JPH10167157A - 自動二輪車用後輪配設部構造 - Google Patents

自動二輪車用後輪配設部構造

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Publication number
JPH10167157A
JPH10167157A JP33891296A JP33891296A JPH10167157A JP H10167157 A JPH10167157 A JP H10167157A JP 33891296 A JP33891296 A JP 33891296A JP 33891296 A JP33891296 A JP 33891296A JP H10167157 A JPH10167157 A JP H10167157A
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JP
Japan
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rear wheel
cover
base member
muffler
attached
Prior art date
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Application number
JP33891296A
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English (en)
Inventor
Takuya Akao
拓也 赤尾
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10167157A publication Critical patent/JPH10167157A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マフラーを外すことなく、後輪の交換ができ
る自動二輪車用後輪配設部構造を提供する。 【解決手段】 トランスミッション79側から駆動軸8
2が車幅方向に沿って突設され、該駆動軸82がベース
部材83の貫通孔83aに挿通されてスプライン結合さ
れ、該ベース部材83には、トランスミッション79側
の側面に、ディスクブレーキ装置85のディスクプレー
ト86が取り付けられる一方、該ベース部材83のディ
スクプレート86と反対側には、「取付部」としての複
数本のスタッドボルト90が突設され、これらボルト9
0が、後輪64のホイール部64aの挿通孔64bに挿
通され、「取付部」としてのナット91が螺合されるこ
とにより、後輪64が取り付けられ、更に、後輪64の
トランスミッション79側と反対側には、マフラー56
が配設され、該マフラー56は、車輪64取付用の前記
ナット91が露出するように、該ナット91の上側に配
設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車の後
輪配設部分の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動二輪車としてのスクータ
ーは、エンジンと、後端部に後輪を支持するトランスミ
ッションとが一体化されたいわゆるユニットスイング式
エンジンが、骨格部材としてのフレームに、上下方向に
揺動自在に配設され、この後輪の配設部は以下のように
なっている。すなわち、トランスミッション側から駆動
軸が車幅方向に沿って突設され、この駆動軸に後輪のホ
イール部がスプライン結合されると共に、ディスクブレ
ーキ装置のディスクプレートが取り付けられている。ま
た、このディスクブレーキ装置のキャリパがトランスミ
ッションのケーシング部に固定され、このキャリパに一
対のパッドが交換可能に配設され、この両パッドでディ
スクプレートを挟持することにより、ブレーキがかかる
ようになっている。
【0003】また、その後輪のトランスミッション側と
反対側にはマフラーが配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、後輪を交換する場合等に
は、この後輪は、トランスミッションとマフラーとの間
に位置しているため、マフラーを外さなければ交換でき
ず、交換作業が大変であった。
【0005】そこで、この発明は、マフラーを外すこと
なく、後輪の交換ができる車両用後輪配設部構造を提供
