JPH10170409A - 呼気採集装置、可搬型呼気封入容器および呼気取出し装置 - Google Patents

呼気採集装置、可搬型呼気封入容器および呼気取出し装置

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JPH10170409A
JPH10170409A JP8331294A JP33129496A JPH10170409A JP H10170409 A JPH10170409 A JP H10170409A JP 8331294 A JP8331294 A JP 8331294A JP 33129496 A JP33129496 A JP 33129496A JP H10170409 A JPH10170409 A JP H10170409A
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JP
Japan
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exhalation
breath
container
portable
breath sample
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Application number
JP8331294A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Maekawa
寛 前川
Takeshi Ono
剛 小野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 呼気サンプルを封入した容器が大型で脆弱で
ある。そのため、輸送時の取扱いに不便であり、また、
輸送可能なサンプル数が限られる。 【解決手段】 被検者は、マウスピース33から呼気サ
ンプルを吹き込む。呼気サンプルは、開口部11から可
搬型呼気サンプル容器1内に導入され、乾燥パック19
にて乾燥される。そして、呼気サンプルは、吸着パック
21を通過し、ここで、呼気サンプル中の炭酸ガスが吸
着される。吸着パック21にて捕捉されない呼気成分
は、反対側の開口部11から容器外へ排出される。所定
量の呼気サンプルが吹き込まれると容器の両端の開口部
11が密閉される。吸着パック21では炭酸ガスが選択
的に捕捉され、かつ、炭酸ガスの体積が小さくなるの
で、可搬型呼気封入容器1を小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼気採集装置およ
び可搬型呼気封入容器、特に、呼気中の炭酸ガスを分析
する臨床生化学検査において用いられ、被検者の吐出し
た呼気を採集するための呼気採集装置および可搬型呼気
封入容器に関する。また、本発明は、このような可搬型
呼気封入容器に適して用いられる呼気取出し装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、臨床生化学検査の被検体として
は、血液や尿が代表的であった。これに対し、近年、被
検体として呼気を使用することが提案され、注目されて
いる。被検体としての呼気は、人間から常に放出されて
いるので容易に採集可能であるという利点を有する。呼
気中には、肺胞細胞血管を流れる混合静脈血中の微量の
揮発成分が含まれている。そこで、呼気中の成分が分析
され、分析結果を用いて疾病の診断が行われる。
【0003】呼気を使用する臨床生化学検査の一つに、
胃の中のヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pilor
i、以下ピロリ菌という)の存在を検知するための13
尿素呼気分析がある。ピロリ菌は、胃炎、胃潰瘍、十二
指腸潰瘍などの原因菌であると考えられている。このピ
ロリ菌は、尿素分解酵素を有し、強い酸性の中で生きる
ために、胃中の尿素からアンモニアを作り出して胃酸を
中和している。ピロリ菌による尿素の分解時に二酸化炭
素が発生し、胃の血管内に吸収されて肺に運ばれる。こ
の二酸化炭素は、肺胞細胞におけるガス交換を通じて呼
気中に含まれて、呼気とともに吐き出される。そこで、
13C尿素呼気分析では、13Cにて標識された尿素を人体
に経口投与する。そして、呼気を採集し、呼気中の13
212CO2の同位体比を分析する。ここでは、質量分
析やレーザー分光を用いた分析が行われる。13CO2
増分を検出して尿素分解酵素の活性値を調べることによ
り、ピロリ菌の存在が検知される。
【0004】図8は、呼気採集から呼気分析までの過程
を示している。呼気サンプルの採集は、公共施設や民間
施設などにて行われる。呼気採集では、合成樹脂膜製の
呼気採集バッグが用いられ、被検者は、呼気採集バッグ
に対して呼気サンプルを吹き込む。そして、必要量の呼
