JPH10170441A - 金属片自動分析装置 - Google Patents

金属片自動分析装置

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JPH10170441A
JPH10170441A JP32813996A JP32813996A JPH10170441A JP H10170441 A JPH10170441 A JP H10170441A JP 32813996 A JP32813996 A JP 32813996A JP 32813996 A JP32813996 A JP 32813996A JP H10170441 A JPH10170441 A JP H10170441A
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JP
Japan
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sample
laser
laser irradiation
analysis
pallet
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Pending
Application number
JP32813996A
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English (en)
Inventor
Yoshioki Komiya
善興 小宮
Tetsushi Jodai
哲史 城代
Shigeya Kaneko
薫也 金子
Hiroyasu Yoshikawa
裕泰 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザICP発光分析法を採用し、その分析
法の実施を自動化した鉄鋼製品の金属片自動分析装置を
得ること。 【解決手段】 試料1がセットされた試料パレット2
と、試料を切削加工するフライス盤3と、気密状態の切
削試料表面にレーザ光を照射するレーザ照射装置5と、
切削試料をレーザ照射装置内外に搬入、搬出する試料搬
送装置6と、レーザ照射で試料から発生した微粒子に誘
導結合プラズマの励起発光をさせ、各元素の発光強度か
ら元素分析するレーザICP発光分析装置7と、試料パ
レットの試料を把持してフライス盤3に移送し、そこで
切削加工された試料を試料搬送装置に移送し、それによ
りレーザ照射装置内に搬入され、レーザ照射後に試料搬
送装置でレーザ照射装置外に搬出された試料を試料パレ
ットに移送する試料ハンドリングロボット4と、試料ハ
ンドリングロボットを所定の移送手順で駆動制御すると
共に、フライス盤、レーザ照射装置及び試料搬送装置に
移送されてきた試料に対して所定の動作をさせる管理パ
ソコン12と備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鉄鋼製品の
切出し金属片のレーザICP発光分析を行う金属片自動
分析装置、特に試料の取り出しから試料の研削を経てレ
ーザICP発光分析までを完全自動化したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼製品のチェック分析は、最終品質保
証の一環として極めて重要である。そのチェック分析は
製品化された後の分析であるために、試料の調整および
熱履歴の影響排除等の必要性から、殆ど人手作業など
で、バッチ的に行われてきた。このようなチェック分析
を行うための一例の作業としては、各製造工場から搬入
される切出し試料を、所定寸法に加工し、分析面をベル
ト研磨し、次に切粉を採取して燃焼赤外線吸収分析を行
うことと、ブロック状でスパーク発光分析を行うことが
必要とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、鉄鋼製品
のチェック分析には前述の二つの分析方法を用いること
が必要であり、一連の分析作業に人手が多く、分析効率
の悪さが問題であった。そこで、スパーク発光分析を自
動化して行うものとして、特開昭62−245946号
公報に記載の金属片の自動分析装置がある。しかし、こ
の金属片の自動分析装置はスパーク発光分析にしか使用
されず、燃焼赤外線吸収分析を自動化したものはなく、
