JPH10169658A - 玉軸受用保持器及びこれを用いた玉軸受 - Google Patents

玉軸受用保持器及びこれを用いた玉軸受

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JPH10169658A
JPH10169658A JP8339106A JP33910696A JPH10169658A JP H10169658 A JPH10169658 A JP H10169658A JP 8339106 A JP8339106 A JP 8339106A JP 33910696 A JP33910696 A JP 33910696A JP H10169658 A JPH10169658 A JP H10169658A
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ball
retainer
ball bearing
cage
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JP8339106A
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Yukihiro Akaha
幸広 赤羽
Shuichi Yano
修一 矢野
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NSK Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/3887Details of individual pockets, e.g. shape or ball retaining means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでありながら、高負荷容量を有する
玉軸受用保持器又はそれを用いた玉軸受を提供する。 【解決手段】 玉15を保持するポケット部16Pを円
筒面に形成し、かつ玉脱落防止のため、その円筒状ポケ
ット面の外径近傍に突起16aを設けている。従って、
ポケット16p内に挿入した玉15が半径方向に対して
大きく移動することができる。すなわち、玉15を外側
に押し付けたときの玉15の内接円径が大きくできるた
め、玉数を多くすることができ、かつ安価な高負荷容量
型単列もしくは複列玉軸受を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ウォータ
ポンプの複列玉軸受に用いるような高負荷容量型の玉軸
受用保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な機械において、回転軸を回転自在
に支持するために玉軸受が用いられている。玉軸受に
は、内輪外輪間を転動する玉同士が接触しないよう、玉
を互いに離隔保持するための保持器が通常設けられてい
る。
【0003】従来技術による玉軸受用保持器を、図面を
参照して説明する。図1は、従来技術による傾斜型保持
器を用いた複列玉軸受の断面図である。この複列玉軸受
の場合は、外輪112の2列の溝112a、112bが
対向する外輪レースを形成しており、互いに同一形状の
2つの内輪113、114は、それぞれ内輪レース11
3a、114aを形成している。外輪112のレース1
12a、112bはカウンタボアの一体型であり、一
方、内輪113、114は分離タイプのカウンタボアを
形成する。
【0004】外輪レース112a、112bと、内輪レ
ース113a、114aとの間には、転動体である複数
の玉115が転動自在に配置されている。さらに、玉1
15を保持すべく、いわゆる傾斜型保持器116が2
つ、外輪112と内輪113、114との間に配置され
ている。
【0005】図2は、図1の傾斜型保持器116を取り
出して上面から見た図である。一方、図3は、図2のI
II−III線に沿って切断して矢印方向に見た図であ
る。図からわかるように、傾斜型保持器は、小径フラン
ジ116aと大径フランジ116bとを連結した形状で
あって、内周に15個のポケット116cを有してな
る。
【0006】図1に示す複列玉軸受の組立は以下のよう
にして行う。単体の傾斜型保持器116に玉115を挿
入し、その後玉115が外輪112の外輪レース112
a、112bに収まるように、傾斜型保持器116を外
輪112に装着する。ついで、軸線方向両方向から内輪
113、114をそれぞれ挿入し、玉115が内輪レー
ス113a、114aに収まるようにして複列玉軸受の
組立が完了する。
