JPH10173405A - 平面バンドパスフィルタ - Google Patents

平面バンドパスフィルタ

Info

Publication number
JPH10173405A
JPH10173405A JP33052196A JP33052196A JPH10173405A JP H10173405 A JPH10173405 A JP H10173405A JP 33052196 A JP33052196 A JP 33052196A JP 33052196 A JP33052196 A JP 33052196A JP H10173405 A JPH10173405 A JP H10173405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planar
resonator
transmission line
resonators
bandpass filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33052196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3277834B2 (ja
Inventor
Michiaki Matsuo
道明 松尾
Morikazu Sagawa
守一 佐川
Mitsuo Makimoto
三夫 牧本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP33052196A priority Critical patent/JP3277834B2/ja
Publication of JPH10173405A publication Critical patent/JPH10173405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3277834B2 publication Critical patent/JP3277834B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波領域で用いられる平面バンドパスフィ
ルタにおいて、低損失で良好なスプリアス特性を有する
平面型フィルタの提供を目的とする。 【解決手段】 無負荷Qの高い平面型共振器101を段
間共振器とすることで、低損失なバンドパスフィルタが
構成できる。フィルタの入出力段には伝送線路型共振器
102、103を用いる。伝送線路型共振器と平面型共
振器の基本共振周波数は同じだが、高次のスプリアス共
振周波数は一般に異なるため、スプリアス共振周波数に
おける通過は抑圧される。外部回路との入出力結合を伝
送線路型共振器に対するタップ結合とすることで、設計
が容易で、広範な外部Q値をパターンのみで実現でき、
広範な帯域特性が実現可能な構成となる。平面型共振器
に不連続部106を設けてデュアルモード動作させるこ
とで、多段フィルタをより小形に構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、UHF帯、マイク
ロ波帯、ミリ波帯等の高周波領域で用いられるフィルタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来のフィルタについて説明す
る。ここではその例として、マイクロストリップ構成の
伝送線路型共振器を用いた側結合型バンドパスフィルタ
について述べる。
【0003】図8は4段構成の側結合型バンドパスフィ
ルタの構成図である。図8において、110〜113は
平行結合部分を有する両端開放2分の1波長型のストリ
ップ線路共振器、114、115は前記ストリップ線路
共振器を外部回路と接続する入出力結合回路、116、
117はフィルタへの信号の入出力を行う入出力伝送線
路である。
【0004】図8では、前記入出力結合回路がタップ結
合として構成された例を示している。入出力伝送線路1
16から高周波信号が入力されると、タップ結合してい
るストリップ線路共振器110が励振される。ストリッ
プ線路共振器110〜113は平行に配置され、電磁界
的に結合することから、すべての共振器はTEMモード
で共振し、その共振周波数成分の信号を入出力結合回路
115を介して入出力伝送線路117に伝搬する。フィ
ルタの外部Qはタップ接続位置、段間結合度はストリッ
プ線路共振器の間隔により変化する。
【0005】このような構成により、このフィルタは高
周波領域においてバンドパスフィルタとして動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高周波回路に使用され
るフィルタは、形状が小形で、通過損失が小さいことが
要望される。特に携帯電話等の小形無線端末に用いられ
る高周波用フィルタについては、小形、軽量であること
はもちろん、スプリアス特性が良好であることも重要で
ある。
【0007】しかしながら、図8に示した上記従来の側
結合型バンドパスフィルタは、伝送線路型共振器を用い
ていることから、高い無負荷Qは望めず、低損失化には
限度がある。また、同一種類の共振器の組み合わせによ
りフィルタを構成していることから、ストリップ線路共
振器110〜112のスプリアス共振周波数は同じであ
るため、この周波数において不要通過帯域を生じてしま
う。
【0008】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、高周波領域において低損失で、減衰域において良好
なスプリアス特性を有する平面型フィルタを提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、線路形状の2つの伝送線路型共振器と、無
負荷Qの高い平面型共振器と、前記伝送線路型共振器と
前記平面型共振器により構成される多段フィルタへの信
号の入出力を行う2つの入出力伝送線路を具備し、前記
伝送線路型共振器と前記平面型共振器はフィルタの中心
周波数とほぼ同じ周波数で共振し、前記伝送線路型共振
器は前記多段フィルタの初段及び最終段の共振器として
用い、前記平面型共振器は前記多段フィルタの初段及び
最終段以外の段間の共振器として用い、前記伝送線路型
共振器と前記平面型共振器は磁界結合または電界結合
し、前記多段フィルタの入出力結合は前記入出力伝送線
路と前記伝送線路型共振器との間のタップ結合で実現す
るようにしたものである。
【0010】これにより、低損失でスプリアス特性が良
好な平面型の高周波フィルタを構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
