JPH10168009A - ビナフタレン誘導体 - Google Patents

ビナフタレン誘導体

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Publication number
JPH10168009A
JPH10168009A JP8330690A JP33069096A JPH10168009A JP H10168009 A JPH10168009 A JP H10168009A JP 8330690 A JP8330690 A JP 8330690A JP 33069096 A JP33069096 A JP 33069096A JP H10168009 A JPH10168009 A JP H10168009A
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JP
Japan
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compound
methyl group
binaphthalene
solution
helicobacter pylori
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Application number
JP8330690A
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English (en)
Inventor
Mina Kanda
三奈 神田
Megumi Furui
恵 古井
Yuji Abe
祐司 阿部
Mayumi Shimada
真弓 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘリコバクター・ピロリに対して抗菌活性を
有する新しい薬剤ならびに新しいセリンプロテアーゼ阻
害剤の提供。 【解決手段】 下記一般式(I) 【化1】 1 、R2 、R3 、R4 :HまたはC1 〜C3 アルキル
基で表されるビナフタレン誘導体、その塩、それらの水
和物またはそれらの溶媒和物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なビナフタレン
誘導体に関し、より詳細には、抗ヘリコバクターピロリ
剤、セリンプロテアーゼ阻害剤等として有用なビナフタ
レン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ヘリ
コバクター・ピロリは、近年、人の胃粘膜より分離され
たグリム陰性の微好気性細菌であり、消化管における潰
瘍の形成および再発との関連性、胃癌との関連性等が示
唆されている病源細菌である。これまで、消化性潰瘍の
治療には、H2 ブロッカーやプロトンポンプインヒビタ
ーなどの作用を有する薬剤が用いられてきたが、上述の
ヘリコバクターピロリが発症に関連していると示唆され
ており、アモキシシリン、クラリスロマイシンなどの抗
菌薬が併用されている。
【0003】しかしながら、除菌効果が完全でない、あ
るいは耐性菌が出現しやすいといった問題点があり、ヘ
リコバクター・ピロリに対して抗菌活性を有する新しい
薬剤の開発が望まれている。また、カテプシンを代表と
するセリンプロテアーゼは、生体内で各種の疾患に関っ
ており、その阻害剤は、抗アレルギーなどを用途とする
薬剤として応用が可能である。従来より知られているセ
リンプロテアーゼ阻害剤は、天然物としては、血漿中の
α1−アンチキモトリプシンや微生物由来のキモスタチ
ン、非天然物としては、ジイソプロピルフルオロホスフ
ェートやα−トルエンスルホニルフルオライドなどがあ
る。しかし、いずれも阻害活性および特異性において満
足のいくものではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物が
抗生物質などの生理活性物質を生産することに着目し、
微生物代謝産物中にヘリコバクター・ピロリに対して抗
菌活性を示す物質を探索した結果、キートミウム属微生
物の培養物中より、新規な構造を有する1,1′,8,
8′−テトラヒドロキシ−2,2′−ビナフタレンを見
出した。また、抗菌力をさらに強めることを目的とし、
上記化合物をリードとして誘導体化を行った結果、より
抗菌力の強い新規なビナフタレン誘導体を得ることがで
きた。さらにビナフタレン誘導体の生理活性を詳細に調
べたところ、カテプシン、キモトリプシンなどのセリン
プロテアーゼの酵素活性を阻害することがわかった。本
発明は、これらの知見に基いて完成されたものである。
即ち、本発明によれば、下記一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれ独立して水素原子またはC1 〜C3 のアルキル基
を示す。)で表されるビナフタレン誘導体、その塩、そ
れらの水和物またはそれらの溶媒和物が提供される。こ
の発明の好ましい態様によれば、式(I)中、R1 、R
2 、R3 およびR4がそれぞれ独立して水素原子または
