JPH10167751A - 光ファイバの線引方法およびその装置 - Google Patents

光ファイバの線引方法およびその装置

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JPH10167751A
JPH10167751A JP32184396A JP32184396A JPH10167751A JP H10167751 A JPH10167751 A JP H10167751A JP 32184396 A JP32184396 A JP 32184396A JP 32184396 A JP32184396 A JP 32184396A JP H10167751 A JPH10167751 A JP H10167751A
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optical fiber
fiber preform
outer diameter
center
measuring means
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JP32184396A
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Naoki Sawai
直己 沢井
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/02Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
    • C03B37/025Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor from reheated softened tubes, rods, fibres or filaments, e.g. drawing fibres from preforms
    • C03B37/029Furnaces therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2205/00Fibre drawing or extruding details
    • C03B2205/60Optical fibre draw furnaces
    • C03B2205/80Means for sealing the preform entry or upper end of the furnace

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの線引時における光ファイバ母材
と電気炉の挿通口とのクリアランスを精度良く一定に保
持する。 【解決手段】 本発明の光ファイバの線引装置における
X−Yテーブル10は、電気炉の上部開口を蓋する固定
板25上にY方向スライド可能である下部テーブル26
と、下部テーブル26上にX方向スライド可能である上
部テーブル28とを備えている。各テーブル26、28
は、送り機構30を介して連結されているステッピング
モータ20、22によりX−Y方向に移動する。また、
撮像方向をそれぞれ上下テーブル26、28の中心位置
に向けたXおよびY方向撮像用のCCDカメラ12、1
4が直交配置されている。また、固定板25および各テ
ーブル26、28の中心位置には、光ファイバ母材1が
通過するのに十分な孔径の挿通口29が開口されてお
り、上部テーブル28の挿通口29の内周部には、中心
に向けてその開口径を自在に縮開させるシャッタ板32
が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの線引
時における光ファイバ母材と電気炉の挿通口とのクリア
ランスを精度良く一定に保持できるようにした光ファイ
バの線引方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から行われている光ファイバ母材を
加熱しつつ線引して光ファイバを製造する方法において
は、光ファイバ母材をカーボン電気炉(線引炉とも言
う)に入れて加熱溶融する工程がある。図7に示すよう
に光ファイバ母材1(プリフォーム)は、ダミー棒2の
下部に連結されており、カーボン電気炉3の上部中心に
開口された挿通口より内部に導入される。そして、周囲
に設けたヒータ4により加熱溶融されつつ、電気炉3の
下部側から引取ることにより細径の光ファイバ5に連続
