JP6814713B2 - センサモジュール - Google Patents

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本開示は、センサモジュールに関する。
従来から、呼気中の特定物質を検出するセンサモジュールが知られている。例えば、特許文献1には、ガス導入部と、ガス検出部とを備えたガス成分検出装置が開示されている。
特開2010−249556号公報
このようなセンサモジュールには、改善の余地がある。
本開示の一実施形態に係るセンサモジュールは、容器と、センサ部とを備える。前記容器は、流体を収容する凹部、及び、前記凹部に挿入可能な押出部を有する。前記センサ部は、前記流体中の特定物質を検出する。前記凹部は、第1貫通孔と、第2貫通孔と、第3貫通孔とを有する。前記第1貫通孔は、前記凹部の側部を貫通し、外部からの流体が前記凹部に流入可能である。前記第2貫通孔は、前記凹部の側部を貫通し、前記凹部内の流体が外部に流出可能である。前記第3貫通孔は、前記凹部の底部を貫通し、前記センサ部に前記凹部内の流体を供給可能である。前記押出部は、前記第3貫通孔に向かって前記凹部内の流体を押出し可能である。
本開示の一実施形態によれば、改善されたセンサモジュールが提供され得る。
本開示の第1実施形態に係るセンサモジュールの概略図である。 本開示の第1実施形態に係る容器の概略図である。 本開示の第1実施形態に係るセンサモジュールの機能ブロック図である。 本開示の第1実施形態に係る容器の概略図である。 本開示の第1実施形態に係る容器の概略図である。 本開示の第2実施形態に係る容器の概略図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係るセンサモジュール1の概略図である。センサモジュール1は、筐体10を備える。図1には、筐体10の一部の面を取り除いた状態で、筐体10の内部を示す。
センサモジュール1は、流体中の特定物質を検出することができる。以下では、流体は、人間の呼気であるものとして説明する。但し、流体は、人間の呼気に限定されない。任意の流体が、センサモジュール1の検査対象となってよい。流体が人間の呼気である場合、検出対象となる特定物質は、例えば、アセトン、エタノール、水素又は一酸化酸素等である。また、以下では、センサモジュール1に供給されるキャリアガスは、空気であるものとして説明する。但し、キャリアガスは、空気に限定されない。キャリアガスは、任意の不活性ガスであってよい。また、キャリアガスは、例えば空気中の水分等のノイズ成分をフィルター等で除去したガスであってもよい。
センサモジュール1は、筐体10に、流入部11と、流入部12と、排気部15とを備える。センサモジュール1は、筐体10の内部に、流路11Aと、流路12A,12B,12Cと、流路13と、流路14と、流路15A,15Bと、容器20と、検知部30と、三方弁40と、ポンプ50と、センサ部60と、ヒータ70と、回路基板80とを備える。
流入部11には、人間の呼気が供給される。例えば、人間が、流入部11に口を付けて流入部11に息を吹き込むことによって、流入部11に人間の呼気が供給され得る。流入部11に供給された呼気は、検知部30及び流路11Aを介して、容器20に供給される。流入部11の一端は、例えば、筐体10の外部に突出する。流入部11の一端には、交換可能なマウスピースが取り付けられてよい。また、流入部11の他端は、例えば、検知部30に接続される。流入部11は、例えば、樹脂製チューブ又は金属若しくはガラス製配管等の管状部材により構成される。
流路11Aは、流入部11から供給された人間の呼気を、容器20の第1貫通孔21Aを介して、容器20に供給する。流路11Aは、例えば、検知部30と、容器20の第1貫通孔21Aとを接続する。流路11Aは、例えば、樹脂製チューブ又は金属若しくはガラス製配管等の管状部材により構成される。
