JPH10166722A - アブレイティブ記録要素 - Google Patents

アブレイティブ記録要素

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JPH10166722A
JPH10166722A JP9339776A JP33977697A JPH10166722A JP H10166722 A JPH10166722 A JP H10166722A JP 9339776 A JP9339776 A JP 9339776A JP 33977697 A JP33977697 A JP 33977697A JP H10166722 A JPH10166722 A JP H10166722A
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JP
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dye
barrier layer
recording element
present
ablative recording
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JP9339776A
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English (en)
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Douglas R Robello
ロバート ロベロ ダグラス
Michael T Swanson
トッド スワンソン マイケル
Scott E Tunney
エリック タンニー スコット
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/2002Exposure; Apparatus therefor with visible light or UV light, through an original having an opaque pattern on a transparent support, e.g. film printing, projection printing; by reflection of visible or UV light from an original such as a printed image
    • G03F7/2014Contact or film exposure of light sensitive plates such as lithographic plates or circuit boards, e.g. in a vacuum frame
    • G03F7/2016Contact mask being integral part of the photosensitive element and subject to destructive removal during post-exposure processing
    • G03F7/202Masking pattern being obtained by thermal means, e.g. laser ablation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/24Ablative recording, e.g. by burning marks; Spark recording
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0266Marks, test patterns or identification means
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0011Working of insulating substrates or insulating layers
    • H05K3/0017Etching of the substrate by chemical or physical means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S430/00Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
    • Y10S430/146Laser beam

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶剤を用いることなく、バリヤー層を施
したアブレーティブ記録要素を提供することである。 【解決手段】 順に、バリヤー層、及びポリマーバイン
ダー中に分散された色素を含む色素層を、表面上に有す
る支持体を含んでなるアブレイティブ記録要素であっ
て、前記要素が赤外吸収物質を含有し、且つ、前記バリ
ヤー層が式: 【化1】 ( 前記式中、Rは、置換もしくは非置換の、炭素数1〜
20のアルキル基であり、VAはイオン化可能な側鎖基
を有するビニルモノマーであり、x:yの重量比が9
7:3〜70:30の範囲にある)を有するポリシアノ
アクリレートコポリマーの水性ラテックス分散体から得
られるアブレイティブ記録要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザーアブレイ
ティブ記録要素にバリヤー層を使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオカメラから電子的に
発生させた画像からプリントを得るための感熱転写装置
が開発されている。このようなプリントを得る方法の一
つによると、まず電子映像をカラーフィルターによって
色分解する。次いで、それぞれの色分解画像を電気信号
に変換する。その後、これらの信号を操作して、シア
ン、マゼンタ及びイエローの電気信号を発生させる。こ
れらの信号を次に感熱プリンターへ伝送する。プリント
を得るため、シアン、マゼンタまたはイエローの色素供
与体要素を色素受容要素と向い合わせて配置する。次い
で、それら二つの要素を感熱プリントヘッドと定盤ロー
ラーとの間に挿入する。ライン型感熱プリントヘッドを
使用して、色素供与体シートの裏側から熱をかける。感
熱プリントヘッドは数多くの加熱素子を有し、シアン、
マゼンタ及びイエローの信号に応じて逐次加熱される。
その後、この処理を他の2色について繰り返す。こうし
て、スクリーンで見た元の映像に対応するカラーハード
コピーが得られる。この方法とそれを実施するための装
置についてのさらなる詳細が、米国特許第4,621,
271号明細書に記載されている。
【0003】上記の電子信号を使用してプリントを熱に
より得る別の方法は、感熱プリントヘッドの代わりにレ
ーザーを使用する方法である。このような方式では、供
与体シートは、レーザーの波長において強い吸収を示す
物質を含有する。供与体を照射すると、この吸収物質が
光エネルギーを熱エネルギーへ転換し、その熱が付近の
色素へ伝達され、よってその色素がその蒸発温度にまで
加熱されて受容体へ転写される。吸収物質は、色素の下
方にある層中に存在しても、または色素と混合されてい
ても、あるいはその両方であってもよい。元の映像の形
状や色を表する電子信号によってレーザービームを変調
して、原物体の色を再構築するために存在させなければ
ならない受容体上の領域においてのみ各色素を加熱して
蒸発させる。この方法の詳細については、英国特許出願
公開第2,083,726号明細書に記載されている。
【0004】レーザービームの作用によって画像化する
アブレイティブ様式の一つでは、画像色素と、赤外吸収
物質と、バインダーとを含む色素層組成物が支持体上に
塗布されている要素を、その色素側から画像形成させ
る。レーザーによって付与されるエネルギーが、要素上
のレーザービームが当たった部分において実質的にすべ
ての画像色素及びバインダーを追い出す。アブレイティ
ブ画像形成法では、レーザー輻射線が画像形成層中に急
激な局部変化を生ぜしめ、よってその物質を前記層から
放出させる。アブレーション画像化法は、完全な物理変
化(例、溶融、蒸発又は昇華)ではなく何らかの化学変
化(例、結合破壊)によって、画像色素を部分転写では
なくほぼ完全に転写させるという点で、他の物質転写技
法とは区別されるものである。透過Dmin 濃度値が、レ
ーザーによる画像色素除去が完全であるか否かの目安と
なる。
【0005】米国特許第5,468,591号は、アブ
レーション工程中の色素の下方移動を防止するために、
支持体と画像記録層間に設けられたバリヤー層を有する
直接画像記録フィルムに関する。このバリヤー層はそれ
自身画像形成中、部分的又は完全にアブレートされて、
許容可能な低いDminとする。開示されている典型的
なバリヤー層は、赤外(IR)吸収色素並びにポリ(メ
チルシアノアクリレート−コ−エチルシアノアクリレー
ト)(80:20重量%)のバインダーコポリマーを含
む。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のバリヤ
ー層には、有機溶剤、例えば、アセトニトリル又はアセ
トンを用いてバリヤー層を施す点に課題がある。製造塗
布の際に有機溶剤を使用すると、火事及び健康上の危険
があるので望ましくない。又公害防止のため、塗膜から
蒸発する溶剤を製造中に捕捉しなければならず、費用が
かかる。
【0007】ポリシアノアクリレートの水性懸濁液は、
薬剤供給系では用いられているが、しかしながら、これ
らの材料から薄層フィルムを製造する方法は示されてい
ない。さらに、メタクリル酸とのシアノアクリレートコ
ポリマーは、レーザーアブレイティブ画像形成の分野で
は応用されていない。最少露光エネルギーで低Dmin
を有するアブレイティブ記録要素を提供することが本発
明の目的である。斑点が少なく欠陥のないフィルム品質
の良好なアブレーティブ記録要素を提供することが本発
明の別の目的である。その下方の支持体及びその上方の
画像層の両者に対して良好な接着性を有するアブレーテ
ィブ記録要素を提供することが本発明の別の目的であ
る。画像層を塗布するのに用いる溶剤系に対して抵抗性
を有するアブレーティブ記録要素を提供することが本発
明のさらに別の目的である。別個の受容要素を必要とし
ないシングルシート法を提供することが本発明のさらに
別の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】これら及びその他の目的
は、順に、バリヤー層、及びポリマーバインダー中に分
散された色素を含む色素層を、表面上に有する支持体を
含んでなるアブレイティブ記録要素であって、前記要素
が赤外吸収物質を含有し、且つ、前記バリヤー層が式:
【0009】
【化2】
【0010】( 前記式中、Rは、置換もしくは非置換