的に形成されつつ、電気炉3の下部より抜出される。
【0003】この電気炉3内には複数の不活性ガスの供
給管6が接続され、アルゴンガスなどの不活性ガスの供
給により、電気炉3内において光ファイバ5の周囲を不
活性ガス雰囲気に保持している。また、この不活性ガス
のガス圧力を一定に保持するために、挿通口の周囲には
上部パッキン7が配置され、開口部と光ファイバ母材1
とのクリアランスを適正な値に保持するようにしてい
る。従って、図7に示すように電気炉3の挿通口中心に
対して、光ファイバ母材1が鉛直に通過し、しかも外径
が一定であるなら不活性ガス圧力は一定の値に保持され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8
(a)に示すように光ファイバ母材1に外径変動が生じ
ている場合には、上部パッキン7と光ファイバ母材1と
の間にクリアランス変動が生じ、これに伴う炉内の不活
性ガスの圧力変動により、ファイバ径が変動したり、電
気炉内カーボン部品が消耗し易くなるうえに、上部パッ
キン7に光ファイバ母材1が接触した場合には、ファイ
バ強度が部分的に低下してしまうという問題があった。
【0005】そこで、光ファイバ母材の外径の差に応じ
て、挿入口の大きさを調整する方法が提案されている
(特開平2−307841号公報参照)。具体的には、
上部パッキン7に替えてアイリスシャッタよりなる内径
可変形のシールを配置するとともに、挿通口直上に光フ
ァイバ母材の外径を測定する外径測定器が配置されてい
る。この外径測定器の計測結果に応じてコントローラに
よりシールの絞り制御を行うことにより、常時隙間を一
定にすることができる。以上の制御方法は、供給される
母材中心と挿入口中心が一致していることを前提として
いる。
【0006】ところが、実際には、図8(b)に示すよ
うにダミー棒2と光ファイバ母材1との接続点で曲りが
生じている場合もあり、この場合は母材中心と挿通口中
心が一致せず、しかも外径のみでしか判断していないた
め、クリアランスが部分的に異なるうえ、シールとの接
触なども生じるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記課題を解決するもの
であって、光ファイバ母材の外径変動に加え、曲りが生
じている場合であっても、クリアランス調整のための制
御を精度良く確実に行えるようにした光ファイバの線引
方法およびその装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1記
載の光ファイバの線引方法であって、光ファイバ母材を
電気炉内で加熱しつつ光ファイバを連続的に形成する光
ファイバの線引方法において、前記電気炉の挿通口を通
過する前記光ファイバ母材の中心に合わせて前記挿通口
の中心位置を移動調整するとともに、前記挿通口の内径
の大きさを調整することで、光ファイバ母材の外径と前
記挿通口とのクリアランスを所望の一定値に保持するこ
とを特徴とする光ファイバの線引方法によって解決する
ことができる。前記構成の光ファイバの線引方法におい
ては、挿通口の中心位置を光ファイバ母材の中心位置に
一致させてから挿通口の縮開制御を行うため、光ファイ
バ母材に曲りが生じていてもその変動に追随して常時ク
リアランスを一定値に保持することができる。
【0009】また上記課題は、請求項2記載の光ファイ
バの線引装置であって、光ファイバ母材を電気炉内で加
熱しつつ光ファイバを連続的に形成する光ファイバの線
引装置において、前記電気炉の中心に前記光ファイバ母
材を通す挿通口を設けたX−Yテーブルと、挿通口の内
周部に配置された内径可変形のシール機構と、前記X−
Yテーブルの直上にあり、前記光ファイバ母材の外径を
計測する外径計測手段と、前記X−YテーブルのX方向
中心に対する前記光ファイバ母材のずれ量およびY方向
中心に対するずれ量を計測するずれ量計測手段と、該ず
れ量計測手段の計測データを元に、前記X−Yテーブル
の中心位置が前記光ファイバ母材の中心に一致すべく前
記X−Yテーブルの移動制御を行うとともに、前記外径
計測手段の計測データを元に、前記シール機構の内径を
前記光ファイバ母材の外径に対し常時一定のクリアラン
スに保持すべく縮開制御を行う制御手段とを備えている
ことを特徴とする光ファイバの線引装置によって解決す
ることができる。
【0010】前記構成の光ファイバの線引装置において
は、中心一致制御およびクリアランス調整制御を具体的