メチル基である上記化合物;R1 、R2 、R 3 およびR
4 が水素原子である上記化合物;R1 およびR3 が水素
原子であり、R2 およびR4 がメチル基である上記化合
物;R1 およびR4 が水素原子でありR2 およびR3
メチル基である上記化合物;R1 、R3 およびR4 がメ
チル基であり、R2 が水素原子である上記化合物;並び
にR1 、R2 、R3 およびR4がメチル基である上記化
合物が提供される。
【0007】また、本発明の別の態様によれば、上記化
合物よりなる医薬が提供される。この発明の好ましい態
様によれば、ヘリコバクターピロリ剤である上記医薬、
およびセリンプロテアーゼ阻害剤である上記医薬が提供
される。さらに、本発明の別の態様により、キートミウ
ム属に属し、1,1′,8,8′−テトラヒドロキシ−
2,2′−ビナフタレンを生産する能力を有する微生物
を培地で培養し、培養物から該化合物を採取することを
特徴とする1,1′,8,8′−テトラヒドロキシ−
2,2′−ビナフタレンの製造方法が提供される。この
発明の好ましい態様によれば、微生物がキートミウム・
ブラジリエンシスP578である上記製造方法が提供さ
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明により提供される上記一般
式(I)で表される化合物において、R1 、R2 、R3
およびR4 の定義中のC1 〜C3 のアルキル基として
は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル基が
挙げられ、これらの中でメチル基が好ましい。上記一般
式(I)で表される化合物のうち、好ましい化合物とし
て、R1 、R 2 、R3 およびR4 がそれぞれ独立して水
素原子またはメチル基である化合物が挙げられ、特に好
ましい化合物として(1)R1 、R2 、R3 およびR4
が水素原子である化合物、(2)R1 およびR3 が水素
原子であり、R2 およびR4 がメチル基である化合物、
(3)R1 およびR4 が水素原子であり、R2 およびR
3 がメチル基である化合物、(4)R1 、R3 およびR
4 がメチル基であり、R 2 が水素原子である化合物、
(5)R1 、R2 、R3 およびR4 がメチル基である化
合物等が挙げられる。
【0009】上記一般式(I)で表される本発明化合物
が形成しうる塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸
塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無
機酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイ
ン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、グリ
コール酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸
塩等の有機酸塩等をあげることができる。また、上記一
般式(I)で表されるビナフタレン誘導体およびその塩
は任意の水和物または溶媒和物を形成することもでき
る。
【0010】本発明の化合物は、それ自体既知の通常用
いられる方法によって化学合成することもできるが、通
常、上記式(I)中、R1 、R2 、R3 およびR4 が水
素原子である化合物、すなわち1,1′,8,8′−テ
トラヒドロキシ−2,2′−ビナフタレン(以下これを
「化合物I−1」と称することがある)を微生物により
生成せしめ、その誘導体化を行うことにより製造するこ
とができる。
【0011】化合物I−1の製造に用いうる微生物とし
ては、キートミウム(Chaetomium)属に属
し、化合物I−1を生成し得る能力を有するものであれ
ば、いかなるものであっても良いが、例えばキートミウ
ム・ブラシリエンシス(Chaetomium bra
siliense)P578等が挙げられる。キートミ
ウム・ブラシリエンシスP578は本発明者らにより土
壌から新たに分離された微生物であり、工業技術院生命
工学技術研究所にFERM P−15966として寄託
されている。キートミウム・ブラシリエンシスP578
の菌学的性状は以下の通りである。
【0012】1.形態学的特徴 コロニーはLCA培地上、27℃、1週間培養で直径
4.5cmに至る。コロニーは薄く広がり、はじめ無
色、のちに子実体の形成に伴ない暗い黄茶色を呈する。
栄養菌糸は幅3.1〜3.8μm、分枝し、隔壁を有
し、無色である。子実体(子のう殻)は培地表面上に多
数形成される。子のう殻をおおう頂毛は基部で波状、先
端部でラセン状に4〜7回まで巻き、隔壁を有し、粗
面、幅3〜4μm、オリーブ色、先端は丸くなる。子の
う殻側毛は真生または多り;波状、隔壁を有す、わずか
に粗面、幅3μm、オリーブ色、先端は丸くなる。子の
うは円筒形、8胞子性、長さ28.0〜40.6μm、
幅6.3〜7.5μm。子のう胞子は子のう内に一列に
配列する、幅広い卵形、6.6〜7.8×5.3〜6.
