JPH10168453A - 誘電率異方性値が負の液晶性化合物、この液晶性化合物を含有する液晶組成物、及びこの液晶組成物を用いた液晶表示素子 - Google Patents

誘電率異方性値が負の液晶性化合物、この液晶性化合物を含有する液晶組成物、及びこの液晶組成物を用いた液晶表示素子

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JPH10168453A
JPH10168453A JP5240197A JP5240197A JPH10168453A JP H10168453 A JPH10168453 A JP H10168453A JP 5240197 A JP5240197 A JP 5240197A JP 5240197 A JP5240197 A JP 5240197A JP H10168453 A JPH10168453 A JP H10168453A
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liquid crystal
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diyl
ring
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JP5240197A
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Hitoshi Yano
仁志 矢野
Hiroyuki Takeuchi
弘行 竹内
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低粘性で、かつ絶対値の大きな負の誘電率異
方性値を持ち、制御された光学異方性値、高い比抵抗値
及び高い電圧保持率を有し、熱や紫外線照射に対しても
安定である液晶性化合物、これを含有する液晶組成物及
び該液晶組成物を用いて作成した液晶表示素子を提供す
ることにある。 【解決手段】 骨格構造中に2,2−ジフルオロビシク
ロ〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイルを有する液
晶性化合物、これを含有する液晶組成物、及び該液晶組
成物を用いて作成した液晶表示素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として液晶表示素
子、例えば垂直配向方式、IPS(インプレインスイッ
チング)、TFT(薄膜トランジスタ)、TN(捻れネ
マティック)、又はSTN(超捻れネマティック)等の
各種表示方式、とりわけ垂直配向方式用及びIPS方式
用の液晶組成物に好適な諸物性を発現せしめる新規な液
晶性化合物、及びこれを用いた好適な諸物性を有する液
晶組成物、並びにこの液晶組成物を用いた液晶表示素子
に関する。なお、本願において、液晶性化合物なる用語
は、液晶相を示す化合物および液晶相を示さないが液晶
組成物の構成成分として有用である化合物の総称として
用いられる。
【0002】
【背景技術】従来、様々な液晶表示方式が提案されてき
た。それらの一例として、次のような表示方式が挙げら
れる(液晶の最新技術、工業調査会編(1983))。誘電率
異方性値が正の液晶組成物を利用する方式として、T
N、STN、又はTNをベースにしたAM=能動マトリ
ックス(TFT又はMIM=金属・絶縁膜・金属等)等
の方式がある。また、誘電率異方性値が負の液晶組成物
を利用する方式として、ECB=電界制御複屈折効果
(HAN=ハイブリッド分子配列又はDAP=垂直分子
配列等)、DS=動的散乱、GH=ゲストホスト、又は
PC=相転移等の方式がある。これらの方式の内、現在
実用化されているものの主流は誘電率異方性値が正の液
晶組成物を利用する方式である。これに比べると、誘電
率異方性値が負の液晶組成物を利用する方式について
は、実用化の程度が遅れている。このことと関連して、
誘電率異方性値が負の液晶組成物やこれに用いる化合物
自体の開発も、誘電率異方性値が正の液晶組成物やこれ
に用いる化合物の開発と比較すると、十分ではない状況
にある。
【0003】このような状況の中、最近特に、液晶表示
の欠点の一つである視角の狭さを改善するための試みが
盛んに行われるようになってきた。その方式の一つが、
IPSである(R.Kiefer et al, JAPAN DISPLAY'92,547
(1992)、M.Oh-e et al, ASIADISPLAY'95,577(1995)、特
表平5−505247号公報、特開平7−128647
号公報等)。IPSの特徴の一つは、従来の液晶パネル
では上下の基板上にそれぞれ電極が設けられていたのに
対し、本方式の液晶パネルでは片側の基板上にのみくし
歯形電極を設けられている点である。そして本方式のも
う一つの特徴は、誘電率異方性値の正負に関係無く、液
晶組成物を利用できる点である。また、視角の狭さを改
善するための試みのもう一つの例として、液晶分子の垂
直配向を利用して視角の改善を図った方式が挙げられる
(特開平2−176625号公報等)。本方式の特徴の
一つは、誘電率異方性が負の液晶組成物を使用すること
である。このような背景から、誘電率異方性値が負であ
る液晶性化合物並びに液晶組成物が強く要望されるよう
になってきた。
【0004】ところで、全ての表示方式において、用い
られる液晶組成物は、適切な誘電率異方性値のみなら
ず、その他の特性、例えば屈折率異方性値(△n)、弾
性定数比K33/K11(K33:ベンド弾性定数、K11:ス
プレイ弾性定数)の値等の諸物性値も最適な値に調整す
る必要があり、更にまた液晶相が適当な温度範囲にある
こと、及び低温に於いても低粘度であること等が要求さ
れる。従来より公知の液晶性化合物の中で、単独でこれ
らの条件を全て満たす化合物はなかった。従って、通常
液晶相として使用することができる組成物を得るために
は、数種類から二十数種類の液晶相を有する化合物及び
必要により更に数種類の液晶相を有しない化合物を混合
して調製されている。従って、個々の液晶性化合物は、
他の液晶性化合物との相溶性が良好なこと、低温環境下
での使用の要求から低温域での相溶性が良好であること
等の特性も要求されている。
【0005】しかしながら、前記の通り従来の表示方式
は誘電率異方性値が正である液晶性化合物を含有する液
晶組成物を用いるものが主流であったため、誘電率異方
性値が負である化合物や組成物についてはその開発が十
分であるとは言えず、このため従来の液晶性化合物や組
成物はこのように多様化する方式やそれに伴う様々な特
性への対応が不十分であり、例えば、 ・誘電率異方性値が負であっても、その絶対値が小さ
い、 ・弾性定数が大きいため駆動電圧を下げることができな
い、 ・相溶性が悪いので多量に用いることができない、 ・屈折率異方性値の自由な設定が困難である、 ・粘度が大きい、 ・化学的・物理的安定性が悪い 等の問題があった。
【0006】本発明以前にビシクロ〔1.1.1〕ペン
タン骨格を有する液晶性化合物については既に報告がな
されている(ドイツ特許4,118,278A1号公
報)。しかし、ここに開示された化合物は、例えば適切
な誘電率異方性値や屈折率異方性値、小さな弾性定数、
良好な相溶性、低い粘度、高い化学的・物理的安定性等
の、この化合物を液晶組成物に用いるために必要な物性
値は必ずしも満足なものではなく、特に絶対値の大きな
負の誘電率異方性は有せず、さらなる改善が求められて
いた。また、ここにはビシクロ〔1.1.1〕ペンタン
骨格を有する化合物を、誘電率異方性値が負である液晶
性化合物へと誘導する発想は存在しない。例えば、2位
の水素をフッ素置換した化合物、とりわけ2,2−二フ
ッ素置換化合物は今まで知られていなかった。このよう
に、本発明の化合物は先行技術からは容易に着想できな
いものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特開
平2−176625号公報に記載されているような垂直
配向方式、IPS、ECB(HAN又はDAP等)、D
S、GH又はPC等、誘電率異方性値が負である化合物
や組成物を用いる各種表示方式に使用できるのみなら
ず、TN、STN、又はTNをベースにしたAM(TF
T又はMIM)等、誘電率異方性値が正である化合物や
組成物を用いる各種表示方式用の液晶組成物の諸特性の
調整にも使用することが出来る、前記の問題点を解決し
た新規な液晶性化合物、これを含有する液晶組成物及び
該液晶組成物を用いて作成した液晶表示素子を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題の
解決のため鋭意研究の結果、2,2−ジフルオロビシク
ロ〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイルなる構造を
有する化合物が絶対値の大きな負の誘電率異方性値を有
するのみならず、適切な屈折率異方性値を有し、弾性定
数が小さく、相溶性がよく、粘度が低く、化学的・物理
的安定性が高いこと、2,2−ジフルオロビシクロ
〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイルなる部分構造
を有する化合物を液晶組成物中に用いることで、弾性定
数が小さく、誘電率異方性値及び屈折率異方性値の適切
な設定ができ、粘度が低く、化学的・物理的安定性に優
れた液晶組成物、とりわけ絶対値の大きな負の誘電率異
方性値を有する液晶組成物が得られること、及び該組成
物を用いて液晶表示素子が得られることを見いだし、本
発明を完成させるに至った。
【0009】すなわち本発明は、下記の〔1〕〜〔1
2〕の構成を有する。 〔1〕骨格構造中に2,2−ジフルオロビシクロ〔1.
