JPH10167920A - 抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法とその製品 - Google Patents
抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法とその製品Info
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- JPH10167920A JPH10167920A JP8346714A JP34671496A JPH10167920A JP H10167920 A JPH10167920 A JP H10167920A JP 8346714 A JP8346714 A JP 8346714A JP 34671496 A JP34671496 A JP 34671496A JP H10167920 A JPH10167920 A JP H10167920A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗菌性／抗ウィルス性を持つ複数植物成分の
単体ないし複合体使用により、広範囲の抗菌性スペクト
ルを持つ抗菌性／抗ウイルス性組成体を可能とするとと
もに、人体にも無害な低コストの抗菌性／抗ウィルス性
植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法とその製品の
提供を目的としたものである。 【解決手段】 抗菌性ないし抗ウィルス性具備の植物成
分設定段階１０ａでカテキンを設定し、ついで、該成分
の単体または複合体設定段階１１ａで単体設定をなし、
ついで、組成部材構成段階１２ａで、［（−）−エピカ
テキン、融点２４５℃ ］ をＡＢＳ系樹脂材料と混練ペ
レット化したのち、射出成形加工をして、抗菌性を持た
せた筐体機器を得る。
単体ないし複合体使用により、広範囲の抗菌性スペクト
ルを持つ抗菌性／抗ウイルス性組成体を可能とするとと
もに、人体にも無害な低コストの抗菌性／抗ウィルス性
植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法とその製品の
提供を目的としたものである。 【解決手段】 抗菌性ないし抗ウィルス性具備の植物成
分設定段階１０ａでカテキンを設定し、ついで、該成分
の単体または複合体設定段階１１ａで単体設定をなし、
ついで、組成部材構成段階１２ａで、［（−）−エピカ
テキン、融点２４５℃ ］ をＡＢＳ系樹脂材料と混練ペ
レット化したのち、射出成形加工をして、抗菌性を持た
せた筐体機器を得る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性／抗ウイル
ス性作用を持つ抗菌性／抗ウィルス性植物成分を単体あ
るいは複合体として利用し、工業分野、医薬品分野、食
品分野における加工製品として構成した、抗菌性／抗ウ
イルス性植物成分を含む抗菌性加工品の製造方法とその
製品に関する。
ス性作用を持つ抗菌性／抗ウィルス性植物成分を単体あ
るいは複合体として利用し、工業分野、医薬品分野、食
品分野における加工製品として構成した、抗菌性／抗ウ
イルス性植物成分を含む抗菌性加工品の製造方法とその
製品に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より抗菌剤としては、無機系では、
銀系、銅系、亜鉛系等の金属置換型が使用されている。
例えば、 ａ、特開平３−１０３７０７号公報には、層状珪酸塩に
含有されるイオン交換可能な金属の少なくとも一部を、
銅イオンと有機配位子との配位化合物で置換した抗菌性
珪酸塩が抗菌性組成物として開示され、 ｂ、特開平３−２５２３０８号公報には、シリカゲル表
面に、銅等の抗菌オンを含むアルミ珪酸塩の皮膜を設け
た抗菌性組成物が開示され、 ｃ、特開平４−１８２３１２号公報には、ＺＳＭ−５類
似構造を持ち、且つ結晶内に銅アルカリ土金属が高度に
分散した結晶珪酸塩が開示され、 ｄ、特開昭６３−２６５９５８号公報には、銀、銅、及
び亜鉛イオンを含有した抗菌性ゼオライトを練り込んだ
抗菌性樹脂組成物が開示されている。
銀系、銅系、亜鉛系等の金属置換型が使用されている。
例えば、 ａ、特開平３−１０３７０７号公報には、層状珪酸塩に
含有されるイオン交換可能な金属の少なくとも一部を、
銅イオンと有機配位子との配位化合物で置換した抗菌性
珪酸塩が抗菌性組成物として開示され、 ｂ、特開平３−２５２３０８号公報には、シリカゲル表
面に、銅等の抗菌オンを含むアルミ珪酸塩の皮膜を設け
