JPH10170052A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH10170052A
JPH10170052A JP8322945A JP32294596A JPH10170052A JP H10170052 A JPH10170052 A JP H10170052A JP 8322945 A JP8322945 A JP 8322945A JP 32294596 A JP32294596 A JP 32294596A JP H10170052 A JPH10170052 A JP H10170052A
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JP
Japan
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temperature
heat exchanger
temperature sensor
outside air
compressor
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Application number
JP8322945A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Shimizu
克浩 清水
Masakazu Ando
正和 安藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外気温度センサを要することなく、しかも室
外側と室内側の両方の条件を考慮しつつ、外気温度を的
確に捕らえることができる信頼性の高い空気調和機を提
供する。 【構成】 能力可変圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器
3、膨張弁4、室内熱交換器5を接続してヒートポンプ
式冷凍サイクルを構成し、かつ圧縮機1に駆動電力を供
給するインバータ回路41を備え、このインバータ回路
41の出力周波数Fを空調負荷に応じて制御する。室外
熱交換器3の温度Te、および室内熱交換器5の温度T
cを検知し、これら検知温度Te,Tcおよびインバー
タ回路41の出力周波数Fに応じて外気温度Toを推定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外気温度を推定
する機能を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】外気温度を検知するための外気温度セン
サを備え、その検知温度に応じて、設定室内温度の補正
など種々の制御を行なう空気調和機がある。外気温度セ
ンサは一般的に室外ユニットに取付けられるが、この取
付けに当たっては外気温度センサが日射や室外熱交換器
の輻射熱の影響を受けないよう配慮する必要がある。
【0003】しかしながら、外気温度センサが日射の影
響を受けるかどうかは室外ユニットの設置状況によって
決まることが多く、取付け箇所の選定が非常に難しいの
が実情である。結局は日射の影響を避けられず、適正な
外気温度検知ができずに運転制御に支障を来たす心配が
ある。
【0004】室外ユニットにおける外気温度センサの取
付け箇所を据付け時に作業員が選定するようにすること
も考えられるが、これは作業員にとって面倒なことであ
り、また誤った取付けがなされてしまう心配もある。
【0005】そこで、従来、室外熱交換器の温度Teを
検知し、その検知温度Teおよび圧縮機の運転周波数F
を用いた演算によって外気温度Toを推定する空気調和
機が登場した。
【0006】To=Te+(−1)n ・f(Te,F) nは、冷房時に数値“1”、暖房時に数値“2”とな
る。f(Te,F)は、室外熱交換器の温度Teおよび
圧縮機の運転周波数Fに応じた補正値であり、表1のよ
うに予め設定されている。
【0007】
【表1】
【0008】このような演算によって外気温度Toを推
定することにより、外気温度センサが不要となる。よっ
て、外気温度センサを用いる場合のような取付け箇所の
配慮が不要であり、しかも日射等の悪影響を受けること
がなく、据付け時の作業負担も軽減されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ただし、上記の推定で
は、室内側の条件があまり考慮されていない。室内側の
条件によっては、推定値と実際の外気温度との間に無視
し得ない差が生じる心配がある。
【0010】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、外気温度センサを要すること