1.1〕ペンタン−1,3−ジイルなる構造を有する液
晶性化合物。 〔2〕 一般式(1)
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R1及びY1は各々独立して炭素数
1〜20のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、シア
ノ基、シアン酸基、イソシアノ基又はイソチオシアン酸
基を表し、前記のアルキル基中の相隣接しない1個以上
のメチレン基は酸素原子、硫黄原子、窒素原子、−C≡
C−、ジアルキルシリレン基、モノアルキルシリレン
基、シリレン基又はビニレン基で置換されていてもよ
く、又これらのアルキル基中の1個以上の水素原子はフ
ッ素原子又は塩素原子で置換されていてもよく、又これ
らのアルキル基は光学活性であってもよく、X1、X2
3及びX4は各々独立して単結合、−(CH22−、−
CH=CH−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、
−CH2O−、−OCH2−、−(CH24−、−(CH
23O−、−O(CH23−、−CH=CHCH2CH2
−、−CH2CH=CHCH2−、−CH2CH2CH=C
H−、−CH=CHCH=CH−、−CF2O−、−O
CF2−、−CH=CHCH2O−、−OCH2CH=C
H−、−CF=CF−、−CH2CF2−、−CF2CH2
−、−(CF22−、−(CF24−、−(CH22
OO−、−OCO(CH22−、−CH=CHCOO
−、−OCOCH=CH−、−CH=CHC≡C−又は
−C≡CCH=CH−を表し、環A1、環A2、環A3
環A4及び環A5は各々独立してビシクロ〔1.1.1〕
ペンタン−1,3−ジイル、トランス−シクロヘキサン
−1,4−ジイル、シクロヘキサ−1−エン−1,4−
ジイル、1,4−フェニレン、又は2,2−ジフルオロ
ビシクロ〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイルを表
し、これらの環を構成する炭素原子は窒素原子、酸素原
子、又は硫黄原子で置換されていてもよく、また、これ
らの環上の水素原子はハロゲン原子、又はシアノ基で置
換されていてもよいが、これらの環A1、環A2、環
3、環A4及び環A5の内少なくとも1個は2,2−ジ
フルオロビシクロ〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジ
イルであり、l、m、n、o及びpは各々独立して0又
は1を表すが、l+m+n+o+p≧1であり、また、
この化合物を構成する各原子はその同位体で置換されて
いてもよい。)で表される第〔1〕項に記載の液晶性化
合物。
【0012】〔3〕 第〔1〕〜〔2〕項の何れか1項
に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有すること
を特徴とする、少なくとも2成分からなる液晶組成物。 〔4〕 第一成分として、第〔1〕〜〔2〕項の何れか
1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
分として、一般式(2)、(3)及び(4)からなる化
合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有す
ることを特徴とする液晶組成物。
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R2は炭素数1〜10のアルキル
基を表し、このアルキル基中の相隣接しない1個以上の
メチレン基は酸素原子又は−CH=CH−で置換されて
いてもよく、また、このアルキル基中の1個以上の水素
原子はフッ素原子で置換されていてもよく、Y2はフッ
素原子、塩素原子、−OCF3、−OCF2H、−C
3、−CF2H、−CFH2、−OCF2CF2H又は−
OCF2CFHCF3を表し、L1及びL2は各々独立して
水素原子又はフッ素原子を表し、Z1及びZ2は各々独立
して−(CH22−、−(CH24−、−COO−、−
CF2O−、−OCF2−、−CH=CH−又は単結合を
表し、環Bはトランス−シクロヘキサン−1,4−ジイ
ル、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、又は水素原
子がフッ素原子で置換されていてもよい1,4−フェニ
レンを表し、環Cはトランス−シクロヘキサン−1,4
−ジイル、又は水素原子がフッ素原子で置換されていて
もよい1,4−フェニレンを表し、また、これらの化合
物を構成する各原子はその同位体で置換されていてもよ
い。)
【0015】〔5〕 第一成分として、第〔1〕〜
〔2〕項の何れか1項に記載の化合物を少なくとも1種
類含有し、第二成分として、一般式(5)及び(6)か
らなる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種
類含有することを特徴とする液晶組成物。
【0016】
【化8】
【0017】(式中、R3及びR4は各々独立して炭素数
1〜10のアルキル基を表し、このアルキル基中の相隣
接しない1個以上のメチレン基は酸素原子又は−CH=
CH−で置換されていてもよく、また、このアルキル基
中の1個以上の水素原子はフッ素原子で置換されていて
もよく、Y3はシアノ基又は−C≡C−CNを表し、環
Eはトランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル、1,
4−フェニレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル
又はピリミジン−2,5−ジイルを表し、環Gはトラン
ス−シクロヘキサン−1,4−ジイル、ピリミジン−
2,5−ジイル、又は水素原子がフッ素原子で置換され
ていてもよい1,4−フェニレンを表し、環Hはトラン
ス−シクロヘキサン−1,4−ジイル又は1,4−フェ
ニレンを表し、Z3は−(CH22−、−COO−又は
単結合を表し、L3、L4及びL5は各々独立して水素原
子又はフッ素原子を表し、b、c及びdは各々独立して
0又は1を表し、また、これらの化合物を構成する原子
はその同位体で置換されていてもよい。)
【0018】〔6〕 第一成分として、第〔1〕〜
〔2〕項の何れか1項に記載の化合物を少なくとも1種
類含有し、第二成分として、前記一般式(2)、(3)
及び(4)からなる化合物群から選択される化合物を少
なくとも1種類含有し、第三成分として、一般式
(7)、(8)及び(9)からなる化合物群から選択さ
れる化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とす
る液晶組成物。
【0019】
【化9】
【0020】(式中、R5及びR6は各々独立して炭素数
1〜10のアルキル基を表し、このアルキル基中の相隣
接しない1個以上のメチレン基は酸素原子又は−CH=
CH−で置換されていてもよく、また、このアルキル基
中の1個以上の水素原子はフッ素原子で置換されていて
もよく、環I、環J及び環Kは各々独立して、トランス
−シクロヘキサン−1,4−ジイル、ピリミジン−2,
5−ジイル、又は水素原子原子がフッ素原子で置換され
ていてもよい1,4−フェニレンを表し、Z4及びZ5
各々独立して、−C≡C−、−COO−、−(CH22
−、−CH=CH−又は単結合を表し、また、これらの
化合物を構成する原子はその同位体で置換されていても
よい。)
【0021】〔7〕 第一成分として、第〔1〕〜
〔2〕項の何れか1項に記載の化合物を少なくとも1種
類含有し、第二成分として、一般式(10)、(11)
及び(12)からなる化合物群から選択される化合物を
少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成
物。
【0022】
【化10】
【0023】(式中、R7及びR8は各々独立して炭素数
1〜10のアルキル基を表し、このアルキル基中の相隣
接しない1個以上のメチレン基は酸素原子又は−CH=
CH−で置換されていてもよく、また、このアルキル基
中の1個以上の水素原子はフッ素原子で置換されていて
もよく、環P及び環Qは各々独立して、トランス−シク
ロヘキサン−1,4−ジイル又は1,4−フェニレンを
表し、L6及びL7は各々独立して水素原子又はフッ素原
子を表すが同時に水素原子を表すことはなく、Z6及び
7は各々独立して、−(CH22−、−COO−又は
単結合を表し、また、これらの化合物を構成する原子は
その同位体で置換されていてもよい。)
【0024】〔8〕 第一成分として、第〔1〕〜
〔2〕項の何れか1項に記載の化合物を少なくとも1種
類含有し、第二成分として、前記一般式(7)、(8)
及び(9)からなる化合物群から選択される化合物を少
なくとも1種類含有し、第三成分として、前記一般式
(10)、(11)及び(12)からなる化合物群から
選択される化合物を少なくとも1種類含有することを特
徴とする液晶組成物。
〔9〕 第一成分として、第〔1〕〜〔2〕項の何れか