することを課題としている。
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、トランスミッション側
から駆動軸が車幅方向に沿って突設され、該駆動軸がベ
ース部材の貫通孔に挿通されてスプライン結合され、該
ベース部材には、トランスミッション側の側面に、ディ
スクブレーキ装置のディスクプレートが取り付けられる
一方、該ベース部材のディスクプレートと反対側の側面
に後輪が取り付けられ、更に、後輪のトランスミッショ
ン側と反対側には、マフラーが配設され、該マフラー
は、前記ベース部材への後輪取付部が露出するように、
該取付部の上側に配設されている自動二輪車用後輪配設
部構造としたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0007】図1乃至図24には、この発明の実施の形
態を示す。この発明の実施の形態は、この発明をスクー
ターに適用したものであり、ここでは、発明箇所を含む
スクーター全体について説明する。
【0008】まず構成について説明すると、図5及び図
6には骨格となるフレーム1を示し、このフレーム1の
前端部には筒状のヘッドパイプ2が設けられ、このヘッ
ドパイプ2から後方に向けて中央パイプ3が接続される
と共に、一対の右側パイプ4及び左側パイプ5が配設さ
れている。この右側,左側パイプ4,5に車幅方向に沿
うクロスパイプ6,7が架設されると共に、その右側,
左側パイプ4,5にエンジンマウントブラケット4a,
5aが固定されている。
【0009】そして、このフレーム1のヘッドパイプ2
には、図10に示すように、ハンドル9のステアリング
シャフト9aが挿通されて回転自在に支持されている。
【0010】このハンドル9には、図8及び図9等に示
すように、両端部にスイッチケース10及びブレーキ用
のマスターシリンダ11が取り付けられると共に、ハン
ドルを覆うハンドルカバー12が取り付けられている。
【0011】詳しくは、スイッチケース10は、前側半
体10aと後側半体10bとに分割され、これら前側半
体10aと後側半体10bとが合わされてハンドル9を
挟持して取り付けられるようになっている。この前側半
体10aには、ハンドル9の上側半分を覆うようにスイ
ッチ側取付片10cが一体成形される一方、マスターシ
リンダ11には、図9に示すように、ハンドル9の下側
半分を覆うようにシリンダ側取付片11aが一体成形さ
れ、このシリンダ側取付片11aとスイッチ側取付片1
0cとが、ハンドル9を挟持した状態で、一対のネジ1
3により固定されている。また、そのスイッチ側取付片
10cには、図8に示すように、切欠き部10dが形成
され、ハンドル9の上部に固定されたL字形の位置決め
片9bに係止されて、スイッチケース10等が位置決め
されるようになっている。
【0012】また、前記ハンドルカバー12は、カバー
前部12aとカバー後部12bとに二分割され、カバー
前部12aの上面中央部は後方に延在し、これに固定さ
れるスピードメータ等の計器14が臨む開口12cが形
成されている。そして、カバー後部12bは、両端部が
前記スイッチ側取付片10cにネジ16により取り付け
られると共に、下部側両側部がステアリングシャフト9
aに固着された不図示のブラケットにネジ15によりカ
バー前部12bと共締め固定されている。また、カバー
前部12aは、開口12cの近傍において、図8に示す
ように、前記計器14と共にカバー後部12bにネジ1
7により固定され、このカバー前部12aには、図8及
び図9に示すように、フラッシャーランプ18の配設用
の凹部12dが形成され、この凹部12dにフラッシャ
ーランプ18のリフレクタ19がネジ20により固定さ
れ、このリフレクタ19にバルブ21が着脱自在に配設
され、凹部12dの開口を閉成するようにレンズ22が
配設されている。また、図9に示すように、この凹部1
2dには係止孔12eが形成され、この係止孔12e
に、カバー後部12bの前下方へ延在する下面12fの
下縁に形成されたフック部12gが挿入係止されてい
る。
【0013】このような構成によれば、スイッチケース
10は、ハンドル9の位置決め片9bを基準に固定さ
れ、マスターシリンダ11とハンドルカバー12とは、
そのスイッチケース10のスイッチ側取付片10cを基
準に取り付けられるため、ハンドルカバー12と、スイ