の、炭素数1〜20のアルキル基、例えば、イソプロピ
ル、アリル、ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチ
ル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、ヘキシ
ル、2−エチルヘキシル等であり;VAはビニルモノマ
ー,例えば、メタクリル酸、アクリル酸、ビニルホスホ
ン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウ
ム、ビニルピリジン、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、2−(N,N,N−トリメチルア
ンモニウム)エチルメタクリレートクロライド、2−
(N,N,ジエチルアミノ)エチルメタクリレート等で
あり、前記モノマーはイオン化可能な側鎖基、例えば、
カルボン酸、スルホン酸、ホスホン酸、トリアルキルア
ンモニウム、アルキルアミン等を有し;x:yの重量比
が97:3〜70:30の範囲にある)を有するポリシ
アノアクリレートコポリマーの水性ラテックス分散体か
ら得られるアブレイティブ記録要素に関する本発明によ
って達成される。
【0011】本発明の好ましい実施態様において、VA
は−CH2 CR1 (COOH)−であり、R1 は水素又
はメチルである。別の好ましい実施態様においては、ポ
リシアノアクリレートコポリマーの水性ラテックス分散
体は、 a)前記コポリマーを有機溶剤に溶解し、 b)前記溶液を攪拌しながら水に分散させ、次いで c)前記有機溶剤を除去することにより得られる。別の
好ましい実施態様において、赤外吸収物質を、工程a)
において調製した溶液に添加する。さらに別の好ましい
実施態様において、工程b)の際に塩基を添加する。尚
さらに別の好ましい実施態様において、工程b)の際に
界面活性剤を添加する。尚さらに別の好ましい実施態様
において、イオン化可能な側鎖基は、カルボン酸、スル
ホン酸又はホスホン酸である。
【0012】さらに、本発明のPCA材料は、自己分散
性であるので、さらなる界面活性剤は任意である。レー
ザーアブレイティブ画像形成において必要なIR−吸収
色素は、ラテックスに直接包含させて、フィルムがレー
ザーからのIR光を吸収し、そして画像形成工程でアブ
レートさせてもよい。典型的なIR−吸収色素として
は、米国特許第4,973,572号に記載されている
シアニン赤外吸収色素が挙げられる。IR−吸収色素は
バリヤー層中に、PCAコポリマーバリヤー層に対して
2〜60重量%、好ましくは10〜30重量%で存在す
ることができる。
【0013】PCAコポリマーの分子量は、1,000
〜2,000,000重量平均分子量(サイズ排除クロ
マトグラフィによるポリスチレン等価)であってよい。
特に良好な結果は、2,000〜500,000重量平
均の分子量を有するポリマーによって得られている。前
記のPCAコポリマーは、他のモノマーと共重合させて
もよい。例えば、PCAコポリマーは、少なくとも50
重量%、好ましくは75重量%を超える前記反復単位
と、他のビニルモノマー、例えば、アクリレート及びメ
タクリレート、アクリルアミド及びメタクリルアミド、
ビニルエーテル、ビニルアルキルエステル、無水マレイ
ン酸、マレイミド、イタコン酸及びエステル、フマール
酸及びエステル等とのコポリマーを含んでもよい。
【0014】本発明において有用なPCAコポリマーの
例としては、以下が挙げられる。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】本発明の水性ラテックス配合物の調製で
は、水が蒸発するにつれ粒子が融合(coalesc
e)してフィルムとなる。”融合助剤”として知られて
いる高沸点水混和性有機溶剤を少量、場合により配合物
に添加してフィルム形成を促進してもよい。水性ラテッ
クスを使用すると、揮発性有機化合物の量が大幅に低減
され、環境上の安全性を増進し、コストを低減できる。
【0020】本発明の別の実施態様は、単色のアブレー
ション画像の形成方法に関し、前記アブレーティブ記録
要素をレーザー手段により像様加熱し、その際、レーザ
ー露光は要素の色素側から行い、そしてアブレートされ
た材料を、例えば、空気流により除去してアブレーティ
ブ記録要素中に画像を形成する。本発明のPCAコポリ
マーバリヤー層は、任意のタイプの色素、例えば、可視
色素又は赤外色素、紫外色素、顔料を含有する画像形成
層と共に用いて有用である。
【0021】意図する目的にとって効果的であれば、バ
リヤー層の塗布量は任意であってよいが、良好な結果は
約0.05〜約1.0g/m2 、好ましくは0.1〜約
0.5g/m2 で得られている。本発明のアブレーショ
ン要素を使用して、医療画像、リプログラフィー用マス
ク、プリンティングマスク等を得ることができる。得ら
れる画像はポジ像であってもネガ像であってもよい。
【0022】本発明は、印刷回路基板の製造や刊行物作
成に用いられるリプログラフィー用マスクを作製するの
に特に有用である。これらのマスクは、印刷板のような
感光材料の上に配置された後、光源にさらされる。感光
材料は、ある特定の波長によってのみ活性化されること
が普通である。例えば、感光材料は、紫外線や青色光を
照射すると架橋又は硬化するが、赤色光や緑色光には反
応しないそのようなポリマーであることができる。この
ような感光材料では、露光の際に光を遮断するために用
