JPH10174576A - 同心状巻き物食品の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

同心状巻き物食品の製造方法及びその製造装置

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JPH10174576A
JPH10174576A JP8354035A JP35403596A JPH10174576A JP H10174576 A JPH10174576 A JP H10174576A JP 8354035 A JP8354035 A JP 8354035A JP 35403596 A JP35403596 A JP 35403596A JP H10174576 A JPH10174576 A JP H10174576A
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surimi
skewer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同心状巻き物食品を効率的に製造する方法及
びその製造装置を提供する。 【解決手段】 すり身の板状成形部(1)、チーズの成
形部(2)、すり身の板状成形部(3)、巻き付け部
(4)、次工程への移送部(5)、及びベルトコンベア
(6)を備え、2個のすり身成形物(12)、2個のチ
ーズ成形物(13)、2個のすり身成形物(11)を搬
送しつつ、U字状溝(16)に回転かつ上下動可能に支
持されている串(14)に順次巻き付け、同心状巻き物
食品(15)を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同心状巻き物食品
の製造方法及びその製造装置に係り、特に食品材料の成
形物を串に順次多層に巻き付ける同心状巻き物食品の製
造方法及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品素材をほぼ巻き付けた食品と
して、筒状のすりみの内部にほぼ同心状に形成されたチ
ーズを有するチーズ入りちく輪が知られている(例えば
特開平7−23747公報)。この従来のちく輪は、矩
形状すりみシートの上に、半固形状チーズ材料の矩形状
チーズシートを重ね、これを串に巻き付け、焼成するも
ので、得られたちく輪の切断面は、チーズが「の」の字
形に巻かれた状態になり、真の同心円とはいえないもの
であった。またその製造はすりみシート及びチーズシー
トを手作業で串に巻き付けるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の課題は2種
以上の食品材料がほぼ同心状に巻き付けられ、かつ、そ
の断面において異種の食品材料が示す模様形状にバラツ
キのない美観に秀れた同心状巻き物食品を効率的に製造
する方法及びその製造装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、2以上の食品
材料の成形物を串に順次多層に巻き付ける同心状巻き物
食品の製造方法において、串に初めに巻き付けられる層
の食品材料の成形物は、串の外周長さにほぼ等しい長さ
の矩形に複数個同時に成形され、次いで巻き付けられる
層の食品材料の成形物は、その内側に巻き付けられた層
の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に複数個同時に成形
され、前記複数個同時に成形された2以上の食品成形物
を搬送手段に載置し、前記搬送手段に回転かつ上下動可
能に設けられた串に搬送しつつ、複数個同時に順次多層
に巻き付ける工程を含むことを特徴とする同心状巻き物
食品の製造方法である。
【0005】また本発明は、串に順次多層に巻き付ける
同心状巻き物食品が、すり身層とチーズ層とすり身層を
串に順次多層に巻き付けた同心状巻き物食品であり、串
に初めに巻き付けられるすり身の成形物は、串の外周長
さにほぼ等しい長さの矩形に複数個同時に成形され、次
いで巻き付けられるチーズの成形物は、その内側に巻き
付けられたすり身層の外周長さにほぼ等しい長さの矩形
に複数個同時に成形され、さらに巻き付けられるすり身
の成形物は、その内側に巻き付けられたチーズ層の外周
長さにほぼ等しい長さの矩形に複数個同時に成形された
ものであることを特徴とする同心状巻き物食品の製造方
法である。
【0006】また本発明は、2以上の食品材料の成形物
を串に順次多層に巻き付ける同心状巻き物食品の製造装
置において、食品材料の成形物を所定の長さの矩形に複
数個同時に成形するための成形ドラム、及び食品材料分
岐部と複数の板状に成形する成形・切断・供給手段、板
状矩形食品成形物を搬送する手段、串を回転かつ上下動
可能に支持し食品成形物を順次多層に巻き付ける手段を
備え、食品成形物を搬送しつつ、複数個同時に順次多層
に巻き付けることを特徴とする同心状巻き物食品の製造
装置である。
【0007】また本発明は、上記の同心状巻き物食品の
製造装置の食品材料分岐部と複数の板状に成形する成形
手段が、食品材料を供給する開口と複数個の吐出口を有
するケーシングに噛合って回転する複数個の歯車及び前
記歯車の間の仕切壁を軸通した一対の軸が設けられ、前
記仕切壁はケーシング内面に密着され、前記噛合って回
転する複数個の歯車はケーシングの前記複数個の吐出口
に対応した位置に設けられており、かつ前記ケーシング
の複数個の吐出口には、それらに対応する複数個の成形
口を有する成形手段が設けられたものであることを特徴
とするものである。また、食品材料を成形する成形手段
の複数個の成形口には、流量調整弁が取付けられている
ことを特徴とするものである。