なく、しかも室外側と室内側の両方の条件を考慮しつ
つ、外気温度を的確に捕らえることができる信頼性の高
い空気調和機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内熱交換器を接
続して冷凍サイクルを構成し、かつ上記圧縮機に駆動電
力を供給するインバータを備え、このインバータの出力
周波数を空調負荷に応じて制御するものであって、上記
室外熱交換器の温度を検知する第1温度センサと、上記
室内熱交換器の温度を検知する第2温度センサと、上記
第1温度センサの検知温度、上記第2温度センサの検知
温度、および上記インバータの出力周波数に応じて、外
気温度を推定する推定手段と、を備える。
【0012】第2の発明の空気調和機は、圧縮機、室外
熱交換器、減圧器、室内熱交換器を接続して冷凍サイク
ルを構成し、かつ上記圧縮機に駆動電力を供給するイン
バータを備え、このインバータの出力周波数を空調負荷
に応じて制御するものであって、上記室外熱交換器の温
度を検知する第1温度センサと、上記室内熱交換器の温
度を検知する第2温度センサと、上記第1温度センサの
検知温度、上記第2温度センサの検知温度、上記インバ
ータの出力周波数、および上記室内熱交換器用のファン
の速度に応じて、外気温度を推定する推定手段と、を備
える。
【0013】第3の発明の空気調和機は、圧縮機、室外
熱交換器、減圧器、室内熱交換器を接続して冷凍サイク
ルを構成し、かつ上記圧縮機に駆動電力を供給するイン
バータを備え、このインバータの出力周波数を空調負荷
に応じて制御するものであって、上記室外熱交換器の温
度を検知する第1温度センサと、上記室内熱交換器の温
度を検知する第2温度センサと、上記第1温度センサの
検知温度、上記第2温度センサの検知温度、上記インバ
ータの出力周波数、および上記圧縮機の運転電流に応じ
て、外気温度を推定する推定手段と、を備える。
【0014】第4の発明の空気調和機は、圧縮機、室外
熱交換器、減圧器、室内熱交換器を接続して冷凍サイク
ルを構成し、かつ上記圧縮機に駆動電力を供給するイン
バータを備え、このインバータの出力周波数を空調負荷
に応じて制御するものであって、上記室外熱交換器の温
度を検知する第1温度センサと、上記室内熱交換器の温
度を検知する第2温度センサと、室内空気の温度を検知
する室内温度センサと、上記第1温度センサの検知温
度、上記第2温度センサの検知温度、上記インバータの
出力周波数、および上記室内温度センサの検知温度に応
じて、外気温度を推定する推定手段と、を備える。
【0015】第5の発明の空気調和機は、第1ないし第
4の発明のいずれかにおいて、推定手段は、推定した外
気温度を上記室外熱交換器用のファンの速度に応じて補
正する。
【0016】
【実施例】
(1)以下、この発明の第1実施例について図面を参照
して説明する。図2に示すように、室外ユニットAおよ
び室内ユニットBにヒートポンプ式冷凍サイクルが搭載
される。
【0017】1は能力可変圧縮機で、その圧縮機1の吐
出口に四方弁2を介して室外熱交換器3が配管接続され
る。室外熱交換器3に減圧器であるところの膨張弁4を
介して室内熱交換器5が配管接続され、その室内熱交換
器5は四方弁2を介して圧縮機1の吸込口に配管接続さ
れる。
【0018】室外熱交換器3の近傍に室外熱交換器用フ
ァンであるところの室外ファン6、室内熱交換器5の近
傍に室内熱交換器用ファンであるところの室内ファン7
が設けられる。
【0019】室外熱交換器3に、その室外熱交換器3の
温度Teを検知するための熱交換器温度センサ11が取
付けられる。室内ファン7の吸込み風路に室内温度セン
サ12が設けられる。また、室内熱交換器5に、その室
内熱交換器5の温度Tcを検知するための熱交換器温度
センサ13が取付けられる。
【0020】制御回路を図1に示す。室内ユニットBに
室内制御部20が設けられ、室外ユニットAに室外制御
部40が設けられる。室内制御部20は商用交流電源3
0に接続され、その室内制御部20に電源ラインACL
およびシリアル信号ラインSLを介して室外制御部40
が接続される。
【0021】室内制御部20は、マイクロコンピュータ
およびその周辺回路からなる。この室内制御部20に、
受光部21、速度タップ切換回路23、室内温度センサ
12、熱交換器温度センサ13が接続される。受光部2
1は、リモートコントロール式の操作器(以下、リモコ
ンと略称する)22から送信される赤外線光を受光す
る。速度タップ切換回路23は、室内ファンモータ7M
の高速度タップH、中速度タップM、低速度タップLの
いずれかに対する選択的な通電を行う。