ッチケース10,マスターシリンダ11との合わせ精度
が向上する。また、スイッチケース10のスイッチ側取
付片10cにマスターシリンダ11やハンドルカバー1
2を取り付けるようにしているため、マスターシリンダ
11取付用のブラケットやハンドルカバー12取付用の
ブラケットを別途用意する必要がないことから、部品点
数の削減及び取付工数の削減が図られる。
【0014】更に、フラッシャーランプ18が配設され
るカバー前部12aの凹部12dに、カバー後部12b
の下面12fのフック部12gを係止するようにしてい
るため、短く剛性のある下面12fと剛性のある凹部1
2dとで、カバー前部12aとカバー後部12bとを連
結することにより、両者の合わせの向上が図られると共
に、固定ネジを削減できるため、外観品質が向上するこ
ととなる。
【0015】一方、図10及び図11に示すように、そ
のハンドル9のステアリングシャフト9bを回転自在に
支持するヘッドパイプ2の前側には、ラジエター26が
配設され、このラジエター26の前方には、このラジエ
ータ26を覆うように樹脂製のフロントカバー27が、
又、ヘッドパイプ2の後方には、このパイプ2等を覆う
ように樹脂製のレッグシールド28が配設されて、両カ
バー27,28が周縁部で取り付けられることにより、
内部に空間が形成されている。
【0016】そのラジエター26は、図12に示すよう
に、下部側に2つの下側ブラケット26aが、又、上部
側に1つの上側ブラケット26bが形成され、その2つ
の下側ブラケット26aがヘッドパイプ2から延長され
た下側ステー29にネジ止めされ、上側ブラケット26
bがヘッドパイプ2から延長された上側ステー30にネ
ジ止めされている。
【0017】このラジエター26の上側にリザーバタン
ク32が配設されている。すなわち、このリザーバタン
ク32は、前記上側ステー30にボルト33により取り
付けられると共に、ラジエター26の上端車体左側(正
面視右側)に設けられた取付片26cに固定されること
により配設されている。このラジエター26を通過する
風は、正面から入って側方に導かれるようになっている
ため、各ブラケット26a,26b及び取付片26cを
ラジエター26の上下に配設することにより、それらブ
ラケット26a,26b等が邪魔になるようなことがな
い。また、ラジエター26は、図12に示すように、左
右のタンク部121、122の間にコア部を有し、左側
タンク部121からコア部にかけての冷却水通過は二点
斜線部124で上下に分断されている。尚、図12中の
矢印は、冷却水の流れを示す。
【0018】また、図11に示すように、このラジエタ
ー26の後側で、ヘッドパイプ2の前側には、中間カバ
ー34が配設され、この中間カバー34とレッグシール
ド28との間に、前記スイッチケース10やマスターシ
リンダー11等に接続された多数のリード線及びホース
類35等が挿通されている。この中間カバー34によ
り、ラジエター26を冷却した後の熱風からリード線お
よびホース類35等を保護できると共に、ラジエター2
6からの風を側方に案内することができる。尚、風の流
れを図11矢印にて示す。
【0019】また、前記フロントカバー27は、図7及
び図10に示すように、前側カバー37と後側カバー3
8とによる二重構造で構成され、この後側カバー38と
前側カバー37とが略同じ幅に形成されている。
【0020】そして、この前側カバー37には、図7等
に示すように、ラジエター26に走行風を導入する風導
入開口37aが形成され、後側カバー38には、その風
導入開口37aに対向するルーバー38aが形成されて
いる。この前側カバー37には、図13および図2に示
すように、後方に突出する複数のボス37bが突設さ
れ、これらボス37bに後側カバー38がネジ39によ
り固定されるようになっている。このようにすれば、正
面から取付点(ネジ39)が見えないため外観品質が確
保される。尚、図中符号100は、ヘッドライトで、こ
れは、フロントカバー27に取り付けられている。
【0021】そして、このように組み付けられたフロン
トカバー27が、周縁部においてレッグシールド28に
数カ所で取り付けられている。この取付状態において、
両カバー27,28により、左右2カ所に排風口40が
形成され、この排風口40からラジエター26を通過し
て熱変換された熱風が車外に抜けるようになっている。
【0022】更に、後側カバー38には、前側カバー3