気サンプルが吹き込まれた状態で、吹込み口が密閉され
る。呼気サンプルを封入した呼気採集バッグは、分析を
行う検査場へ輸送される。検査場では、呼気採集バッグ
が開封され、呼気サンプルが取り出されて分析される。
なお、上記の呼気採集バッグの他に、いわゆるゴム風船
が使われることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来、
呼気サンプルは、呼気採集バッグ(あるいはゴム風船)
を用いて採集される。呼気採集バッグは、検査場への輸
送の際、内部に呼気サンプルを封入して膨らました状態
に置かれる。そのため、呼気採集バッグが大型でかさば
ってしまい、輸送の際のバッグの取扱いが不便であり、
輸送可能なサンプル数が限られる。例えば、上述の13
尿素呼気分析では、0.2〜2.5リットルの呼気サン
プルが採集され、この採集量に応じた大きさに呼気採集
バッグが膨らむ。従って、血液検査に用いる試験管など
と比べると、呼気採集バッグは大幅にかさばる。
【0006】また、従来の呼気採集バッグには、合成樹
脂膜などの素材が用いられている。呼気サンプルが吹き
込まれた時にバッグが膨らむようにするためである。し
かし、このような素材は脆弱であり、鋭利な突起に触れ
た場合に孔が開きやすい。従って、呼気採集バッグの取
扱い中や輸送中に呼気サンプルが漏れやすいという問題
がある。この問題は、ゴム風船を用いて呼気サンプルを
採集する場合にも同様に発生する。
【0007】その他、呼気採集バッグではなく、小型ガ
ラス容器を用いて呼気サンプルが採集されることもあ
る。この場合、ガラス容器内にストローが差し込まれ、
被検者がストローから呼気サンプルを吹き込んだ後に、
容器のキャップが閉められる。しかし、この方法では、
外部の空気の混入が避けられず、サンプル中の呼気の濃
度が低くなるという欠点がある。
【0008】また、特開平7−31607号公報には、
硬質材料からなる容器に呼気サンプルを封入することが
提案されている。この容器を用いれば、呼気採集バッグ
の脆弱さという問題が解消される。しかし、依然とし
て、呼気採集量に応じた大型の容器が必要である点には
変わりがない。
【0009】以上のような問題は、呼気サンプルが気体
であり、必要とされるサンプル量が多いことに起因して
いる。被検体が血液や尿である場合には、少量の被検体
が試験管やカプセルなどに入れられて輸送されるので、
容器の大きさや脆弱さが問題とならない。これに対し、
被検体が呼気である場合には、大量の気体を採集するた
めに容器が大きくなり、かつ、容器の膨らみを利用する
ために脆弱な材料が用いられる。
【0010】本発明の目的は、上記の課題に対応し、小
型で、取扱いが容易であり、外部の空気の混入を確実に
防止できる可搬型呼気封入容器、およびこのような可搬
型呼気封入容器に対応した呼気採集装置を提供すること
にある。なお、本発明は、例えば13C尿素呼気分析のよ
うに、呼気中の炭酸ガスが分析対象となるような臨床生
化学検査に適して用いられる呼気採集装置および可搬型
呼気封入容器を提供する。また、本発明のその他の目的
は、上記の可搬型呼気封入容器に適して用いられる呼気
取出し装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の呼気採集装置は、被検者が呼気を吹き込
むための呼気採集口と、装置から取外し可能に設けら
れ、二酸化炭素分子を選択的に吸着する吸着部材を内設
し、呼気が導入される密閉可能な可搬型呼気封入容器と
を有する。
【0012】上記の構成の装置では、呼気は、呼気採集
口から吹き込まれて可搬型呼気封入容器に導入される。
容器内では、吸着部材により呼気中の炭酸ガスが選択的
に吸着される。この状態で、可搬型呼気封入容器が密閉
され、装置から取り外される。
【0013】本発明によれば、呼気中の炭酸ガスの体積
が、吸着部材への吸着により大幅に小さくなる。吸着状
態における炭酸ガスの必要量に応じて可搬型呼気封入容
器の容積が設定されればよいので、容器を小型化するこ
とができる。また、本発明の容器では、従来の呼気採集
バッグのように呼気導入時に容器を膨らませる構造を採
用する必要がない。従って、合成樹脂膜などの脆弱な材
料を用いることなく、容器を構成することができる。以
上より、輸送時における呼気の取扱いが容易になり、か
つ一度に輸送できるサンプル数が増加する。
【0014】本発明の一態様では、前記可搬型呼気封入
容器に内設され、呼気から水蒸気を除去する乾燥部材を
含む。呼気中には、酸素、窒素、炭酸ガスなどの他に水
蒸気も含まれる。上記構成では、水蒸気を除去した後の
呼気が吸着部材に到達する。従って、吸着部材では、水
蒸気がほとんど吸着されることなく、主として炭酸ガス
が吸着される。そして、吸着部材の大きさなどの設定に
