JPH10171861A - 階層図作成支援方法およびその装置 - Google Patents
階層図作成支援方法およびその装置Info
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- JPH10171861A JPH10171861A JP9079650A JP7965097A JPH10171861A JP H10171861 A JPH10171861 A JP H10171861A JP 9079650 A JP9079650 A JP 9079650A JP 7965097 A JP7965097 A JP 7965097A JP H10171861 A JPH10171861 A JP H10171861A
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- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F30/00—Computer-aided design [CAD]
- G06F30/30—Circuit design
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- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F2111/00—Details relating to CAD techniques
- G06F2111/12—Symbolic schematics
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- General Physics & Mathematics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】階層図設計の支援方法において、階層間の相対
応する素子の変更の一貫性の保証と、片方の階層の図か
ら他方の階層の図を自動生成を行い、図面作成の信頼性
の向上と省力化を図る。 【解決手段】上層図150でリレー210を生成する
と、オブジェクト(1)218が生成され、このオブジ
ェクト(1)により下層160に対応するリレー215
が詳細な表示姿態で表示される。素子名称はオブジェク
ト中に一元化されているので、一方の階層でリレーの名
称を変更したとき、他方のリレーの名称も変更される。
また、上層で素子Timer(1)240が削除された
場合、対応するオブジェクト(4)248が消滅し、こ
れを参照している下層のTimer(1)245も連動
して消滅する。下層の詳細図で必要な素子205は、上
層の概略図では不要で、可視属性を不可視にして隠蔽す
る。設計は上層からのトップダウン、下層からのボトム
アップのいずれも可能。
応する素子の変更の一貫性の保証と、片方の階層の図か
ら他方の階層の図を自動生成を行い、図面作成の信頼性
の向上と省力化を図る。 【解決手段】上層図150でリレー210を生成する
と、オブジェクト(1)218が生成され、このオブジ
ェクト(1)により下層160に対応するリレー215
が詳細な表示姿態で表示される。素子名称はオブジェク
ト中に一元化されているので、一方の階層でリレーの名
称を変更したとき、他方のリレーの名称も変更される。
また、上層で素子Timer(1)240が削除された
場合、対応するオブジェクト(4)248が消滅し、こ
れを参照している下層のTimer(1)245も連動
して消滅する。下層の詳細図で必要な素子205は、上
層の概略図では不要で、可視属性を不可視にして隠蔽す
る。設計は上層からのトップダウン、下層からのボトム
アップのいずれも可能。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気回路等のCAD
装置に係わり、特に階層図の作成を支援する方法と装置
に関する。
装置に係わり、特に階層図の作成を支援する方法と装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気回路の階層設計では、各階層
の素子が完全な入れ子構造をもっている。例えば2個の
NAND回路をたすき掛けにして構成したRS型フリッ
プフロップの場合、上層の概略図によるフリップフロッ
プは4つの入出力(セット入力、リセット入力、非反転
出力、反転出力)をもつブラックボックスで表現され
る。従って、上層の図面のフリップフロップは、入出力
にのみ着目した素子として扱われ、その内部構造に関す
る情報は表記されない。
の素子が完全な入れ子構造をもっている。例えば2個の
NAND回路をたすき掛けにして構成したRS型フリッ
プフロップの場合、上層の概略図によるフリップフロッ
プは4つの入出力(セット入力、リセット入力、非反転
出力、反転出力)をもつブラックボックスで表現され
る。従って、上層の図面のフリップフロップは、入出力
にのみ着目した素子として扱われ、その内部構造に関す
る情報は表記されない。
【0003】完全な入れ子構造を持つ階層図は、フリッ
プフロップのような周知の回路を多用する表現に有効
で、このような階層設計を支援するシステムが多数存在
している。一般的なハードウェア記述言語も、完全な入
れ子構造の階層図に対応している。これは従来の階層図
が単純な規則に基づいて定義され、計算機支援が容易な
ためであった。
プフロップのような周知の回路を多用する表現に有効
で、このような階層設計を支援するシステムが多数存在
している。一般的なハードウェア記述言語も、完全な入
れ子構造の階層図に対応している。これは従来の階層図
が単純な規則に基づいて定義され、計算機支援が容易な
ためであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、階層図の下層
の内容が個別の複雑な機能を有している場合、完全な入
れ子構造を持つ上層の図面から、その動作を把握するこ
とは困難である。例えば、電力系統のデジタル保護装置
の設計図は、処理の流れが視覚的に把握できるように、
ブラックボックス形式の表記を意識的に避け、上層にお
いても下層の内容を要約して記載している。従って、デ
ジタル保護装置のような階層図の作成においては、完全
な入れ子構造に対応した汎用の設計支援システムを利用
できない。
の内容が個別の複雑な機能を有している場合、完全な入
れ子構造を持つ上層の図面から、その動作を把握するこ
とは困難である。例えば、電力系統のデジタル保護装置
の設計図は、処理の流れが視覚的に把握できるように、
ブラックボックス形式の表記を意識的に避け、上層にお
いても下層の内容を要約して記載している。従って、デ
ジタル保護装置のような階層図の作成においては、完全
な入れ子構造に対応した汎用の設計支援システムを利用
できない。
【0005】汎用の支援システムを利用できない場合、
各階層毎に図面の詳細度を変えて、図面を一つずつ作成
しなければならない。このような例に特開平4−186
476号がある。ここでは、上層の素子(概略図)と対
応する表現形式で下層の素子(詳細図)を表記する場
合、各階層図を個別に作成し、素子の対応関係を別途入
力している。このため、図面の作成工数が多く、各階層
間での記述内容や変更の一貫性も保証し難い。
各階層毎に図面の詳細度を変えて、図面を一つずつ作成
しなければならない。このような例に特開平4−186
476号がある。ここでは、上層の素子(概略図)と対
応する表現形式で下層の素子(詳細図)を表記する場
合、各階層図を個別に作成し、素子の対応関係を別途入
力している。このため、図面の作成工数が多く、各階層
間での記述内容や変更の一貫性も保証し難い。
【0006】一方、従来の階層図は紙ベースの図面管理
を基本としており、全体を表わす上層図の各部分に関し
て、一つまたは複数層の下層図で段階的に詳細化して表
記する。この構成は、階層レベルと素子(オブジェク
ト)の詳細度が固定される紙図面の様式に適している。
しかし、計算機での閲覧を前提とした電子ファイル図面
の管理においては、階層図の内容ないし詳細度を固定す
る必要はなく、素子の詳細度を任意に変更して、例えば
上層のある素子の内容を下層の詳細度で表示するなど
を、可能にすることが望ましい。
を基本としており、全体を表わす上層図の各部分に関し
て、一つまたは複数層の下層図で段階的に詳細化して表
記する。この構成は、階層レベルと素子(オブジェク
ト)の詳細度が固定される紙図面の様式に適している。
しかし、計算機での閲覧を前提とした電子ファイル図面
の管理においては、階層図の内容ないし詳細度を固定す
る必要はなく、素子の詳細度を任意に変更して、例えば
上層のある素子の内容を下層の詳細度で表示するなど
を、可能にすることが望ましい。
【0007】また、電子ファイル図面で煩わしい図面境
界の管理を不要とし、図面を上層からでも下層からでも
自由に作成できるようにして、階層図の設計を容易にす
ることが望まれている。
界の管理を不要とし、図面を上層からでも下層からでも
自由に作成できるようにして、階層図の設計を容易にす
ることが望まれている。
【0008】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を克服し、階層図の効率的な作成と変更の一貫性を保証
する、また、階層図の素子の詳細度を使用目的に適応し
て任意に変更できる、階層図作成支援方法および装置を
提供することにある。
を克服し、階層図の効率的な作成と変更の一貫性を保証
する、また、階層図の素子の詳細度を使用目的に適応し
て任意に変更できる、階層図作成支援方法および装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の階層図作成の支
援方法は、編集対象の全階層の図面を一つのオブジェク
トデータ群によって管理し、上層または下層での図面作
成によって各階層に共通する図形(以下、素子と呼ぶ)
の表示姿態は自動伝搬させ、階層によって異なる表示姿
態はオブジェクトに付加される可視属性によって可視ま
たは不可視に制御することを特徴とする。
援方法は、編集対象の全階層の図面を一つのオブジェク
トデータ群によって管理し、上層または下層での図面作
成によって各階層に共通する図形(以下、素子と呼ぶ)
の表示姿態は自動伝搬させ、階層によって異なる表示姿
態はオブジェクトに付加される可視属性によって可視ま
たは不可視に制御することを特徴とする。
【0010】前記オブジェクトデータ群の各オブジェク
トは、各階層で共通する素子に1対1に対応して管理す
ることを特徴とする。
トは、各階層で共通する素子に1対1に対応して管理す
ることを特徴とする。
【0011】あるいは、図面中の素子の表示姿態を階層
に応じて変更する階層図の作成支援方法において、前記
表示姿態の基となる表示データを有し各階層で共通する
素子毎に対応する一つのオブジェクトで管理し、前記表
示データの詳しさの度合い(以下、詳細度と呼ぶ)を階
層図および/または素子毎に可変制御することを特徴と
する。
に応じて変更する階層図の作成支援方法において、前記
表示姿態の基となる表示データを有し各階層で共通する
素子毎に対応する一つのオブジェクトで管理し、前記表
示データの詳しさの度合い(以下、詳細度と呼ぶ)を階
層図および/または素子毎に可変制御することを特徴と
する。
【0012】上記で、前記表示姿態が階層によって異な
る場合に、伝搬される階層側で入出力線位置のオフセッ
ト補正を行い、および/または、下層で可視の素子が上
層で不可視となる場合に不可視とならない素子を探索し
て結線する、自動結線処理を行うことを特徴とする。
る場合に、伝搬される階層側で入出力線位置のオフセッ
ト補正を行い、および/または、下層で可視の素子が上
層で不可視となる場合に不可視とならない素子を探索し
て結線する、自動結線処理を行うことを特徴とする。
【0013】本発明の階層図作成の支援装置は、素子の