9μm、1細胞、平滑、淡いオリーブ褐色を呈する。一
方の極はやや細まってとがり発芽孔を形成する。アナモ
ルフステージは観察されない。
【0013】2.各種培地上における性状 (イ)ジャガイモ・ブドウ糖寒天培地(PDA)上、2
7℃、2週間培養 コロニーはビロード状、灰味がかった黄茶色を呈する。
裏面は茶灰色(砂色)を呈する。栄養菌糸は幅3.1〜
3.8μm、隔壁を有し、分枝し、無色〜淡褐色であ
る。培地表面上に多数の子実体を形成する。アナモルフ
の形成は観察されない。 (ロ)麦芽寒天培地(MA)上、27℃、2週間培養 コロニーはビロード状、暗い黄茶色を呈する。裏面は茶
灰色(砂色)を呈する。栄養菌糸は幅2.8〜3.8μ
m、隔壁を有し、分枝し、無色〜淡褐色である。培地表
面上に多数の子実体を形成する。アナモルフの形成は観
察されない。
【0014】3.生理的性状 (イ)最適成育範囲 最適pH:4〜7(LCA液体培地中、10日間培養) 最適温度:37℃(PDA寒天培地上、10日間培養) (ロ)成育の範囲 pH:4〜9(LCA液体培地中、10日間培養) 温度:20〜40℃(DA寒天培地上、10日間培養)
【0015】4.分類学的考察 本菌株(P578)は1)培地表面上に表在性の子嚢殻
を形成する、2)子嚢殻はラセン状に巻いた頂毛でおお
われる、3)子嚢は消失性で、子嚢胞子は子嚢殻腔内で
遊離し、粘塊となって放散する、4)子のう胞子は1細
胞性で、有色、発芽孔を生じる特徴を有することから、
E.MiillerとJ.A.vonArx,Pyre
nomycetes:Meliolales,Coro
nophorales,Sphaeriales in
The Fungi,vol.4A(ed,G.C.
Ainsworth等)、87〜98(1973)によ
って分類されている子のう菌亜門−核菌綱−タマカビ目
Sphaeriales)−Melanospora
ceae科に帰属する。
【0016】本菌株(P578)は1)子のう殻は開孔
型で、ラセン状に巻いた頂毛を有する、2)子のう胞子
は淡いオリーブ色を呈し、発芽孔を有する特徴を持つ。
これらの性状について、E.MiillerとJ.A.
von Arx,Pyrenomycetes:Mel
iolales,Coronophorales,Sp
haeriales in The Fungi,vo
l.4A(ed,G.C.Ainsworth等)、9
8〜132(1973)の分類表によってMelano
sporaceae科の属の検索をしたところ、本菌株
(P578)はChaetomiun属に帰属すること
が判明した。
【0017】さらに、L.M.AmesのA Mono
graph of the Chaetomiacea
e(Bibliotheca Mycologica
Band 17,65pp 1961)によればCha
etomiun属には88種が記載されている。Ame
sはこれらの種を頂毛の毛の先端(Terminalh
airs)の状態によって便宜的に10群(Group
I〜X)に大別している。本菌株の子嚢殻頂毛は一定に
ラセン状に巻いており、毛の先端は分枝することはない
ことからGroupXに含まれる種であることが判っ
た。GroupXには7種(brasiliens
mollicellumcontror
tumcrispatoideummic
rocephalumperlucidum
cochliodes)が含まれる。本菌株は子嚢
殻頂毛が4〜7回ラセン状に巻いている。子嚢は円筒
形、子嚢胞子は子嚢内に単列し、幅広い卵形で一方の極
はやや細まってとがり発芽孔を形成する特徴を有する。
これらの性状について、GroupXの種と比較したし
たところ、本菌株(P578)はChaetomiun
brasilienseの性状によく合致した。従っ
て、本菌株の種はbrasilienseであると
同定し、本菌株をbrasiliense P57
8と命名した。
【0018】上記微生物を用いて、化合物I−1は次の
とおり製造することができる。本発明においては、前記
の菌を通常の微生物が利用しうる栄養物を含有する培地
で培養する。栄養源としてはグルコース、水あめ、デキ
ストリン、シュクロース、デンプン、糖蜜、動・植物油
等を使用できる。また窒素源として大豆粉、小麦胚芽、
コーンスティーブ・リカー、綿実粕、肉エキス、ペプト
ン、酵母エキス、硫酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素
等を使用できる。
【0019】その他必要に応じて、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウム、コバルト、塩素、リン
酸、硫酸及びその他のイオンを生成することのできる無
機塩類を添加することは有効である。また、菌の成育を
助け、化合物I−1の生産を促進するような有機及び無
機物を適当に添加することができる。
【0020】本発明における培養法としては、好気的条