た抗菌性組成物が開示され、 ｃ、特開平４−１８２３１２号公報には、ＺＳＭ−５類
似構造を持ち、且つ結晶内に銅アルカリ土金属が高度に
分散した結晶珪酸塩が開示され、 ｄ、特開昭６３−２６５９５８号公報には、銀、銅、及
び亜鉛イオンを含有した抗菌性ゼオライトを練り込んだ
抗菌性樹脂組成物が開示されている。
【０００３】上記従来の金属イオンを使用した抗菌性組
成物には問題があるため、最近下記種々提案がなされて
いる。例えば、 ａ）特開平８−２８３０１３号公報には、上記珪酸銅の
合成には高圧力を必要とし工業的生産には問題があり、
また、層状珪酸塩にイオン交換で銅イオンの導入して銅
含有化合物で被覆する方法は抗菌性が低い問題がある。
対策として、非晶質珪酸銅の使用の提案が開示されてい
る。 ｂ）また、特開平８−２８３６２０号公報には、銀、
銅、亜鉛イオンを含んだ抗菌性ゼオライトは、抗菌性粉
末が高価なため、大型成形品はコスト高になる。この問
題を解決するため、抗菌性塗膜や被膜を形成する方法が
提案されたきた。然し、樹脂内部まで抗菌剤を練り込ま
ないため、抗菌性が低く、特に銀イオンの場合は、光や
紫外線や水分、酸、アルカリに対して不安定である、等
の問題があるため、別の提案が開示されている。 ｃ）また、特開平８−２９１２２９号公報には、殺菌作
用を有する金属イオンを担持したゼオライトを含有する
抗菌性樹脂組成物の経時的変色の問題に対処する対策が
開示されている。
成物には問題があるため、最近下記種々提案がなされて
いる。例えば、 ａ）特開平８−２８３０１３号公報には、上記珪酸銅の
合成には高圧力を必要とし工業的生産には問題があり、
また、層状珪酸塩にイオン交換で銅イオンの導入して銅
含有化合物で被覆する方法は抗菌性が低い問題がある。
対策として、非晶質珪酸銅の使用の提案が開示されてい
る。 ｂ）また、特開平８−２８３６２０号公報には、銀、
銅、亜鉛イオンを含んだ抗菌性ゼオライトは、抗菌性粉
末が高価なため、大型成形品はコスト高になる。この問
題を解決するため、抗菌性塗膜や被膜を形成する方法が
提案されたきた。然し、樹脂内部まで抗菌剤を練り込ま
ないため、抗菌性が低く、特に銀イオンの場合は、光や
紫外線や水分、酸、アルカリに対して不安定である、等
の問題があるため、別の提案が開示されている。 ｃ）また、特開平８−２９１２２９号公報には、殺菌作
用を有する金属イオンを担持したゼオライトを含有する
抗菌性樹脂組成物の経時的変色の問題に対処する対策が
開示されている。
【０００４】医療器具に起因する感染症を防止するた
め、上記抗菌剤を使用した医療器具材料や創傷治療剤が
開発されてきた。この場合、 ａ、広範囲の抗菌スペクトルを持つ抗菌剤の使用が必要
である、 ｂ、抗菌剤を材料に浸透、ないし被覆の場合、人体に無
害な有機溶媒の使用が必要である、 ｃ、ゴム加硫時抗菌剤が分解して人体に有害な分解物を
生成しないこと、等が要求される。
め、上記抗菌剤を使用した医療器具材料や創傷治療剤が
開発されてきた。この場合、 ａ、広範囲の抗菌スペクトルを持つ抗菌剤の使用が必要
である、 ｂ、抗菌剤を材料に浸透、ないし被覆の場合、人体に無
害な有機溶媒の使用が必要である、 ｃ、ゴム加硫時抗菌剤が分解して人体に有害な分解物を
生成しないこと、等が要求される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、無機系
抗菌剤としては、従来より銀系、銅系、亜鉛系の金属置
換型が用いられ、幾多の問題点解決のため種々提案がな
されている状況であるが、それに反し有機系では僅かに
殺菌剤として薬剤が一般に使用されているだけである。
即ち、植物が含有する抗菌性ないし抗ウィルス性の成分
を使用した、抗菌性／抗ウィルス性の抗菌性加工製品は
未だ実用化の域を出ていない状況である。本発明は、上
記従来の金属イオンに代表される抗菌剤の問題点に鑑み
なされたもので、抗菌性／抗ウィルス性を持つ複数植物
成分の単体ないし複合体使用により、広範囲の抗菌性ス
ペクトルを持つ抗菌性／抗ウイルス性組成体を可能とす
るとともに、人体にも無害な低コストの抗菌性／抗ウィ
ルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法とその
製品の提供を目的としたものである。
抗菌剤としては、従来より銀系、銅系、亜鉛系の金属置
換型が用いられ、幾多の問題点解決のため種々提案がな
されている状況であるが、それに反し有機系では僅かに
殺菌剤として薬剤が一般に使用されているだけである。
即ち、植物が含有する抗菌性ないし抗ウィルス性の成分