流入部12には、キャリアガスとして空気が供給される。センサモジュール1の検出処理時、流入部12に供給された空気は、流路12A、ポンプ50及び流路12Bを介して、センサ部60(のカラム61)に供給される。また、センサモジュール1のリフレッシュ処理時、押出部22を引き上げることにより、流入部12から吸引された空気は、流路12C、三方弁40及び流路13を介して、容器20に供給される。リフレッシュ処理とは、新たな人間の呼気を検査するために、容器20に残留している人間の呼気を、センサモジュール1の外に排出する処理である。本実施形態に係るリフレッシュ処理では、流入部12から吸引された空気を利用して、容器20内に残留している呼気を、センサモジュール1の外に排出する。流入部12の一端は、例えば、筐体10の外部に突出する。流入部12の他端は、例えば、流路12A及び流路12Cに接続される。流入部12は、例えば、樹脂製チューブ又は金属若しくはガラス製配管等の管状部材により構成される。
ポンプ50及び流路12Aにより流入部12から空気を吸引する。流路12Aは、例えば、流入部12とポンプ50とを接続する。流路12Bは、ポンプ50から供給される空気を、センサ部60に供給する。流路12Bは、例えば、ポンプ50とセンサ部60とを接続する。流路12Cは、押出部22を引き上げることにより流入部12から吸引された空気を、三方弁40に供給する。流路12Cは、例えば、流入部12と三方弁40とを接続する。流路12A,12B,12Cは、例えば、樹脂製チューブ又は金属若しくはガラス製配管等の管状部材により構成される。
流路13には、センサモジュール1の検出処理時、容器20の第3貫通孔21Cを介して容器20から、人間の呼気が供給される。流路13は、供給された人間の呼気を三方弁40に供給する。また、流路13には、センサモジュール1のリフレッシュ処理時、三方弁40を介して流入部12から空気が供給される。流路13は、供給された空気を、容器20の第3貫通孔21Cを介して容器20に供給する。流路13は、例えば、容器20の第3貫通孔21Cと三方弁40とを接続する。流路13は、例えば、樹脂製チューブ又は金属若しくはガラス製配管等の管状部材により構成される。
流路14には、センサモジュール1の検出処理時、流路13及び三方弁40を介して容器20から、人間の呼気が供給される。流路14は、供給された人間の呼気を、センサ部60に供給する。流路14は、例えば、三方弁40とセンサ部60とを接続する。流路14は、例えば、樹脂製チューブ又は金属若しくはガラス製配管等の管状部材により構成される。
排気部15からは、流路15Aを介して、容器20の第2貫通孔21Bから流出する人間の呼気が、排出される。また、排気部15からは、流路15Bを介してセンサ部60から流出する排気が、排出される。排気部15の一端は、例えば、筐体10の外部に突出する。また、排気部15の他端は、例えば、流路15A及び流路15Bに接続される。排気部15は、例えば、樹脂製チューブ又は金属若しくはガラス製配管等の管状部材により構成される。
容器20は、人間の呼気を収容する。容器20は、人間の終末呼気を収容し得る。終末呼気とは、息を吐き切る直前の呼気である。終末呼気は、肺胞部分に入り込んだ呼気であり得る。つまり、終末呼気は、肺胞内でのガス交換に関与した呼気であり得る。
具体的には、容器20は、第1貫通孔21Aと、第2貫通孔21Bと、第3貫通孔21Cとを有する。流入部11に流入した呼気は、第1貫通孔21Aを介して容器20に供給される。第1貫通孔21Aを介して容器20に供給された呼気の一部は、少なくとも検知部30が流入部11からの終末呼気の流入を検知するまで、第2貫通孔21Bから排出される。このような構成によって、第1貫通孔21Aから容器20に供給された呼気のうち、終末呼気ではない呼気(例えば、死腔内の呼気)は、第2貫通孔21Bから容器20の外に排出され得る。言い換えれば、このような構成によって、容器20は、終末呼気を収容し得る。容器20に収容された終末呼気は、第3貫通孔21Cを介して、センサ部60に供給される。
検知部30は、例えば、圧力センサ又は流速センサ等を含む。検知部30は、人間の呼気が流入部11に流入したことを検知する。また、検知部30は、流入部11からの呼気の検知において、終末呼気が流入部11に流入したことを検知することも可能である。一般的に、人間が息を吐き切る直前は、息の圧力が低下し、かつ息の流速も低下する。そこで、検知部30は、例えば、検知部30に流れ込む呼気を検知した後、当該呼気の圧力が所定値を下回ったとき、終末呼気が流入部11に流入していると検知する。又は、検知部30は、検知部30に流れ込む呼気を検知した後、当該呼気の流速が所定速度を下回ったとき、終末呼気が流入部11に流入していると検知してもよい。