【0008】また本発明は、上記の同心状巻き物食品の
製造装置の板状に成形した食品成形物を切断・供給手段
が、ほぼ水平に設けられた第1搬送ローラ、複数列の板
状食品材料を切断する手段、切断された板状食品材料を
第1搬送ローラから剥離する手段、第1搬送ローラの下
方にほぼ水平に設けられた凸部を有する第2搬送ロー
ラ、第2搬送ローラから板状食品材料を剥離する手段と
を備え、前記ノズルから供給される板状食品材料を回転
している第1搬送ローラで受け取り、前記受け取られた
板状食品材料を切断し、前記切断された板状食品材料を
第1搬送ローラから剥離し、前記剥離した板状食品材料
を回転している第2搬送ローラの凸部で第1搬送ローラ
から受け取り、次いで第2搬送ローラの凸部から剥離し
搬送面上に複数個供給するものであることを特徴とする
ものである。
【0009】さらに本発明は、複数個同時に順次多層に
巻き付ける同心状巻き物食品が、すり身層とチーズ層と
すり身層を串に順次多層に巻き付けたもので、串に初め
に巻き付けられるすり身の成形物は、ドラムに設けられ
た複数の成形凹部で串の外周長さにほぼ等しい長さの矩
形に複数個同時に成形されるものであり、次いで巻き付
けられるチーズの成形物は、チーズの分岐手段と複数の
板状に成形する手段及び切断・供給手段で、その内側に
巻き付けられたすり身層の外周長さにほぼ等しい長さの
矩形に複数個同時に成形されるものであり、さらに、巻
き付けられるすり身の成形物は、ドラムに設けられた複
数の成形凹部で、その内側に巻き付けられたチーズ層の
外周長さにほぼ等しい長さの矩形に複数個同時に成形さ
れたものであることを特徴とする同心状巻き物食品の製
造装置である。
【0010】
【作用】本発明においては、串に巻き付ける食品材料の
成形物を1つの源より供給された食品材料から複数個同
時に成形されるので、均質な複数個の食品成形物を効率
的に成形することができ、またこれを搬送手段に載置し
て、回転かつ上下動可能に設けられた串に搬送しつつ、
複数個同時に順次多層に巻き付けるので、連続的に均質
な複数個の同心状巻き物食品を能率的に製造することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、食品材料とし
ては例えば魚肉、畜肉、鶏肉等のすりみ、ツナを主成分
とするペースト状物、鶏卵を主成分とするペースト状
物、ポテトペースト等の澱粉質を主成分とするペースト
状物、あるいは、チーズ等の半固形状材料を複数同時に
所望の形状、例えば板状に成形するものである。また、
本発明についての同心状巻き物食品を例示すると上記し
た半固形状材料を複数同時に板状矩形に成形し、これを
走行搬送手段に順次供給し、串に順次多層に巻き付けて
複数個の同心状巻き物食品をを製造するものである。
【0012】また、例えば、板状の魚肉すり身を連続的
にベルトコンベア上に載置し、次いで中間材料となる板
状のチーズ、さらに魚肉すり身を供給して順次多層に巻
き付けて複数個の同心状巻き物食品を製造するものであ
る。以下に本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に
説明する。
【0013】
【実施例1】本発明の第1の実施例を図1〜図17に示
す。まず、図1、図2で第1実施例の同心状巻き物食品
の製造工程を説明する。図1は本発明の第1実施例の同
心状巻き物食品の製造工程を示す図、図2は図1の製造
工程の斜視図である。図1、図2に示すように同心状巻
き物食品の製造工程は、すり身の板状成形部(1)、チ
ーズの成形部(2)、すり身の板状成形部(3)、巻き
付け部(4)、次工程への移送部(5)、及びローラ
(7)で駆動されるベルトコンベア(6)を備えてい
る。
【0014】すり身の板状成形部(1)では、供給ロー
ラ(36)を備えたホッパー(19)と成形ドラム(4
0)の2つの凹部(41)により、その内側に巻き付け
られるチーズ層(13)の外周長さにほぼ等しい長さの
矩形にすり身成形物(11)を2個同時に成形し、ベル
トコンベア(6)に供給し載置させる。
【0015】チーズ層の成形部(2)では、ホッパー
(21)、分岐部(22)、成形手段(23)により2
つの板状のチーズ(24)に成形され、第1搬送ローラ
(25)に送られ、カッター(26)で切断される。次
いで第2搬送ローラ(30)に送られ、凸部(31)の
斜面(32)に補助ローラ(27)で押さえられ、第2
搬送ローラ(30)の回転によりベルトコンベア(6)
に2個の切断されたチーズ成形物(13)が供給され、
載置される。この2個のチーズ成形物(13)は、その
内側に巻き付けられるすり身(12)の層の外周長さに
ほぼ等しい長さの矩形になっている。
【0016】すり身の板状成形部(3)では、供給ロー
ラ(37)を備えたホッパー(20)と成形ドラム(5
0)の2つの凹部(51)により、串に初めに巻き付け
られるすり身成形物(12)を2個同時に成形し、ベル
トコンベア(6)に供給載置させる。
【0017】巻き付け部(4)は、ベルトコンベア
(6)に載置さている2個のすり身成形物(12)、2
個のチーズ成形物(13)、2個のすり身成形物(1
1)を搬送しつつ、U字状溝(16)に回転かつ上下動
可能に支持されている串(14)に順次巻き付け、同心
状巻き物食品(15)を製造する。巻き付けられた同心
状巻き物食品(15)は、レバー(60)の押し上げ部
(63)でU字状溝(16)より押し上げ、搬送部
(5)の傾斜面をころがして、次の修正工程に搬送す
る。
【0018】すり身の板状成形部(1)(3)について
図3、図4を参照して詳しく説明する。図3、図4は本
発明の第1実施例のすり身の板状成形部を示す図であ
る。図3に示す、すり身の板状成形部(1)は、供給ロ
