JPH10174180A - 遊技場用伝送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管理装置と端末器との間でポーリングにより
データを伝送する伝送システムにおいて、伝送速度を高
めることなく端末器から管理装置に緊急性が高いデータ
を迅速に伝送する。 【解決手段】 管理装置１は、伝送ライン３を通じて台
端末装置２にポーリングすることにより当該台端末装置
２が記憶しているデータを受信して記憶する。台端末装
置２は、パチンコゲーム機４或いは台間玉貸機５から緊
急性の高い即時データを受信して記憶したときは、即時
要求信号を伝送ライン３を通じて送信する。管理装置１
は、即時要求信号を受信したときは、各台端末装置２に
対して即時ポーリングを実行する。台端末装置２は、即
時ポーリングされたときに、即時データを記憶していた
ときは、即時データを伝送ライン３を通じて管理装置１
に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、管理装置と端末器
との間でポーリングによりデータを伝送する遊技場用伝
送システムに関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】近年、パチンコホール
では、遊技台或いは玉貸機等の各端末器の稼働データを
管理装置により管理することが行われている。つまり、
管理装置と各端末器とをネットワークで接続し、ポーリ
ング方式により各端末器の稼働データを管理装置に順に
伝送するものである。

【０００３】ところで、一般のポーリング方式では、各
端末器を順にアクセスすることにより全ての各端末器と
の送信を実行する構成であるので、全ての端末器をポー
リングするのに要する時間内に端末器から緊急性が高い
送信を確実に受付ける必要があり、必然的に伝送速度を
早くしなければならなかった。

【０００４】しかしながら、伝送速度を早くした場合
は、伝送媒体、伝送媒体の駆動素子、伝送データの受信
処理部などに高価な部材を使用しなければならず、コス
トが上昇する上に、電磁ノイズの影響を受けやすくなる
という問題を生じる。

【０００５】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、管理装置と端末器との間でポーリング
によりデータを伝送する伝送システムにおいて、伝送速
度を高めることなく端末器から管理装置に緊急性が高い
データを迅速に伝送することができる遊技場用伝送シス
テムを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、遊技場用管理
装置と遊技場用端末器との間で伝送ラインを通じたポー
リングによりデータを伝送する伝送システムにおいて、
前記端末器は、緊急性が高い即時データを送信するとき
は前記管理装置に即時要求信号を送信すると共に、前記
管理装置から即時ポーリングされたときは即時データを
送信し、前記管理装置は、前記端末器から即時要求信号
を受取ったときは、前記端末器に即時ポーリング信号を
送信してから、前記端末器からの即時データの受信待機
状態に移行するものである（請求項１）。

【０００７】このような構成によれば、管理装置は、端
末器からデータを受取るときは、その端末器に対してポ
ーリングを実行する。すると、端末器からデータが送信
されるので、管理装置は、端末器からのデータを受取る
ことができる。

【０００８】ここで、端末器は、管理装置に緊急性が高
い即時データを送信するときは、管理装置に対して即時
要求信号を送信してから、端末器からの即時データの受
信待機状態に移行する。

【０００９】すると、管理装置は、端末器から即時要求
信号を受取ったときは、端末器に即時ポーリングするの
で、端末器は、管理装置から即時ポーリングされたとき
は、即時データを送信する。これにより、管理装置は、
端末器から緊急性の高い即時データを受取ることができ
る。

【００１０】上記構成において、前記端末器から前記管
理装置に即時要求信号を送信するための即時要求送信線
を設けるようにしてもよい（請求項２）。

【００１１】このような構成によれば、即時要求信号を
管理装置に対する割込信号として使用することができる
ので、管理装置による即時ポーリングに対する応答性を
高めることができる。

【００１２】また、前記端末器は、前記管理装置に即時
要求信号を送信する際は、当該即時要求信号に自己の端
末番号を付加して送信し、前記管理装置は、即時要求信
号を受信したときは、当該即時要求信号に付加されてい
る端末番号の端末器に即時ポーリングするようにしても
よい（請求項３）。

【００１３】このような構成によれば、即時要求信号を
送信した端末器に対して即時ポーリングすることができ
るので、複数の端末器が即時要求信号を送信した場合で
あっても、確実に処理することができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明をパチンコホールに
適用した第１実施例を図１乃至図５を参照して説明す
る。図１は全体構成を概略的に示している。この図１に
おいて、管理装置１と台端末装置２（本発明の端末器に
相当）とは伝送ライン３で接続されている。この台端末
装置２はパチンコゲーム機４及び台間玉貸機５に１対１
で対応して設けられており、パチンコゲーム機４から稼
働信号（アウト信号、セーフ信号、スタート信号、特賞
信号等）或いは不正信号（ガラスオープン信号、ドアオ
ープン信号等）、並びに台間玉貸機５からの売上信号及
び異常信号等を入力するようになっている。

