JPH1017472A - 徐放性抗腫瘍製剤 - Google Patents
徐放性抗腫瘍製剤Info
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- JPH1017472A JPH1017472A JP19272396A JP19272396A JPH1017472A JP H1017472 A JPH1017472 A JP H1017472A JP 19272396 A JP19272396 A JP 19272396A JP 19272396 A JP19272396 A JP 19272396A JP H1017472 A JPH1017472 A JP H1017472A
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- JP
- Japan
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- camptothecin
- sustained
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗腫瘍活性を有するカンプトテシン誘導体の
徐放性(持続性)製剤の開発。 【解決手段】 カンプトテシンまたはその誘導体をポリ
乳酸とグリコール酸との共重合体からなる担体に含有せ
しめたものから製造される各種剤型の徐放性抗腫瘍製
剤。
徐放性(持続性)製剤の開発。 【解決手段】 カンプトテシンまたはその誘導体をポリ
乳酸とグリコール酸との共重合体からなる担体に含有せ
しめたものから製造される各種剤型の徐放性抗腫瘍製
剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍活性を有するカ
ンプトテシン誘導体の徐放性製剤に関し、さらに詳しく
は、カンプトテシンまたはその誘導体をポリ乳酸−グリ
コール酸共重合体からなる担体に含有せしめたことを特
徴とする徐放性抗腫瘍製剤に関するものである。
ンプトテシン誘導体の徐放性製剤に関し、さらに詳しく
は、カンプトテシンまたはその誘導体をポリ乳酸−グリ
コール酸共重合体からなる担体に含有せしめたことを特
徴とする徐放性抗腫瘍製剤に関するものである。
【0002】
【背景技術】カンプトテシン(camptothecin、以下CP
Tと略記する)は、中国原産の喜樹(Camptotheca acum
inata)の葉や樹皮などに含有されるアルカロイドであ
り、またCPTの半合成誘導体である7−エチル−10
−ピペリジノピペリジノカルボニルオキシカンプトテシ
ン(以下CPT−11と略記する、特公平3−4077
号公報参照)はCPTの高い抗腫瘍活性を維持し、かつ
毒性が軽減された化合物として特に重要な物質である。
このCPT−11は、生体内で代謝されて、これもCP
Tの半合成誘導体である7−エチル−10−ヒドロキシ
カンプトテシン(以下SN−38と略記する、特公昭6
2−47193号公報参照)となり活性が現れるとされ
ている。
Tと略記する)は、中国原産の喜樹(Camptotheca acum
inata)の葉や樹皮などに含有されるアルカロイドであ
り、またCPTの半合成誘導体である7−エチル−10
−ピペリジノピペリジノカルボニルオキシカンプトテシ
ン(以下CPT−11と略記する、特公平3−4077
号公報参照)はCPTの高い抗腫瘍活性を維持し、かつ
毒性が軽減された化合物として特に重要な物質である。
このCPT−11は、生体内で代謝されて、これもCP
Tの半合成誘導体である7−エチル−10−ヒドロキシ
カンプトテシン(以下SN−38と略記する、特公昭6
2−47193号公報参照)となり活性が現れるとされ
ている。
【0003】即ち、CPT−11はSN−38のプロド
ラッグ(pro-drug)ということができる。このCPT−
11がSN−38に代謝されて抗腫瘍活性を示す作用機
構については、幾つかの文献に詳細に報告されている
(Kanedaら,Cancer Res., 50,1715(1990), Nagataら,
J. Aichi Med. Univ. Assoc., 15, 683(1987)、Tricoli
ら, Exp. Cell. Res., 158, 1(1985)、Nagataら, Cance
r Treatment Reports,71, 341(1987)参照)。カンプト
テシン、7−エチルカンプトテシン、7−エチル−10
−ヒドロキシカンプトテシン、CPT−11などで代表
される、カンプトテシン誘導体群は、いずれも、強い抗
腫瘍活性を有することが知られており、なかでもCPT
−11は現在臨床において抗腫瘍剤として広く使用され
ている。
ラッグ(pro-drug)ということができる。このCPT−
11がSN−38に代謝されて抗腫瘍活性を示す作用機
構については、幾つかの文献に詳細に報告されている