データの生成、変更、消滅に対応して、全階層に共通の
オブジェクトとして格納する手段1、要求された詳細度
の図面に適合した素子のデータを前記オブジェクトから
抽出して階層図を構成する手段2、構成した階層図を編
集する手段3、及び編集のための入力手段や表示手段を
備えることを特徴とする。
データの生成、変更、消滅に対応して、全階層に共通の
オブジェクトとして格納する手段1、要求された詳細度
の図面に適合した素子のデータを前記オブジェクトから
抽出して階層図を構成する手段2、構成した階層図を編
集する手段3、及び編集のための入力手段や表示手段を
備えることを特徴とする。
【0014】また、前記手段1、手段2及び手段3から
なる2組を有して、詳細度の低い上層図処理手段と詳細
度の高い下層図処理手段を構成し、一方の処理手段によ
る階層図の作成と表示に応じて、他方の処理手段による
他方の処理手段による階層図を自動的に作成し、表示で
きるようにしたことを特徴とする。
なる2組を有して、詳細度の低い上層図処理手段と詳細
度の高い下層図処理手段を構成し、一方の処理手段によ
る階層図の作成と表示に応じて、他方の処理手段による
他方の処理手段による階層図を自動的に作成し、表示で
きるようにしたことを特徴とする。
【0015】また、前記手段2によるオブジェクトから
のデータ抽出特性を可変できる手段4、図面の詳細度と
個々の素子の表示姿態を統合的に管理する手段5を備え
ることを特徴とする。
のデータ抽出特性を可変できる手段4、図面の詳細度と
個々の素子の表示姿態を統合的に管理する手段5を備え
ることを特徴とする。
【0016】前記手段5は、各素子または階層関係にあ
る素子群の表示姿態を、詳細度に対して可変可能に管理
し、図面の詳細度の変更に伴って素子の表示姿態を任意
に変更できるようにしたことを特徴とする。
る素子群の表示姿態を、詳細度に対して可変可能に管理
し、図面の詳細度の変更に伴って素子の表示姿態を任意
に変更できるようにしたことを特徴とする。
【0017】さらに、図面の詳細度の変更に依存しない
で、常に着目した同一のオブジェクトに対応した素子上
またはその近傍にカーソルを表示するカーソル制御手段
を備えることを特徴とする。
で、常に着目した同一のオブジェクトに対応した素子上
またはその近傍にカーソルを表示するカーソル制御手段
を備えることを特徴とする。
【0018】本発明の構成によれば、手段1(実施例に
おいてはデータ変更・更新制御手段)は、図中での素子
の生成、変更、消滅に対応し、素子のデータを格納する
オブジェクトを生成、変更、消滅させる。手段2(実施
例においては階層図作成フィルタ)は、要求された図が
概略図の場合は概略データのみを、また要求された図が
詳細図の場合は詳細データを、オブジェクトから抽出す
る。手段3(実施例においては階層図ユーザインターフ
ェース)は、構成された図をマウスやキーボードなどか
らの入力にしたがって編集する。
おいてはデータ変更・更新制御手段)は、図中での素子
の生成、変更、消滅に対応し、素子のデータを格納する
オブジェクトを生成、変更、消滅させる。手段2(実施
例においては階層図作成フィルタ)は、要求された図が
概略図の場合は概略データのみを、また要求された図が
詳細図の場合は詳細データを、オブジェクトから抽出す
る。手段3(実施例においては階層図ユーザインターフ
ェース)は、構成された図をマウスやキーボードなどか
らの入力にしたがって編集する。
【0019】手段4(実施例においてはフィルタ特性変
更手段)は、オブジェクトから要求された詳細度に適合
した階層図を構成する手段2(実施例においては可変詳
細度階層図作成フィルタ)の抽出特性を可変する。手段
5は、素子または素子群の表示姿態を可変設定し、手段
4による図面の詳細度に対応する表示姿態を素子毎に任
意に可変する。
更手段)は、オブジェクトから要求された詳細度に適合
した階層図を構成する手段2(実施例においては可変詳
細度階層図作成フィルタ)の抽出特性を可変する。手段
5は、素子または素子群の表示姿態を可変設定し、手段
4による図面の詳細度に対応する表示姿態を素子毎に任
意に可変する。
【0020】カーソル制御手段は、図面の作成や閲覧時
に、図面の詳細度の変更によって注目している素子の表
示姿態が変更した場合にも、注目の素子上にカーソルを
表示して、見失うことを防止する。
に、図面の詳細度の変更によって注目している素子の表
示姿態が変更した場合にも、注目の素子上にカーソルを
表示して、見失うことを防止する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態1,2,
3を、電気回路図の作成支援に適用した例によって詳細
に説明する。
3を、電気回路図の作成支援に適用した例によって詳細
に説明する。
【0022】〔実施形態1〕図1、図2、図3は階層図
作成の支援方法、図4はその支援装置の一実施例を示
す。図1は、オブジェクトデータと各階層で表示される
図形(素子シンボル)の対応関係を示す。図2は、図1
における図形の生成、変更、消滅の処理を示すフロー、
図3はデータの変更に伴う表示の再描画のフローであ
る。
作成の支援方法、図4はその支援装置の一実施例を示
す。図1は、オブジェクトデータと各階層で表示される
図形(素子シンボル)の対応関係を示す。図2は、図1
における図形の生成、変更、消滅の処理を示すフロー、
図3はデータの変更に伴う表示の再描画のフローであ
る。
【0023】図1(a)で、150は上層図、160は
下層図(実施形態1においては、上層図が概略図、下層
図が詳細図)である。210,230,240は上層図
150における回路の素子、215,205,235,
245は下層図160における回路の素子である。更に
218,228,238,248は素子データを保持す
るオブジェクト1〜4となっている。
下層図(実施形態1においては、上層図が概略図、下層
図が詳細図)である。210,230,240は上層図
150における回路の素子、215,205,235,
245は下層図160における回路の素子である。更に
218,228,238,248は素子データを保持す
るオブジェクト1〜4となっている。
【0024】オブジェクトは計算機内でのデータ格納の
実態で、同図(b)に示すオブジェクト1はリレー素子
210,215共通のデータ構成例である。名称に51
P(リレー)、上層図150と下層図160における可
視属性の各々に「Yes」、上層でのリレー210の座
標とシンボル形状(素子210)を格納しているポイン
タ、下層でのリレー215の座標とシンボル形状(素子
210)を格納しているポインタなどを含んでいる。
実態で、同図(b)に示すオブジェクト1はリレー素子
210,215共通のデータ構成例である。名称に51
P(リレー)、上層図150と下層図160における可
視属性の各々に「Yes」、上層でのリレー210の座
標とシンボル形状(素子210)を格納しているポイン
タ、下層でのリレー215の座標とシンボル形状(素子
210)を格納しているポインタなどを含んでいる。
【0025】図2のフロー1は51Pリレーの生成手順
を示している。このフローのうち、1重の矩形で囲まれ
たものが手動操作部、2重の矩形で囲まれたものが自動
処理部である。まず、上層150において51Pリレー
の素子シンボル210を作成すると(s310)、51
Pのデータを格納する218のオブジェクト1が自動生
成される(s312)。このオブジェクト1の生成に対
応して、下層160における51Pリレーの素子シンボ
ル215を詳細な姿態で自動生成し、表示する(s31
4)。
を示している。このフローのうち、1重の矩形で囲まれ
たものが手動操作部、2重の矩形で囲まれたものが自動
処理部である。まず、上層150において51Pリレー
の素子シンボル210を作成すると(s310)、51
Pのデータを格納する218のオブジェクト1が自動生
成される(s312)。このオブジェクト1の生成に対
応して、下層160における51Pリレーの素子シンボ
ル215を詳細な姿態で自動生成し、表示する(s31
4)。
【0026】すなわち、図4における表示手段450の
画面上で、入力手段451を介して上層図150を作成
すると、同時的に下層図160が表示され、それらの共
通のデータがオブジェクトデータ格納手段410に格納
される。このとき、後述する図3のフローにしたがって
図面の再描画を行う。
画面上で、入力手段451を介して上層図150を作成
すると、同時的に下層図160が表示され、それらの共
通のデータがオブジェクトデータ格納手段410に格納
される。このとき、後述する図3のフローにしたがって
図面の再描画を行う。
【0027】この例では、上層から下層へと編集内容が
自動伝搬しているが、逆に下層から上層への自動伝搬も
可能であり、図2のフロー2にその例を示す。まず、下
層160で51Pリレーのシンボル215の名称を「5
1P」から「44G」に修正したとする(s320)。
この修正によってオブジェクト218内の名称が自動修
正される(s322)。次に、このオブジェクトを参照
している上層150の51Pリレーの名称が44Gに自
動変更して表示される(s324)。
自動伝搬しているが、逆に下層から上層への自動伝搬も
可能であり、図2のフロー2にその例を示す。まず、下
層160で51Pリレーのシンボル215の名称を「5
1P」から「44G」に修正したとする(s320)。
この修正によってオブジェクト218内の名称が自動修
正される(s322)。次に、このオブジェクトを参照
している上層150の51Pリレーの名称が44Gに自
動変更して表示される(s324)。
【0028】本支援方法は階層図中の素子の消滅に関し
ても自動的に連動する。この例を図2のフロー3により
説明する。一方の階層、例えば上層の素子240(Time
r 1)を削除したとする(s330)。これに伴い、対
応する248のオブジェクト4が消滅する(s33
2)。すると、オブジェクト4を参照している下層のTi
mer1も連動して自動的に消滅する(s334)。
ても自動的に連動する。この例を図2のフロー3により
説明する。一方の階層、例えば上層の素子240(Time
r 1)を削除したとする(s330)。これに伴い、対
応する248のオブジェクト4が消滅する(s33
2)。すると、オブジェクト4を参照している下層のTi
mer1も連動して自動的に消滅する(s334)。
【0029】このように、本実施形態の階層図作成の支
援方法では、常に全階層に共通のオブジェクトを介する
ことで、階層間の素子の生成、消滅、データ変更を自動
的に連動させることができる。言い換えれば、オブジェ
クトが回路構成要素の実態で、各階層図はオブジェクト
の内容の見せ方を変えて表現していると言える。
援方法では、常に全階層に共通のオブジェクトを介する
ことで、階層間の素子の生成、消滅、データ変更を自動
的に連動させることができる。言い換えれば、オブジェ
クトが回路構成要素の実態で、各階層図はオブジェクト
の内容の見せ方を変えて表現していると言える。
【0030】オブジェクトは図1(b)に示すデータ構
成を有しているので、オブジェクトの名称は共通とな
り、ある層での名称変更が他層の表示に反映される。素
子の可視要否と表示姿態は階層毎に設定できる。例え
ば、51Pリレーは下層160では3相リレーの図形
(シンボル)となり、上層150では3相出力を1本に
まとめた図形となる。これに伴い、オブジェクト3の論
理和回路は上層では不要となって非表示となり、下層の
みで表示となる。また、オブジェクト2の論理和回路の
ように、階層によって異なる記号形式を採用することも
できる。
成を有しているので、オブジェクトの名称は共通とな
り、ある層での名称変更が他層の表示に反映される。素
子の可視要否と表示姿態は階層毎に設定できる。例え
ば、51Pリレーは下層160では3相リレーの図形
(シンボル)となり、上層150では3相出力を1本に
