JP3462555B2 - 光ファイバ増幅器の増幅率制御装置 - Google Patents

光ファイバ増幅器の増幅率制御装置

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JP3462555B2
JP3462555B2 JP03462394A JP3462394A JP3462555B2 JP 3462555 B2 JP3462555 B2 JP 3462555B2 JP 03462394 A JP03462394 A JP 03462394A JP 3462394 A JP3462394 A JP 3462394A JP 3462555 B2 JP3462555 B2 JP 3462555B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システムにおい
て中継増幅器や前置増幅器として用いられる光ファイバ
増幅器の自動復旧装置に関し、より詳細には、出力端に
おける開放状態及び接続状態を検知して出力光のパワー
を自律的に調整することにより、出力光の放出がもたら
す事故を防止すると共に、信号光を増幅する状態に安全
に復帰する光ファイバ増幅器の増幅率制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ増幅器の出力端が整備
作業あるいは偶発事故等によって開放された場合におい
て、高出力光が作業者の目に誤って入るなどの危険を防
止するために、光ファイバ増幅器の出力保護回路が開発
されている。
【0003】図9に、従来の光ファイバ増幅器の出力保
護回路の構成を示す。この出力保護回路では、光ファイ
バ増幅器20からの出力光が、光分岐器11で所定の分
岐比で出射端及び光検出器32に所定の分岐比で出力さ
れる。出射端に向けて出力された出力光の一部は、出射
端で反射されて再び光分岐器11に入力され、所定の分
岐比で光検出器31及び光ファイバ増幅器20に出力さ
れる。光検出器32では、検出した出力光がその光強度
に対応した出力光測定信号SO に変換される。光検出器
31では、検出した反射戻り光がその光強度に対応した
反射光測定信号SR に変換される。演算回路70では、
光検出器31,32からの二つの測定信号が演算処理さ
れ、出力光と反射戻り光との強度比SR /SO を表す電
圧信号SA が出力される。
【0004】判定回路71では、演算回路70からの電
圧信号SA は所定の基準電圧Vと比較される。この基準
電圧Vは、出力光に対する反射戻り光の光強度が最大で
ある場合、すなわち出力端が開放状態となっている場合
における演算回路70からの出力電圧SA1と、出力光に
対する反射戻り光の光強度が最小である場合、すなわち
出力端が接続状態となっている場合における演算回路7
0からの出力電圧SA2との中間値(SA1+SA2)/2に
設定されている。
【0005】ここで、図10に、上記従来例における光
ファイバ増幅部の構成を示す。増幅用光ファイバ25で
は、励起光源27からWDMカプラ23を介して前方励
起光が入力し、励起光源28からWDMカプラ24を介
して後方励起光が入力することにより、コアに添加され
た活性物質が励起される。そして、入力光は、WDMカ
プラ23を介して増幅用光ファイバ25に入力され、励
起した活性物質の誘導放出により増幅され、WDMカプ
ラ24を介して出力される。
【0006】演算回路70からの出力電圧SA が当該基
準値Vより大きい場合、励起光源27,28の駆動をそ
れぞれ指示する制御信号CL1,CL2が光ファイバ増幅器
20に出力され、増幅用光ファイバ25が入力光を増幅
して出力する。一方、演算回路70からの出力電圧SA
が当該基準値Vより小さい場合、励起光源27,28の
停止をそれぞれ指示する制御信号CL1,CL2が光ファイ
バ増幅器20に出力され、増幅用光ファイバが信号光を
増幅せずに出力する。
【0007】なお、このような先行技術に関しては、公
報「特開平4−324335号」などに詳細に記載され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光ファイバ
増幅器の出力保護回路では、出力端が開放された状態を
検知して励起光源の駆動を停止することができる。しか
しながら、その後で出力端が接続し直された状態を検知
して励起光源の駆動を開始することが困難である。
【0009】というのは、光ファイバ増幅器が信号光を
増幅しない場合、信号光は増幅用光ファイバで吸収され
て1/10〜1/100程度に減衰されるので、出力光
の光強度は微小な値になってしまう。このとき、実際に
は光ファイバ増幅器に入力される信号光は通常1mW程
度であるので、光検出器に入力される反射戻り光の光強
度は極微小な値になる。そのため、通常の対数増幅器等
を用いても光検出器からの微小な出力電圧を増幅するこ
とが現実には困難である上に、このような対数増幅器の
付加により装置規模が過大になる。したがって、出力端
が接続し直された状態を確実に検知することができな
い。
【0010】また、伝送用光ファイバや光分岐器等など
の挿入損失がもたらす影響により、実際には光ファイバ
増幅器が信号光に与える利得に対応し、判定回路におけ
る基準電圧は変化する必要がある。このような基準電圧
の切替タイミングを実現することは、上述したようなハ
ードウェア構成では困難である。
【0011】そこで、本発明は、上記の問題点を解決
し、出力端の開放状態を検知して信号光の増幅機能を低
減すると共に、出力端の接続状態を検知して信号光を増
幅する状態に安全に復帰することができる光ファイバ増