線路形状の2つの伝送線路型共振器と、無負荷Qの高い
平面型共振器と、前記伝送線路型共振器と前記平面型共
振器により構成される多段フィルタへの信号の入出力を
行う2つの入出力伝送線路を具備し、前記伝送線路型共
振器と前記平面型共振器はフィルタの中心周波数とほぼ
同じ周波数で共振し、前記伝送線路型共振器は前記多段
フィルタの初段及び最終段の共振器として用いられ、前
記平面型共振器は前記多段フィルタの初段及び最終段以
外の段間の共振器として用いられ、前記伝送線路型共振
器と前記平面型共振器は磁界結合または電界結合し、前
記多段フィルタの入出力結合は前記入出力伝送線路と前
記伝送線路型共振器との間のタップ結合とすることで平
面バンドパスフィルタを構成したものであり、無負荷Q
の高い平面型共振器を多段フィルタの段間の共振器に用
いることにより、通過帯域の挿入損失を低減する作用を
有する。また、フィルタの初段及び最終段を伝送線路型
共振器とし、入出力結合としてタップ結合を採用してい
るため、広範な値の外部Qが共振器と同一平面上に容易
に実現でき、帯域幅の設計自由度の高いフィルタが構成
できる。入出力結合回路の設計は、伝送線路型共振器に
対するタップ結合であるため、回路シミュレータが利用
でき、設計が容易である。さらに、前記伝送線路型共振
器と前記平面型共振器の基本共振周波数を同じとして
も、高次のスプリアス共振周波数は一般に異なることか
ら、一方の共振器のスプリアス共振周波数におけるフィ
ルタの通過は他方の共振器によって抑圧されるという作
用を有する。
【0012】請求項2または3記載の発明は、平面型共
振器は正方形形状で、前記平面型共振器の1つの頂点に
電磁界的な不連続部を設けたことを特徴とする請求項1
記載の平面バンドパスフィルタとしたもので、正方形形
状の前記平面型共振器の1つの頂点に電磁界的な不連続
部を設けることにより前記平面型共振器内の2つの直交
した共振モードを結合させ、前記平面型共振器が2段分
の共振器として利用できることから、請求項1記載の発
明の作用に加えて、4段以上の多段フィルタを小さな占
有面積で形成できるという作用を有する。また、2つの
伝送線路型共振器を前記平面型共振器の隣り合う2つの
辺にそれぞれ隣接して配置し、2つの前記伝送線路型共
振器と前記平面型共振器を同様に電界または磁界結合さ
せることにより、前記伝送線路型共振器は前記平面型共
振器内の直交共振モードとそれぞれ結合し、多段フィル
タをより小さな面積で形成できるという作用も有する。
【0013】請求項4記載の発明は、平面型共振器は円
形状で、前記平面型共振器の外周上で互いに90度離れ
た第1及び第2の結合点と、前記平面型共振器の直交し
た基本共振モード間を結合する電磁界的な不連続部を具
備し、前記不連続部は前記第1または第2の結合点から
前記平面型共振器の外周上で45度または135度離れ
た箇所に設けられ、2つの伝送線路型共振器は前記平面
型共振器と前記第1及び第2の結合点において同様に電
界または磁界結合していることを特徴とする請求項1記
載の平面バンドパスフィルタとしたもので、円形状の平
面型共振器の外周部分に電磁界的な不連続部を設けて前
記平面型共振器内の直交した2つの共振モードを結合さ
せることで、前記平面型共振器を2段分の共振器として
利用できることから、請求項1記載の発明の作用に加え
て、4段以上の多段フィルタを小さな占有面積で形成す
る作用を有する。また、方形形状の共振器に大きな信号
レベルを入射した場合、頂点部分に電流が集中し無負荷
Qが劣化することがあるが、尖った部分のない円形状の
共振器を用いることにより、大きな信号レベルに対して
も電流が特定部分に集中せず、高い無負荷Qが得られる
ため、損失を低減させるという作用を有する。さらに、
方形形状の共振器にミリ波等の高い周波数の信号を入射
した場合、頂点部分から信号が放射されてしまい、放射
損失が顕著化したり放射電波が他の回路に悪影響を及ぼ
すことがあるが、円形状の共振器の使用により、無負荷
Qの劣化や外部回路への影響を防ぐという作用を有す
る。
【0014】請求項5記載の発明は、電磁界的な不連続
部を、正方形形状である平面型共振器の頂点部分の角を
おとすことにより実現することを特徴とする請求項2ま
たは3記載の平面バンドパスフィルタとしたもので、前
記平面型共振器内の直交した2つの共振モード間の結合
度は、頂点部分の角をどの程度切り落とすかにより変化
させることができ、フィルタの段間結合度つまりフィル
タの帯域幅の調整が、レーザ等を用いたトリミングによ
って容易に可能となるという作用を有する。
【0015】請求項6または7記載の発明は、電磁界的
な不連続部は平面型共振器にノッチまたは先端開放スタ
ブを設けることにより実現されていることを特徴とする
請求項2から4のいずれかに記載の平面バンドパスフィ
ルタとしたもので、前記平面型共振器内の直交した2つ
の共振モード間の結合度は、ノッチもしくは先端開放ス
タブのトリミングにより調整できることから、フィルタ
の段間結合度つまりフィルタの帯域幅の調整が容易に可
能となるという作用を有する。
【0016】請求項8記載の発明は、平面型共振器は菱
形形状で、前記平面型共振器の直交した基本共振モード
間が結合してデュアルモード動作し、2つの伝送線路型
共振器は前記平面型共振器の隣り合う2つの辺に隣接し
て配置され、2つの前記伝送線路型共振器と前記平面型
共振器は同様に電界または磁界結合していることを特徴
とする請求項1記載の平面バンドパスフィルタとしたも
ので、平面型共振器を正方形形状から各頂点の角度を少
しだけ変化させて菱形形状とすることにより、前記平面
型共振器内の直交した2つの共振モードを結合させるこ
とができ、前記平面型共振器を2段分の共振器として用
いることが可能となることから、請求項1記載の発明の
作用に加えて、4段以上の多段フィルタを小さな占有面
積で形成できるという作用を有する。
【0017】請求項9記載の発明は、平面型共振器は楕
円形状で、前記平面型共振器の外周が楕円の長軸及び短
軸と交差する箇所において、2つの伝送線路型共振器と
前記平面型共振器は同様に電界または磁界結合している
ことを特徴とする請求項1記載の平面バンドパスフィル
タとしたもので、平面型共振器を楕円形状とすることに
より、前記平面型共振器内の直交した2つの共振モード
を結合させ、2段分の共振器として用いることができる
ことから、請求項1記載の発明の作用に加えて、4段以
上の多段フィルタを小さな占有面積で形成できるという
作用を有する。また、平面型共振器に尖った箇所がない
ため、大きなレベルの信号やミリ波等の高周波信号に対
しても低損失なフィルタが構成できる。