に実現することができ、挿通口の中心位置を光ファイバ
母材の中心位置に一致させてから挿通口の縮開制御を行
うため、光ファイバ母材に曲りが生じていてもその変動
に追随して常時クリアランスを一定値に保持することが
できる。
【0011】また上記課題は、請求項3記載の光ファイ
バの線引装置であって、前記外径計測手段が、前記光フ
ァイバ母材のX軸方向の前記外径計測手段とY軸方向の
前記外径計測手段からなることによって解決することが
できる。前記構成の光ファイバの線引装置においては、
必ずしも真円とは限らない光ファイバ母材の外形をX軸
およびY軸方向の2方向から計測するため、精度の高い
計測を行うことができる。
【0012】また上記課題は、請求項4記載の光ファイ
バの線引装置であって、前記外径計測手段が撮像手段で
あり、前記制御手段が前記撮像手段の画像データにより
前記光ファイバ母材と背景との境界により外径検出する
ことによって解決することができる。ここで言う撮像手
段とは、ビデオカメラ、あるいはCCDカメラなどを言
い、前記構成の光ファイバの線引装置においては、遠隔
位置で非接触で計測することができ、特にCCDカメラ
は、小型、軽量であって簡単に装置に取付けることがで
きる。また、この画像データを画像処理することで外径
検出が行われるので、高い計測精度を得ることができ
る。
【0013】また上記課題は、請求項5記載の光ファイ
バの線引装置であって、前記ずれ量計測手段が、前記X
−YテーブルのX軸およびY軸中心と、各軸中心に対す
る前記光ファイバ母材の径のずれ量を検出することによ
って解決することができる。前記構成の光ファイバの線
引装置においては、各軸のずれ量に応じてX−Yテーブ
ルを制御するので、挿通口中心を光ファイバ母材の中心
に正確に一致させることができる。
【0014】さらに上記課題は、請求項6記載の光ファ
イバの線引装置であって、前記ずれ量計測手段が、前記
外径計測手段を兼用するものであって、前記X−Yテー
ブルのX軸およびY軸中心に画像中心を一致させた一対
の撮像手段からなり、前記制御手段が、前記撮像手段の
画像データにより画像中心に対する前記光ファイバ母材
の径のずれ量を検出することによって解決することがで
きる。前記構成の光ファイバの線引装置においては、同
一の撮像手段によりずれ量と外径の双方の計測を行える
ので線引装置を簡素化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明に係わる光ファイバの線引装置のクリアランス調
整装置を備えた電気炉を示すものである。なお、本発明
の要部以外は、従来と同一か、または同等であるため、
その同一部分には同一符号を付し、異なる箇所あるいは
新たに付加された新規部分にのみ異なる符号を付して説
明する。
【0016】図1に示すように電気炉3は、ダミー棒2
の下部に連結した光ファイバ母材1を上部中心の挿入口
より内部に導入し、周囲に設けたヒータ4により加熱溶
融しながら、電気炉3の下部側から引取られる。すなわ
ち、細径の光ファイバ5を連続的に形成しつつ、下部よ
り抜出するもので、この電気炉3内には複数の不活性ガ
スの供給管6が接続され、アルゴンガスなどの不活性ガ
スの供給により、光ファイバ5の周囲が不活性ガス雰囲
気に保持される。
【0017】また、以上の構成に加えて、電気炉3の挿
通口となる上部中心位置に中心を一致させてX−Yテー
ブル10を配置し、このテーブル10の中心位置である
光ファイバ母材1の挿通口の周囲に、後述するアイリス
シャッタを配置し、周囲X−Y方向にそれぞれテーブル
10の中心側に向く撮像手段としてのCCDカメラ1
2、14を配置してある。このCCDカメラ12、14
により撮像したディジタル画像データは、制御手段、す
なわちコントローラ18に送られる。
【0018】コントローラ18は、これら計測された画
像データの処理と、処理された計測値に基づく演算を実
行し、その制御信号によってアイリスシャッタの絞り制
御、およびX−Yテーブル10のX−Y方向駆動用のス
テッピングモータ20、22の駆動制御を行い、X−Y
テーブル10の中心位置を光ファイバ母材1の中心に一
致させる。そして、図1に示す正常状態の場合はもとよ
り、図2(a)に示す線径変動や、図2(b)に示す傾
きに応じて光ファイバ母材1と挿通口とのクリアランス
を一定に保持する制御を行う。
【0019】図3はX−Yテーブル10の具体的構成の
一例を示すものである。図3に示すようにX−Yテーブ
ル10は、電気炉3の上部開口を蓋する固定板25上に