幅器の増幅率制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ増幅
器の増幅率制御装置は、上記の目的を達成するために、
入射端から入力した信号光を増幅して出力する光ファイ
バ増幅器と、この光ファイバ増幅器の出力側と出射端と
の間に設けられ、光ファイバ増幅器入力して出端に
出力する信号光の一部を第1分岐出力部に分岐し、出射
端からの反射光の全部または一部を第2分岐出力部に分
岐する光分岐器と、この光分岐器の第1分岐出力部から
出力された信号光を検出し、その光強度に対応する第1
の測定信号を出力する第1の光検出器と、光分岐器の第
2分岐出力部から出力された反射光を検出し、その光強
度に対応する第2の測定信号を出力する第2の光検出器
と、第1及び第2の測定信号に基づいて光ファイバ増幅
器の増幅率を制御する制御信号を光ファイバ増幅器に出
力する中央制御ユニットとを備え、中央制御ユニット
は、第1の測定信号に対する第2の測定信号のレベル比
を所定の基準値と比較し、そのレベル比が基準値よりも
大きい場合、前記光ファイバ増幅器の増幅率を定常状態
の増幅率よりも低下させる増幅率低下手段と、この増幅
率低下手段から増幅率低下の制御信号が出力された後、
光ファイバ増幅器の増幅率が定常状態の増幅率に達する
まで増幅率を段階的に増大させる制御信号を出力する駆
動復旧手段とから構成され、増幅率低下手段が、レベル
比を基準値と比較することを、駆動復旧手段からの制御
信号により増幅率が段階的に増大する各段階において実
行することを特徴とする。
【0013】なお、上記基準値は、第1の測定信号のレ
ベルに対する、出端が開放状態にある場合における第
2の測定信号と、出端が接続状態にある場合における
第2の測定信号との中間レベルの比として、あらかじめ
実測済みのデータに基づいて第1の測定信号のレベルに
対応するように調整されて設定されることを特徴として
もよい。
【0014】また、入射端から入力した信号光を分岐
し、一方の分岐光を光ファイバ増幅器に出力する光分岐
器と、この光分岐器から出力された他方の分岐光を検出
し、その光強度に対応する第3の測定信号を中央制御ユ
ニットに出力する第3の光検出器とをさらに備え、上記
駆動復旧手段は、第3の測定信号のレベルを所定の基準
値と比較し、第3の測定信号のレベルが基準値よりも大
きい場合、光ファイバ増幅器の増幅率を段階的に増大さ
せる制御信号の出力を開始することを特徴としてもよ
い。
【0015】
【作用】本発明によれば、光ファイバ増幅器が通常の駆
動状態にあって一定の増幅率を保持している場合、入射
端から光ファイバ増幅器に入力した信号光は一定の利得
で増幅して出力され、光分岐器において出射端と第1の
光検出器に分岐して出力される。第1の光検出器に入力
した信号光は、第1の測定信号に光電変換して中央制御
ユニットに出力される。出射端に入力した信号光は、出
射端における接続または開放状態に対応した光強度を有
する反射戻り光として部分的に反射される。この反射戻
り光の全部または一部は、光分岐器を介して第2の光検
出器に出力される。第2の光検出器に入力した反射戻り
光は、第2の測定信号に光電変換して中央制御ユニット
に出力される。
【0016】光ファイバ増幅器が通常の駆動状態にある
場合、中央制御ユニットでは増幅率低下手段が次のよう
に機能する。まず、第1の測定信号によって光ファイバ
増幅器から出力された信号光の光強度を検知し、第2の
測定信号によって出射端からの反射戻り光の光強度を検
知する。そして、基準値として、第1の測定信号のレベ
ルに対応して変動する所定のレベルが設定される。
【0017】次に、第1の測定信号に対する第2の測定
信号のレベル比を演算し、このレベル比と基準値とを比
較することにより、そのレベル比が基準値よりも大きい
場合、出力端が開放状態にあると判定する。そして、光
ファイバ増幅器の増幅率を定常状態の値よりも低下させ
る制御信号を光ファイバ増幅器に出力することにより、
光ファイバ増幅器の駆動状態が低減されるので、その増
幅率が低下する。一方、第1の測定信号に対する第2の
測定信号のレベル比が基準値以下である場合、出力端が
接続状態にあると判定する。そして、光ファイバ増幅器
の増幅率を定常状態の値に保持する制御信号を光ファイ
バ増幅器に出力することにより、光ファイバ増幅器の駆
動状態が一定に保持されるので、その増幅率が定常状態
の値に維持される。
【0018】光ファイバ増幅器の駆動が停止状態にある
場合、中央制御ユニットでは駆動復旧手段が次のように
機能する。光ファイバ増幅器の増幅率が定常状態の値に
達するまで、その増幅率を段階的に増大させる制御信号
を光ファイバ増幅器に出力することにより、光ファイバ
増幅器が通常の駆動状態に段階的に漸近するので、その
増幅率が徐々に定常状態の値に向って増大する。そし
て、光ファイバ増幅器の増幅率が定常状態の値に達した
場合、光ファイバ増幅器が通常の駆動状態にある場合の
処理に移行する。
【0019】また、光ファイバ増幅器が停止状態から通
常の駆動状態に漸近している場合、中央制御ユニットで
は増幅率低下手段が次のように機能する。まず、第1の
測定信号によって光ファイバ増幅器から出力された信号
光の光強度を検知し、第2の測定信号によって出射端か
らの反射戻り光の光強度を検知する。そして、基準値と
して、第1の測定信号のレベルに対応して変動する所定
のレベルが設定される。
【0020】次に、第1の測定信号に対する第2の測定
信号のレベル比を演算し、このレベル比と基準値とを比