1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
分として、前記一般式(5)及び(6)からなる化合物
群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第
三成分として、前記一般式(7)、(8)及び(9)か
らなる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種
類含有することを特徴とする液晶組成物。 〔10〕 第一成分として、第〔1〕〜〔2〕項の何れ
か1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二
成分として、前記一般式(2)、(3)及び(4)から
なる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類
含有し、第三成分として、前記一般式(5)及び(6)
からなる化合物群から選択される化合物を少なくとも1
種類含有し、第四成分として、前記一般式(7)、
(8)及び(9)からなる化合物群から選択される化合
物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組
成物。
【0025】〔11〕 第〔3〕〜〔10〕項の何れか
1項に記載の液晶組成物に加えて、さらに1種類以上の
光学活性化合物を含有することを特徴とする液晶組成
物。 〔12〕 第〔3〕〜〔11〕項の何れか1項に記載の
液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子。
【0026】第〔7〕項及び第〔8〕項の発明は、N型
(Δεが負)の液晶組成物に関する発明である。N型の
液晶組成物は、例えば特開平2−176625号公報に
記載されているような垂直配向方式や、IPS等、種々
の表示方式で駆動できる。また、第〔4〕、〔5〕、
〔6〕、
〔9〕及び〔10〕項の発明はP型(Δεが
正)の液晶組成物に関する発明であるが、このようなP
型液晶組成物の成分としてN型の化合物を使用すること
もできる。このことによって、誘電率異方性値を液晶組
成物の使用目的に応じて自由に設定できるのみならず、
その他の特性、例えば液晶組成物の屈折率異方性値や弾
性定数のコントロール等も可能となる。
【0027】一般式(1)で表される本発明の化合物の
好ましい態様を以下に示す。R1及びY1は、各々独立し
て炭素数1〜20のアルキル基、水素原子、ハロゲン原
子、シアノ基、シアン酸基、イソシアノ基又はイソチオ
シアン酸基を表し、前記のアルキル基中の相隣接しない
1個以上のメチレン基は酸素原子、硫黄原子、窒素原
子、−C≡C−、ジアルキルシリレン基、モノアルキル
シリレン基、シリレン基又はビニレン基で置換されてい
てもよく、又これらのアルキル基中の1個以上の水素原
子はフッ素原子又は塩素原子で置換されていてもよく、
又これらのアルキル基は光学活性であってもよい。一般
式(1)においてR1及びY1で表されるアルキル基とし
て、具体的には、炭素原子と水素原子のみから構成され
る飽和アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハ
ロアルコキシ基、アルケニル基、ハロアルケニル基、ア
ルケニルオキシ基、ハロアルケニルオキシ基、アルキニ
ル基、ハロアルキニル基、アルキニルオキシ基、ハロア
ルキニルオキシ基、アルコキシアルキル基、ハロアルコ
キシアルキル基、アルコキシアルコキシ基、ハロアルコ
キシアルコキシ基、アルカノイル基、ハロアルカノイル
基、アルカノイルオキシ基、ハロアルカノイルオキシ
基、アルコキシカルボニル基、及びハロアルコキシカル
ボニル基が挙げられる。
【0028】R1及びY1の例としてより具体的には、以
下の基又は原子を示すことができる。−CH3、−C2
5、−C37、−C49、−C511、−C613、−C7
15、−C919、−C1021、−CFH2、−CF
2H、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−C
2CF3、−CF2CH3、−CF2CF2H、−CFHC
3、−CF2CF3、−(CH22CH2F、−(C
22CHF2、−(CH22CF3、−CH2CF2CH
3、−CH2CF2CF3、−CF225、−C37、−
CF2CFHCF3、−(CH23CH2F、−(CH2
4CH2F、−(CH25CH2F、−CF237、−C
2CF225、−(CH22CF2CH3、−CF24
9、−CH2CF2CH3、−(CH22CF225
−(CH23CF2CH3
【0029】−OCH3、−OC25、−OC37、−
OC49、−OC511、−OC61 3、−OC715
−OC817、−OC919、−OC1021、−OCFH
2、−OCF2H、−OCF3、−OCH2CH2F、−O
CH2CHF2、−OCH2CF3、−OCF2CH3、−O
CF2CF2H、−OCFHCF3、−OCF2CF3、−
O(CH22CH2F、−O(CH22CHF2、−O
(CH22CF3、−OCH2CF2CH3、−OCH2
2CF3、−OCF225、−OC37、−OCF2
FHCF3、−O(CH23CH2F、−O(CH24
2F、−O(CH25CH2F、−OCF237、−
OCH2CF225、−O(CH22CF2CH3、−O
CF249、−OCH2CF2CH3、−O(CH22
225、−O(CH23CF2CH3
【0030】−CH=CH2、−CH=CHCH3、−C
H=CHC25、−CH=CHC37、−CH=CHC
49、−CH2CH=CHCH3、−CH2CH=CHC2
5、−CH2CH=CHC37、−CH2CH=CHC4
9、−(CH22CH=CHCH3、−(CH22CH
=CHC25、−(CH22CH=CHC37、−(C
22CH=CHC49、−CH2CH=CH2、−(C
22CH=CH2、−(CH23CH=CH2、−(C
24CH=CH2、−(CH25CH=CH2、−CH
=CHCH=CH2、−CH=CHCH2CH=CH2
−CH=CH(CH22CH=CH2、−CH=CH
(CH23CH=CH2、−CH2CH=CH(CH22
CH=CH2、−(CH22CH=CH(CH22CH
=CH2
【0031】−CF=CF2、−CH=CF2、−CH=
CHF、−CH2CF=CF2、−CH2CH=CFH、
−(CH22CH=CF2、−(CH22CH=CH
F、−(CH23CH=CF2、−(CH23CH=C
HF、−(CH24CH=CF2、−(CH24CH=
CHF、−(CH25CH=CF2、−(CH25CH
=CHF、−CH=CHCH2CH2F、−CH=CHC
2CH2Cl、−CH=CHCH2CHF2、−CH=C
HCH2CF3、−CH=CH(CH22CH2F、−C
H=CH(CH22CHF2、−CH=CH(CH22
CF3、−CH=CH(CH23CH2F、−CH=CH
(CH23CHF2、−CH=CH(CH23CF3、−
CH=CH(CH24CH2F、−CH=CH(CH2
4CHF2、−CH=CH(CH24CF3、−CH2CH
=CH(CH22CH2F、−CH2CH=CHCH2
2F、−(CH22CH=CH(CH22CH2F、−
(CH22CH=CHCH2CH2F、−CH=CHCH
2CH=CF2、−CH=CH(CH22CH=CF2
−CH=CH(CH22CF=CF2、−CH=CH
(CH23CHFCH3
【0032】−OCH2CH=CHCH3、−OCH2
H=CHC25、−OCH2CH=CHC37、−OC
2CH=CHC49、−O(CH22CH=CHC
3、−O(CH22CH=CHC25、−O(CH2
2CH=CHC37、−O(CH22CH=CHC
49、−OCH2CH=CH2、−O(CH22CH=C
2、−O(CH23CH=CH2、−O(CH24CH
=CH2、−O(CH25CH=CH2、−OCH2CH
=CH(CH22CH=CH2、−O(CH22CH=
CH(CH22CH=CH2
【0033】−OCH2CF=CF2、−OCH2CH=
CF2、−OCH2CF=CHF、−O(CH22CH=
CF2、−O(CH22CH=CHF、−O(CH23
CH=CF2、−O(CH23CH=CHF、−O(C
24CH=CF2、−O(CH24CH=CHF、−
O(CH25CH=CF2、−O(CH25CH=CH
F、−OCH2CH=CHCH2CH2F、−O(CH2
2CH=CH(CH22CH2F、−O(CH22CH=
CHCH2CH2F、
【0034】−C≡CH、−C≡CCH3、−C≡CC2
5、−C≡CC37、−C≡CC49、−CH2C≡C
H、−CH2C≡CCH3、−CH2C≡CC25、−C
2C≡CC37、−CH2C≡CC49、−(CH22
C≡CH、−(CH22C≡CCH3、−(CH22
≡CC25、−(CH22C≡CC37、−(CH22
C≡CC49、−(CH23C≡CH、−(CH23
≡CCH3、−(CH23C≡CC25、−(CH23
C≡CC37、−(CH23C≡CC49、−C≡CC
3、−C≡CC25、−C≡CC37、−CH2C≡C