燃焼赤外線吸収分析を自動化して行う装置が要望されて
いた。ところで、最近レーザICP発光分析法が開発さ
れ、この分析法によれば鉄鋼製品のチェック分析に前述
の二つの分析方法を用いるのと同様の効果を得ることが
できる。そこで、レーザICP発光分析を自動化して行
う装置が要望されていた。
【0004】本発明は、このような現状に鑑みなされた
ものであり、レーザICP発光分析法を採用し、その分
析法の実施を自動化した鉄鋼製品の金属片自動分析装置
を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属片自動
分析装置は、各番地毎に試料がセットされた試料パレッ
トと、試料を指示データに基づき所定の切削量に切削加
工する分析面切削装置と、気密状態の切削加工された試
料の表面にレーザ光を照射するレーザ照射装置と、切削
加工された試料を受け取り、レーザ照射装置内に搬入
し、レーザ照射装置によってレーザ光が照射された試料
をレーザ照射装置外に搬出する試料搬送装置と、レーザ
照射装置のレーザ照射により試料から発生させられ、搬
送ガスで搬送された微粒子に誘導結合プラズマによる励
起発光がなされ、各元素の発光強度から元素分析するレ
ーザICP発光分析装置と、試料パレットの各番地毎の
試料を把持して分析面研削装置に移送し、分析面研削装
置により切削加工された試料を試料搬送装置に移送し、
試料搬送装置によってレーザ照射装置内に搬入され、レ
ーザ照射装置によるレーザ照射が行われた後に試料搬送
装置によってレーザ照射装置外に搬出された試料を試料
パレットに移送し、当該番地に戻す試料ハンドリングロ
ボットと、試料ハンドリングロボットを所定の移送手順
で駆動制御すると共に、前記分析面切削装置、レーザ照
射装置及び試料搬送装置に移送されてきた試料に対して
所定の動作をさせる制御装置とを備えてなるものであ
る。
【0006】本発明においては、まず試料ハンドリング
ロボットが制御装置の指令に基づき試料パレットにセッ
トされている所定の番地の試料を把持し取り出して分析
面研削装置に移送し、分析面研削装置では制御装置から
の指示データに基づき試料を所定の切削量に切削加工
し、つぎに試料ハンドリングロボットが制御装置の指令
に基づき切削加工された試料を分析面研削装置から試料
搬送装置に移送し、試料搬送装置では制御装置からの指
令に基づき切削加工された試料をレーザ照射装置内の照
射位置に搬入し、レーザ照射装置では制御装置の指令に
基づき気密状態の試料の切削加工面にレーザを照射し、
レーザICP発光分析装置では制御装置の指令に基づき
レーザ照射により試料から発生させられ、搬送ガスで搬
送された微粒子に誘導結合プラズマによる励起発光をさ
せ、各元素の発光強度から元素分析し、その元素分析が
終了すれば、レーザICP発光分析装置及びレーザ照射
装置の動作を停止させた後に試料搬送装置が照射位置に
ある試料をレーザ照射装置外に搬出し、試料ハンドリン
グロボットが制御装置の指令に基づき試料搬送装置によ
ってレーザ照射装置外にある試料を把持して試料パレッ
トもしくは廃棄ボックスに移送し、試料パレット返却時
は当該番地に戻すようにしているから、オペレータが試
料をパレットにセットし、本装置を起動することによ
り、試料組織(熱履歴)の影響を受けないで分析結果を
得るまでが全自動で短時間に正確に行われる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る金属片自動分析装置の全体構成を示す平面図、図2は
分析される試料の各種形状を示す斜視図、図3は同金属
片自動分析装置の一部の構成を示す側面図、図4は同金
属片自動分析装置の試料固定装置の構成を示す断面図、
図5は同金属片自動分析装置の試料搬送装置とレーザ照
射装置の概略構成を示す側面図、図6は同金属片自動分
析装置の制御を示すブロック図である。図1において、
1は鉄鋼製品等の分析される試料、2は試料1がセット
される番地付けされた多数のパレット2aを有する試料
パレット、3は試料1を指示データに基づき所定の切削
量に切削加工する分析面切削装置であるフライス盤、4
は試料パレット2とフライス盤3と後述する試料搬送装
置との間で試料1を移送させる試料ハンドリングロボッ
トである。
【0008】5は切削加工された試料の気密状態の表面
にレーザ光を照射するレーザ照射装置、6は切削加工さ