【0007】図4は、図1の傾斜型保持器を使用した単
列玉軸受の断面図であり、その構造は、図1の複列玉軸
受を軸線方向に単純に切断したものであるので詳細は省
略する。図4に示す単列玉軸受の組立は以下のようにし
て行う。単体の傾斜型保持器116に玉115を挿入
し、その後玉115が外輪112の外輪レース112a
に収まるように、傾斜型保持器116を外輪112に装
着する。ついで、軸線方向上方から内輪113を挿入
し、玉115が内輪レース113aに収まるようにして
単列玉軸受の組立が完了する。
【0008】図5は、従来技術による冠型保持器を用い
た複列玉軸受の断面図である。この複列玉軸受の場合
は、外輪212の2列の溝212a、212bが外輪レ
ースを形成しており、内輪213の2列の溝213a、
213bが内輪レースを形成している。
【0009】外輪レース212a、212bと、内輪レ
ース213a、213bとの間には、転動体である複数
の玉215が転動自在に配置されている。さらに、玉2
15を保持すべく、いわゆる冠型保持器216が2つ、
外輪212と内輪213との間に配置されている。な
お、油密シール205が軸受両端に設けられている。
【0010】図6は、図5の冠型保持器216を取り出
して上面から見た図である。一方、図7は、図6のVI
I−VII線に沿って切断して矢印方向に見た図であ
る。図8は、図6のVIII−VIII線に沿って切断
して矢印方向に見た図である。図からわかるように、冠
型保持器は、フランジ216aから6対の対向する爪2
16bが延在し、対向する爪216b間に玉を保持する
ポケットを形成している。
【0011】図5に示す複列玉軸受の組立は、外輪21
2と内輪213間に予め玉215を挿入しておき、その
後軸受両端から2つの冠型保持器216を、互いの爪が
軸線方向内方に向くように挿入して、ポケットに玉21
5を納めるようにし、それにより複列玉軸受の組付が完
了する。
【0012】
【解決しようとする課題】図5に示す冠型保持器を用い
た複列型玉軸受においては、玉215を挿入する際に、
外輪212に対して内輪213を偏心させて、外輪21
2の内周面と内輪213の外周面との間の隙間の幅寸法
を円周方向に一部大きくし、この部分を介して1個ずつ
玉215を両輪内に挿入するようにしていた。しかしな
がら、玉215が両輪内に挿入されるにつれ、周方向に
余裕がなくなり玉の挿入口が玉径よりも小さくなってし
まい、両輪内に挿入できる玉215の数は限られたもの
となる。
【0013】一方、図1に示す傾斜型保持器を用いた複
列型玉軸受においては、冠型保持器を用いた場合よりも
挿入できる玉数は多くなり、従ってラジアル荷重を大き
く支持できるいわゆる高負荷容量型となっている。しか
しながら、内輪(113、114)を2つに分離しなけ
れば成立しないため、それにより高コストを招来してい
る。更に、従来の傾斜型保持器を図4に示すような単列
玉軸受に使用した場合、組立上、内輪を深溝型にするこ
とができないという問題点がある。
【0014】本願発明は、低コストでありながら、高負
荷容量を有する玉軸受用の保持器又は玉軸受を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本願発明の玉軸受用の保持器は、玉を保持するため
のポケット部に円筒面を形成し、該円筒面内を玉が少な
くとも玉軸受の半径方向に移動自在となるようにしてお
り、かつ該円筒面の半径方向外方端近傍に、少なくとも
一つの突起を設けたことを特徴とする。
【0016】更に上述の目的を達成すべく、本願発明の
玉軸受は上述した保持器を用いたことを特徴とする。
【0017】
【作用】本願発明によれば、特に玉を保持するポケット
部を円筒面に形成し、かつ玉脱落防止のため、その円筒
状ポケット面の外径近傍に突起を設けたことを特徴とし
ている。従って、ポケット内に挿入した玉が半径方向に
対して大きく移動することができる。すなわち、玉を外
側に押し付けたときの玉の内接円径が大きくできるた
め、軸径(内輪外径)が大きくとれる。このため、軸受
PCDが大きくとれ、玉数を多くすることができる。か
つ安価な高負荷容量型単列もしくは複列玉軸受を提供す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、図面を参照して本願発明の
特徴について説明する。図9は、従来技術による傾斜型
保持器の概略上面図、図10はその概略断面図である。
図11、12は、本願発明を傾斜型保持器に適用した例
を示し、図11はその概略上面図、図12はその概略断
面図である。
