JPH10173267A - 光ファイバ増幅装置 - Google Patents

光ファイバ増幅装置

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JPH10173267A
JPH10173267A JP33108896A JP33108896A JPH10173267A JP H10173267 A JPH10173267 A JP H10173267A JP 33108896 A JP33108896 A JP 33108896A JP 33108896 A JP33108896 A JP 33108896A JP H10173267 A JPH10173267 A JP H10173267A
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JP
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optical fiber
light
signal
optical
intensity
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Seiji Maruo
成司 丸尾
Tatsuya Sugita
辰哉 杉田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅された信号光の特性変化についての補正
が可能で、光伝送特性の精度保持が充分に得られるよう
にした光ファイバ増幅装置を提供すること。 【解決手段】 希土類元素ドープ光ファイバ104に、
前方励起光fと後方励起光rを入射して双方向励起方式
で動作する光ファイバ増幅装置100において、PD
(光検出素子)113と通信特性判定回路114、フィー
ドバック制御回路115からなるフィードバック系を設
け、これにより増幅された信号光Aの物理的状態(例え
ば、強度、ノイズレベル、波長分布など)を検出し、こ
の検出結果に応じて駆動電流制御回路112により、前
方励起光源110と後方励起光源111を独立に制御
し、前方励起光fの強度と後方励起光rの強度とを独立
に制御するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類元素の内、
主としてエルビウムが添加された光ファイバを用いて信
号光を増幅する光ファイバ増幅装置に係り、光通信シス
テムにおける光信号の減衰補償用に好適な光増幅装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、光ファイバ増幅装置は、
希土類元素が添加(ドープ)された光ファイバを用い、こ
の光ファイバ中に、信号光と励起光を一緒に通過させる
ことにより、出力として増幅された信号光が得られると
いう現象を利用して、光を直接増幅するようにした装置
である。
【0003】そして、この光ファイバ増幅装置は、例え
ば半導体レーザを用いた半導体増幅器に比較して、偏波
依存性が少ない、伝送用光ファイバとの結合損失が小さ
い、温度特性が優れている、増幅可能波長域が広い、な
どの特徴を有しており、これからの光通信システムの構
築に際して極めて有用なものとなるものと考えられ、活
発な開発、提案がなされている。
【0004】特に近年は、光ファイバに添加すべき希土
類元素として、エルビウム(Er)を用いた光ファイバ増
幅装置(EDFA:Erbium-Doped Fiber Amplifier)の研
究開発が積極的に行なわれている。
【0005】ところで、この光ファイバ増幅装置では、
それにより得られる光増幅作用の大きさ、つまり光増幅
率は、或る範囲までは、励起光の強度にほぼ依存する。
そこで、増幅された出力光のレベルの安定化を図るた
め、出力光のレベルを検出し、この検出結果に応じて励
起光の強度を制御するというフィードバック制御を適用
することが、例えば特開昭8−95096号公報などに
より提案されている。
【0006】図7は、フィードバック制御による出力自
動安定化機能を備えた従来技術による光ファイバ増幅装
置200を示したもので、入力コネクタ101から入射
された信号光は、アイソレータ102、合波用カプラ1
03、希土類元素添加光ファイバ104、アイソレータ
106、バンドパスフィルタ107、それに分岐用カプ
ラ108を通って出力コネクタ109から出力されるよ
うに構成してある。
【0007】一方、合波用カプラ103には、レーザか
らなる励起用光源110から発生された励起光が供給さ
れていて、ここで信号光に合流され、一緒に希土類元素
添加光ファイバ104を通過し、この光ファイバ内の通
過中に増幅機能が得られ、増幅された信号光が出力コネ
クタ109から出力光として得られることになる。
【0008】ここで分岐用カプラ108が、上記した出
力自動安定化機能のためのもので、まず、ここで増幅さ
れた出力光の一部を取出し、PD(photo ditector:光