【0022】室外制御部40はマイクロコンピュータお
よびその周辺回路からなる。この室外制御部40に、四
方弁2、室外ファンモータ6M、熱交換器温度センサ1
1、インバータ回路41、電流センサ42が接続され
る。インバータ回路41は、電源ラインACLの電圧を
整流し、それを室外制御部40の指令に応じた周波数
(およびレベル)の電圧に変換し、出力する。この出力
は圧縮機モータ1Mに駆動電力として供給される。電流
センサ42は、室外制御部40とインバータ回路41と
の間の電源ラインACLに取付けられ、電源ラインAC
Lに流れる電流Iを圧縮機モータ1Mの運転電流として
検知する。
【0023】室内制御部20および室外制御部40は、
シリアル信号ラインSLを通して電源電圧同期のデータ
転送を行ない、当該空気調和機を制御するもので、次の
[1]〜[6]機能手段を備える。
【0024】[1]圧縮機1の吐出冷媒を図2に示す実
線矢印の方向に流し、これにより冷房サイクルを形成し
て室外熱交換器3を凝縮器、室内熱交換器5を蒸発器と
して機能させ、冷房運転またはドライ運転(=弱冷房運
転)を実行する手段。
【0025】[2]圧縮機1の吐出冷媒を四方弁2の切
換により図2に示す破線矢印の方向に流し、これにより
暖房サイクルを形成して室内熱交換器5を凝縮器、室外
熱交換器3を蒸発器として機能させ、暖房運転を実行す
る手段。
【0026】[3]暖房時、熱交換器温度センサ11の
検知温度が所定値以下たとえば零℃以下になると四方弁
2を切換え、室外熱交換器3に対する除霜運転を実行す
る手段。
【0027】[4]冷房および暖房時、室内温度センサ
12の検知温度Taとリモコン設定温度Tsとの差ΔT
を空調負荷として求め、その差ΔTに応じてインバータ
回路41の出力周波数(圧縮機1の運転周波数)Fを制
御する制御手段。
【0028】[5]運転開始から所定時間t1 (たとえ
ば60秒)は熱交換器温度センサ11の検知温度Teをそ
のまま外気温度Toとして取込み、所定時間t1 (たと
えば60秒)が経過した後は熱交換器温度センサ11の検
知温度Te、熱交換器温度センサ13の検知温度Tc、
出力周波数Fに応じて外気温度Toを推定する推定手
段。
【0029】[6]取込みまたは推定した外気温度To
を用いて所定の運転制御を実行する制御手段。つぎに、
上記の構成の作用を図3を参照して説明する。
【0030】リモコン22で冷房運転の開始操作がなさ
れると、熱交換器温度センサ11の検知温度Teが読込
まれ、それが外気温度Toとして制御部内のメモリに記
憶される。同時に、タイムカウントtが開始される。
【0031】そして、圧縮機1が起動され、その圧縮機
1から吐出される冷媒が四方弁2、室外熱交換器3、膨
張弁4、室内熱交換器5、四方弁2を通って圧縮機1に
戻り、冷房サイクルが形成される。これにより、室外熱
交換器3が凝縮器、室内熱交換器5が蒸発器として機能
し、室内が冷房される。
【0032】この冷房時、室内温度センサ12の検知温
度Taが読込まれ、それとリモコン22での設定温度T
sとの差ΔT(=Ta−Ts)が空調負荷として求めら
れる。この温度差ΔTに応じた値にインバータ回路41
の出力周波数(圧縮機1の運転周波数)Fが設定され、
圧縮機1の能力が制御される。
【0033】また、運転中は、メモリに記憶された外気
温度Toに応じて種々の制御が実行される。たとえば、
外気温度Toに応じて室外ファンモータ6Mの速度タッ
プが切換えられる。外気温度Toが所定値以上と高い場
合、インバータ回路41の異常温度上昇を避けるため、
電流レリース制御が行なわれる。室内の快適性を得るた
め、外気温度Toに応じて設定温度Tsが補正される。
【0034】タイムカウントtが所定時間t1 に達した
後は、熱交換器温度センサ11の検知温度Teが読込ま
れるとともに、熱交換器温度センサ13の検知温度Tc
およびインバータ回路41の出力周波数Fに対応する補
正値f(Tc,F)が制御部内のメモリから読出され、
これらTe、Tc、Fを用いた下式の演算によって外気
温度の推定値Toxが求められる。
【0035】Tox=Te+(−1)n ・f(Tc,F) nは、冷房時に数値“1”、暖房時に数値“2”とな
る。補正値f(Tc,F)は、室外熱交換器温度Teに
対する補正値であり、表2のように予め設定されてい
る。
【0036】
【表2】
【0037】たとえば、Tc=50℃、F=90Hzの場合
は、f(Tc,F)=3.5decが読出される。Tc=35
℃、F=90Hzの場合は、f(Tc,F)=8decが読出さ
れる。すなわち、熱交換器温度Teと外気温度Toとの
間には比例関係が存在しており、このことから熱交換器