れた試料1を受け取り、レーザ照射装置5内に搬入し、
又試料をレーザ照射装置5外に搬出する試料搬送装置、
7はレーザ照射装置5のレーザ照射により試料1から発
生させられ、アルゴンの搬送ガスで搬送された微粒子に
誘導結合プラズマによる励起発光がなされ、各元素の発
光強度から元素分析するレーザICP発光分析装置であ
る。8はフライス盤3と後述する自動試料固定装置を駆
動制御する試料加工コントローラ、9は試料ハンドリン
グロボット4を駆動制御する試料ロボットコントロー
ラ、10はレーザ照射装置5を駆動制御するレーザ照射
コントローラ、11は試料搬送装置6を駆動制御する試
料搬送コントローラ、12はレーザICP発光分析装置
7を駆動制御するレーザICPコントローラ、13はこ
れらコントローラ8〜12に各種の指令を出力して管理
制御する管理パソコンである。この実施の形態の金属片
自動分析装置は試料パレット2〜管理パソコン13で構
成されている。
【0009】この実施の形態に用いられる試料1は図2
の(a)〜(b)に示すが、瓦状、板状、管状、扁平状
である。そして、いずれの形状の試料1も、図2に示す
ように1片の寸法を同一(35±5mm)或いは近似寸
法にしたものが使用される。それはハンドリング時の掴
み代及び試料加工時のチャック代を配慮したものであ
る。また、試料パレット2のパレットは2種類あり、扁
平状の試料1のみがセットできるものと、瓦状、板状又
は管状の試料がセットできるものである。さらに、瓦
状、板状又は管状の試料がセットできるものには、標準
化試料をセットしておくものと、チェック用試料をセッ
トしておくものがある。また、試料パレット1はそれに
セットされた各パレット1aが外側に引き出せるように
構成され、試料1のセットを容易にしている。なお、試
料の形状、寸法に合わせ、パレットを作製することは可
能である。
【0010】次に、図3に示す分析面切削装置であるフ
ライス盤3について説明する。このフライス盤3は、基
台21と、基台21に搭載されたコラム22と、コラム
22に取り付けられたテーブル23と、コラム22の上
部に取り付けられたオーバアーム24と、オーバアーム
24に取り付けられたフライス25と、テーブル23に
設けられた手送り用ハンドル26とで構成されている。
そのフライス盤3のテーブル23には図4に詳細な構成
を示す自動試料固定装置27が設置されている。その自
動試料固定装置27は試料固定筺体30と、試料固定筺
体30内の上部に配設された試料置台31と、試料置台
31を昇降させる置台昇降機構32と、試料置台31に
置かれた試料1を締め付けて固定する試料締付部33
と、試料締付部33を開閉駆動する締付部駆動シリンダ
34と、試料置台31に置かれた試料1を押さえる試料
押さえ部35aを先端に有する試料押さえスイングアー
ム35と、試料押さえスイングアーム35を上下方向に
駆動すると共に旋回させる押さえ部駆動機構36とから
構成されている。なお、37は試料固定筺体30の開口
部を覆う蓋板である。
【0011】その置台昇降機構32は試料置台31の下
部に固定され、案内レール38に沿って昇降自在な昇降
体39と、昇降体39に螺合し、回転することにより昇
降体39を昇降させる回転軸40と、回転軸40を支承
する軸受台41と、回転軸40を一対の傘歯車42を介
して回転駆動する置台昇降用モータ43とからなる。ま
た、押さえ部駆動機構36は試料押さえスイングアーム
35の基端に直交して取り付けられた回転ロッド44
と、回転ロッド44を昇降させるロッド昇降シリンダ4
5と、ロッド昇降シリンダ45を回転駆動するシリンダ
回転用モータ46とからなる。
【0012】この自動試料固定装置27は図4では試料
1がセットされた状態であるが、試料1を受ける段階で
は、試料押さえスイングアーム35の試料押さえ部35
aが試料置台31の位置からスイングして逃げており、
試料締付部33は開の状態となっている。また、試料置
台31の位置は、置台昇降用モータ43が後述する試料
加工コントローラの駆動信号を受けて所定量回転し、そ
の回転が一対の傘歯車42を介して回転軸40に伝達さ
れ、回転軸40の回転に伴って昇降体39が所定量昇降
することにより、試料置台31に置かれた試料1の加工
量が表面から出るようにセットされる。そのセットが完
了すると、試料1は試料ハンドリングロボット4により