7の上縁付近に対応してルーバーが形成され、これによ
る排出口101を介して停車時等に、ラジエター26の
熱を排出する。
【0023】また、フロントカバー27の後側カバー3
8には、図1及び図14に示すように、この排風口40
の内側位置において取付片38bが形成され、この取付
片38bがフロントロアカバー42にネジ39止めさ
れ、その排風口40を介して取付け・取外しができるよ
うになっている。
【0024】このようにフロントカバー27を、相互に
連結されると共に略同じ幅を有する前側カバー37と後
側カバー38とからなる二重構造とすることにより、風
導入開口37aを大きくしてラジエター26の冷却性を
向上させることができると共に、剛性を確保することが
でき、デザイン上の自由度が向上し、且つ、外観品質を
確保できる。すなわち、二重構造とし、両カバー37,
38の相互補強により、剛性を確保できると共に、補強
用のリブを形成する必要がないため、前側カバー37の
表面にヒケが発生するようなこともなく、外観品質を向
上できる。また、前側カバー37に風導入開口37a
を、後側カバー38にルーバー38aを形成することに
より、両カバー37,38の形状の自由度が向上すると
共に、ルーバー38aによるヒケの影響が車両表面に露
出することがないので、外観品質を確保できる。ちなみ
に、一枚のもので、風導入開口37aを大きくすると、
剛性が弱くなり、剛性を確保するために、肉厚を厚くす
れば、重量が重くなり、又、補強用のリブを裏面に形成
すると、表面にヒケが生じて外観品質が低下する。
【0025】さらに、図1中部位Xは図15及び図16
に示すようになっている。すなわち、この部位Xは、樹
脂製のフロントロアカバー42,レッグシールド28及
びアンダーカバー44とが合わされて構成されている。
【0026】すなわち、このフロントロアカバー42に
は、図16に示すように、下部側に折返し部42aが形
成され、この折返し部42aにアンダーカバー44が係
止されるようになっている。この折返し部42aが形成
されていない場合には、フロントロアカバー42とアン
ダーカバー44の合わせ位置が図16中Pとなり、正面
からこの合わせ部が見えてしまい外観品質が低下する。
そこで、折返し部42aを形成すれば、合わせ部が奥側
となるため、外観品質が確保される。
【0027】しかし、折返し部42aを形成すると、こ
のフロントロアカバー42の型抜き方向が、図16中矢
印方向となることから、フロントロアカバー42の上端
縁部42bに車両中央寄りに折曲するフランジ部を形成
することができない。
【0028】そこで、レッグシールド28の側縁部28
aに複数のルーバー28bを形成し、この側縁部28a
と、フロントロアカバー42の上端縁部42bとを接続
している。
【0029】このようにすれば、正面から見た外観品質
を確保できると共に、レッグシールド28のルーバー2
8bの間からラジエター26を通過した熱気の一部を排
気することができると共に、フロントロアカバー42に
形成した孔119から進入し、中間カバー34の下部に
一体成形された案内片34aに案内された空気も、その
ルーバー28bの間から排気できる(図16参照)。
【0030】このレッグシールド28の後方には、図
1,図7及び図17に示すように、足を乗せるフットレ
ストボード47が配設されている。このフットレストボ
ード47には、車幅方向中央部に上方に突出するトンネ
ル部47aが車両前後方向に沿って形成されると共に、
このトンネル部47aには、図7及び図17に示すよう
に、バッテリー48が収納される収納凹部47bが形成
され、ここに収納されたバッテリー48の上側には、中
蓋49が配設されるようになっている。そして、この収
納凹部47bを開閉するリッド50が、前端部50aを
中心に上下方向に回動自在に設けられている。また、こ
のリッド50の後側には、メンテリッド51が着脱自在
に配設され、このメンテリッド51には、図7に示すよ
うに、前記収納凹部47bの後壁47cに形成された開
口部47dに嵌合されて、この開口部47dを閉成する
嵌合部50bが形成されている。なお、リッド50はメ
ンテリッド51の前部をも覆っている。
【0031】かかる構造にあっては、リッド50を前端
部50aを中心に開成することにより、バッテリー18
の交換等ができると共に、メンテリッド51の前部に形
成された切欠きから図示省略のオイルタンクの注入口が