件下での培養法、特に米および寒天培地等を用いた固体
培養が最も適している。培養に適当な温度は、20℃〜
30℃であるが多くの場合、27℃〜30℃付近で培養
する。化合物I−1の生産は培地や培養条件により異な
るが寒天培地表面培養法では通常10日〜20日の間で
その蓄積が最高に達する。培養物中の化合物I−1の蓄
積量が最高になった時に培養を停止し、培養液から目的
物質を単離・精製する。
【0021】化合物I−1は脂溶性物質であるので、培
養物から精製する際にはその特性を利用して行うことが
出来る。すなわち、酢酸エチル、クロロホルム等による
溶媒抽出法、シリカゲル、アルミナ、オクタデシルシリ
カゲル、ダイヤイオンHP−20[三菱化学(株)製]
等の合成吸着剤、またはセファデックスLH−20(フ
ァフマシア社製)等のゲル濾過剤等によるカラムクロマ
トグラフィー、さらにシリカゲル等を担体とした分取ク
ロマトグラフィー、場合によっては各種有機溶媒または
水による再結晶等が有効である。
【0022】上記一般式(I)で表される化合物のう
ち、R1 、R2 、R3 およびR4 のいずれかがC1 〜C
3 のアルキル基である化合物(以下これを「アルキル化
体」と略称する)は、上記の方法にて得られた化合物I
−1を常法によりアルキル化することにより得ることが
できる。例えば化合物I−1のフェノキシドにヨウ化メ
チル等のハロゲン化メチルを作用させることによる合成
法、もしくは硫酸ジメチルを用いる合成法、あるいはジ
アゾメタン、またトリメチルシリルジアゾメタン等のジ
アゾ化合物を用いる合成法等によってアルキル化体を得
ることが出来るが、その中でもジアゾ化合物を用いる方
法が望ましい。さらに好ましくはメタノール等のアルコ
ール存在下、化合物I−1にトリメチルシリルジアゾメ
タンを作用させる事により、アルキル化体を得ることが
出来る。この反応液中にジイソプロピルエチルアミン等
の塩基性触媒を加えることは反応を促進する上で有効で
ある。反応溶媒としてはメタノールのみでも行うことが
出来るが、化合物I−1の溶解性を増すためジオキサン
等の有機溶媒を添加することも有効である。
【0023】反応に用いる化合物I−1は培養物そのま
までも、培養物の粗精製物もしくは単離精製した化合物
I−1のいずれであってもよい。アルキル化体は脂溶性
物質であるので反応物中から単離精製する際にはその特
性を利用し、前記と同様な方法を用いることが出来る。
本発明の上記一般式(I)で表される化合物は、抗ヘリ
コバクターピロリ活性、キモトリプシンおよびカテプシ
ン等のセリンプロテアーゼ阻害活性等を有しており、抗
ヘリコバクターピロリ剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、
抗アレルギー剤等の医薬として使用することができる。
【0024】本発明の医薬としては、有効成分である上
記化合物それ自体を用いてもよいが、汎用の製剤用添加
物を用いて上記有効成分を含む医薬組成物を製造して用
いることが好ましい。このような医薬組成物としては、
錠剤、カプセル剤、細粒剤、丸剤、トローチ剤、液剤、
注射剤、坐剤、軟膏剤、貼付剤等を挙げることができ、
これらは経口的(舌下投与を含む)または非経口的に投
与される。
【0025】経口用の医薬組成物は、混合、充填または
打錠等の従来汎用の方法により製造することができる。
また反復配合操作を用いて、多量の充填剤を使用した医
薬組成物中に有効成分を分布させてもよい。例えば、経
口投与に用いられる錠剤またはカプセル剤は単位投与物
として提供されることが好ましく、結合剤、充填剤、希
釈剤、打錠剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、香味剤および
湿潤剤等の通常使用される製剤用担体を含有していても
よい。錠剤は、当業界において周知の方法に従って、例
えばコーティング剤を用いてコーティング錠としてもよ
い。
【0026】好ましい充填剤としては、セルロース、マ
ンニトール、ラクトース等を挙げることができ、崩壊剤
であるでん粉、ポリビニルピロリドン、ナトリウムでん
粉グリコラート等のでん粉誘導体等や、滑沢剤であるラ
ウリル硫酸ナトリウム等を製剤用添加物として用いるこ
とができる。経口用の液剤形態の医薬組成物は、例え
ば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロ
ップ剤もしくはエリキシル剤等の医薬組成物、あるいは
使用前に水または適当な媒体により再溶解され得る乾燥
医薬組成物として提供される。
【0027】このような液剤には、通常の添加剤、例え
ばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、ゼラチ
ン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水素化
食用脂肪のような沈殿防止剤、レシチン、ソルビタンモ