を使用した、抗菌性／抗ウィルス性の抗菌性加工製品は
未だ実用化の域を出ていない状況である。本発明は、上
記従来の金属イオンに代表される抗菌剤の問題点に鑑み
なされたもので、抗菌性／抗ウィルス性を持つ複数植物
成分の単体ないし複合体使用により、広範囲の抗菌性ス
ペクトルを持つ抗菌性／抗ウイルス性組成体を可能とす
るとともに、人体にも無害な低コストの抗菌性／抗ウィ
ルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法とその
製品の提供を目的としたものである。
【０００６】そこで、本発明の請求項１記載の発明は、
抗菌性／抗ウィルス性作用を持つ植物成分を使用して、
形成させた成形部材及び浸漬・塗布部材により、抗菌性
／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方
法の提供を目的としたものである。
抗菌性／抗ウィルス性作用を持つ植物成分を使用して、
形成させた成形部材及び浸漬・塗布部材により、抗菌性
／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方
法の提供を目的としたものである。
【０００７】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の発明の目的に加え、単体としての抗菌性／抗ウィル
ス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法の提供を
目的としたものである。
載の発明の目的に加え、単体としての抗菌性／抗ウィル
ス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法の提供を
目的としたものである。
【０００８】また、請求項３記載の発明は、請求項１記
載の発明の目的に加え、複数異種の植物成分を複合さ
せ、広範囲抗菌性／抗ウィルス性スペクトルを持つ、抗
菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製
造方法の提供を目的としたものである。
載の発明の目的に加え、複数異種の植物成分を複合さ
せ、広範囲抗菌性／抗ウィルス性スペクトルを持つ、抗
菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製
造方法の提供を目的としたものである。
【０００９】また、請求項４記載の発明は、成形部材を
抗菌性／抗ウィルス性植物成分より製造可能とする構成
とした、抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加
工製品の提供を目的としたものである。
抗菌性／抗ウィルス性植物成分より製造可能とする構成
とした、抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加
工製品の提供を目的としたものである。
【００１０】また、請求項５記載の発明は、浸漬・塗布
部材を抗菌性／抗ウィルス性植物成分より製造可能とす
る構成とした、抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗
菌性加工製品の提供を目的としたものである。
部材を抗菌性／抗ウィルス性植物成分より製造可能とす
る構成とした、抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗
菌性加工製品の提供を目的としたものである。
【００１１】また、請求項６記載の発明は、請求項１記
載の発明の目的に加え、前記抗菌性／抗ウィルス性植物
成分の使用を特定した、抗菌性／抗ウィルス性植物成分
を含む抗菌性加工製品の製造方法の提供を目的としたも
のである。
載の発明の目的に加え、前記抗菌性／抗ウィルス性植物
成分の使用を特定した、抗菌性／抗ウィルス性植物成分
を含む抗菌性加工製品の製造方法の提供を目的としたも
のである。
【００１２】また、請求項７記載の発明は、請求項４、
請求項５記載の発明の目的に加え、前記抗菌性／抗ウィ
ルス性植物成分の使用を特定した、抗菌性／抗ウィルス
性植物成分を含む抗菌性加工製品の提供を目的としたも
のである。
請求項５記載の発明の目的に加え、前記抗菌性／抗ウィ
ルス性植物成分の使用を特定した、抗菌性／抗ウィルス
性植物成分を含む抗菌性加工製品の提供を目的としたも
のである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