まとめた図形となる。これに伴い、オブジェクト3の論
理和回路は上層では不要となって非表示となり、下層の
みで表示となる。また、オブジェクト2の論理和回路の
ように、階層によって異なる記号形式を採用することも
できる。
【0031】図3は、画面の再描画のフローを示してい
る。上層図ユーザインターフェース431で、編集対象
としている素子に対応するオブジェクトのポインタを取
得し(s177)、素子の編集内容を取得する(s17
8)。オブジェクト中の上層図のデータに対し、該編集
内容に対応するデータの変更を行なう(s179)。次
に、現在開いているウィンドウリストを取得する(s1
80)。そして、着目するオブジェクトを指すポインタ
を、オブジェクトリストの先頭に設定し(s181)、
着目するオブジェクトから上層図の作成に必要なデータ
を抽出する(s182)。抽出したデータに従い、着目
するオブジェクトに対する素子を描画する(s18
3)。オブジェクトリストが終了でなければ、s18
2,s183の処理を繰り返す(s184)。さらに、
ウィンドウリストが終了でなければ、s181〜s18
4の処理を繰り返す(s185)。
る。上層図ユーザインターフェース431で、編集対象
としている素子に対応するオブジェクトのポインタを取
得し(s177)、素子の編集内容を取得する(s17
8)。オブジェクト中の上層図のデータに対し、該編集
内容に対応するデータの変更を行なう(s179)。次
に、現在開いているウィンドウリストを取得する(s1
80)。そして、着目するオブジェクトを指すポインタ
を、オブジェクトリストの先頭に設定し(s181)、
着目するオブジェクトから上層図の作成に必要なデータ
を抽出する(s182)。抽出したデータに従い、着目
するオブジェクトに対する素子を描画する(s18
3)。オブジェクトリストが終了でなければ、s18
2,s183の処理を繰り返す(s184)。さらに、
ウィンドウリストが終了でなければ、s181〜s18
4の処理を繰り返す(s185)。
【0032】下層図の再描画も同様のフローとなる。ま
た、素子の追加、削除の場合は、s177〜s179の
処理を、生成/消滅するオブジェクトのオブジェクトリ
ストへの追加/削除の動作に置き換える。
た、素子の追加、削除の場合は、s177〜s179の
処理を、生成/消滅するオブジェクトのオブジェクトリ
ストへの追加/削除の動作に置き換える。
【0033】次に、階層図作成支援装置の構成と動作を
詳細に説明する。図4は、階層図作成支援装置の一例を
示す機能ブロック図である。本支援装置はワークステー
ション等の計算機装置からなり、オブジェクトデータ格
納手段410は編集作業の進行に伴い生成されていくオ
ブジェクトの格納手段で、通常は計算機の主メモリであ
る。点線で囲んだ上層図作成処理手段400と下層図作
成処理手段405は、それぞれオブジェクト格納手段4
10に記憶されたオブジェクト群から、要求される図面
の作成、変更、表示などを行う処理手段で、計算機の中
央処理装置(CPU)の機能によって実現される。41
1はハードディスク等の永久記憶媒体で、編集作業中或
いは作業後に作成データを記録する。
詳細に説明する。図4は、階層図作成支援装置の一例を
示す機能ブロック図である。本支援装置はワークステー
ション等の計算機装置からなり、オブジェクトデータ格
納手段410は編集作業の進行に伴い生成されていくオ
ブジェクトの格納手段で、通常は計算機の主メモリであ
る。点線で囲んだ上層図作成処理手段400と下層図作
成処理手段405は、それぞれオブジェクト格納手段4
10に記憶されたオブジェクト群から、要求される図面
の作成、変更、表示などを行う処理手段で、計算機の中
央処理装置(CPU)の機能によって実現される。41
1はハードディスク等の永久記憶媒体で、編集作業中或
いは作業後に作成データを記録する。
【0034】上層図作成処理手段400は上層図作成フ
ィルタ430、上層図ユーザインターフェース431、
上層図データ変更・更新制御手段432を具備してい
る。また、下層図作成処理手段405は下層図作成フィ
ルタ440、下層図ユーザインターフェース441、下
層図データ変更・更新制御手段442を具備している。
ィルタ430、上層図ユーザインターフェース431、
上層図データ変更・更新制御手段432を具備してい
る。また、下層図作成処理手段405は下層図作成フィ
ルタ440、下層図ユーザインターフェース441、下
層図データ変更・更新制御手段442を具備している。
【0035】上層図作成フィルタ430は、概略図であ
る上層図を作るための概略的内容を、オブジェクト格納
手段410のオブジェクト群から抽出する。下層図作成
フィルタ440は、オブジェクト群から下層図に対応し
詳細なデータを抽出する。これら抽出データから作成し
た図に関し、表示と編集を行うのが上/下層図ユーザー
インターフェース431,441で、変更や更新を行う
のが上/下層図データ変更・更新制御手段432,44
2である。
る上層図を作るための概略的内容を、オブジェクト格納
手段410のオブジェクト群から抽出する。下層図作成
フィルタ440は、オブジェクト群から下層図に対応し
詳細なデータを抽出する。これら抽出データから作成し
た図に関し、表示と編集を行うのが上/下層図ユーザー
インターフェース431,441で、変更や更新を行う
のが上/下層図データ変更・更新制御手段432,44
2である。
【0036】上層図ユーザインターフェース431は、
上層図作成フィルタ430で構成した図を編集し、下層
図ユーザインターフェース441は下層図作成フィルタ
440で構成した図を編集し、それぞれ表示手段450
に表示する。また、ユーザの利用に応じて入力手段45
1や表示手段450の入出力を行う。
上層図作成フィルタ430で構成した図を編集し、下層
図ユーザインターフェース441は下層図作成フィルタ
440で構成した図を編集し、それぞれ表示手段450
に表示する。また、ユーザの利用に応じて入力手段45
1や表示手段450の入出力を行う。
【0037】上/下層図データ変更・更新制御手段43
2,442は階層に関して対称な機能を有している。図
3のフローに示した通り、データ変更を監視し、一方の
階層での編集作業に伴いオブジェクトのデータが変更さ
れた場合に、他方の階層の図を更新する。
2,442は階層に関して対称な機能を有している。図
3のフローに示した通り、データ変更を監視し、一方の
階層での編集作業に伴いオブジェクトのデータが変更さ
れた場合に、他方の階層の図を更新する。
【0038】なお、図4の構成で、下層図処理手段40
5と上層図作成フィルタ430及び上層図データ変更・
更新制御手段432を除いた場合は、公知の電気回路設
計支援装置と同等になる。あるいは、上層図処理手段4
00と下層図作成フィルタ440及び下層図データ変更
・更新制御手段442を除いた場合も、公知の電気回路
設計支援装置と同等になる。
5と上層図作成フィルタ430及び上層図データ変更・
更新制御手段432を除いた場合は、公知の電気回路設
計支援装置と同等になる。あるいは、上層図処理手段4
00と下層図作成フィルタ440及び下層図データ変更
・更新制御手段442を除いた場合も、公知の電気回路
設計支援装置と同等になる。
【0039】次に、図5のフローを用いて、上層図/下
層図作成フィルタの処理を説明する。まず、描画の対象
図形の表示姿態変更ルールを読み込み(s251)、描
画対象の図の詳細度(下層図または上層図の詳細度)を
読み込む(s252)。次に、ステップs253〜s2
58のループにおいて、オブジェクトリストの先頭から
最終までの図面データ中の全て、あるいは選択されたオ
ブジェクトを以下のように処理する。
層図作成フィルタの処理を説明する。まず、描画の対象
図形の表示姿態変更ルールを読み込み(s251)、描
画対象の図の詳細度(下層図または上層図の詳細度)を
読み込む(s252)。次に、ステップs253〜s2
58のループにおいて、オブジェクトリストの先頭から
最終までの図面データ中の全て、あるいは選択されたオ
ブジェクトを以下のように処理する。
【0040】i番目のオブジェクトに対応する該当素子
の表示姿態のデータとして、例えば図1(b)のデータ
176を読み込む(s254)。次に、対象図の詳細度
に対応するオブジェクトiの姿態を、表示姿態変更ルー
ルによって決定する(s255)。ここでは、表示姿態
変更ルールのサブルーチンが起動される。次に、他の素
子から通知された入出力線位置オフセット補正を行う
(s256)。すなわち、表示姿態の変更に伴う該当素
子の描画位置の調整を行った後に、該当素子の描画を行
う(s257)。
の表示姿態のデータとして、例えば図1(b)のデータ
176を読み込む(s254)。次に、対象図の詳細度
に対応するオブジェクトiの姿態を、表示姿態変更ルー
ルによって決定する(s255)。ここでは、表示姿態
変更ルールのサブルーチンが起動される。次に、他の素
子から通知された入出力線位置オフセット補正を行う
(s256)。すなわち、表示姿態の変更に伴う該当素
子の描画位置の調整を行った後に、該当素子の描画を行
う(s257)。
【0041】図6に、表示姿態決定の処理フローを示
す。該当素子がチェック入出力ポイント等の予約素子で
あるか(s261)、グループ化素子であるか(s26
2)、一般変更ルールに適合する素子であるか(s26
3)、個別変更ルールに適合する素子であるか(s26
4)に分類し、各々にルール1〜ルール4の一つを適用
する。何れにも該当しない場合は、表示姿態の設定値を
そのまま受け入れて描画する(s265)。ルールの適
用により、該当素子に接続している他の素子の位置に変
更が必要になった場合は、ルール適用後の入出力線位置
オフセットを他の素子に通知する(s267)。
す。該当素子がチェック入出力ポイント等の予約素子で
あるか(s261)、グループ化素子であるか(s26
2)、一般変更ルールに適合する素子であるか(s26
3)、個別変更ルールに適合する素子であるか(s26
4)に分類し、各々にルール1〜ルール4の一つを適用
する。何れにも該当しない場合は、表示姿態の設定値を
そのまま受け入れて描画する(s265)。ルールの適
用により、該当素子に接続している他の素子の位置に変
更が必要になった場合は、ルール適用後の入出力線位置
オフセットを他の素子に通知する(s267)。
【0042】図7〜図12に、表示姿態変更の各ルール
の説明図を示す。図7は予約素子に適用するルール1の
例である。予約素子とは、素子と接続する入出力線の可
視/不可視が常に連動して設定される素子である。すな
わち、素子または配線の一方のみの表示では意味をなさ
ない素子及び配線であり、同図(a)に示すチェック出
力ポイントXとその配線A(及び出力バッファ素子)が
相当する。また、チェック入力ポイントとその配線(及
びOR,AND,EOR等の入力用論理素子)、ジャン
パ端子、イネーブル端子などもこの種の素子に該当す
る。
の説明図を示す。図7は予約素子に適用するルール1の
例である。予約素子とは、素子と接続する入出力線の可
視/不可視が常に連動して設定される素子である。すな
わち、素子または配線の一方のみの表示では意味をなさ
ない素子及び配線であり、同図(a)に示すチェック出
力ポイントXとその配線A(及び出力バッファ素子)が
相当する。また、チェック入力ポイントとその配線(及
びOR,AND,EOR等の入力用論理素子)、ジャン
パ端子、イネーブル端子などもこの種の素子に該当す
る。
【0043】同図(b)に、チェック出力ポイントXと
配線Aの表示姿態情報と実際の表示の対応テーブルを示
す。ルール1では「XはAの可視属性に従属する」の
で、Aの可視/不可視に応じて表示姿態情報あるいはそ
の変更による実際の表示が行われる。
配線Aの表示姿態情報と実際の表示の対応テーブルを示
す。ルール1では「XはAの可視属性に従属する」の
で、Aの可視/不可視に応じて表示姿態情報あるいはそ
