JPH101716A - 減圧精錬炉の減圧装置 - Google Patents

減圧精錬炉の減圧装置

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JPH101716A
JPH101716A JP17578296A JP17578296A JPH101716A JP H101716 A JPH101716 A JP H101716A JP 17578296 A JP17578296 A JP 17578296A JP 17578296 A JP17578296 A JP 17578296A JP H101716 A JPH101716 A JP H101716A
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JP
Japan
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furnace
vacuum refining
degree
refining furnace
vacuum
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Pending
Application number
JP17578296A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsutani
博司 松谷
Masahide Tsuno
雅英 津野
Takafumi Nagao
貴文 長尾
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】減圧精錬炉を用いてステンレス鋼等の減圧
精錬を行うに際し、鋼中Cの最終含有量に応じて炉内部
の減圧度を自由にコントロールできるようにする。 【解決手段】減圧精錬炉10より排気管18を延び出さ
せ、排気管18を通じてウォーターポンプ20及びエジ
ェクタ22により真空吸引し、炉内部を所定の減圧状態
とするようになす。そして排気管18の途中にリーク弁
30を設け、リーク弁30により外部の圧力を排気管1
8内にリークさせることによって、炉内部の減圧度をコ
ントロールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は減圧精錬炉の減圧
装置に関し、詳しくは炉内部の減圧度を自由に制御可能
な減圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】含Cr鋼、例えばステンレス鋼を製造す
るに際して、精錬炉内に収容した溶鋼に対して、O2
スを含むガスを大気中で吹き込んで溶鋼中のCを酸素と
の反応により脱炭し、溶鋼中のCレベルを低下させるこ
とが行われている。この脱炭精錬はAOD法として知ら
れたものである。
【0003】ところでこの大気中での脱炭精錬は、溶鋼
中のCレベルが低くなってくると吹き込んだO2ガスが
脱炭のために有効に働かず、鋼中のCr等を酸化してし
まい、脱炭効率が悪くなる。
【0004】このようなことから、C量がある一定レベ
ルまで低下した段階で炉体に蓋を被せて密閉の減圧精錬
炉となし、そして炉から延び出させた排気管を通じて真
空吸引装置により炉内部を吸引排気し、以て所定の真空
度(減圧度)とした上、溶鋼中にArガスのみを撹拌ガ
スとして吹き込んで溶鋼とスラグとを撹拌し、これによ
り上記大気精錬の際に酸化生成した酸化クロムと溶鋼中
のCとの間で反応を行わせて脱炭を行うとともに、酸化
クロムを一部還元し、しかる後残りの酸化クロムを還元
剤投入によって還元することを骨子とする含Cr鋼の製
造方法が本出願人によって提案されている。
【0005】この方法によると、脱炭精錬を短時間で迅
速に行うことができるとともに高価なArガスの使用量
を少なくでき、併せてクロムの歩留りも向上するなどの
利点が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の減圧精錬におい
ては、従来真空吸引装置としてウォーターポンプ及び蒸
気噴射によって真空吸引作用をなすエジェクタを用いて
おり、減圧精錬操業に際しては、先ずウォーターポンプ
にて排気を行い、そして炉内部の減圧度が例えば250
Torr程度となったところでエジェクタを働かせ、こ
れにより真空吸引を加速して最終到達減圧度、具体的に
は30〜50Torrとなすようにしていた。
【0007】ところで上記従来の精錬炉の減圧装置の場
合、炉内部の減圧度をコントロールする手段は特に備え
てはおらず、減圧度を適正に制御できないといった問題
を有していた。尤もエジェクタをオン・オフさせること
で炉内の減圧度を変えることも可能であるが、この場合
炉内の減圧度が一挙に100Torr近く変化してしま
い、その中間において減圧度を様々に変化,調節すると
いったことができなかった。
【0008】このため、従来にあっては最終到達減圧度
である30〜50Torrの下で減圧精錬を行い、そし