抗菌性／抗ウイルス性植物成分を用い、成形部材ないし
浸漬・塗布部材を形成して、該部材を介して可能とし
た、ことを特徴としたものである。
抗菌性／抗ウイルス性植物成分を用い、成形部材ないし
浸漬・塗布部材を形成して、該部材を介して可能とし
た、ことを特徴としたものである。
【００１４】上記構成により、抗菌性／抗ウィルス性作
用を持つ抗菌性／抗ウィルス性植物成分により成形部材
を形成して、該成形部材を使用した圧縮成形、トランス
ファー成形、射出成形等により、抗菌性ないし抗ウィル
ス性の工業製品ないし医療用品、食品容器類の提供を低
コストで可能とすることがができる。また、前記抗菌性
植物成分ないし抗ウィルス性植物成分により浸漬・塗布
部材を形成して、該浸漬部材の使用した浸漬加工ないし
浸漬塗装、展延塗装により、抗菌性ないし抗ウィルス性
の工業製品特に建材、食品用包装及び容器用部材の提供
を低コストに可能とすることができる。
用を持つ抗菌性／抗ウィルス性植物成分により成形部材
を形成して、該成形部材を使用した圧縮成形、トランス
ファー成形、射出成形等により、抗菌性ないし抗ウィル
ス性の工業製品ないし医療用品、食品容器類の提供を低
コストで可能とすることがができる。また、前記抗菌性
植物成分ないし抗ウィルス性植物成分により浸漬・塗布
部材を形成して、該浸漬部材の使用した浸漬加工ないし
浸漬塗装、展延塗装により、抗菌性ないし抗ウィルス性
の工業製品特に建材、食品用包装及び容器用部材の提供
を低コストに可能とすることができる。
【００１５】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の抗菌性／抗ウィルス性植物成分は、単体植物で構成
した、ことを特徴としたものである。
載の抗菌性／抗ウィルス性植物成分は、単体植物で構成
した、ことを特徴としたものである。
【００１６】上記構成により、特定の使用に供すること
のできる、抗菌性ないし抗ウィルス性の工業製品ないし
医療用品、食品用器材を提供することができる。
のできる、抗菌性ないし抗ウィルス性の工業製品ないし
医療用品、食品用器材を提供することができる。
【００１７】また、請求項３記載の発明は、請求項１記
載の抗菌性／抗ウィルス性植物成分は、複合植物体で構
成した、ことを特徴としたものである。
載の抗菌性／抗ウィルス性植物成分は、複合植物体で構
成した、ことを特徴としたものである。
【００１８】上記構成により、前記単体の植物成分の使
用に比較し、その抗菌性／抗ウィルス性機能に単体植物
成分では期待し得ない特異性且つ多様性機能を持たせる
ことができる。特に感染防止用医療器具（院内感染防止
用）及び創傷治療部材に対しては、最適の広範囲の抗菌
スペクトル性を持つ器材の提供が可能である。
用に比較し、その抗菌性／抗ウィルス性機能に単体植物
成分では期待し得ない特異性且つ多様性機能を持たせる
ことができる。特に感染防止用医療器具（院内感染防止
用）及び創傷治療部材に対しては、最適の広範囲の抗菌
スペクトル性を持つ器材の提供が可能である。
【００１９】また、請求項４記載の発明は、抗菌性／抗
ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品において、抗
菌性／抗ウィルス性植物成分を粉末状ないし溶液状の形
態で樹脂材料に混練して、ペレット化した成形部材によ
り製造可能とする構成とした、ことを特徴としたもので
ある。
ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品において、抗
菌性／抗ウィルス性植物成分を粉末状ないし溶液状の形
態で樹脂材料に混練して、ペレット化した成形部材によ
り製造可能とする構成とした、ことを特徴としたもので
ある。
【００２０】上記構成により、抗菌性ないし抗ウィルス
性の植物成分の単体ないし複合体を粉末状ないし液状に
形成し、樹脂剤材料と混合ないし混練して、ペレット状
成形部材を得るようにしたため、それぞれの植物成分特
有の抗菌性／抗ウィルス性機能を持たせ、且つ人体にも
無害な安定した加工製品を提供できる。
性の植物成分の単体ないし複合体を粉末状ないし液状に
形成し、樹脂剤材料と混合ないし混練して、ペレット状
成形部材を得るようにしたため、それぞれの植物成分特
有の抗菌性／抗ウィルス性機能を持たせ、且つ人体にも
無害な安定した加工製品を提供できる。
【００２１】また、請求項５記載の発明は、抗菌性／抗
ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品において、抗