の変更による実際の表示が行われる。
【0044】図8はグループ化素子に適用するルール2
の例である。ルール2は下層の一纏まりの回路をその入
出力のみに着目し、一つのグループとして扱うもので、
通常の階層方式と同様の表示姿態変更ルールである。例
えば、(a)−1のように、A、X、Bからなる3相リ
レーとそれに直結する論理和回路の場合、(a)−2の
ように一纏めにしてもその内容が明らかな回路に適用さ
れる。(b)に表示姿態情報と実際の表示の対応関係、
(c)にそれらのイメージを示す。
の例である。ルール2は下層の一纏まりの回路をその入
出力のみに着目し、一つのグループとして扱うもので、
通常の階層方式と同様の表示姿態変更ルールである。例
えば、(a)−1のように、A、X、Bからなる3相リ
レーとそれに直結する論理和回路の場合、(a)−2の
ように一纏めにしてもその内容が明らかな回路に適用さ
れる。(b)に表示姿態情報と実際の表示の対応関係、
(c)にそれらのイメージを示す。
【0045】図9、図10は一般変更ルールの適用可能
なルール3の例である。ルール3(その1)は、(a)
のように入出力線X、Zが各1本ずつの素子Aからなる
回路に適用する。(b)に、該当回路の構成要素X、
A、Zの表示姿態情報と実際に適用する表示姿態の対応
関係を示す。図示のように、実際に採用する表示姿態
が、オブジェクト中の表示姿態情報と完全に同一ではな
い場合がある。これは、当該部分の前後の配線及び素子
の可視/不可視に応じ、理にかなった表示を得るための
修正である。
なルール3の例である。ルール3(その1)は、(a)
のように入出力線X、Zが各1本ずつの素子Aからなる
回路に適用する。(b)に、該当回路の構成要素X、
A、Zの表示姿態情報と実際に適用する表示姿態の対応
関係を示す。図示のように、実際に採用する表示姿態
が、オブジェクト中の表示姿態情報と完全に同一ではな
い場合がある。これは、当該部分の前後の配線及び素子
の可視/不可視に応じ、理にかなった表示を得るための
修正である。
【0046】典型例は適用例対応番号6で、素子Aの両
端の配線経路が不可視であるため、両端の配線無しで素
子Aのみを表示することは意味を成さないので、自動的
に素子A自体も不可視としている。さらに適用例対応番
号2、4,5,7のように、配線あるいは素子が不可視
となることにより終端となる配線或いは素子に端子を付
ける。この端子は以降の回路が省略されている事が分か
るような記号形状としてもよい。また省略が自明である
場合、端子を付けなくても良い。表示姿態ルールは、必
ずしも固定でなく、当該回路部以外の可視/不可視属性
に依存して決定しても良い(図9*1、*2)(c)に、
各適用対応例のイメージを示す。図中、280は端子で
ある。
端の配線経路が不可視であるため、両端の配線無しで素
子Aのみを表示することは意味を成さないので、自動的
に素子A自体も不可視としている。さらに適用例対応番
号2、4,5,7のように、配線あるいは素子が不可視
となることにより終端となる配線或いは素子に端子を付
ける。この端子は以降の回路が省略されている事が分か
るような記号形状としてもよい。また省略が自明である
場合、端子を付けなくても良い。表示姿態ルールは、必
ずしも固定でなく、当該回路部以外の可視/不可視属性
に依存して決定しても良い(図9*1、*2)(c)に、
各適用対応例のイメージを示す。図中、280は端子で
ある。
【0047】図11、図12はルール3の別の例であ
る。ルール3(その2)は、(a)のように、入力線ま
たは出力線の一方または両方が複数となる回路に適用す
る。(b)に、2入力(X、Y)、1出力(Z)の構成
要素の表示姿態情報と実際の表示姿態の対応関係を示
す。この例でも、前出のルール3(その1)の場合と同
様に事実上意味を成さない表示姿態をとらないよう、適
宜実際の表示を表示姿態テーブル値から修正する。同様
に**1、**2は当該回路部以外の可視/不可視属性も考
慮に入れた表示姿態の決定方法である。また**3は入力
の一方が不可視の場合に素子を不可視化し、その結果と
して、可視である残りの入力と出力とを直接結ぶ配線
を、不可視化した素子の代わりに描画する。或いは不可
視の素子Aを挟む可視素子を直接配線しても良い。この
不可視素子をまたいで可視素子同士を直接結線する表示
を得るルーチンは後述する。
る。ルール3(その2)は、(a)のように、入力線ま
たは出力線の一方または両方が複数となる回路に適用す
る。(b)に、2入力(X、Y)、1出力(Z)の構成
要素の表示姿態情報と実際の表示姿態の対応関係を示
す。この例でも、前出のルール3(その1)の場合と同
様に事実上意味を成さない表示姿態をとらないよう、適
宜実際の表示を表示姿態テーブル値から修正する。同様
に**1、**2は当該回路部以外の可視/不可視属性も考
慮に入れた表示姿態の決定方法である。また**3は入力
の一方が不可視の場合に素子を不可視化し、その結果と
して、可視である残りの入力と出力とを直接結ぶ配線
を、不可視化した素子の代わりに描画する。或いは不可
視の素子Aを挟む可視素子を直接配線しても良い。この
不可視素子をまたいで可視素子同士を直接結線する表示
を得るルーチンは後述する。
【0048】(c)に、各適用対応例のイメージを示
す。図中、286は端子で、該当信号線より先が不可視
化となる場合の終端に用いる。
す。図中、286は端子で、該当信号線より先が不可視
化となる場合の終端に用いる。
【0049】なお、ルール4の個別変更ルールは、上記
の一般変更ルールに該当しない素子について、表示姿態
を特別に設定する制御ルールを決めたい場合に、図9や
図11のような対応テーブルを個別に作成して適用する
ものである。これは、入力或いは出力の一方だけが可視
の場合でも表示する意味を成す素子の場合等に用いられ
る。ルール3に示した素子では入出力の片方が不可視の
場合、素子本体も不可視にしていた(しない場合もあ
る)。一方、リレー素子のように通常は入力の表示を省
略し、素子本体と出力のみ表示しても意味を成す素子も
ある。このような場合に個別に表示姿態テーブルを定義
して所望の表示を得る。
の一般変更ルールに該当しない素子について、表示姿態
を特別に設定する制御ルールを決めたい場合に、図9や
図11のような対応テーブルを個別に作成して適用する
ものである。これは、入力或いは出力の一方だけが可視
の場合でも表示する意味を成す素子の場合等に用いられ
る。ルール3に示した素子では入出力の片方が不可視の
場合、素子本体も不可視にしていた(しない場合もあ
る)。一方、リレー素子のように通常は入力の表示を省
略し、素子本体と出力のみ表示しても意味を成す素子も
ある。このような場合に個別に表示姿態テーブルを定義
して所望の表示を得る。
【0050】図13に、不可視とならない素子同士を直
接結線する処理フローを示す。この処理の実行は、ルー
ル3その1の適用例対応番号3、或いはルール3その2
の適用例対応番号2及び4の場合に、不可視素子の表示
をそのまま配線で置き換える処理の別方式である。
接結線する処理フローを示す。この処理の実行は、ルー
ル3その1の適用例対応番号3、或いはルール3その2
の適用例対応番号2及び4の場合に、不可視素子の表示
をそのまま配線で置き換える処理の別方式である。
【0051】まず、s371で着目したポートに関し、
そのポートの接続先の素子に対応するオブジェクトのポ
インタを取得する。次に、s372において取得したポ
インタの指すオブジェクトが、現在の階層において可視
か否かにより、s373又はs376へ処理が分岐す
る。s373では、当該オブジェクトが不可視の場合に
代替となる接続先のオブジェクトのポインタを取得す
る。s374では、代替接続先のポインタが無効か否か
により、s377又はs375へ処理が分岐する。s3
75では、代替接続先へのポインタが無効でなければそ
れを新たな接続先とみなし、検索を繰り返すためにs3
72へ戻る。s376では、接続先のオブジェクトが可
視の場合、そのポートの位置を取得する。s378では
取得したポート位置へ配線を描画する。s377では代
替接続先へのポインタも無効の場合、配線を端子で終端
する。
そのポートの接続先の素子に対応するオブジェクトのポ
インタを取得する。次に、s372において取得したポ
インタの指すオブジェクトが、現在の階層において可視
か否かにより、s373又はs376へ処理が分岐す
る。s373では、当該オブジェクトが不可視の場合に
代替となる接続先のオブジェクトのポインタを取得す
る。s374では、代替接続先のポインタが無効か否か
により、s377又はs375へ処理が分岐する。s3
75では、代替接続先へのポインタが無効でなければそ
れを新たな接続先とみなし、検索を繰り返すためにs3
72へ戻る。s376では、接続先のオブジェクトが可
視の場合、そのポートの位置を取得する。s378では
取得したポート位置へ配線を描画する。s377では代
替接続先へのポインタも無効の場合、配線を端子で終端
する。
【0052】図14に、直接結線処理の適用例を示す。
(a)は適用回路図で、素子P、Q、R、Sからなる。
この元図で、素子Q、Rの可視属性が(b)のように不
可視(FALSE)のとき、図13の直接結線処理によ
って、(c)の表示結果が得られる。(d)に、各素子
のオブジェクトデータを示す。
(a)は適用回路図で、素子P、Q、R、Sからなる。
この元図で、素子Q、Rの可視属性が(b)のように不
可視(FALSE)のとき、図13の直接結線処理によ
って、(c)の表示結果が得られる。(d)に、各素子
のオブジェクトデータを示す。
【0053】図15は、図13の処理フローを図14
(d)のようなデータ構成のオブジェクト群に適用した
場合で、各データの変化を処理ステップを追って示して
いる。以下、順を追って処理動作を説明する。
(d)のようなデータ構成のオブジェクト群に適用した
場合で、各データの変化を処理ステップを追って示して
いる。以下、順を追って処理動作を説明する。
【0054】まず、ステップ番号[1]で着目している
オブジェクトPのポート1の接続先オブジェクトへのポ
インタ0x2240及びそのポート番号2を得る(s3
71)。次に、ステップ番号[2]で、その接続先のオ
ブジェクトが管理する素子が、現在の階層で可視か否か
の判定の結果、ポインタの指示先の可視属性=FALSE
で、不可視と判定される(s372)。不可視の場合、
ステップ番号[3]で、代替接続先へのポインタ(0x
3360)をバッファに格納する(s373)。さら
に、ステップ番号[4]で、バッファに格納されたポイ
ンタの指示先が無効でないので、その値0x3360を
接続先オブジェクトへのポインタとして格納する(s3
75)。ポート番号1も同様である。
オブジェクトPのポート1の接続先オブジェクトへのポ
インタ0x2240及びそのポート番号2を得る(s3
71)。次に、ステップ番号[2]で、その接続先のオ
ブジェクトが管理する素子が、現在の階層で可視か否か
の判定の結果、ポインタの指示先の可視属性=FALSE
で、不可視と判定される(s372)。不可視の場合、
ステップ番号[3]で、代替接続先へのポインタ(0x
3360)をバッファに格納する(s373)。さら
に、ステップ番号[4]で、バッファに格納されたポイ
ンタの指示先が無効でないので、その値0x3360を
接続先オブジェクトへのポインタとして格納する(s3
75)。ポート番号1も同様である。
【0055】ステップ番号[5]で、[2]の手順と同
様に可視の判定を行うと、不可視であることが判る(そ
のポインタの指示先の可視属性=FALSE)。不可視なの
で、ステップ番号[6]で、代替接続先へのポインタ
(0x4480)をバッファに格納する(s372)。
ステップ番号[7]で、バッファに格納されたポインタ
の指示先が無効でないので、その値0x4480を接続
先オブジェクトへのポインタとして格納する(ポート番