較することにより、そのレベル比が基準値よりも大きい
場合、出力端が開放状態にあると判定する。そして、光
ファイバ増幅器の増幅率を低下させる制御信号を光ファ
イバ増幅器に出力することにより、光ファイバ増幅器の
駆動状態が低減するので、その増幅率が低下する。一
方、第1の測定信号に対する第2の測定信号のレベル比
が基準値以下である場合、出力端が接続状態にあると判
定し、駆動復旧手段が上述した機能を続行する。
【0021】なお、基準値が、第1の測定信号のレベル
に対する、出力端が開放状態にある場合における第2の
測定信号と、出力端が接続状態にある場合における第2
の測定信号との中間レベルの比として設定されることに
より、出力端における開放及び接続状態に関してより確
実な判定が可能になるので、増幅率低下手段が光ファイ
バ増幅器の駆動を有効に停止するように機能する。
【0022】また、入射端と光ファイバ増幅器との間で
第3の光分岐器が入射端から入力した信号光を分岐し、
一方の分岐光を検出した光検出器がその光強度に対応す
る第3の測定信号を中央制御ユニットに出力することに
より、駆動復旧手段が第3の測定信号のレベルを所定の
基準値と比較し、第3の測定信号のレベルが所定の基準
値よりも大きい場合、入射端から光ファイバ増幅器に入
力する信号光が存在すると判定し、光ファイバ増幅器の
駆動を開始するタイミングを適切に設定するので、光フ
ァイバ増幅器の増幅率を有効に段階的に増大する。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る実施例の構成及び作用に
ついて、図1ないし図7を参照して説明する。なお、図
面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複
する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の
ものと必ずしも一致していない。
【0024】まず、本発明に係る一実施例の構成につい
て説明する。
【0025】図1に、本発明の光ファイバ増幅器の増幅
率制御装置に係る一実施例の構成図を示す。この実施例
には、入力光が入射端から光分岐器10、光ファイバ増
幅器20及び光分岐器11を経て出力光として出射端に
至る増幅用経路が構成されている。また、入力光の一部
が光分岐器10から光検出器30に至る分岐経路と、出
力光の一部が光分岐器11から光検出器32に至る分岐
経路と、反射戻り光が光分岐器11から光検出器31に
至る分岐経路とがそれぞれ構成されている。さらに、光
分岐器10、光ファイバ増幅器20及び光分岐器11が
中央制御ユニット40にそれぞれ電気的に接続している
配線が施されている。
【0026】光分岐器10は溶融延伸型の1対2分岐フ
ァイバカプラであり、入射端からの入力光を所定の分岐
比a:(1−a)で光ファイバ増幅器20と光検出器3
0に分岐して出力する。光ファイバ増幅器20は、光分
岐器10からの入力光を所定の増幅率gで増幅して出力
光として出力する。光分岐器11は溶融延伸型の2対2
分岐ファイバカプラであり、光ファイバ増幅器20から
の出力光を所定の分岐比b:(1−b)で出射端と光検
出器32に分岐して出力すると共に、出射端からの反射
戻り光を所定の分岐比b:(1−b)で光検出器30と
光ファイバ増幅器20に分岐して出力する。
【0027】光検出器30はフォトダイオード(PD)
やアバランシェ・ファトダイオード(APD)であり、
光分岐器10からの入力光を検出し、その光強度に比例
した入力光測定信号SI に光電変換して出力する。光検
出器32はPDやAPDであり、光分岐器11からの出
力光を検出し、その光強度に比例した出力光測定信号S
O に光電変換して出力する。光検出器31はPDやAP
Dであり、光分岐器11からの反射戻り光を検出し、そ
の光強度に比例した反射光測定信号SR に光電変換して
出力する。中央制御ユニット40はマイクロコンピュー
タシステムであり、光検出器30〜32からの入力光測
定信号SI ,出力光測定信号SO ,反射光測定信号SR
をそれぞれ入力されると共に、光ファイバ増幅器20か
らの励起光測定信号PL1,PL2と温度測定信号PT1,P
T2をそれぞれ入力され、光ファイバ増幅器20に励起光
制御信号CL1,CL2と温度制御信号CT1,CT2をそれぞ
れ出力する。
【0028】図2に、上記実施例における光ファイバ増
幅器の構成を示す。この光ファイバ増幅器20には、入
力光が光分岐器10から光アイソレータ21、WDM
(波長分割多重)カプラ23、増幅用光ファイバ25、
WDMカプラ240及び光アイソレータ22を経て出力
光として光分岐器11に至る増幅用経路が構成されてい
る。また、励起光が励起光源27,28から光合分岐器
26にそれぞれ至る二つの分岐経路と、前方励起光が光
合分岐器26からWDMTカプラ23に至る分岐経路
と、後方励起光が光合分岐器26からWDMTカプラ2
4に至る分岐経路とがそれぞれ構成されている。さら
に、励起光源27,28が中央制御ユニット40にそれ
ぞれ電気的に接続している配線が、上述したように施さ
れている。
【0029】励起光源27,28は、図示しないレーザ
ダイオード(LD)等の発光素子、PD等の受光素子、
サーミスタ等の温度測定素子及びペルチェ素子等の温度
制御素子とからそれぞれ構成されている。発光素子は中
央制御ユニット40からの励起光制御信号CL1,CL2
比例した光強度を有する波長1.48μmの励起光を発
生し、光合分岐器26に出力する。受光素子は発光素子
からの励起光を検出し、その光強度に比例した励起光測