菌性／抗ウィルス性植物成分を粉末状なし溶液状の形態
で樹脂材料と混合して、溶剤化した浸漬ないし塗布部材
により製造可能とする構成とした、ことを特徴としたも
のである。
ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品において、抗
菌性／抗ウィルス性植物成分を粉末状なし溶液状の形態
で樹脂材料と混合して、溶剤化した浸漬ないし塗布部材
により製造可能とする構成とした、ことを特徴としたも
のである。
【００２２】上記構成により、抗菌性ないし抗ウィルス
性植物成分の単体ないし複合体をエタノール等で溶液態
様で混合し溶剤化したため、それぞれの植物成分特有の
抗菌性機能を持たせ、人体に無害の安定した浸漬塗布処
理をした加工製品を提供できる。
性植物成分の単体ないし複合体をエタノール等で溶液態
様で混合し溶剤化したため、それぞれの植物成分特有の
抗菌性機能を持たせ、人体に無害の安定した浸漬塗布処
理をした加工製品を提供できる。
【００２３】また、請求項６記載の発明は、請求項１記
載の抗菌性／抗ウイルス性植物成分は、表１記載の植物
を単体ないし複合体で使用するようにした、ことを特徴
としたものである。
載の抗菌性／抗ウイルス性植物成分は、表１記載の植物
を単体ないし複合体で使用するようにした、ことを特徴
としたものである。
【００２４】また、請求項７記載の発明は、請求項４、
請求項５記載の抗菌性／抗ウィルス性植物成分は、表１
記載の植物を単体ないし複合体で使用するようにした、
ことを特徴としたものである。
請求項５記載の抗菌性／抗ウィルス性植物成分は、表１
記載の植物を単体ないし複合体で使用するようにした、
ことを特徴としたものである。
【００２５】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施
例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対的配置等は特に記載がない限り、この発明の範囲を
それに限定する趣旨ではなく、単なる説明に過ぎない。
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施
例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対的配置等は特に記載がない限り、この発明の範囲を
それに限定する趣旨ではなく、単なる説明に過ぎない。
【００２６】図１には、本発明の抗菌性／抗ウィルス性
植物成分を含む抗菌性加工製品の製造過程の実施例の１
を示すブロック図が示してある。図１に示すように、抗
菌性を持たせた筐体機器の製造において、抗菌性ないし
抗ウィルス性具備の植物成分設定段階１０ａで、表１を
参照してカテキンを設定し、ついで、該成分の単体また
は複合体設定段階１１ａで単体設定をなし、ついで、組
成部材構成段階１２ａで、［（−）−エピカテキン、融
点２４５℃ ］をＡＢＳ系樹脂材料と混練し、 ペレット
化し、ついで、射出成形加工段階１３ａを経て、抗菌性
筐体機器１４ａを得るようにしてある。上記エピカテキ
ンはカテキンの立体異性体で、茶葉の中に含有され、融
点は２４５℃であるため、射出成形品には適応できる。
なお、各種用途に対する抗菌性／抗ウィルス性を具備し
た植物成分の選択設定に当たっては、混練時、加工時の
加熱温度、混練種に対する相溶性に適した成分種の選定
が必要である。
植物成分を含む抗菌性加工製品の製造過程の実施例の１
を示すブロック図が示してある。図１に示すように、抗
菌性を持たせた筐体機器の製造において、抗菌性ないし
抗ウィルス性具備の植物成分設定段階１０ａで、表１を
参照してカテキンを設定し、ついで、該成分の単体また
は複合体設定段階１１ａで単体設定をなし、ついで、組
成部材構成段階１２ａで、［（−）−エピカテキン、融
点２４５℃ ］をＡＢＳ系樹脂材料と混練し、 ペレット
化し、ついで、射出成形加工段階１３ａを経て、抗菌性
筐体機器１４ａを得るようにしてある。上記エピカテキ
ンはカテキンの立体異性体で、茶葉の中に含有され、融
点は２４５℃であるため、射出成形品には適応できる。
なお、各種用途に対する抗菌性／抗ウィルス性を具備し
た植物成分の選択設定に当たっては、混練時、加工時の
加熱温度、混練種に対する相溶性に適した成分種の選定
が必要である。
【００２７】また、本発明の抗菌性／抗ウィルス性植物
成分を含む抗菌性加工製品の形成に、浸漬・塗布部材を
使用する場合についての別の実施例を示すと、例えば使
い捨てタイプの紙食器等の表面に抗菌性被膜を形成させ