露出され、オイルの注入ができるようになっている。
【0032】また、メンテリッド51とフットレストボ
ード47との合わせラインが斜め前方へ傾斜しているの
で、シート59やフットレストボード47等を取り外す
ことなくメンテリッド51のみを容易に取り外すことが
でき、メンテリッド51を外すことにより、エンジン5
3周りの修理が簡単にでき、特に、フットレストボード
47の開口部47dが開放されることにより、この開口
部47dを介してキャブレターのセッティング等が極め
てし易くなる。
【0033】さらに、そのフットレストボード47周り
には、車両の盗難防止を目的とする盗難防止バー54が
配設されている。すなわち、この盗難防止バー54は、
図5及び図6に示すように、一端部54aが、フレーム
1の右側パイプ4に溶接により固定され、他端部54b
が、その右側パイプ4に固定されたエンジン53懸架用
のエンジンマウントブラケット4aの外側面に固定され
ている。これにより、図3及び図4に示すように、その
盗難防止バー54は、フットレストボード47の側部後
端47eの後方で、且つ、側縁47fより内方の空間に
配設され、足載せスペースを後方へ延長するようにその
側部後端47eに連なっている。そして、この盗難防止
バー54は、マフラー56の上方に位置している。
【0034】このようにすれば、盗難防止バー54は、
車体の側方に出っ張らないため、邪魔にならず、車体の
取り回し性能が良好となると共に、車体の小型化が可能
となる。
【0035】また、フットレストボード47の側部の途
中に、盗難防止バー54用の切欠きを形成する必要がな
いため、構造が簡単であると共に、外観品質も向上す
る。
【0036】さらに、この盗難防止バー54を足載せス
ペースの一部として利用できるため、足載せスペースの
大型化が図られ、反対に、従来と同じ広さの足載せスペ
ースで良い場合には、フットレストボード47の小型化
による型コスト及び重量の低減を図ることができる。
【0037】さらにまた、盗難防止バー54が固定され
るフレーム1の右側パイプ4は、図6に示すように、車
両の後方において左右に広がっており、この広がった部
分に盗難防止バー54が固定されているため、この盗難
防止バー54は側方への突出量を、それ程長くする必要
が無いことから、この盗難防止バー54の剛性を確保で
きると共に、重量も低減できる。
【0038】さらに、盗難防止バー54の他端部54b
は剛性の高いエンジンマウントブラケット4aに固定さ
れており、この盗難防止バー54の長さは更に短くなっ
て剛性を確保でき、且つ、重量も低減できる。
【0039】しかも、フットレストボード47は後ろ上
がりに傾斜しているため、この後端側に配設された盗難
防止バー54は比較的高い位置に設定されていることか
ら、施錠作業が良好となる。また、このフットレストボ
ード47の側部後端47aの後側は、従来は利用されて
いなかった部分であるが、盗難防止バー54によりその
部分が有効活用されることとなる。さらに、この盗難防
止バー54は、マフラー56の上に配設されているた
め、マフラー56への足の接触を防止できる。
【0040】なお、ここでは盗難防止バー54は車体の
一方の側に設けられているが、左右両側に設けても良
い。
【0041】一方、図18,図19及び図20中符号5
8は収納ボックスで、この収納ボックス58は、フレー
ム1の右側パイプ4と左側パイプ5との間に挿入され、
後部側に形成された段差部58aが、それら両パイプ
4,5に図6に示すように設けられた支持ブラケット4
b,5b上に載置されてネジ60により固定されてい
る。また、この収納ボックス58の底壁58bの前部側
がフレーム1の支持部材61に載置されてネジ62によ
り固定されている。
【0042】かかる収納ボックス58は、底壁58bが
後方が下がるように傾斜し、この底壁58bの後部58
c側がエンジン53上面と後輪64とで形成される空間
に進入するように設定されている。これにより、図18
に示すように、ヘルメット65を正立置きで収納した場
合に、顎部65aが底壁58bの後部58c側に収納さ
れるように設定され、更に、後壁58dの上側3/4程
度が、ヘルメット65に沿って前傾されている。
【0043】そして、かかる収納ボックス58に、シー
ト59の前端部59aが図示省略のヒンジを介して回動
自在に配設され、このシート59の後端部59bと収納
ボックス58との間に図示省略のロック装置が設けられ