CF3、−(CH22C≡CCF3
【0035】−OCH2C≡CH、−OCH2C≡CCH
3、−OCH2C≡CC25、−OCH2C≡CC37
−OCH2C≡CC49、−O(CH22C≡CH、−
O(CH22C≡CCH3、−O(CH22C≡CC2
5、−O(CH22C≡CC37、−O(CH22C≡
CC49、−O(CH23C≡CH、−O(CH23
≡CCH3、−O(CH23C≡CC25、−O(C
23C≡CC37、−O(CH23C≡CC49
【0036】−OCH2C≡CCF3、−O(CH22
≡CCF3、−CH2OCH3、−CH2OC25、−CH
2OC37、−CH2OC49、−CH2OC511、−
(CH22OCH3、−(CH22OC25、−(C
22OC37、−(CH22OC49、−(CH22
OC511、−(CH23OCH3、−(CH23OC2
5、−(CH23OC37、−(CH23OC49
−(CH23OC511、−(CH24OCH3
【0037】−CF2OCH3、−CF2OC25、−C
2OC37、−CF2OC49、−CF2OC511、−
CH2OCF3、−CH2OC25、−OCH2OCH3
−OCH2OC25、−OCH2OC37、−OCH2
49、−OCH2OC511、−O(CH22OC
3、−O(CH22OC25、−O(CH22OC3
7、−O(CH22OC49、−O(CH22OC
511、−O(CH23OCH3、−O(CH23OC2
5、−O(CH23OC37、−O(CH23OC4
9、−O(CH23OC511、−O(CH24OC
3
【0038】−OCH2OCF3、−OCH2OC25
−COCF3、−COCHF2、−COC25、−COC
37、−COCH2CF3、−OCOCH3、−OCOC2
5、−OCOC37、−OCOC511、−OCOC7
15、−OCOCF3、−OCOCHF2、−OCOC2
5、−OCOC37、−OCOCH2CF3、−COO
CH3、−COOC25、−COOC37、−COOC4
9、−COOC511、−COOCH(CH3)C
613、−COOCH2F、−COOCH2CF3、−CO
O(CH22CF3、−COO(CH23CF3、−CO
O(CH24CH2F、
【0039】水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、シア
ン酸基、イソシアノ基、及びイソチオシアン酸基。
【0040】一般式(1)で表される化合物の化学的・
物理的安定性に特に注目する場合、R1及びY1は、炭素
原子と水素原子のみから構成される飽和アルキル基、ハ
ロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アル
コキシアルキル基、ハロアルコキシアルキル基、アルコ
キシアルコキシ基、ハロアルコキシアルコキシ基、アル
カノイル基、ハロアルカノイル基、アルカノイルオキシ
基、ハロアルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニル
基、ハロアルコキシカルボニル基、水素原子、ハロゲン
原子、シアノ基、シアン酸基、又はイソシアノ基等であ
ることが好ましい。
【0041】一般式(1)で表される化合物の負の誘電
率異方性値の絶対値をより大きくしたい場合、R1及び
1は、炭素原子と水素原子のみから構成される飽和ア
ルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオ
キシ基、アルキニル基、アルキニルオキシ基、アルコキ
シアルキル基、アルコキシアルコキシ基、アルカノイル
基、アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニル基、
又は水素原子等の低極性の置換基であることが好まし
い。
【0042】一般式(1)で表される化合物のX1
2、X3及びX4は、単結合、−(CH22−、−CH
=CH−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、−C
2O−、−OCH2−、−(CH24−、−(CH23
O−、−O(CH23−、−CH=CHCH2CH2−、
−CH2CH=CHCH2−、−CH2CH2CH=CH
−、−CH=CHCH=CH−、−CF2O−、−OC
2−、−CH=CHCH2O−、−OCH2CH=CH
−、−CF=CF−、−CH2CF2−、−CF2CH
2−、−(CF22−、−(CF24−、−(CH22
COO−、−OCO(CH22−、−CH=CHCOO
−、−OCOCH=CH−、−CH=CHC≡C−、又
は−C≡CCH=CH−である。
【0043】一般式(1)で表される化合物の化学的・
物理的安定性に特に注目する場合、X1、X2、X3及び
4は、単結合、−(CH22−、−COO−、−OC
O−、−CH2O−、−OCH2−、−(CH24−、−
(CH23O−、−O(CH23−、−CF2O−、−
OCF2−、−CH2CF2−、−CF2CH2−、−(C
22−、−(CF24−、−(CH22COO−、又
は−OCO(CH22−が好ましい。
【0044】一般式(1)で表される化合物の環A1
環A2、環A3、環A4及び環A5の内、最低限一つは2,
2−ジフルオロビシクロ〔1.1.1〕ペンタン−1,
3−ジイルであるが、その他の好ましい環としては、ビ
シクロ〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイル、トラ
ンス−シクロヘキサン−1,4−ジイル、シクロヘキサ
−1−エン−1,4−ジイル、及び1,4−フェニレン
が挙げられ、これらの環を構成する炭素原子は窒素原
子、酸素原子又は硫黄原子で置換されていてもよく、環
上の水素原子はハロゲン原子又はシアノ基で置換されて
いてもよい。
【0045】具体的には、2,2−ジクロロビシクロ
〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイル、1−シアノ
−トランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル、2,2
−ジフルオロ−トランス−シクロヘキサン−1,4−ジ
イル、2−フルオロシクロヘキサ−1−エン−1,4−
ジイル、及び2,3−ジフルオロベンゼン−1,4−ジ
イルが挙げられる。さらに、環上の水素原子がフッ素原
子、塩素原子又はシアノ基で置換されていてもよい以下
に表す環を挙げることができる。ビシクロ〔1.1.
1〕ペンタン−1,3−ジイル、トランス−シクロヘキ
サン−1,4−ジイル、シクロヘキサ−1−エン−1,
4−ジイル、1,4−フェニレン、1,3−ジオキサン
−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリ
ジン−2,5−ジイル、ピラジン−2,5−ジイル、ピ
リダジン−3,6−ジイル、テトラヒドロピラン−2,
5−ジイル、1,3−ジチアン−2,5−ジイル、1,
3−オキサチアン−2,5−ジイル、及びビシクロ
〔2.2.2〕オクタン−1,4−ジイル。
【0046】一般式(1)で表される化合物の化学的・
物理的安定性に特に注目する場合、環A1、環A2、環A
3、環A4及び環A5に好ましい環は、2,2−ジフルオ
ロビシクロ〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイルで
あるが、それ以外の環で、環A1、環A2、環A3、環A4
及び環A5に好ましい環として以下に示す環が挙げられ
る。2,2−ジクロロビシクロ〔1.1.1〕ペンタン
−1,3−ジイル、1−シアノ−トランス−シクロヘキ
サン−1,4−ジイル、2,2−ジフルオロ−トランス
−シクロヘキサン−1,4−ジイル、2−フルオロシク
ロヘキサ−1−エン−1,4−ジイル、及び2,3−ジ
フルオロベンゼン−1,4−ジイル。さらに、環上の水
素原子がフッ素原子、塩素原子又はシアノ基で置換され
ていてもよい以下に示す環が挙げられる。ビシクロ
〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイル、トランス−
シクロヘキサン−1,4−ジイル、シクロヘキサ−1−
エン−1,4−ジイル、1,4−フェニレン、1,3−
ジオキサン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジ
イル、ピリジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6
−ジイル、テトラヒドロピラン−2,5−ジイル、1、
3−ジチアン−2,5−ジイル、及び1,3−オキサチ
アン−2,5−ジイル。
【0047】一般式(1)で表される化合物の負の誘電
率異方性値の絶対値をより大きくしたい場合、環A1
環A2、環A3、環A4及び環A5に好ましい環は、2,2
−ジフルオロビシクロ〔1.1.1〕ペンタン−1,3
−ジイルであるが、それ以外の環で、環A1、環A2、環
3、環A4及び環A5に好ましい環として以下に示す環
が挙げられる。2,2−ジクロロビシクロ〔1.1.