【0019】図10から明らかなように、従来技術の保
持器116のポケット部116pは、玉の径よりも若干
大きな径の球状内面を有している。又、ポケット部11
6pの入口径d1は玉径Dよりも小さいため、玉の動き
はポケット部116pに規制される。より具体的には、
図9の仮想線で示すように、ポケット部116p内の玉
の動きは少量δにとどまる。
【0020】一方、図12に示す本願発明にかかる保持
器16においては、そのポケット部16pの形状が従来
のものとは異なる。具体的には、ポケット部16pは、
玉径Dよりもわずかに大きい内径d2の円筒面16p
と、ポケット部16pの入口に設けられた突起16aと
からなる。このため、玉は、ポケット部16pの内周面
にその動きを規制されず、図11の仮想線で示すように
比較的大きい量Δ(>δ)だけ動きうる。但し、かかる
保持器16が一旦軸受に組み込まれれば、内外輪に規制
されることにより、玉は軸受の半径方向に移動すること
はない。突起16aは、組込時等に、玉がポケット部1
6pから半径方向外方に脱落しないように規制するもの
である。一方、図示してはいないが、ポケット部16p
の半径方向内方は球状面を形成し、玉の内方移動を規制
する。
【0021】より具体的に、本願発明にかかる保持器の
第1の実施の態様を説明する。図13は、図12の保持
器のポケット部16pの中央を切断して示した斜視図で
ある。図14は、図13の保持器16を矢印XIV方向
に見た図である。図15は、図14の保持器16を矢印
XV方向に見た図である。
【0022】図13において、ポケット部16pは、保
持器の上部16bと保持器の下部16cとの間に形成さ
れている。下部16cの内周面は、上述したように円筒
面16dとなっており、またポケット部16pの入口近
傍の円筒面16dには、傾斜した突起16aが形成され
ている。図14で明らかなように、突起16aはポケッ
ト部16pの円形入口の下部をつないだ形状となってい
る。従って、ポケット部16p内に収容された玉(不図
示)は、上中点16eと下中点16fとに当接し、脱落
が阻止される。なお、玉組込時は、突起16aが弾性変
形することにより半径方向外側へ退避し、それにより玉
の組込を容易に行えるようになっている。
【0023】更に、本願発明にかかる保持器の第2の実
施の態様を図面を参照して説明する。図16は、この実
施の態様にかかる保持器26のポケット部26pの中央
を切断して示した斜視図である。図17は、図16の保
持器26を矢印XVII方向に見た図である。図18
は、図16の保持器26を矢印XVIII方向に見た図
である。
【0024】保持器26は、突起26aの形状におい
て、図13の保持器16と異なっている。すなわち、図
16により明らかであるが、突起26aは、ポケット部
16pの入口において、下部26cにおける円筒面26
pのすべて(入口半周)にわたって設けられている。突
起26aは斜面26a1と円筒面26a2とからなる。
従って、ポケット部26p内に収容された玉(不図示)
は、斜面26a1の左中点26eと右中点26fとに当
接し、脱落が阻止される。なお、斜面26a1は球面で
なく円錐面として、玉脱落機能を向上させている。
【0025】更に、本願発明にかかる保持器の第3の実
施の態様を図面を参照して説明する。図19は、この実
施の態様にかかる保持器36のポケット部36pの中央
を切断して示した斜視図である。図20は、図19の保
持器36を矢印XX方向に見た図である。図21は、図
19の保持器36を矢印XXI方向に見た図である。
【0026】保持器36は、突起36aの形状におい
て、図13、16の保持器16、26と異なっている。
すなわち、図19により明らかであるが、突起36a
は、下部36cにおけるポケット部36pの入口両サイ
ドに設けられている。従って、ポケット部36p内に収
容された玉(不図示)は、左中点36eと右中点36f
とに当接し、脱落が阻止される。
【0027】更に、本願発明にかかる保持器の第4の実
施の態様を図面を参照して説明する。図22は、この実
施の態様にかかる保持器46のポケット部46pの中央
を切断して示した斜視図である。図23は、図22の保
持器46を矢印XXIII方向に見た図である。図24
は、図22の保持器46を矢印XXIV方向に見た図で
ある。
【0028】保持器46は、突起46aの形状におい
て、図16の保持器26と異なっている。すなわち、図
22より明らかであるが、突起46aは、ポケット部4
6pの入口において、下部46cにおける円筒面46p
のすべて(入口半周)にわたって設けられているが、突