三方弁40は、流路13を流路12Cに接続させるか、流路13を流路14に接続させるか、又は、流路13を流路12C及び流路14の何れにも接続させないかを切り替える。三方弁40は、例えば、流路12Cに接続される第1接続口と、流路13に接続される第2接続口と、流路13に接続される第3接続口とを含む。三方弁40は、例えば、電磁駆動、ピエゾ駆動又はモータ駆動等の弁によって構成される。
三方弁40は、センサ部60による検出処理時、流路13を流路14に接続させる。三方弁40は、リフレッシュ処理時、流路13を流路12Cに接続させる。三方弁40は、容器20による終末呼気の収集処理時、流路13を流路12C及び流路14の何れにも接続させない。
ポンプ50は、センサ部60による検出処理時、流入部12及び流路12Aを介して供給される空気を、流路12Bを介してセンサ部60(のカラム61)に供給する。ポンプ50は、例えば、ピエゾポンプ又はチューブポンプ等により構成される。
センサ部60は、人間の呼気中の特定物質を検出する。本実施形態では、一例として、センサ部60にガスクロマトクラフィを採用する。しかしながら、センサ部60に、ガスクロマトクラフィを除く他の分析技術を採用してもよい。センサ部60は、例えば、カラム61と、センサ62とを有する。
カラム61には、流路14等を介して容器20から、人間の終末呼気が供給される。また、カラム61には、流路12B等を介して、流入部12から空気が供給される。カラム61内において、終末呼気は、キャリアガスである空気とともにセンサ62まで送出される。
カラム61は、例えば、充填剤で満たされる。充填剤は、例えば、モレキュラーシーブス、シリカゲル、活性炭又は多孔質樹脂ビーズであってよい。カラム61内において、終末呼気に含まれる各成分は、充填剤と当該各成分との相互作用による保持時間(リテンションタイム)の差によって、分離され得る。分離された各成分は、順次、センサ62に送出される。また、カラム61の充填剤は、ノイズ成分を吸着する吸着剤であってもよい。
センサ62は、半導体式ガスセンサを含む。センサ62は、多数の半導体式ガスセンサを含んでもよい。この場合、各半導体式ガスセンサは、特定物質に対して異なる選択性を示してもよい。半導体式ガスセンサは、例えば後述の制御部82に、特定物質との反応に応じた信号を出力する。この信号は、例えば、電圧値として出力される。
ヒータ70は、ヒータ70Aとヒータ70Bを有する。ヒータ70Aは、呼気が通過する部分の近傍に配置される。具体的には、ヒータ70Aは、流路11A、流路15A、容器20、流路13、三方弁40及び流路14等を加熱し、呼気中の水分の結露を防止することができる。
ヒータ70Bは、カラム61の近傍に配置される。ヒータ70Bは、カラム61を所定温度に維持することができる。カラム61を所定温度に維持することによって、カラム61内における呼気に含まれる各成分の分離を安定化させ得る。さらに、ヒータ70Bは、容器20の近傍に配置されてもよい。ヒータ70Bは、加熱によって、容器20を所定温度に維持してもよい。容器20を所定温度に維持することで、呼気に含まれる水分が容器20(後述の凹部21)の内壁に付着してしまうことが低減され得る。
回路基板80は、センサモジュール1の後述の記憶部81及び制御部82を実装する。
図2は、本開示の第1実施形態に係る容器20の概略図である。容器20は、凹部21と、押出部22とを有する。
凹部21は、終末呼気を収容する。凹部21は、例えば、円筒形状の側部と、側部の一端を塞ぐ底部と、側部の他端に開口した開口部とを含む。凹部21は、例えば、ガラス又はプラスチック等の材料で構成される。凹部21は、第1貫通孔21Aと、第2貫通孔21Bと、第3貫通孔21Cとを有する。
第1貫通孔21Aは、凹部21の側部を貫通する。外部からの流体は、第1貫通孔21Aから、凹部21に流入可能である。つまり、図1に示す流入部11に供給された呼気は、第1貫通孔21Aから、凹部21に流入可能である。