検出素子)113で出力光の強度を表す電気信号に変換
(O/E変換)し、この信号をフィードバック制御回路2
02に供給する。
【0009】そして、このフィードバック制御回路20
2により駆動電流制御回路201を制御し、これにより
励起用光源110から出力される励起光の強度が制御さ
れ、これにより励起用光源110から発生される励起光
の強度が、出力光のレベルに応じて制御されることによ
るフィードバック制御が得られることになり、出力光量
を一定に制御することができる。
【0010】ところで、この図7の従来技術による光フ
ァイバ増幅装置200では、光ファイバの励起方式が前
方励起方式、すなわち、光ファイバ104の入力側に合
波用カプラ103を設け、これから励起光が光ファイバ
104に合流されるようになっているが、反対に、図8
に示すように、光ファイバ104の出力側に合波用カプ
ラ104を設け、これから励起光を注入する、いわゆる
後方励起方式の光ファイバ増幅装置210も知られてい
る。
【0011】ここで、111が後方励起用の励起光源
で、フィードバック制御回路202と駆動電流制御回路
201を介してフィードバック制御される点は、図7の
前方励起方式のときと同じである。
【0012】そして、さらに、これら前方励起方式と後
方励起方式を組合せた双方向励起方式の光ファイバ増幅
装置も、また従来から知られており、これらは、何れも
光通信システムにおける光信号の増幅用として広く用い
られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、温度
変化などの環境変化や、素子の経時劣化などについて配
慮がされておらず、光伝送特性の精度保持の点で問題が
あった。すなわち、上記従来技術では、出力自動安定化
機能を備え、出力光量を一定に制御することはできる
が、増幅された信号光の特性変化については何も配慮が
されておらず、この特性変化については、そのまま出力
光に残ってしまうので、光伝送特性を高精度に保持でき
なくなってしまうのである。
【0014】本発明の目的は、増幅された信号光の特性
変化についての補正が可能で、光伝送特性の精度保持が
充分に得られるようにした光ファイバ増幅装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、希土類元素
が添加された光ファイバに前方励起光と後方励起光を入
射して双方向励起方式で動作する光ファイバ増幅装置に
おいて、増幅された出力光の物理的状態(例えば、強
度、ノイズレベル、波長分布など)を検出し、この検出
結果に応じて前方励起光の強度と後方励起光の強度とを
独立に制御するようにして達成される。
【0016】前方励起方式と後方励起方式は、光量、ノ
イズ、波長変位の補正に対して一長一短があり、前方励
起方式はノイズに強く、後方励起方式は高利得増幅に強
い。従って、両者を最適に組み合わせて制御することに
より、高精度の通信に必要な光増幅を得ることができ
る。
【0017】すなわち、光信号の強度、ノイズレベル、
波長などの物理的性質が変化すると、それに依存して通
信精度が低下する。そこで、この光信号の物理的性質の
変化を検出し、ノイズが多くなったら前方励起光の強度
を相対的に上げ、利得が低下したときには後方励起光の
強度を相対的に上げるように、フィードバック制御して
やれば、物理的性質の変化による影響が抑えられるの
で、通信精度を向上できることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図示の実
施形態により詳細に説明する。図1は、本発明の一実施
形態による光ファイバ増幅装置100で、図示のよう
に、入力コネクタ101から入力された信号光Sは、ア
イソレータ102から合波用カプラ103、希土類元素
ドープ光ファイバ104、合波用カプラ105、アイソ
レータ106、バンドパスフィルタ107、それに分岐
用カプラ108を通って出力コネクタ109にまで通過
して行く。
【0019】また、励起光源110から発生されている
前方励起光fは、合波用カプラ103で信号光に合波さ
れて光ファイバ104に前方から入射し、励起光源11
1から発生されている後方励起光rは、合波用カプラ1
05で信号光に合波されて光ファイバ104に後方から
入射する。この結果、信号光Sは、希土類元素ドープ光
ファイバ104を通過する間に、双方向励起方式による
増幅作用を受け、増幅された信号光Aが出力コネクタ1
09から出力光AOとして得られることになる。
【0020】次に、図1において、112は駆動電流制
御回路で、励起用光源110、111は、それぞれ駆動
電流制御回路112により独立に制御され、これにより
前方励起光fの強度と後方励起光rの強度も独立に制御
されるようになっている。また、114は通信特性判定
回路、115はフィードバック制御回路で、駆動電流制
御回路112は、分岐用カプラ108で信号光Aから分
岐された光をPD113でO/E変換した信号Xによ