1〕ペンタン−1,3−ジイル、1−シアノ−トランス
−シクロヘキサン−1,4−ジイル、2,2−ジフルオ
ロ−トランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル、2−
フルオロシクロヘキサ−1−エン−1,4−ジイル、及
び2,3−ジフルオロベンゼン−1,4−ジイル。さら
に、環上の水素原子がフッ素原子、塩素原子又はシアノ
基で置換されていてもよい以下に示す環を挙げることが
できる。トランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル、
シクロヘキサ−1−エン−1,4−ジイル、ピリダジン
−3,6−ジイル、及びテトラヒドロピラン−2,5−
ジイル。
【0048】請求項1又は請求項2に記載の本発明の化
合物は絶対値の大きな負の誘電率異方性値を有する。こ
のため、本発明の化合物を主として用いることにより、
誘電率異方性値が負の液晶組成物を調整することができ
る。この液晶組成物は、とりわけ特開平2−17662
5号公報に記載されているような垂直配向方式や、IP
S等をはじめとする、誘電率異方性値が負の液晶組成物
を使用する素子の作成に有用なものである。また、他の
液晶化合物や組成物に本発明の化合物を混合使用するこ
とで、誘電率異方性値の適切な設定を行うことができる
ため、他の液晶性化合物や組成物の適用範囲を広げるこ
とができる。請求項1又は請求項2に記載の本発明の化
合物は小さい弾性定数を有し、また、該定数の温度依存
性も小さい。したがって本発明の化合物を使用すること
で駆動電圧の低い新規液晶組成物を調整することができ
る。請求項1又は請求項2に記載の本発明の化合物は他
の液晶性化合物との良好な相溶性を有している。このた
め、本発明の化合物を液晶組成物に配合したとき、化合
物の析出などの問題が起こり難い。また本発明の化合物
を液晶組成物に多量に配合することができ、その結果本
発明の化合物の有する優れた特性を液晶組成物に強く反
映させることができる。
【0049】請求項1又は請求項2に記載の本発明の化
合物は、その構造を適切に設計することで所望の大きさ
の屈折率異方性値を得ることができる。即ち、特に高い
屈折率異方性値を必要とする場合は、芳香族環等の共鳴
構造を持つ部位を多く含む環を選択すればよい。低い屈
折率異方性値を必要とする場合はトランス−シクロヘキ
サン−1,4−ジイル環等の共鳴構造を持たない部位を
多く含む環を選択すればよい。より詳しく説明すれば、
一般式(1)で表される本発明の化合物は、R1、Y1
1、X2、X3、X4、環A1、環A2、環A3、環A4、環
5、l、m、n、o及びpを適切に選択することで所
望の大きさの屈折率異方性値を得ることができる。更に
詳しく説明すれば、環A1、環A2、環A3、環A4及び環
5 を適切に選択することで屈折率異方性値を調整する
ことができる。即ち、特に高い屈折率異方性値を必要と
する場合は、芳香族環等の共鳴構造を持つ部位を多く含
む環を選択すればよい。低い屈折率異方性値を必要とす
る場合はトランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル環
等の共鳴構造を持たない部位を多く含む環を選択すれば
よい。屈折率異方性値を自由に選択することで、液晶パ
ネルの設計の自由度が大きくなる。請求項1又は請求項
2に記載の本発明の化合物は何れも低い粘性を有し、液
晶組成物中に多量に使用しても、液晶組成物全体の粘度
を著しく上昇させることはない。また、粘度の温度依存
性、特に低温での温度依存性が極めて小さい。この優れ
た粘性を有する液晶性化合物を使用することで高速応答
性を有する液晶組成物を調整することができる。
【0050】請求項1又は請求項2に記載の本発明の化
合物は何れも化学的・物理的に安定で、これを使用した
液晶組成物の比抵抗値、電圧保持率は高い。紫外線、加
熱といった外的要因に対する安定性が高く実用液晶組成
物の構成要素として十分な化学的・物理的安定性を持
つ。請求項1又は請求項2に記載の本発明の化合物は環
の数を適切に選択することでその相転移温度を調整する
ことができる。即ち、特に高い透明点を必要とする場合
には4環以上の化合物を、中庸な透明点を必要とする場
合は3〜4環の化合物を、特に低い透明点を必要とする
ときは2〜3環の化合物を選択すればよい。更に詳しく
説明すれば、一般式(1)で表される本発明の化合物は
l、m、n、o及びpを適切に選択することでその相転
移温度を調整することができる。即ち、特に高い透明点
を必要とする場合にはl+m+n+o+p≧4である4
環以上の化合物を、中庸な透明点を必要とする場合は4
≧l+m+n+o+p≧3である3〜4環の化合物を、
特に低い透明点を必要とするときは3≧l+m+n+o
+p≧2である2〜3環の化合物を選択すればよい。こ
のように、請求項1又は請求項2に記載の本発明の化合
物は、電気光学表示材料として好適な諸物性を有する。
本発明の化合物を使用することで良好な特性を持つ新規
液晶組成物を調整することができる。また、用途に応じ
てその構造を適切に設計することにより、目的の特性を
持つ液晶性化合物、それを用いた液晶組成物や表示素子
を得ることもできる。
【0051】例えば、本発明の化合物は大きな負の誘電
率異方性値を表すことを特徴とするが、誘電率異方性値
が負の液晶組成物のみに使用することができるにとどま
らず、正の誘電率異方性値を持つ組成物に添加してその
誘電率異方性値や、その他の特性を調整することもでき
る。より詳しく説明すれば、本発明の化合物やこれを用
いた液晶組成物は誘電率異方性値が負である化合物や組
成物を用いる各種表示方式(例えば、特開平2−176
625号公報に記載されているような垂直配向方式、I
PS、ECB(HAN又はDAP等)、DS、GH又は
PC等)、とりわけ特開平2−176625号公報に記
載されているような垂直配向方式や、IPSに使用でき
る。しかし、それらの方式に使用できるのみならず、誘
電率異方性値が正である化合物や組成物を用いる各種表
示方式(例えば、TN、STN、又はTNをベースにし
たAM(TFT又はMIM)等)用の液晶組成物の諸特
性(例えば、誘電率異方性値、弾性定数、屈折率異方性
値、粘度、又は化学的・物理的安定性)の改善や調整に
も使用することができる。
【0052】以下、本発明の液晶組成物に関して説明す
る。本発明に係る液晶組成物は、請求項1〜2の何れか
に記載の化合物の少なくとも1種類を0.1〜99.9
重量%の割合で含有することが、優良な特性を発現せし
めるために好ましい。更に詳しくは、本発明で提供され
る液晶組成物は、請求項1〜2の何れかに記載の化合物
を少なくとも1種類含有する第一成分に加え、液晶組成
物の目的に応じて一般式(2)〜(12)で表される化
合物群から選択される化合物を適当な割合で混合するこ
とにより完成する。本発明の液晶組成物に用いられる一
般式(2)〜(4)で表される化合物として、好ましく
は以下の化合物を挙げることができる。(R2及びY2
前記と同一の意味を表す。)
【0053】
【化11】
【0054】
【化12】
【0055】
【化13】
【0056】一般式(2)〜(4)で表される化合物は
誘電率異方性値が正の化合物であり、熱的安定性や化学
的安定性が非常に優れており、電圧保持率の高い、ある
いは比抵抗値の大きいといった高信頼性が要求されるT
FT用の液晶組成物を調製する場合に、特に好ましい化
合物である。TFT用の液晶組成物を調整する場合、一
般式(2)〜(4)で表される化合物の使用量は、液晶
組成物の全重量に対して0.1〜99.9重量%の範囲
で使用できるが、好ましくは10〜97重量%、より好
ましくは40〜95重量%である。また、一般式(7)
〜(9)で表される化合物を、粘度調整の目的で更に含
有してもよい。STN又はTN用の液晶組成物を調製す
る場合も一般式(2)〜(4)で表される化合物を使用
することができる。その場合50重量%以下の使用量が
好ましい。
【0057】本発明の液晶組成物に用いられる一般式
(5)〜(6)で表される化合物として、好ましくは以
下の化合物を挙げることができる。(R3、Y3及びR4
は前記と同一の意味を表す。)
【0058】
【化14】
【0059】
【化15】
【0060】一般式(5)〜(6)で表される化合物は
誘電率異方性値が正でその値が大きく、特に液晶組成物
のしきい値電圧を小さくする目的で使用される。また、
屈折率異方性値の調整、透明点を高くする等のネマチッ
クレンジを広げる目的にも使用される。さらに、STN
又はTN用の液晶組成物のV−T曲線の急峻性を改良す
る目的にも使用される。一般式(5)〜(6)で表され
る化合物は、特にSTN及びTN用の液晶組成物を調製
する場合に好ましい化合物である。一般式(5)〜
(6)で表される化合物の使用量を増加させると、液晶
組成物のしきい値電圧が小さくなり、粘度が上昇する。
したがって、液晶組成物の粘度が要求特性を満足する限
り、多量に使用した方が低電圧駆動できるので有利であ
る。一般式(5)〜(6)で表される化合物の使用量
は、STN又はTN用の液晶組成物を調整する場合には
0.1〜99.9重量%の範囲で使用できるが、好まし
くは10〜97重量%、より好ましくは40〜95重量
%である。