号2も同様)(s375)。
様に可視の判定を行うと、不可視であることが判る(そ
のポインタの指示先の可視属性=FALSE)。不可視なの
で、ステップ番号[6]で、代替接続先へのポインタ
(0x4480)をバッファに格納する(s372)。
ステップ番号[7]で、バッファに格納されたポインタ
の指示先が無効でないので、その値0x4480を接続
先オブジェクトへのポインタとして格納する(ポート番
号2も同様)(s375)。
【0056】ステップ番号[8]で、[2]及び[5]
の手順と同様に可視の判定を行うと、可視であることが
判る(そのポインタの指示先の可視属性=TURE)(s37
2)。可視なので、ステップ番号[9]で、接続先オブ
ジェクトへのポインタ0x4480の示すオブジェクト
のポート2番の位置(4126,2148)を得る(s376)。
の手順と同様に可視の判定を行うと、可視であることが
判る(そのポインタの指示先の可視属性=TURE)(s37
2)。可視なので、ステップ番号[9]で、接続先オブ
ジェクトへのポインタ0x4480の示すオブジェクト
のポート2番の位置(4126,2148)を得る(s376)。
【0057】次に、階層図の作図手順を説明する。図1
6は、上層から下層へトップダウンに階層図を作成する
ときのイメージと工程を示す。まず、第1階層図500
を、入力手段451からの指示により従来と同様の手法
で作成する(s510)。第1階層図500の作成で、
図2のフロー1に示す手順と、図4のデータ変更・更新
制御手段432,442により、図中の各素子に対応す
るオブジェクトデータが生成される。このオブジェクト
データに従って、簡便な操作で第2階層図502を自動
生成することができる(s511)。第2階層の各素子
のシンボルの表示姿態は、あらかじめ詳細度に対応して
定義してある形状に自動変換される。
6は、上層から下層へトップダウンに階層図を作成する
ときのイメージと工程を示す。まず、第1階層図500
を、入力手段451からの指示により従来と同様の手法
で作成する(s510)。第1階層図500の作成で、
図2のフロー1に示す手順と、図4のデータ変更・更新
制御手段432,442により、図中の各素子に対応す
るオブジェクトデータが生成される。このオブジェクト
データに従って、簡便な操作で第2階層図502を自動
生成することができる(s511)。第2階層の各素子
のシンボルの表示姿態は、あらかじめ詳細度に対応して
定義してある形状に自動変換される。
【0058】上層の第1階層図500は概略図であるた
め、この段階では下層の第2階層図502は未完成であ
る。これを完成させるため、図502に固有の詳細デー
タを追加して(s512)、例えば図示の論理和素子を
追加した図503を作成する(s513)。上層(また
は下層)の素子に対して編集を行えば、オブジェクトデ
ータに反映されて、他方へは変更内容が自動的に伝搬す
る。このとき、変更あるいは追加したオブジェクトに対
し、階層毎に可視属性を可視または不可視に設定し、表
示の必要な階層で可視化する。
め、この段階では下層の第2階層図502は未完成であ
る。これを完成させるため、図502に固有の詳細デー
タを追加して(s512)、例えば図示の論理和素子を
追加した図503を作成する(s513)。上層(また
は下層)の素子に対して編集を行えば、オブジェクトデ
ータに反映されて、他方へは変更内容が自動的に伝搬す
る。このとき、変更あるいは追加したオブジェクトに対
し、階層毎に可視属性を可視または不可視に設定し、表
示の必要な階層で可視化する。
【0059】図17に、ボトムアップに階層図を作成す
るときのイメージと工程を示す。この場合も、トップダ
ウンとほぼ対称の操作を行う。まず、第2階層図550
を従来と同様の手順で作成する(s560)。次に、第
2階層図550の作成により生成されたオブジェクトデ
ータを介して、上層図552をシンボル自動変換などに
よって生成する(s561)。この後、第2階層図55
0で固有の詳細データを、上層で不可視とする操作で隠
蔽し(s562)、第1階層図553を完成する(s5
63)。この過程で、オブジェクト名称の変更などを上
層または下層の一方で行えば、他方へは自動的に伝搬す
る。
るときのイメージと工程を示す。この場合も、トップダ
ウンとほぼ対称の操作を行う。まず、第2階層図550
を従来と同様の手順で作成する(s560)。次に、第
2階層図550の作成により生成されたオブジェクトデ
ータを介して、上層図552をシンボル自動変換などに
よって生成する(s561)。この後、第2階層図55
0で固有の詳細データを、上層で不可視とする操作で隠
蔽し(s562)、第1階層図553を完成する(s5
63)。この過程で、オブジェクト名称の変更などを上
層または下層の一方で行えば、他方へは自動的に伝搬す
る。
【0060】ここで、階層図における素子の追加/削除
処理で、対象素子が階層間で1対1とならないときの対
応関係のチエック機能について説明する。図18に、素
子の追加時のチェック機能を説明する。386は変更前
の上層、387は変更前の下層、388は変更後の上
層、389は変更後の下層である。
処理で、対象素子が階層間で1対1とならないときの対
応関係のチエック機能について説明する。図18に、素
子の追加時のチェック機能を説明する。386は変更前
の上層、387は変更前の下層、388は変更後の上
層、389は変更後の下層である。
【0061】変更前の上層386において、素子A,B
間に端子Cの追加(391)を行ったとする。このと
き、下層387の詳細図では素子Dがあるため、上層3
86の追加区間の配線がEとFに分かれ、どちらの配線
に追加すべきかを自動判定できない。そこで、操作者に
選択の入力を求めるが、このとき、下層の検索によって
対応関係のチエックループ392を形成し、これよりE
とFが追加可能性位置に対応していることを操作者に提
供する。
間に端子Cの追加(391)を行ったとする。このと
き、下層387の詳細図では素子Dがあるため、上層3
86の追加区間の配線がEとFに分かれ、どちらの配線
に追加すべきかを自動判定できない。そこで、操作者に
選択の入力を求めるが、このとき、下層の検索によって
対応関係のチエックループ392を形成し、これよりE
とFが追加可能性位置に対応していることを操作者に提
供する。
【0062】チェックループの形成法を説明する。ま
ず、上層388において、追加される配線の両端の素子
AとBにチェックフラグを立てる。このとき、下層38
9の素子A’及び素子B’も共通のオブジェクトで管理
されているので、A’及びB’にもチェックフラグが立
つ。次に、素子Bに下層で対応する素子B’からF,
D,Eの順で検索し、チェックフラグの立った素子A’
に到達したところでループが閉じ、チェックループの形
成となる。
ず、上層388において、追加される配線の両端の素子
AとBにチェックフラグを立てる。このとき、下層38
9の素子A’及び素子B’も共通のオブジェクトで管理
されているので、A’及びB’にもチェックフラグが立
つ。次に、素子Bに下層で対応する素子B’からF,
D,Eの順で検索し、チェックフラグの立った素子A’
に到達したところでループが閉じ、チェックループの形
成となる。
【0063】このチェックループの検索は、不可視素子
をまたいだ自動配線先の探索(図13)と同様な方法で
行うことができる。形成されたループ中のF,D,Eに
は、それぞれ追加可能性フラグが立つ。ただし、フラグ
が立ったDにはCが接続する可能性が無いので、操作者
にEとFのみを提供して選択を求める。操作者の選択に
より、対応する個所にCが自動挿入される。
をまたいだ自動配線先の探索(図13)と同様な方法で
行うことができる。形成されたループ中のF,D,Eに
は、それぞれ追加可能性フラグが立つ。ただし、フラグ
が立ったDにはCが接続する可能性が無いので、操作者
にEとFのみを提供して選択を求める。操作者の選択に
より、対応する個所にCが自動挿入される。
【0064】このチェック機能は、削除に関しても適用
可能である。図19に、素子の削除時のチエック機能を
説明する。393は変更前の上層、394は変更前の下
層、395は変更後の上層、396は変更後の下層であ
る。
可能である。図19に、素子の削除時のチエック機能を
説明する。393は変更前の上層、394は変更前の下
層、395は変更後の上層、396は変更後の下層であ
る。
【0065】上層393において、素子A,B間の配線
削除(397)を行ったとする。下層394で削除した
配線に対応するものは、配線E、Fと素子Dである。そ
こで、追加の場合と同様にチェックループ399を形成
し、E、F、Dを変更可能性素子として操作者に告知す
る。
削除(397)を行ったとする。下層394で削除した
配線に対応するものは、配線E、Fと素子Dである。そ
こで、追加の場合と同様にチェックループ399を形成
し、E、F、Dを変更可能性素子として操作者に告知す
る。
【0066】なお、上記のチェックループによる対応関
係の検索は、図面のブラウズ時にも有効で、対応関係が
1対1でない場合にある素子が異なる階層でどの素子に
対応するかを、操作者に提示できる。
係の検索は、図面のブラウズ時にも有効で、対応関係が
1対1でない場合にある素子が異なる階層でどの素子に
対応するかを、操作者に提示できる。
【0067】次に、下層の一纏まりの図を上層でブロッ
ク化し、各ブロックを1つの素子として扱い、集合表示
画面の形式で表現する方法について説明する。図20
に、上層におけるブロック管理の説明図を示す。
ク化し、各ブロックを1つの素子として扱い、集合表示
画面の形式で表現する方法について説明する。図20
に、上層におけるブロック管理の説明図を示す。
【0068】通常、紙ベース図面の下層では、機能毎に
纏まった1つの回路について1枚の図面として構成す
る。このような単位の一纏まりを、上層でブロック61
1、612のようにブロック表示し、あたかも1つの素
子のように扱って、上層での操作性を高める。たとえ
ば、上層集合表示画面610で、ブロック612をダブ
ルクリックして、対応する上層の編集画面613と下層
の編集画面614を表示する。これらを見比べながら編
集を行えば、上下層の素子の対応関係が容易に確認で
き、編集の効率が上る。
纏まった1つの回路について1枚の図面として構成す
る。このような単位の一纏まりを、上層でブロック61
1、612のようにブロック表示し、あたかも1つの素
子のように扱って、上層での操作性を高める。たとえ
ば、上層集合表示画面610で、ブロック612をダブ
ルクリックして、対応する上層の編集画面613と下層
の編集画面614を表示する。これらを見比べながら編
集を行えば、上下層の素子の対応関係が容易に確認で
き、編集の効率が上る。
【0069】上層集合表示画面610では、ブロックは
従来のようにブラックボックス化せず、上層の内容を表
示して図面の可読性を維持する。また、ブロック間に結
線を施すことで、図面として完成させる。なお、ブロッ
クを1つの素子のように扱うためには、ブロック番号毎
に、ブロックの座標と内包するオブジェクト及びブロッ
ク間の接続情報を管理すればよい。
従来のようにブラックボックス化せず、上層の内容を表
示して図面の可読性を維持する。また、ブロック間に結
線を施すことで、図面として完成させる。なお、ブロッ
クを1つの素子のように扱うためには、ブロック番号毎
に、ブロックの座標と内包するオブジェクト及びブロッ
ク間の接続情報を管理すればよい。
【0070】以上、実施形態1による階層図作成支援方
法とその装置を詳細に説明した。本実施形態によれば、
トップダウンまたはボトムアップに図面を作成する際
に、各階層で共通にオブジェクトデータを管理するの
で、上層または下層での編集内容が他方へ自動伝搬す
る。従って、各層の整合性が保証される。また、階層固
有の表現は該当素子をその階層のみで可視化するよう可