【0018】請求項10または11記載の発明は、平面
型共振器は円形状もしくは長方形形状で、前記平面型共
振器の180度離れた対向する箇所において、2つの伝
送線路型共振器と前記平面型共振器は同様に電界または
磁界結合していることを特徴とする請求項1記載の平面
バンドパスフィルタとしたもので、1つの平面型共振器
を1段分の共振器として用い、対向する箇所に伝送線路
型共振器を配置するため、請求項1記載の発明の作用に
加えて、入出力伝送線路を同方向に取り出せるという作
用を有する。
【0019】請求項12記載の発明は、平面型共振器を
2つ以上具備し、前記平面型共振器が従属に電界結合ま
たは磁界結合して4段以上のフィルタを構成しているこ
とを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の平
面バンドパスフィルタとしたもので、請求項1記載の発
明の作用に加えて、複数の前記平面型共振器を従属に電
磁界結合させることで、4段以上の低損失な多段フィル
タを構成できる作用を有する。
【0020】請求項13から17に記載の発明は、伝送
線路型共振器は2分の1波長型または4分の1波長型の
共振器であることを特徴とする請求項1から12のいず
れかに記載の平面バンドパスフィルタとしたもので、2
分の1波長型または4分の1波長型の共振器にはタップ
結合の形成が容易であり、開放端に近い場所にタップ接
続するほど密結合となり、パターンの隙間により形成さ
れるギャップ結合に比べて低い外部Qの結合が実現でき
るという作用を有する。また、一般に伝送線路型共振器
と平面型共振器のスプリアス共振周波数は異なるが、一
致したり近接する場合には、伝送線路型共振器の線路部
分の特性インピーダンスを一部変化させることによっ
て、前記伝送線路型共振器のスプリアス共振周波数を平
面型共振器と同じにならないように変えることができ、
開放端側の線路の特性インピーダンスを低くすると、T
EMモードのスプリアス共振周波数は高くなり、特性イ
ンピーダンスを高くすると、スプリアス共振周波数は低
くシフトするという作用も有する。また、伝送線路型共
振器の開放端側の特性インピーダンスを低くすると、共
振器の長さを短縮する作用も有する。
【0021】請求項18記載の発明は、伝送線路型共振
器がリング形状の1波長型の共振器であり、前記伝送線
路型共振器の線路の一部分が平面型共振器と隣接して配
置され前記平面型共振器と電磁界結合していることを特
徴とする請求項1から12のいずれかに記載の平面バン
ドパスフィルタとしたもので、伝送線路型共振器に開放
端がないことから、特にミリ波等の高い周波数の信号で
問題となる開放端部分での信号の放射がないため、放射
損失及び外部回路への影響が小さいという作用を有す
る。
【0022】請求項19または20に記載の発明は、伝
送線路型共振器と平面型共振器は誘電体基板に挟まれた
トリプレート構造または誘電体基板上のマイクロストリ
ップ構造であることを特徴とする請求項1から18のい
ずれかに記載の平面バンドパスフィルタとしたもので、
トリプレート構造、ストリップ構造あるいはマイクロス
トリップ構造により一平面上にパターンを形成すること
で、容易に作成が可能となるという作用も有する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図7を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態における平面バン
ドパスフィルタのパターンを示す構成図である。図1に
おいて、101は平面型共振器、102、103はフィ
ルタの初段及び最終段の共振器となる伝送線路型共振
器、104、105はフィルタを外部回路と接続する入
出力伝送線路、106は平面型共振器101の1つの頂
点部分の角を切り落として形成した電磁界的な不連続部
である。伝送線路型共振器102、103は両端開放の
2分の1波長型共振器であり、入出力伝送線路104、
105は伝送線路型共振器102〜103にタップ結合
している。
【0024】以上のように構成された平面共振器につい
て、以下その動作を図1を用いて説明する。図1では、
4段構成の平面型バンドパスフィルタが構成されてい
る。フィルタの入出力伝送線路104より入射される信
号は、伝送線路型共振器102にタップで磁界結合され
ており、伝送線路型共振器102はその線路長で決まる
共振周波数で共振する。また、伝送線路型共振器102
は、平面型共振器101の1辺と平行に隣接して配置さ
れており、互いに電磁界的に結合することから、平面型
共振器101の基本共振モードが励振される。正方形形
状の平面型共振器には、同じ共振周波数を有する2つの
直交した共振モードが存在するが、これらは通常結合し
ない。しかしながら、平面型共振器101の1つの頂点
部分の角を切り落として電磁界的な不連続部106を形
成することにより、2つの直交した共振モードを結合さ
せることが可能となる。平面型共振器101内部の直交
モード間の結合は、フィルタの2段目と3段目の段間結
合となる。
【0025】伝送線路型共振器103は、伝送線路型共
振器102と隣接している平面型共振器101上の辺と
は直交する1辺に対して平行かつ隣接するように配置さ
れ、3段目と4段目の段間結合を構成している。フィル
タの出力は、伝送線路型共振器103にタップ結合した
入出力伝送線路105から取り出される。
【0026】平面型共振器101及び伝送線路型共振器
102、103の基本共振モードをフィルタの中心周波
数とし、入出力及び段間の結合度に応じて共振周波数を
最適化することにより、4段構成のバンドパス特性が得
られる。
【0027】本構成のフィルタは、すべて一平面上のパ
ターンで実現できるため、低背化が可能であり、段間共
振器に高い無負荷Qが得られる矩形平面共振器を用いて
いることから低損失となる。また、入出力結合を伝送線
路型共振器に対するタップ結合で構成できることから、
共振器と入出力線路の間に隙間を設けて電界結合させた
ギャップ結合に比べ、密結合を実現しやすく、外部Qに
広範な値がとれるため広帯域特性が容易に得られる。
【0028】さらに、伝送線路型共振器と平面型共振器
のスプリアス共振周波数が異なることより、同種類の共
振器を組み合わせた構成に比べて、スプリアス共振周波
数での通過が抑圧される。平面型共振器101は、不連
続部106により直交モードが結合したデュアルモード
動作しているため、2段分の共振器が1つの平面型共振
器で構成され、フィルタ全体の占有面積を小形化してい
る。不連続部106の切り込みを大きくするほど、直交