温度Teを捕らえることで外気温度Toを推定できるの
であるが、その推定値には熱交換器温度Tcや出力周波
数Fに基づく誤差が含まれている。この誤差が補正値f
(Tc,F)として予め設定されており、それが熱交換
器温度Teに加算されることで、外気温度Toを的確に
推定することができる。
【0038】熱交換器温度Teと外気温度Toとの比例
関係、およびその比例関係が熱交換器温度Tcに応じて
どの変化するかを実験データとして図4に示している。
すなわち、外気温度To= 8℃、熱交換器温度Tc=T
1 =50℃、出力周波数F=90Hz、暖房運転、の条件に
おいて、熱交換器温度Te=Te1 = 5℃が実測されて
いる。また、熱交換器温度Tc=Tc2 =35℃だけ異な
る同じ条件において、熱交換器温度Te=Te2 = 0℃
が実測されている。
【0039】なお、Tc1 =50℃、Tc2 =35℃が生じ
る要因として、またTe1 = 5℃、Te2 = 0℃が生じ
る要因として、表3に示すように、配管長(冷媒配管の
長さ)の違いや室外ファン7のファンタップ(室外ファ
ンモータ7Mの速度タップ)の違いがある。
【0040】
【表3】
【0041】上記実測値Te1 = 5℃、Te2 = 0℃に
基づいて外気温度の推定を行うと、次の推定値Tox1
Tox2 が得られる。 Tox1 =Te1 +f(Tc1 ,90Hz)= 5℃+ 3.5dec
= 8.5℃ Tox2 =Te2 +f(Tc2 ,90Hz)= 0℃+ 8.0dec
= 8.0℃ 実際の外気温度To= 8℃に対し、誤差のほとんどない
推定値Tox1 、Tox2が得られる。
【0042】比較のため、同じ実測データTe1 = 5
℃、Te2 = 0℃に基づいて従来方法による外気温度の
推定を行うと、次の推定値Tox1 、Tox2 が得られる。 Tox1 =Te1 +f(Te1 ,90Hz)= 5℃+ 4.0dec
= 9.0℃ Tox2 =Te2 +f(Te2 ,90Hz)= 0℃+ 3.0dec
= 3.0℃ 実際の外気温度To= 8℃に対し、誤差の大きい推定値
Tox1 、Tox2 が得られてしまう。
【0043】このようにして推定値Toxが求まると、そ
れが外気温度Toとして制御部内のメモリに更新記憶さ
れる。以後、この推定・更新される外気温度Toに基づ
き、上記したタップ切換、電流レリース制御、設定温度
補正が行なわれる。
【0044】なお、熱交換器温度Teと推定値Toxとの
関係を示したのが図5であり、起動時は運転が不安定な
ために推定値Toxが実際の外気温度Toから大きく離れ
るが、起動からしばらくして運転が安定するようになる
と推定値Toxが実際の外気温度Toに近付くことが判か
る。
【0045】したがって、起動から所定時間t1 につい
ては、外気温度Toとほぼ等しい状態にある運転開始時
の熱交換器温度Teをそのまま外気温度Toとして用い
るようにしている。そして、所定時間t1 後は、推定値
Toxを外気温度Toとするのである。こうして求められ
る外気温度Toは、図6に示すように、実際の外気温度
とほぼ等しい安定した値となる。
【0046】このように、熱交換器温度Teに熱交換器
温度Tcおよび出力周波数Fに基づく補正値f(Tc,
F)を加えて外気温度Toを推定することにより、外気
温度センサは不要である。よって、外気温度センサを用
いる場合のような取付け箇所の配慮はまったく不要であ
り、また日射等の悪影響も皆無であり、据付け時の作業
負担を軽減しながら信頼性の高い外気温度検知が可能と
なる。
【0047】外気温度センサが不要であるから、コスト
の低減が図れる。しかも、熱交換器温度Teを捕らえる
ための熱交換器温度センサ11については、冷/暖運転
が可能なヒートポンプ式の空気調和機であれば暖房時の
着霜検知用としてもともと設けられているものであり、
それを外気温度検知に兼用するので、部品の追加は不要
である。
【0048】また、熱交換器温度Tcを捕らえるための
熱交換器温度センサ13についても、冷/暖運転が可能
なヒートポンプ式の空気調和機であれば暖房時の冷風吹
出防止用としてもともと設けられているものであり、そ
れを外気温度検知に兼用するので、部品の追加は不要で
ある。
【0049】(2)次に、この発明の第2実施例につい
て説明する。ここでは、室内制御部20および室外制御
部40の機能手段として、次の[7]〜[11]が加わ
る。
【0050】[7]運転開始時の熱交換器温度Teを記
憶する手段。 [8]運転開始から所定時間t1 にわたり、記憶温度
(運転開始時の熱交換器温度)Teを外気温度Toとし
て取込む手段。
【0051】[9]運転開始から所定時間t1 が経過し