視属性により管理するので、上層は概略化、下層は詳細
化した図面を簡単に作成し、また変更できる。
法とその装置を詳細に説明した。本実施形態によれば、
トップダウンまたはボトムアップに図面を作成する際
に、各階層で共通にオブジェクトデータを管理するの
で、上層または下層での編集内容が他方へ自動伝搬す
る。従って、各層の整合性が保証される。また、階層固
有の表現は該当素子をその階層のみで可視化するよう可
視属性により管理するので、上層は概略化、下層は詳細
化した図面を簡単に作成し、また変更できる。
【0071】上記の実施形態1では、上層及び下層が各
1層の例で説明したが、上層と下層は相対的な関係で、
トップダウンまたはボトムアップに順次、階層を増やす
ことにより、3層以上の階層図にも適用できることは言
うまでもない。もちろん、図4における階層図処理手段
を増設すれば、処理速度を向上できる。
1層の例で説明したが、上層と下層は相対的な関係で、
トップダウンまたはボトムアップに順次、階層を増やす
ことにより、3層以上の階層図にも適用できることは言
うまでもない。もちろん、図4における階層図処理手段
を増設すれば、処理速度を向上できる。
【0072】〔実施形態2〕上記の実施形態1では、詳
細度が階層図毎に設定されていた。次に、詳細度が上層
と下層の2値のみでなく、且つ図面や素子に対応して可
変できる実施形態2を説明する。
細度が階層図毎に設定されていた。次に、詳細度が上層
と下層の2値のみでなく、且つ図面や素子に対応して可
変できる実施形態2を説明する。
【0073】図21に、詳細度を可変できる階層図作成
支援装置の一実施例を示す。図中、可変詳細度フィルタ
435は、図4の上層図作成フィルタ430及び下層図
作成フィルタ440の置き換えである。フィルタ特性
(詳細度)変更手段401の設定値により、1つの階層
図や図中の素子の詳細度を任意に変更できる。このた
め、各素子毎に詳細度と表示姿態の関係を管理する表示
姿態テーブル402、テーブル402の操作を行う表示
姿態テーブル編集手段403を具備している。
支援装置の一実施例を示す。図中、可変詳細度フィルタ
435は、図4の上層図作成フィルタ430及び下層図
作成フィルタ440の置き換えである。フィルタ特性
(詳細度)変更手段401の設定値により、1つの階層
図や図中の素子の詳細度を任意に変更できる。このた
め、各素子毎に詳細度と表示姿態の関係を管理する表示
姿態テーブル402、テーブル402の操作を行う表示
姿態テーブル編集手段403を具備している。
【0074】実施形態1の詳細度と表示姿態との関係
は、オブジェクトの可視属性(可視/不可視)によって
管理していた。これに対し、実施形態2の詳細度と表示
姿態との関係は、表示姿態テーブル402により、ツリ
ー構造を用いて統合的に管理する。詳細度も連続値とし
て扱うことができる。なお、カーソル表示手段413
は、後述する実施形態3に必須の機能である。
は、オブジェクトの可視属性(可視/不可視)によって
管理していた。これに対し、実施形態2の詳細度と表示
姿態との関係は、表示姿態テーブル402により、ツリ
ー構造を用いて統合的に管理する。詳細度も連続値とし
て扱うことができる。なお、カーソル表示手段413
は、後述する実施形態3に必須の機能である。
【0075】図22に、詳細度の連続可変の表示例を示
す。画面(a)〜(c)の各素子は、画面右上341に
表示された詳細度に対応する表示姿態を、表示姿態テー
ブル402によって与えられる。この連続的な詳細度の
変化の利点は、概略図から詳細図まで、連続的な詳細度
による多階層の図を提供でき、図面記載内容の把握が容
易になる点である。
す。画面(a)〜(c)の各素子は、画面右上341に
表示された詳細度に対応する表示姿態を、表示姿態テー
ブル402によって与えられる。この連続的な詳細度の
変化の利点は、概略図から詳細図まで、連続的な詳細度
による多階層の図を提供でき、図面記載内容の把握が容
易になる点である。
【0076】図23に、表示姿態テーブルの一例を示
す。テーブル402は各素子の名称毎に詳細度に対する
表示姿態を保持している。テーブル402で、各素子の
バー358の位置を可変して、可視設定される詳細度の
範囲を変更する。各素子のバーが現在の画面の詳細度を
カバーしているとき、その素子が表示される。
す。テーブル402は各素子の名称毎に詳細度に対する
表示姿態を保持している。テーブル402で、各素子の
バー358の位置を可変して、可視設定される詳細度の
範囲を変更する。各素子のバーが現在の画面の詳細度を
カバーしているとき、その素子が表示される。
【0077】可変詳細度フィルタ435の処理動作は、
基本的には実施形態1における図5以降の処理フローと
同等である。主な相違点は、実施形態1では上層図作成
フィルタ430及び下層図作成フィルタ440が、素子
の表示姿態(該当の階層での可視/不可視)をオブジェク
トデータから読み込んでいたのに対し、実施形態2で
は、各素子の表示姿態を表示姿態テーブル402から読
み込む点である。また、実施形態1では上層か下層かで
固定であった画面の詳細度を、実施形態2ではフィルタ
特性変更手段401が設定する現在の画面の詳細度を、
可変詳細度フィルタ435が読み込む。
基本的には実施形態1における図5以降の処理フローと
同等である。主な相違点は、実施形態1では上層図作成
フィルタ430及び下層図作成フィルタ440が、素子
の表示姿態(該当の階層での可視/不可視)をオブジェク
トデータから読み込んでいたのに対し、実施形態2で
は、各素子の表示姿態を表示姿態テーブル402から読
み込む点である。また、実施形態1では上層か下層かで
固定であった画面の詳細度を、実施形態2ではフィルタ
特性変更手段401が設定する現在の画面の詳細度を、
可変詳細度フィルタ435が読み込む。
【0078】図24は、表示姿態テーブル操作の一例を
説明している。表示姿態テーブル402の操作は、表示
姿態テーブル編集手段403で行なう。(a)の矢印部
413のように、CN−1の可視領域を詳細度200ま
で伸長させると、(b)の詳細度200の画面で、素子
CN−1が可視になる。このように、表示姿態テーブル
402は、素子毎に表示する詳細度を設定でき、表示姿
態テーブル編集手段403で、その設定値を連続的に可
変できる。この操作は画面上で行われる。
説明している。表示姿態テーブル402の操作は、表示
姿態テーブル編集手段403で行なう。(a)の矢印部
413のように、CN−1の可視領域を詳細度200ま
で伸長させると、(b)の詳細度200の画面で、素子
CN−1が可視になる。このように、表示姿態テーブル
402は、素子毎に表示する詳細度を設定でき、表示姿
態テーブル編集手段403で、その設定値を連続的に可
変できる。この操作は画面上で行われる。
【0079】図25は、表示姿態テーブルのツリー構造
を示す。たとえば、CN−1本体434の表示姿態の下
に、ラベルの表示姿態や、配線の表示姿態をツリー状に
保持し、上位ツリーとの関係に応じ自動操作/手動操作
する。上位ツリーとの関係は、「可視属性は上位ツリー
と相対的に同期」、「可視属性は上位ツリーによらず固
定」、「可視属性を上位ツリーと同一にリセット」の中
から1つを設定する。
を示す。たとえば、CN−1本体434の表示姿態の下
に、ラベルの表示姿態や、配線の表示姿態をツリー状に
保持し、上位ツリーとの関係に応じ自動操作/手動操作
する。上位ツリーとの関係は、「可視属性は上位ツリー
と相対的に同期」、「可視属性は上位ツリーによらず固
定」、「可視属性を上位ツリーと同一にリセット」の中
から1つを設定する。
【0080】例えば、図24のように、CN−1の可視
領域を詳細度200まで伸長させた場合、WR−1も連
動して可視させるには、「可視属性は上位ツリーと相対
的に同期」に設定しておけばよい。
領域を詳細度200まで伸長させた場合、WR−1も連
動して可視させるには、「可視属性は上位ツリーと相対
的に同期」に設定しておけばよい。
【0081】このツリー構造による表示姿態の制御に、
図6の表示姿態決定ルールを取り込むことができる。例
えば、「可視属性は上位ツリーと相対的に同期」のモー
ドで、かつ可視領域を上位ツリーと同一に設定すれば、
ルール1と同等の機能を実現できる。
図6の表示姿態決定ルールを取り込むことができる。例
えば、「可視属性は上位ツリーと相対的に同期」のモー
ドで、かつ可視領域を上位ツリーと同一に設定すれば、
ルール1と同等の機能を実現できる。
【0082】また、図26(a)のように、複数の素子
を纏めて、回路453としてツリー構造を形成すれば、
同図(b)のように回路単位で表示姿態を制御できる。
この場合の一纏まりの回路は、図19のブロック単位に
よるか、あるいは操作者が指定する。
を纏めて、回路453としてツリー構造を形成すれば、
同図(b)のように回路単位で表示姿態を制御できる。
この場合の一纏まりの回路は、図19のブロック単位に
よるか、あるいは操作者が指定する。
【0083】図27は、表示姿態テーブルの操作による
テーブルソートの一例である。この例の表示姿態テーブ
ル402には、「種類」属性が付加されている。例え
ば、タイマー素子を全て詳細度100で表示したい場
合、「種類」462を選択し、それをキーとしてソート
命令を実行する。その結果、同図(b)のように、種類
毎の順番で素子が表示される。その後、「種類」が「TI
MER」である項目を全て選択し(465)、可視属性を
詳細度100で可視に設定する。
テーブルソートの一例である。この例の表示姿態テーブ
ル402には、「種類」属性が付加されている。例え
ば、タイマー素子を全て詳細度100で表示したい場
合、「種類」462を選択し、それをキーとしてソート
命令を実行する。その結果、同図(b)のように、種類
毎の順番で素子が表示される。その後、「種類」が「TI
MER」である項目を全て選択し(465)、可視属性を
詳細度100で可視に設定する。
【0084】このとき、図28(a)のように、選択範
囲の全ての素子に対して、一括して展開命令をかけ(4
67)、(b)のようにタイマー素子の時限値を表示さ
せ、展開後に現われる新たな付加属性「TVAL(タイ
マー時限値)」をキーと、「種類」の場合と同様の手順
でソートすれば、タイマー時限値の可視属性を全て、同
時に変更できる。
囲の全ての素子に対して、一括して展開命令をかけ(4
67)、(b)のようにタイマー素子の時限値を表示さ
せ、展開後に現われる新たな付加属性「TVAL(タイ
マー時限値)」をキーと、「種類」の場合と同様の手順
でソートすれば、タイマー時限値の可視属性を全て、同
時に変更できる。
【0085】図29の例では、タイマー時限値(TVA
L)の可視化を、詳細度100まで延長している。この
結果、(a)の概略的な表示状態から(b)の表示状態
に遷移し、概略図でもタイマー時限値471が表示され
る。この時の表示姿態テーブルは、(c)に示す状態に
なる。この設定状態を、タイマー時限値確認図用とし
て、必要に応じて呼び出せるように保存する。同様に、
他の着目したい項目について、表示姿態をカスタマイズ
して保存しておけば、有効に再利用できる。
L)の可視化を、詳細度100まで延長している。この
結果、(a)の概略的な表示状態から(b)の表示状態
に遷移し、概略図でもタイマー時限値471が表示され
る。この時の表示姿態テーブルは、(c)に示す状態に
なる。この設定状態を、タイマー時限値確認図用とし
て、必要に応じて呼び出せるように保存する。同様に、
他の着目したい項目について、表示姿態をカスタマイズ
して保存しておけば、有効に再利用できる。
【0086】なお、ソートキーとして、上記の「種類」
以外に、「作成日時」を用いれば、最近の編集結果のみ
を表示でき、修正の履歴の確認が可能である。また、
「接続関係」を元にしたキーによりソートすれば、未配
線素子の抽出にも有効である。
以外に、「作成日時」を用いれば、最近の編集結果のみ