試料置台31の上に置かれる。
【0013】そうすると、試料押さえスイングアーム3
5がシリンダ回転用モータ46の回転駆動により試料1
の上方までスイングされ、しかる後にロッド昇降シリン
ダ45の駆動によって試料押さえスイングアーム35が
下降し、試料押さえスイングアーム35の試料押さえ部
35aが試料1の上部を押さえる。この状態で締付部駆
動シリンダ34が駆動して試料締付部33が閉じて試料
押さえ部35aによって上部が押えられている試料1を
締め付け固定する。試料締付部33による試料1の締め
付け固定の後に、試料押さえスイングアーム35が上昇
し、スイングして逃げることにより、自動試料固定装置
27への試料1のセットが完了する。
【0014】次に、図3に示す試料ハンドリングロボッ
ト4について説明する。試料ハンドリングロボット4は
基台51と、基台51上に設けられた軸支承部52と、
軸支承部52に回転自在に支承された第1回転軸53
と、第1回転軸53を回転駆動する第1回転軸用駆動モ
ータ54と、第1回転軸53に軸着され、水平に旋回す
る第1水平アーム55と、第1水平アーム55の先端に
回転自在に設けられた第2回転軸56と、第2回転軸5
6を回転駆動する第2回転軸用駆動モータ57と、第2
回転軸56に軸着され、水平に旋回する第2水平アーム
58と、第2水平アーム58の先端の下部に設けられ、
ハンド吊持体59を昇降させる吊持体昇降シリンダ60
と、第2水平アーム58の先端の上部に設けられ、吊持
体昇降シリンダ60を回転駆動するシリンダ回転用モー
タ61と、ハンド吊支持体59の下部に設けられたハン
ド駆動シリンダ62と、ハンド駆動シリンダ62に垂下
して設けられ、ハンド駆動シリンダ62によって開閉駆
動する一対のハンド63と、第2水平アーム58の先端
の下部に設けられ、フライス盤3のカッターの刃のレベ
ルとの整合をするために試料加工面のレベルを計測する
レベル計64とで構成される。
【0015】この試料ハンドリングロボット4は、第1
回転軸用駆動モータ54が回転するることによって第1
回転軸53が回転駆動され、第1水平アーム55が水平
に旋回して一対のハンド63が大きく旋回し、また第2
回転軸用駆動モータ57が回転することによって第2回
転軸56が回転駆動され、第2水平アーム58が水平に
旋回して一対のハンド63が小さく旋回し、第1水平ア
ーム55と第2水平アーム58が共働して旋回すること
によって一対のハンド63が円以外のループを描いて旋
回する。さらに、シリンダ回転用モータ61が回転する
ことによって吊持体昇降シリンダ60が回転し、吊持体
昇降シリンダ60が駆動することによってハンド吊持体
59が昇降して一対のハンド63が回転すると共に昇降
する。また、ハンド駆動シリンダ62が駆動することに
よって一対のハンド63が開閉する。
【0016】次に、図5に示すレーザ照射装置5及び試
料搬送装置6について説明する。このレーザ照射装置5
は、レーザ光を出力するレーザ照射装置本体71と、レ
ーザ照射装置本体71から出射されたレーザ光を試料の
気密状態にした表面にレーザ光を照射するレーザ照射セ
ル72と、レーザ照射装置本体71及びレーザ照射セル
72を収容するレーザ照射室73とから構成され、レー
ザ照射室73には図示しないエアシリンダにより駆動さ
れる開閉扉73aが設けられている。レーザ照射装置本
体71はレーザ光を発振するレーザ発振部75と、レー
ザ光を拡げるエキスパンダー75´と、レーザ発振部7
5から発振されたレーザ光の焦点制御を行う一対の駆動
ミラー76と、レーザ光を集光する単焦点集光レンズ7
7とからなる。
【0017】また、レーザ照射セル72は、下部に試料
1で閉塞される開口78aを有する照射セル室78と、
照射セル室78の上部に設けられ、レーザ光を通過させ
ると共にアルゴンの搬送ガスを導入するガス導入管部7
9と、照射セル室78の側部に設けられ、照射セル室7
8内に導入された搬送ガスをレーザICP発光分析器7
に搬送するガス搬送口部79とからなり、ガス導入管部
79はアルゴンの搬送ガス供給源(図示省略)に接続さ
れ、ガス搬送口部79は搬送管80を介してレーザIC
P発光分析器7に接続されている。なお、照射セル室7
8の開口78aにはパッキング81が設けられており、
その開口78aが試料1の切削加工された表面で閉塞さ
れたときに、搬送ガス及びレーザ光が漏れないようにシ