り、通信特性判定回路114とフィードバック制御回路
115を介してフィードバック制御されるようになって
いる。
【0021】まず、通信特性判定回路114は、図2に
示すように、ゲイン変動判定回路114Aと、ノイズ変
動判定回路114B、それに波長変動判定回路114C
で構成されている。ゲイン変動判定回路114Aは、P
D113でO/E変換された信号Xを入力し、信号光A
のレベル変動を判定し、光強度情報YG を出力する働き
をするもので、具体的には、信号Xをプリ・メインアン
プによりアナログ増幅した後、ディジタル信号に変換
し、ディジタルの光強度情報YG を得るのである。
【0022】ノイズ変動判定回路114Bは、信号光A
のノイズレベルの変動を判定し、S/N比情報YN を出
力する働きをするもので、具体的には、信号Xをプリ・
メインアンプによりアナログ増幅した後、ディジタル信
号に変換し、このディジタル信号の信号レベルとノイズ
レベルを計算して、ディジタルのS/N比情報YN を得
るのである。
【0023】波長変動判定回路114Cは、信号光Aの
波長の変動を判定し、波長変動情報YW を出力する働き
をするもので、具体的には、具体的には、信号Xをプリ
・メインアンプによりアナログ増幅した後、ディジタル
信号に変換し、このディジタル信号のゲイン変動に対す
る受光感度特性が、波長により異なることを利用し、こ
のことを、予め記憶してある情報との比較により実行
し、ディジタルの波長変動情報YW を得るのである。
【0024】このようにして得た光強度情報YG 、S/
N比情報YN 、それに波長変動情報YW は、変動情報Y
としてフィードバック制御回路115に供給される。次
に、フィードバック制御回路115は、図3に示すよう
に、通信特性/フィードバック情報変換部115Aと、
前側駆動電流情報生成回路115B、それに後側駆動電
流情報生成回路115Cで構成されている。
【0025】通信特性/フィードバック情報変換部11
5Aは、通信特性判定回路114から供給される変動情
報Yを入力し、この情報により、前側駆動電流情報生成
回路115Bと後側駆動電流情報生成回路115Cか
ら、前方励起光源110と後方励起光源111の動作を
決定するのに必要な制御信号ZF 、ZR を発生させる働
きをする。
【0026】このとき、制御信号ZF は、前方励起光源
110から発生される前方励起光の強度(光量)を制御
し、制御信号ZR は、後方励起光源111から発生され
後方励起光の強度を制御する。
【0027】従って、制御信号ZF を大きくすれば、前
方励起方式による光増幅作用が大きくなり、制御信号Z
R を大きくすれば、後方励起方式による光増幅作用が大
きくなることになり、結局、制御信号ZF と制御信号Z
R により、前方励起方式によるノイズに強い光増幅作用
と、後方励起方式による光量増幅に強い光増幅作用とを
独立に制御できることになる。
【0028】そこで、通信特性/フィードバック情報変
換部115Aは、具体的には、次の通りの動作を行な
う。 必要とされている信号特性に対して、信号レベルは
低く、ノイズレベルが高い場合 制御信号ZF と制御信号ZR の双方を大きくし、全体と
しては励起光量を上げる制御が得られるようにする。そ
して、これと共に、制御信号ZF の方を、制御信号ZR
よりも相対的に大きくし、ノイズに強い前方励起方式に
よる動作をメイン(例えば70%)とし、光量増幅に強い
後方励起方式による動作は相対的に抑えられる(例えば
30%)ようにする。
【0029】 必要とされている信号特性に対して、
信号レベルは低く、ノイズレベルも低い場合 制御信号ZF と制御信号ZR の双方を大きくし、全体と
しては励起光量を上げる制御が得られるようにする。そ
して、これと共に、制御信号ZR の方を、制御信号ZF
よりも相対的に大きくし、光量増幅に強い後方励起方式
による動作をメイン(例えば80%)とし、ノイズに強い
前方励起方式による動作は相対的に抑えられる(例えば
20%)ようにする。
【0030】 必要とされている信号特性に対して、
信号レベルもノイズレベルも高い場合 制御信号ZF と制御信号ZR の双方を小さくし、全体と
しては励起光量が低下する制御が得られるようにする。
そして、これと共に、制御信号ZF の方を、制御信号Z
R よりも相対的に大きくし、ノイズに強い前方励起方式
による動作をメイン(例えば70%)とし、光量増幅に強
い後方励起方式による動作は相対的に抑えられる(例え
ば30%)ようにする。
【0031】 必要とされている信号特性に対して、
信号レベルは低く、ノイズレベルは高い場合 制御信号ZF と制御信号ZR の双方を大きくし、全体と
しては励起光量を上げる制御が得られるようにする。そ
して、これと共に、制御信号ZR の方を、制御信号ZF
よりも相対的に大きくし、光量増幅に強い後方励起方式
による動作をメイン(例えば80%)とし、ノイズに強い
前方励起方式による動作は相対的に抑えられる(例えば
20%)ようにする。