おいて、水蒸気の量を考慮しなくともよくなる。また、
検査場での分析時に水蒸気を除去する手間が省ける。な
お、この態様と異なり、呼気が可搬型呼気封入容器に導
入される前に水蒸気の除去が行われてもよい。
【0015】(2)一方、本発明の可搬型呼気封入容器
は、呼気を密封して保持する容器であって、呼気を導入
する呼気導入口と、容器内の呼気流路に設けられ、呼気
中の二酸化炭素分子を選択的に吸着する吸着部材と、前
記吸着部材を通過した呼気を容器外へ排出する呼気排出
口と、前記呼気導入口および前記呼気排出口を密閉する
密閉手段とを有する。
【0016】上記構成によれば、呼気が呼気導入口から
容器内に導入される。呼気が吸着部材を通る時に炭酸ガ
スが吸着され、吸着部材を通過した呼気は呼気排出口か
ら排出される。そして、呼気導入口および呼気排出口が
密閉される。なお、被検者の吐出した呼気は、直接に容
器内に導入されてもよい。また、一旦、呼気採集バッグ
などの他の容器に呼気を採集し、この他の容器から本発
明の可搬型呼気封入容器へ呼気が導入されてもよい。さ
らに、呼気採集バッグなどの他の容器に採集された呼気
に対し、可搬型呼気封入容器への導入前に、濃縮などの
前処理を行うように構成してもよい。
【0017】本発明によれば、呼気中の炭酸ガスは、呼
気流路上で吸着により捕捉され、吸着されなかった呼気
成分は排出される。例えば、吸着部材の構成材料とし
て、炭酸ガスを吸着するが、酸素や窒素を吸着しにくい
吸着剤を用いる。このような吸着剤としては、例えばゼ
オライトが知られている。これにより、炭酸ガスは吸着
部材にて捕捉され、酸素、窒素は排出される。このよう
にして、呼気中の炭酸ガスが濃縮され、かつ、吸着によ
り炭酸ガスの体積が小さくなる。従って、可搬型呼気封
入容器を小型化することができる。また、前述のよう
に、本発明では、合成樹脂膜などの脆弱な材料を用いる
ことなく、容器を構成することができる。以上より、輸
送時における呼気の取扱いが容易になり、かつ一度に輸
送できるサンプル数が増加する。
【0018】また、本発明の一態様の可搬型呼気封入容
器は、容器内の呼気流路における前記吸着部材の上流側
に設けられ、呼気から水蒸気を除去する乾燥手段を含
む。上記構成によれば、吸着部材の上流側で乾燥手段に
より水蒸気が除去される。従って、吸着部材では、水蒸
気が吸着されることなく、主として炭酸ガスが吸着され
る。なお、この態様と異なり、容器外の乾燥手段によっ
て脱水された呼気を容器内に導入するように構成しても
よい。
【0019】(3)一方、上記の可搬型呼気封入装置に
密封された呼気を取り出す呼気取出し装置は、例えば、
下記のように構成される。すなわち、この取出し装置
は、呼気を吸着した吸着部材を内設する可搬型呼気封入
容器を加熱位置に保持する保持手段と、可搬型呼気封入
容器を加熱して吸着部材を昇温させる加熱手段と、可搬
型呼気封入容器を開封する開封手段とを備える。前述の
ゼオライトのような吸着剤は、温度が高くなると吸着し
た炭酸ガスを放出する。従って、上記構成のように、加
熱装置にて吸着部材を加熱することにより、炭酸ガスを
再生し、取り出すことができる。
【0020】なお、本発明では、容器に導入される呼気
中の全ての炭酸ガスが吸着される必要はなく、後述する
実施形態のように、炭酸ガスの一部が吸着されればよ
い。また、本発明では、容器内で吸着された炭酸ガス
と、吸着されないが容器内に密閉された炭酸ガスとの総
量が、分析に必要な量であればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以
下、実施形態という)の呼気採集装置について、図面を
参照し説明する。この呼気採集装置は、例えば13C尿素
呼気分析のように、呼気中の炭酸ガスが分析対象となる
臨床生化学検査に適して用いられる。
【0022】「実施形態1」図1は、本実施形態の呼気
採集装置に備えられる可搬型呼気封入容器1(以下、単
に呼気サンプル容器1という)の断面図である。この呼
気サンプル容器1の形状は、中央のくびれた円筒型であ
り、外径は20mm程度である。そして、呼気サンプル
容器1の構成は、くびれ部分を中心として、円筒軸方向
に対称である。
【0023】呼気サンプル容器1の容器本体は、中央の
吸着部円筒3と、その軸方向両側の乾燥部円筒5と、さ
らに両側に設けられたシール部円筒7からなる。吸着部
円筒3は、耐熱性の高い金属製であり、また、乾燥部円
筒5とシール部円筒7は、軽量な合成樹脂製である。こ
れらの円筒部材は、互いに嵌合されて連結され、一体と
なって容器本体2を構成している。すなわち、吸着部円
筒3の嵌合部3aと乾燥部円筒5の嵌合部5aとが嵌合
され、嵌合部3aの外周面と嵌合部5aの内周面が密着
し、この状態で両円筒部材が互いに固定されている。同
様に、乾燥部円筒5の嵌合部5bとシール部円筒7の嵌