ーラ(36)を備えたホッパー(19)及び成形ドラム
(40)の2つの凹部(41)で2個の矩形のすり身成
形物(11)を成形するもので、2個のすり身成形物
(11)はその内側に巻き付けられるチーズ成形物(1
3)の層の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に成形され
る。
【0019】成形ドラム(40)は、その周面に2つの
矩形状凹部(41)を有し、それぞれの凹部(41)に
は底面部材(42)が設けられている。底面部材(4
2)には支持棒(46)が取り付けられ、支持棒(4
6)は支持部材(45)を滑り動くことができ、成形ド
ラム(40)の凹部(41)とドラムの中心部の方向を
カム(43)の作用により往復動する。ホッパー(1
9)内のすり身が成形形ドラム(40)の凹部(41)
ですり身成形物(11)が形成される。成形ドラム(4
0)が回転して、凹部(41)がベルトコンベア(6)
の位置になったときに凹部(41)から2個の矩形のす
り身成形物(11)がベルトコンベア(6)に載置され
る。
【0020】図4に示す、すり身の板状成形部(3)
は、供給ローラ(37)を備えたホッパー(20)より
供給され成形ドラム(50)の2つの凹部(51)で2
個の矩形のすり身成形物(12)を成形し、ベルトコン
ベア(6)に載置させる。成形ドラム(50)は、その
周面に2つの矩形状凹部(51)を有し、それらの凹部
(51)には、底面部材(52)が設けられ、支持棒
(54)とカム(53)の作用により凹部(51)を往
復動する。成形ドラム(50)の凹部(51)ですり身
成形物(12)が形成され、成形ドラム(50)が回転
して、凹部(51)がベルトコンベア(6)の位置にな
ったときに凹部(51)から矩形のすり身成形物(1
2)がベルトコンベア(6)に載置されるものである。
2個のすり身成形物(12)は、串に初めに巻き付けら
れる層で、串の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に成形
される。なお、この実施例では、すり身成形物(11)
は成形ドラム(40)の2つの矩形状凹部(41)で成
形し、すり身成形物(12)は成形ドラム(50)の2
つの矩形状凹部(51)で成形するものであるが、1つ
の成形ドラムの周面に2つの矩形状凹部(41)と矩形
状凹部(51)を設けて、すり身成形物(11)とすり
身成形物(12)を1つの成形ドラムで成形してもよ
い。
【0021】成形部(2)について図5〜図12を参照
して説明する。図5は分岐手段・成形手段の正面図であ
り、図6は、図5のケーシング、歯車、仕切り壁の分解
斜視図であり、図7は図5のケーシング示す図で、
(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は断面図であ
り、図8は図5の歯車部分の断面図であり、図9は図3
の仕切り壁部分の断面図であり、図10は図5の成形手
段を示す図で、(a)は側面図、(b)は断面図、
(c)は平面図、(d)は斜視図、(e)は流量調整弁
を拡大して示す図である。また図11(a)(b)及び
図10(c)(d)は、チーズ層の成形・切断・供給の
作動を説明する図である。
【0022】図5に示すように、分岐手段・成形手段
は、ホッパー(21)、分岐手段(22)、成形手段
(23)を有している。分岐手段(22)について図6
及び図7を参照しながら説明する。分岐手段(22)
は、ケーシング(70)に噛合って回転する歯車(7
6)と仕切壁(78)が設けられているものである。ケ
ーシング(70)は図5、図7に示すように、開口(7
1)、2個の吐出口(73)、仕切部(72)を有して
いる。
【0023】歯車(76)及び仕切壁(78)は、図6
の分解斜視図に示すように、軸(74)に2個の歯車
(76)及びその間の仕切壁(78)が設けられ、もう
一方の軸には2個の歯車(77)及びその間の仕切壁
(79)がに設けられ、歯車(76)と歯車(77)は
噛合って回転するものである。仕切壁(78)と仕切壁
(79)は切り欠き(80)で固定され、軸(80)の
回転駆動によっては回転しないようになっている。そし
て、ケーシング(70)の2個の吐出口(72)に対応
した位置に噛合って回転する歯車(76)(77)が取
り付けられ、仕切壁(78)(79)はケーシング(7
0)の仕切部(72)の位置に取り付けれる。なお、歯
車(76)(77)の外径と仕切壁(78)(79)の
外径は、ほぼ同一の外径のものである。
【0024】分岐手段の歯車部分は図8の断面図に示す
ように、軸(74)の歯車(76)と、もう一方の軸
(75)の歯車(77)の対は、ケーシング(70)の
吐出口(73)に対応した位置に設けられ、噛合ってケ
ーシング(70)内で軸(74)の駆動により矢印方向
に回転すものである。仕切り壁部分は図9の断面図に示
すように、軸(74)の仕切壁(78)と軸(75)の
仕切壁(79)はケーシング(70)の仕切り部(7
2)に位置するように取り付けられている。仕切壁(7
8)と仕切壁(79)は切り欠き(80)を有している
ので、ケーシング(70)で固定され回動しないもので
ある。
【0025】成形手段(23)について図10(a)〜
(e)を参照しながら説明する。成形手段(23)は図
5に示すように、、ケーシング(70)の吐出口側に設
けられるもので、成形手段(23)の2つの成形口(8
5)は2つの吐出口(73)に対応した位置に設けられ
る。成形手段(23)は図10(a)〜(e)に示すよ
うに2つの成形口(85)を有し、成形口(85)はそ
の断面は徐々に小さくなっており、ケーシングより吐出
される食品材料のチーズは圧縮され板状に成形されるも