【００１５】この場合、台端末装置２は、上述した各種
信号が入力したことをデータとして記憶すると共に、管
理装置１からのポーリングに応じて記憶データを伝送ラ
イン３を通じて送信するようになっている。この場合、
データとしては緊急性が低い通常データと緊急性が高い
即時データとに区分されており、通常データとしては、
パチンコゲーム機４の稼働データ（アウト玉、セーフ
玉、スタート、特賞の発生等）、並びに台間玉貸機２の
売上データである。また、即時データとしては、パチン
コゲーム機４のガラスオープン、ドアオープン、台間玉
貸機５の異常等である。

【００１６】管理装置１は、台端末装置２からの即時デ
ータに応じて不正或いは異常が生じた可能性が高いパチ
ンコゲーム機４の台番号をモニタ制御装置６に通知する
ようになっている。

【００１７】一方、パチンコホール内の所定位置には複
数のカメラ７が設置されており、各カメラ７は、複数の
パチンコゲーム機４及び台間玉貸機５を撮像するように
設定されている。

【００１８】モニタ制御装置６は、管理装置１により指
示された台番号のパチンコゲーム機４或いは台間玉貸機
５に対応して設けられたカメラ７を駆動するこにとより
当該パチンコゲーム機４或いは台間玉貸機５の周辺の様
子を撮像するようになっている。この場合、モニタ制御
装置６は、カメラ７からの撮像信号を所定のモニタ８に
出力して映像化すると共に、録画装置９に録画し、さら
に管理装置１のモニタ１ａに出力するようになってい
る。

【００１９】次に上記構成の作用について説明する。図
２は管理装置１の動作を示すフローチャートし、図３は
台端末装置２の動作を示すフローチャートである。これ
らの図２及び図３において、管理装置１は、通常のポー
リングタイムとなったときは（Ａ１：ＹＥＳ）、通常ポ
ーリングを送信する（Ａ２）。

【００２０】すると、台端末装置２は、管理装置１から
通常ポーリングされたときは（Ｂ９：ＹＥＳ）、通常デ
ータが有るかを確認し、ないときは（Ｂ１０：ＮＯ）、
ステップＢ１に移行する。

【００２１】さて、遊技客が台間玉貸機５でパチンコ玉
の貸出しを受けてパチンコゲーム機４で遊技すると、台
間玉貸機５からは売上データ、パチンコゲーム機４から
はアウト玉データ、セーフ玉データ等が出力される。

【００２２】台端末装置２は、パチンコゲーム機４或い
は台間玉貸機５から通常データを入力したときは（Ｂ
４：ＹＥＳ）、入力した通常データを記憶する記憶処理
を実行する（Ｂ５）。

【００２３】この場合、台端末装置２は、管理装置１か
ら通常ポーリングされたときは（Ｂ９：ＹＥＳ）、通常
データを記憶しているので（Ｂ１０：ＹＥＳ）、その通
常データを管理装置に送信する（Ｂ１１）。

【００２４】図４は通常データのデータ形式を模式的に
示している。この図４において、通常データは、種別を
示すデータと台端末装置２固有の端末番号とから構成さ
れている。従って、端末番号に基づいて通常データを出
力した台端末装置２を特定することができる。

【００２５】管理装置１は、台端末装置２から通常デー
タを受信したときは、受信した通常データを記憶する。
従って、管理装置１には各パチンコゲーム機４の稼働デ
ータが記憶されるので、担当者は、それらの稼働データ
に基づいて各パチンコゲーム機４の稼働状態を把握する
ことができる。

【００２６】ところで、パチンコゲーム機４のガラスが
開放されたり、ドアが開放されたときは、不正が行われ
る可能性が高いので、パチンコゲーム機４の周辺の様子
を監視する必要がある。また、台間玉貸機５に異常が発
生したときも、不正が行われている可能性があるので、
迅速に対処する必要がある。

【００２７】このような場合、パチンコゲーム機４或い
は台間玉貸機５からガラスオープンデータ、ドアオープ
ンデータ、異常データ等の緊急性が高い即時データが出
力されるので、台端末装置２は、即時データを入力した
ときは（Ｂ１：ＹＥＳ）、即時データを記憶してから
（Ｂ２）、即時要求信号を伝送ライン３を通じて管理装
置に送信する（Ｂ３）。図５は即時要求信号を示してい
る。この図５において、即時要求信号は伝送ライン３を
一定時間ハイレベルにすることにより送信される。

【００２８】管理装置１は、台端末装置２からの伝送ラ
イン３の信号レベルが一定時間ハイレベルとなったとき
は、台端末装置２から即時要求信号を受信したと判断し
（Ａ５：ＹＥＳ）、台端末装置２から緊急性の高い即時
データの送信を受けるために各台端末装置２に対して即
時ポーリングを実行する（Ａ６）。

【００２９】台端末装置２は、管理装置１から即時ポー
リングされたときに（Ｂ６：ＹＥＳ）、即時データを記
憶していたときは（Ｂ７：ＹＥＳ）、即時データを管理
装置１に送信する（Ｂ８）。この場合、台端末装置２
は、即時データを送信するときは、通常データと同様
に、即時データに自己の端末番号を付加して送信する。