合部7aとが嵌合され、嵌合部5bの外周面と嵌合部7
aの内周面とが密着し、この状態で両円筒部材が互いに
固定されている。その他、外気の混入防止のために、円
筒部材間の密着部にシール剤を塗布してもよい。
【0024】シール部円筒7の底板9の中央には、円形
の開口部11が設けられている。開口部11は、呼気サ
ンプルを容器内に導入する呼気導入口として機能し、ま
たは、呼気サンプルを容器外へ排出する呼気排出口とし
て機能する。シール部円筒7の内部には、開口部11を
塞ぐようにして、円板形のシール蓋13が内挿されてい
る。シール蓋13は、螺旋状のシールばね15により底
板9に対して押しつけられている。シールばね15の端
部は、乾燥部円筒5の端面5cに接しており、端面5c
がシールばね15を支える座面として機能している。ま
た、シール蓋13と底板9の間にはシールリング17が
挟まれている。シールリング17は、シール蓋13に押
されて変形しており、このシールリング17とシール蓋
13によって開口部11が密閉されている。また、シー
ル蓋13の容器内部側には、先端の尖った突起部13a
が突設されている。
【0025】乾燥部円筒5の内部の乾燥ポート5dに
は、乾燥パック19が内挿されている。乾燥パック19
は円筒形のケース19aを有し、ケース19a内にシリ
カゲルなどの乾燥剤が充填されている。ケース19aと
乾燥ポート5dの壁面の間には、乾燥パックシールリン
グ20が設けられている。乾燥パックシールリング20
を設けたことにより、乾燥ポート5dを通過するすべて
の呼気サンプルが、乾燥パック19の内部を通過する。
また、円筒ケース19aの開口部11側の端部19bに
は、ビニル膜が張られている。このビニル膜は、呼気サ
ンプル容器1の使用前に乾燥パック19が外気に触れる
ことを防止している。また、前述のシール蓋13の突起
部13aは、先端部が乾燥パック19の端部19bに近
接するように設けられている。
【0026】吸着部円筒3は、中央の小径部3bと、両
端の大径部3cと、小径部3bおよび大径部3cをつな
ぐテーパ部3dとを有し、小径部3bには、吸着パック
21が内挿されている。図2は、小径部3bにおける呼
気サンプル容器1の断面図である。図示のように、小径
部3bの断面形状は円形であり、小径部3bおよび大径
部3cは同軸に設けられている。
【0027】吸着パック21は円筒形のケース21aを
有し、ケース21a内に吸着剤が充填されている。本実
施形態では、吸着剤としてゼオライトが用いられてい
る。この吸着剤は、多数の細孔(1nmより小さい穴)
を有しており、空気中の水分子(0.26nm)や二酸
化炭素(0.28nm)を選択的に吸着する特性を持っ
ている。二酸化炭素などの吸着は、常温で行われる。ま
た、吸着剤には、温度が上昇すると吸着した二酸化炭素
を放出する特性がある。そして、本実施形態の吸着剤の
場合、約300℃に加熱されると吸着した二酸化炭素の
大部分を放出する。このようにして吸着剤から二酸化炭
素を再生する方式は、熱再生方式といわれる。なお、そ
の他の再生方式としては、圧力差再生方式や置換再生方
式、パージ再生方式などが知られており、吸着剤や吸着
される分子の特性に応じて使い分けられる。
【0028】また、図1に示すように、吸着部円筒3の
内部であって、吸着パック21と乾燥パック19の間に
は、両者の隙間の空洞を狭めるために挿入部材27が内
挿されている。挿入部材27は、吸着部円筒3の大径部
3cとテーパ部3dに隙間なくはまり込んでおり、軸方
向に設けられた多数の呼気通路27aを有している。以
上に呼気サンプル容器1の構成を説明した。呼気サンプ
ル容器1は、下記のようにして組み立てられる。吸着部
円筒3に対して吸着パック21および挿入部材27を内
挿する。そして、乾燥部円筒5を吸着部円筒3に嵌め込
み、乾燥部円筒5に乾燥パック19を内挿する。一方、
シール部円筒7に、シールリング17、シール蓋13お
よびシールばね15を順次内挿しておき、このシール部
円筒7を乾燥部円筒5にはめ込む。以上により、呼気サ
ンプル容器1が組み立てられる。図3に、呼気サンプル
容器1の外観を示す。また、呼気採集に使用する前の状
態において、呼気サンプル容器1の内部には不活性ガス
が充填されている。これにより、呼気採集の際には、主
として被検者の呼気が封入され、その他の空気の封入が
抑制される。
【0029】次に、図4を参照して、呼気サンプル容器
1を備える呼気採集装置の構成を説明する。呼気サンプ
ル容器1は、保持装置100によって、図示の呼気採集
位置に、脱着可能に保持されている。そして、呼気サン
プル容器1の一端には、マウスピース33が嵌合されて
いる。マウスピース33は円筒形であり、その内周面
が、呼気サンプル容器1の外周面と密着している。マウ
スピース33は、被検者によってくわえられる。マウス