定信号PL1,PL2を中央制御ユニット40に出力する。
温度測定素子は発光素子の温度を検出し、その温度に比
例した温度測定信号PT1,PT2を中央制御ユニット40
に出力する。温度制御素子は中央制御ユニット40から
の温度制御信号CT1,CT2に比例した熱を発生し、発光
素子の温度を調整する。光合分岐器26は溶融延伸型の
2対2分岐ファイバカプラであり、励起光源27,28
それぞれからの励起光を合波すると共に、所定の分岐比
c:(1−c)、例えば1:1でWDMカプラ23,2
4に前方励起光と後方励起光としてそれぞれ出力する。
【0030】光アイソレータ21は偏波無依存型光アイ
ソレータであり、光分岐器10からの入力光をWDMカ
プラ23に向かう一方向のみに出力する。WDMカプラ
23は溶融延伸型の1対2波長多重分割ファイバカプラ
であり、光アイソレータ21からの入力光と光合分岐器
26からの前方励起光を共に増幅用光ファイバ25に出
力する。増幅用光ファイバ25はそのコアに活性物質と
して微量のEr元素が添加されたEr添加石英系光ファ
イバであり、WDMカプラ23からの前方励起光とWD
Mカプラ24からの後方励起光で励起したErの誘導放
出によってWDMカプラ23からの波長1.55μm帯
の入力光を増幅し、出力光としてWDMカプラ24に出
力する。WDMカプラ24は溶融延伸型の2対1波長多
重分割ファイバカプラであり、増幅用光ファイバ25か
らの出力光を光アイソレータ11に出力すると共に、光
合分岐器26からの後方励起光を増幅用光ファイバ25
に出力する。光アイソレータ22は偏波無依存型光アイ
ソレータであり、WDMカプラ24からの出力光を光分
岐器11に向かう一方向のみに出力する。
【0031】図3に、上記実施例における中央制御ユニ
ットの構成を示す。この中央制御ユニット40には、デ
ータバス50を介して、入力光検出部41、出力光検出
部42、反射光検出部43、励起光検出部44、発光素
子制御部45、温度検出部46及び温度制御素子制御部
47と、CPU51、ROM52、EE−PROM53
及びRAM54とが電気的に接続されている。
【0032】入力光検出部41は、光検出器30からの
入力光測定信号SI を内部信号に変換し、データバス5
0に出力する。出力光検出部42は光検出器32からの
出力光測定信号SO を内部信号に変換し、データバス5
0に出力する。反射光検出部43は光検出器31からの
反射光測定信号SR を内部信号に変換し、データバス5
0に出力する。励起光検出部44は励起光源27,28
の各受光素子からの励起光測定信号PL1,PL2を内部信
号に変換し、データバス50に出力する。発光素子制御
部45はデータバス50からの内部信号を励起光制御信
号CL1,CL2に変換し、励起光源27,28の各発光素
子に出力する。温度検出部46は励起光源27,28の
各温度測定素子からの温度測定信号PT1,PT2を内部信
号に変換し、データバス50に出力する。温度制御素子
制御部47はデータバス50からの内部信号を温度制御
信号CT1,CT2に変換し、励起光源27,28の各温度
制御素子に出力する。
【0033】CPU51は、ROM52及びEE−PR
OM53に格納された所定のプログラム及びデータを起
動することにより、データバス50からの入力光測定信
号SI 、出力光測定信号SO 、反射光測定信号SR 、励
起光測定信号PL1,PL2及び温度測定信号PT1,PT2
対応した内部信号に基づいて所定の解析処理をRAM5
4において実行させ、その解析結果として励起光制御信
号CL1,CL2及び温度制御信号CT1,CT2に対応した内
部信号をデータバス50に出力する。
【0034】ROM52は、所定の解析処理に対応した
主ルーチンプログラム、定常ルーチンプログラム、停止
ルーチンプログラム及び始動ルーチンプログラムを格納
する。主ルーチンプログラムは、定常ルーチンプログラ
ム、停止ルーチンプログラム及び始動ルーチンプログラ
ムを順次呼び出す。定常ルーチンプログラムは、発光素
子を最適な駆動状態に保持させる。停止ルーチンプログ
ラムは、最適な駆動状態にある発光素子を停止させる。
始動ルーチンプログラムは、停止状態にある発光素子を
最適な駆動状態に多段階に復帰させる。
【0035】EE−PROM53は、所定の解析処理に
必要な励起光基準値BL1,BL2、温度基準値BT1
T2、反射光基準値BRO、励起光基底値DL1,DL2、温
度基底値DT1,DT2、入力光基準値BI 、励起光増進値
αL1,αL2、温度増進値αT1,αT2、励起光調整値
βL1,βL2、温度調整値βT1,βT2及び反射光調整値γ
ROを格納している。
【0036】励起光基準値BL1,BL2と温度基準値
T1,BT2はそれぞれ、最適な駆動状態にある発光素子
の励起光強度と温度である。入力光基準値BI は、入力
光の光強度に対応する値を有する。反射光基準値B
ROは、出力光の光強度に対応して変化し、出力端の接続
状態と開放状態における出力光に対する反射戻り光の強
度比の中間値である。励起光基底値DL1,DL2と温度基
底値DT1,DT2はそれぞれ、停止状態にある発光素子の
励起光強度と温度である。励起光増進値αL1,αL2と温
度増進値αT1,αT2はそれぞれ、発光素子を停止状態か
ら最適な駆動状態に多段階に復帰させるように励起光強
度と温度を段階的に変更する値である。
【0037】励起光調整値βL1,βL2と温度調整値
βT1,βT2はそれぞれ、発光素子を最適な駆動状態に保
持させるように励起光強度と温度を微妙に調整する値で
ある。これらの値それぞれは、励起光測定信号PL1,P