第2貫通孔21Bは、凹部21の側部を貫通する。凹部21内の流体は、第2貫通孔21Bから、外部に流出することができる。つまり、凹部21内の呼気は、第2貫通孔21Bから、図1に示す排気部15へ流出可能である。第2貫通孔21Bの位置は、図2に示すように、第1貫通孔21Aの位置と対向してもよい。
第3貫通孔21Cは、凹部21の底部を貫通する。第3貫通孔21Cは、三方弁40及び流路14を介して、センサ部60に接続される。凹部21に収容された終末呼気は、第3貫通孔21Cを介して、センサ部60に供給される。
押出部22は、凹部21に挿入可能である。押出部22は、後述の制御部82の制御に基づいて、凹部21の内部を移動する。押出部22は、後述の図3にて説明するように、凹部21の内部を移動することによって、凹部21内の呼気を第3貫通孔21Cに向かって押し出すことができる。押出部22は、栓部23を含んでもよい。
栓部23は、凹部21の内周面に気密に密着する。栓部23は、例えば、ゴム等の弾性部材で構成される。押出部22が凹部21内を移動すると、栓部23も凹部21内を移動する。栓部23が凹部21内を移動することによって、第1貫通孔21Aを介した外部から凹部21への流体の流入及び第2貫通孔21Bを介した凹部21から外部への流体の流出の制御が可能になる。この制御の一例については、<終末呼気の収集処理>、<終末呼気の供給処理>及び<リフレッシュ処理>にて後述する。
図3は、本開示の第1実施形態に係るセンサモジュール1の機能ブロック図である。センサモジュール1は、押出部22と、検知部30と、三方弁40と、ポンプ50と、センサ62と、ヒータ70と、記憶部81と、制御部82とを備える。
押出部22は、上述のように、図2に示す凹部21内に挿入可能である。押出部22は、制御部82の制御に基づいて、図2に示す凹部21内を移動する。
検知部30は、人間の呼気が図1に示す流入部11に流入したことを検知する。検知部30は、流入部11からの呼気の流入を検知すると、制御部82に通知する。さらに、検知部30は、終末呼気が図1に示す流入部11に流入したことを検知する。検知部30は、流入部11からの終末呼気の流入を検知すると、制御部82に通知する。
三方弁40は、制御部82の制御に基づいて、図1に示す流路13を流路12Cに接続させるか、流路13を流路14に接続させるか、又は、流路13を流路12C及び流路14の何れにも接続させないかを切り替える。
ポンプ50は、制御部82の制御に基づいて、所定のタイミングで、図1に示す流入部12からの空気を、流路12Bを介してカラム61に供給する。
センサ62は、上述のように、センサ部60に備えられる。センサ62は、各半導体式ガスセンサからの電気信号を、制御部82に出力する。
ヒータ70は、制御部82の制御に基づいて、所定の領域を加熱する。なお、ヒータ70に含まれるヒータ70A及びヒータ70Bは、別々に制御されていてもよい。
記憶部81は、例えば、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成される。記憶部81は、各種情報及びセンサモジュール1を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部81は、ワークメモリとして機能してもよい。
制御部82は、センサモジュール1の各機能ブロックをはじめとして、センサモジュール1の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部82は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成される。このようなプログラムは、記憶部81又はセンサモジュール1に接続された外部の記憶媒体等に格納される。
以下、制御部82の制御の詳細等を、<終末呼気の収集処理>、<終末呼気の供給処理>及び<リフレッシュ処理>にて説明する。
<終末呼気の収集処理>
制御部82は、検知部30によって流入部11からの呼気の流入を検知すると、三方弁40を制御して、流路13を流路12C及び流路14Aの何れにも接続されないようにする。