(Kanedaら,Cancer Res., 50,1715(1990), Nagataら,
J. Aichi Med. Univ. Assoc., 15, 683(1987)、Tricoli
ら, Exp. Cell. Res., 158, 1(1985)、Nagataら, Cance
r Treatment Reports,71, 341(1987)参照)。カンプト
テシン、7−エチルカンプトテシン、7−エチル−10
−ヒドロキシカンプトテシン、CPT−11などで代表
される、カンプトテシン誘導体群は、いずれも、強い抗
腫瘍活性を有することが知られており、なかでもCPT
−11は現在臨床において抗腫瘍剤として広く使用され
ている。
【0004】一方、薬物をマトリックス中に閉じ込めた
ものを組織内に埋め込み放出制御を行うシステムは生体
に不活性な材料の利用を中心に数多く研究されている
が、カンプトテシン誘導体の徐放性製剤に関する報告例
は少なく、わずかにコラーゲンと2−ヒドロキシエチル
・メタクリレートとのコ・ポリマーを利用した製剤の提
案がなされているのみである(特開平7−277981
号公報)。本発明者らは、カンプトテシン誘導体の利用
性を高めるため、さらにペプチドやタンパク系の薬剤の
徐放性製剤(例えば、特開昭61−236729号公
報、特開昭63−91325号公報)の担体素材として
利用されている生体に対し安全性の高いポリ乳酸−グリ
コール酸共重合体に着目し、カンプトテシン誘導体の徐
放性製剤化について鋭意検討を行った結果、カンプトテ
シン誘導体の有する抗腫瘍効果を維持し、かつ徐放性に
優れた製剤の開発に成功した。本発明は、かかる知見に
基づいてなされたものである。
ものを組織内に埋め込み放出制御を行うシステムは生体
に不活性な材料の利用を中心に数多く研究されている
が、カンプトテシン誘導体の徐放性製剤に関する報告例
は少なく、わずかにコラーゲンと2−ヒドロキシエチル
・メタクリレートとのコ・ポリマーを利用した製剤の提
案がなされているのみである(特開平7−277981
号公報)。本発明者らは、カンプトテシン誘導体の利用
性を高めるため、さらにペプチドやタンパク系の薬剤の
徐放性製剤(例えば、特開昭61−236729号公
報、特開昭63−91325号公報)の担体素材として
利用されている生体に対し安全性の高いポリ乳酸−グリ
コール酸共重合体に着目し、カンプトテシン誘導体の徐
放性製剤化について鋭意検討を行った結果、カンプトテ
シン誘導体の有する抗腫瘍効果を維持し、かつ徐放性に
優れた製剤の開発に成功した。本発明は、かかる知見に
基づいてなされたものである。
【0005】すなわち、本発明は、カンプトテシンまた
はその誘導体を、ポリ乳酸−グリコール酸共重合体から
なる担体に含有せしめたことを特徴とする徐放性抗腫瘍
製剤を提供するものである。
はその誘導体を、ポリ乳酸−グリコール酸共重合体から
なる担体に含有せしめたことを特徴とする徐放性抗腫瘍
製剤を提供するものである。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。
【0007】本発明に係る徐放性抗腫瘍製剤は、カンプ
トテシンまたはカンプトテシン誘導体をポリ乳酸−グリ
コール酸共重合体からなる担体に保持させたものであ
る。この徐放性製剤に含有せしめることができるカンプ
トテシンまたはカンプトテシン誘導体としては、天然の
カンプトテシンおよび天然由来のカンプトテシン誘導体
(10−ヒドロキシカンプトテシン、11−ヒドロキシ
カンプトテシン、9−メトキシカンプトテシン、10−
メトキシカンプトテシン、11−メトキシカンプトテシ
ン等)などが挙げられる。また、全合成法で得られたカ
ンプトテシンおよびカンプトテシン誘導体(特開平1−
186892号公報、特開平1−279891号公報参
照)なども挙げられる。
トテシンまたはカンプトテシン誘導体をポリ乳酸−グリ
コール酸共重合体からなる担体に保持させたものであ
る。この徐放性製剤に含有せしめることができるカンプ
トテシンまたはカンプトテシン誘導体としては、天然の
カンプトテシンおよび天然由来のカンプトテシン誘導体
(10−ヒドロキシカンプトテシン、11−ヒドロキシ
カンプトテシン、9−メトキシカンプトテシン、10−
メトキシカンプトテシン、11−メトキシカンプトテシ
ン等)などが挙げられる。また、全合成法で得られたカ
ンプトテシンおよびカンプトテシン誘導体(特開平1−
186892号公報、特開平1−279891号公報参
照)なども挙げられる。
【0008】また、天然のカンプトテシン等を原料に用
いて化学修飾して得られる、半合成法によるカンプトテ
シン誘導体等も挙げられる。半合成法によるカンプトテ
シン誘導体としては、7−ヒドロキシメチル体およびそ
の誘導体(特公昭62−42911号公報および特公昭
62−42913号公報参照)、7−アルデヒド体およ
びその誘導体(特公昭62−47191号公報、特公昭