モード間の段間結合度は強くなる。
【0029】伝送線路型共振器と平面型共振器の結合
は、1段目と2段目の間及び2段目と3段目の間で同じ
であり、たとえば一方が磁界結合であれば他方も磁界結
合させることで出力を取り出せる。フィルタの入出力結
合は、伝送線路型共振器102、103に対するタップ
結合の位置を、共振器の中心より開放端側に移動すると
密結合となり低い外部Q値が得られ、また、回路シミュ
レータを利用することで簡単に設計できる。
【0030】以上のように、本実施の形態によれば、広
範な帯域を実現でき、低損失でスプリアス特性が良好な
平面型の高周波バンドパスフィルタが構成できる。
【0031】(実施の形態2)図2は本実施の形態にお
ける平面バンドパスフィルタのパターンを示す構成図で
ある。図2において、図1と同じ番号を付したものは、
図1と同じ働きをするものである。図2において図1と
異なる点は、不連続部106を先端開放スタブとし、平
面型共振器101の異なる頂点に配置した点である。
【0032】以上のように構成された平面バンドパスフ
ィルタについて、以下その動作を説明する。基本動作は
上記実施の形態1と同じである。本実施の形態の平面バ
ンドパスフィルタは、先端開放スタブを不連続部とする
ことで、平面型フィルタ内の直交共振モード間結合度の
トリミング調整を容易とした構成となっている。レーザ
等を用いたトリミングで不連続部106のスタブ長を短
くすることにより、段間結合度を弱める方向に調整でき
る。
【0033】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態1に示した効果に加えて、不連続部に先端開放
スタブを用いることにより、フィルタの段間結合度が容
易に調整可能な平面型の高周波バンドパスフィルタが構
成できる。
【0034】なお、電磁界的な不連続部とした先端開放
スタブは、平面型共振器内部のどの頂点に設けても同様
の効果が得られる。
【0035】(実施の形態3)図3は本実施の形態にお
ける平面バンドパスフィルタのパターンを示す構成図で
ある。図3において、図1と同じ番号を付したものは、
図1と同じ働きをするものである。図3において図1と
異なるのは、平面型共振器101として円形状のディス
ク共振器を用い、不連続部106をノッチで構成した点
である。
【0036】以上のように構成された平面バンドパスフ
ィルタについて、以下その動作を説明する。基本動作は
上記実施の形態1と同じである。本実施の形態では、平
面型共振器101に円形状の共振器を用いている。方形
形状の共振器では、大きなレベルの信号を入射すると頂
点部分に電流が集中し、無負荷Qが劣化することがある
が、円形状の共振器には尖った部分がないため、電流が
特定部分に集中することはなく、高い無負荷Qを得やす
い。よって、フィルタの通過帯域での損失は小さくな
る。特にパターンの導体に超伝導材料を用いる場合に
は、低損失化の効果が顕著にあらわれる。
【0037】また、方形形状の共振器にミリ波等の高い
周波数の信号を入射した場合、頂点部分から信号が放射
されてしまい、放射損失が顕著化したり、放射電波が他
の回路に悪影響を及ぼすことがあるが、円形状の共振器
の使用により、無負荷Qの劣化や外部回路への影響を防
ぐことができる。
【0038】伝送線路型共振器102、103の開放端
部分での放射等による損失が大きい場合には、開放端部
分の角を丸めたり、開放部分のないリング型の共振器を
用いることで、損失が改善できる。平面型共振器内の直
交した共振モードは、ノッチで形成された不連続部10
6の作用で互いに結合する。結合した直交モードは、そ
れぞれ共振器の外周上で90度離れた結合点107、1
08において伝送線路型共振器102、103に電界結
合し、フィルタの段間結合を形成している。不連続部1
06の位置は、結合点107または結合点108から平
面型共振器101の外周上で45度もしくは135度離
れた箇所に設ければよく、図3では結合点107及び結
合点108から135度離れた箇所にノッチを設けた例
を示している。直交モード間結合度はノッチが深いほど
大きくなる。
【0039】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態1に示した効果に加えて、平面型共振器に円形
状のディスク共振器を用いることで、レベルの大きな信
号やミリ波等の高周波信号に対しても低損失な平面型の
高周波バンドパスフィルタが構成できる。
【0040】(実施の形態4)図4は本実施の形態にお
ける平面バンドパスフィルタのパターンを示す構成図で
ある。図4において、図1と同じ番号を付したものは、
図1と同じ働きをするものである。図4において図1と
異なるのは、不連続部を設けないで、平面型共振器10
1を菱形形状とした点である。
【0041】以上のように構成された平面バンドパスフ
ィルタについて、以下その動作を説明する。基本動作は
上記実施の形態1と同じである。本実施の形態では、平
面型共振器101を菱形とすることにより、2つの直交
共振モードを結合させている。このため不連続部を設け
ることなく4段フィルタを構成している。
【0042】伝送線路型共振器102、103と平面型
共振器101との結合は、1段目と2段目の間及び2段
目と3段目の間で同じであり、たとえば一方が磁界結合
であれば他方も磁界結合させることで、出力を取り出す
ことができる。段間結合は比較的弱い結合であることか
ら、平面型共振器101は、正方形の各頂点を90度か
ら±10度以内程度に変化させた、正方形に近い形状の
菱形となる。
【0043】以上のように、本実施の形態によれば、平
面型共振器に不連続部を設けなくてもフィルタを構成す
ることができ、広範な帯域を実現するとともに、低損失
でスプリアス特性が良好な平面型のバンドパスフィルタ
が実現できる。
【0044】なお、平面型共振器を楕円形状とし、2つ
の伝送線路型共振器を、楕円形状の平面型共振器の外周
が長軸及び短軸と交差する箇所に対してそれぞれ電磁界
結合させても4段フィルタが構成できる。この構成で
は、楕円の扁平率が段間結合を決定し、扁平率が高いほ
ど結合は強くなるが、段間結合は比較的弱いため、実際
には扁平率は1に近く、ほぼ円形状となる。楕円の場
合、外周部分に尖った部分がないことから、レベルの大
きな信号やミリ波等の高周波信号に対しても低損失なフ
ィルタが構成できる。
【0045】(実施の形態5)図5は本実施の形態にお
ける平面バンドパスフィルタのパターンを示す構成図で
ある。図5において、図1と同じ番号を付したものは、
図1と同じ働きをするものである。図5において図1と