【００３０】管理装置１は、台端末装置２から即時デー
タを受信したときは（Ａ７：ＹＥＳ）、即時データを記
憶する記憶処理を実行してから（Ａ８）、モニタ制御装
置６に対してカメラ７を駆動するための駆動処理を実行
する（Ａ９）。

【００３１】つまり、即時データに付加された端末番号
に基づいて当該即時データを発生した台端末装置２に対
応したカメラ７を駆動することにより、撮影対象のパチ
ンコゲーム機１及び台間玉貸機２の周辺を撮影し、その
映像をモニタ８に写し出すと共に録画装置９に録画す
る。これにより、担当係員は、不正或いは異常が発生し
たパチンコゲーム機４或いは台間玉貸機２の様子を直ち
に確認することができると共に、録画装置９を再生する
ことにより不正を発見することが可能となる。

【００３２】上記構成のものによれば、台端末装置２か
ら管理装置１にポーリングにより通常データを順に送信
するという構成において、台端末装置２は緊急性の高い
即時データを送信するときは管理装置１に即時要求信号
を送信し、管理装置１は台端末装置２から即時要求信号
を受信したときは各台端末装置２に対して即時ポーリン
グを実行し、台端末装置２は管理装置１から即時ポーリ
ングされたときは即時データを管理装置１に送信するよ
うに構成したので、通常ポーリングまで待つことなく台
端末装置２から管理装置１に即時データを送信すること
ができ、パチンコゲーム機４に対する不正或いは台間玉
貸機５の異常に迅速に対応することができる。

【００３３】図６は本発明の第２実施例を示しており、
第１実施例と同一部分には同一符号を付して詳細な説明
を省略する。この第２実施例は、台端末装置２から管理
装置１に即時要求信号を送信するための伝送ラインを独
立して設けたことを特徴とする。即ち、管理装置１と各
台端末装置２との間には、即時要求信号を送信するため
の即時要求送信線１２が設けられている。

【００３４】この第２実施例の場合、台端末装置２は、
パチンコゲーム機４或いは台間玉貸機５から即時データ
を入力したときは、即時要求信号を即時要求送信線１２
に出力する。そして、管理装置１は、台端末装置２から
即時要求信号を受信したときは、割込処理により即時ポ
ーリングを直ちに実行する。

【００３５】この第２実施例によれば、即時要求送信線
１２は通常データ及び即時データを送信するための伝送
ラインから独立して設けられているので、即時要求信号
を管理装置１に対する割込信号として使用することによ
り、管理装置１は割込処理により即時ポーリングを直ち
に実行することができる。従って、第１実施例のように
データ中に即時要求信号が含まれているか否かをソフト
的に判断する構成に比較して、即時ポーリングを直ちに
実行でき、処理時間の一層の短縮を図ることができる。

【００３６】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。即時要
求信号として、図７に示すように一定時間ハイレベル信
号を送信するのに続けて端末番号を付加するようにして
もよい。この場合、管理装置は、即時要求信号に付加さ
れている端末番号に基づいて即時要求信号を送信した台
端末装置を特定することができるので、即時要求信号を
出力した台端末装置に対してのみ即時ポーリングを行う
ことができる。

【００３７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の遊技場用伝送システムによれば、端末器から管理装置
に緊急性が高い即時データを送信するときは、端末器か
らの要求に応じて管理装置が即時ポーリングを実行する
ようにしたので、伝送速度を高めることなく端末器から
管理装置に緊急性が高いデータを迅速に伝送することが
できるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例における全体構成を示す概
略図

【図２】管理装置の動作を示すフローチャート

【図３】台端末装置の動作を示すフローチャート

【図４】通常データを示す模式図

【図５】即時要求信号を示す模式図

【図６】本発明の第２実施例を示す図１相当図

【図７】即時要求信号の変形例を示す図５相当図

【符号の説明】

１は管理装置、２は台端末装置（端末器）、３は伝送ラ
イン、４はパチンコゲーム機、５は台間玉貸機、１２は
即時要求送信線である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技場用管理装置と遊技場用端末器との
   間で伝送ラインを通じたポーリングによりデータを伝送
   する伝送システムにおいて、 前記端末器は、緊急性が高い即時データを送信するとき
   は前記管理装置に即時要求信号を送信すると共に、前記
   管理装置から即時ポーリングされたときは即時データを
   送信し、 前記管理装置は、前記端末器から即時要求信号を受取っ
   たときは、前記各端末器に対して即時ポーリングを実行
   してから、前記端末器からの即時データの受信待機状態
   に移行することを特徴とする遊技場用伝送システム。
2. 【請求項２】 前記端末器から前記管理装置に即時要求
   信号を送信するための即時要求送信線を備えたことを特
   徴とする請求項１記載の遊技場用伝送システム。
3. 【請求項３】 前記端末器は、前記管理装置に即時要求
   信号を送信する際は、当該即時要求信号に自己の端末番
   号を付加して送信し、 前記管理装置は、即時要求信号を受信したときは、当該
   即時要求信号に付加されている端末番号の端末器に即時
   ポーリングすることを特徴とする請求項１または２記載
   の遊技場用伝送システム。