ノオレエート、アラビアゴムのような乳化剤、アーモン
ド油、精留ココナッツ油、グリセリンエステル等の油状
エステル、プロピレングリコール、エチルアルコールの
ような(食用油も包含し得る)非水性媒体、p−ヒドロ
キシ安息香酸のメチルエステル、エチルエステル、もし
くはプロピルエステル、またはソルビン酸のような保存
剤、および必要に応じて通常の香味剤または着色剤など
を配合することができる。
【0028】非経口投与に適する医薬組成物としては、
上記の有効成分および滅菌媒体を含有する液体状の医薬
組成物あるいは座薬、貼付剤などの形態の医薬組成物を
製造することができる。例えば、媒体および濃度に応じ
て有効成分を懸濁、溶解または乳化させることができ、
例えば、非経口用の溶液状組成物は、好ましくは、有効
成分を媒体に溶解させて滅菌ろ過し、次に適当なバイア
ルまたはアンプルに充填して密封することにより製造す
ることができる。安定性を高めるために、水溶液状の組
成物を調製した後、凍結乾燥により水分を除去してもよ
い。
【0029】非経口用の懸濁剤は、上記の非経口用の溶
液状組成物と実質的に同様の方法で製造されるが、例え
ば、有効成分を媒体に懸濁し、エチレンオキサイドなど
を用いて滅菌し、更に滅菌媒体中に懸濁させることによ
って製造することができる。懸濁剤などの製造にあた
り、有効成分が製剤中で均一に分布するように、必要に
応じて界面活性剤や湿潤剤等を添加してもよい。その他
の形態の医薬組成物も当業者に周知の方法で製造でき、
本発明の医薬の一態様である医薬組成物の形態および製
造方法は上記のものに限定されることはない。
【0030】本発明の医薬は、ヘリコバクターピロリ感
染、アレルギー性疾患の予防及び/又は治療に有用であ
る。本発明の予防・治療剤の投与量は、患者の年齢、健
康状態、体重、膵臓疾患の重篤度、同時に行う治療・処
置の種類や頻度、所望の効果の性質等により適宜決定す
ればよい。一般的には、成人1回あたりの投与量を、有
効成分量として、10〜3000mg、好ましくは50
〜1000mgとして、1日あたり1回ないしは数回投
与すればよい。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるも
のではない。
【0032】実施例1 米60gと水道水20mlを含む500ml三角フラス
コを20本用意し、121℃で20分間オートクレーブ
滅菌した。これにキートミウム・ブラジリエンシスP5
78(FERM P−15966)を3白金ずつ植菌
し、27℃で14日間静置培養した。得られた菌体を含
む固形培養物に、フラスコ1体あたり160mlの50
%アセトン水を加え、一昼夜放置後、菌体および培地固
形分を濾別して抽出液約2.3リットルを得た。
【0033】得られたアセトン水溶液を減圧下1.3リ
ットルまで濃縮した。これを酢酸エチル1.3リットル
で抽出を行い、酢酸エチル層について減圧下酢酸エチル
を留去して0.35gの残渣を得た。これをオクタデシ
ルシリカゲルを用いた逆層分配クロマトグラフィーに付
した。この残渣をMCl GEL ODS 1MY 1
g[三菱化学(株)製]にまぶし、減圧乾燥後、MCl
GEL ODS 1MY 19gを充填して、水で平
衡化したカラムにのせた。カラムを水100ml、アセ
トニトリル−水混液(1:4)100ml、さらにアセ
トニトリル−水混液(2:3)100mlで洗浄した
後、アセトニトリル−水混液(3:2)100mlで溶
出した。溶出液を減圧下溶媒を留去し、118.1mg
の画分1を得た。この画分1をYMC Polymer
C18カラム(30×300mm)[(株)ワイエム
シイ製]を装着した高速液体クロマトグラフィーにより
精製した。画分1を0.7mlのメタノールに溶解し不
溶物を濾過した後、0.2%トリフルオロ酢酸を含むメ
タノールで平衡化した分取高速クロマトグラフィーに付
した。0.2%トリフルオロ酢酸を含むメタノール42
3mlで洗浄した後、0.2%トリフルオロ酢酸を含む
メタノール72mlで溶出し、溶出液を減圧下溶媒を留
去して27.2mgの画分2を得た。画分2をメタノー
ルでケン洗して化合物の粉末5.6mgを得た。本化合
物の物理的性状は、下記の通りである。
【0034】1)外観:微褐色粉末 2)分子量:318[SIMS positive(M
+H)+ ] 3)赤外部吸収スペクトル:KBr法 ν(cm−1):3129、1609、1574、14
00、1364、1314、1032、822 4)水素核磁気共鳴スペクトル:重アセトニトリル中 δppm:7.60(4H,m)、7.50(4H,
m)、7.00(2H,d,J=7.3Hz) 5)炭素核核磁気共鳴スペクトル:重アセトニトリル中 δppm:155.2、151.0、137.4、13
0.7、128.2、121.5、120.5、12
0.2、116.1、110.6 上記物理化学的性状等から該化合物の化学構造は、下記
式(I−1)であることを確認した。