を表示でき、修正の履歴の確認が可能である。また、
「接続関係」を元にしたキーによりソートすれば、未配
線素子の抽出にも有効である。
【0087】〔実施形態3〕次に、詳細度の変化に対よ
って注視点を見失わないように、注視点カーソルを表示
する階層図作成支援の実施形態3を説明する。本実施形
態による支援装置は、カーソル制御手段413を必須要
素とする図21の構成となる。
って注視点を見失わないように、注視点カーソルを表示
する階層図作成支援の実施形態3を説明する。本実施形
態による支援装置は、カーソル制御手段413を必須要
素とする図21の構成となる。
【0088】着目している回路の図面中での働きを把握
するために、図面の詳細度を頻繁に変化させ拡大/縮小
(概略化/詳細化)しながら追跡することがある。この
ような場合に、注視している点(素子、配線)に特徴の
あるシンボルによる注視点カーソルを、各画面で対応す
る注視点に明示することで、作業効率を向上できる。
するために、図面の詳細度を頻繁に変化させ拡大/縮小
(概略化/詳細化)しながら追跡することがある。この
ような場合に、注視している点(素子、配線)に特徴の
あるシンボルによる注視点カーソルを、各画面で対応す
る注視点に明示することで、作業効率を向上できる。
【0089】図30に、詳細度の変化に対応した注視点
カーソルの表示例を示す。いま、(a)において、AN
D−1の入力の一方を注視点として、注視点カーソル4
21を置く。ここで、(b)、(c)のように詳細度が
変わり、表示する素子が変化すると注視点が移動する。
これに対応して注視点カーソル422,423と移動す
るので、注目している点の情報を見失うことがない。
カーソルの表示例を示す。いま、(a)において、AN
D−1の入力の一方を注視点として、注視点カーソル4
21を置く。ここで、(b)、(c)のように詳細度が
変わり、表示する素子が変化すると注視点が移動する。
これに対応して注視点カーソル422,423と移動す
るので、注目している点の情報を見失うことがない。
【0090】また、(d)のように、詳細度の高い図面
を表示しているとき、概略図で表示されないCN−1に
注視点カーソル424を置いていた場合、詳細度を下げ
る(概略化の)操作によって、注視点カーソルを置くべ
きCN−1が非表示になる。この場合、(e)のよう
に、詳細度が低い状態でもCN−1を一時的に表示状態
にする。この際、一時的に表示している素子は、他の素
子と色や輝度等の表示姿態を変えて識別可能にする。そ
の後、(f)のように、他の素子に注視点カーソル42
7が移った時点で、CN−1を非表示に戻す。
を表示しているとき、概略図で表示されないCN−1に
注視点カーソル424を置いていた場合、詳細度を下げ
る(概略化の)操作によって、注視点カーソルを置くべ
きCN−1が非表示になる。この場合、(e)のよう
に、詳細度が低い状態でもCN−1を一時的に表示状態
にする。この際、一時的に表示している素子は、他の素
子と色や輝度等の表示姿態を変えて識別可能にする。そ
の後、(f)のように、他の素子に注視点カーソル42
7が移った時点で、CN−1を非表示に戻す。
【0091】図31に、カーソル制御手段による注視点
カーソル表示制御の処理フローを示す。また、図32
に、注視点カーソルの対応位置のチエックループの説明
図を示す。
カーソル表示制御の処理フローを示す。また、図32
に、注視点カーソルの対応位置のチエックループの説明
図を示す。
【0092】操作イベントが詳細度の変化である場合
(s451)、新しい詳細度で1対1に対応する可視の
素子や配線が存在するか調べる(s452)。存在する
場合は、その素子の上(または近傍)に注視点カーソル
を表示する(s453)。これは、図32(a)のカー
ソル493からカーソル494の移動となる。
(s451)、新しい詳細度で1対1に対応する可視の
素子や配線が存在するか調べる(s452)。存在する
場合は、その素子の上(または近傍)に注視点カーソル
を表示する(s453)。これは、図32(a)のカー
ソル493からカーソル494の移動となる。
【0093】s452で、1対1に対応する素子が無い
場合、新旧の詳細度の図面をまたぐチェックループ49
5を形成し、対応する素子のリストを得る(s45
4)。ここで、図32(b)の素子リスト496のよう
に、旧詳細度の図面のカーソル下の素子Fに対応してリ
ストE,D,Cが得られた場合、信号の流れに沿ってリ
スト中の素子の合計幾何学長497(Lt=Lc+Ld
+Le)を求める。そして、例えば旧詳細度の素子Fの
入力側から30%の幾何学位置にカーソルがあった場
合、合計幾何学長497の入力側から30%の位置に相
当する素子にカーソルを移動し、表示する(s45
5)。
場合、新旧の詳細度の図面をまたぐチェックループ49
5を形成し、対応する素子のリストを得る(s45
4)。ここで、図32(b)の素子リスト496のよう
に、旧詳細度の図面のカーソル下の素子Fに対応してリ
ストE,D,Cが得られた場合、信号の流れに沿ってリ
スト中の素子の合計幾何学長497(Lt=Lc+Ld
+Le)を求める。そして、例えば旧詳細度の素子Fの
入力側から30%の幾何学位置にカーソルがあった場
合、合計幾何学長497の入力側から30%の位置に相
当する素子にカーソルを移動し、表示する(s45
5)。
【0094】図32(b)は、詳細度を上げた場合の例
である。逆の場合も同様に、チェックループで素子リス
トC,D,Eに対するFの対応関係を求め、幾何学位置
の対応関係でカーソルの表示位置を決定する。また、チ
ェックループで求めた対応関係が、1対nあるいはn対
1、さらにはn対n(詳細度低でのみ表示する素子があ
るとき)の場合でも、同様の手法を適用できる。また、
カーソルの幾何学位置に、信号の流れ方向に垂直な成分
がある場合も、同様に対応する領域の比率を保存してカ
ーソル位置を決定することができる。
である。逆の場合も同様に、チェックループで素子リス
トC,D,Eに対するFの対応関係を求め、幾何学位置
の対応関係でカーソルの表示位置を決定する。また、チ
ェックループで求めた対応関係が、1対nあるいはn対
1、さらにはn対n(詳細度低でのみ表示する素子があ
るとき)の場合でも、同様の手法を適用できる。また、
カーソルの幾何学位置に、信号の流れ方向に垂直な成分
がある場合も、同様に対応する領域の比率を保存してカ
ーソル位置を決定することができる。
【0095】ステップs454で、対応する素子リスト
が空の場合(カーソル位置の素子が非表示で、かつ対応
する素子が無い場合)、旧カーソル位置の素子に一時的
に可視属性を付与する(s456)。
が空の場合(カーソル位置の素子が非表示で、かつ対応
する素子が無い場合)、旧カーソル位置の素子に一時的
に可視属性を付与する(s456)。
【0096】次に、操作イベントがカーソル移動である
場合(s457)、かつs456で付与した一時的な可
視属性の素子からカーソルが外れた場合に、一時可視属
性をクリアし(s459)、新たな可視素子上にカーソ
ルを移動する(s461)。s456で否の判定で、新
しいカーソル位置が可視素子上の場合(s460)、そ
の新しい素子上にカーソルを移動する(461)。新し
いカーソル位置が可視素子上でない場合、カーソルの移
動を禁止する(s462)。
場合(s457)、かつs456で付与した一時的な可
視属性の素子からカーソルが外れた場合に、一時可視属
性をクリアし(s459)、新たな可視素子上にカーソ
ルを移動する(s461)。s456で否の判定で、新
しいカーソル位置が可視素子上の場合(s460)、そ
の新しい素子上にカーソルを移動する(461)。新し
いカーソル位置が可視素子上でない場合、カーソルの移
動を禁止する(s462)。
【0097】本実施形態によれば、図面の詳細度が変化
する画面間で、ある詳細度の画面の注目点に設定した注
視点カーソルを異なる詳細度の画面の対応位置に表示で
きるので、図面の詳細度が頻繁に変化する画面間で注目
点を見失うことがなく、回路機能の把握などを容易にす
る。
する画面間で、ある詳細度の画面の注目点に設定した注
視点カーソルを異なる詳細度の画面の対応位置に表示で
きるので、図面の詳細度が頻繁に変化する画面間で注目
点を見失うことがなく、回路機能の把握などを容易にす
る。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、各層に共通のオブジェ
クトを有し、このオブジェクトから上層/下層の詳細度
に応じて、適宜情報を引き出して図面を構成するので、
上下層の図面編集の整合性と変更の一貫性が確保できる
効果がある。また、共通のオブジェクトを介すること
で、上層からでも下層からでも階層間の素子の生成、変
更、消滅を連動して処理できるので、階層図の作成や変
更作業の工数を大幅に削減できる効果がある。
クトを有し、このオブジェクトから上層/下層の詳細度
に応じて、適宜情報を引き出して図面を構成するので、
上下層の図面編集の整合性と変更の一貫性が確保できる
効果がある。また、共通のオブジェクトを介すること
で、上層からでも下層からでも階層間の素子の生成、変
更、消滅を連動して処理できるので、階層図の作成や変
更作業の工数を大幅に削減できる効果がある。
【0099】本発明によれば、図面の詳細度が図面や図
面中の素子に対応して、任意に可変できるので、必要な
場合に上層においても下層の内容を表記し、処理の流れ
の視覚的な把握が容易な階層図を作成でき、完全な入れ
子構造とはならない階層図作成の支援が可能になる。
面中の素子に対応して、任意に可変できるので、必要な
場合に上層においても下層の内容を表記し、処理の流れ
の視覚的な把握が容易な階層図を作成でき、完全な入れ
子構造とはならない階層図作成の支援が可能になる。
【0100】本発明によれば、図面の詳細度が頻繁に変
化する画面間で注目点カーソルを表示できるので、画面
の概略化/詳細化による回路機能の追跡などで注目点を
見失うことがなく、作業が容易になる。
化する画面間で注目点カーソルを表示できるので、画面
の概略化/詳細化による回路機能の追跡などで注目点を
見失うことがなく、作業が容易になる。
【図1】本発明による実施形態1の概念を表し、層図と
下層図における素子のシンボルとオブジェクトとの関係
を示す説明図。
下層図における素子のシンボルとオブジェクトとの関係
を示す説明図。
【図2】実施形態1におけるオブジェクトを介した素子
の生成、変更、消滅の概略のフロー図。
の生成、変更、消滅の概略のフロー図。
【図3】データ変更・更新制御手段の処理フロー図。
【図4】実施形態1による階層図作成支援装置の機能ブ
ロック図。
ロック図。
【図5】上層図/下層図作成フィルタの処理フロー図。
【図6】表示姿態変更の複数のルールを用いた表示姿態
決定の処理フロー図。
決定の処理フロー図。
【図7】ルール1の説明図。
【図8】ルール2の説明図。
【図9】ルール3(その1)の説明図。
【図10】ルール3(その1)の適用例を示すテーブ
ル。
ル。
【図11】ルール3(その2)の説明図。
【図12】ルール3(その2)の適用例を示すテーブ
ル。
ル。
【図13】不可視素子を通過する配線処理のフロー図。
【図14】回路構成とオブジェクトデータの内容を示す
説明図。
説明図。
【図15】図13の処理ステップ毎の各変数値の変化を
示すテーブル。
示すテーブル。
【図16】上層からの作図の例を流れを示す説明図。
【図17】下層からの作図の流れを示す説明図。
【図18】上層で素子の追加時のチェック機能を示す説
明図。
明図。
【図19】上層で素子の削除時のチェック機能を示す説
明図。
明図。
【図20】複数の図の集合形式(ブロック)による編集
処理を示す説明図。
処理を示す説明図。
【図21】実施形態2,3による可変詳細度の階層図作
成支援装置の機能ブロック図。
成支援装置の機能ブロック図。