異なる点は、平面型共振器101を長方形とし、伝送線
路型共振器102、103を、平面型共振器101の対
向する辺にそれぞれ平行に隣接するよう配置した点と、
不連続部を平面型共振器内に設けていない点である。
【0046】以上のように構成された平面バンドパスフ
ィルタについて、以下その動作を説明する。基本動作は
上記実施の形態1と同じである。長方形形状の平面型共
振器101は、フィルタの中心周波数で基本共振する。
本実施の形態では、平面型共振器101に不連続部を設
けていないため、デュアルモード動作はしていない。よ
って図5では、3段のバンドパスフィルタが構成されて
いる。フィルタの段間結合は、各共振器間の間隔及び相
対位置により変化する。伝送線路型共振器と平面型共振
器の結合は、1段目と2段目の間及び2段目と3段目の
間で同じであり、一方が磁界結合であれば他方も磁界結
合である。伝送線路型共振器102、103は、平面型
共振器101の対向する辺にそれぞれ平行に隣接するよ
う配置されているため、入出力伝送線路104、105
は同じ方向に取り出すことができる。
【0047】以上のように、本実施の形態によれば、広
範な帯域を実現し、低損失でスプリアス特性が良好な平
面型の高周波バンドパスフィルタが実現できる。
【0048】なお、図5では平面型共振器101として
長方形の例を示したが、正方形であっても同様の効果が
得られることは言うまでもない。また、平面型共振器を
円形とした場合、外周上で180度離れた箇所で、伝送
線路型共振器と平面型共振器とを電界または磁界結合で
同様に結合させれば、3段のフィルタが構成できる。
【0049】(実施の形態6)図6は本実施の形態にお
ける平面バンドパスフィルタのパターンを示す構成図で
ある。図6において、図1と同じ番号を付したものは、
図1と同じ働きをするものである。図6において図1と
異なるのは、平面型共振器を複数用いて多段フィルタを
構成した点である。
【0050】以上のように構成された平面バンドパスフ
ィルタについて、以下その動作を説明する。基本動作は
上記実施の形態1と同じである。本実施の形態では、各
々に不連続部106A、106Bを有し、デュアルモー
ド動作する平面型共振器101A、101Bを、伝送線
路型共振器102、103が直接結合しない共振モード
どうしが互いに結合するように配置することで、6段の
バンドパスフィルタを構成している。電界結合か磁界結
合かといった結合の種類は、図6における各共振器間の
段間結合では全て同じである。図6では、2つの伝送線
路型共振器とデュアルモード動作する2つの平面型共振
器を結合させて、計6段の共振器による平面バンドパス
フィルタを構成している。
【0051】以上のように、本実施の形態によれば、平
面型共振器を複数具備し、前記平面型共振器間が電磁界
的に結合するように配置することで、広範な帯域を実現
し、低損失でスプリアス特性が良好な、多段構成の平面
型の高周波バンドパスフィルタが構成できる。
【0052】なお、本実施の形態では、正方形形状のデ
ュアルモード動作する平面型共振器を用いた例を示した
が、円形や菱形形状といった他の形状の平面型共振器
や、デュアルモード動作しない平面型共振器を複数用い
ても同様に実現可能である。また、図6において不連続
部は平面型共振器の他の頂点に設けてもよい。また、平
面型共振器は3つ以上を用いて構成してもよいことは言
うまでもない。
【0053】(実施の形態7)図7は本実施の形態にお
ける平面バンドパスフィルタのパターンを示す構成図で
ある。図7において、図1と同じ番号を付したものは、
図1と同じ働きをするものである。図7において図1と
異なる点は、2分の1波長型の伝送線路型共振器10
2、103の開放端部分の線路幅と中心部分の線路幅が
異なっている点である。
【0054】以上のように構成された平面バンドパスフ
ィルタについて、以下その動作を説明する。基本動作は
実施の形態1と同じである。本実施の形態では、伝送線
路型共振器102、103の線路幅を変化させること
で、中心部分と開放端部分の線路の特性インピーダンス
をステップ状に変化させている。伝送線路型共振器10
2、103のTEMモードのスプリアス共振周波数は、
開放端部と中心部分の特性インピーダンス比により変化
することから、平面型共振器のスプリアス共振周波数と
一致しないように調整することが可能となり、フィルタ
全体のスプリアス特性を改善できる。最も基本周波数に
近接した伝送線路型共振器のスプリアス共振周波数は、
2分の1波長タイプの場合、開放端部分の特性インピー
ダンスを中心部分に比べて低くすると、基本周波数の2
倍よりも高くなり、中心部分の特性インピーダンスを低
くすると、スプリアス共振周波数は低くなる。
【0055】また、開放端部分の特性インピーダンスを
中心部分に対して低くすることにより、伝送線路型共振
器の長さは短くなり、フィルタ全体を小形化できるとい
う効果もある。
【0056】以上のように、本実施の形態によれば、平
面型共振器と伝送線路型共振器のスプリアス共振周波数
が近接してしまう場合でも、伝送線路型共振器の特性イ
ンピーダンスを一部分異ならせることによって、フィル
タのスプリアス特性が改善でき、かつ広範な帯域を実現
し、低損失な平面型の高周波バンドパスフィルタが構成
できる。
【0057】なお、本実施の形態では、伝送線路型共振
器に両端開放の2分の1波長共振器を用いた例を示した
が、一端開放、他端短絡の4分の1波長共振器を用いて
も同様の効果が得られる。4分の1波長タイプの場合、
開放端部分の特性インピーダンスを短絡端側に比べて低
くすると、スプリアス共振周波数は基本周波数の3倍よ
りも高くなり、短絡端部分の特性インピーダンスを低く
すると、スプリアス共振周波数は低くなる。前記4分の
1波長共振器では、開放端部分の特性インピーダンスを
短絡端側に比べて低くすることにより、共振器長を短く
できる。また、線路幅を変化させて特性インピーダンス
異ならせた例を示したが、基板厚さや誘電率を変化させ
て、異なる特性インピーダンスを実現してもよいことは
言うまでもない。
【0058】なお、すべての実施の形態において、入出
力伝送線路はストリップ線路である例を示したが、コプ
レナ線路等の平面構成で高周波信号を伝送する他の構成
の線路でもよい。
【0059】また、すべての実施の形態において、伝送
線路型共振器と平面型共振器は、誘電体基板に挟まれた
トリプレート構造内に形成しても良く、あるいは、誘電
体基板上にパターン形成したストリップ構造またはマイ
クロストリップ構造としても良い。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、入出力