【0061】本発明の液晶組成物に用いられる一般式
(7)〜(9)で表される化合物として好ましくは以下
の化合物を挙げることができる。(R5及びR6は前記と
同一の意味を表す。)
【0062】
【化16】
【0063】一般式(7)〜(9)で表される化合物
は、誘電率異方性の絶対値が小さく、中性に近い化合物
である。一般式(7)で表される化合物は主として粘度
調整又は屈折率異方性値の調整の目的で使用される。ま
た、一般式(8)及び(9)で表される化合物は透明点
を高くする等のネマチックレンジを広げる目的又は屈折
率異方性値の調整の目的で使用される。一般式(7)〜
(9)で表される化合物の使用量を増加させると液晶組
成物のしきい値電圧が大きくなり、粘度が小さくなる。
従って、液晶組成物のしきい値電圧の要求値を満足して
いる限り、多量に使用することが望ましい。一般式
(7)〜(9)で表される化合物の使用量は、TFT用
の液晶組成物を調製する場合には、好ましくは40重量
%以下、より好ましくは35重量%以下である。また、
STN又はTN用の液晶組成物を調整する場合には、好
ましくは70重量%以下、より好ましくは60重量%以
下である。
【0064】本発明の液晶組成物で用いられる一般式
(10)〜(12)で表される化合物として好ましくは
以下の化合物を挙げることができる。(R7及びR8は前
記と同一の意味を表す。)
【0065】
【化17】
【0066】一般式(10)〜(12)で表される化合
物は、本発明の請求項1又は請求項2に記載の化合物と
同様、誘電率異方性の値が負の化合物であり、N型の液
晶組成物のベースやP型の液晶組成物の誘電率異方性の
制御に用いられる。その他の用途として、一般式(1
0)で表される2環化合物は、主としてしきい値電圧の
調整、粘度調整又は屈折率異方性値の調整の目的で使用
される。一般式(11)で表される化合物は透明点を高
くする等のネマチックレンジを広げる目的又は屈折率異
方性値の調整の目的で使用される。一般式(12)で表
される化合物はネマチックレンジを広げる目的の他、し
きい値電圧を小さくする目的及び屈折率異方性値を大き
くする目的で使用される。一般式(10)〜(12)で
表される化合物は主としてN型の液晶組成物に使用さ
れ、その使用量を増加させると液晶組成物のしきい値電
圧が小さくなるが、粘度が大きくなる。従って、液晶組
成物のしきい値電圧の要求値を満足している限り、少量
使用することが望ましい。しかしながら負の誘電率異方
性の絶対値が5以下であるので、40重量%より少なく
なると低電圧駆動が出来なくなる場合がある。一般式
(10)〜(12)で表される化合物の使用量は、N型
のTFT用の液晶組成物を調製する場合には40重量%
以上が好ましく、より好ましくは50〜95重量%であ
る。また、弾性定数をコントロールし、液晶組成物の電
圧−透過率曲線(V−Tカーブ)を制御する目的で、一
般式(10)〜(12)で表される化合物をP型の組成
物に混合する場合もある。この場合の一般式(10)〜
(12)で表される化合物使用量は30重量%以下が好
ましい。
【0067】また、本発明の液晶組成物には、OCB
(Optically Compensated Bi
refringence)用液晶組成物等の特別な場合
を除き、通常、液晶組成物のらせん構造を誘起して必要
なねじれ角を調整し、逆ねじれ(reverse tw
ist)を防ぐ目的で、光学活性化合物を添加する。本
発明は、このような目的で使用される公知の光学活性化
合物が何れも使用できるが、好ましい化合物として以下
の光学活性化合物を挙げることができる。
【0068】
【化18】
【0069】本発明の液晶組成物では、通常、これらの
光学活性化合物を添加して、ねじれのピッチを調整す
る。ねじれのピッチは、TFT用及びTN用の液晶組成
物であれば40〜200μmの範囲に調整するのが好ま
しい。STN用の液晶組成物であれば6〜20μmの範
囲に調整するのが好ましい。また、双安定TN(Bis
table TN)用の場合は、1.5〜4μmの範囲
に調整するのが好ましい。また、ピッチの温度依存性を
調整する目的で、2種以上の光学活性化合物を添加して
もよい。
【0070】本発明の液晶組成物は、メロシアニン系、
スチリル系、アゾ系、アゾメチン系、アゾキシ系、キノ
フタロン系、アントラキノン系、及びテトラジン系等の
二色性色素を添加してGH用の液晶組成物としても使用
できる。あるいは、ネマチック液晶をマイクロカプセル
化して作製したNCAPや、液晶中に三次元網目状高分
子を作製したポリマーネットワーク液晶表示素子(PN
LCD)に代表されるポリマー分散型液晶表示素子(P
DLCD)用の液晶組成物としても使用できる。その
他、DS用の液晶組成物としても使用できる。本発明の
液晶組成物は、慣用な方法で調製される。一般には、種
々の成分を高い温度で互いに溶解させる方法がとられて
いる。
【0071】請求項1又は請求項2に記載の本発明の化
合物は公知の有機合成化学的手法により容易に製造でき
る。その製造方法の一例を反応式1に示す。
【0072】
【化19】
【0073】式で表される化合物は市販の1、3−ジ
クロロアセトンとウィティッヒ試薬とから公知の方法に
より容易に誘導される。で表される化合物は市販され
ている。式の化合物は水酸化ナトリウムのような塩基
とMe3PhNClの存在下、CHBr3と反応させて式
で表される化合物へと誘導される。得られた式の化
合物は、メチルリチウムを作用させて式で表される化
合物へと誘導され、次いで沃化ブチルと反応させ式
表される化合物へと誘導される。次に得られた式で表
される化合物と式で表される化合物とをPd/C(パ
ラジウムカーボン)、炭酸カリウムのような塩基の存在
下、カップリング反応させることにより、式で表され
る化合物へと誘導され、次いで沃素酸の存在下、沃素と
反応させることにより式で表される化合物へと誘導さ
れる。
【0074】式で表される化合物は炭酸カリウムのよ
うな塩基の存在下、沃化エチルと反応させて式で表さ
れる化合物へと誘導され、次いでsec-ブチルリチウムで
リチオ化させて式10で表される化合物へと誘導され
る。式10で表される化合物は、塩化亜鉛(ZnC
2)と反応させた後、Pd(PPh34の存在下、式
で表される化合物とカップリング反応させることによ
り、式11で表される目的の化合物へと誘導される。
【0075】
【実施例】以下、実施例により本発明の化合物の製造方
法及び使用例について更に詳細に説明する。なお、本発
明は実施例により何等制限を受けるものではない。実施
例の説明において、Nは規定濃度(グラム当量/l)、
Mはモル濃度(mol/l)を表し、液晶性化合物のΔ
ε(誘電率異方性値)は、下記の母液晶A85wt%と
当該化合物15wt%とからなる組成物からの外挿値
(25℃において測定)を表し、Δn(屈折率異方性
値)は、下記の母液晶B85wt%と当該化合物15w
t%とからなる組成物の実測値(25℃において測定)
を表す。母液晶Aの組成
【0076】
【化20】
【0077】上記の一般式で表され、両末端のアルキル
基(R9、R10)が異なる5種類のエステル化合物を、
下記の割合で混合し母液晶Aとした。
【0078】母液晶Bの組成
【0079】
【化21】
【0080】上記の一般式で表され、末端のアルキル基
(R11、R12)が異なる4種類の化合物を、下記の割合
で混合し母液晶Bとした。
【0081】実施例1 1−ブチル−2,2−ジフルオロ−3−(4−(2,3
−ジフルオロ−4−エトキシフェニル)フェニル)ビシ
クロ〔1.1.1〕ペンタン(11)の合成 第1段 1,1−ジフルオロ−2,2−ジブロモ−3,3−ジク
ロロメチルシクロプロパン()の合成 1,1−ジフルオロ−2,2−ジクロロメチルエチレン
)(161.0g、1.0mol)、トリブロモメ
タン(379.5g、1.5mol)、水酸化ナトリウ
ム(60.0g、1.5mol)、フェニルトリメチル
アンモニウムクロライド(17.1g、0.1mol)
及び塩化メチレン(1200ml)を混合し、室温で1
2時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(1000m
l)を加え、次いでトルエン(1000ml)で抽出し
た。得られた有機層を水(1000ml)で1回洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ヘキサン)で精製して、1,1−ジフルオ
ロ−2,2−ジブロモ−3,3−ジクロロメチルシクロ
プロパン()(136.5g、0.41mol;収率
41%)を得た。 MS/333(M+)。
【0082】第2段 2,2−ジフルオロ〔1.1.1〕プロペラン()の
合成 第1段で得られた1,1−ジフルオロ−2,2−ジブロ
モ−3,3−ジクロロメチルシクロプロパン()(1
36.5g、0.41mol)をジエチルエーテル(8
00ml)に溶解した溶液に、−78℃で1.5Mのメ
チルリチウムのヘキサン溶液(570ml)を30分で
滴下し、そのまま1時間撹拌した後、徐々に室温に戻し
た。反応液を水(500ml)で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残渣
を減圧蒸留により精製して2,2−ジフルオロ〔1.