のである。成形口の断面を徐々に小さくする態様として
は、厚さ方向に狭くするもの、あるいは幅は徐々に広が
っているが、厚さ方向に狭くして全体の断面を徐々に小
さくするものがある。なお、図10に示した成形手段
(23)の成形口(85)は、その途中で曲げたもので
あるが、成形口を真っ直ぐに設けてもよい。
【0026】また、成形口(85)には流量調整弁(8
6)を設けことが好ましい。これは複数に分岐され吐出
口より送られてくる食品材料の流量に差が生ずることが
あるので、それぞれの成形口(85)に流量調整弁(8
6)を設け、流量を調整し、複数の成形口(85)の流
量を均しくして同じ状態の板状に成形するものである。
また流量調整弁(86)は、図10(e)に示すように
成形口(85)の中央部分に位置するようなものが好ま
しい。これは成形口(85)の中央部分の流量、流速
が、その両側部分より流量が多く、流速が速くなるので
均一な板状に成形するには成形口(85)の中央部分に
位置するようなものが好ましく、図示のように先端部が
凸形のものが好ましい。これにより幅方向の厚さ、密度
が均一な板状のチーズに成形することができる。また、
流量、流速を調整するものとしては、例えば、成形口の
中央部の流量流速を規制する邪魔板又は孔径の異なる多
孔板を用いてもよい。このように成形を行う通路の中央
部とその両側部分で均一な流量あるいは均一な流速とな
るようにして巾方向の厚さが均一で、かつ密度が均一な
板状チーズに成形することもできる。
【0027】成形部(2)における板状に成形されたチ
ーズの切断・供給の作動について図11(a)(b)及
び図10(c)(d)を参照して説明する。まず、図1
1(a)に示すように、成形手段(23)で2つの板状
に成形されチーズ(24)は連続的に第1搬送ローラ
(25)に供給される。回転している第1搬送ローラ
(25)の周面速度は、チーズ(24)の供給速度とほ
ぼ等いので、切れることなく連続的に第1搬送ローラ
(25)に渡される。第1搬送ローラ(25)に供給さ
れたチーズ(24)は、補助ローラ(27)で挟持され
る。補助ローラ(27)はアーム(28)に設けられて
おり、ばね(29)で第1搬送ローラ(25)にチーズ
(24)を挟持する。
【0028】2つの板状チーズ(24)は、第1搬送ロ
ーラ(25)上でカッター(26)でその搬送方向で一
定の間隔に切断される。切断された矩形のチーズは、第
1搬送ローラ(25)の下方部分の位置に設けられた細
線(33)で剥離され先端部が下方に垂れ下がって来
る。次いで、図11(b)に示すように、第1搬送ロー
ラ(25)の下方部分で剥離され垂れ下がっているチー
ズは、回転している第2搬送ローラ(30)の凸部(3
1)の斜面(32)に補助ローラ(27)で押さえられ
ながら接する。第2搬送ローラ(30)の回転速度は、
その凸部(31)の斜面(32)で第1搬送ローラ(2
5)から剥離され垂れ下がっているチーズを受け取るよ
うに設定する。
【0029】そして図12(c)に示すように、切断さ
れたチーズは第1搬送ローラ(25)から離され、補助
ローラ(27)で押さえられながら回転している第2搬
送ローラ(30)の凸部(31)に渡される。次いで、
図12(d)に示すように、第2搬送ローラ(30)の
凸部(31)に受け取られているチーズは下方に回転
し、剥離手段の細線(34)で凸部(31)から剥離さ
せる。凸部(31)から剥離した矩形のチーズは、コン
ベア(6)上に一定の間隔をあけて供給される。
【0030】巻き付け部(4)について図13(a)〜
(d)及び図14(e)〜(g)を参照して説明する。
巻き付け部(4)は、図13及び図14に示すように、
板状矩形食品成形物を搬送する手段であるベルトコンベ
ヤ(6)、串(14)を回転かつ上下動可能に支持する
U字状の支持手段(16)及びピアノ線のスクレーパ手
段(12)とにより、串(14)にすり身(12)、チ
ーズ(13)、すり身(11)を順次多層に巻き付ける
ものである。
【0031】まず、図13(a)に示すように、ベルト
コンベヤ(6)上のすり身(12)は搬送され、ピアノ
線(18)により剥離され、ベルトコンベア(6)で搬
送されながら串(14)に巻き付けられる。串(14)
はU字状の支持手段(16)に上下動可能に支持されて
いるので、すり身成形物(12)が巻き付けられた厚さ
だけ上に動く。また、すり身(12)は、串(14)に
初めに巻き付けられる層で、串(14)の外周長さにほ
ぼ等しい長さになっているので図13(b)に示すよう
に、きっちりと串(14)に巻き付けられる。
【0032】次いで、図13(c)に示すように、ベル
トコンベヤ(6)上のチーズ(13)は搬送され、ピア
ノ線(18)により剥離され、そして図13(d)に示
すように、すり身(12)の上に巻き付けられる。チー
ズ(13)は、その内側に巻き付けられたすり身(1
1)の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に成形されてい
るものである。さらに、図14(e)に示すように、ベ
ルトコンベヤ(6)上のすり身(11)が搬送され、ピ
アノ線(18)により剥離され、そして図14(f)に
示すように、チーズ(13)の上に巻き付けられる。す
り身(12)は、その内側に巻き付けられたチーズ(1
3)の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に成形されてい
るものである。
【0033】図14(f)に示すように巻き付けられた
同心状巻き物食品は、図14(g)に示すように、一定
の美観に秀れた同心状の模様形状が表出しているもので
ある。なお、チーズ(13)の幅は、すり身(11)