ている。
【0044】この収納ボックス58の上端部には、図2
1に示すように、水平方向に沿うフランジ部58eが形
成され、このフランジ部58eの上側にサイドカバー6
7及び後部サイドカバー110の折曲された上端縁部6
7aが載置固定されている。また、その収納ボックス5
8の上端部には、そのサイドカバー67の上端縁部67
aより上方に突出する堰部58fが形成されている。そ
して、この上端縁部67aに、シート59に取り付けら
れたシール部材68が当接してシールされるようになっ
ている。
【0045】このように、収納ボックス58の底壁58
bが後方が下がるように傾斜し、この底壁58bの後部
58c側がエンジン56上面と後輪64とで形成される
空間に進入するように形成されているため、従来、利用
されていなかったその空間を有効利用することができる
と共に、低重心化を図ることができる。しかも、その底
壁58bの傾斜により、ヘルメット65以外の荷物は常
に後ろ寄りに収納されることから、荷物のガタ付きや移
動が少ない。
【0046】また、収納ボックス58の底壁58bの後
部58c側が深く形成されているため、荷物はこの後部
58c側に収納されると共に、この収納ボックス58を
開閉するシート59のヒンジが前端部59aに設けられ
ていることから、シート59をそれ程大きく開けなくて
も荷物の出し入れができる。
【0047】さらに、収納ボックス58の後壁58d
は、ヘルメット65形状に適合して前傾されているた
め、鉛直方向に沿って後壁が形成されているものと比較
すると、収納ボックス58の収納スペースに無駄なスペ
ースがなく、反対に、後述の燃料タンク70等の他の部
品の配設スペースを拡大することができ、且つ、シート
59や車体の小型化を図ることができる。しかも、この
樹脂製の収納ボックス58は、後壁58dが前傾されて
いることに対応して、車体フレーム1への取り付けのネ
ジ孔も後壁58dの傾斜方向に沿って斜め上前方に指向
している。これにより、スライド型等を必要とせずに型
抜きができると共に、ネジ止め作業において後壁58d
が邪魔にならず、取付け作業が良好である。
【0048】さらにまた、その収納ボックス58の上端
部には、図21に示すように、前記サイドカバー67の
上端縁部67a(シール面)より内側で上方に突出する
堰部58fが形成されているため、この堰部58fによ
り、収納ボックス58内への水の浸入を更に確実に防止
できる。
【0049】そして、この収納ボックス58の後ろ側に
は、図18に示すように、合成樹脂製の燃料タンク70
が配設されている。詳しくは、この燃料タンク70は、
図23に示すように、燃料を貯留するタンク本体71
と、燃料を注入する筒部72a及び、その筒部72aの
周囲を取り囲むように設けられて注入時等にこぼれた燃
料を受ける受け皿部72bが一体形成されたフィラーカ
バー72とからなり、このフィラーカバー72がタンク
本体71の開口部71aに嵌合されて熱融着されること
により一体化されている。そして、図18に示すよう
に、このフィラーカバー72の注油口72cにフィラー
キャップ73が着脱自在に取り付けられるようになって
いる。
【0050】かかる燃料タンク70は、図18に示すよ
うに、タンク本体71の前面上部に形成された突出片7
1bが収納ボックス58にネジ74止めされると共に、
前側下部が右側,左側パイプ4,5を横切るクロスパイ
プ6に支持され、後部下部がダンパー75を介してフレ
ーム1の支持部材76に支持されている。また、この燃
料タンク70の上側には、タンデムシート78が配設さ
れ、このタンデムシート78も収納ボックス58に取り
付けられている。このタンデムシート78の開口78a
から、燃料タンク70のフィラーキャップ73等が上方
に臨んでいる。
【0051】このように収納ボックス58に燃料タンク
70及びタンデムシート78を取り付けるようにする
と、サイドカバー67及び後部サイドカバー110も収
納ボックス58に取り付けられていることから、これら
の位置関係が所定の位置関係になるため、サイドカバー
67,後部サイドカバー110,燃料タンク70及びタン
デムシート78等の合わせ精度が向上することとなる。
【0052】また、燃料タンク70に受け皿部72bを
一体的に設けることにより、溢れた燃料を受けるものを
別途用意する必要がない。
【0053】さらに、フレーム1のエンジンマウントブ
ラケット4a,5aは、リンク機構を介してエンジン5
