部が目詰まりすることは少ない。
の横断面積は、中子造型材が入る側となるキャビティ側
端面がもっとも小さく、型外側に向かって漸次拡大して
いることから、中子造型材が開口部に入ったとしても、
開口部が目詰まりすることは少ない。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施例に係わる
中子造型用ベント構造を図１から図３を参照して説明す
る。図１から図３は中子造型用型、たとえば、コールド
ボックス中子造型用型に嵌挿されるベントプラグを示
す。図１には本発明の実施例のコールドボックス中子造
型用ベントプラグの断面図を、図２には図１の中子造型
用ベントプラグの平面図を示す。また、図３には、本発
明のその他の実施例のコールドボックス中子造型用ベン
トプラグの断面図を示す。
中子造型用ベント構造を図１から図３を参照して説明す
る。図１から図３は中子造型用型、たとえば、コールド
ボックス中子造型用型に嵌挿されるベントプラグを示
す。図１には本発明の実施例のコールドボックス中子造
型用ベントプラグの断面図を、図２には図１の中子造型
用ベントプラグの平面図を示す。また、図３には、本発
明のその他の実施例のコールドボックス中子造型用ベン
トプラグの断面図を示す。
【０００７】図１および図２に示す本発明の実施例のコ
ールドボックス中子造型用ベントプラグは、高さがたと
えば８ｍｍ、外径がたとえば８ｍｍのカップ状であり、
中子造型用型に嵌挿されたときにキャビティ内のエアを
型外へ排出するための開口部１を有する。開口部１は、
たとえば１．１ｍｍ間隔に形成された５本のスリット１
ａと、それらが集合した単一の通気路１ｂと、からな
る。スリット１ａは、軸方向長さがたとえば２．５ｍｍ
であり、キャビティ側端面（中子造型用型に嵌挿された
ときキャビティ側に面する端面）における幅（ｄ）はた
とえば０．３ｍｍで、排気側端面における幅（Ｄ）はた
とえば１．１ｍｍであり、キャビティ側端面から排気側
端面に向かってスリット１ａの横断面積が漸次拡大して
いる。スリット１ａは、排気側端面において内径がたと
えば０．６ｍｍの通気路１ｂに連通している。スリット
１ａのキャビティ側端面の幅（ｄ）は、中子造型材、た
とえば砂がスリットから出ずキャビティ内に充填される
ように、砂の粒径とほぼ同じかあるいはそれ以下に設定
されている。スリット１ａの厚み（軸方向長さ）は要求
される剛性に応じて任意に設定される。ベントプラグの
外周部２の幅は要求される剛性に応じて任意に設定され
る。
ールドボックス中子造型用ベントプラグは、高さがたと
えば８ｍｍ、外径がたとえば８ｍｍのカップ状であり、
中子造型用型に嵌挿されたときにキャビティ内のエアを
型外へ排出するための開口部１を有する。開口部１は、
たとえば１．１ｍｍ間隔に形成された５本のスリット１
ａと、それらが集合した単一の通気路１ｂと、からな
る。スリット１ａは、軸方向長さがたとえば２．５ｍｍ
であり、キャビティ側端面（中子造型用型に嵌挿された
ときキャビティ側に面する端面）における幅（ｄ）はた
とえば０．３ｍｍで、排気側端面における幅（Ｄ）はた
とえば１．１ｍｍであり、キャビティ側端面から排気側
端面に向かってスリット１ａの横断面積が漸次拡大して
いる。スリット１ａは、排気側端面において内径がたと
えば０．６ｍｍの通気路１ｂに連通している。スリット
１ａのキャビティ側端面の幅（ｄ）は、中子造型材、た
とえば砂がスリットから出ずキャビティ内に充填される
ように、砂の粒径とほぼ同じかあるいはそれ以下に設定
されている。スリット１ａの厚み（軸方向長さ）は要求
される剛性に応じて任意に設定される。ベントプラグの
外周部２の幅は要求される剛性に応じて任意に設定され
る。
【０００８】また、その他の本発明の実施例として、図
３に示すように、開口部１のスリット１ａの横断面積
が、キャビティ側端面からＡ部までは除々に拡大し、Ａ
部からは横断面積が一定のストレート状とされていても
よい。ただし、Ａ部はスリット１ａのキャビティ側端面
と排気側端面との間にある位置である。また、開口部１
は、スリットではなく任意形状の穴あるいは溝であって
もよい。
３に示すように、開口部１のスリット１ａの横断面積
が、キャビティ側端面からＡ部までは除々に拡大し、Ａ
部からは横断面積が一定のストレート状とされていても
よい。ただし、Ａ部はスリット１ａのキャビティ側端面
と排気側端面との間にある位置である。また、開口部１
は、スリットではなく任意形状の穴あるいは溝であって
もよい。
【０００９】つぎに上記構成の作用を説明する。本発明
の実施例のベントプラグは、まず、コールドボックス中
子造型用型に嵌挿される。つぎに、型に設けられた導入
孔からキャビティ内に中子造型材（たとえば、砂）がエ
アとともに吹き込まれる。エアはベントプラグのスリッ
ト１ａおよび通気路１ｂを通って型外側へ排出される。
キャビティ内への砂の充填が完了した後、導入孔から硬
化用触媒ガスがキャビティ内に吹き込まれ、砂が硬化し
て中子が得られる。
の実施例のベントプラグは、まず、コールドボックス中
子造型用型に嵌挿される。つぎに、型に設けられた導入
孔からキャビティ内に中子造型材（たとえば、砂）がエ
アとともに吹き込まれる。エアはベントプラグのスリッ
ト１ａおよび通気路１ｂを通って型外側へ排出される。
キャビティ内への砂の充填が完了した後、導入孔から硬
化用触媒ガスがキャビティ内に吹き込まれ、砂が硬化し
て中子が得られる。