(12)の幅より小さいもので、串に同心状に巻かれた
成形物の両側はすり身成形物(11)(12)でチーズ
成形物(13)を覆っているものである。
【0034】移送部(5)について図15を参照して説
明する。図15は串を次の工程に送る移送部を示す図で
ある。移送部(5)は、巻き付け部(4)で串(14)
に巻き付けられた同心状巻き物食品(15)をU字状の
支持手段(16)より押し上げ、搬送部材(17)の傾
斜面に載せ、傾斜面をころがして、次工程に搬送するも
のである。
【0035】串を押し上る機構は、串押し上げ部(6
0)、支点(61)、カムとの連動部(62)、及び回
転軸に設けられたカム(64)を有し、ベルトコンベア
(6)の両側に位置するように設けられている。カム
(64)が回転軸で駆動され、連動部(62)に作用
し、串押し上げ部(60)を矢印方向に動かし、押し上
げ部(60)の曲線の先端部(63)で串(14)をU
字状の支持手段(16)より押し上げる。そして搬送部
材(17)の傾斜面に載せ、傾斜面をころがして、次工
程に搬送するものである。
【0036】巻き付け部(4)及び移送部(5)の次工
程として同心状に巻きつけられた多層の食品の修正(整
形)について、図16、図17を参照して説明する。図
16は同心状巻き物食品の製造工程の巻き付け部、次工
程への移送部、修正部を示す平面図であり、図17は図
16の修正部の斜視図である。図16に示すように、ベ
ルトコンベヤ(6)に載置されている2つのすり身(1
2)、チーズ(13)及びすり身(11)は搬送されな
がら串(14)に順次多層に巻き付けられ、同心状巻き
物食品(15)となる。
【0037】串(14)の2つの同心状巻き物食品(1
5)は、カム(64)と連動部(62)で串押し上げ部
(60)を動かし、押し上げ部(60)の先端の押上げ
部(63)で串(14)をU字状の支持手段(16)よ
り押し上げ、搬送部材(17)の傾斜面に載せ、傾斜面
をころがして、次工程の修正(整形)部に搬送する。2
つの同心状巻き物食品(15)を巻き付けた串(14)
は、搬送部材(17)からチェーン(92)のフック
(93)により修正ドラムに送られる。
【0038】チェーン(92)は、修正ドラムのギヤ
(89)及びホイル(98)で駆動されるものであり、
またフック(93)はU字型で一方は長く、もう一方は
短いもので搬送部材(17)より串(14)を持ち上げ
ることができ、修正ドラムに送られるものである。修正
ドラムは、両側に串に接する鍔部(88)、及び突部
(90)で区画された凹形の整形部(91)を有してお
り、軸(87)で回動する。また、駆動輪(95)で矢
印方向に走行する回転ベルト(94)を備えており串
(14)を押さえ鍔部(88)の上を回動させる。
【0039】2つの同心状巻き物食品(15)の修正
(整形)は、串(14)がチェーン(92)のフック
(93)で移送され、修正ドラムの鍔部(88)に接し
て回転ベルト(94)で押さえられて回転する。巻き物
食品(15)は突部(90)で区画された凹形の整形部
(91)により修正、整形が行われる。突部(90)で
は巻き物食品(15)の両端が修正、整形され、整形部
(91)では外周面が修正、整形される。
【0040】なお(96)はブラシで串(14)を清掃
するもので、これは修正段階で横にはみ出したものが焼
成工程で串に焼き付き、串抜き作業が困難になるので、
ブラシで清掃することが好ましい。修正を終了した後
は、串(14)は、鍔部(88)と回転ベルト(94)
から解放され、チェーン(92)のフック(93)でさ
らに移送され、フック(93)から解放され、搬送部材
(97)て、さらに次ぎの処理部に送られる。
【0041】
【実施例2】本発明の第2の実施例を図18に示す。第
2の実施例は、第1実施例のすり身の板状成形部(1)
のもう1つの実施例を示すものである。図18(a)に
示す、すり身の板状成形部(1)は、供給ローラ(3
6)を備えたホッパー(19)及び成形ドラム(40)
の凹部(41)で2個の矩形のすり身成形物(11)を
成形するものである。すり身成形物(11)は後端部に
斜面(11´)が形成されている。
【0042】成形ドラム(40)は、その周面に矩形状
凹部(41)を有し、凹部(41)には突起(42´)
を有する底面部材(42)が設けられている。底面部材
(42)には支持棒(46)が取り付けられ、支持棒
(46)は支持部材(45)を滑り動くことができ、成
形ドラム(40)の凹部(41)とドラムの中心部の方
向をカム(43)の作用で往復動する。ホッパー(1
9)のすり身は成形ドラム(40)の凹部(41)で突
起(42´)を有する底面部材(42)により、後端部
に斜面(11´)が形成されたすり身(11)がベルト
コンベア(6)に載置されるものである。
【0043】このように成形されたすり身を巻き付けた
ものの断面は、図18(b)に示すように、すり身(1
2)、チーズ(13)の上に後端部に斜面(11´)を
有するすり身(11)の層が巻き付けられ、最も外側の
層の接ぎ目を綺麗にすることができる。なお、この場
合、後端部に斜面(11´)を有するすり身(11)
は、その内側に巻き付けられるチーズ成形物(13)の
外周長さよりやや長く形成することが好ましい。
【0044】
【実施例3】本発明の第3の実施例を図19に示す。本
発明の第3の実施例は、分岐手段を構成するケーシング
についてもう1つの実施例を示すものである。図19
は、第3実施例のケーシング、歯車、仕切り壁の分解斜
視図であり、上述した第1実施例の分岐手段(22)を
構成する図6に示したケーシングとは、その側面の形
状、及び仕切り部が異なるものである。
【0045】図19に示すように、歯車部分と仕切り壁
部分は、軸(74)に歯車(76)及び仕切壁(78)
