JPH10169647A - 球面すべり軸受 - Google Patents

球面すべり軸受

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Publication number
JPH10169647A
JPH10169647A JP34450196A JP34450196A JPH10169647A JP H10169647 A JPH10169647 A JP H10169647A JP 34450196 A JP34450196 A JP 34450196A JP 34450196 A JP34450196 A JP 34450196A JP H10169647 A JPH10169647 A JP H10169647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
center
spherical
width
curvature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34450196A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Ouchida
信幸 大内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP34450196A priority Critical patent/JPH10169647A/ja
Publication of JPH10169647A publication Critical patent/JPH10169647A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体の回転軸1を支承する軸受内輪2の外
周に形成された球面2aを軸受外輪3の内周に形成された
球面3aと摺接させてなる球面すべり軸受において、回転
体の自重に基づく回転軸1の傾斜に伴う片当たりを抑制
して寿命及び信頼性を向上する。 【解決手段】 球面2a、3aの曲率半径Rの中心Yを軸受
巾Wの中心X−Xから軸方向に沿って回転体の重心の反
対側に所定距離Lだけ偏寄させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸気タービン等に好
適な球面すべり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気タービンの回転体は通常大重量で長
いため、水平に設置されるにも拘らず蒸気タービンの停
止時には回転体の重量によってその回転軸が軸受部で傾
斜する。また、蒸気タービンはその停止時と運転時との
温度変化が大きいため、軸受の位置変化も大きい。そし
て、軸受はそのセンタが一定に保たれているためその高
さが変化するので、回転軸と軸受との相対関係位置が変
化して片寄り易い。
【0003】そして、回転体の重量が大きく、かつ、危
険速度が低い場合には、軸受面圧を下げるために軸受巾
を広くしなければならないので、回転軸の傾斜に対し軸
受油膜厚さが十分ではなくなり、軸受は回転体の重心側
で回転軸と接触し易い。
【0004】しかも、この回転体にアンバランスがあっ
たり又は発生すると、振巾の大きい振動が発生して軸受
が回転体の重心側で回転軸と接触する可能性が増大す
る。上記に対処するため、球面すべり軸受が採用され
る。
【0005】従来の球面すべり軸受の1例が図2に示さ
れている。球面すべり軸受10は回転軸1を支承する軸受
内輪2と、この軸受内輪2のまわりに配設された軸受外
輪3と、この外輪3を支持する軸受押え4及び軸受台5
からなる。
【0006】軸受内輪2の外周に形成された凸又は凹の
球面2aは軸受外輪3の内周に形成された球面3aと摺接
し、これら球面2a、3aの曲率半径Rの中心Yは軸受巾W
の中心X−X上に位置している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の球面すべり
軸受10において、回転軸1が傾斜していない場合には、
図3(A) に示すように、軸受面圧Pは軸受巾Wの全巾に
亘って均一である。
【0008】しかし、回転体の重さ等による撓み等によ
って回転軸1が図3(B) に示すように傾斜すると、下っ
た側Cの軸受面圧が増加し上がった側dの軸受面圧が減
少する。
【0009】これによって生じた軸受面圧の不均一に基
づいてZ矢方向の回転モーメントが発生し、この回転モ
ーメントにより軸受内輪2はその球面2aと球面3aとの摩
擦によって生じる摩擦反力による回転阻止モーメントに
打ち勝って軸受外輪3に対して相対回転することにより
回転軸1と同じ傾斜となり、軸受面圧の不均衡が減少す
る。
【0010】しかし、摩擦反力による回転阻止モーメン
トを上回る回転モーメントがアンバランスとして残留す
るので、C点側の軸受面圧が他側のそれより高くなり、
C点の近傍から軸受が焼損するおそれがあった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、回転体の回転軸を支承する軸受内輪の外周に形
成された球面を軸受外輪の内周に形成された球面と摺接
させてなる球面すべり軸受において、上記各球面の曲率
半径の中心を軸受巾の中心から軸方向に沿って上記回転
体の重心の反対側に所定距離偏寄させたことを特徴とす
る球面すべり軸受にある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態が図1に示され
ている。球面2a、3aの曲率半径Rの中心Yは軸受巾Wの
中心X−Xから軸方向に沿って回転体の重心の反対側に
所定距離Lだけ偏寄せしめられている。
【0013】軸受巾をW、球面2a、3aの曲率半径をR、
摩擦係数をα、軸受面圧荷重の軸方向不均衡量をQ、a
を常数とすると、Qによって発生する回転モーメントM
は M=a・L・W で現される。
【0014】球面2aと2bとの摩擦によって発生する最大
摩擦反力による回転阻止モーメントM' は M' =a・W・α・R で現される。
【0015】MとM' が等しくなるようにLを求める
と、Lは L=α・R で現される。他の構成は図2に示す従来のものと同様で
あり、対応する部材には同じ符号を付してその説明を省
略する。
【0016】しかして、回転軸1を軸受内輪2によって
支承したとき、回転モーメントMと回転阻止モーメント
M' が釣り合うまで軸受内輪2が回転するので、軸受面
圧pは軸受巾Wの全巾に亘って均等となる。
【0017】
【発明の効果】本発明においては、各球面の曲率半径の
中心を軸受巾の中心から軸方向に沿って回転体の重心の
反対側に所定距離偏寄させたため、回転体の自重による
回転モーメントと回転阻止モーメントが釣り合うまで軸
受内輪2が回転するので、軸受面圧は軸受巾の全巾に亘
って均等となる。この結果、極めて簡単で安価な構成で
ありながら球面すべり軸受の片当たりを抑制してその寿
命及び信頼性を向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】従来の球面すべり軸受の縦断面図である。
【図3】(A) 、(B) は従来の球面すべり軸受の機能説明
図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 軸受内輪 2a 球面 3 軸受外輪 3a 球面 Y 球面の曲率半径中心 W 軸受巾 X 軸受巾の中心 L 所定距離

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の回転軸を支承する軸受内輪の外
    周に形成された球面を軸受外輪の内周に形成された球面
    と摺接させてなる球面すべり軸受において、 上記各球面の曲率半径の中心を軸受巾の中心から軸方向
    に沿って上記回転体の重心の反対側に所定距離偏寄させ
    たことを特徴とする球面すべり軸受。
JP34450196A 1996-12-10 1996-12-10 球面すべり軸受 Withdrawn JPH10169647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34450196A JPH10169647A (ja) 1996-12-10 1996-12-10 球面すべり軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34450196A JPH10169647A (ja) 1996-12-10 1996-12-10 球面すべり軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10169647A true JPH10169647A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18369764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34450196A Withdrawn JPH10169647A (ja) 1996-12-10 1996-12-10 球面すべり軸受

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JP (1) JPH10169647A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072828A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Ntn Corp 滑り軸受

Cited By (1)

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JP2012072828A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Ntn Corp 滑り軸受

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20040302