一対のスライドガイド24を介してY方向スライド可能
に積層された下部テーブル26と、下部テーブル26上
に同じく一対のスライドガイド24を介してX方向スラ
イド可能に積層された上部テーブル28を備えている。
これら各テーブル26、28は、それぞれ精密ボールネ
ジ送り機構30を介して連結されているステッピングモ
ータ20、22の駆動によりX−Y方向に移動する。
【0020】また、各ステッピングモータ20、22と
対向する位置には、その撮像方向をそれぞれ上下テーブ
ル26、28の中心位置に向けたX方向およびY方向撮
像用のCCDカメラ12、14が各テーブルに直交配置
されている。そして、固定板25および各テーブル2
6、28の中心位置には、光ファイバ母材1が通過する
のに十分な孔径の挿通口29が開口されているととも
に、上部テーブル28の挿通口29の内周部には、中心
に向けてその開口径を自在に縮開させる前述のアイリス
シャッタを構成するシャッタ板32が配置されている。
【0021】このシャッタ板32を不図示の駆動機構を
介して縮開させることにより、光ファイバ母材1に対す
るシャッタ板32のクリアランスを一定に保つようにし
ている。なお、固定板25および各テーブル26、28
間はスライド可能とするため、隙間を設けて積層配置さ
れているが、この隙間からの不活性ガスの漏洩量は極め
て少なく、無視できる程度のものである。
【0022】図4(a)および(b)は、各CCDカメ
ラ12、14のモニタ画面を示すもので、各CCDカメ
ラ12、14で撮像された光ファイバ母材1の画像デー
タによりこの光ファイバ母材1と背景との境界が認識さ
れる。また、シャッタ板32の内接円形状と光ファイバ
母材1の外径により、両者間の隙間しろtが認識され
る。そして、コントローラ18は、この映像信号を画像
処理することにより、光ファイバ母材1の全幅dX、d
Yおよび画像中心線Oと一方の外径境界線との距離X、
Yおよび隙間しろtを検出する。
【0023】図5は、前記コントローラ18のハードウ
ェア構成を示している。図5に示すようにコントローラ
18は、CPU34と、CPU34に接続されたROM
36およびRAM38からなり、I/Oポート40を介
してアイリス駆動機構42、CCDカメラ12、14、
X、Yステッピングモータ22、24、モニタおよび各
種設定用のキーボード46などが接続されている。
【0024】CPU34は、CCDカメラ12、14か
らのディジタル画像データの入力状態を元にROM36
およびRAM38に内蔵されたプログラムにしたがって
画像処理を行う。この処理データに基づき光ファイバ母
材1の外径およびX、Y中心Oからのずれ量を検出演算
し、以下の図6に示す手順で制御動作を実行する。
【0025】図6に示すようにクリアランス調整装置の
制御手順は、先ず最初にX画像(図4(a)参照)から
外径dXを読取り、次いで画像中心Oに対する距離Xを
読取り、その値がdX=2X(外径が画像中心Oの2
倍、すなわち光ファイバ母材1の中心がX軸方向中心に
一致している)であるか否かを判断し、YESであれ
ば、Y画像の制御にジャンプする。
【0026】また、NOであれば、画像中心Oに対し、
光ファイバ母材1の中心がずれていると判断し、そのず
れ方向とずれ量に応じた反対方向の移動量で上部テーブ
ル28を移動させるべくX方向ステッピングモータ22
を駆動制御し、dX=2Xとなった時点でモータ22を
停止させる(ステップST1〜ST5)。
【0027】次に、前記と同様の制御動作をY画像側で
実行する(ステップST6〜ST10)。これによっ
て、X−Yテーブル10の挿通口29の中心は、光ファ
イバ母材1の通過中心に一致する。
【0028】次に、X、Y方向の外径データdX、dY
を元にアイリス駆動機構42を径方向に縮開制御する。
これは、シャッタ板32の開口部の内径Dが、光ファイ
バ母材1のX、Y方向の外径を加算した値の半分の値
に、キーボードなどにより設定した光ファイバ母材1と
の隙間しろt分の値を加算した開口径となるように制御
するもので、プログラムに内蔵された、D=1/2(d
x+dY)+2t で与えられる数式にしたがって行わ
れ、シャッタ板32の内径Dがこの値に一致したとき、
アイリス駆動機構42を停止させる。
【0029】上述した制御は、図4に示した隙間しろt
の値をモニタしながら行われ、光ファイバ母材1の外径
に追随して挿通口29のクリアランスは常時設定値であ
る隙間しろtに一致した値に保持される(ステップST