62−47192号公報および特公昭62−47189
号公報参照)、7−エチルカンプトテシンなどの7−ア
ルキル体(特公昭62−42914号公報参照)、7−
カルボン酸誘導体(特開昭58−154582号公報参
照)、5−ヒドロキシ体およびその誘導体(特公昭62
−42912号公報、特開昭56−12394号公報、
特公昭63−6072号公報参照)、カンプトテシンの
A環の9位、10位、11位および12位にニトロ基、
アミノ基、ハロゲン基などの種々の置換基を有する誘導
体(特公昭62−47193号公報、特公昭63−60
70号公報、特公平3−10630号公報、特公平3−
12070号公報、特公平4−34999号公報参照)
が挙げられる。さらに、カンプトテシン誘導体を水溶性
型のプロドラッグタイプのものとした誘導体群、例え
ば、A環にアミノカルボニロキシ基を有するもの(特公
平3−68007号公報)、A環のヒドロキシル基をリ
ン酸エステル、硫酸エステル、グリコシドとしたもの
(特公平5−69112号公報、特開昭62−1953
84号公報、特開昭63−238098号公報)、ま
た、20位水酸基に各種可溶化基を結合させたもの(特
公平5−69111号公報、特開平1−249777号
公報)、E環ラクトン環開環型の可溶化誘導体(特開平
1−131179号公報)などが挙げられる。
いて化学修飾して得られる、半合成法によるカンプトテ
シン誘導体等も挙げられる。半合成法によるカンプトテ
シン誘導体としては、7−ヒドロキシメチル体およびそ
の誘導体(特公昭62−42911号公報および特公昭
62−42913号公報参照)、7−アルデヒド体およ
びその誘導体(特公昭62−47191号公報、特公昭
62−47192号公報および特公昭62−47189
号公報参照)、7−エチルカンプトテシンなどの7−ア
ルキル体(特公昭62−42914号公報参照)、7−
カルボン酸誘導体(特開昭58−154582号公報参
照)、5−ヒドロキシ体およびその誘導体(特公昭62
−42912号公報、特開昭56−12394号公報、
特公昭63−6072号公報参照)、カンプトテシンの
A環の9位、10位、11位および12位にニトロ基、
アミノ基、ハロゲン基などの種々の置換基を有する誘導
体(特公昭62−47193号公報、特公昭63−60
70号公報、特公平3−10630号公報、特公平3−
12070号公報、特公平4−34999号公報参照)
が挙げられる。さらに、カンプトテシン誘導体を水溶性
型のプロドラッグタイプのものとした誘導体群、例え
ば、A環にアミノカルボニロキシ基を有するもの(特公
平3−68007号公報)、A環のヒドロキシル基をリ
ン酸エステル、硫酸エステル、グリコシドとしたもの
(特公平5−69112号公報、特開昭62−1953
84号公報、特開昭63−238098号公報)、ま
た、20位水酸基に各種可溶化基を結合させたもの(特
公平5−69111号公報、特開平1−249777号
公報)、E環ラクトン環開環型の可溶化誘導体(特開平
1−131179号公報)などが挙げられる。
【0009】後述する本発明の実施例においては、水溶
性の誘導体として現在医薬として使用されているCPT
−11について例示した。
性の誘導体として現在医薬として使用されているCPT
−11について例示した。
【0010】つぎに、本発明におけるポリ乳酸−グリコ
ール酸共重合体としては、通常市販されているものでよ
く、安全性の点で問題のないものであれば、特に制限は
ない。
ール酸共重合体としては、通常市販されているものでよ
く、安全性の点で問題のないものであれば、特に制限は
ない。
【0011】本発明の徐放性抗腫瘍製剤の製剤化は、カ
ンプトテシン誘導体と、ポリ乳酸−グリコール酸共重合
体とを任意の配合比で混合し、そのまま、または適当な
有機溶媒の存在下に混和し、得られた混合物を乾燥した
のち粉末化し、その後、この粉末を常法によりその目的
に応じて適切な剤型の製剤に加工される。
ンプトテシン誘導体と、ポリ乳酸−グリコール酸共重合
体とを任意の配合比で混合し、そのまま、または適当な
有機溶媒の存在下に混和し、得られた混合物を乾燥した
のち粉末化し、その後、この粉末を常法によりその目的
に応じて適切な剤型の製剤に加工される。
【0012】本発明の徐放性抗腫瘍製剤は、安全性も高
く、投与、例えば、皮下投与や体内埋め込み投与したと
きに、有効成分が徐々に血中に溶出され、結果として、
長時間薬剤の血中濃度維持を可能とする。
く、投与、例えば、皮下投与や体内埋め込み投与したと
きに、有効成分が徐々に血中に溶出され、結果として、
長時間薬剤の血中濃度維持を可能とする。
【0013】次に、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0014】
1.徐放性抗腫瘍製剤の製造 CPT−11およびポリ乳酸−グリコール酸共重合体
(和光純薬製)を、重量比で、1:29、2.5:27.