ールされている。
【0018】このレーザ照射装置5は、照射セル室78
の開口78aが試料1の切削加工された表面で閉塞され
ている場合に、レーザ照射装置本体71のレーザ発振部
75から発振されたレーザ光は一対の駆動ミラー76に
よって焦点が平面的になるように走査され、集光レンズ
77で集光されて照射セル室78の開口78aを閉塞
し、照射セル室78内を気密状態にしている試料1の切
削加工面に照射される。このとき、照射セル室78内に
はガス導入管部79からアルゴンの搬送ガスが導入され
ており、試料1にレーザ光が照射されて生成された微粒
子は搬送ガスによってガス搬送口部79から搬送管80
を介してレーザICP発光分析器7に搬送される。その
レーザICP発光分析器7では誘導結合プラズマによる
励起発光がなされ、各元素の発光強度から元素分析す
る。その分析データは図6に示すように管理パソコン1
3を介して上位の分析計算機100に送られる。この分
析計算機100は各種分析機器の業務管理、指示、実積
管理を行う。101は分析計算機100が計算したデー
タを管理したり、製鉄所全体のシステム管理をする中央
計算機である。
【0019】さらに、試料搬送装置6は、一端側が外部
に位置し、他端側がレーザ照射室73内で照射セル室7
8の下方に位置し、図示しないエアシリンダによって昇
降させられる試料搬送台83と、試料搬送台83上を図
示しないエアシリンダによってスライドさせられる移動
体84と、移動体84上に載置状態に固定された支持台
85と、支持台85上にスプリング86を介して設けら
れた試料受台87と、移動体84にアングル部材88を
介して取り付けられ、照射セル室78の開口78aを閉
塞するセル開口蓋89とからなる。
【0020】この試料搬送装置6は、試料1を受け取っ
ていない状態では試料搬送台83は図示しないエアシリ
ンダによって所定位置まで下降させられ、また試料受台
87と一体の移動体84は試料搬送台83の外部に位置
する一端側にある。このとき、レーザ照射室73の開閉
扉73aは開放させられている。その試料受台87に切
削加工された試料1が載せられると、まず移動体84は
図示しないエアシリンダの駆動によって試料搬送台83
のレーザ照射室73内に位置する他端側に向けて移動さ
せられ、照射セル室78の下方位置で停止させられる。
しかる後に、試料搬送台83が図示しないエアシリンダ
によって上昇させられ、試料受台87に載せられた試料
1の切削加工された表面が照射セル室78の開口78a
に設けられたパッキング81を加圧し、開口78aが閉
塞されて搬送ガス及びレーザ光が漏れないようにシール
する状態の位置で停止させられる。こうして、試料1が
照射セル室78の開口78aにセットされる。
【0021】次に本発明の金属片自動分析装置の実施の
形態の動作を説明する。最初に、管理パソコン13を用
い、分析計算機からの指示データに基づき、試料1の現
物をチェックし、試料パレット2の番地に合わせて試料
1のリストを作成する。そして、試料1を試料パレット
2の番地に合わせてセットして準備が完了する。管理パ
ソコン13のオペレータの指示により全自動運転が開始
されると、まず試料ハンドリングロボット4が管理パソ
コン13の指令に基づいた試料ロボットコントローラ9
によって駆動させられ、試料パレット2にセットされて
いる所定の番地の試料1を取りに行き、試料1を掴み、
旋回してフライス盤3のテーブル23に設置されている
自動試料固定装置27の試料置台31に試料1をセット
する。このとき、その試料置台31は研削位置と異なる
位置にある。加工に必要な試料1の厚さ、加工量のデー
タは試料セット前に、試料加工コントローラ8が管理パ
ソコン13から受信している。そして、自動試料固定装
置27は試料加工コントローラ8によって駆動させら
れ、試料置台31を研削位置まで上昇させられ、しかる
後に試料締付部33が閉じて試料1が試料置台31に固
定される。そこで、試料ハンドリングロボット2に設け
られているレベル計64でフライス盤3のカッターの刃
のレベルとを整合させる零点確認を行う。なお、微調整
はフライス盤3の昇降駆動機能で自動的に行われる。
【0022】フライス盤3は試料加工コントローラ8に
よって駆動され、所定の切削量に加工する。その加工量
は0 〜50mm で設定可能である。但し、1回の切削は0.