たとき、推定値Toxと記憶温度Teとの差dを求める手
段。 [10]差dが設定値(たとえば 2℃)以上ならば、記憶
温度Teを引き続き外気温度Toとして取込む手段。
【0052】[11]差dが設定値未満に収まれば、推定
値Toxを外気温度Toとして取込む手段。他の構成につ
いては第1実施例と同じである。
【0053】作用を説明する。運転開始時、熱交換器温
度Teが制御部内のメモリに記憶される。そして、運転
開始から少なくとも所定時間t1 が経過するまで、記憶
温度Teが外気温度Toとして取込まれる。
【0054】運転開始から所定時間t1 が経過すると、
熱交換器温度Tc、出力周波数Fに対応する補正値f
(Tc,F)が読出され、それと熱交換器温度Teに基
づき推定値Txoが求められる。推定値Txoの求め方は第
1実施例と同じである。
【0055】推定値Txoが求まると、それと記憶温度T
eとの差d(=Txo−Te)が求められる(図5参
照)。差d(絶対値)が設定値以上ならば、まだ運転が
安定していないとの判断の下に、記憶温度Teがそのま
ま外気温度Toとして読込まれる。
【0056】差dが設定値未満に収まると、運転が安定
したとの判断の下に、推定値Toxがそこで初めて外気温
度Toとして取込まれる。以後、推定される外気温度T
oが有効となる。
【0057】効果については第1実施例と同じである
が、特に推定値Toxを外気温度Toとして取込むか否か
の判断を時間経過と推定値Toxの大きさとの2段構えで
判定しているので、外気温度Toとしての信頼性が向上
するという効果が加わる。
【0058】(3)この発明の第3実施例について説明
する。熱交換器温度Tcや熱交換器温度Teに変化が生
じる要因の一つに、速度タップ切換回路23の切換制御
に基づく、室外ファン7のファンタップの違い、つまり
室外ファン7の速度の違いがある。
【0059】この点を考慮し、外気温度Toの推定値T
oxに対し、室外ファンモータ7Mの速度タップH,M,
Lに対応する補正値f(t)が加味される。 Tox=Te+(−1)n ・f(Tc,F)+f(t) 補正値f(t)は、表4のように設定されている。
【0060】
【表4】
【0061】高速度タップHが選択されて高速度運転し
ていれば、f(t)=+1decが読出される。中速度タッ
プMが選択されて、中速度運転していれば、f(t)=
0decが読出される。低速度タップLが選択されて低速度
運転していれば、f(t)=−1decが読出される。
【0062】このように、室外ファン7の速度に基づく
補正値f(t)を加味することにより、推定値Toxの精
度を高めることができる。 (4)この発明の第4実施例について説明する。
【0063】熱交換器温度Tcや熱交換器温度Teに変
化が生じる要因として、冷凍サイクルの状態変化たとえ
ばガス冷媒の漏れ、これに基づく圧縮機1の運転状態変
化などがある。
【0064】この圧縮機1の運転状態変化を捕らえるべ
く、電流センサ42によって圧縮機1の運転電流Iが検
知され、その運転電流Iに対応する補正値f(I)が推
定値Toxに対し加味される。 Tox=Te+(−1)n ・f(Tc,F)+f(I) 補正値f(I)は、表5のように設定されている。
【0065】
【表5】
【0066】運転電流Iが所定値以上と大きければ、f
(I)= 0dec が読出される。運転電流Iが所定値未満
と小さければ、f(I)=+αdec が読出される。この
ように、圧縮機1の運転電流Iに基づく補正値f(I)
を加味することにより、推定値Toxの信頼性をさらに高
めることができる。
【0067】(5)この発明の第5実施例について説明
する。熱交換器温度Tcや熱交換器温度Teに変化が生
じる要因として、室内温度Taの変化がある。
【0068】室内温度Taは室内温度センサ12で検知
されており、その検知温度Taと熱交換器温度Tcとの
差に対応する補正値f(Tc−Ta)が推定値Toxに対
し加味される。 Tox=Te+(−1)n ・f(Tc,F)+f(Tc−
Ta) 補正値f(Tc−Ta)は、表6のように設定されてい
る。
【0069】
【表6】
【0070】熱交換器温度Tcと室内温度Taとの差の
大小にそのまま対応するf(Tc−Ta)が読出され
る。このように、室内温度Taに基づく補正値f(I)
を加味することにより、推定値Toxの信頼性をさらに高
めることができる。
【0071】(6)なお、上記各実施例において、推定
値Toxに対する補正値として、熱交換器温度Teの変化
の要因の一つである室外ファン6の速度を加味するよう
にしてもよい。その他、この発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施