【００１０】キャビティ内に吹き込まれる砂のなかに、
開口部１のキャビティ側端面の幅ｄより小さい粒径の砂
が混じっていると、キャビティ内からベントプラグの開
口部１にエアが流入する時に、砂もスリット１ａ内に入
る場合がある。しかし、本発明の実施例のベントプラグ
はスリットの幅（ｄ）が型外側へ向かうにつれて除々に
増大し、すなわちスリットの横断面積が型外側へ向かう
につれて除々に拡大しているため、砂が開口部とくにス
リット内の目詰まりをおこすことは従来のストレート形
状のスリットに比べて低減する。
開口部１のキャビティ側端面の幅ｄより小さい粒径の砂
が混じっていると、キャビティ内からベントプラグの開
口部１にエアが流入する時に、砂もスリット１ａ内に入
る場合がある。しかし、本発明の実施例のベントプラグ
はスリットの幅（ｄ）が型外側へ向かうにつれて除々に
増大し、すなわちスリットの横断面積が型外側へ向かう
につれて除々に拡大しているため、砂が開口部とくにス
リット内の目詰まりをおこすことは従来のストレート形
状のスリットに比べて低減する。
【００１１】また、砂がたとえスリット１ａ内に停滞し
たとしても、横断面積が拡大された側から吸引等により
比較的容易にスリット１ａ内にある砂を除去することが
できるため、清掃性に優れる。従来は、目詰まりが生じ
た場合には、金型からベントプラグをとりはずし、別の
新しいベントプラグを取り付けていたために、コスト高
となる上に長い交換時間が必要となることから中子の生
産性が低くなっていた。しかし、本発明実施例のベント
プラグは目詰まりが起きても、吸引等を行えばよく、交
換する必要がないため従来のベントプラグに比べコスト
が低く、生産性が向上する。
たとしても、横断面積が拡大された側から吸引等により
比較的容易にスリット１ａ内にある砂を除去することが
できるため、清掃性に優れる。従来は、目詰まりが生じ
た場合には、金型からベントプラグをとりはずし、別の
新しいベントプラグを取り付けていたために、コスト高
となる上に長い交換時間が必要となることから中子の生
産性が低くなっていた。しかし、本発明実施例のベント
プラグは目詰まりが起きても、吸引等を行えばよく、交
換する必要がないため従来のベントプラグに比べコスト
が低く、生産性が向上する。
【００１２】また、目詰まりが生じにくいことから、硬
化用触媒ガスが導入される際に、硬化ガスは常にほぼ一
定の流速でキャビティ内を流れるため、中子がほぼ均一
に硬化され、未硬化不良などによる中子の品質の低下が
抑制される。
化用触媒ガスが導入される際に、硬化ガスは常にほぼ一
定の流速でキャビティ内を流れるため、中子がほぼ均一
に硬化され、未硬化不良などによる中子の品質の低下が
抑制される。
【００１３】
【発明の効果】本発明の中子造型用ベント構造によれ
ば、開口部の横断面積が中子造型用型キャビティ側端面
から型外側に向けて拡大しているため、中子造型材が開
口部内に入ったとしても、開口部は目詰まりを起こしに
くい。
ば、開口部の横断面積が中子造型用型キャビティ側端面
から型外側に向けて拡大しているため、中子造型材が開
口部内に入ったとしても、開口部は目詰まりを起こしに
くい。
【図１】本発明の実施例のベントプラグの断面図であ
る。
る。
【図２】図１の排気管の平面図である。
【図３】本発明のその他の実施例のベントプラグの断面
図である。
図である。
【図４】従来のベントプラグの断面図である。
１ 開口部
Claims (1)
- 【請求項１】 中子造型用型のキャビティ内のエアを型
外へ排出する開口部を有し、前記開口部の少なくともキ
ャビティ側部分において横断面積がキャビティ側端面か
ら型外側に向かって漸次拡大している、中子造型用ベン
ト構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8333271A JPH10175038A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 中子造型用ベント構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8333271A JPH10175038A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 中子造型用ベント構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10175038A true JPH10175038A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18264236
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8333271A Pending JPH10175038A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 中子造型用ベント構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10175038A (ja) |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP8333271A patent/JPH10175038A/ja active Pending
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