5、および5:25の3種の割合で混合し、それぞれ少
量のジクロルメタン中で室温下、固化するまで放置す
る。固化した混合物を減圧下乾燥した後、粉末化し、得
られた各混合割合の粉末30mgを打錠機によりそれぞれ
打錠し錠剤とした。各1錠剤あたりのCPT−11の含
量は、1mg、2.5mg、5mgのものとなる。 2.徐放性製剤からの薬物放出の挙動 上記1.により製造した徐放性製剤(錠剤)を、1/1
5Mリン酸緩衝液(25ml)中で、37℃、60rpmで
振盪する。適時、溶液1mlを採取し(同時に緩衝液1ml
を補給して、振盪を継続する)、採取液について吸光度
法(測定波長365nm)により溶液中のCPT−11含
量を定量し、経時変化を測定した。その結果を図1に示
す。
(和光純薬製)を、重量比で、1:29、2.5:27.
5、および5:25の3種の割合で混合し、それぞれ少
量のジクロルメタン中で室温下、固化するまで放置す
る。固化した混合物を減圧下乾燥した後、粉末化し、得
られた各混合割合の粉末30mgを打錠機によりそれぞれ
打錠し錠剤とした。各1錠剤あたりのCPT−11の含
量は、1mg、2.5mg、5mgのものとなる。 2.徐放性製剤からの薬物放出の挙動 上記1.により製造した徐放性製剤(錠剤)を、1/1
5Mリン酸緩衝液(25ml)中で、37℃、60rpmで
振盪する。適時、溶液1mlを採取し(同時に緩衝液1ml
を補給して、振盪を継続する)、採取液について吸光度
法(測定波長365nm)により溶液中のCPT−11含
量を定量し、経時変化を測定した。その結果を図1に示
す。
【0015】CPT−11の放出は、どの混合比率の錠
剤においても、18日間に渡って、ほぼ一次速度に近い
形の放出パターンを示した。また、CPT−11の全量
の約60%が放出された後は、放出速度がきわめて遅く
なるか、殆ど放出されなくなった。 3.安定性試験 上記1.により製造した徐放性製剤を用いてリン酸緩衝
液中でのCPT−11の含量を上記2.記載の吸光度法
により定量し、その安定性を試験した。その結果を図2
に示す。同図よりCPT−11は、同緩衝液中で2週間
以上分解することなく安定であることが認められた。 4.抗腫瘍効果試験 サルコーマ180(S180)固形腫瘍担癌マウスを用
い、CPT−11の1mgおよび5mgを含有する各徐放性
錠剤について、下記の方法により抗腫瘍効果を調べた。
剤においても、18日間に渡って、ほぼ一次速度に近い
形の放出パターンを示した。また、CPT−11の全量
の約60%が放出された後は、放出速度がきわめて遅く
なるか、殆ど放出されなくなった。 3.安定性試験 上記1.により製造した徐放性製剤を用いてリン酸緩衝
液中でのCPT−11の含量を上記2.記載の吸光度法
により定量し、その安定性を試験した。その結果を図2
に示す。同図よりCPT−11は、同緩衝液中で2週間
以上分解することなく安定であることが認められた。 4.抗腫瘍効果試験 サルコーマ180(S180)固形腫瘍担癌マウスを用
い、CPT−11の1mgおよび5mgを含有する各徐放性
錠剤について、下記の方法により抗腫瘍効果を調べた。
【0016】ddy雄性マウス(7週齢)の脇下部にサ
ルコーマ180細胞107個を移植した。7日後に、上
記1.により製造した徐放性製剤を腫瘍内に手術により
埋め込み、それ以降10日間にわたって腫瘍体積変化お
よび体重変化について観察した。
ルコーマ180細胞107個を移植した。7日後に、上
記1.により製造した徐放性製剤を腫瘍内に手術により
埋め込み、それ以降10日間にわたって腫瘍体積変化お
よび体重変化について観察した。
【0017】一方、対照群として、CPT−11の水溶
液を、同じく腫瘍内に投与した。その結果を図3(腫瘍
体積変化)および図4(体重変化)に示す。
液を、同じく腫瘍内に投与した。その結果を図3(腫瘍
体積変化)および図4(体重変化)に示す。
【0018】図3から明らかなとおり、1mg投与群にお
いては、徐放性製剤の優位性が観察されなかったが、5
mg含有錠剤投与群において、水溶液を投与した対照群
(1/11に縮小)に比べて、より強い腫瘍増殖抑制効
果(1/16に縮小)が観察された。このことは、より
高濃度投与条件において、徐放性製剤の効果が現れるも
のと考えられる。
いては、徐放性製剤の優位性が観察されなかったが、5
mg含有錠剤投与群において、水溶液を投与した対照群
(1/11に縮小)に比べて、より強い腫瘍増殖抑制効
果(1/16に縮小)が観察された。このことは、より
高濃度投与条件において、徐放性製剤の効果が現れるも
のと考えられる。
【0019】また、徐放性製剤投与群においては、体重
減少現象も観察されず、この点でも優れていることが認
められた(図4参照)。
減少現象も観察されず、この点でも優れていることが認
められた(図4参照)。
【0020】
【発明の効果】本発明の徐放性抗腫瘍製剤は、腫瘍中に
投与した際、従来の注射製剤のものと比較して、抗腫瘍
効果が向上し、かつ作用が持続することが明らかとなっ
た。その結果、投与量の減量、それに伴う副作用の減少
が期待される。
投与した際、従来の注射製剤のものと比較して、抗腫瘍
効果が向上し、かつ作用が持続することが明らかとなっ
た。その結果、投与量の減量、それに伴う副作用の減少
が期待される。
【図1】本発明の製剤からのCPT−11の放出試験の
結果を示した図である。
結果を示した図である。
【図2】本発明の製剤について緩衝液中での安定性の試
験の結果を示した図である。
験の結果を示した図である。
【図3】本発明の製剤についての抗腫瘍効果(腫瘍体積
変化)を示した図である。