【図22】実施形態2による詳細度の連続可変の表示例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図23】実施形態2による表示姿態テーブルの一例を
示す説明図。
示す説明図。
【図24】表示姿態テーブル操作の一例を示す説明図。
【図25】表示姿態テーブルのツリー構造の一例を示す
説明図。
説明図。
【図26】表示姿態テーブルのツリー構造の他の例を示
す説明図。
す説明図。
【図27】表示姿態テーブル(図25)のソートの例を
示す説明図。
示す説明図。
【図28】表示姿態テーブル(図25)展開の例を示す
説明図。
説明図。
【図29】表示姿態テーブルの目的別設定及び設定保存
を示す説明図。
を示す説明図。
【図30】実施形態3による注視点カーソルの移動例を
示す説明図。
示す説明図。
【図31】注視点カーソル移動の処理フロー図。
【図32】注視点カーソルの移動位置の決定方法の一例
を示す説明図。
を示す説明図。
150…上層図(概略図)、160…下層図(詳細
図)、175…オブジェクト名称、176…オブジェク
ト表示姿態情報、210,220,240,…上層図に
おける素子、205,215,245…下層図における
素子、218,228,238,248…素子データを
格納するオブジェクト、280,286…端子、400
…上層図作成処理手段、401…フィルタ特性変更手
段、402…表示姿態テーブル、403…表示姿態テー
ブル編集手段、405…下層図作成処理手段、410…
オブジェクトデータ格納手段、411…ファイル、41
3…カーソル制御手段、421,42,423,424
…注視点カーソル、430…上層図作成フィルタ、43
1…上層図ユーザインターフェース、432…上層図デ
ータ変更・更新制御手段、435…可変詳細度フィル
タ、440…下層図作成フィルタ、441…下層図ユー
ザインターフェース、442…下層図データ変更・更新
制御手段、450…表示手段、451…入力手段。
図)、175…オブジェクト名称、176…オブジェク
ト表示姿態情報、210,220,240,…上層図に
おける素子、205,215,245…下層図における
素子、218,228,238,248…素子データを
格納するオブジェクト、280,286…端子、400
…上層図作成処理手段、401…フィルタ特性変更手
段、402…表示姿態テーブル、403…表示姿態テー
ブル編集手段、405…下層図作成処理手段、410…
オブジェクトデータ格納手段、411…ファイル、41
3…カーソル制御手段、421,42,423,424
…注視点カーソル、430…上層図作成フィルタ、43
1…上層図ユーザインターフェース、432…上層図デ
ータ変更・更新制御手段、435…可変詳細度フィル
タ、440…下層図作成フィルタ、441…下層図ユー
ザインターフェース、442…下層図データ変更・更新
制御手段、450…表示手段、451…入力手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 親司 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 大森 隆宏 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 小林 康弘 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 川本 茂 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (10)
- 【請求項1】 図面中の各々の図形(以下、素子と呼
ぶ)の表示姿態を、階層に対応して変更する階層図の作
成支援方法において、 対象図面の全ての階層図を一つのオブジェクトデータ群
によって管理し、上層または下層での図面作成によっ
て、各階層に共通する表示姿態は他の階層に伝搬し、階
層によって異なる表示姿態はオブジェクトに付加される
可視属性によって可視または不可視に制御することを特
徴とする階層図作成支援方法。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記オブジェクトデータ群の各オブジェクトは、各階層
で共通する素子に1対1に対応して管理することを特徴
とする階層図作成支援方法。 - 【請求項3】 図面中の素子の表示姿態を階層に応じて
変更する階層図の作成支援方法において、 前記表示姿態の基となる表示データを有し各階層で共通
する素子毎に、対応する一つのオブジェクトによって管
理し、前記表示データの詳しさの度合い(以下、詳細度
と呼ぶ)を階層図および/または素子毎に可変制御する
ことを特徴とする階層図作成支援方法。 - 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記表示姿態が階層によって異なる場合に、伝搬される
階層側で入出力線位置のオフセット補正を行い、および
/または、下層で可視の素子が上層で不可視となる場合
に不可視とならない素子を探索して結線する、自動結線
処理を行うことを特徴とする階層図作成支援方法。 - 【請求項5】 図面中の素子の表示姿態を階層に応じて
変更する階層図の作成支援装置において、 素子のデータの生成、変更、消滅に対応して、全階層に
共通のオブジェクトとして格納する手段1、要求された
詳細度の図面に適合した素子のデータを前記オブジェク
トから抽出して階層図を構成する手段2、構成した階層
図を編集する手段3、及び編集のための入出力手段を備
えることを特徴とする階層図作成支援装置。 - 【請求項6】 請求項7において、 前記手段1、手段2及び手段3からなる2組を有して、
詳細度の低い上層図処理手段と詳細度の高い下層図処理
手段を構成し、一方の処理手段による階層図の作成と表
示に応じて、他方の処理手段による他方の処理手段によ
る階層図を自動的に作成し、表示できるようにしたこと
を特徴とする階層図作成支援装置。 - 【請求項7】 請求項5または6において、 前記手段2によるオブジェクトからのデータ抽出特性を
可変できる手段4、図面の詳細度と個々の素子の表示姿
態を統合的に管理する手段5を備えることを特徴とする
階層図作成支援装置。 - 【請求項8】 請求項7において、 前記手段5は、各素子または階層関係にある素子群の表
示姿態を、詳細度に対して可変可能に管理し、図面の詳
細度の変更に伴って素子の表示姿態を任意に変更できる
ようにしたことを特徴とする階層図作成支援装置。 - 【請求項9】 請求項7または8において、 前記手段5は、複数の素子を一つにまとめたブロックの
単位で管理することを特徴とする階層図作成支援装置。 - 【請求項10】 図面中の素子の表示姿態を階層に応じ
て変更する階層図の作成支援装置において、 素子のデータの生成、変更、消滅に対応して、全階層に
共通のオブジェクトとして格納する手段1と、要求され
た詳細度の図面に適合した素子のデータを前記オブジェ
クトから抽出して階層図を構成する手段2と、構成した
階層図を編集する手段3と、編集のための入出力手段
と、図面の詳細度の変更に依存しないで、常に着目した
同一のオブジェクトに対応した素子上またはその近傍に
カーソルを表示するカーソル制御手段を備えることを特
徴とする階層図作成支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9079650A JPH10171861A (ja) | 1996-10-11 | 1997-03-31 | 階層図作成支援方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26963596 | 1996-10-11 | ||
JP8-269635 | 1996-10-11 | ||
JP9079650A JPH10171861A (ja) | 1996-10-11 | 1997-03-31 | 階層図作成支援方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10171861A true JPH10171861A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=26420661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9079650A Pending JPH10171861A (ja) | 1996-10-11 | 1997-03-31 | 階層図作成支援方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10171861A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6834376B2 (en) | 2001-09-26 | 2004-12-21 | Renesas Technology Corp. | Logic optimization device for automatically designing integrated circuits |
JP2008140304A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-19 | Fujitsu Ltd | Cad装置およびcadプログラム |
KR101940675B1 (ko) * | 2018-05-16 | 2019-01-21 | 한국전력기술 주식회사 | 통합도면에서 공통원인고장을 추적하는 방법 및 장치 |
KR102016606B1 (ko) * | 2018-05-16 | 2019-08-30 | 한국전력기술 주식회사 | 공통원인추적을 위한 통합도면제작방법 및 장치 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9079650A patent/JPH10171861A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6834376B2 (en) | 2001-09-26 | 2004-12-21 | Renesas Technology Corp. | Logic optimization device for automatically designing integrated circuits |
JP2008140304A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-19 | Fujitsu Ltd | Cad装置およびcadプログラム |
KR101940675B1 (ko) * | 2018-05-16 | 2019-01-21 | 한국전력기술 주식회사 | 통합도면에서 공통원인고장을 추적하는 방법 및 장치 |
KR102016606B1 (ko) * | 2018-05-16 | 2019-08-30 | 한국전력기술 주식회사 | 공통원인추적을 위한 통합도면제작방법 및 장치 |
US10817366B2 (en) | 2018-05-16 | 2020-10-27 | Kepco Engineering & Construction Company, Inc. | Method and apparatus for tracing common cause failure in integrated drawing |
US10817632B2 (en) | 2018-05-16 | 2020-10-27 | Kepco Engineering & Construction Company, Inc. | Integrated drawing producing method and apparatus for common cause tracing |
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