3が配設されている。このエンジン53は、クランクケ
ースから略水平に前方へ延びるシリンダを有し、クラン
クケースの一側に後方へ延びて後端部に後輪64を支持
するトランスミッション79が一体化され、クランクケ
ースの上部が車体フレーム1に上下揺動自在に懸架され
る。なお、図中符号80はショックアブソーバである。
【0054】詳しくは、図24に示すように、トランス
ミッション79側から駆動軸82が車幅方向に沿って突
設され、この駆動軸82がベース部材83の貫通孔83
aに挿通されてスプライン結合され、この駆動軸82に
ナット84が螺合されることにより、このベース部材8
3が駆動軸82に固定されている。
【0055】このベース部材83には、トランスミッシ
ョン79側の側面に、ディスクブレーキ装置85のディ
スクプレート86がボルト87により取り付けられる一
方、トランスミッション79に、そのディスクブレーキ
装置85のキャリパ88が固定されている。そして、こ
のキャリパ88には、一対のパッド89が着脱自在に挿
入され、図示省略のピンを引き抜くことにより、このパ
ッド89が外れるようになっている。
【0056】さらに、そのベース部材83のディスクプ
レート86と反対側には、計3本のスタッドボルト90
が突設され、これらのボルト90が、後輪64のホイー
ル部64aの各挿通孔64bに挿通され、ナット91が
螺合されることにより、後輪64がベース部材83に固
定されている。
【0057】さらにまた、後輪64の右側(トランスミ
ッション79と反対側)には、マフラー56が配設され
ているが、このマフラー56は、後輪64取付用のナッ
ト91が露出するように、図1,図3及び図18に示す
ように、後ろ上がりに配設され、それらナット91の上
側を通っている。
【0058】また、リヤフェンダー93は、後輪64の
上側に位置する前側部94と、この前側部94の後端部
から斜め下方に傾斜する後側部95とに2分割され、後
側部95が前側部94から取り外しできるようになって
いる。
【0059】かかる構成によれば、キャリパ88,ディ
スクプレート86及びマフラー56を外すことなく後輪
64を着脱できる。すなわち、後輪64を外す場合に
は、マフラー56が上方に配設されているため、このマ
フラー56が邪魔になることがなく、ナット91を外す
ことができる。その後、後輪64を図24中矢印方向に
移動させてスタッドボルト90から外し、後輪64のタ
イヤ部64cを、マフラー56とベース部材83のスタ
ッドボルト90等との間を通して、後輪64を車体から
外す。この場合には、この後輪64は後方に引き抜くた
め、リヤフェンダー93の後側部95が邪魔になるが、
このリヤフェンダー93は2分割され、この後側部95
だけ外すことができるので、後輪64を着脱するときに
は、この後側部95だけ外すことにより、後輪64を着
脱するときの邪魔になることがない。
【0060】このようなものにあっては、後輪64をベ
ース部材83に取り付けるようにしており、このベース
部材83を駆動軸82に取り付けるようにしているた
め、後輪64を図24中矢印方向に移動させるのに、少
なくともスタッドボルト90の突出量L2だけ移動させ
れば良い。これに対して、ベース部材83と後輪64と
が一体に成形されているものでは、駆動軸82とベース
部材83との結合ストロークL1は、ある程度の大きさ
のトルクの伝達を必要とすることから、多少長めに設定
する必要がある。しかし、この発明のように、ベース部
材83と後輪64とを分割することにより、ベース部材
83と駆動軸82との結合ストロークL1は長く必要と
しても、ベース部材83と後輪64との結合ストローク
L3は、駆動軸82の周囲に位置する複数のスタッドボ
ルト90でなされるため、伝達トルクが分散されること
から、結合ストロークL1より短くできる。そして、後
輪64を外す場合には、ベース部材83を駆動軸82か
ら外す必要がなく、後輪64をベース部材83から外せ
ば良い。
【0061】してみれば、後輪64の移動量L2を短く
できることから、側方にマフラー56が配設されていて
も、スタッドボルト90から後輪64のホイール部64
aを外すことができ、且つ、マフラー56を上側に配設
することにより、厚みあるタイヤ部64cを、このマフ
ラー56とベース部材83のスタッドボルト90との間
から引き抜くことができる。
【0062】また、パッド89をキャリパ88から交換