て例えば最終目標Cの値が低い場合と高い場合とで精錬
時間を変えることで対応していたのが実情であった。
【0009】しかしながらこのような高真空度(高減圧
度)の下で精錬操業を行った場合、炉の内部における溶
鋼のスプラッシュが激しく起こり、耐火材の溶損の程度
も激しくなって炉の耐用寿命が短くなるなどの弊害が生
じる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、減圧精錬炉の内部を真空吸引装置により吸引
排気して該炉内部を所定の減圧状態にする減圧精錬炉の
減圧装置において、前記減圧精錬炉の排気系にリーク弁
を設け、該リーク弁により外部圧力を該排気系内にリー
クさせることによって該炉内部の減圧度をコントロール
するようになしたことを特徴とする(請求項1)。
【0011】本願の別の発明は、減圧精錬炉の内部を真
空吸引装置により吸引排気して該炉内部を所定の減圧状
態にする減圧精錬炉の減圧装置において、前記真空吸引
装置として蒸気の噴射により真空吸引作用を行うエジェ
クタを設け、該エジェクタへの蒸気供給管路上に蒸気の
供給量を制御する流量調整弁を設けたことを特徴とする
(請求項2)。
【0012】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、減圧精
錬炉の排気系にリーク弁を設け、そのリーク弁により外
部の圧力を排気系内にリークさせることで炉内部の減圧
度をコントロールするようになしたもので、本発明によ
れば、そのリーク弁のリーク作用により、且つそのリー
クの程度を種々変化させることによって、減圧精錬炉内
部の減圧度を自由にコントロールすることができる。
【0013】従って本発明によれば、適正減圧度の下で
減圧精錬を行うことが可能となり、これにより過剰な減
圧度の下で溶鋼が激しくスプラッシュして耐火材の溶損
を助長し、炉の耐用寿命が低下する問題を解決すること
ができる。
【0014】請求項2の発明は、真空吸引装置としてエ
ジェクタを用い、そのエジェクタへの蒸気供給管路上
に、蒸気の供給量を制御する流量調整弁を設けたもの
で、本発明においても炉内部の減圧度を自由にコントロ
ールすることが可能であり、上記請求項1と同様の効果
を奏することができる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を以下に具体的に説明す
る。図1において、10は減圧精錬炉である。この減圧
精錬炉10は、例えばステンレス鋼を製造するに際し
て、大気中で溶鋼中にO2ガスとArガス等の酸素希釈
兼撹拌ガスを吹き込んで脱炭精錬を行う大気精錬を実施
した後において、減圧下で溶鋼中にArガス等の撹拌ガ
スの吹込みを行い、スラグ中の酸化クロムと溶鋼中のC
との反応により脱炭精錬を行う減圧精錬用等として用い
られるものである。
【0016】この減圧精錬炉10は、炉体12と、炉体
12の上端開口を閉塞して内部を密閉状態とする蓋16
とを備えており、また炉体12の底部近傍には撹拌ガス
吹込みのための羽口14が備えられている。
【0017】18は減圧精錬炉10、具体的には蓋16
から延び出した排気管で、その先端部には真空吸引ポン
プとしての複数の(この例では4つの)ウォーターポン
プ20が設けられており、またその途中には2基のエジ
ェクタ22が並列に配設されている。
【0018】エジェクタ22は、蒸気噴射によって真空
吸引作用をなすもので、それら各エジェクタ22に対し
て蒸気供給管24が接続されている。この蒸気供給管2
4上には、逆止弁26とエジェクタ22への蒸気の供給
量を制御する流量調整弁28とが設けられている。
【0019】一方排気管18におけるエジェクタ22と
蓋16との間の部位には、リーク弁30が設けられてい
る。リーク弁30は、外部の気体、具体的には本例では
窒素ガスを排気管18内部に導いて外部圧力を排気管1
8内部にリークさせる作用をなすものである。
【0020】このリーク弁30及び前記流量調整弁28
は、それぞれ制御部32に電気的に接続されていて、か
かる制御部32により作動制御されるようになってい
る。
【0021】リーク弁30と蓋16との間の部位におい
て、排気管18には更に、内部の圧力を検知する圧力検
知器34が設けられており、排気管18内部の圧力がこ
の圧力検知器34にて検知されるとともに、制御部32
に信号入力されるようになっている。
【0022】次に本例の減圧装置の作用を説明する。本
例では、炉体12に蓋16を被せて密閉状態の減圧精錬
炉10となした上、まずウォーターポンプ20を作動さ
せて炉内部を排気管18を通じて排気する。そして炉内
部の減圧度が約250Torrとなった時点でエジェク
タ22を作動させ、真空吸引を加速する。
【0023】而してウォーターポンプ20及びエジェク
タ22をともに作動させたときに最終減圧度は30〜5
0Torrとなり、例えばステンレス鋼の減圧精錬にお
いてCの最終含有量が例えば0.020%程度となるま