5mmであり、複数回の切削を行って設定された加工量で
指示された切削量を切削する。なお、加工量は2〜3の
レベルを持ち、精度を上げることも可能である。フライ
ス盤3による試料1の切削加工が完了すると、試料置台
31にセットされている試料1の固定を試料締付部33
が開いて開放する。しかる後に、試料ハンドリングロボ
ット4が管理パソコン13の指令に基づいた試料ロボッ
トコントローラ9によって駆動され、切削加工された試
料1をフライス盤3における試料置台31から試料搬送
装置6におけるレーザ照射装置の外に位置する試料受台
87に移送してセットする。この試料受台87の形状
は、試料1の位置を保つために自動試料固定装置27の
試料置台31と同じとしている。試料1がセットされる
と同時に、試料1のデータがレーザICP発光分析装置
7へ送信される。
【0023】試料搬送装置6では管理パソコン13から
の指令に基づいた試料搬送コントローラ11によって図
示しないエアシリンダが駆動され、試料受台87と一体
の移動体84が移動させられて試料受台87がレーザ照
射装置5内の照射位置に搬入させられる。しかる後に、
図示しないエアシリンダによりレーザ照射室73の開閉
扉73aが閉じられる。その後、試料受台87と一体の
移動体84が載置されている試料搬送台83が図示しな
いエアシリンダによって上昇させられ、試料受台87に
載せられた試料1の切削加工された表面が照射セル室7
8の開口78aに設けられたパッキング81を加圧し、
開口78aが閉塞されて搬送ガス及びレーザ光が漏れな
いようにシールする状態の位置で停止させられる。こう
して、試料1が照射セル室78の開口78aにセットさ
れ、照射セル室78は気密性を保つ。
【0024】レーザ照射装置5では管理パソコン13か
らの指令に基づいたレーザ照射コントローラ10により
駆動されて試料1の切削加工面にレーザ光を照射する。
試料1の切削加工面にレーザ光が照射されて生成された
微粒子はアルゴンの搬送ガスによってガス搬送口部79
から搬送管80を介してレーザICP発光分析器7に搬
送される。レーザICP発光分析装置7では管理パソコ
ン13からの指令に基づいたレーザICPコントローラ
12により駆動されてレーザ照射により試料から発生さ
せられ、搬送ガスで搬送された微粒子に誘導結合プラズ
マによる励起発光をさせ、各元素の発光強度から多元素
の同時分析が行われる。その分析結果は分析計算機10
0に伝送され、判定がなされ、中央計算機101への伝
送、結果の表示、印字がなされる。
【0025】レーザICP発光分析装置7による元素分
析が終了すれば、レーザICP発光分析装置7及びレー
ザ照射装置5の動作を停止させた後に、試料搬送装置6
が照射位置にある試料1をレーザ照射装置5の外に搬出
し、試料ハンドリングロボット4がレーザ照射装置5の
外にある試料1を把持して試料パレット2に移送し、当
該番地に戻すようにしている。こうして1つの試料1の
元素分析が終了すれば、残りの試料1について前述と同
様の手順で次々と元素分析が行われることとなり、オペ
レータが複数の試料1を試料パレット2に番地毎にセッ
トし、本装置を起動することにより、試料組織(熱履
歴)の影響を受けないで分析結果を得るまでが全自動で
短時間に正確に行われることになる。なお、時間の短縮
を図るために、実際は試料1がレーザICP発光分析装
置7で元素分析が行われている時に、次の試料1の試料
ハンドリングロボット4による試料パレット2からの取
り出しが開始される。本発明装置の実施の形態では、1
個の試料1の試料調製から分析完了までの時間が従来の
約18分から5分に短縮された。又、約12時間無人完
全自動運転が可能となり、特に夜間無人運転で効果を上
げている。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、まず試料
ハンドリングロボットが制御装置の指令に基づき試料パ
レットにセットされている所定の番地の試料を把持し取
り出して分析面研削装置に移送し、分析面研削装置では
制御装置からの指示データに基づき試料を所定の切削量