る２次加工製造過程がある。即ち、図２に示すように、
抗菌性ないし抗ウィルス性具備の植物成分設定段階１０
ｂでカテキンを、表１を参照して設定し、ついで、該成
分の単体または複合体設定段階１１ｂで単体設定をな
し、ついで、組成部材構成段階１２ｂで、［（＋）−カ
テキン＜四水和物＞、融点９６℃］をエタノール中に混
合攪拌し、ついで、塗布加工乾燥段階１３ｂを経て、抗
菌性紙食器１４ｂを得る。上記−カテキン＜四水和物＞
はエタノールに対する吸収は最大で、また、融点９６℃
であるため、塗布後の乾燥温度により支障を受ける事が
ない。なお、各種用途に対する抗菌性／抗ウィルス性を
具備した植物成分の選択設定に当たっては、混練時、加
工時の加熱温度、混練種に対する相溶性に適した成分種
の選定が必要である。
成分を含む抗菌性加工製品の形成に、浸漬・塗布部材を
使用する場合についての別の実施例を示すと、例えば使
い捨てタイプの紙食器等の表面に抗菌性被膜を形成させ
る２次加工製造過程がある。即ち、図２に示すように、
抗菌性ないし抗ウィルス性具備の植物成分設定段階１０
ｂでカテキンを、表１を参照して設定し、ついで、該成
分の単体または複合体設定段階１１ｂで単体設定をな
し、ついで、組成部材構成段階１２ｂで、［（＋）−カ
テキン＜四水和物＞、融点９６℃］をエタノール中に混
合攪拌し、ついで、塗布加工乾燥段階１３ｂを経て、抗
菌性紙食器１４ｂを得る。上記−カテキン＜四水和物＞
はエタノールに対する吸収は最大で、また、融点９６℃
であるため、塗布後の乾燥温度により支障を受ける事が
ない。なお、各種用途に対する抗菌性／抗ウィルス性を
具備した植物成分の選択設定に当たっては、混練時、加
工時の加熱温度、混練種に対する相溶性に適した成分種
の選定が必要である。
【００２８】本発明の利用分野は、図３に示すように、
抗菌性／抗ウィルス性具備の植物成分の選択２０から派
生する、複合利用の組合せ２１ａ及び単体利用２１ｂと
その利用分野は分類でき、これらの複数グループからそ
れぞれ派生する工業分野への利用２２、食品容器包装分
野への利用２３及び医療器具医療薬品分野への利用２４
と、多数の利用分野に分類することができ、従来の無機
系抗菌性部材に見られる限定された利用分野に比較し巨
大な利用分野の開拓が可能で、その貢献度は測りし得な
いものがある。本発明の抗菌性樹脂の用途としては、室
内装備品、内装部品、食器類、水洗具、身回り品、育児
用品、日用雑貨類、一般容器、包装材、車両内装品、医
療器材、文房具、電化製品、不特定多数の人の手に触れ
るもの、等があげられる。
抗菌性／抗ウィルス性具備の植物成分の選択２０から派
生する、複合利用の組合せ２１ａ及び単体利用２１ｂと
その利用分野は分類でき、これらの複数グループからそ
れぞれ派生する工業分野への利用２２、食品容器包装分
野への利用２３及び医療器具医療薬品分野への利用２４
と、多数の利用分野に分類することができ、従来の無機
系抗菌性部材に見られる限定された利用分野に比較し巨
大な利用分野の開拓が可能で、その貢献度は測りし得な
いものがある。本発明の抗菌性樹脂の用途としては、室
内装備品、内装部品、食器類、水洗具、身回り品、育児
用品、日用雑貨類、一般容器、包装材、車両内装品、医
療器材、文房具、電化製品、不特定多数の人の手に触れ
るもの、等があげられる。
【００２９】抗菌性／抗ウィルス性植物成分を表１に示
す。
す。
【００３０】
【表１】
【００３１】
【発明の効果】上記構成により、広範囲の抗菌性／抗ウ
ィルス性スペクトルを持つ、工業分野、医療器具分野、
食品包装容器分野の諸分野に亘る加工製品を提供でき
る。また、人体に無害な有機溶剤の使用により、無害処
理できる。
ィルス性スペクトルを持つ、工業分野、医療器具分野、
食品包装容器分野の諸分野に亘る加工製品を提供でき
る。また、人体に無害な有機溶剤の使用により、無害処
理できる。
【図１】本発明の抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む
抗菌性加工製品の製造過程の実施例の１を示すブロック
図である。
抗菌性加工製品の製造過程の実施例の１を示すブロック
図である。
【図２】本発明の抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む
抗菌性加工製品を形成する、別の実施例である、使い捨
てタイプの紙食器等の表面に抗菌性被膜を形成させる２
次加工製造過程を示すブロック図である。
抗菌性加工製品を形成する、別の実施例である、使い捨
てタイプの紙食器等の表面に抗菌性被膜を形成させる２