で脱炭する際には、その減圧度の下で精錬を行うことが
できる。
【0024】一方Cの最終含有量がこれよりも高くても
良い場合には、リーク弁30又は流量調整弁28、或い
はその何れをも開度調節して、減圧精錬炉10内部の減
圧度をこれよりも落とした状態で減圧精錬を行うことが
できる。その際、リーク弁30,流量調整弁28の開度
を適当に調整することによって、減圧精錬炉10内部の
減圧度を自由にコントロールすることができる。例えば
SUS304のようにC含有量が0.08%以下程度で
ある場合には、減圧度を70〜100Torr程度と
し、その状態で減圧精錬を行うことができる。
【0025】即ち本例においてはリーク弁30若しくは
流量調整弁28、或いはその何れをも開度調整すること
によって、減圧精錬炉10内部の減圧度を適正な減圧度
とした状態で減圧精錬操業を行うことができる。従って
本例によれば、減圧精錬に際して減圧精錬炉10内部の
溶鋼のスプラッシュを最小限に抑え得、耐火材の溶損を
可及的に少なくして減圧精錬炉10の耐用寿命を延長す
ることができる。
【0026】また本例においては、排気管18内部の圧
力を検知しつつ制御部32によってリーク弁30,流量
調整弁28の開度を自動的に適正開度に調整することが
でき、減圧精錬炉10内部の減圧度を自動的に設定減圧
度に調整しつつ精錬操業を行うことができる利点も有す
る。
【0027】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上例ではリーク弁30,流
量調整弁28の両方を設けているが、何れか一方のみを
設けて減圧精錬炉10内部の減圧度を調整するといった
ことも場合により可能であるし、また上例では窒素ガス
を排気管18内部にリークさせるようにしているが、他
の気体を排気管18内部にリークさせるといったことも
可能である。
【0028】その他本発明は場合により排気空間に連通
する状態でリーク弁30を減圧精錬炉10の蓋16に直
接若しくは管路を介して設けるといったことも可能であ
るし、また真空吸引ポンプとして上記ウォーターポンプ
以外のものを使用することも可能であるなど、その主旨
を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である減圧精錬炉の減圧装置
を示す図である。
【符号の説明】 10 減圧精錬炉 18 排気管 20 ウォーターポンプ 22 エジェクタ 24 蒸気供給管 28 流量調整弁 30 リーク弁 32 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧精錬炉の内部を真空吸引装置により
    吸引排気して該炉内部を所定の減圧状態にする減圧精錬
    炉の減圧装置において前記減圧精錬炉の排気系にリーク
    弁を設け、該リーク弁により外部圧力を該排気系内にリ
    ークさせることによって該炉内部の減圧度をコントロー
    ルするようになしたことを特徴とする減圧精錬炉の減圧
    装置。
  2. 【請求項2】 減圧精錬炉の内部を真空吸引装置により
    吸引排気して該炉内部を所定の減圧状態にする減圧精錬
    炉の減圧装置において前記真空吸引装置として蒸気の噴
    射により真空吸引作用を行うエジェクタを設け、該エジ
    ェクタへの蒸気供給管路上に蒸気の供給量を制御する流
    量調整弁を設けたことを特徴とする減圧精錬炉の減圧装
    置。
JP17578296A 1996-06-13 1996-06-13 減圧精錬炉の減圧装置 Pending JPH101716A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001086007A1 (fr) * 1998-12-21 2001-11-15 Nippon Steel Corporation Dispositif d'affinage a poche de coulee et procede d'affinage a poche de coulee correspondant
WO2003027335A1 (fr) * 2001-09-20 2003-04-03 Nippon Steel Corporation Procede d'affinage de fer en fusion contenant du chrome
JP2015006048A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 三菱電機株式会社 回転電機の密封油供給装置
JP2018023986A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 株式会社Ihi レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法

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