が交互に設けられ、もう一方の軸に歯車(77)及び仕
切壁(79)が交互に設けられている。歯車(76)と
歯車(77)は軸に固定され、軸(74)の回転駆動に
よって噛合って回転する。仕切壁(78)と仕切壁(7
9)は、切り欠き(80)で固定され、軸(74)の回
転駆動によっては仕切壁(78)と仕切壁(79)は回
転しないようになっている。
【0046】また、ケーシング(70)には、食品材料
を供給する開口(71)、2個の吐出口(73)が設け
られている。この2個の吐出口(36)は、ケーシング
(70)の仕切り部(72)の両側に設けられている。
歯車(76)は、ケーシング(70)の2個の吐出口
(73)に対応する位置に取り付けられ、仕切壁(7
8)と仕切壁(79)は、ケーシング(70)の仕切り
部(72)に位置するように取り付けられ、両側は蓋で
密封されている。この図19に示すものでは、歯車部分
と仕切り壁部分の取り付け組み立てが容易なケーシング
である。
【0047】
【実施例4】本発明の第4の実施例を図20、図21に
示す。第4実施例は、巾の異なる2個の同心状巻き物食
品を同時に製造するものである。図20は本発明の第4
実施例の同心状巻き物食品の製造工程を示す斜視図であ
り、図21は、第4実施例の分岐・成形手段の正面図で
ある。図20には、同心状巻き物食品の製造工程のすり
身の板状成形部(1)、チーズの成形部(2)、すり身
の板状成形部(3)及びベルトコンベア(6)が示され
ている。
【0048】すり身の板状成形部(1)では、図示のよ
うに巾の異なる2個のすり身成形物(11)がベルトコ
ンベア(6)に供給され載置される。巾の異なる2個の
すり身成形物(11)は、成形ドラム(40)の2個の
異なる巾の凹部(41)により成形される。2個の巾の
異なるすり身成形物(11)の長さは、その内側に巻き
付けられるチーズ成形物(13)の外周長さにほぼ等し
い長さに成形される。
【0049】チーズ層の成形部(2)では、ホッパー
(21)、分岐部(22)、成形手段(23)により巾
の異なる2個の板状のチーズ(24)に成形され、第1
搬送ローラ(25)に送られ切断される。次いで第2搬
送ローラ(30)に送られ、凸部(31)の斜面(3
2)に補助ローラ(27)で押さえられ、第2搬送ロー
ラ(30)の回転によりベルトコンベア(6)に間欠的
に2個の巾の異なるチーズ成形物(13)が供給され
る。この2個の巾の異なるチーズ成形物(13)は、そ
の内側に巻き付けられるすり身成形物(12)の外周長
さにほぼ等しい長さの矩形に切断される。
【0050】すり身の板状成形部(3)では、図示のよ
うに巾の異なる2個のすり身成形物(12)がベルトコ
ンベア(6)に供給され載置される。巾の異なる2個の
すり身成形物(12)は、成形ドラム(50)の2個の
異なる巾の凹部(51)により成形される。2個の巾の
異なるすり身成形物(12)の長さは、串の外周長さに
ほぼ等しい長さに成形される。ベルトコンベア(6)に
載置さている巾の異なる2個のすり身成形物(12)、
2個のチーズ成形物(13)、2個のすり身成形物(1
1)を搬送しつつ、回転かつ上下動可能に支持されてい
る串に順次巻き付け、巾の異なる2個の同心状巻き物食
品を製造するものである。
【0051】この第4実施例のチーズ層の成形部(2)
の分岐部(22)、成形手段(23)について図21で
説明する。分岐部(22)は、噛合って回転する歯車
(65)と歯車(66)は、その巾が異なるものであ
る。巾広の歯車(65)と巾の狭い歯車(66)の間に
は仕切壁(67)が設けられ、両側は蓋(81)で密封
されている。ケーシング(70)は供給開口(71)を
有し、開口(71)にはホッパー(21)が設けられて
いる。またケーシング(70)は2個の吐出口(68)
(69)が設けられている。巾の広い歯車(65)は巾
の広い吐出口(68)に対応した位置に設けられ、巾の
狭い歯車(66)は巾の狭い吐出口(69)に対応した
位置に設けられている。
【0052】成形手段(23)がケーシング(70)の
吐出口側に設けられている。成形手段(23)の2つの
成形口は吐出口に対応した位置に設けられ、巾の広い吐
出口(68)には巾の広い成形口(83)が対応してお
り、巾の狭い吐出口(69)には巾の狭い成形口(8
4)が対応して設けられている。また流量調整弁(8
6)を成形口(83)(84)の中央部分に位置するよ
うなものが好ましい。
【0053】分岐部(22)は作動は、ホッパー(2
1)の軸(38)、スクリュウ(39)で、ケーシング
(70)の開口(71)より半固形状のチーズが供給さ
れ、チーズは仕切壁(67)に阻まれ、噛合っている巾
広の歯車(65)及び巾の狭い歯車(66)により、吸
い込まれ2つに分岐される。巾広の歯車(65)は、そ
の巾に比例した多量のすり身が吸い込まれ、巾の広い吐
出口(68)から巾の広い成形口(83)に送られる。
巾狭の歯車(66)では、その巾に比例した小量のすり
身が吸い込まれ、巾の狭い吐出口(69)から巾の狭い
成形口(84)に送られる。そして巾の異なる2個の板
状のチーズ(24)が成形される。
【0054】
【実施例5】本発明の第5の実施例を図22〜図23に
示す。第5実施例は、同心状巻き物食品を5個同時に製
造するものである。図22は本発明の第5実施例の同心
状巻き物食品の製造工程を示す斜視図であり、図23
は、第5実施例の分岐・成形手段の正面図である。図2
2には、同心状巻き物食品の製造工程のすり身の板状成
形部(1)、チーズの成形部(2)、すり身の板状成形
部(3)及びベルトコンベア(6)が示されている。
【0055】すり身の板状成形部(1)では、5個のす
り身成形物(11)がベルトコンベア(6)に供給され