次加工製造過程を示すブロック図である。
【図３】本発明の抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む
抗菌性加工製品の製造方法の利用分野を示すブロック図
である。
抗菌性加工製品の製造方法の利用分野を示すブロック図
である。
１０ａ、１０ｂ 植物成分設定段階 １１ａ、１１ｂ 単体または複合体設定段階 １２ａ、１２ｂ 組成部材構成段階 １３ａ 射出成形加工段階 １３ｂ 塗布加工乾燥段階 １４ａ 抗菌性筐体機器 １４ｂ 抗菌性紙食器 ２０ 植物成分選択 ２１ 複合利用の組合せ ２２ 単体利用 ２３ 工業分野への利用 ２４ 食品容器包装分野への利用 ２５ 医療器具、医療薬品分野への利用
Claims (7)
- 【請求項１】 抗菌性／抗ウイルス性植物成分を用い、
成形部材ないし浸漬・塗布部材を形成して、該部材を介
して可能とした、抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む
抗菌性加工製品の製造方法。 - 【請求項２】 前記抗菌性／抗ウィルス性植物成分は、 単体植物により形成した、請求項１記載の抗菌性／抗ウ
ィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法。 - 【請求項３】 前記抗菌性／抗ウィルス性植物成分は、 複合植物体により形成した、請求項１記載の抗菌性／抗
ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法。 - 【請求項４】 抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗
菌性加工製品において、抗菌性／抗ウィルス性植物成分
を粉末状ないし溶液状の形態で樹脂材料に混練して、ペ
レット化した成形部材により製造可能とする構成とし
た、ことを特徴とした抗菌性／ 抗ウィルス性植物成分
をを含む抗菌性加工製品。 - 【請求項５】 抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗
菌性加工製品において、抗菌性／抗ウィルス性植物成分
を粉末状なし溶液状の形態で樹脂材料と混合して、溶剤
化した浸漬ないし塗布部材により製造可能とする構成と
した、ことを特徴とした抗菌性／抗ウィルス性植物成分
を含む抗菌性加工製品。 - 【請求項６】 前記抗菌性／抗ウイルス性植物成分は、 表１記載の植物を単体ないし複合体で使用するようにし
た、請求項１記載の抗菌性／抗ウイルス性植物成分を含
む抗菌性加工製品の製造方法。 - 【請求項７】 前記抗菌性／抗ウィルス性植物成分は、 表１記載の植物を単体ないし複合体で使用するようにし
た、請求項４、請求項５記載の抗菌性／抗ウィルス性植
物成分を含む抗菌性加工製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8346714A JPH10167920A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法とその製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8346714A JPH10167920A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法とその製品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10167920A true JPH10167920A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18385321
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8346714A Pending JPH10167920A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 抗菌性／抗ウィルス性植物成分を含む抗菌性加工製品の製造方法とその製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10167920A (ja) |
-
1996
- 1996-12-10 JP JP8346714A patent/JPH10167920A/ja active Pending
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