起46aは斜面46aのみからなる。ポケット部46p
内に収容された玉(不図示)は、斜面46aの左中点4
6eと右中点46fとに当接し、脱落が阻止される。な
お、斜面46aは球面の一部で構成される。
【0029】図25は、従来技術の傾斜型保持器116
を、玉15とともに軸20に組み込み始めた状態を示す
断面図である。図26は、本願発明にかかる傾斜型保持
器16を示す図25と同様な図である。例えば、図25
において、従来の傾斜型保持器116が、その半径方向
外方側のポケット部が内方側と同様に球状であるとする
と、玉の半径方向移動が小さく、玉を外側に押し付けた
ときの玉の内接円径d5が小さく、軸挿入時に玉がポケ
ットに食いついてしまうおそれがある。又、場合によっ
ては、玉が脱落するおそれもある。
【0030】一方、図26に示す本願発明にかかる傾斜
型保持器16においては、上述したようにポケット面が
円筒状になっているために、玉が半径方向外方に移動し
やすく、玉の内接円径d6が大きくとれるため、従来技
術のような玉の食いつきや脱落は発生しない。又、玉数
を多くした高負荷型複列玉軸受を提供することが可能と
なる。
【0031】次に、本願発明にかかる傾斜型保持器を組
み込んだ軸受を、ウォータポンプに組み込んだ実施の態
様について、図面を参照して以下に説明する。図27
は、自動車用エンジンの冷却水を循環させる為のウォー
タポンプの断面図である。円筒形のハウジング1は、一
端部(図27の右端部)外周面に形成した取付フランジ
2によって、エンジンのシリンダブロックに固定され
る。このハウジング1の内側には回転軸3を、本発明の
対象となる複列玉軸受4により、回転自在に支持してい
る。この複列玉軸受4の軸方向(図27の左右方向)両
端部にはシールリング5、5を設けて、内部に封入した
グリースの漏出防止と、外部に存在する塵芥や水蒸気等
の漏入防止とを図っている。また、この回転軸3の他端
部(図27の左端部)で上記ハウジング1の他端(図2
7の左端)開口から突出した部分には、プーリ6を固定
している。
【0032】エンジンへの組み付け状態では、このプー
リ6に図示しないベルトを掛け渡し上記回転軸3をエン
ジンのクランクシャフトにより回転駆動する。一方、上
記回転軸3の一端部で上記取付フランジ2の一側面(図
6の右側面)から突出した部分には、インペラ7を固定
している。即ち、上記回転軸3の一端部にハブ8を外嵌
固定し、このハブ8の周囲に上記インペラ7を固定して
いる。上記取付フランジ2をエンジンのシリンダブロッ
クに固定した状態でこのインペラ7は、このシリンダブ
ロック内に設けたウォータジャケットの内側に入り込
む。そして、上記回転軸3の回転に伴って、上記ウォー
タジャケット内の冷却水を、図示しないラジエータ等と
の間で循環させる。更に、回転軸3の外周面とハウジン
グ1の内周面との間にはメカニカルシール9を設けてい
る。このメカニカルシール9は、エンジンの運転時、回
転軸3の回転を許容しつつ、ウォータジャケット内を流
れる水蒸気を含んだ熱水が外部に漏出するのを防止す
る。
【0033】図28は、上述の様なウォータポンプに組
み込まれて、インペラ7(図27)を駆動する為の回転
軸3を支持する複列玉軸受4を、ウォータポンプから取
り出した状態で示している図である。図29は、一部を
省略して示す図28の玉付近の拡大図である。図30
は、シールリング及び保持器を省略して図28の左方か
ら見た図である。図31は、同じく右方から見た図であ
る。円筒形の外輪12の内周面には、第一、第二の外輪
軌道10b、11を形成している。これら両外輪軌道1
0b、11のうち、第二の外輪軌道11は、従来公知の
深溝型としている。これに対して第一の外輪軌道10b
は、図29に詳示する様な、カウンタボア型としてい
る。又、この外輪12の内側に挿通された回転軸3の外
周面には、第一、第二の内輪軌道13、14を形成して
いる。これら両内輪軌道13、14は、それぞれ従来公
知の深溝型としている。
【0034】上記第一の外輪軌道10bと上記第一の内
輪軌道13との間、及び上記第二の外輪軌道11と上記
第二の外輪軌道14との間には、それぞれ複数個ずつの
玉15、15を転動自在に設けている。特に、本発明の
ウォータポンプ用複列玉軸受に於いては、上記第一の外
輪軌道10bと上記第一の内輪軌道13との間に設ける
玉15、15の数(図示の例では9個)を、上記第二の
外輪軌道11と上記第二の内輪軌道14との間に設ける
玉15、15の数(図示の例では6個)よりも多くして
いる。玉数の多い左側の溝には本願発明にかかる傾斜型
保持器16を設け、右側の溝には一般の冠型保持器21