さらに、制御部82は、押出部22を移動させて、図2に示すように栓部23が位置するように制御する。つまり、制御部82は、栓部23が、図2に示す第1貫通孔21A及び第2貫通孔21Bの両方の位置よりも凹部21の開口部側に位置するように制御する。このように栓部23が位置することで、外部からの呼気は、第1貫通孔21Aから、凹部21に流入可能になる。さらに、凹部21内の呼気は、第2貫通孔21Bから、外部に流出可能になる。制御部82は、検知部30が流入部11からの終末呼気の流入を少なくとも検知するまで、栓部23を図2に示す位置に配置させる。このような構成によって、図2に示す第1貫通孔21Aから容器20に供給された呼気のうち、終末呼気ではない呼気(例えば、死腔内の呼気)は、第2貫通孔21Bから容器20の外に排出され得る。このような処理によって、凹部21には、終末呼気が収容され得る。
制御部82は、検知部30が流入部11からの最終呼気の流入を検知してから所定時間が経過するまで、栓部23を図2に示す位置に配置させてもよい。所定時間は、凹部21の容積と、流入部11に流入する終末呼気の流速とを考慮して算出されてよい。
<終末呼気の供給処理>
図4は、本開示の第1実施形態に係る容器20の概略図である。図4に示す構成要素において、図2に示す構成要素と同一のものは、同一符号を付して、その説明を省略する。
制御部82は、検知部30によって流入部11からの終末呼気の流入を検知する(圧力低下等)と、押出部22を移動させて、栓部23が図4に示すように位置にするように制御する。つまり、制御部82は、栓部23が、第1貫通孔21A及び第2貫通孔21Bの両方の位置よりも凹部21の底部側に位置するように制御する。このように栓部23が位置することで、第1貫通孔21Aを介した外部から凹部21への流体の流入が制限される。さらに、第2貫通孔21Bを介した凹部21から外部への流体の流出を制限される。これにより、外部からの終末呼気ではない流体(例えば、空気)が第1貫通孔21Aを介して凹部21に流入し、凹部21内の終末呼気が希釈してしまうことを防ぐことができる。さらに、凹部21内の終末呼気が第2貫通孔21Bを介して外部に流出してしまうことを防ぐことができる。
さらに、制御部82は、検知部30によって流入部11からの終末呼気の流入を検知すると、押出部22を制御して、凹部21内の終末呼気を第3貫通孔21Cに向かって押し出す。加えて、制御部82は、三方弁40を制御して、流路13を流路14に接続させる。このような制御によって、第3貫通孔21Cに向かって押し出された終末呼気は、流路13、三方弁40及び流路14を介して、図1に示すセンサ部60に供給される。この後、制御部82は、センサ62から出力される電気信号に基づいて、呼気中の特定物質を検出する。
<リフレッシュ処理>
図5は、本開示の第1実施形態に係る容器20の概略図である。図5に示す構成要素において、図2に示す構成要素と同一のものは、同一符号を付して、その説明を省略する。
制御部82は、リフレッシュ処理時、三方弁40を制御して、流路13を流路12Cに接続させ、押出部22を引上げる。このような制御によって、図1に示す流入部12からの空気が第3貫通孔21Cを介して容器20に送出される。第3貫通孔21Cから容器20に空気が送出されることで、容器20に残留している呼気は、容器20の開口部側へ押し出される。
制御部82は、さらに押出部22を移動させて、栓部23が図5に示すように位置するように制御する。つまり、制御部82は、栓部23が、第1貫通孔21A及び第2貫通孔21Bの両方の位置よりも凹部21の開口部側に位置するように制御する。このように栓部23が位置することで、容器20の開口部側へ押し出された呼気は、空気とともに、第2貫通孔21Bから外部に排出され得る。
以上のように、本開示の第1実施形態に係る容器20は、呼気が外部から凹部21に流入可能な第1貫通孔21Aと、呼気が凹部21から外部に流出可能な第2貫通孔21Bとを有する。このような構成によって、第1貫通孔21Aから容器20に供給された呼気のうち、終末呼気ではない呼気は、第2貫通孔21Bから容器20の外に排出され得る。言い換えれば、このような構成によって、容器20は、終末呼気を収容し得る。従って、本実施形態に係るセンサモジュール1では、ガスバック等を使用することなく、終末呼気を容器20に収容することができる。本実施形態によれば、ガスバック等を使用しないことで、以下に説明するように、改善されたセンサモジュール1が提供され得る。