伝送線路とタップ結合した伝送線路型共振器をフィルタ
の入出力段に用い、正方形、菱形、長方形、円、楕円等
の形状の平面型共振器をフィルタの段間に用いることに
より、一平面上にパターンのみで構成された低損失な高
周波フィルタが実現可能である。また、伝送線路型共振
器と平面型共振器の組み合わせの効果により、良好なス
プリアス特性が得られる。さらに、入出力結合は伝送線
路型共振器に対するタップ結合であることから、設計が
容易で、広範な外部Q値をパターンのみで実現でき、狭
帯域から広帯域まで広範な帯域特性が実現可能な構成の
平面バンドパスフィルタが提供できる。本発明は全て一
平面上に形成可能な高周波フィルタであり、マイクロ波
やミリ波帯のMIC、MMIC内部に構成するフィルタ
としても適している。本発明の平面バンドパスフィルタ
は、特に無線装置におけるUHF帯、マイクロ波帯から
ミリ波帯にかけての高周波回路において、フィルタ損失
の低減による他の部品への負担軽減、感度向上といっ
た、高性能化、及び回路全体の小形、低背化に寄与する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における平面バンドパス
フィルタのパターンを示す構成図
【図2】本発明の一実施の形態における平面バンドパス
フィルタのパターンを示す構成図
【図3】本発明の一実施の形態における平面バンドパス
フィルタのパターンを示す構成図
【図4】本発明の一実施の形態における平面バンドパス
フィルタのパターンを示す構成図
【図5】本発明の一実施の形態における平面バンドパス
フィルタのパターンを示す構成図
【図6】本発明の一実施の形態における平面バンドパス
フィルタのパターンを示す構成図
【図7】本発明の一実施の形態における平面バンドパス
フィルタのパターンを示す構成図
【図8】従来の側結合型高周波バンドパスフィルタのパ
ターンを示す構成図
【符号の説明】
101、101A、101B 平面型共振器 102、103 伝送線路型共振器 104、105 入出力伝送線路 106、106A、106B 不連続部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線路形状の2つの伝送線路型共振器と、
    無負荷Qの高い平面型共振器と、前記伝送線路型共振器
    と前記平面型共振器により構成される多段フィルタへの
    信号の入出力を行う2つの入出力伝送線路を具備し、前
    記伝送線路型共振器と前記平面型共振器はフィルタの中
    心周波数とほぼ同じ周波数で共振し、前記伝送線路型共
    振器は前記多段フィルタの初段及び最終段の共振器とし
    て用いられ、前記平面型共振器は前記多段フィルタの初
    段及び最終段以外の段間の共振器として用いられ、前記
    伝送線路型共振器と前記平面型共振器は電界結合または
    磁界結合し、前記多段フィルタの入出力結合は前記入出
    力伝送線路と前記伝送線路型共振器との間のタップ結合
    により実現されていることを特徴とする平面バンドパス
    フィルタ。
  2. 【請求項2】 平面型共振器は正方形形状で、前記平面
    型共振器の1つの頂点に電磁界的な不連続部を具備し、
    前記平面型共振器の直交した基本共振モード間が結合し
    てデュアルモード動作していることを特徴とする請求項
    1記載の平面バンドパスフィルタ。
  3. 【請求項3】 2つの伝送線路型共振器は平面型共振器
    の隣り合う2つの辺に隣接して配置され、2つの前記伝
    送線路型共振器と前記平面型共振器は同様に電界または
    磁界結合していることを特徴とする請求項2記載の平面
    バンドパスフィルタ。
  4. 【請求項4】 平面型共振器は円形状で、前記平面型共
    振器の外周上で互いに90度離れた第1及び第2の結合
    点と、前記平面型共振器の直交した基本共振モード間を
    結合する電磁界的な不連続部を具備し、前記不連続部は
    前記第1または第2の結合点から前記平面型共振器の外
    周上で45度または135度離れた箇所に設けられ、2
    つの伝送線路型共振器は前記平面型共振器と前記第1及
    び第2の結合点において同様に電界または磁界結合して
    いることを特徴とする請求項1記載の平面バンドパスフ
    ィルタ。
  5. 【請求項5】 電磁界的な不連続部は正方形形状である
    平面型共振器の頂点部分の角をおとすことにより実現さ
    れていることを特徴とする請求項2または3記載の平面
    バンドパスフィルタ。
  6. 【請求項6】 電磁界的な不連続部は平面型共振器にノ
    ッチを設けることにより実現されていることを特徴とす
    る請求項2から4のいずれかに記載の平面バンドパスフ
    ィルタ。
  7. 【請求項7】 電磁界的な不連続部は平面型共振器に先
    端開放スタブを設けることにより実現されていることを
    特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の平面バン
    ドパスフィルタ。
  8. 【請求項8】 平面型共振器は菱形形状で、前記平面型
    共振器の直交した基本共振モード間が結合してデュアル
    モード動作し、2つの伝送線路型共振器は前記平面型共
    振器の隣り合う2つの辺に隣接して配置され、2つの前
    記伝送線路型共振器と前記平面型共振器は同様に電界ま
    たは磁界結合していることを特徴とする請求項1記載の
    平面バンドパスフィルタ。
  9. 【請求項9】 平面型共振器は楕円形状で、前記平面型
    共振器の外周が楕円の長軸及び短軸と交差する箇所にお
    いて、2つの伝送線路型共振器と前記平面型共振器は同
    様に電界または磁界結合していることを特徴とする請求
    項1記載の平面バンドパスフィルタ。
  10. 【請求項10】 平面型共振器は円形状で、前記平面型
    共振器の外周上で180度離れた2つの箇所において、
    2つの伝送線路型共振器と前記平面型共振器は同様に電
    界または磁界結合していることを特徴とする請求項1記
    載の平面バンドパスフィルタ。
  11. 【請求項11】 平面型共振器は長方形形状で、2つの
    伝送線路型共振器は前記平面型共振器の対向する2つの
    辺に隣接して配置され、2つの前記伝送線路型共振器と
    前記平面型共振器は同様に電界または磁界結合している
    ことを特徴とする請求項1記載の平面バンドパスフィル
    タ。