【0032】このときの通信特性/フィードバック情報
変換部115Aでの情報の作成処理としては、通信特性
判定回路114から送られてくる変動情報Yにより、予
め用意してある所定のテーブルを検索して求める方法、
或いは、変動情報Yの所定の関数として演算により決定
する方法などを用いればよく、これによれば、テーブル
検索や関数による演算処理といった簡易な手段で済むた
め、ハード負荷をそれほど大きくする必要がないという
効果が得られる。
【0033】こうして通信特性/フィードバック情報変
換部115Aで決定された情報は、前側駆動電流生成回
路115Bと後側駆動電流生成回路115Cに入力さ
れ、実際に光源を駆動するのに必要な電流情報、すなわ
ち制御信号ZF と制御信号ZRが生成され、そして、こ
れらの情報は駆動電流制御回路112に供給される。
【0034】次に、駆動電流制御回路112は、図4に
示すように、駆動電流決定回路112A、112Bと、
励起光源駆動回路112C、112D、励起光源APC
回路112E、112Fで構成されている。なお、ここ
で、APCとは、オートマチック・パワー・コントロー
ルの略である。
【0035】駆動電流決定回路112A、112Bは、
それぞれ制御信号ZF 、ZR に基づいて駆動電流を決定
し、決定した電流値を励起光源駆動回路112C、11
2Dに供給し、これにより、励起光源駆動回路112
C、112Dは、所定の駆動電流を前方と後方の各励起
光源110、111に供給し、所定の強度の前方励起光
fと、同じく所定の強度の後方励起光rが発生されるよ
うに動作する。
【0036】ところで、この実施形態では、励起光源1
10、111として、パワーモニタ用の検出器PD(図
示されていない)が設けてあるものが使用されており、
それぞれから、前方励起光fの強度を表わす信号PDF
と、後方励起光rの強度を表わす信号PDRが取り出さ
れ、各励起光源APC回路112E、112Fに入力さ
れるようになっている。
【0037】そして、これら励起光源APC回路112
E、112Fから、各励起光の強度を表わす信号が各駆
動電流決定回路112A、112Bに供給され、これに
より各励起光源110、111の駆動電流が、実際の励
起光強度に応じて最終的に決定されるようになってお
り、このように、励起光源APC回路112E、112
Fを同時に働かせることにより、より高精度でリアルタ
イムでの補正制御を得ることができるようにしてある。
【0038】従って、この実施形態によれば、光信号の
物理的性質変化が変化し、ノイズが多くなったら前方励
起光の強度を相対的に上げ、利得が低下したときには後
方励起光の強度を相対的に上げるというフィードバック
制御が得られるので、物理的性質の変化による影響が抑
えられ、通信精度を向上させることができる。
【0039】次に、波長変動情報YW による補正動作に
ついて説明すると、このため、この実施形態では、光フ
ァイバ104として、図5に示すバンドル型光ファイバ
300が用いられている。
【0040】このバンドル型光ファイバ300は、同一
のクラッド301内に、更にクラッド302とコア30
3からなる複数本の光ファイバを持っているものである
が、更にここでは、複数のコア303は、それぞれ増幅
波長感度を異にするように、異なった希土類元素をそれ
ぞれ添加したものが用いられている。
【0041】周知のように、光ファイバ増幅装置では、
その光ファイバに添加された希土類元素により、効率的
に増幅される光の波長を異にする。換言すれば、添加す
べき希土類元素を選ぶことにより、最大光増幅度が得ら
れる波長を任意に変えられることになる。
【0042】そこで、光信号に起こり得る波長変動領域
(波長ドリフト領域)全体をカバーして、短波長側から長
波長側までのそれぞれに最大光増幅度を有するように、
異なった希土類元素を添加した複数本のクラッド302
とコア303からなる光ファイバをバンドル型光ファイ
バ300に設けておき、前方励起光fは短波長側の光フ
ァイバに主として入射し、後方励起光rは長波長側の光
ファイバに主として入射するように、各励起光源11
0、111と光ファイバ104との結合状態を調整して
おく。
【0043】そして、増幅された信号光Aの波長分布が
長波長側に変位したときには、前方励起光fの強度を相
対的に上げ、反対に、短波長側に変位したときには、後
方励起光rの強度を上げるように、通信特性/フィード
バック情報変換部115Aにより制御するのである。
【0044】この実施形態によれば、光ファイバと各励
起光源との結合状態をずらすなどの手法により調節して
おけば良く、この結果、単純に初期の位置調整で済むた
め、簡単な構成で充分な性能を容易に得ることができ
る。なお、以上は、スタチックな手法による実施形態で
あるが、フィードバック制御をかけて、結合状態をダイ
ナミックに制御するようにしても良い。
【0045】次に、図6は、本発明による光ファイバ増
幅装置を双方向通信に応用した場合の一実施形態例であ