6を設けている。
【0035】尚、それぞれが深溝型である第二の外輪軌
道11と第二の内輪軌道14との間に玉15、15を挿
入する際には、上記外輪12に対して上記回転軸3を偏
心させる。そして、上記外輪12の内周面と回転軸3の
外周面との間の隙間の幅寸法を、円周方向一部分で大き
くし、この部分から上記玉15、15を挿入する。従っ
て、上記両軌道11、14間に挿入できる玉15、15
の数は限られたものとなる。一方、本発明の複列玉軸受
の場合には、上記第一の外輪軌道10bをカウンタボア
型とすることにより、上記外輪12と回転軸3とを偏心
させずに、上記第一の外輪軌道10bと第一の内輪軌道
13との間に複数の玉15、15を挿入自在としている
(必要とする玉15、15を予め第一の内輪軌道13の
周囲に配置した状態で、外輪12を外嵌自在としてい
る)ので、この第一の外輪軌道10bと第一の内輪軌道
13との間に多くの玉15、15を挿入できる。更に、
上記第一の外輪軌道10bと上記第一の内輪軌道13と
の間、並びに上記第二の外輪軌道11と上記第二の内輪
軌道14との間に玉15、15を設けた状態で、これら
各玉15、15は、図28に鎖線で示す様に、外向の接
触角で上記各軌道10b、13、11、14に接触す
る。尚、上記外輪12の両端部(図28の左右方向両端
部)内周面には、従来公知のシールリング5、5を設
け、潤滑剤保持と外部からのダスト・水等の侵入を防止
する。
【0036】かかる複列玉軸受4の組立方法について説
明する。玉数の多い溝側の傾斜型保持器16にまず玉1
5を入れる。次に軸3にかかる保持器16を挿入する。
前述したように、玉15は保持器16の内部で半径方向
外方に退避自在であり、そのため保持器16の組込が容
易となっている。更に、外輪12をかかる組立体に挿入
する。前述したようにして外輪12を軸3に対し偏心さ
せつつ、玉15を溝14に挿入する。その後冠型保持器
216を軸3と外輪12との間に挿入し、シールリング
5を外輪12に嵌合することにより組立が完了する。
【0037】上述の様に構成される複列玉軸受4をウォ
ータポンプに組み込んだ状態では、上記回転軸3の一端
部(図28の右端部)で上記外輪12の一端開口から突
出した部分にインペラ7(図27)を、上記回転軸3の
他端部(図28の左端部)で上記外輪12の他端開口か
ら突出した部分にプーリ6(図27)を、それぞれ固定
する。
【0038】前述の様に構成され、上述の様にウォータ
ポンプに組み込まれる本発明のウォータポンプ用複列玉
軸受の場合には、上記プーリ6側に存在する第一の外輪
軌道10bと第一の内輪軌道13との間に設けられ、上
記プーリ6から回転軸3に加わるラジアル荷重のうちの
多くの受ける球15、15の数を多くする分、負荷容量
を増大させることが出来る。従って、上記プーリ6に掛
け渡したベルトの張力が大きく、その結果、上記回転軸
3に大きなラジアル荷重が加わる条件下でも、十分な耐
久性を確保できる。又、各列で玉15、15の数を異な
らせ、複列玉軸受4a全体としての玉15、15の数を
抑えているので、コスト及び重量の増大を抑えることが
出来る。又、上記各玉15、15に外向の接触角を付与
しているので、上記回転軸3の軸方向(図28の左右方
向)にわたる支持剛性が向上し、上記複列玉軸受4aを
組み込んだウォータポンプの運転音の低減を図れる。
【0039】次に、図32は本発明の別な実施の形態を
示している。本例の場合には、外輪12の内周面に形成
した一対の外輪軌道10、11aのうち、第一の外輪軌
道10を深溝型とし、第二の外輪軌道11aをカウンタ
ボア型としている。そして、第二のが輪軌道11aと第
二の内輪軌道14との間に設ける玉15の数を、第一の
外輪軌道10と第一の内輪軌道13との間に設ける玉1
5の数よりも多くしている。エンジンの補機のレイアウ
トによっては、駆動用ベルトを掛け渡すプーリの位置が
前述した態様と異なり、荷重が大きくなる側もその態様
と逆になる場合がある。本例は、この様な場合に有効で
ある。本発明ののウォータポンプ用複列玉軸受は、以上
に述べた通り構成され作用するので、低コストでしかも
十分な耐久性を有するウォータポンプを実現できる。
【0040】
【発明の効果】本願発明による保持器は、特に玉を保持
するポケット部を円筒面に形成し、かつ玉脱落防止のた
め、その円筒状ポケット面の外径近傍に突起を設けたこ
とを特徴としている。従って、ポケット内に挿入した玉
が半径方向に対して大きく移動することができる。すな
わち、玉を外側に押し付けたときの玉の内接円径が大き