変化)を示した図である。
【図4】本発明の製剤についての抗腫瘍効果(体重変
化)を示した図である。
化)を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/34 A61K 47/34 B C C07D 491/22 C07D 491/22 (72)発明者 町田 昌明 埼玉県浦和市太田窪4−17−22−309 (72)発明者 森川 明信 神奈川県藤沢市鵠沼松が岡1−22−12 (72)発明者 町田 良治 神奈川県鎌倉市岡本1241−4 鎌倉ロジュ マン C−401
Claims (2)
- 【請求項1】 カンプトテシンまたはその誘導体を、ポ
リ乳酸−グリコール酸共重合体からなる担体に含有せし
めたことを特徴とする徐放性抗腫瘍製剤。 - 【請求項2】 前記カンプトテシン誘導体が、7−エチ
ル−10−ピペリジノピペリジノカルボニロキシカンプ
トテシンである、請求項1記載の徐放性抗腫瘍製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19272396A JPH1017472A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 徐放性抗腫瘍製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19272396A JPH1017472A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 徐放性抗腫瘍製剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1017472A true JPH1017472A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16296001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19272396A Pending JPH1017472A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 徐放性抗腫瘍製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1017472A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999030684A1 (en) * | 1997-12-12 | 1999-06-24 | Supergen, Inc. | Local delivery of therapeutic agents |
US7488825B2 (en) | 2003-02-25 | 2009-02-10 | Kabushiki Kaisha Yakult Honsha | Method for preparing polymorphism of irinotecan hydrochloride |
US7897772B2 (en) | 2004-10-01 | 2011-03-01 | Kabushiki Kaisha Yakult Honsha | Acid addition salt of irinotecan |
US7994186B2 (en) | 2005-04-18 | 2011-08-09 | Kabushiki Kaisha Yakult Honsha | Pharmaceutical compositions containing camptothecins |
-
1996
- 1996-07-04 JP JP19272396A patent/JPH1017472A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999030684A1 (en) * | 1997-12-12 | 1999-06-24 | Supergen, Inc. | Local delivery of therapeutic agents |
US6485514B1 (en) | 1997-12-12 | 2002-11-26 | Supergen, Inc. | Local delivery of therapeutic agents |
US7488825B2 (en) | 2003-02-25 | 2009-02-10 | Kabushiki Kaisha Yakult Honsha | Method for preparing polymorphism of irinotecan hydrochloride |
US7897772B2 (en) | 2004-10-01 | 2011-03-01 | Kabushiki Kaisha Yakult Honsha | Acid addition salt of irinotecan |
US7994186B2 (en) | 2005-04-18 | 2011-08-09 | Kabushiki Kaisha Yakult Honsha | Pharmaceutical compositions containing camptothecins |
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070529 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071016 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |