JPH10171994A - 個人識別方法とコンタクトレンズ - Google Patents

個人識別方法とコンタクトレンズ

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JPH10171994A
JPH10171994A JP8346763A JP34676396A JPH10171994A JP H10171994 A JPH10171994 A JP H10171994A JP 8346763 A JP8346763 A JP 8346763A JP 34676396 A JP34676396 A JP 34676396A JP H10171994 A JPH10171994 A JP H10171994A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 眼1の映像は、コンタクトレンズ3と共
にカメラ6に撮影される。コンタクトレンズ3の周辺に
は、個人識別用コード4がプリントされている。眼の映
像の特徴データを照合して、既登録特徴データファイル
11を参照して得た個人のID番号と、個人識別用コー
ドにより得た個人のID番号とが一致すれば、カメラ6
で撮影された人物をそのID番号を持つ特定の人物と判
断する。 【効果】 コンタクトレンズにプリントされた個人識別
用コードを、眼の映像の特徴を用いた個人識別と組み合
わせて使用するため、本人であることの認識処理を容易
に確実にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人の眼の映像から
個人を識別する個人識別方法とこの個人識別に利用され
るコンタクトレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】人の眼の映像、特に虹彩にはそれぞれ固
有のパターンが存在し、これを用いた個人識別のための
技術が開発されている。このパターンはアイリスパター
ンと呼ばれ、例えば特公平5−84166号公報等に記
載された技術によって、人の眼から取得され保存されて
利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
種の個人識別方法では、コンタクトレンズを装着した人
に対するいくつかの解決すべき課題が存在する。コンタ
クトレンズを装着した者の場合、コンタクトレンズと共
に映像を取得し、アイリスパターンのような個人識別の
ために必要な特徴データを得ることができる。しかしな
がら、例えばコンタクトレンズでは、瞳孔から離れた周
辺部分に度数を識別するためのローマ字や数字、記号等
の文字がプリントされているものがある。こうした構成
のコンタクトレンズを装着したままアイリスパターンの
ような特徴データを取得すると、ノイズを除去した裸眼
の状態で登録された特徴データと比較した場合に、デー
タの内容が一致せず、本人かどうかを確認できないこと
がある。
【0004】特徴データの登録を行う際にコンタクトレ
ンズを装着し、実際に個人識別を行う場合にも同一のコ
ンタクトレンズを使用したとしても、コンタクトレンズ
は眼球の表面で自由に回転することから、文字の位置が
移動して特徴データに不一致が生じることもある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉コンタクトレンズの表面外周部に、個人識別
用コードを付し、上記コンタクトレンズ装着者の眼を撮
影して眼の映像を取得するとともに、上記個人識別用コ
ードの映像を上記眼の映像から切り出して認識し、上記
眼の映像の特徴を既登録の特徴データと比較照合して個
人識別を行い、その結果と、上記個人識別用コードから
個人識別を行った結果とを総合して個人識別結果を得る
ことを特徴とする個人識別方法。
【0006】〈構成2〉コンタクトレンズの表面外周部
に、個人識別用コードを付し、上記コンタクトレンズ装
着者の眼を撮影して眼の映像を取得するとともに、上記
個人識別用コードの映像を上記眼の映像から切り出して
認識し、その眼の映像の特徴と対応させて格納された当
該個人識別用コードを取り出して、上記認識した個人識
別用コードと比較照合して個人識別結果を得ることを特
徴とする個人識別方法。
【0007】〈構成3〉コンタクトレンズの表面外周部
に、個人識別用コードを付し、上記コンタクトレンズ装
着者の眼を撮影して眼の映像を取得するとともに、上記
個人識別用コードの映像を上記眼の映像から切り出して
認識し、その個人識別用コードと対応させて保存された
既登録の特徴データを取り出して、上記撮影して得た眼
の映像の特徴を既登録の特徴データと比較照合して個人
識別結果を得ることを特徴とする個人識別方法。
【0008】〈構成4〉構成3において、個人識別用コ
ードと対応させて保存された複数の既登録の特徴データ
を取り出して、上記眼の映像の特徴をこれらの既登録の
特徴データと比較照合して個人識別結果を得ることを特
徴とする個人識別方法。
【0009】〈構成5〉構成1において、眼の映像の特
徴を既登録の特徴データと比較照合して個人識別を行っ
た結果を、個人識別用コードから個人識別を行った結果
よりも優先させることを特徴とする個人識別方法。
【0010】〈構成6〉表面外周部に、個人識別用コー
ドを付したことを特徴とするコンタクトレンズ。
【0011】〈構成7〉構成6において、左右の眼に装
着するコンタクトレンズに、それぞれ異なる内容の個人
識別用コードを付したことを特徴とするコンタクトレン
ズ。
【0012】〈構成8〉構成7において、個人識別用コ
ードには、装着者が左用か右用かを区別できるマークを
付加したことを特徴とするコンタクトレンズ。
【0013】〈構成9〉構成6において、個人識別用コ
ードは、コンタクトレンズの中心からみてほぼ同一円周
上に複数個付されていることを特徴とするコンタクトレ
ンズ。
【0014】〈構成10〉構成6において、個人識別用
コードには、その一端に、境界表示記号が付加されるこ
とを特徴とするコンタクトレンズ。
【0015】〈構成11〉構成6において、個人識別用
コードは、可視光線以外の光線を照射して撮影が可能で
あり、かつ、肉眼で認識することが容易でない色で印刷
されることを特徴とするコンタクトレンズ。
【0016】〈構成12〉構成6において、個人識別用
コードは、バーコードにより表現されることを特徴とす
るコンタクトレンズ。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、具体例1の方法を実施するシステ
ムブロック図である。図に示すように、この発明では、
眼1にコンタクトレンズ3を装着した状態で眼の映像を
取得し、アイリスパターンのような特徴データを取得す
る。そして、予め登録した特徴データと一致する特徴を
持つ者を本人と認識する。眼1には、丁度瞳孔2を中心
とするようにコンタクトレンズ3が装着される。この具
体例では、そのコンタクトレンズ3の表面外周部に個人
識別用コード4をインク等で印刷している。なお、この
個人識別用コード4をコンタクトレンズ3に付す方法
は、表面印刷でもよいし、何らかのプレス加工等と組み
合わせる方法でもよい。また、個人識別用コード4の内
容は、文字や記号、数字、その他各種の符号的なデータ
とすることができる。なお、このようなアイリスデータ
を取得し、個人を識別するための装置は、例えば証券会
社や銀行等の金融機関に据え付けられたATM(自動取
引装置)に採用することができる。なお、ここで自動取
引装置の外観について予め簡単に説明をする。
【0018】図2には、自動取引装置を用いたシステム
の外観図を示す。図に示す自動取引装置10にはカメラ
6が内蔵されている。このカメラ6を用いて取引の対象
者15を撮影する。この撮影の際に眼をズームアップ
し、眼の映像を取得する。これによって個人識別を終了
すると、その識別結果はホストコンピュータ20に送信
され、例えば預貯金の引出し、その他の処理が進められ
る。
【0019】再び、図1に戻って、上記のような自動取
引装置の中には例えばこの図に示すような機能ブロック
が組み込まれる。ここには、カメラ6、画像処理部7、
特徴データ処理部8、個人識別用コード認識部9、既登
録特徴データファイル11、照合部12及び個人識別結
果出力部13が設けられている。カメラ6は眼1を撮影
するためのもので、これによって得られた眼の映像は画
像処理部7においてイメージデータに変換処理される。
画像処理部7の出力は特徴データ処理部8に入力し、こ
こで眼の映像から眼の特徴データを取得する。この特徴
データは、例えば既に紹介した既存のアイリスデータ、
その他の眼の映像から取得された各種のデータである。
【0020】画像処理部7の出力は、個人識別用コード
認識部9に対しても送り込まれる。個人識別用コード認
識部9は、コンタクトレンズ3の周辺部に存在する個人
識別用コード4の像を切り出してこれを構成する各文字
の認識処理を行う。文書上に記入された文字等を切り出
して、その各文字を認識し文字コード等を得る技術は、
従来よりOCR(光学的文字読取装置)等で採用された
技術と同一である。従って、更に詳細な構成や動作は省
略するが、これによって個人識別用コード認識部9から
最終的にその個人のID番号が出力される。このID番
号は、金融機関等で各個人に固有の番号として与えられ
たもので、個人識別用コード4と同一であってもよい
し、一旦これを演算処理したり、あるいは適当なテーブ
ル変換を施して得られた文字や符号の組み合せにより構
成してもよい。
【0021】特徴データ処理部8の出力は照合部12に
送り込まれる。一方、既登録特徴データファイル11に
は、例えばその自動取引装置を使用して預貯金等の取引
を行う顧客全ての特徴データが格納されている。この特
徴データは、ここに示した方法と全く同様の方法によっ
て得られた眼の映像の特徴を表すデータである。照合部
12は、特徴データ処理部8の出力と既登録特徴データ
ファイル11の内容を比較処理し、該当するものを検出
する処理を行う部分である。この処理の結果、例えば該
当する特徴データと対応して格納されたID番号等が出
力される。個人識別結果出力部13は、個人識別用コー
ド認識部9と照合部12の出力を受け入れて両者を比較
し、例えば両者の出力するID番号が一致している場合
には、該当する個人を識別しその判断結果をホストコン
ピュータ等に転送する。また、不一致の場合にはその旨
をホストコンピュータに通知する。これによって、取引
を開始したり、あるいは取引を拒絶するといった処置が
施される。
【0022】図3には、文字切り出し処理の説明図を示
す。上記のように画像処理部7の出力を、特徴データ処
理部8や個人識別用コード認識部9が処理する際に、カ
メラ6によって撮影された眼の映像は次のように処理さ
れる。特徴データ処理部8は、眼の映像からアイリスデ
ータのような所定の形式を持った特徴データを抽出す
る。このとき、コンタクトレンズ3に付された個人識別
用コード4は邪魔になる。そこで、図に示すような破線
で囲んだ部分は文字が記入されていると判断された時点
で、例えば黒一色に塗りつぶされる。これによって、個
人識別用コードがどんな内容であっても眼の映像には影
響を与えない。これに対して個人識別用コード認識部9
は、丁度文字の記入された部分をイメージデータとして
取り出し、1文字ずつ切り出しを行って、図示しないパ
ターン辞書と比較し、文字の認識を行う。こうして、コ
ンタクトレンズから個人識別用コードを取得し処理する
ことができる。なお、このような目的に利用するため、
個人識別用コードはコンタクトレンズの瞳孔にかからな
いような位置にプリントされる。
【0023】個人識別用コードは、この具体例では、コ
ンタクトレンズの外周部に3箇所プリントしてある。こ
れは、眼球上でコンタクトレンズが回転したり、まつげ
や瞼がかかったとしても個人識別用コードを明瞭に撮影
できるようにするためである。なお、個人識別用コード
は、例えば金融機関等のサービス提供者が管理する。従
って、このコードをコンタクトレンズに印刷するように
眼鏡業者に要求する。また、予め眼鏡業者が可能な限り
重複を避けた個人識別用コードをプリントしたコンタク
トレンズを販売し、その個人識別用コードが金融機関等
に最初に登録され、その後使用されるといった構成にす
る。コンタクトレンズの中心から半径どのくらいの範囲
にこの個人識別用コードが印刷されているか、あるいは
何文字分印刷されているかといった情報を個人識別用コ
ード認識部9に保存しておけば、個人識別用コードに対
応するイメージの切り出し等が容易にできる。一般に、
ハードコンタクトレンズは眼にフィットするように湾曲
しているため、裏返しに装着されることはない。また、
ソフトコンタクトレンズは文字が裏返しにならないよう
に確認をして装着する。従って、文字認識は確実にでき
る。
【0024】〈具体例1の効果〉以上のように、コンタ
クトレンズの周辺部は装着者の視界を妨げることなく、
しかも日常生活において他人が読み取ることのできない
ほど小さい文字で個人識別用コードを印刷できることか
ら、これを利用して取引の安全を図ることができる。即
ち、アイリスパターンと個人識別用コードとを併用する
ことによって、特徴データによる個人識別結果と個人識
別コードによる個人識別結果とが一致した場合にのみ取
引を開始することとしてセキュリティを高めることがで
きる。
【0025】また、コンタクトレンズは他人の者を貸し
借りするといったことがなく、しかも通常は眼に装着し
たままの状態で生活することから、その個人の特徴判断
に含めることが容易になる。更に、上記の具体例のよう
に、同一円周上の複数箇所にそれぞれ個人識別用コード
をプリントすることによって、瞼やまつげ等に妨げられ
ずに個人識別用コードを明確に撮影することができる。
なお、このような場合に各個人識別用コードの間にスペ
ースを空けておけばその境界は明確になり、認識誤りを
生じない。
【0026】〈具体例2〉図4には、具体例2の方法を
実施するシステムブロック図を示す。このシステムは、
図1に示した具体例1のものと比較すると、カメラ6、
画像処理部7、特徴データ処理部8及び個人識別用コー
ド認識部9の部分が同一の構成をしている。一方、個人
識別用コード認識部9の出力は検索部16に入力する。
検索部16は既登録特徴データファイル11を個人識別
用コードをキーとして検索し、特徴データを読み出して
照合部17に向け送り込む。特徴データ処理部8の出力
も照合部17に入力する。照合部17は特徴データ処理
部8が実際に対象者を撮影して得た特徴データと、検索
部16が個人識別用コードをもとにファイルから引き出
した特徴データとを比較して、両者が一致するかどうか
を判断する。両者が一致したかしないかという結果は、
個人識別結果出力部13に向けて送り出される。個人識
別結果出力部13が照合結果をホストコンピュータへ送
信する処理等は具体例1のものと同様である。
【0027】図5には、既登録特徴データ取出し法の説
明図を示す。例えば、図の(a)の例は、個人識別用コ
ード4を既登録特徴データファイル11のキーとして検
索し、該当する人物の特徴データ11Aを1つ取り出す
方法である。この方法を採用すれば、照合部17は特徴
データ処理部8の出力する特徴データと1回だけ比較を
行い、その結果から個人識別を行えばよい。(b)は、
個人識別用コード4を用いて既登録特徴データファイル
11の中から複数の特徴データ11Bを抽出する方法で
ある。個人識別用コード4自身は、例えばその桁数や決
め方から必ずしも全ての対象者に全く別々のコードを割
り当てることができないものがある。この場合、既登録
特徴データファイル11に格納された全ての特徴データ
を適当な割合で分割し、個人識別用データと対応付け
る。そして、一つの個人識別用データでその一部を取り
出して、この一部と実際に比較の対象となる特徴データ
とを比較する。これによって、図4に示す照合部17に
おいて、取り出された複数の対象の中から1つずつ特徴
データを取り出し、特徴データ処理部8の出力と比較し
て一致を探す。そのうちのいずれかと一致すれば、個人
認識の結果は取引開始につながり、その逆の場合には取
引等が拒絶される。
【0028】〈具体例2の効果〉個人識別用コードを用
いて1つの特徴データを取り出し照合する方法によれ
ば、既登録特徴データファイル全体を参照して、特徴デ
ータの照合を行う場合に比べて、照合処理に必要な演算
時間が十分に短縮できる。また、個人識別用コードを、
既登録特徴データファイルをグループ分けするためのコ
ードとして使用すれば、やはり照合対象を絞ることがで
きるため、照合のための演算処理時間短縮を図ることが
できる。なお、こうして取り出された1個のグループに
含まれる全ての特徴データと照合を行い、結果の一致が
見られなかった場合には、例えば残りの全てのアイリス
データと照合をするようにしてもよい。また、文字認識
の結果は通常、第1候補、第2候補というように、数種
類存在する場合がある。このときは、第1候補に該当す
る特徴データ、第2候補に該当する特徴データというよ
うに、複数の特徴データ、あるいは特徴データのグルー
プを取り出すようにすればよい。
【0029】〈具体例3〉図6に、具体例3の個人識別
処理フローチャートを示す。既に説明したように、コン
タクトレンズに付された個人識別用コードを読み取り認
識する処理においては、類似した文字について認識誤り
等を生じることもあり、複数の認識結果が候補として得
られることがある。また、眼の映像についての特徴デー
タも同時に照合処理されて、所定の結果が得られる。こ
の具体例では、このような結果をどう利用するかについ
て説明する。
【0030】図のステップS1では、アイリス照合によ
る個人識別処理が行われ、ここで例えば結果Aが出力さ
れる。ここには、例えばある特定の人物の既登録特徴デ
ータと、カメラで撮影し取得した判断の対象となる特徴
データの比較結果が得られる。次に、ステップS2で
は、個人識別用コードを用いた個人識別結果を得る。こ
れは例えばその個人識別用コードそのものであったり、
あるいはこれを変換した所定のID番号等であったりす
る。その結果を結果Bとする。ここで、ステップS3に
おいて、具体例1の例のように、結果Aと結果Bにおい
て得られたID番号の比較を行う。そして、両者が一致
した場合にはステップS4に進み、結果がホストコンピ
ュータ等に向け出力される。こうして取引が開始され
る。
【0031】一方、両者が一致しない場合にはステップ
S5に進み、例えば予め眼の映像による特徴データに基
づく結果を優先するといった取扱いを決めておく。この
ような取扱いは全ての取引についてでなく、ある特定の
取引のみについて行うといった適当な選択が可能であ
る。アイリスパターンさえ一致すれば、取引を進めて構
わないといった処理も存在するからである。また、コン
タクトレンズの盗用や偽造は全く不可能なわけでないか
ら、このような優先度を設けるのもよい。もし、結果A
がBに優先するという規定があれば、ステップS5から
ステップS6に進み、アイリス照合による結果Aを採用
する。一方、ステップS5において、このような規定が
ない場合にはステップS7に進み、AとBが一致しない
場合は全て取引の停止等の処理が行われる。
【0032】〈具体例3の効果〉眼の映像から取得した
特徴データを用いて個人識別を行った結果と、個人識別
用コードを用いて個人識別を行った結果とが一致しない
場合に、例えば眼の映像による特徴データを用いた個人
識別結果を優先すると定めておけば、ある取引において
は特徴データと個人識別コードによる二重のチェックを
用いた個人識別を行い、その他の場合は一方を優先する
という柔軟な処理を行うことができる。
【0033】〈具体例4〉図7には、具体例4のコンタ
クトレンズの正面図(その1)を示す。このコンタクト
レンズは、(a)が右眼用、(b)は左眼用とされる。
(a)に示した右眼用のコンタクトレンズ3には、“E
K5519R”という個人識別用コード4Aが付されて
いる。一方、(b)に示すコンタクトレンズ3には、
“PST348L”という個人識別用コード4Bが付さ
れている。このように、この具体例では、右眼用と左眼
用をそれぞれ異なる内容の個人識別用コードとしてい
る。
【0034】例えば、各個人識別用コードの最後の文字
に着目したとき、これが“R”ならば右眼用、“L”な
らば左眼用とすれば、装着の際に右眼と左眼を取り違え
ることがない。また、“R”と“L”という文字は必ず
個人識別用コードの端に存在するというルールを設けて
おけば、両コードがコンタクトレンズの外周に隙間なく
書き込まれたとしても、一かたまりの個人識別用コード
を切り出すのが容易になる。
【0035】図8には、更にこうしたコンタクトレンズ
を用いた個人識別処理の説明図を示す。この図に示すよ
うに、識別用コードの処理を行う識別用コード処理部1
9には、右眼の個人識別用コード4Aと左眼の個人識別
用コード4Bとが同時に入力する。そして、これらの両
者を含めて個人認識結果が判断される。例えば、右眼の
個人識別用コード4Aと左眼の個人識別用コード4Bと
を一定の規則に従って連結することで、特定のID番号
を得るようにしてもよい。また、両者の所定の演算処理
結果によってID番号を得るようにしてもよい。これに
よって、他人から容易にID番号や個人識別用番号が盗
み取られないといった効果がある。
【0036】図9に、コンタクトレンズの正面図(その
2)を示す。この図に示すコンタクトレンズ3の表面外
周には、個人識別用コードを示すバーコード4Cが付さ
れている。このバーコード4Cは、例えばコンタクトレ
ンズ3の表面外周に3組プリントされている。その内容
は文字に変換すれば、これまで紹介した個人識別用コー
ドそのものを表すものとする。このように、個人識別用
コードは必ずしも文字や符号に限らず、こうした記号に
よって表すこともできる。
【0037】更に、これまで紹介したコンタクトレンズ
にプリントした個人識別用コードは、肉眼で読み取るこ
とができず、かつ例えば赤外光を照射した場合には容易
に読み取ることができるような比較的赤色に近いインク
を用いてプリントし、盗用を防止するようにしてもよ
い。これによって、コンタクトレンズを外している場合
に他人に個人識別用コードの内容を盗み取られるといっ
たおそれがない。
【0038】〈具体例4の効果〉コンタクトレンズに右
眼用と左眼用とで別々の個人識別用コードを用いること
によって、右眼と左眼に装着するコンタクトレンズを見
分けたり、コンタクトレンズ表面外周に複数プリントし
た個人識別用コードの切れ目を認識したり、あるいは左
右の個人識別用コードを組み合わせてよりセキュリティ
の高い個人認識を行うことができる。更に、個人識別用
コードをバーコードにすることによって、他人から認識
しづらく盗用されにくいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1の方法を実施するシステムブロック図
である。
【図2】システムの外観図である。
【図3】文字切り出し処理の説明図である。
【図4】具体例2の方法を実施するシステムブロック図
である。
【図5】既登録特徴データ取出し法の説明図である。
【図6】個人識別処理フローチャートである。
【図7】コンタクトレンズの正面図(その1)である。
【図8】個人識別処理の説明図である。
【図9】コンタクトレンズの正面図(その2)である。
【符号の説明】
1 眼 2 瞳孔 3 コンタクトレンズ 4 個人識別用コード 6 カメラ 7 画像処理部 8 特徴データ処理部 9 個人識別用コード認識部 11 既登録特徴データファイル 12 照合部 13 個人識別結果出力部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズの表面外周部に、個人
    識別用コードを付し、 前記コンタクトレンズ装着者の眼を撮影して眼の映像を
    取得するとともに、 前記個人識別用コードの映像を前記眼の映像から切り出
    して認識し、 前記眼の映像の特徴を既登録の特徴データと比較照合し
    て個人識別を行い、その結果と、前記個人識別用コード
    から個人識別を行った結果とを総合して個人識別結果を
    得ることを特徴とする個人識別方法。
  2. 【請求項2】コンタクトレンズの表面外周部に、個人識
    別用コードを付し、 前記コンタクトレンズ装着者の眼を撮影して眼の映像を
    取得するとともに、 前記個人識別用コードの映像を前記眼の映像から切り出
    して認識し、 その眼の映像の特徴と対応させて格納された当該個人識
    別用コードを取り出して、前記認識した個人識別用コー
    ドと比較照合して個人識別結果を得ることを特徴とする
    個人識別方法。
  3. 【請求項3】 コンタクトレンズの表面外周部に、個人
    識別用コードを付し、 前記コンタクトレンズ装着者の眼を撮影して眼の映像を
    取得するとともに、 前記個人識別用コードの映像を前記眼の映像から切り出
    して認識し、 その個人識別用コードと対応させて保存された既登録の
    特徴データを取り出して、前記撮影して得た眼の映像の
    特徴を既登録の特徴データと比較照合して個人識別結果
    を得ることを特徴とする個人識別方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 個人識別用コードと対応させて保存された複数の既登録
    の特徴データを取り出して、前記眼の映像の特徴をこれ
    らの既登録の特徴データと比較照合して個人識別結果を
    得ることを特徴とする個人識別方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 眼の映像の特徴を既登録の特徴データと比較照合して個
    人識別を行った結果を、個人識別用コードから個人識別
    を行った結果よりも優先させることを特徴とする個人識
    別方法。
  6. 【請求項6】 表面外周部に、個人識別用コードを付し
    たことを特徴とするコンタクトレンズ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 左右の眼に装着するコンタクトレンズに、それぞれ異な
    る内容の個人識別用コードを付したことを特徴とするコ
    ンタクトレンズ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 個人識別用コードには、装着者が左用か右用かを区別で
    きるマークを付加したことを特徴とするコンタクトレン
    ズ。
  9. 【請求項9】 請求項6において、 個人識別用コードは、コンタクトレンズの中心からみて
    ほぼ同一円周上に複数個付されていることを特徴とする
    コンタクトレンズ。
  10. 【請求項10】 請求項6において、 個人識別用コードには、その一端に、境界表示記号が付
    加されることを特徴とするコンタクトレンズ。
  11. 【請求項11】 請求項6において、 個人識別用コードは、可視光線以外の光線を照射して撮
    影が可能であり、かつ、肉眼で認識することが容易でな
    い色で印刷されることを特徴とするコンタクトレンズ。
  12. 【請求項12】 請求項6において、 個人識別用コードは、バーコードにより表現されること
    を特徴とするコンタクトレンズ。
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