  12. 【請求項12】 平面型共振器を2つ以上具備し、前記
    平面型共振器が従属に電界結合または磁界結合して4段
    以上のフィルタを構成していることを特徴とする請求項
    1から11のいずれかに記載の平面バンドパスフィル
    タ。
  13. 【請求項13】 伝送線路型共振器は両端開放の2分の
    1波長型の共振器であることを特徴とする請求項1から
    12のいずれかに記載の平面バンドパスフィルタ。
  14. 【請求項14】 伝送線路型共振器の開放端部分の特性
    インピーダンスは中心部分の特性インピーダンスと異な
    っていることを特徴とする請求項13記載の平面バンド
    パスフィルタ。
  15. 【請求項15】 伝送線路型共振器は一端開放、他端短
    絡の4分の1波長型の共振器であることを特徴とする請
    求項1から12のいずれかに記載の平面バンドパスフィ
    ルタ。
  16. 【請求項16】 伝送線路型共振器の開放端部分の特性
    インピーダンスは短絡端部分の特性インピーダンスと異
    なっていることを特徴とする請求項15記載の平面バン
    ドパスフィルタ。
  17. 【請求項17】 伝送線路型共振器の開放端部分の特性
    インピーダンスは他の部分に比べて低いことを特徴とす
    る請求項13または16記載の平面バンドパスフィル
    タ。
  18. 【請求項18】 伝送線路型共振器はリング形状の1波
    長型の共振器であり、前記伝送線路型共振器の線路の一
    部分が平面型共振器と隣接して配置され前記平面型共振
    器と電磁界結合していることを特徴とする請求項1から
    12のいずれかに記載の平面バンドパスフィルタ。
  19. 【請求項19】 伝送線路型共振器と平面型共振器は誘
    電体基板に挟まれたトリプレート構造内に形成されたこ
    とを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の平
    面バンドパスフィルタ。
  20. 【請求項20】 伝送線路型共振器と平面型共振器は誘
    電体基板上にパターンで形成されたマイクロストリップ
    構造であることを特徴とする請求項1から18のいずれ
    かに記載の平面バンドパスフィルタ。
JP33052196A 1996-12-11 1996-12-11 平面バンドパスフィルタ Expired - Fee Related JP3277834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33052196A JP3277834B2 (ja) 1996-12-11 1996-12-11 平面バンドパスフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33052196A JP3277834B2 (ja) 1996-12-11 1996-12-11 平面バンドパスフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10173405A true JPH10173405A (ja) 1998-06-26
JP3277834B2 JP3277834B2 (ja) 2002-04-22

Family

ID=18233568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33052196A Expired - Fee Related JP3277834B2 (ja) 1996-12-11 1996-12-11 平面バンドパスフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3277834B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1134833A2 (en) * 2000-03-13 2001-09-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method for adjusting frequency of attenuation pole of dual-mode band pass filter
JP2001332905A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Murata Mfg Co Ltd デュアルモード・バンドパスフィルタ
JP2008295024A (ja) * 2007-04-25 2008-12-04 Fujitsu Ltd 高周波フィルタ
US7558608B2 (en) 2004-09-29 2009-07-07 Fujitsu Limited Superconducting device, fabrication method thereof, and filter adjusting method
US7970447B2 (en) 2007-04-25 2011-06-28 Fujitsu Limited High frequency filter having a solid circular shape resonance pattern with multiple input/output ports and an inter-port waveguide connecting corresponding output and input ports
JP2020057920A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 Tdk株式会社 バンドパスフィルタ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009013406A1 (de) * 2008-03-31 2009-10-01 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg Reibbelag

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1134833A2 (en) * 2000-03-13 2001-09-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method for adjusting frequency of attenuation pole of dual-mode band pass filter