L2と励起光基準値BL1,BL2との差、温度測定信号
T1,PT2と温度基準値BT1,BT2との差に対応して可
変である。反射光調整値γROは、あらかじめ実測済みの
データに基づいて出力光の光強度に対応するように反射
光基準値BROを調整する値である。RAM54は、CP
U51によって所定のプログラム及びデータが実行され
る。
【0038】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
【0039】光ファイバ増幅器20が通常の駆動状態に
ある場合、励起光源27,28では、発光素子が中央制
御ユニット40からの励起光制御信号CL1,CL2に対応
した光強度を有する励起光を発生する。この励起光の一
部は受光素子で検出され、その光強度に対応した励起光
測定信号PL1,PL2が中央制御ユニット40に出力され
る。また、温度制御素子が中央制御ユニット40からの
温度制御信号CT1,CT2に対応した熱を発光素子に供給
し、発光素子の温度を調整する。この温度が温度測定素
子で検出され、その温度に対応した温度測定信号PT1
T2が中央制御ユニット40に出力される。
【0040】励起光源27,28の発光素子からの励起
光が光合分岐器26で合波され、分岐比c:(1−c)
でWDMカプラ23,24に前方励起光と後方励起光と
してそれぞれ出力される。これら前方励起光と後方励起
光は、WDMカプラ23,24から増幅用光ファイバ2
5に入力し、そのコアに添加された活性物質を励起す
る。
【0041】入射端からの入力光は、光分岐器10にお
いて分岐比a:(1−a)で光ファイバ増幅器20と光
検出器30に分岐して出力される。光検出器30に入力
した入力光は、その光強度に対応した入力光測定信号S
I に光電変換して中央制御ユニット40に出力される。
光ファイバ増幅器20に入力した入力光は、光アイソレ
ータ21及びWDMカプラ27を経て増幅用光ファイバ
25で励起した活性物質の誘導放出により増幅され、出
力光として出力される。
【0042】この出力光は、WDMカプラ28及び光ア
イソレータ22を経て光分岐器11において分岐比b:
(1−b)で出射端と光検出器32に分岐して出力され
る。光検出器32に入力した出力光は、出力光測定信号
O に光電変換して中央制御ユニット40に出力され
る。出射端に到達した出力光は、出射端における接続ま
たは開放状態に対応した光強度を有する反射戻り光とし
て部分的に反射される。この反射戻り光は、光分岐器1
1において分岐比b:(1−b)で光検出器31と光フ
ァイバ増幅器20に分岐して出力される。光検出器31
に入力した反射戻り光は、反射光測定信号SR に光電変
換して中央制御ユニット40に出力される。
【0043】図4に、上記実施例の中央制御ユニットに
おける主ルーチンを示す。中央制御ユニット40では、
主ルーチンプログラムが起動される。ステップ100で
は、定常ルーチンプログラムが起動され、ステップ10
1に移行する。
【0044】図5に、上記実施例の中央制御ユニットに
おける定常ルーチンを示す。ステップ101では、励起
光源27,28の受光素子から励起光検出部44に入力
した励起光測定信号PL1,PL2により、励起光源27,
28の発光素子から出力される励起光の光強度を検知す
る。また、励起光源27,28の温度測定素子から温度
検出部45に入力した温度測定信号PT1,PT2により、
励起光源27,28の発光素子の温度を検知する。
【0045】ステップ102では、励起光測定信号PL1
のレベルと励起光基準値BL1を比較し、これらが一致す
る場合にはステップ103に移行し、一致しない場合に
はステップ104に移行する。ステップ103では、励
起光調整値βL1として励起光測定信号PL1のレベルを励
起光基準値BL1に一致させる値を設定し、これを励起光
制御信号CL1に加算する。
【0046】ステップ104では、励起光測定信号PL2
のレベルと励起光基準値BL2を比較し、これらが一致す
る場合にはステップ105に移行し、一致しない場合に
はステップ106に移行する。ステップ105では、励
起光調整値βL2として励起光測定信号PL2のレベルを励
起光基準値BL1に一致させる値を設定し、これを励起光
制御信号CL2に加算する。
【0047】ステップ106では、温度測定信号PT1
レベルと温度基準値BT1を比較し、これらが一致する場
合にはステップ107に移行し、一致しない場合にはス
テップ108に移行する。ステップ107では、温度調
整値βT1として温度測定信号PT1のレベルを温度基準値
T1に一致させる値を設定し、これを温度制御信号CT1
に加算する。
【0048】ステップ108では、温度測定信号PT2
レベルと温度基準値BT2を比較し、これらが一致する場
合にはステップ109に移行し、一致しない場合にはス
テップ110に移行する。ステップ109では、温度調
整値βT2として温度測定信号PT2のレベルを温度基準値
T2に一致させる値を設定し、これを温度制御信号CT2
に加算する。
【0049】ステップ110では、更新された励起光制
御信号CL1,CL2は、発光素子制御部45から励起光源
27,28の発光素子にそれぞれ出力され、励起光強度
の帰還制御を実行する。また、更新された温度制御信号
T1,CT2は、温度制御素子制御部46から励起光源2
7,28の温度制御素子にそれぞれ出力され、発光素子
温度の帰還制御を実行する。したがって、増幅用光ファ
イバ25では、増幅率gが最適値に維持される。続い
て、主ルーチンプログラムのステップ120に移行す
る。