載置される。5個のすり身成形物(11)は、成形ドラ
ム(40)の5個の凹部により成形される。5個のすり
身(11)の長さは、その内側に巻き付けられるチーズ
成形物(13)の外周長さにほぼ等しい長さに成形され
る。
【0056】チーズ層の成形部(2)では、ホッパー
(21)、分岐部(22)、成形手段(23)により5
個の板状のチーズ(24)に成形され、第1搬送ローラ
(25)に送られ、カッターで切断される。次いで第2
搬送ローラ(30)に送られ、凸部(31)の斜面(3
2)に補助ローラ(27)で押さえられ、第2搬送ロー
ラ(30)の回転によりベルトコンベア(6)に5個の
切断されたチーズ成形物(13)が供給される。この5
個チーズ(13)は、その内側に巻き付けられるすり身
成形物(12)の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に切
断される。
【0057】すり身の板状成形部(3)では、図示のよ
うに5個のすり身成形物(12)がベルトコンベア
(6)に供給され載置される。5個のすり身成形物(1
2)は、成形ドラム(50)の5個の凹部により成形さ
れる。5個のすり身成形物(12)の長さは、串の外周
長さにほぼ等しい長さに成形される。ベルトコンベア
(6)に載置された5個のすり身成形物(12)、5個
のチーズ成形物(13)、5個のすり身成形物(11)
は搬送されながら、回転かつ上下動可能に支持されてい
る串に順次巻き付け、5個の同心状巻き物食品を製造す
るものである。
【0058】この第5実施例のチーズ層の成形部(2)
の分岐部(22)、成形手段(23)について図23で
説明する。分岐部(22)は、開口(71)、5個の吐
出口(73)が設けられているケーシング(70)に、
噛合って回転する歯車(76)が5組設けられ、またそ
の間の仕切壁(78)が設けられている。5組の歯車
(76)は5個の吐出口(73)に対応した位置に設け
られ、仕切壁(78)はケーシング(70)の仕切部の
位置に取り付けれる。
【0059】成形手段(23)がケーシング(70)の
吐出口側に設けられている。成形手段(23)の5つの
成形口(85)は5つの吐出口(73)に対応した位置
に設けられいる。また均質な5個の板状のチーズを成形
するには、5つの成形口に流量調整弁を設け、それぞれ
の流量を調整することが好ましい。
【0060】分岐部(22)は作動は、ホッパー(2
1)の軸(38)、スクリュウ(39)で、ケーシング
(70)の開口(71)より半固形状のチーズが供給さ
れ、チーズは仕切壁(78)に阻まれ、噛合っている同
じ巾の5組の歯車(76)により、吸い込まれ5つに分
岐される。そして吐出口(73)から成形口(85)に
送られ、5個の板状のチーズ(24)が成形されるもの
である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の処理工程を有する同心状巻き物食品の製造において
連続的操業で均質な複数個の食品成形物を効率的にかつ
確実に製造を行うことができる。また、食品材料を搬送
しつつ、串に巻き付ける工程を含むもので多層の巻き物
食品を美麗に巻くことができ、連続的に食品の製造を行
うことができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の同心状巻き物食品の製造
工程を示す図
【図2】本発明の第1実施例の同心状巻き物食品の製造
工程を示す斜視図
【図3】本発明の第1実施例のすり身の板状成形部を示
す図
【図4】本発明の第1実施例のすり身の板状成形部を示
す図
【図5】本発明の第1実施例の分岐部、成形手段の正面
【図6】本発明の第1実施例のケーシング、歯車、仕切
り壁の分解斜視図
【図7】本発明の第1実施例のケーシング示す図
【図8】本発明の第1実施例の歯車部分の断面図
【図9】本発明の第1実施例の仕切り壁部分の断面図
【図10】本発明の第1実施例の成形手段を示す図
【図11】本発明の第1実施例のチーズ層の成形・切断
・供給の作動を説明する図
【図12】本発明の第1実施例のチーズ層の成形・切断
・供給の作動を説明する図
【図13】本発明の第1実施例の巻き付けを説明する図
【図14】本発明の第1実施例の巻き付けを説明する図
【図15】本発明の第1実施例の移送部を示す図
【図16】本発明の第1実施例の巻き付け部、移送部、
修正部を示す平面図
【図17】本発明の第1実施例の修正部の斜視図
【図18】本発明の第2実施例のすり身の板状成形部を
示す図
【図19】本発明の第3実施例のケーシング、歯車、仕
切り壁の分解斜視図
【図20】本発明の第4実施例の同心状巻き物食品の製
造工程を示す図
【図21】本発明の第4実施例の同心状巻き物食品の製
造工程を示す斜視図
【図22】本発明の第5実施例の同心状巻き物食品の製
造工程を示す図
【図23】本発明の第5実施例の同心状巻き物食品の製
造工程を示す斜視図
【符号の説明】
1、3 すり身の板状成形部 2 チーズの成形部 4 巻き付け部 5 移送部 6 ベルトコンベア 11、12 すり身層 13 チーズ層 14 串 16 U字状の支持手段 17 搬送部材 19、20、21 ホッパー 22 分岐手段 23 成形手段 25 第1搬送ローラ 26 カッター 30 第2搬送ローラ 31 凸部 32 斜面 27 補助ローラ 36 ローラ 40、50 成形ドラム 41、51 凹部 60 串押し上げ部 64 カム 70 ケーシング 73 吐出口 74、75 軸 76、77 歯車 78、79 仕切壁 85 成形口 86 流量調整弁 88 鍔部 90 突部 92 チェーン 93 フック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の食品材料の成形物を串に順次多