【0035】
【化3】
【0036】実施例2 19.4mgの実施例1で得られた化合物を10mlの
メタノールに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン8
5.0μlを加えた後、トリメチルシリルジアゾメタン
の約10%ヘキサン溶液557mgを加え、室温で12
時間反応させた。この反応液にさらにトリメチルシリル
ジアゾメタンの約10%ヘキサン溶液557mgを加え
室温で1時間反応した。さらに同様に、反応液にトリメ
チルシリルジアゾメタン約10%ヘキサン溶液557m
gを追加して、室温で1時間反応する操作を3回繰り返
した。この反応液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付した。5gのシリカゲルを
n−ヘキサンでカラムに充填し、残渣をn−ヘキサンに
溶解しカラムにのせた。n−ヘキサン15ml、酢酸エ
チル−n−ヘキサン混液(1:9)20mlで洗浄した
後、酢酸エチル−n−ヘキサン混液(1:9)10ml
で溶出し、減圧下濃縮乾固し2.4mgの化合物を得
た。本化合物の物理的性状は、下記の通りである。
【0037】1)外観:白色粉末 2)分子量:346[APCI positive(M
+H)+ ] 3)水素核核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中 δppm:9.75(2H,s)、7.67(2H,
d,J=8.3Hz)、7.53(2H,d,J=8.
2Hz)、7.39(4H,m)、6.96(2H,
d,J=7.2Hz)、3.59(6H,s) 4)炭素核核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中 δppm:154.5、153.5、136.5、12
9.1、128.2、125.1、124.7、11
9.1、117.4、111.1、61.9 上記物理化学的性状等から該化合物の化学構造は、下記
式(I−2)であることを確認した。
【0038】
【化4】
【0039】実施例3 実施例2のカラムを、さらに酢酸エチル−n−ヘキサン
混液(1:9)10mlで洗浄した後、酢酸エチル−n
−ヘキサン混液(1:9)15mlで溶出し、溶出液を
減圧下濃縮乾固し、10.1mgの化合物を得た。本化
合物の物理的性状は、下記の通りである。
【0040】1)外観:白色粉末 2)分子量:346[APCI positive(M
+H)+ ] 3)水素核核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中 δppm:9.84(1H,s)、9.75(1H,
s)、7.62(1H,d,J=8.1Hz)、7.4
8(3H,m)、7.36(4H,m)、6.90(1
H,dd,J=5.8,2.6Hz)、6.84(1
H,d,J=7.7Hz)、4.07(3H,s)、
3.58(3H,s) 4)炭素核核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中 δppm:156.4、154.3、153.7、15
1.3、136.5、136.2、130.3、13
0.1、127.4、126.1、125.9、12
4.0、121.9、119.4、119.0、11
8.9、117.5、115.2、110.4、10
4.5、62.0、56.2 上記物理化学的性状等から、該化合物の化学構造は、下
記式(I−3)であることを確認した。
【0041】
【化5】
【0042】実施例4 実施例1で得られた化合物4.7mgを2mlのメタノ
ールに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン103μl
を加えた後、トリメチルシリルジアゾメタンの約10%
ヘキサン溶液663mgを加え、室温で16時間反応さ
せた。この反応液にさらにジイソプロピルエチルアミン
103μlとトリメチルシリルジアゾメタンの約10%
ヘキサン溶液663mgを加え、室温で8時間反応し
た。この反応液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付した。5gのシリカゲルをn
−ヘキサンでカラムに充填し、残渣をn−ヘキサンに溶
解しカラムにのせた。n−ヘキサン10ml、酢酸エチ
ル−n−ヘキサン混液(1:9)60mlで洗浄した
後、酢酸エチル−n−ヘキサン混液(1:9)20ml
で溶出し、減圧下濃縮乾固し2.3mgの化合物を得
た。本化合物の物理的性状は、下記の通りである。
【0043】1)外観:白色粉末 2)水素核核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中 δppm:7.64(2H,d,J=8.2Hz)、
7.60(2H,d,J=8.5Hz)、7.47(2
H,d,J=8.1Hz)、7.40(2H,t,J=