る。この図6の双方向光ファイバ増幅装置600は、基
本的には、2個のカプラ601、602を用いて、入出
力端で上り(図では右方向)と下り(同、左方向)に光路を
分け、それぞれの光路に、それぞれ図1に示した光ファ
イバ増幅装置100を設けたもので、図において、上側
が上り用で、下側が下り用であり、従って、当然、下側
の光ファイバ増幅装置は、上側とは左右反対になってい
る。
【0046】そして、この図6の実施形態は、簡易な回
路構成ながら充分な性能を備えており、このため、例え
ばNTTなどで進められているFTTHにマッチし、将
来における拡張性が大きく期待できるものである。
【0047】ところで、この図6の実施形態では、カプ
ラ601、602で分波を行ない、上りと下りに光路を
分けるので、このとき、これらのカプラ601、602
として、一般に用いられている3dBカプラを用いたと
すれば、こここで50%の光量ロスが生じてしまうこと
にとなる。従って、この実施形態の適用に際しては、カ
プラ601、602として、分岐ロスの少ない設計のカ
プラを用いるのが望ましい。
【0048】また、適用対象となる双方向通信システム
が、上りと下りに異なった波長の光を用いる方式であっ
た場合(例えば、1.3μmと1.55μm)は、バンド
パスフィルタ、プリズム分離方式を用いるのが効果的で
ある。
【0049】また、この図6の実施形態の場合、励起光
の波長としては、例えば0.9μm〜1.1μm、或い
は1.45μm〜1.49μmが用いられる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、高精度の光増幅制御を
容易に実現することができ、光信号伝送系での環境変化
や経時劣化などにもかかわらず、常に高精度の通信特性
を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ファイバ増幅装置の一実施形態
例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態例における通信特性判定回
路のブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態例におけるフィードバック
制御回路のブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態例における駆動電流制御回
路のブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態例におけるハンドル型希土
類元素ドープ光ファイバの断面図である。
【図6】本発明による光ファイバ増幅装置の他の一実施
形態例を示す構成図である。
【図7】光ファイバ増幅装置の従来技術を示す構成図で
ある。
【図8】光ファイバ増幅装置の他の従来技術を示す構成
図である。
【符号の説明】
101、109 入出力コネクタ 102、106 アイソレータ 103、105、108、601、602 カプラ 104 希土類元素ドープ光ファイバ 107 波長フィルタ 110、111 励起光源 113 PD(光検出素子) 114 通信特性判定回路 115 フィードバック制御回路 112 駆動電流制御回路 300 バンドル型希土類元素ドープ光ファイバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類元素が添加された光ファイバに前
    方励起光と後方励起光を入射して双方向励起方式で動作
    する光ファイバ増幅装置において、 増幅された出力光の物理的状態を検出し、この検出結果
    に応じて前方励起光の強度と後方励起光の強度とを独立
    に制御するように構成したことを特徴とする光ファイバ
    増幅装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、 前記希土類元素添加光ファイバが、励起波長の異なる光
    ファイバを有するバンドル型光ファイバで構成されてい
    ることを特徴とする光ファイバ増幅装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の発明において、 前記光ファイバ増幅装置が、双方向増幅装置として構成
    されていることを特徴とする光ファイバ増幅装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の発明において、 前記双方向増幅装置の一方と他方が、異なった波長の光
    信号を対象とする増幅装置で構成され、光信号の分岐と
    合波が波長の違いにより行われるように構成されている
    ことを特徴とする光ファイバ増幅装置。
JP33108896A 1996-12-11 1996-12-11 光ファイバ増幅装置 Pending JPH10173267A (ja)

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