11〜ST13)。なお、外径データをdX+dYの1
/2のデータとしたのは、光ファイバ母材1の外形が必
ずしも真円でないからであり、隙間しろtは平均外径に
対するクリアランスに設定される。
【0030】しかしながら、極端な外径変動がある場合
を考慮して、両外径データdX、dYのうち、大きい外
径を採用してこれに合わせた隙間しろとするプログラム
を組立てることもできる。但し、実際にはそのような極
端な外径変動はないので、平均外径により隙間しろを設
定する方がより合理的である。
【0031】さらに、上述した制御動作ST1〜ST1
3は、電気炉3の操業中繰返し行われる。すなわち、ス
テップST14でNOであれば、再びステップST1
(矢印)に戻り、常時曲りに追随して中心を一致さ
せ、外径変動に対して常時一定のクリアランスを保持す
る制御を繰返し、YES、すなわち操業停止により制御
動作も停止する。なお、上記実施の形態では、外径測定
手段、およびX、Y方向のずれ量検出手段としてCCD
カメラを用いたが、他の計測手段を採用できることは勿
論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明のに係わる光
ファイバの線引方法においては、電気炉の挿通口を通過
する光ファイバ母材の中心に合わせて挿通口の中心位置
を移動調整するとともに、挿通口の内径の大きさを調整
することで、光ファイバ母材の外径と挿通口とのクリア
ランスを所望の一定値に保持する。したがって、挿通口
の中心位置を光ファイバ母材の中心位置に一致させてか
ら挿通口の縮開制御を行うため、光ファイバ母材の外径
変動に加え、曲りが生じていてもその変動に追随してク
リアランス調整のための制御を精度良く確実に行うこと
ができる。よって、、常時クリアランスを一定値に保持
することができることで、クリアランス変動による光フ
ァイバの外径変動や、損失増加、光ファイバ母材の接触
による強度低下を未然に防止できる。
【0033】また、本発明のに係わる光ファイバの線引
装置においては、電気炉の中心に光ファイバ母材を通す
挿通口を設けたX−Yテーブルと、挿通口の内周部に配
置された内径可変形のシール機構と、光ファイバ母材の
外径を計測する外径計測手段と、X−YテーブルのX方
向中心に対する光ファイバ母材のずれ量およびY方向中
心に対するずれ量を計測するずれ量計測手段と、該ずれ
量計測手段の計測データを元に、X−Yテーブルの中心
位置が光ファイバ母材の中心に一致すべくX−Yテーブ
ルの移動制御を行うとともに、外径計測手段の計測デー
タを元にシール機構の内径を前記光ファイバ母材の外径
に対し常時一定のクリアランスに保持すべく縮開制御を
行う制御手段とを備えている。したがって、中心一致制
御およびクリアランス調整制御を具体的に実現すること
ができ、挿通口の中心位置を光ファイバ母材の中心位置
に一致させてから挿通口の縮開制御を行うため、光ファ
イバ母材の外径変動に加え、曲りが生じていてもその変
動に追随して常時クリアランスを一定値に保持すること
ができる。
【0034】また、外径計測手段が光ファイバ母材のX
軸方向の外径計測手段とY軸方向の外径計測手段からな
る。したがって、光ファイバ母材の外形をX軸およびY
軸方向の2方向から計測するため、精度の高い計測を行
うことができる。
【0035】また、外径計測手段が撮像手段であり、制
御手段が撮像手段の画像データにより光ファイバ母材と
背景との境界により外径検出する。したがって、遠隔位
置で非接触で計測することができ、画像データを画像処
理することで外径検出が行われるので、高い計測精度を
得ることができる。
【0036】また、ずれ量計測手段がX−Yテーブルの
X軸およびY軸中心と、各軸中心に対する光ファイバ母
材の径のずれ量を検出する。したがって、各軸のずれ量
に応じてX−Yテーブルを制御するので、挿通口中心を
光ファイバ母材の中心に正確に一致させることができ
る。
【0037】さらに、ずれ量計測手段が外径計測手段を
兼用するものであって、X−YテーブルのX軸およびY
軸中心に画像中心を一致させた一対の撮像手段からな
り、制御手段が撮像手段の画像データにより画像中心に
対する光ファイバ母材の径のずれ量を検出する。したが
って、同一の撮像手段によりずれ量と外径の双方の計測
を行えるので線引装置を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバの線引装置の一実施の形態
例を示す概略図である。
【図2】図1における外径変動および曲りを有する光フ