7.9Hz)、6.90(2H,d,J=7.7H
z)、4.02(6H,s)、3.57(6H,s) 3)炭素核核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中 δppm:156.46、153.71、137.1
0、130.59、129.36、126.12、12
3.37、120.88、120.55、105.8
5、61.55、56.15 上記物理化学的性状等から該化合物の化学構造は、下記
式(I−4)であることを確認した。
【0044】
【化6】
【0045】実施例5 実施例4のカラムを、さらに酢酸エチル−n−ヘキサン
混液(1:9)35mlで溶出し、溶出液を減圧下濃縮
乾固し、2.4mgの画分3を得た。この画分2をYM
C Polymer C18カラム(30×300m
m)を装着した高速液体クロマトグラフィーにより精製
した。画分3を0.8mlのメタノール−クロロホルム
混液(1:1)に溶解し、0.2%トリフルオロ酢酸を
含むメタノールで平衡化した分取高速クロマトグラフィ
ーに付した。0.2%トリフルオロ酢酸を含むメタノー
ル594mlで洗浄した後、0.2%トリフルオロ酢酸
を含むメタノール45mlで溶出し、溶出液を減圧下溶
媒を留去して0.8mgの化合物を得た。該化合物の物
理的性状は、下記の通りである。
【0046】1)外観:白色粉末 2)水素核核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中 δppm:9.7(1H,s)、7.65(1H,d,
J=8.3Hz)、7.5(4H,m)、7.4(3
H,m)、6.89(1H,d,J=7.6Hz)、
6.83(1H,d,J=7.7Hz)、4.05(3
H,s)、4.00(3H,s)、3.54(3H,
s) 3)炭素核核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中 δppm:156.40、156.32、153.6
1、151.15、137.03、136.30、13
0.94、130.15、129.44、126.0
2、125.63、123.88、121.88、12
0.89、120.44、118.26、115.1
0、105.76、104.19、61.80、56.
10、55.97 上記物理化学的性状等から該化合物の化学構造は、下記
式(I−5)であることを確認した。
【0047】
【化7】
【0048】試験例1 抗ヘリコバクター・ピロリ活性
の評価 ヒトより分離されたヘリコバクター・ピロリ31A株
(都立衛生研究所微生物部細菌第一研究科より入手)
を、牛胎児血清10%を含むブレインハートインフュー
ジョン培地(Difco社製)5mlを試験管に分注
し、31A株を接種、微好気条件下(O2 :5%,CO
2 :10%,N2 :85%)、37℃で48時間振とう
培養した。
【0049】上記培養菌液を牛胎児血清10%を含むブ
レインハートインフュージョン培地に5%接種し、別途
実施例1〜3で得られた化合物I−1、I−2、I−3
をそれぞれ10%ジメチルスルホキシドにて溶解して添
加した。微好気下、37℃、48時間振とう培養し、ヘ
リコバクター・ピロリの成育を調べ、全く成育のみられ
なかった薬剤濃度を調べた。
【0050】その結果、ヘリコバクター・ピロリの成育
が認められなかった濃度は、化合物I−1:25μg/
ml、化合物I−2:12.5μg/ml、化合物I−
3:12.5μg/mlであった。よって、本発明化合
物は、ヘリコバクター・ピロリに対して抗菌活性を有す
ることがわかった。
【0051】試験例2 キモトリプシン阻害活性評価 50mM、pH8.3に調製したトリス塩酸水溶液に
0.2%トライトンX−100、5%アセトニトリルを
添加し、緩衝液とした。酵素液は、牛膵臓由来のキモト
リプシン(和光純薬製)を、0.2ユニット/mlにな
るよう蒸留水で調製した。基質溶液は、市販の発色合成
基質S−2586(第一化学薬品製)を2mMの濃度に
なるよう蒸留水に溶解したものを用いた。
【0052】上記、緩衝液と蒸留水、基質溶液をそれぞ
れ試験管に100μl、20μl、20μlずつ分注
し、別途ジメチルスルホキシドにて溶解し、100μM
になるよう調製した実施例1の化合物I−1およびジメ
チルスルホキシドのみの試料を20μM添加、撹拌し、
さらに酵素液40μMを添加、直後に分光光度計にて4
05nmにおける吸光度を測定した。30分間室温に放
置後、酵素液添加30分後の405nmにおける吸光度
を測定し、添加直後の吸光度を引き、ジメチルスルホキ
シドを測定試料としたものを100%として、酵素阻害
活性を算出したところ、化合物I−1 10μMにおけ
る阻害率は70%であった。
【0053】試験例3 カテプシン阻害活性評価 50mM、pH7.5に調製したトリス塩酸水溶液に
0.2%トライトンX−100、5%アセトニトリルを