1.1〕プロペラン()(24.5g、0.24mo
l;収率58%)を得た。 MS/102(M+)。
【0083】第3段 1−ブチル−2,2−ジフルオロ−3−ヨードビシクロ
〔1.1.1〕ペンタン()の合成 第2段で得られた2,2−ジフルオロ〔1.1.1〕プ
ロペラン()(24.5g、0.24mol)と沃化
ブチル(44.2g、0.24mol)のジエチルエー
テル(800ml)溶液の混合物に、−40℃で1.5
Mのメチルリチウムのヘキサン溶液(160ml)を3
0分で滴下し、室温で24時間撹拌した。その後、−1
0℃でメタノール(160ml)を加えた後室温に戻
し、水(400ml)を加え、次いでヘキサン(400
ml)で抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して、粗製の1−
ブチル−2,2−ジフルオロ−3−ヨードビシクロ
〔1.1.1〕ペンタン()(51.5g、0.18
mol;収率75%)を得た。 MS/286(M+)。
【0084】第4段 1−ブチル−2,2−ジフルオロ−3−フェニルビシク
ロ〔1.1.1〕ペンタン()の合成 第3段で得られた1−ブチル−2,2−ジフルオロ−3
−ヨードビシクロ〔1.1.1〕ペンタン()(5
1.5g、0.18mol)、フェニル硼酸()(3
2.9g、0.27mol)、炭酸カリウム(49.7
g、0.36mol)、パラジウムカーボン(4.5
g)、トルエン(400ml)及びエタノール(400
ml)を混合し、12時間加熱還流させた。室温に戻し
た後、反応液を濾過して固形物を除去し、減圧下で溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ヘキサン)で精製して、1−ブチル−2,
2−ジフルオロ−3−フェニルビシクロ〔1.1.1〕
ペンタン()(30.6g、0.13mol;収率7
2%)を得た。 MS/236(M+)。
【0085】第5段 1−ブチル−2,2−ジフルオロ−3−(4−ヨードフ
ェニル)ビシクロ〔1.1.1〕ペンタン()の合成 第4段で得られた1−ブチル−2,2−ジフルオロ−3
−フェニルビシクロ〔1.1.1〕ペンタン()(3
0.6g、0.13mol)、沃素(16.5g、0.
065mol)、沃素酸(12.7g、0.072mo
l)、四塩化炭素(50ml)、酢酸(500ml)及
び硫酸(0.5ml)を混合し、7時間加熱還流させ
た。室温に戻した後、減圧下で反応液を約半分に濃縮
し、水(500ml)を加え、次いでヘキサン(500
ml)で抽出した。得られた有機層を水(500ml)
で1回洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下で溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)で精製して、1−
ブチル−2,2−ジフルオロ−3−(4−ヨードフェニ
ル)ビシクロ〔1.1.1〕ペンタン()(14.5
g、0.040mol;収率31%)を得た。 MS/362(M+)。
【0086】第6段 1−エトキシ−2,3−ジフルオロベンゼン()の合
成 2,3−ジフルオロフェノール()(130.0g、
1.0mol)、臭化エチル(187.2g、1.2m
ol)、炭酸カリウム(165.6g、1.2mo
l)、沃化カリウム(1.3g、8mmol)及びジメ
チルホルムアミド(1700ml)を混合し、90℃で
7時間加熱撹拌した。反応終了後、反応液に水(130
0ml)を加え、次いでトルエン(2600ml)で抽
出した。得られた有機層を水で1回洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
ヘキサン)で精製して、1−エトキシ−2,3−ジフル
オロベンゼン()(113.8g、0.72mol;
収率72%)を得た。 MS/158(M+)。
【0087】第7段 1−ブチル−2,2−ジフルオロ−3−(4−(2,3
−ジフルオロ−4−エトキシフェニル)フェニル)ビシ
クロ〔1.1.1〕ペンタン(11)の合成 第6段で得られた1−エトキシ−2,3−ジフルオロベ
ンゼン()(7.9g、0.050mol)のテトラ
ヒドロフラン(100ml)溶液に、−78℃で1.5
6Mのsec-ブチルリチウムのヘキサン溶液(38.5m
l)を30分で滴下し、そのまま30分撹拌して、1−
エトキシ−2,3−ジフルオロ−4−リチオベンゼン
10)の溶液を得た。この溶液に、同温度で0.5M
の塩化亜鉛(ZnCl2)のテトラヒドロフラン溶液
(130ml、0.065mol)を30分で滴下し、
同温度で30分撹拌した。この溶液に、同温度で第5段
で得られた1−ブチル−2,2−ジフルオロ−3−(4
−ヨードフェニル)ビシクロ〔1.1.1〕ペンタン
)(14.5g、0.040mol)及びテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.3
g、0.002mol)を加えた後、加熱昇温し、次い
で1時間還流させた。反応終了後、反応液に水(500
ml)を加え、次いでトルエン(1200ml)で抽出
した。得られた有機層を水(800ml)で1回洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒/ヘキサン:酢酸エチル=10:1)、さら
に再結晶(ヘキサン:トルエン=1:1)で精製して、
1−ブチル−2,2−ジフルオロ−3−(4−(2,3
−ジフルオロ−4−エトキシフェニル)フェニル)ビシ
クロ〔1.1.1〕ペンタン(11)(8.5g、0.