ァイバ母材に対応する作動説明図であり、(a)は外径
変動を有する光ファイバ母材であり、(b)は曲りを有
する光ファイバ母材である。
【図3】図1における光ファイバの線引装置のX−Yテ
ーブルを示す斜視図である。
【図4】図3におけるCCDモニタ画面を示す説明図で
あり、(a)はX軸方向のモニタ画面であり、(b)は
Y軸方向のモニタ画面である。
【図5】図1におけるコントローラのハードウェアを示
すブロック図である。
【図6】図5におけるコントローラの制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】従来の光ファイバの線引装置を示す概略図であ
る。
【図8】図7における外径変動および曲りを有する光フ
ァイバ母材に対応した作動説明図であり、(a)は外径
変動を有する光ファイバ母材であり、(b)は曲りを有
する光ファイバ母材である。
【符号の説明】
1 光ファイバ母材 3 電気炉 5 光ファイバ 10 X−Yテーブル 12、14 CCDカメラ(外形計測手段、ずれ量計測
手段) 18 コントローラ(制御手段) 20、22 ステッピングモータ 24 スライドガイド 26 下部テーブル 28 上部テーブル 29 挿通口 30 送り機構 32 シャッタ板(シール機構)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ母材を電気炉内で加熱しつつ
    光ファイバを連続的に形成する光ファイバの線引方法に
    おいて、 前記電気炉の挿通口を通過する前記光ファイバ母材の中
    心に合わせて前記挿通口の中心位置を移動調整するとと
    もに、前記挿通口の内径の大きさを調整することで、光
    ファイバ母材の外径と前記挿通口とのクリアランスを所
    望の一定値に保持することを特徴とする光ファイバの線
    引方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバ母材を電気炉内で加熱しつつ
    光ファイバを連続的に形成する光ファイバの線引装置に
    おいて、 前記電気炉の中心に前記光ファイバ母材を通す挿通口を
    設けたX−Yテーブルと、挿通口の内周部に配置された
    内径可変形のシール機構と、前記X−Yテーブルの直上
    にあり、前記光ファイバ母材の外径を計測する外径計測
    手段と、前記X−YテーブルのX方向中心に対する前記
    光ファイバ母材のずれ量およびY方向中心に対するずれ
    量を計測するずれ量計測手段と、該ずれ量計測手段の計
    測データを元に、前記X−Yテーブルの中心位置が前記
    光ファイバ母材の中心に一致すべく前記X−Yテーブル
    の移動制御を行うとともに、前記外径計測手段の計測デ
    ータを元に、前記シール機構の内径を前記光ファイバ母
    材の外径に対し常時一定のクリアランスに保持すべく縮
    開制御を行う制御手段とを備えていることを特徴とする
    光ファイバの線引装置。
  3. 【請求項3】 前記外径計測手段が、前記光ファイバ母
    材のX軸方向の前記外径計測手段とY軸方向の前記外径
    計測手段からなることを特徴とする請求項2記載の光フ
    ァイバの線引装置。
  4. 【請求項4】 前記外径計測手段が、撮像手段であり、
    前記制御手段が、前記撮像手段の画像データにより前記
    光ファイバ母材と背景との境界により外径検出すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の光ファイ
    バの線引装置。
  5. 【請求項5】 前記ずれ量計測手段が、前記X−Yテー
    ブルのX軸およびY軸中心と、各軸中心に対する前記光
    ファイバ母材の径のずれ量を検出するものであることを
    特徴とする請求項2乃至4のいずれか記載の光ファイバ
    の線引装置。
  6. 【請求項6】 前記ずれ量計測手段が、前記外径計測手
    段を兼用するものであって、前記X−YテーブルのX軸
    およびY軸中心に画像中心を一致させた一対の撮像手段
    からなり、前記制御手段が、前記撮像手段の画像データ
    により、画像中心に対する前記光ファイバ母材の径のず
    れ量を検出することを特徴とする請求項4または5記載
    の光ファイバの線引装置。
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