ピース33は、被検者が呼気サンプルを吹き込むための
呼気採集口であり、呼気サンプル容器1の開口部11と
連通している。
【0030】また、呼気サンプル容器1の両端のシール
蓋13に容器外側から当接するようにして、アーム37
が設けられている。アーム37は、図示しないアクチュ
エータに取り付けられていて、このアクチュエータは、
アーム37を容器長手方向に移動させる。上記のマウス
ピース33にはスリット33aが設けられている。そし
て、マウスピース33側のアーム37は、このスリット
33aの中を移動する。また、マウスピース33側のア
ーム37には、プレート37aが固定されている。プレ
ート37aは、マウスピース33の外周面に隙間なく接
触するように設けられており、呼気採集時におけるスリ
ット33aからの外気混入を防止している。
【0031】以上に本実施形態の呼気サンプル容器1を
備えた呼気採集装置の構成を説明した。次に、この呼気
採集装置の動作を説明する。
【0032】まず、呼気サンプル容器1が、保持装置1
00に上下から挟み込まれ、図4の位置に保持される。
呼気サンプル容器1は、長手方向に対称な構成を有する
ので、左右どちらの向きに保持されてもよい。そして、
マウスピース33が呼気サンプル容器1の端部に嵌めら
れ、さらに、アーム37がアクチュエータにより移動さ
れて、シール蓋13に当接する位置(図4の位置)で、
一端停止する。以上により、呼気採集準備が完了する。
【0033】次に、アーム37が、さらに移動され、呼
気サンプル容器1の中央方向へ移動する。図5は、アー
ム37の移動後の状態を示している。シール蓋13がア
ーム37に押されて移動し、シール蓋13による開口部
11の密閉が解除されている。シールばね15は、シー
ル蓋13の移動量に応じて圧縮されている。また、シー
ル蓋13の突起部13aが、乾燥パック19の端部19
bに張られたビニル膜を突き破り、パック内部に侵入し
ている。なお、図5には、呼気サンプル容器1のマウス
ピース33側が示されているが、反対側についても同様
である。
【0034】アーム37によりシール蓋13を移動させ
た直後に、マウスピース33をくわえた被検者が、呼気
を吹き込む。なお、本装置を13C尿素呼気分析に用いる
場合、被検者には、あらかじめ、13Cにて標識された尿
素が経口投与されている。
【0035】呼気サンプルは、マウスピース33から、
開口部11を経て呼気サンプル容器1の中へ入る。そし
て、呼気サンプルは、乾燥パック19を通過し、通過時
に、呼気サンプルに含まれる水蒸気が、乾燥剤によって
捕捉され除去される。なお、前述のように、乾燥パック
19の外周側は、乾燥パックシールリング20により塞
がれており、この部分を呼気サンプルが通過することは
ない。乾燥パック19にて脱水された呼気サンプルは、
挿入部材27の呼気通路27aを通って吸着パック21
に到る。
【0036】呼気サンプルが吸着パック21を通過する
過程で、呼気サンプルに含まれる炭酸ガスが吸着剤に吸
着される。本実施形態では、吸着パック21の大きさや
吸着剤の充填率を適切に設定したことにより、吸着パッ
ク21を通る炭酸ガスの70〜80%程度が捕捉される
と考えられる。また、気体状態の炭酸ガスの体積は、吸
着されることにより1000分の1程度となる。一方、
呼気サンプル中の酸素や窒素は、吸着剤に吸着されるこ
となく吸着パック21を通過する。また、呼気サンプル
中の水分は、すでに乾燥パック19にて除去されている
ので、吸着パック21ではほとんど捕捉されない。
【0037】吸着パック21を通過した呼気サンプル
は、後段の挿入部材27および乾燥パック19を通過し
て開口部11から排出される。このとき、すでに呼気サ
ンプルからは水蒸気が除去されているので、乾燥パック
19では、呼気サンプルの乾燥はほとんど行われない。
また、マウスピース33側の開口部11が呼気導入口と
して機能するのに対し、ここでは、開口部11が呼気排
出口として機能する。
【0038】被検者による呼気サンプルの吹き込みが一
定時間行われ、所定量の呼気サンプルが呼気サンプル容
器1に通気されると、被検者は吹き込みを止めて、マウ
スピース33から口を離す。なお、呼気サンプルの吹き
込み量は、従来の呼気採集バッグを用いる場合より多め
に設定されている。前述のように、吸着パック21で
は、炭酸ガスの70〜80%が捕捉されるからである。
そして、この時点で、吸着パック21には数mgの炭酸
ガスが捕捉されている。この程度の量の炭酸ガスが得ら
れれば、13C尿素呼気分析などの呼気分析を十分に行う
ことができる。
【0039】被検者が吹き込みを止めるのと同時に、ア
ーム37が、図4に示す元位置へ戻される。シール蓋1
3はシールばね15により開口部11の方向へ押しつけ
られ、開口部11が密閉される。そして、アーム37が