022mol;54%)を得た。 MS/392(M+)、Δε=−4.4、Δn=0.1
47。
【0088】実施例1の方法に準じて、以下の化合物の
合成ができる。
【0089】
【化22】
【0090】
【化23】
【0091】
【化24】
【0092】
【化25】
【0093】
【化26】
【0094】
【化27】
【0095】
【化28】
【0096】
【発明の効果】本発明により、低粘性で、かつ絶対値の
大きな負の誘電率異方性値を持ち、制御された光学異方
性値、高い比抵抗値及び高い電圧保持率を有し、熱や紫
外線照射に対しても安定である液晶性化合物、これを含
有する液晶組成物及び該液晶組成物を用いて作成した液
晶表示素子を提供することが可能になった。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨格構造中に2,2−ジフルオロビシク
    ロ〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイルなる構造を
    有する液晶性化合物。
  2. 【請求項2】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1及びY1は各々独立して炭素数1〜20のア
    ルキル基、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、シアン
    酸基、イソシアノ基又はイソチオシアン酸基を表し、前
    記のアルキル基中の相隣接しない1個以上のメチレン基
    は酸素原子、硫黄原子、窒素原子、−C≡C−、ジアル
    キルシリレン基、モノアルキルシリレン基、シリレン基
    又はビニレン基で置換されていてもよく、又これらのア
    ルキル基中の1個以上の水素原子はフッ素原子又は塩素
    原子で置換されていてもよく、又これらのアルキル基は
    光学活性であってもよく、X1、X2、X3及びX4は各々
    独立して単結合、−(CH22−、−CH=CH−、−
    C≡C−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−
    OCH2−、−(CH24−、−(CH23O−、−O
    (CH23−、−CH=CHCH2CH2−、−CH2
    H=CHCH2−、−CH2CH2CH=CH−、−CH
    =CHCH=CH−、−CF2O−、−OCF2−、−C
    H=CHCH2O−、−OCH2CH=CH−、−CF=
    CF−、−CH2CF2−、−CF2CH2−、−(C
    22−、−(CF24−、−(CH22COO−、−
    OCO(CH22−、−CH=CHCOO−、−OCO
    CH=CH−、−CH=CHC≡C−又は−C≡CCH
    =CH−を表し、環A1、環A2、環A3、環A4及び環A
    5は各々独立してビシクロ〔1.1.1〕ペンタン−
    1,3−ジイル、トランス−シクロヘキサン−1,4−
    ジイル、シクロヘキサ−1−エン−1,4−ジイル、
    1,4−フェニレン、又は2,2−ジフルオロビシクロ
    〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイルを表し、これ
    らの環を構成する炭素原子は窒素原子、酸素原子、又は
    硫黄原子で置換されていてもよく、また、これらの環上
    の水素原子はハロゲン原子、又はシアノ基で置換されて
    いてもよいが、これらの環A1、環A2、環A3、環A4
    び環A5の内少なくとも1個は2,2−ジフルオロビシ
    クロ〔1.1.1〕ペンタン−1,3−ジイルであり、
    l、m、n、o及びpは各々独立して0又は1を表す
    が、 l+m+n+o+p≧1であり、また、この化合物を構
    成する各原子はその同位体で置換されていてもよい。)
    で表される請求項1に記載の液晶性化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2の何れか1項に記載の液晶
    性化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とす
    る、少なくとも2成分からなる液晶組成物。
  4. 【請求項4】 第一成分として、請求項1〜2の何れか
    1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
    分として、一般式(2)、(3)及び(4)からなる化
    合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有す
    ることを特徴とする液晶組成物。 【化2】 (式中、R2は炭素数1〜10のアルキル基を表し、こ
    のアルキル基中の相隣接しない1個以上のメチレン基は
    酸素原子又は−CH=CH−で置換されていてもよく、
    また、このアルキル基中の1個以上の水素原子はフッ素
    原子で置換されていてもよく、Y2はフッ素原子、塩素
    原子、−OCF3、−OCF2H、−CF3、−CF2H、
    −CFH2、−OCF2CF2H又は−OCF2CFHCF
    3を表し、L1及びL2は各々独立して水素原子又はフッ
    素原子を表し、Z1及びZ2は各々独立して−(CH22
    −、−(CH24−、−COO−、−CF2O−、−O
    CF2−、−CH=CH−又は単結合を表し、環Bはト
    ランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル、1,3−ジ
    オキサン−2,5−ジイル、又は水素原子がフッ素原子
    で置換されていてもよい1,4−フェニレンを表し、環
    Cはトランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル、又は
    水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい1,4−
    フェニレンを表し、また、これらの化合物を構成する各
    原子はその同位体で置換されていてもよい。)
  5. 【請求項5】 第一成分として、請求項1〜2の何れか
    1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
    分として、一般式(5)及び(6)からなる化合物群か
    ら選択される化合物を少なくとも1種類含有することを
    特徴とする液晶組成物。 【化3】 (式中、R3及びR4は各々独立して炭素数1〜10のア
    ルキル基を表し、このアルキル基中の相隣接しない1個
    以上のメチレン基は酸素原子又は−CH=CH−で置換
    されていてもよく、また、このアルキル基中の1個以上
    の水素原子はフッ素原子で置換されていてもよく、Y3
    はシアノ基又は−C≡C−CNを表し、環Eはトランス
    −シクロヘキサン−1,4−ジイル、1,4−フェニレ
    ン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル又はピリミジ
    ン−2,5−ジイルを表し、環Gはトランス−シクロヘ
    キサン−1,4−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイ
    ル、又は水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい
    1,4−フェニレンを表し、環Hはトランス−シクロヘ
    キサン−1,4−ジイル又は1,4−フェニレンを表
    し、Z3は−(CH22−、−COO−又は単結合を表
    し、L3、L4及びL5は各々独立して水素原子又はフッ
    素原子を表し、b、c及びdは各々独立して0又は1を
    表し、また、これらの化合物を構成する原子はその同位
    体で置換されていてもよい。)
  6. 【請求項6】 第一成分として、請求項1〜2の何れか
    1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
    分として、前記一般式(2)、(3)及び(4)からな
    る化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含
    有し、第三成分として、一般式(7)、(8)及び
    (9)からなる化合物群から選択される化合物を少なく
    とも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。 【化4】 (式中、R5及びR6は各々独立して炭素数1〜10のア
    ルキル基を表し、このアルキル基中の相隣接しない1個
    以上のメチレン基は酸素原子又は−CH=CH−で置換
    されていてもよく、また、このアルキル基中の1個以上
    の水素原子はフッ素原子で置換されていてもよく、環
    I、環J及び環Kは各々独立して、トランス−シクロヘ
    キサン−1,4−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイ
    ル、又は水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい
    1,4−フェニレンを表し、Z4及びZ5は各々独立し
    て、−C≡C−、−COO−、−(CH22−、−CH
    =CH−又は単結合を表し、また、これらの化合物を構
    成する原子はその同位体で置換されていてもよい。)
  7. 【請求項7】 第一成分として、請求項1〜2の何れか
    1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
    分として、一般式(10)、(11)及び(12)から
    なる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類
    含有することを特徴とする液晶組成物。 【化5】 (式中、R7及びR8は各々独立して炭素数1〜10のア
    ルキル基を表し、このアルキル基中の相隣接しない1個
    以上のメチレン基は酸素原子又は−CH=CH−で置換
    されていてもよく、また、このアルキル基中の1個以上
    の水素原子はフッ素原子で置換されていてもよく、環P
    及び環Qは各々独立して、トランス−シクロヘキサン−
    1,4−ジイル又は1,4−フェニレンを表し、L6
    びL7は各々独立して水素原子又はフッ素原子を表すが
    同時に水素原子を表すことはなく、Z6及びZ7は各々独
    立して、−(CH22−、−COO−又は単結合を表
    し、また、これらの化合物を構成する原子はその同位体
    で置換されていてもよい。)
  8. 【請求項8】 第一成分として、請求項1〜2の何れか
    1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
    分として、前記一般式(7)、(8)及び(9)からな
    る化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含
    有し、第三成分として、前記一般式(10)、(11)
    及び(12)からなる化合物群から選択される化合物を
    少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成
    物。
  9. 【請求項9】 第一成分として、請求項1〜2の何れか
    1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
    分として、前記一般式(5)及び(6)からなる化合物
    群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第
    三成分として、前記一般式(7)、(8)及び(9)か
    らなる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種
    類含有することを特徴とする液晶組成物。
  10. 【請求項10】 第一成分として、請求項1〜2の何れ
    か1項に記載の化合物を少なくとも1種類含有し、第二
    成分として、前記一般式(2)、(3)及び(4)から
    なる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類
    含有し、第三成分として、前記一般式(5)及び(6)
    からなる化合物群から選択される化合物を少なくとも1
    種類含有し、第四成分として、前記一般式(7)、
    (8)及び(9)からなる化合物群から選択される化合
    物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組
    成物。
  11. 【請求項11】 請求項3〜10の何れか1項に記載の
    液晶組成物に加えて、さらに1種類以上の光学活性化合
    物を含有することを特徴とする液晶組成物。
  12. 【請求項12】 請求項3〜11の何れか1項に記載の
    液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子。
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WO2013085234A1 (ko) * 2011-12-05 2013-06-13 주식회사 동진쎄미켐 액정혼합물의 고속응답 발현을 위한 비대칭성 굽은 핵 분자 화합물
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