EP1134833A3 (en) * 2000-03-13 2003-02-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method for adjusting frequency of attenuation pole of dual-mode band pass filter
US6812813B2 (en) 2000-03-13 2004-11-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method for adjusting frequency of attenuation pole of dual-mode band pass filter
JP2001332905A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Murata Mfg Co Ltd デュアルモード・バンドパスフィルタ
US7558608B2 (en) 2004-09-29 2009-07-07 Fujitsu Limited Superconducting device, fabrication method thereof, and filter adjusting method
US7904129B2 (en) 2004-09-29 2011-03-08 Fujitsu Limited Superconducting device with a disk shape resonator pattern that is adjustable in bandwidth
JP2008295024A (ja) * 2007-04-25 2008-12-04 Fujitsu Ltd 高周波フィルタ
US7970447B2 (en) 2007-04-25 2011-06-28 Fujitsu Limited High frequency filter having a solid circular shape resonance pattern with multiple input/output ports and an inter-port waveguide connecting corresponding output and input ports
JP2020057920A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 Tdk株式会社 バンドパスフィルタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3277834B2 (ja) 2002-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7397330B2 (en) Filter and radio communication device using the same
US8284001B2 (en) Differential filtering device with coplanar coupled resonators and filtering antenna furnished with such a device
US6122533A (en) Superconductive planar radio frequency filter having resonators with folded legs
JP3440909B2 (ja) 誘電体共振器、インダクタ、キャパシタ、誘電体フィルタ、発振器、誘電体デュプレクサおよび通信装置
JP3304724B2 (ja) デュアルモードフィルタ
Xiao et al. Novel compact microstrip square ring bandpass filters
US6823201B2 (en) Superconducting microstrip filter having current density reduction parts
JP4426931B2 (ja) コプレーナフィルタ及びその形成方法
JP3277834B2 (ja) 平面バンドパスフィルタ
JP2000357903A (ja) 平面型フィルタ
Xiao et al. Novel compact split ring stepped-impedance resonator (SIR) bandpass filters with transmission zeros
JP3048509B2 (ja) 高周波回路素子
KR100726329B1 (ko) λ/4 전송선로를 이용한 대역 통과 필터
JPH09162610A (ja) デュアルモード共振器
US7274273B2 (en) Dielectric resonator device, dielectric filter, duplexer, and high-frequency communication apparatus
US6184758B1 (en) Dielectric resonator formed by polygonal openings in a dielectric substrate, and a filter, duplexer, and communication apparatus using same
US20020039059A1 (en) Dual mode band pass filter
JP3518249B2 (ja) 高周波回路素子
JPH06101643B2 (ja) 帯域通過フイルタ
JP2765396B2 (ja) ストリップ線路フィルタ及びマイクロストリップ線路フィルタ
JP2888027B2 (ja) ストリップ線路ループ共振器フィルタ
JP3307044B2 (ja) 誘電体共振器およびその入出力結合回路
JP2001358501A (ja) ストリップ線路フィルタ
JP2000209002A (ja) デュアルモ―ドフィルタ
JP3750420B2 (ja) 平面フィルタおよびそれを用いたデュプレクサおよびそれらを用いた高周波モジュールおよびそれを用いた通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080215

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090215

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100215

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees