JPH10172229A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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Publication number
JPH10172229A
JPH10172229A JP8326727A JP32672796A JPH10172229A JP H10172229 A JPH10172229 A JP H10172229A JP 8326727 A JP8326727 A JP 8326727A JP 32672796 A JP32672796 A JP 32672796A JP H10172229 A JPH10172229 A JP H10172229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
recording
recording disk
center
objective lens
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8326727A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kubo
毅 久保
Hiroshi Kawamura
洋 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH10172229A publication Critical patent/JPH10172229A/ja
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一軸アクチュエータでフォーカスサーボを行
い、トラッキングサーボ及び記録ディスクの内外周に亘
る移動操作とを同一のスライド操作機構で行い、かつ、
このスライド操作機構が摺動軸受け型であるディスクド
ライバにおいて、トラッキングサーボ動作が円滑に行え
るようにする。 【解決手段】 記録ディスクの中心部分を保持するディ
スクテーブル3は、記録ディスクの回転中心となるモー
タ中心CMに対して記録ディスクの中心となるチャッキ
ング中心CCを偏芯させて保持するものとする。スライ
ド操作機構は、トラッキングサーボ実行時、モータ中心
CMとチャッキング中心CCとの偏芯量に応じて常に往
復的に移動するので、動摩擦係数に基づく摩擦力を受け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる光ディス
クや光磁気ディスクの如き情報信号記録媒体である記録
ディスクに対して情報信号の記録再生を行うディスクド
ライブ装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録媒体となるいわゆる光デ
ィスクや光磁気ディスクの如き記録ディスクが提案され
ている。記録ディスクは、合成樹脂材料やガラスよりな
る円盤状のディスク基板と、このディスク基板の主面部
上に形成された信号記録層とを有して構成されている。
この信号記録層においては、略々同心円状となされて螺
旋状に形成された記録トラックに沿って、情報信号が記
録される。この記録トラックのピッチ(隣接する記録ト
ラック間の距離)は、例えば1.6μm程度となされて
いる。そして、この記録ディスクは、中央部分に、円形
のチャッキング孔を有している。このチャッキング孔
は、中心が記録トラックの曲率中心に一致するように形
成されている。すなわち、この記録ディスクは、チャッ
キング孔に基づいて位置決めすることにより、記録トラ
ックについての位置決めをすることができるように構成
されている。
【0003】また、記録ディスクに対する情報信号の記
録再生を行うディスクドライブ装置が提案されている。
このディスクドライブ装置は、記録ディスクを保持して
回転操作する回転操作機構と、この回転操作機構により
保持された記録ディスクに対する情報信号の書き込み読
み出しを行う光学ピックアップ装置とを備えて構成され
ている。
【0004】回転操作機構は、記録ディスクをチャッキ
ング孔に基づいて位置決めしてこのチャッキング孔の周
囲部分を保持するディスクテーブルと、このディスクテ
ーブルを記録ディスクとともに回転操作するスピンドル
モータとを有して構成されている。そして、この回転操
作機構は、記録ディスクを、チャッキング孔の中心軸回
りにこの記録ディスクの主面部を含む平面上で回転操作
する。
【0005】光学ピックアップ装置は、光源と、この光
源より発せられる光束を記録ディスクの信号記録層上に
集光させる対物レンズと、該光束の記録ディスクよりの
反射光束を検出する光検出器とを有して構成されてい
る。この光学ピックアップ装置は、光源より発せられた
光束を対物レンズにより記録ディスクの信号記録層上に
集光させ、この信号記録層よりの反射光束を光検出器に
よって検出することにより、記録ディスクに対する情報
信号の書き込み読み出しを行う。
【0006】この光学ピックアップ装置は、モータの如
き駆動力源を有する移動操作機構により、回転操作機構
により保持された記録ディスクの径方向にこの記録ディ
スクの内外周に亘って移動操作される。この光学ピック
アップ装置は、回転操作される記録ディスクの記録トラ
ックに追従して記録ディスクの内周側より外周側に移動
操作されることにより、この記録ディスクの信号記録層
の全域に対して情報信号の書き込み読み出しを行うこと
ができる。また、この光学ピックアップ装置は、回転操
作機構により保持された記録ディスクの径方向に移動操
作されることにより、この記録ディスクの信号記録層の
任意の場所に対して情報信号の書き込み読み出しを行う
ことができる。
【0007】ところで、回転操作機構により回転操作さ
れる記録ディスクにおいては、ディスク基板の平面性に
ついての誤差や回転操作機構による位置決めの誤差によ
り、光学ピックアップ装置が対向している位置において
主面部がこの主面部に垂直な方向に周期的に変位する、
いわゆる面振れが生ずる。また、回転操作機構により回
転操作される記録ディスクにおいては、チャッキング孔
の記録トラックに対する位置の誤差や回転操作機構によ
る位置決めの誤差により、光学ピックアップ装置が対向
している位置において記録トラックのディスク基板の径
方向への周期的な変位が生ずる。
【0008】光学ピックアップ装置は、対物レンズによ
る光束の集光点を、上述のような、記録ディスクの回転
に伴う記録トラックの変位に対して追従させる必要があ
る。そのため、光学ピックアップ装置は、対物レンズを
この対物レンズの光軸方向及びこの光軸に直交する方向
の2軸方向に移動操作する2軸アクチュエータを備えて
いる。そして、この光学ピックアップ装置においては、
対物レンズをこの対物レンズの光軸方向に移動操作して
この対物レンズを記録ディスクの面振れに追従させるフ
ォーカスサーボ動作と、対物レンズをこの対物レンズの
光軸に直交する方向に移動操作してこの対物レンズを記
録トラックのディスク基板の径方向への変位に追従させ
るトラッキングサーボ動作とが行われる。
【0009】フォーカスサーボ動作は、対物レンズによ
る光束の集光点と記録ディスクの信号記録層の表面部と
のこの対物レンズの光軸方向についての距離に対応した
フォーカスエラー信号に基づき、このフォーカスエラー
信号を0とすることを目標として行われる。また、トラ
ッキングサーボ動作は、対物レンズによる光束の集光点
と記録トラックとのディスク基板の径方向についての距
離に対応したトラッキングエラー信号に基づき、このト
ラッキングエラー信号を0とすることを目標として行わ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なディスクドライブ装置においては、光学ピックアップ
装置の構成の簡素化のため、図5に示すように、上述の
2軸アクチュエータに代えて1軸アクチュエータを設
け、フォーカスサーボ動作をこの1軸アクチュエータに
より行い、トラッキングサーボ動作をこの光学ピックア
ップ装置の全体を移動操作する移動操作機構によって行
うこととしたものが提案されている。
【0011】すなわち、このディスクドライブ装置は、
シャーシ103上に構成され、スピンドルモータ104
及びこのスピンドルモータ104の駆動軸(モータ軸)
105に取付けられたディスクテーブル106からなる
回転操作機構を有している。このディスクテーブル10
6は、図6に示すように、上面部に、突起状のチャッキ
ング位置決め部107を有している。このディスクテー
ブル106は、記録ディスク101のチャッキング孔1
02にチャッキング位置決め部107を嵌合させ、この
チャッキング位置決め部107の周囲部であるチャッキ
ング上面106aにチャッキング孔102の周囲部分を
載置させることにより、記録ディスクを位置決めして保
持する。
【0012】このディスクテーブル106においては、
チャッキング位置決め部107は、スピンドルモータ1
04の駆動軸105に対して同軸状となるように形成さ
れている。このチャッキング位置決め部107の駆動軸
105に対する偏芯量は、±5μm程度以内に抑えられ
ている。
【0013】また、シャーシ103上には、光学ピック
アップ装置108が配設されている。この光学ピックア
ップ装置108は、シャーシ103上に設けられたガイ
ド機構を構成するガイドシャフト109に沿って移動操
作可能に支持されており、駆動機構により移動操作され
る。この光学ピックアップ装置108は、光源を有して
おり、この光源より発せられた光束を、反射ミラー11
2を介して、対物レンズ111に入射させる。この対物
レンズ111は、入射された光束を、ディスクテーブル
106上に保持された記録ディスク101の信号記録層
上に集光させる。この対物レンズ111は、光学ピック
アップ装置108により、板バネ110を介して、光軸
方向のみに移動可能に支持されている。この板バネ11
0は、1軸アクチュエータを構成するものである。この
1軸アクチュエータは、対物レンズ111を図5中矢印
Fで示すこの対物レンズの光軸方向に移動操作し、フォ
ーカスサーボ動作を実行する。
【0014】そして、このディスクドライブ装置におい
ては、トラッキングサーボ動作は、図5中矢印Tで示す
ように、移動操作機構により光学ピックアップ装置10
8がディスクテーブル106上に保持された記録ディス
ク101の径方向に移動操作されることにより実行され
る。
【0015】このように、トラッキングサーボ動作を移
動操作機構によって行うこととした場合には、この移動
操作機構による光学ピックアップ装置の移動操作の円滑
性や感度が問題となる。すなわち、移動操作機構による
光学ピックアップ装置の移動操作が円滑に行われない
と、この光学ピックアップ装置の位置を精確に制御する
ことが困難となり、トラッキングサーボ動作を正確に行
うことができない。
【0016】移動操作機構は、上述のように、光学ピッ
クアップ装置を移動可能に支持するガイド機構と、この
光学ピックアップ装置を移動させる駆動機構とにより構
成されている。ガイド機構は、例えば、ディスクドライ
ブ装置に対して固定して配設された直線状のガイドシャ
フトと、光学ピックアップ装置側に設けられガイドシャ
フトに対して移動可能に取付けられた支持部材とにより
構成される。この支持部材としては、例えば、複数のボ
ールベアリングが用いられる。これらボールベアリング
は、中心の軸部を光学ピックアップ装置に取付けられ、
回転可能な外周部分をガイドシャフトに当接させること
により、光学ピックアップ装置をガイドシャフトに対し
て取り付けている。そして、この移動操作機構として
は、構成の簡素化を図るため、ボールベアリングを廃し
て摺動部となる摺動軸受けを用いて構成されたものがあ
る。この摺動軸受けは、円筒状に形成され、内孔部にガ
イドシャフトを挿通させた状態で、光学ピックアップ装
置に取付けられている。この摺動軸受けは、内周面部を
ガイドシャフトの外周面部に摺動させることにより、光
学ピックアップ装置をガイドシャフトに対して移動可能
に取り付けている。
【0017】このような、摺動軸受けを用いた移動操作
機構においては、光学ピックアップ装置を停止させてい
る状態からこの光学ピックアップ装置の移動を開始する
ときには、摺動軸受けとガイドシャフトとの間の静止摩
擦係数に基づく摩擦力を越える駆動力が必要である。そ
して、この移動操作機構においては、光学ピックアップ
装置の移動が開始された後は、この光学ピックアップ装
置には、摺動軸受けとガイドシャフトとの間の動摩擦係
数に基づく摩擦力が作用する。すなわち、摺動軸受けを
用いた移動操作機構においては、摺動軸受けとガイドシ
ャフトとの間における静止摩擦係数と動摩擦係数との差
異により、また、いわゆるスティックスリップの発生に
より、円滑な移動操作が困難であり、トラッキングサー
ボ動作を正確に行うことができない。
【0018】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、光学ピックアップ装置を記録デ
ィスクの内外周に亘って移動操作する移動操作機構とし
て摺動部を用いて構成されたものを採用して構成を簡素
化した場合においても、この移動操作機構によるトラッ
キングサーボ動作が正確に行えるようになされたディス
クドライブ装置の提供という課題を解決しようとするも
のである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係るディスクドライブ装置は、情報記録媒
体である記録ディスクの中心部近傍を保持してこの記録
ディスクを回転操作する回転操作機構と、光源と、この
光源より発せられる光束を回転操作機構に保持された記
録ディスクの信号記録面上に集光させる対物レンズと、
この対物レンズを記録ディスクの径方向にこの記録ディ
スクの内外周に亘って移動操作するとともにこの対物レ
ンズを記録ディスクの記録トラックに追従させるトラッ
キングサーボ動作を行う移動操作機構とを備えている。
そして、回転操作機構は、記録ディスクに対する回転操
作における回転中心軸に対して、この記録ディスクの中
心を偏芯した位置として、この記録ディスクを保持する
ようになされている。
【0020】したがって、このディスクドライブ装置に
おいては、回転操作機構により記録ディスクが回転操作
され、移動操作機構によりトラッキングサーボ動作が実
行されているとき、対物レンズは、記録ディスクの中心
の回転中心に対する偏芯量に応じて、常に、この記録デ
ィスクの径方向に往復的に移動操作される。
【0021】また、本発明は、上記ディスクドライブ装
置において、移動操作機構を、直線状のガイド部とこの
ガイド部により移動可能に支持された摺動部とを有して
構成されたものとした。この移動操作機構においては、
摺動部のガイド部に沿った移動に伴って、対物レンズが
移動操作される。トラッキングサーボ動作が実行されて
いるとき、対物レンズが常に記録ディスクの径方向に往
復的に移動操作されることにより、摺動部及びガイド部
の間には、動摩擦係数に基づく摩擦力が生じている。
【0022】さらに、本発明は、上記ディスクドライブ
装置において、回転操作機構の記録ディスクに対する回
転操作における回転中心軸に対するこの記録ディスクの
中心の偏芯の量をd(mm)とし、この回転操作におけ
る回転速度をr(rpm)としたとき、 (1152000/r2)≦d≦(4608000/
2) が成立していることしたものである。
【0023】そして、本発明は、上記ディスクドライブ
装置において、回転操作機構は、記録ディスクを保持し
てこの記録ディスクとともに回転操作されるディスクテ
ーブル及びこのディスクテーブルに取付けられたカウン
タウエイトを有するものとし、これらディスクテーブ
ル、カウンタウエイト及び記録ディスクを総合した重心
位置が、この回転操作機構による回転操作における回転
中心軸上に位置することとしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0025】本発明に係るディスクドライブ装置は、図
1に示すように、シャーシ1を有し、このシャーシ1上
に構成される。このディスクドライブ装置は、情報記録
媒体であるいわゆる光ディスクや光磁気ディスクの如き
記録ディスク101に対して、情報信号の記録再生を行
う装置である。この記録ディスク101は、コンピュー
タ用の記憶装置における情報記録媒体や、音楽、音声、
映像情報用の情報記録媒体として使用されるものであ
る。
【0026】この記録ディスク101は、透明合成樹脂
材料やガラスよりなる円盤状のディスク基板と、このデ
ィスク基板の主面部上に形成された信号記録層とを有し
て構成されている。この信号記録層においては、略々同
心円状となされて螺旋状に形成された記録トラックに沿
って、情報信号が記録される。この記録トラックのピッ
チ(隣接する記録トラック間の距離)は、例えば1.6
μm程度である。そして、この記録ディスク101は、
中央部分に、円形のチャッキング孔102を有してい
る。このチャッキング孔102は、中心が記録トラック
の曲率中心、すなわち、この記録ディスク101の中心
に一致するように形成されている。すなわち、この記録
ディスク101は、チャッキング孔102に基づいて位
置決めすることにより、記録トラックについての位置決
めをすることができるように構成されている。
【0027】ディスクドライブ装置は、図2に示すよう
に、シャーシ1上に回転操作機構を備えている。この回
転操作機構は、記録ディスク101の中心部近傍を保持
してこの記録ディスク101を回転操作するものであ
る。すなわち、この回転操作機構は、シャーシ1に取付
けられたスピンドルモータ2と、このスピンドルモータ
2の駆動軸(モータ軸)4の先端側に取付けられたディ
スクテーブル3とを有して構成されている。スピンドル
モータ2の駆動軸4は、シャーシ1の上面部に対して略
々垂直となされて上方側に突出されている。ディスクテ
ーブル3は、図3に示すように、略々円盤状に形成さ
れ、上面部中央に、突起状のチャッキング位置決め部
(位置決め突起)5を有している。このディスクテーブ
ル3は、上面部に記録ディスク101の中央部分が載置
されると、チャッキング位置決め部5をチャッキング孔
102に嵌合させてこの記録ディスク101の調芯(セ
ンタリング)を行うとともに、チャッキング位置決め部
5の周辺部分であるチャッキング上面3aにより記録デ
ィスク101のチャッキング孔102の周囲部分を支持
して、この記録ディスク101を位置決めして保持す
る。なお、このディスクテーブル3の上方には、このデ
ィスクテーブル3よりの記録ディスク101の脱落を防
止するため、このディスクテーブル3と共働して記録デ
ィスク101の中央部分を挟持する図示しないチャッキ
ングプレートが配設されている。
【0028】そして、シャーシ1上には、光学ピックア
ップ装置6が配設されている。この光学ピックアップ装
置6は、光学ブロック部を有し、この光学ブロック部内
に、半導体レーザの如き光源、この光源より発せられた
光束を導くためのコリメータレンズ等の光学デバイス、
及び、光検出器を内蔵して構成されている。また、この
光学ピックアップ装置6は、光源より発せられた光束を
ディスクテーブル3上に保持された記録ディスク101
の信号記録層上に集光させる対物レンズ11を有してい
る。すなわち、光源より発せられた光束は、光学ブロッ
ク部より射出され、反射ミラー12を介して、対物レン
ズ11に入射される。この対物レンズ11は、レンズホ
ルダ10に取付けられ、板バネ9を介して、光学ブロッ
ク部により支持されている。この板バネ9は、1軸アク
チュエータを構成するものであり、対物レンズ11を、
図2中矢印Fで示すように、この対物レンズ11の光軸
方向に移動可能に支持している。この1軸アクチュエー
タにおいては、マグネット及びコイルからなる図示しな
い電磁的駆動機構により、対物レンズ11は、この対物
レンズ11の光軸方向に移動操作可能となされている。
【0029】この光学ピックアップ装置6は、光源より
発せられた光束を対物レンズ11により記録ディスク1
01の信号記録層上の記録トラック上に集光させ、この
光束の記録トラックにおける反射光束を光検出器によっ
て検出することにより、この信号記録層に対する情報信
号の書き込み読み出しが行えるように構成されている。
【0030】そして、光学ピックアップ装置6は、シャ
ーシ1上に固定して配設された直線状のガイド部7,7
により、対物レンズ11とともに、これらガイド部7,
7に沿ってシャーシ1上を移動操作可能となされてい
る。この光学ピックアップ装置6は、ガイド部7,7に
より移動可能に支持された摺動部を有しており、この摺
動部をガイド部7,7に摺動させることによって、ガイ
ド部7,7に沿った移動が可能とされている。この光学
ピックアップ装置6の移動操作可能な方向は、図1中矢
印Tで示すように、ディスクテーブル3上に保持された
記録ディスク101の径方向となっている。
【0031】そして、シャーシ1上には、対物レンズ1
1とともに光学ピックアップ装置6をディスクテーブル
3上に保持された記録ディスク101の内外周に亘って
移動操作する移動操作機構が設けられている。この移動
操作機構は、上述のガイド部7,7及び摺動部と、駆動
機構とによって構成されている。駆動機構は、図1に示
すように、シャーシ上にガイド部7,7に沿って配設さ
れた棒状の多磁極マグネット8,8と光学ブロック部に
取付けられ多磁極マグネット8,8が発生する磁界中に
位置するコイルとにより構成されたリニアモータであ
る。すなわち、光学ピックアップ装置6は、リニアモー
タによりディスクテーブル3上に保持された記録ディス
ク101の径方向に移動操作され、この記録ディスク1
01の信号記録層上の任意の位置に対物レンズ11を対
向させることができる。
【0032】ところで、スピンドルモータ2により回転
操作される記録ディスク101においては、ディスク基
板の平面性についての誤差やディスクテーブル3のチャ
ッキング位置決め部5による位置決めの誤差により、光
学ピックアップ装置6の対物レンズ11が対向している
位置において、信号記録層がこの信号記録層の表面部に
垂直な方向に周期的に変位する、いわゆる面振れが生ず
る。
【0033】また、スピンドルモータ2により回転操作
される記録ディスク101においては、チャッキング孔
102の記録トラックに対する位置の誤差やディスクテ
ーブル3のチャッキング上面3aによる位置決めの誤差
により、光学ピックアップ装置6の対物レンズ11が対
向している位置において、記録トラックのディスク基板
の径方向への周期的な変位が生ずる。
【0034】このディスクドライブ装置においては、対
物レンズ11をこの対物レンズ11の光軸方向に移動操
作してこの対物レンズ11を記録ディスク101の面振
れに追従させるフォーカスサーボ動作と、対物レンズ1
1をこの対物レンズ11の光軸に直交する方向に移動操
作してこの対物レンズ11を記録トラックのディスク基
板の径方向への変位に追従させるトラッキングサーボ動
作とが行われる。
【0035】フォーカスサーボ動作は、1軸アクチュエ
ータにより、フォーカスエラー信号に基づいて実行され
る。すなわち、このフォーカスサーボ動作は、対物レン
ズ11による光束の集光点と記録ディスク101の信号
記録層の表面部とのこの対物レンズ11の光軸方向につ
いての距離に対応したフォーカスエラー信号に基づい
て、このフォーカスエラー信号を0とすることを目標と
して行われる。
【0036】そして、トラッキングサーボ動作は、移動
操作機構を構成するリニアモータにより、トラッキング
エラー信号に基づいて実行される。すなわち、このトラ
ッキングサーボ動作は、対物レンズ11による光束の集
光点と記録トラックとのディスク基板の径方向について
の距離に対応したトラッキングエラー信号に基づいて、
このトラッキングエラー信号を0とすることを目標とし
て行われる。
【0037】そして、このディスクドライブ装置のディ
スクテーブル3においては、チャッキング位置決め部5
の中心軸は、スピンドルモータ2の駆動軸4の中心軸に
対して、所定の距離だけ意図的に偏芯されて設けられて
いる。すなわち、このディスクドライブ装置において
は、上記ディスクテーブル3のチャッキング位置決め部
5は、図4に示すように、スピンドルモータ2の記録デ
ィスク101に対する回転操作における回転中心軸、す
なわち、モータ中心CMに対して、この記録ディスク1
01の中心、すなわち、チャッキング中心CCを偏芯し
た位置として、この記録ディスク101を位置決めす
る。
【0038】モータ中心CMに対するチャッキング中心
CCの偏芯の量d(mm)は、スピンドルモータ2によ
り回転操作される記録ディスク101の回転速度をr
(rpm)としたとき、 (1152000/r2)≦d≦(4608000/
2) が成立する範囲となされている。例えば、記録ディスク
101の回転速度が4800(rpm)であるとき、モ
ータ中心CMに対するチャッキング中心CCの偏芯の量
dは、 0.05(mm)≦d≦0.2(mm) となる。
【0039】すなわち、モータ中心CMに対するチャッ
キング中心CCの偏芯の量dは、ディスクテーブル3の
加工精度を考慮に入れても、45(μm)乃至205
(μm)程度ということとなり、意図的な偏芯をさせて
いない従来のディスクテーブルにおける偏芯の量(±5
μm程度)とは明確な差がある。
【0040】このディスクドライブ装置においては、モ
ータ中心CMに対してチャッキング中心CCが偏芯して
いることにより、スピンドルモータ2により記録ディス
ク101が回転操作されリニアモータによりトラッキン
グサーボ動作が実行されているとき、対物レンズ11
は、モータ中心CMに対するチャッキング中心CCの偏
芯量に応じて、常に、この記録ディスク101の径方向
に往復的に移動操作され、ウォブリング(Wobbling:揺
動)することとなる。
【0041】したがって、このディスクドライブ装置に
おいて、移動操作機構を構成する摺動部に対しては、ガ
イド部7,7との間で、略々常に動摩擦係数に基づく摩
擦力が作用し、静止摩擦係数に基づく摩擦力が作用する
ことが殆どない。そのため、このディスクドライブ装置
においては、リニアモータによる対物レンズ11の移動
操作、すなわち、光学ピックアップ装置6の移動操作
を、円滑、かつ、精確に行うことができ、このリニアモ
ータによるトラッキングサーボ動作の実行が正確に行わ
れる。
【0042】そして、ディスクテーブル3には、カウン
タウエイト13が取付けられている。このカウンタウエ
イト13は、モータ中心CMを基準として、チャッキン
グ中心CCの偏芯方向の逆の方向に位置して、ディスク
テーブル3の下面部に取付けられている。そして、この
カウンタウエイト13が設けられていることにより、デ
ィスクテーブル3、カウンタウエイト13及びディスク
テーブル3上に保持された記録ディスク101を総合し
た重心位置は、スピンドルモータ2による回転操作にお
ける回転中心軸、すなわち、モータ中心CM上に位置す
ることとなっている。したがって、ディスクテーブル3
上に保持された記録ディスク101をスピンドルモータ
2により回転操作するとき、この回転中心に対する回転
物の重心の偏芯による振動が生ずることがない。
【0043】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るディスクド
ライブ装置は、情報記録媒体である記録ディスクの中心
部近傍を保持してこの記録ディスクを回転操作する回転
操作機構と、光源と、この光源より発せられる光束を回
転操作機構に保持された記録ディスクの信号記録面上に
集光させる対物レンズと、この対物レンズを記録ディス
クの径方向にこの記録ディスクの内外周に亘って移動操
作するとともにこの対物レンズを記録ディスクの記録ト
ラックに追従させるトラッキングサーボ動作を行う移動
操作機構とを備えている。
【0044】そして、回転操作機構は、記録ディスクに
対する回転操作における回転中心軸に対して、この記録
ディスクの中心を偏芯した位置として、この記録ディス
クを保持するようになされている。したがって、このデ
ィスクドライブ装置においては、回転操作機構により記
録ディスクが回転操作され、移動操作機構によりトラッ
キングサーボ動作が実行されているとき、対物レンズ
は、記録ディスクの中心の回転中心に対する偏芯量に応
じて、常に、この記録ディスクの径方向に往復的に移動
操作される。
【0045】すなわち、このディスクドライブ装置にお
いて、移動操作機構として摺動部を用いて構成されたも
のを採用した場合、この移動操作機構の摺動部において
は、略々常に動摩擦係数に基づく摩擦力が作用し、静止
摩擦係数に基づく摩擦力が作用することが殆どない。そ
のため、このディスクドライブ装置においては、移動操
作機構として摺動部を用いて構成されたものを採用した
場合においても、この移動操作機構による対物レンズの
移動操作を、円滑、かつ、精確に行うことができる。
【0046】すなわち、本発明は、光学ピックアップ装
置を記録ディスクの内外周に亘って移動操作する移動操
作機構として摺動部を用いて構成されたものを採用して
構成を簡素化した場合においても、この移動操作機構に
よるトラッキングサーボ動作が正確に行えるようになさ
れたディスクドライブ装置を提供することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクドライブ装置の構成を示
す平面図である。
【図2】上記ディスクドライブ装置の構成を示す側面図
である。
【図3】上記ディスクドライブ装置の要部となるディス
クテーブルの構成を示す斜視図である。
【図4】上記ディスクテーブルの構成を示す平面図であ
る。
【図5】従来のディスクドライブ装置の構成を示す側面
図である。
【図6】上記従来のディスクドライブ装置のディスクテ
ーブルの構成を示す平面図である。
【符号の説明】
2 スピンドルモータ、3 ディスクテーブル、7,7
ガイド部、11 対物レンズ、13 カウンタウエイ
ト、101 記録ディスク、CM モータ中心、CC
チャッキング中心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体である記録ディスクの中心
    部近傍を保持してこの記録ディスクを回転操作する回転
    操作機構と、 光源と、 上記光源より発せられる光束を上記回転操作機構に保持
    された記録ディスクの信号記録面上に集光させる対物レ
    ンズと、 上記対物レンズを上記記録ディスクの径方向にこの記録
    ディスクの内外周に亘って移動操作するとともに、この
    対物レンズを該記録ディスクの記録トラックに追従させ
    るトラッキングサーボ動作を行う移動操作機構とを備
    え、 上記回転操作機構は、上記記録ディスクに対する回転操
    作における回転中心軸に対して、この記録ディスクの中
    心を偏芯した位置として、この記録ディスクを保持する
    こととなされたディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 移動操作機構は、直線状のガイド部と、
    このガイド部により移動可能に支持された摺動部とを有
    して構成され、該摺動部の該ガイド部に沿った移動に伴
    って対物レンズが移動操作されるものである請求項1記
    載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 回転操作機構の記録ディスクに対する回
    転操作における回転中心軸に対するこの記録ディスクの
    中心の偏芯の量をd(mm)とし、この回転操作におけ
    る回転速度をr(rpm)としたとき、 (1152000/r2)≦d≦(4608000/
    2) が成立していることとなされた請求項1記載のディスク
    ドライブ装置。
  4. 【請求項4】 回転操作機構は、記録ディスクを保持し
    てこの記録ディスクとともに回転操作されるディスクテ
    ーブル及びこのディスクテーブルに取付けられたカウン
    タウエイトを有し、これらディスクテーブル、カウンタ
    ウエイト及び記録ディスクを総合した重心位置が、この
    回転操作機構による回転操作における回転中心軸上に位
    置することとなされている請求項1記載のディスクドラ
    イブ装置。
JP8326727A 1996-12-06 1996-12-06 ディスクドライブ装置 Withdrawn JPH10172229A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6366552B1 (en) * 1998-05-15 2002-04-02 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Disk drive with compensation of disk eccentricity
US6995945B2 (en) 2002-10-28 2006-02-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head positioning system, disk drive apparatus using the same, and head positioning method

Cited By (3)

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US6366552B1 (en) * 1998-05-15 2002-04-02 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Disk drive with compensation of disk eccentricity
US6865744B2 (en) 1998-05-15 2005-03-08 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Disk drive with compensation of disk eccentricity
US6995945B2 (en) 2002-10-28 2006-02-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head positioning system, disk drive apparatus using the same, and head positioning method

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Effective date: 20040302