可能である。
【0072】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、室
外熱交換器の温度、室内熱交換器の温度、およびインバ
ータの出力周波数に応じて外気温度を推定する構成とし
たので、外気温度センサを要することなく、しかも室外
側と室内側の両方の条件を考慮しつつ、外気温度を的確
に捕らえることができる信頼性の高い空気調和機を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例の制御回路のブロック図。
【図2】各実施例の冷凍サイクルの構成図。
【図3】第1実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【図4】各実施例に関わる外気温度Toと熱交換器温度
Teとの関係を示す図。
【図5】各実施例の熱交換器温度と推定値との関係を示
す図。
【図6】同実施例において推定される外気温度の変化を
示す図。
【符号の説明】
1…能力可変圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、
4…膨張弁、5…室内熱交換器、室外ファン6、室内フ
ァン7、11…熱交換器温度センサ、12…室内温度セ
ンサ、13…熱交換器温度センサ、20…室内制御部、
23…速度タップ切換回路、40…室外制御部、41…
インバータ回路、42…電流センサ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内熱
    交換器を接続して冷凍サイクルを構成し、かつ前記圧縮
    機に駆動電力を供給するインバータを備え、このインバ
    ータの出力周波数を空調負荷に応じて制御する空気調和
    機において、 前記室外熱交換器の温度を検知する第1温度センサと、 前記室内熱交換器の温度を検知する第2温度センサと、 前記第1温度センサの検知温度、前記第2温度センサの
    検知温度、および前記インバータの出力周波数に応じ
    て、外気温度を推定する推定手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内熱
    交換器を接続して冷凍サイクルを構成し、かつ前記圧縮
    機に駆動電力を供給するインバータを備え、このインバ
    ータの出力周波数を空調負荷に応じて制御する空気調和
    機において、 前記室外熱交換器の温度を検知する第1温度センサと、 前記室内熱交換器の温度を検知する第2温度センサと、 前記第1温度センサの検知温度、前記第2温度センサの
    検知温度、前記インバータの出力周波数、および前記室
    内熱交換器用のファンの速度に応じて、外気温度を推定
    する推定手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内熱
    交換器を接続して冷凍サイクルを構成し、かつ前記圧縮
    機に駆動電力を供給するインバータを備え、このインバ
    ータの出力周波数を空調負荷に応じて制御する空気調和
    機において、 前記室外熱交換器の温度を検知する第1温度センサと、 前記室内熱交換器の温度を検知する第2温度センサと、 前記第1温度センサの検知温度、前記第2温度センサの
    検知温度、前記インバータの出力周波数、および前記圧
    縮機の運転電流に応じて、外気温度を推定する推定手段
    と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内熱
    交換器を接続して冷凍サイクルを構成し、かつ前記圧縮
    機に駆動電力を供給するインバータを備え、このインバ
    ータの出力周波数を空調負荷に応じて制御する空気調和
    機において、 前記室外熱交換器の温度を検知する第1温度センサと、 前記室内熱交換器の温度を検知する第2温度センサと、 室内空気の温度を検知する室内温度センサと、 前記第1温度センサの検知温度、前記第2温度センサの
    検知温度、前記インバータの出力周波数、および前記室
    内温度センサの検知温度に応じて、外気温度を推定する
    推定手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の空気調和機において、 推定手段は、推定した外気温度を前記室外熱交換器用の
    ファンの速度に応じて補正することを特徴とする空気調
    和機。
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