に切削加工し、つぎに試料ハンドリングロボットが制御
装置の指令に基づき切削加工された試料を分析面研削装
置から試料搬送装置に移送し、試料搬送装置では制御装
置からの指令に基づき切削加工された試料をレーザ照射
装置内の照射位置に搬入し、レーザ照射装置では制御装
置の指令に基づき気密状態の切試料の切削加工面にレー
ザを照射し、レーザICP発光分析装置では制御装置の
指令に基づきレーザ照射により試料から発生させられ、
搬送ガスで搬送された微粒子に誘導結合プラズマによる
励起発光をさせ、各元素の発光強度から元素分析し、そ
の元素分析が終了すれば、レーザICP発光分析装置及
びレーザ照射装置の動作を停止させた後に試料搬送装置
が照射位置にある試料をレーザ照射装置外に搬出し、試
料ハンドリングロボットが制御装置の指令に基づき試料
搬送装置によってレーザ照射装置外にある試料を把持し
て試料パレットに移送し、当該番地に戻すようにしてい
るので、オペレータが試料をパレットにセットし、本装
置を起動することにより、試料組織(熱履歴)の影響を
受けないで分析結果を得るまでが全自動で短時間に正確
に行われ、しかも分析員の省力化が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る金属片自動分析装
置の全体構成を示す平面図ブロック図である。
【図2】分析される試料の各種形状を示す斜視図であ
る。
【図3】同金属片自動分析装置の一部の構成を示す側面
図である。
【図4】同金属片自動分析装置の試料固定装置の構成を
示す断面図である。
【図5】同金属片自動分析装置の試料搬送装置とレーザ
照射装置の概略構成を示す側面図である。
【図6】同金属片自動分析装置の制御を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 試料 2 試料パレット 3 フライス盤(分析面切削装置) 4 試料ハンドリングロボット 5 レーザ照射装置 6 試料搬送装置 7 レーザICP発光分析装置 8 試料加工コントローラ(制御装置) 9 試料ロボットコントローラ(制御装置) 10 レーザ照射コントローラ(制御装置) 11 試料搬送コントローラ(制御装置) 12 レーザICPコントローラ(制御装置) 13 管理パソコン(制御装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 裕泰 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各番地毎に試料がセットされた試料パレ
    ットと、 試料を指示データに基づき所定の切削量に切削加工する
    分析面切削装置と、 気密状態の切削加工された試料の表面にレーザ光を照射
    するレーザ照射装置と、 切削加工された試料を受け取り、レーザ照射装置内に搬
    入し、レーザ照射装置によってレーザ光が照射された試
    料をレーザ照射装置外に搬出する試料搬送装置と、 レーザ照射装置のレーザ照射により試料から発生させら
    れ、搬送ガスで搬送された微粒子に誘導結合プラズマに
    よる励起発光がなされ、各元素の発光強度から元素分析
    するレーザICP発光分析装置と、 試料パレットの各番地毎の試料を把持して分析面研削装
    置に移送し、分析面研削装置により切削加工された試料
    を試料搬送装置に移送し、試料搬送装置によってレーザ
    照射装置内に搬入され、レーザ照射装置によるレーザ照
    射が行われた後に試料搬送装置によってレーザ照射装置
    外に搬出された試料を試料パレットに移送し、当該番地
    に戻す試料ハンドリングロボットと、 試料ハンドリングロボットを所定の移送手順で駆動制御
    すると共に、前記分析面切削装置、レーザ照射装置及び
    試料搬送装置に移送されてきた試料に対して所定の動作
    をさせる制御装置と備えたことを特徴とする金属片自動
    分析装置。
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