するときには、図示省略のピンを引き抜いた後、図24
中二点鎖線に示すようにして引き抜くことができる。
【0063】なお、上記実施の形態では、「取付部」と
してスタッドボルト90やナット91等を用いている
が、かかるボルト90やナット91等の位置関係等はこ
れに限定されるものでない。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ディスクブレーキ装置のキャリパ及びディスクプ
レート、マフラーを外すことなく後輪を着脱できる。す
なわち、後輪を外す場合には、マフラーが上方に配設さ
れているため、このマフラーが邪魔になることがなく、
「取付部」としてのナットを外すことができ、又、後輪
とベース部材とが分割され、このベース部材が駆動軸に
取り付けられているため、このベース部材から後輪を外
せばよいことから、後輪の平行移動量は、ベース部材か
らの「取付部」としてのボルトの突出量でよいため、平
行移動させた場合に後輪がマフラーに干渉することがな
く、後輪のタイヤ部を、マフラーとベース部材のボルト
等との間を通して、後輪を車体から外すことができる、
という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るスクーターの側面
図である。
【図2】同実施の形態に係るスクーターの正面図であ
る。
【図3】同実施の形態に係るスクーターの背面図であ
る。
【図4】同実施の形態に係るスクーターの平面図であ
る。
【図5】同実施の形態に係るフレームの側面図である。
【図6】同実施の形態に係るフレームの平面図である。
【図7】同実施の形態に係る車体カバー等の分解斜視図
である。
【図8】同実施の形態に係るハンドル部分の平面図であ
る。
【図9】同実施の形態に係る図8のA−A線に沿う断面
図である。
【図10】同実施の形態に係る車体前部の車両前後方向
に沿う断面図である。
【図11】同実施の形態に係る車体前部の水平方向に沿
う断面図である。
【図12】同実施の形態に係るラジエターとリザーバタ
ンクとを示す正面図である。
【図13】同実施の形態に係るフロントカバーを示す断
面図である。
【図14】同実施の形態に係る図1のB−B線に沿う断
面図である。
【図15】同実施の形態に係る図1のX部分の拡大斜視
図である。
【図16】同実施の形態に係る図1のCーC線に沿う断
面図である。
【図17】同実施の形態に係る図7のDーD線に沿う断
面図である。
【図18】同実施の形態に係る収納ボックスや燃料タン
クを示す図である。
【図19】同実施の形態に係る収納ボックスの平面図で
ある。
【図20】同実施の形態に係る収納ボックスの側面図で
ある。
【図21】同実施の形態に係る図1のE−E線に沿う断
面図である。
【図22】同実施の形態に係る収納ボックスやシート等
を示す車幅方向に沿う断面図である。
【図23】同実施の形態に係る燃料タンクの断面図であ
る。
【図24】同実施の形態に係る後輪等の断面図である。
【符号の説明】
64 後輪 64a ホイール部 64c タイヤ部 79 トランスミッション 82 駆動軸 83 ベース部材 83a 貫通孔 84 ナット 85 ディスクブレーキ装置 86 ディスクプレート 87 ボルト 88 キャリパ 89 パッド 90 スタッドボルト(取付部) 91 ナット(取付部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッション側から駆動軸が車幅
    方向に沿って突設され、該駆動軸がベース部材の貫通孔
    に挿通されてスプライン結合され、該ベース部材には、
    トランスミッション側の側面に、ディスクブレーキ装置
    のディスクプレートが取り付けられる一方、該ベース部
    材のディスクプレートと反対側の側面に後輪が取り付け
    られ、更に、後輪のトランスミッション側と反対側に
    は、マフラーが配設され、該マフラーは、前記ベース部
    材への後輪取付部が露出するように、該取付部の上側に
    配設されていることを特徴とする自動二輪車用後輪配設
    部構造。
JP33891296A 1996-12-04 1996-12-04 自動二輪車用後輪配設部構造 Pending JPH10167157A (ja)

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