呼気サンプル容器1から離され、マウスピース33が呼
気サンプル容器1から引き抜かれ、さらに、保持装置1
00から呼気サンプル容器1が取りはずされる。
【0040】以上により呼気採集が終了する。吸着パッ
ク21に充填された吸着剤の吸着率は、温度に応じて変
化する。従って、呼気サンプル容器1の密閉後の温度上
昇などにより、炭酸ガスが吸着剤から放出され、容器内
圧が上昇することが考えられる。この場合、圧力上昇分
は、シール蓋13を開口部11の方向へ押しつける圧力
として作用し、これによりシール蓋13が開口部11を
密閉する密閉力が増強される。また、この状態では、容
器内部の圧力が高いので、容器内への外気の拡散侵入が
防止される。
【0041】呼気サンプルを収納した呼気サンプル容器
1は、検査場へ輸送される。検査場では、呼気取出し装
置を用いて、呼気サンプル容器1から呼気サンプルが取
り出される。図6は、呼気サンプル容器1に適した呼気
取出し装置を示している。
【0042】呼気サンプル容器1は、その吸着部円筒3
を断熱ケース30によって覆われている。断熱ケース3
0は、吸着部円筒3を周囲の空気から隔てる機能を有し
ており、さらに断熱ケース30は、呼気サンプル容器1
を図示の加熱位置に脱着可能に保持する機能をも有して
いる。断熱ケース30は、断熱材からなり、呼気サンプ
ル容器1と同軸の円筒形状を有する。断熱ケース30
は、上ケース30aと下ケース30bに二分割されてお
り、上下から呼気サンプル容器1を挟み込んでいる。断
熱ケース30の両端面には開口部31が設けられてお
り、この開口部31の内径は、呼気サンプル容器1の外
径と同じに設定されている。従って、開口部31の内周
面は、呼気サンプル容器1の外周面と隙間なく接してい
る。また、上ケース30aおよび下ケース30bの円筒
面には、四角形の加熱装置挿入口32が設けられてお
り、加熱装置挿入口32は、後述する加熱装置を挿入す
るために用いられる。
【0043】呼気サンプル容器1の一端には、チューブ
35の接続部35aが嵌合されている。チューブ35
は、呼気サンプル容器1から吐き出された呼気サンプル
を導く機能を有し、呼気サンプル容器1の開口部11と
連通している。
【0044】また、チューブ35が設けられた側のシー
ル蓋13に容器外側から当接するようにして、アーム3
8が設けられている。このアーム38は、呼気採集装置
におけるアーム37と同様の構成であり、図示しないア
クチュエータに取り付けられている。なお、アーム38
部分でチューブ35から呼気サンプルが漏れないよう
に、チューブ35に密封手段が設けられている。
【0045】断熱ケース30の各加熱装置挿入口32に
は、柱状の加熱装置41が挿入されいる。加熱装置41
は、図中の矢印X方向に移動可能に設けられており、加
熱装置挿入口32に対して出し入れされる。加熱装置4
1の断面形状は四角形であり、また、前述の加熱装置挿
入口32も同様の四角形である。そして、加熱装置41
と断熱ケース30は隙間なく接している。また、加熱装
置41の先端には、円筒面43が設けられており、加熱
装置41は、円筒面43にて、前述した呼気サンプル容
器1の小径部3bと密接する。
【0046】加熱装置41には周知の原理の装置が適用
可能である。本実施形態では、円筒面43の温度を約3
00℃にすることができるように、加熱装置41が設定
されている。上記の温度は、吸着パック21の吸着剤に
吸着された炭酸ガスのほぼ全量を再生するのに十分な高
さの温度である。また、加熱装置41には温度センサ4
5が設けられており、この温度センサ45は、円筒面4
3の温度を検出するために用いられる。
【0047】以上に本実施形態の呼気取出し装置の構成
を説明した。次に、この呼気取出し装置の動作を説明す
る。
【0048】まず、呼気サンプル容器1が、断熱ケース
30に上下から挟み込まれ、図6の位置に保持される。
呼気サンプル容器1は、長手方向に対象な構成を有する
ので、左右どちらの向きに保持されてもよい。そして、
チューブ35が呼気サンプル容器1の端部に嵌められ、
さらに、アーム38がアクチュエータにより移動され
て、シール蓋13に当接する位置(図6の位置)で停止
する。一方、断熱ケース30の加熱装置挿入口32から
加熱装置41が挿入され、加熱装置41は、円筒面43
が呼気サンプル容器1の小径部3bに接する位置で保持
される。
【0049】次に、アーム38がアクチュエータにより
駆動され、呼気サンプル容器1の中央方向へ移動する。
これにより、シール蓋13、シールばね15、シールリ
ング17は、前述の図5に示した状態となり、開口部1
1の密閉が解除される。
【0050】そして、加熱装置41が加熱を開始し、円
筒面43の温度を約300℃に上昇させる。この温度上
昇に伴って、熱伝導作用により、呼気サンプル容器1の
小径部3bおよび吸着パック21の温度も同様に上昇す