【0050】ステップ120では、光検出器32から出
力光検出部42に入力した出力光測定信号SO により、
光ファイバ増幅器20からの出力光の光強度を検知す
る。また、光検出器31から反射光検出部43に入力し
た反射光測定信号SR により、出射端からの反射戻り光
の光強度を検知する。ステップ130では、反射光調整
値γROとして反射光基準値BROを、出力端の接続状態と
開放状態における出力光に対する反射戻り光の強度比の
中間値に一致させる値を設定し、これを反射光基準値B
ROに加算する。
【0051】ステップ140では、出力光測定信号SO
に対する反射光測定信号SR のレベル比SR /SO と反
射光基準値BROを比較し、(SR /SO )>BROが成立
する場合にはステップ150に移行し、成立しない場合
にはステップ100からの繰り返し処理に移行する。ス
テップ150では、停止ルーチンプログラムが起動さ
れ、ステップ151に移行する。
【0052】図6に、上記実施例の中央制御ユニットに
おける停止ルーチンを示す。ステップ151では、励起
光制御信号CL1として励起光基底値DL1を設定する。ス
テップ152では、励起光制御信号CL2として励起光基
底値DL2を設定する。ステップ153では、温度制御信
号CT1として温度基底値DT1を設定する。ステップ15
4では、温度制御信号CT2として温度基底値DT2を設定
する。
【0053】ステップ155では、更新された励起光制
御信号CL1,CL2は、発光素子制御部45から励起光源
27,28の発光素子にそれぞれ出力され、励起光の発
生が停止する。また、更新された温度制御信号CT1,C
T2は、温度制御素子制御部46から励起光源27,28
の温度制御素子にそれぞれ出力され、発光素子温度が停
止状態にある一定値となる。したがって、増幅用光ファ
イバ25では、増幅率gが基底値になる。続いて、主ル
ーチンプログラムのステップ160に移行する。
【0054】ステップ160では、光検出器30から入
力光検出部41に入力した入力光測定信号SI により、
入射端からの入力光の光強度を検知する。ステップ17
0では、入力光測定信号SI のレベルと入力光基準値B
I を比較し、SI >BI が成立する場合にはステップ1
80に移行し、成立しない場合にはステップ150から
の繰り返し処理に移行する。ステップ180では、始動
ルーチンプログラムが起動され、ステップ181に移行
する。
【0055】図7に、上記実施例の中央制御ユニットに
おける始動ルーチンを示す。ステップ181では、増進
ルーチンプログラムが起動され、ステップ190に移行
する。
【0056】図8に、上記実施例の中央制御ユニットに
おける増進ルーチンを示す。ステップ190では、励起
光源27,28の受光素子から励起光検出部44に入力
した励起光測定信号PL1,PL2により、励起光源27,
28の発光素子から出力される励起光の光強度を検知す
る。また、励起光源27,28の温度測定素子から温度
検出部45に入力した温度測定信号PT1,PT2により、
励起光源27,28の発光素子の温度を検知する。
【0057】ステップ191では、励起光測定信号PL1
のレベルと励起光基準値BL1を比較し、PL1<BL1が成
立しない場合にはステップ193に移行し、成立する場
合にはステップ192に移行する。ステップ192で
は、励起光増進値αL1として励起光測定信号PL1のレベ
ルを段階的に微増させる値を設定し、これを励起光制御
信号CL1に加算する。
【0058】ステップ193では、励起光測定信号PL2
のレベルと励起光基準値BL2を比較し、PL2<BL2が成
立しない場合にはステップ195に移行し、成立する場
合にはステップ194に移行する。ステップ194で
は、励起光増進値αL2として励起光測定信号PL2のレベ
ルを段階的に微増させる値を設定し、これを励起光制御
信号CL2に加算する。
【0059】ステップ195では、温度測定信号PT1
レベルと温度基準値BT1を比較し、PT1<BT1が成立し
ない場合にはステップ197に移行し、成立する場合に
はステップ196に移行する。ステップ196では、温
度増進値αT1として温度測定信号PT1のレベルを段階的
に微増させる値を設定し、これを励起光制御信号CT1
加算する。
【0060】ステップ197では、温度測定信号PT2
レベルと温度基準値BT2を比較し、PT2<BT2が成立し
ない場合にはステップ199に移行し、成立する場合に
はステップ198に移行する。ステップ198では、温
度増進値αT2として温度測定信号PT2のレベルを段階的
に微増させる値を設定し、これを励起光制御信号CT2
加算する。
【0061】ステップ199では、更新された励起光制
御信号CL1,CL2は、発光素子制御部45から励起光源
27,28の発光素子にそれぞれ出力され、励起光強度
を多段階に増進する。また、更新された温度制御信号C
T1,CT2は、温度制御素子制御部46から励起光源2
7,28の温度制御素子にそれぞれ出力され、発光素子
温度を多段階に増進する。したがって、増幅用光ファイ
バ25では、増幅率gが徐々に増進する。続いて、始動
ルーチンプログラムのステップ182に移行する。
【0062】ステップ182では、光検出器32から出
力光検出部42に入力した出力光測定信号SO により、
光ファイバ増幅器20からの出力光の光強度を検知す
る。また、光検出器31から反射光検出部43に入力し
た反射光測定信号SR により、出射端からの反射戻り光
の光強度を検知する。ステップ183では、反射光調整
値γROとして反射光基準値BROを、出力端の接続状態と