ガスバックに終末呼気を収容する場合を想定する。ガスバックは、一般的に、樹脂製である。そのため、ガスバックに呼気を収容すると、呼気の成分がガスバック内に吸着することがある。このため、人間の呼気を検査する度に、新しいガスバックを準備して、当該ガスバックに終末呼気を収容する必要が生じる。これにより、消耗品としてのガスバックに掛かるコストが増加したり、ガスバックを準備したりする手間が生じたりする。
これに対し、本実施形態では、ガスバックを使用しなくても、容器20に終末呼気を収容することができる。さらに、本実施形態では、容器20に残留した呼気を、リフレッシュ処理によってセンサモジュール1の外部に排出することができる。従って、本実施形態では、上述のようにコストが増加することを低減させることができる。さらに、本実施形態では、上述のようにガスバックを準備する手間等を省くことができる。加えて、本実施形態に係る容器20は、リフレッシュ処理により何度でも使用することが可能になる。これにより、本実施形態によれば、改善されたセンサモジュール1が提供され得る。
さらに、ガスバックに終末呼気を収容する場合、ガスバックに終末呼気を収容した後、シリンジ等を用いてガスバック内の終末呼気を、ガス分析装置に移行させることが求められる。つまり、ガスバックに終末呼気を収容する工程と、シリンジ等を用いてガスバック内の終末呼気をガス分析装置に移行させる工程との2つの工程が要求される。これらの2つの工程によって、作業が煩雑化してしまうことがある。さらに、ガスバックは、一般的に樹脂製であるため、終末呼気を長時間保持することが困難である。そのため、シリンジ等を用いてガスバック内の終末呼気をガス分析装置に移行させる工程を、速やかに行う必要がある。
これに対し、本実施形態では、センサモジュール1の内部に備えられた容器20に終末呼気を収容することができる。そのため、上述のような、シリンジ等を用いてガスバック内の終末呼気をガス分析装置に移行させる工程を省くことができる。従って、作業が煩雑化してしまうことを防ぐことができる。さらに、本実施形態では、ガスバックからセンサモジュール1に終末呼気を移行させるために使用される部材をセンサモジュール1に備え付けなくてもよい。そのため、本実施形態では、センサモジュール1を小型化(例えば、ハンディサイズ又はモバイルサイズ)することができる。加えて、容器20は、ガラス又はプラスチック等で構成することができる。そのため、容器20は、ガスバックよりも、終末呼気を長時間保持することが可能である。
(第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態に係るセンサモジュール1について説明する。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図6は、本開示の第2実施形態に係る容器20aの概略図である。図6に示す構成要素において、図2に示す構成要素と同一のものは、同一符号を付して、その説明を省略する。
押出部22aは、先端部24をさらに含む。先端部24は、先端に向かうに連れて径が小さくなる。先端部24は、例えば、略円錐形である。先端部24は、図6に示すように、栓部23に取り付けられてもよい。又は、先端部24は、栓部23と一体形成されてもよい。さらに、図6に示すように、外部からの流体が第1貫通孔21Aを介して凹部21に流入可能な状態において、先端部24の位置は、凹部21の側部における第1貫通孔21Aの位置と対向する。
このような構成とすることで、第1貫通孔21Aから容器20に流入した呼気は、先端部24の側面に当たるようになる。呼気が先端部24の側面に当たることで、呼気の流れに変化が生じ、呼気が容器20内で混ざり合うようになる。呼気が容器内で混ざり合うことで、呼気内の成分及び呼気の温度が均一化され得る。さらに、成分及び温度が均一化された呼気が、センサ部60に供給され得る。これにより、センサ部60は、安定した検出結果を出力することができる。
さらに、凹部21の底部は、矢印Aで示すように、先端部24と嵌め合う形状であってよい。このような構成とすることで、押出部22aを移動させて、容器20内の終末呼気をセンサ部60に供給する際、容器20内の終末呼気を無駄なくセンサ部60に供給することができる。
第2実施形態に係るセンサモジュール1において、その他の構成及び効果は、第1実施形態に係るセンサモジュール1と同様である。
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形及び修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各手段等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本開示の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
例えば、上述した実施形態では、センサ部60にガスクロマトグラフィを採用する例を説明したが、センサ部60に他の分析技術が採用されてもよい。他の分析技術は、例えば、特定成分に反応する反応部であってよい。反応部は、特定成分に応じた信号を制御部82に出力してもよい。この場合、反応部は、複数の反応膜を備えてもよい。当該反応膜は、検体である呼気に含まれる特定成分を吸着することによって変形してよい。
また、例えば、上述した実施形態では説明を省略したが、例えば流路12Aの途中にカラム61と別にフィルターを設けて、キャリアガス中のノイズ成分を除去する構成を有していてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では説明を省略したが、流路12Bからセンサ部60に供給された空気の逆流を防止するため、流路14に逆止弁を設けても良い。なお、逆止弁16は、例えば、樹脂又は金属若しくはガラス等の部材により構成されていればよい。
1 センサモジュール
10 筐体
11,12 流入部
11A,12A,12B,12C,13,14,15A,15B 流路
15 排気部
20,20a 容器
21,21a 凹部
21A 第1貫通孔
21B 第2貫通孔
21C 第3貫通孔
22,22a 押出部
23 栓部
24 先端部
30 検知部
40 三方弁
50 ポンプ
60 センサ部
61 カラム
62 センサ
70,70A,70B ヒータ
80 回路基板
81 記憶部
82 制御部

Claims (6)

  1. 流体を収容する凹部、及び、前記凹部に挿入可能な押出部を有する容器と、
    前記流体中の特定物質を検出するセンサ部と、を備え、
    前記凹部は、
    前記凹部の側部を貫通し、外部からの流体が前記凹部に流入可能な第1貫通孔と、
    前記凹部の側部を貫通し、前記凹部内の流体が外部に流出可能な第2貫通孔と、
    前記凹部の底部を貫通し、前記センサ部に前記凹部内の流体を供給可能な第3貫通孔と、を有し、
    前記押出部は、前記第3貫通孔に向かって前記凹部内の流体を押出し可能である、センサモジュール。
  2. 請求項1に記載のセンサモジュールであって、
    前記押出部は、前記凹部の内周面に気密に密着する栓部を含む、センサモジュール。
  3. 請求項2に記載のセンサモジュールであって、
    前記栓部を前記凹部内で移動させることによって、前記第1貫通孔を介した外部から前記凹部への流体の流入及び前記第2貫通孔を介した前記凹部から外部への流体の流出が制御される、センサモジュール。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のセンサモジュールであって、
    前記押出部は、先端に向かうに連れて径が小さくなる先端部を含み、
    外部からの流体が前記第1貫通孔を介して前記凹部に流入可能な状態において、前記先端部の位置は、前記第1貫通孔の位置と対向する、センサモジュール。
  5. 請求項4に記載のセンサモジュールであって、
    前記底部は、前記先端部に嵌め合う形状である、センサモジュール。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のセンサモジュールであって、
    前記第1貫通孔の位置と、前記第2貫通孔の位置とは、互いに対向する、センサモジュール。
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