る。円筒面43の温度は温度センサ45によって検出さ
れ、円筒面43の温度が上記の値で安定するように加熱
装置41が制御される。
【0051】吸着パック21の温度が上昇すると、吸着
剤から炭酸ガスが放出される。炭酸ガスは、開口部11
から吐き出され、チューブ35によって導かれる。な
お、呼気サンプル容器1内の呼気サンプルをチューブ3
5の側から積極的に抜き取るように構成しておいてもよ
い。この抜き取りのために、例えば、チューブ35に真
空ポンプをつなぎ、呼気取出し前にチューブ35内を減
圧しておくとよい。
【0052】呼気サンプルの取出しが終了すると、加熱
装置41による加熱が停止され、断熱ケース30から引
き抜かれる。また、アーム38が呼気サンプル容器1か
ら離され、チューブ35が取り外される。そして、断熱
ケース30が上下に分けられ、呼気サンプル容器1が取
り外される。
【0053】以上、本実施形態の可搬型呼気封入容器
(呼気サンプル容器1)と、この容器に適した呼気採集
装置および呼気取出し装置について説明した。本実施形
態では、乾燥パック19を用いて呼気サンプルを脱水
し、そして、吸着パック21にて炭酸ガスを吸着する。
呼気サンプル中の酸素や窒素は容器から排出される。す
なわち、容器内では、呼気サンプル中の炭酸ガスが濃縮
され、かつ、吸着により炭酸ガスの体積が約1000分
の1になる。
【0054】ここで、呼気分析には、通常、数百ミリリ
ットルから数リットル分の呼気サンプルが必要とされ
る。これに対し、本実施形態では、上記のような濃縮と
吸着が行われるので、呼気サンプル容器1の容積が非常
に小さくてよい。従って、従来の呼気採集バッグなどと
比較して、呼気サンプル容器1を大幅に小型に構成する
ことができる。例えば、本実施形態の呼気サンプル容器
1の外径は、前述のように、約20mmである。従っ
て、この呼気サンプル容器1を、血液検査に用いる試験
管のように取り扱い、輸送することができる。また、呼
気サンプル容器1を封筒に納めて郵送することも可能で
ある。
【0055】また、呼気採集バッグの場合、バッグが膨
らむことにより内部に呼気サンプルが導入される。その
ため、バッグに合成樹脂膜などの脆弱な材料が使用され
ていた。これに対し、本実施形態の呼気サンプル容器1
は、容器本体2の形状が変化する構造を持たず、強固に
構成されている。従って、輸送時の呼気サンプルの取扱
いが容易になり、容器破損による漏れ等の発生が少なく
なる。
【0056】なお、本実施形態において、断熱ケース3
0は、加熱装置41をケース外の空気から隔離してい
る。これにより、加熱装置41の加熱効率が高められて
いる。また、断熱ケース41は、呼気サンプル容器1が
全体的に加熱されるのを抑制する機能を有している。こ
れにより、呼気サンプル容器1の高温部分に対する作業
者などの接触が回避される。
【0057】また、呼気サンプル容器1の吸着部円筒3
に内挿された挿入部材27は、容器内部のデッドボリュ
ームを極力少なくする機能を有している。吸着パック2
1にて捕捉されるのは、主として炭酸ガスである。一
方、呼気採集終了時、吸着パック21と乾燥パック19
の間の空間に残留する呼気サンプルは、酸素や窒素も含
んでいる。このような残留呼気サンプルが少ない方が、
炭酸ガスをより濃縮した状態で封入することができる。
そこで、本実施形態では、挿入部材27を内挿すること
により、炭酸ガス以外の成分を含んだ呼気サンプルが残
留する空間を狭めている。
【0058】「実施形態2」次に、本発明の実施形態2
の呼気採集装置について説明する。この実施形態は、実
施形態1の呼気採集装置を変形したものであり、ここで
は、変形点を中心に説明する。図7には、本実施形態の
呼気採集装置の構成の概要が示されている。
【0059】実施形態2の呼気サンプル容器50では、
吸着部円筒52の外側に、直接、シール部円筒54が連
結されている。そして、吸着部円筒52には、実施形態
1と同様の吸着パック21が設けられている。また、シ
ール部円筒54には、シール蓋56、シールリング5
8、シールばね60が内挿されている。吸着部円筒52
の端面はシールばね60を支える座面として機能してい
る。この呼気サンプル容器50からは、実施形態1に示
した乾燥パックや挿入部材が削除されており、その分、
容器全長が短縮されている。
【0060】呼気サンプル容器50の一方の開口部11
には、チューブ62を介して乾燥部64が接続され、乾
燥部64には、実施形態1と同様の乾燥パックが内挿さ
れている。乾燥部64には、さらに、チューブ66を介
してマウスピース68が接続されている。
【0061】その他、図7には示されていないが、実施
形態1と同様に、呼気サンプル容器50は保持装置によ
って保持され、また、呼気サンプル容器50の密閉を解
除するアームが設けられている。