開放状態における出力光に対する反射戻り光の強度比の
中間値に一致させる値を設定し、これを反射光基準値B
ROに加算する。
【0063】ステップ184では、出力光測定信号SO
に対する反射光測定信号SR のレベル比SR /SO と反
射光基準値BROを比較し、(SR /SO )>BROが成立
する場合には主ルーチンプログラムのステップ150に
移行し、成立しない場合にはステップ185に移行す
る。
【0064】ステップ185では、励起光測定信号
L1,PL2と励起光基準値BL1,BL2、温度測定信号P
T1,PT2と温度基準値BT1,BT2をそれぞれ比較し、
(PL1>BL1)かつ(PL2>BL2)かつ(PT1>BT1
かつ(PT2>BT2)が成立する場合には主ルーチンプロ
グラムのステップ100に移行し、成立しない場合には
ステップ181からの繰り返し処理に移行する。
【0065】このように、上述した中央制御ユニット4
0の機能によれば、ステップ100〜140の処理が繰
り返される動作期間では、出力端が接続状態であること
を検知し、励起光源27,28の発光素子における励起
光強度及び素子温度を自動帰還制御によって一定値に維
持することにより、光ファイバ増幅器20の増幅率gが
最適値に保持される。
【0066】
【0067】さらに、ステップ180の処理期間では、
入力光が光ファイバ増幅器20に入力していることを検
知し、励起光源27,28の発光素子を停止状態から最
適な駆動状態に段階的に復帰させることにより、光ファ
イバ増幅器20の増幅率gが徐々に増進させる。この途
中で出力端が開放状態であることを検知した場合、励起
光源27,28の発光素子の駆動を停止することによ
り、光ファイバ増幅器20の増幅率gが基底値になる。
そして、入力光を検知する処理に移行することにより、
再び光ファイバ増幅器20における増幅率の増進を試み
る。そのため、出力光の光強度が大きく増大しない間に
出力端の開放状態が検知されるので、事故等を起こすこ
となく安全に光ファイバ増幅器20の増幅率gが最適値
に到達する。
【0068】なお、本発明は、上記実施例に限られるも
のではなく、種々の変形が可能である。
【0069】例えば、上記実施例では、中央制御ユニッ
トが出力端の開放状態を検知した場合に光ファイバ増幅
器の駆動を停止させているが、光ファイバ増幅器の増幅
率を定常状態の値よりも低下させて出力光のレベルを低
減しても、同様な作用効果が得られる。
【0070】また、上記実施例では、出力端に接続され
ている光部品について記載がないが、通常の光コネクタ
が出力端に接続されているとしても、同様な作用効果が
得られる。
【0071】また、上記実施例では、光分岐器としてフ
ァイバカプラを用いているが、ビームスプリッタ等を用
いても、同様な作用効果が得られる。
【0072】さらに、上記実施例では、増幅用光ファイ
バとしてEr添加光ファイバを用いているが、これを通
常の石英系光ファイバに置換すると共に、励起光源とし
てNd:YAGレーザ等を用いることにより、光ファイ
バ増幅器をラマン増幅器として用いても、同様な作用効
果が得られる。
【0073】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、光ファイバ増幅器が通常の駆動状態にある場
合、中央制御ユニットの増幅率低下手段は、光ファイバ
増幅器から出力された信号光に対する出射端からの反射
戻り光の強度比を演算し、この強度比と、光ファイバ増
幅器から出力された光強度に対応して変動する基準値と
を比較することにより、出力端が開放状態にあることを
検知し、光ファイバ増幅器の増幅率を低下させる。その
ため、光強度の大きい信号光を開放状態にある出力端か
ら放出しないので、その信号光が作業者等の目に誤って
入射して負傷させるような危険が防止される。
【0074】また、光ファイバ増幅器の駆動が停止状態
にある場合、中央制御ユニットの駆動復旧手段は、光フ
ァイバ増幅器の増幅率が定常状態の値に達するまで、そ
の増幅率を段階的に増大させる。ここで、光ファイバ増
幅器が停止状態から通常の駆動状態に漸近している場合
において、中央制御ユニットの増幅率低下手段が、上述
したように出力端が開放状態にあることを検知したと
き、光ファイバ増幅器の増幅率を低下させる。そのた
め、光ファイバ増幅器から出力される信号光の光強度が
比較的小さい間に出力端の開放状態を検知するので、事
故等を起こすことなく安全に光ファイバ増幅器の増幅率
が定常状態の値に達する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ増幅器の増幅率制御装置に
係る一実施例を示す構成図である。
【図2】図1に示す実施例における光ファイバ増幅器を
示す構成図である。
【図3】図1に示す実施例における中央制御ユニットを
示す構成図である。
【図4】図1に示す実施例の中央制御ユニットにおける
主ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】図1に示す実施例の中央制御ユニットにおける
定常ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】図1に示す実施例の中央制御ユニットにおける
停止ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】図1に示す実施例の中央制御ユニットにおける
始動ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図1に示す実施例の中央制御ユニットにおける
増進ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】従来の光ファイバ増幅器の出力保護回路を示す
構成図である。
【図10】図9に示す従来例における光ファイバ増幅部
を示す構成図である。
【符号の説明】
10〜11…光分岐器、20…光ファイバ増幅器、21
〜22…光アイソレータ、23〜24…WDMカプラ、
25…増幅用光ファイバ、26…光合分岐器、27〜2
8…励起光源、30〜32…光検出器、40…中央制御
ユニット、41…入力光検出部、42…出力光検出部、
43…反射光検出部、44…励起光検出部、45…発光
素子制御部、46…温度検出部、47…温度制御素子制
御部、50…データバス、51…CPU、52…RO
M、53…EE−PROM、54…RAM、70…演算
回路、71…判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 正幸 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 中澤 悟 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 久野 聡志 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 山崎 吉晴 東京都中央区八丁堀四丁目7番1号 日 本テレコム株式会社 技術開発室内 (72)発明者 山本 俊次 東京都中央区八丁堀四丁目7番1号 日 本テレコム株式会社 技術開発室内 (72)発明者 宮本 敏夫 東京都中央区八丁堀四丁目7番1号 日 本テレコム株式会社 技術開発室内 (56)参考文献 特開 平4−324335(JP,A) 特開 平5−83201(JP,A) 特開 平5−308166(JP,A) 特開 平5−130043(JP,A) 特開 平4−68830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/10 H04B 10/16 - 10/17 G02F 1/35 501 JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射端から入力した信号光を増幅して出
    力する光ファイバ増幅器と、 この光ファイバ増幅器の出力側と出射端との間に設けら
    れ、前記光ファイバ増幅器入力して前記出端に出力
    する信号光の一部を第1分岐出力部に分岐し、前記出射
    端からの反射光の全部または一部を第2分岐出力部に分
    岐する光分岐器と、 この光分岐器の前記第1分岐出力部から出力された前記
    信号光を検出し、その光強度に対応する第1の測定信号
    を出力する第1の光検出器と、 前記光分岐器の前記第2分岐出力部から出力された前記
    反射光を検出し、その光強度に対応する第2の測定信号
    を出力する第2の光検出器と、 前記第1及び第2の測定信号に基づいて前記光ファイバ
    増幅器の増幅率を制御する制御信号を前記光ファイバ増
    幅器に出力する中央制御ユニットとを備え、 前記中央制御ユニットは、 前記第1の測定信号に対する前記第2の測定信号のレベ
    ル比を所定の基準値と比較し、そのレベル比が前記基準
    値よりも大きい場合、前記光ファイバ増幅器の増幅率を
    定常状態の増幅率よりも低下させる増幅率低下手段と、 この増幅率低下手段から増幅率低下の前記制御信号が出
    力された後、前記光ファイバ増幅器の増幅率が前記定常
    状態の増幅率に達するまで前記増幅率を段階的に増大さ
    せる前記制御信号を出力する駆動復旧手段とから構成さ
    れ、 前記増幅率低下手段が、前記レベル比を前記基準値と比
    較することを、前記駆動復旧手段からの前記制御信号に
    より前記増幅率が段階的に増大する各段階において実行
    することを特徴とする光ファイバ増幅器の増幅率制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基準値は、前記第1の測定信号のレ
    ベルに対する、前記出端が開放状態にある場合におけ
    る前記第2の測定信号と、前記出端が接続状態にある
    場合における前記第2の測定信号との中間レベルの比と
    して、あらかじめ実測済みのデータに基づいて前記第1
    の測定信号のレベルに対応するように調整されて設定さ
    れることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ増幅器
    の増幅率制御装置。
  3. 【請求項3】 前記入射端から入力した前記信号光を分
    岐し、一方の分岐光を前記光ファイバ増幅器に出力する
    光分岐器と、この光分岐器から出力された他方の分岐光
    を検出し、その光強度に対応する第3の測定信号を前記
    中央制御ユニットに出力する第3の光検出器とをさらに
    備え、 前記駆動復旧手段は、前記第3の測定信号のレベルを所
    定の基準値と比較し、前記第3の測定信号のレベルが前
    記基準値よりも大きい場合、前記光ファイバ増幅器の増
    幅率を段階的に増大させる前記制御信号の出力を開始す
    ることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ増幅器の
    増幅率制御装置。
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