くできるため、前述のような組立方法を用いれば問題な
く組み付けられ、玉数を多くすることができ、かつ安価
な高負荷容量型単列もしくは複列玉軸受を提供すること
ができる。
【0041】一方、本願発明は、(1)外輪、内輪とも
両列が一体であり、(2)外輪軌道のうち、片列もしく
は両列ともカウンタボアでり、(3)内輪軌道は両列と
も深溝玉型である複列玉軸受においてより有効であっ
て、片列の玉数を多くでき、かつ安価となる高負荷容量
型複列玉軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による傾斜型保持器を用いた複列玉軸
受の断面図である。
【図2】図1の傾斜型保持器116を取り出して上面か
ら見た図である。
【図3】図2のIII−III線に沿って切断して矢印
方向に見た図である。
【図4】図1の傾斜型保持器を使用した単列玉軸受の断
面図である。
【図5】従来技術による冠型保持器を用いた複列玉軸受
の断面図である。
【図6】図5の冠型保持器216を取り出して上面から
見た図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿って切断して矢印
方向に見た図である。
【図8】図6のVIII−VIII線に沿って切断して
矢印方向に見た図である。
【図9】従来技術による傾斜型保持器の概略上面図であ
る。
【図10】従来技術による傾斜型保持器の概略断面図で
ある。
【図11】本願発明にかかる傾斜型保持器の概略上面図
である。
【図12】本願発明にかかる傾斜型保持器の概略断面図
である。
【図13】図12の保持器のポケット部16pの中央を
切断して示した斜視図である。
【図14】図13の保持器16を矢印XIV方向に見た
図である。
【図15】図14の保持器16を矢印XV方向に見た図
である。
【図16】本実施の態様にかかる保持器26のポケット
部26pの中央を切断して示した斜視図である。
【図17】図16の保持器26を矢印XVII方向に見
た図である。
【図18】図16の保持器26を矢印XVIII方向に
見た図である。
【図19】別な実施の態様にかかる保持器36のポケッ
ト部36pの中央を切断して示した斜視図である。
【図20】図19の保持器36を矢印XX方向に見た図
である。
【図21】図19の保持器36を矢印XXI方向に見た
図である。
【図22】更に別な実施の態様にかかる保持器46のポ
ケット部46pの中央を切断して示した斜視図である。
【図23】図22の保持器46を矢印XXIII方向に
見た図である。
【図24】図22の保持器46を矢印XXIV方向に見
た図である。
【図25】従来技術の傾斜型保持器116を、玉15と
ともに軸20に組み込んだ状態を示す断面図である。
【図26】本願発明にかかる傾斜型保持器16を示す図
25と同様な図である。
【図27】自動車用エンジンの冷却水を循環させる為の
ウォータポンプの断面図である。
【図28】本発明の実施の形態の例を示す半部断面図で
ある。
【図29】一部を省略して示す、図28の部分拡大図で
ある。
【図30】シールリング及び保持器を省略して図28の
左方から見た図である。
【図31】図28の右方から見た図である。
【図32】本発明の実施の形態の別な例を示す半部断面
図である。
【符号の説明】
12 外輪 13 内輪 15 玉 16、26、36、46 保持器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉軸受用の保持器であって、 玉を保持するためのポケット部に円筒面を形成し、該円
    筒面内を玉が少なくとも玉軸受の半径方向に移動自在と
    なるようにしており、かつ該円筒面の半径方向外方端近
    傍に、少なくとも一つの突起を設けたことを特徴とする
    玉軸受用保持器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の保持器を用いた玉軸受。
JP8339106A 1996-12-05 1996-12-05 玉軸受用保持器及びこれを用いた玉軸受 Pending JPH10169658A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7766553B2 (en) 2004-12-07 2010-08-03 Jtekt Corporation Ball bearing retainer, and ball bearing employing the same

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