【0062】本実施形態の呼気採集装置の動作について
説明する。呼気サンプル容器50は、実施形態1と同様
にセットされ、また、呼気サンプル容器50にチューブ
62が接続される。そして、被検者がマウスピース68
から呼気サンプルを吹き込む。呼気サンプルは、チュー
ブ66を経て乾燥部64に至り、乾燥部64にて脱水さ
れる。そして、乾燥部64を通過後、チューブ62を経
て開口部11に至り、呼気サンプル容器50の内部に流
れ込む。呼気サンプル中の炭酸ガスは、吸着パック21
で吸着され、吸着されなかった酸素や窒素などの成分は
吸着パック21を通過して排出される。呼気採集が終了
すると、呼気サンプル容器50の開口部11がシール蓋
56により密閉され、呼気サンプル容器50が取り外さ
れる。なお、本装置の詳細な動作は、前述の実施形態1
と同様である。
【0063】本実施形態によれば、乾燥パック19を呼
気サンプル容器50の外部に設けたことにより、呼気サ
ンプル容器50をさらに小型化することができる。な
お、本実施形態の装置に真空ポンプを設け、呼気採集前
にチューブ62などの内部の空気を抜き取ってもよい。
これにより、呼気サンプル容器50内に封入される呼気
サンプルの濃度を高めることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明では、可搬型呼気封入容器内に、
二酸化炭素分子を選択的に吸着する吸着部材を設けたこ
とにより、可搬型呼気封入容器を小型にすることができ
る。また、従来の呼気採集バッグなどと異なり、本発明
の可搬型呼気封入容器は強固に構成可能である。以上よ
り、呼気サンプルの輸送時の取扱いが容易となり、かつ
一度に多数のサンプルを輸送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の可搬型呼気封入容器の
断面図である。
【図2】 図1の可搬型呼気封入容器を、中央部にて、
長手方向に直角に切断した断面図である。
【図3】 図1の可搬型呼気封入容器の斜視図である。
【図4】 図1の可搬型呼気封入容器を備えた呼気採集
装置の断面図である。
【図5】 呼気採集時における図4の装置の状態を示す
断面図である。
【図6】 図1の可搬型呼気封入容器に封入された呼気
サンプルを取り出す呼気取出し装置の断面図である。
【図7】 本発明の実施形態2の呼気採集装置の構成を
示す説明図である。
【図8】 呼気を使用する臨床生化学検査における呼気
採集から呼気分析までの流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 可搬型呼気封入容器(呼気サンプル容器)、11
開口部、13 シール蓋、15 シールばね、17 シ
ールリング、19 乾燥パック、21 吸着パック、2
7 挿入部材、30 断熱ケース、33 マウスピー
ス、37,38アーム、41 加熱装置、45 温度セ
ンサ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者が呼気を吹き込むための呼気採集
    口と、 装置から取外し可能に設けられ、二酸化炭素分子を選択
    的に吸着する吸着部材を内設し、呼気が導入される密閉
    可能な可搬型呼気封入容器と、 を有することを特徴とする呼気採集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記可搬型呼気封入容器に内設され、呼気から水蒸気を
    除去する乾燥部材を含むことを特徴とする呼気採集装
    置。
  3. 【請求項3】 呼気を密封して保持する可搬型呼気封入
    容器であって、 呼気を導入する呼気導入口と、 容器内の呼気流路に設けられ、呼気中の二酸化炭素分子
    を選択的に吸着する吸着部材と、 前記吸着部材を通過した呼気を容器外へ排出する呼気排
    出口と、 前記呼気導入口および前記呼気排出口を密閉する密閉手
    段と、 を有することを特徴とする可搬型呼気封入容器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の容器において、 容器内の呼気流路における前記吸着部の上流側に設けら
    れ、呼気から水蒸気を除去する乾燥手段を含むことを特
    徴とする可搬型呼気封入容器。
  5. 【請求項5】 可搬型呼気封入容器に密封された呼気を
    取り出す呼気取出し装置であって、 呼気を吸着した吸着部材を内設する可搬型呼気封入容器
    を加熱位置に保持する保持手段と、 可搬型呼気封入容器を加熱して吸着部材を昇温させる加
    熱手段と、 可搬型呼気封入容器を開封する開封手段と、 を備えたことを特徴とする呼気取出し装置。
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