添加し、緩衝液とした。酵素液は、カテプシンG(和光
純薬製)を、10ユニット/mlになるよう蒸留水で調
製した。基質溶液は、市販の発色基質[Succiny
l−Ala−Ala−Pro−Phe−pNA](シグ
マ製)を、1mMの濃度になるよう1%ジメチルスルホ
キシドに溶解し、調製した。
【0054】上記、緩衝液と蒸留水、基質溶液をそれぞ
れ試験管に100μl、20μl、20μlずつ分注
し、別途ジメチルスルホキシドにて溶解し、100μM
になるよう調製した実施例1の化合物I−1およびジメ
チルスルホキシドのみの試料を20μM添加、撹拌し、
さらに酵素液40μMを添加、直後に分光光度計にて4
05nmにおける吸光度を測定した。30分間室温に放
置後、酵素液添加30分後の405nmにおける吸光度
を測定し、添加直後の吸光度を引き、ジメチルスルホキ
シドを測定試料としたものを100%として、酵素阻害
活性を算出したところ、化合物I−1 10μMにおけ
る阻害率は40%であった。
【0055】試験例2および3に示すように、本発明化
合物は、キモトリプシン、カテプシン等のセリンプロテ
アーゼに対して低濃度で阻害活性を有しており、セリン
プロテアーゼ阻害剤としての応用が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 7/22 C12P 7/22 //(C12P 7/22 C12R 1:645) (72)発明者 島田 真弓 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立し
    て水素原子またはC1 〜C3 のアルキル基を示す。)で
    表されるビナフタレン誘導体、その塩、それらの水和物
    またはそれらの溶媒和物。
  2. 【請求項2】 R1 、R2 、R3 およびR4 がそれぞれ
    独立して水素原子またはメチル基である請求項1記載の
    化合物。
  3. 【請求項3】 R1 、R2 、R3 およびR4 が水素原子
    である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1 およびR3 が水素原子であり、R2
    およびR4 がメチル基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1 およびR4 が水素原子であり、R2
    およびR3 がメチル基である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R1 、R3 およびR4 がメチル基であ
    り、R2 が水素原子である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R1 、R2 、R3 およびR4 がメチル基
    でる請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の化
    合物よりなる医薬。
  9. 【請求項9】 抗ヘリコバクターピロリ剤である請求項
    8記載の医薬。
  10. 【請求項10】 セリンプロテアーゼ阻害剤である請求
    項8記載の医薬。
  11. 【請求項11】 キートミウム属に属し、1,1′,
    8,8′−テトラヒドロキシ−2,2′−ビナフタレン
    を生産する能力を有する微生物を培地で培養し、培養物
    から該化合物を採取することを特徴とする1,1′,
    8,8′−テトラヒドロキシ−2,2′−ビナフタレン
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 微生物がキートミウム・ブラシリエン
    シスP578である請求項11記載の製造方法。
JP8330690A 1996-12-11 1996-12-11 ビナフタレン誘導体 Pending JPH10168009A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001029182A1 (en) * 1999-10-21 2001-04-26 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Novel compound, wf217
CN104774822A (zh) * 2015-04-10 2015-07-15 中国人民解放军第三军医大学 幽门螺旋杆菌丝氨酸蛋白酶的制备方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001029182A1 (en) * 1999-10-21 2001-04-26 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Novel compound, wf217
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