    層に巻き付ける同心状巻き物食品の製造方法において、
    串に初めに巻き付けられる層の食品材料の成形物は、串
    の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に複数個同時に成形
    され、次いで巻き付けられる層の食品材料の成形物は、
    その内側に巻き付けられた層の外周長さにほぼ等しい長
    さの矩形に複数個同時に成形され、前記複数個同時に成
    形された2以上の食品成形物を搬送手段に載置し、前記
    搬送手段に回転かつ上下動可能に設けられた串に搬送し
    つつ、複数個同時に順次多層に巻き付ける工程を含むこ
    とを特徴とする同心状巻き物食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 串に順次多層に巻き付ける同心状巻き物
    食品が、すり身層とチーズ層とすり身層を串に順次多層
    に巻き付けた同心状巻き物食品であり、串に初めに巻き
    付けられるすり身の成形物は、串の外周長さにほぼ等し
    い長さの矩形に複数個同時に成形され、次いで巻き付け
    られるチーズの成形物は、その内側に巻き付けられたす
    り身層の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に複数個同時
    に成形され、さらに巻き付けられるすり身の成形物は、
    その内側に巻き付けられたチーズ層の外周長さにほぼ等
    しい長さの矩形に複数個同時に成形されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の同心状巻き物食品の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 2以上の食品材料の成形物を串に順次多
    層に巻き付ける同心状巻き物食品の製造装置において、
    食品材料の成形物を所定の長さの矩形に複数個同時に成
    形するための成形ドラム、及び食品材料分岐部と複数の
    板状に成形する成形・切断・供給手段、板状矩形食品成
    形物を搬送する手段、串を回転かつ上下動可能に支持し
    食品成形物を順次多層に巻き付ける手段を備え、食品成
    形物を搬送しつつ、複数個同時に順次多層に巻き付ける
    ことを特徴とする同心状巻き物食品の製造装置。
  4. 【請求項4】食品材料分岐部と複数の板状に成形する成
    形手段が、食品材料を供給する開口と複数個の吐出口を
    有するケーシングに噛合って回転する複数個の歯車及び
    前記歯車の間の仕切壁を軸通した一対の軸が設けられ、
    前記仕切壁はケーシング内面に密着され、前記噛合って
    回転する複数個の歯車はケーシングの前記複数個の吐出
    口に対応した位置に設けられており、かつ前記ケーシン
    グの複数個の吐出口には、それらに対応する複数個の成
    形口を有する成形手段が設けられたものであることを特
    徴とする請求項3に記載の同心状巻き物食品の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 食品材料を成形する成形手段の複数個の
    成形口には、流量調整弁が取付けられていることを特徴
    とする請求項4に記載の同心状巻き物食品の製造装置。
  6. 【請求項6】 板状に成形した食品成形物を切断・供給
    手段が、ほぼ水平に設けられた第1搬送ローラ、複数列
    の板状食品材料を切断する手段、切断された板状食品材
    料を第1搬送ローラから剥離する手段、第1搬送ローラ
    の下方にほぼ水平に設けられた凸部を有する第2搬送ロ
    ーラ、第2搬送ローラから板状食品材料を剥離する手段
    とを備え、前記ノズルから供給される板状食品材料を回
    転している第1搬送ローラで受け取り、前記受け取られ
    た板状食品材料を切断し、前記切断された板状食品材料
    を第1搬送ローラから剥離し、前記剥離した板状食品材
    料を回転している第2搬送ローラの凸部で第1搬送ロー
    ラから受け取り、次いで第2搬送ローラの凸部から剥離
    し搬送面上に複数個供給するものであることを特徴とす
    る請求項3〜5のいずれかに記載の同心状巻き物食品の
    製造装置。
  7. 【請求項7】 複数個同時に順次多層に巻き付ける同心
    状巻き物食品が、すり身層とチーズ層とすり身層を串に
    順次多層に巻き付けたもので、串に初めに巻き付けられ
    るすり身の成形物は、ドラムに設けられた複数の成形凹
    部で串の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に複数個同時
    に成形されるものであり、次いで巻き付けられるチーズ
    の成形物は、チーズの分岐手段と複数の板状に成形する
    手段及び切断・供給手段で、その内側に巻き付けられた
    すり身層の外周長さにほぼ等しい長さの矩形に複数個同
    時に成形されるものであり、さらに、巻き付けられるす
    り身の成形物は、ドラムに設けられた複数の成形凹部
    で、その内側に巻き付けられたチーズ層の外周長さにほ
    ぼ等しい長さの矩形に複数個同時に成形されたものであ
    ることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の同
    心状巻き物食品の製造装置。
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