いられるマスクは、Dmax 領域における感光材料を活性
化する波長のすべてを吸収し且つDmin 領域においては
ほとんど吸収しないことが必要である。従って、印刷板
用としては、マスクのUVDmax が高いことが重要であ
る。そうでなければ、印刷板は、インクを吸収する領域
とそうでない領域とを与えるように現像されることがで
きない。
【0023】本発明により得られるDmaxの低下は、
マスクのDmin/Dmaxがその後の使用の際、露光
ラチチュードを制御するグラフィックアートでは重要で
ある。このことは、医療用画像のためのDminの標準
化をも改善する。色素除去工程は、連続(写真様)の又
はハーフトーンの画像形成方法のいずれかによるもので
あることができる。
【0024】本発明により達成される低Dmin値は、
これらのアブレーティブフィルムのUVコントラストを
大幅に拡張し、UV感光性印刷板をUV光に露光した
際、それらの有用性を高める。本発明方法に用いられる
記録要素のバインダーとしては、任意のポリマー材料を
用いることができる。
【0025】本発明方法に用いられる記録要素中のバイ
ンダーとしては、いずれの高分子材料でも使用可能であ
る。例えば、セルロース誘導体、例えば、硝酸セルロー
ス、酢酸水素フタル酸セルロース、酢酸セルロース、酢
酸プロピオン酸セルロース、酢酪酸セルロース、三酢酸
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースエーテル、
エチルセルロースエーテル、等〕、ポリカーボネート、
ポリウレタン、ポリエステル、ポリ(酢酸ビニル)、ポ
リシアノアクリレート、ポリビニルハライド、例えば、
ポリ塩化ビニル及びポリ(塩化ビニル)コポリマー、ポ
リビニルエーテル、無水マレイン酸コポリマー、ポリス
チレン、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポ
リスルホン、ポリ(フェニレンオキシド)、ポリ(エチ
レンオキシド)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタ
ール)、例えばポリ(ビニルアセタール)、ポリ(ビニ
ルアルコール−コ−ブチラール)もしくはポリ(ビニル
ベンザール)、又はこれらの混合物もしくはコポリマー
を使用することができる。バインダーは、約0.1〜約
5g/m2 の塗布量で使用することができる。
【0026】好ましい実施態様では、本発明方法で用い
られる記録要素に用いられる高分子バインダーは、米国
特許第5,330,876号明細書に記載されているよ
うに、サイズ排除クロマトグラフィーで測定したポリス
チレン等価分子量が少なくとも100,000である。
本発明方法によりレーザー誘導アブレイティブ画像を得
るためには、ダイオードレーザーを使用することが好ま
しい。これは、大きさが小さいこと、コスト、安定性、
信頼性、頑丈さ、変調のし易さといった実質的な利点が
あるからである。実用に際しては、赤外線発光レーザー
を用いてアブレーティブ記録要素を加熱する場合は、赤
外吸収物質、例えば、カーボンブラックのような顔料、
又は米国特許第4,973,572号明細書に記載され
ているシアニン赤外吸収色素、又は米国特許第4,94
8,777号、同第4,950,640号、同第4,9
50,639号、同第4,948,776号、同第4,
948,778号、同第4,942,141号、同第
4,952,552号、同第5,036,040号及び
同第4,912,083号明細書に記載されている他の
物質が含まれていなければならない。レーザー輻射線は
色素層中に吸収され、そして内部変換として知られてい
る分子過程によって熱に変換される。こうして、有用な
色素層の構築は、画像色素の色相、転写性及び強度のみ
ならず、輻射線を吸収し、それを熱に変える色素層の性
能にも依存している。赤外吸収物質もしくは色素は、色
素層自体に含まれても、またこれと組み合わされた別の
層、すなわち色素層の上層や下層のバリヤー層に含まれ
てもよい。前述のように、本発明の方法におけるレーザ
ー照射は、色素アブレイティブ記録要素の色素側を通し
て行われるので、この方法はシングルシート法(すなわ
ち、別の受容要素を必要としない方法)であることがで
きる。
【0027】本発明に用いられるレーザーは、市販され
ている。例えば、Laser Model SDL−2
420−H2(Spectra Diode Labs
製)又はLaser Model SLD304V/W
(Sony Corp製)を用いることができる。レー
ザーの作用によりアブレートすることができるものなら
ば、任意の色素を本発明のアブレーティブ記録要素に使
用できる。特に良好な結果は以下の色素により得られて
いる:
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】又は米国特許第4,541,830号、同
第4,698,651号、同第4,695,287号、
同第4,701,439号、同第4,757,046
号、同第4,743,582号、同第4,769,36
0号、及び同第4,753,922号明細書に記載され
ているいずれかの色素。これらの色素は単独で又は組み
合わせて用いることができる。これらの色素は約0.0
5〜約1g/m2 の塗布量で用いることができ、好まし
くは疎水性である。
【0031】本発明のアブレーティブ記録要素層の色素
層に用いることができる顔料としては、カーボンブラッ
ク、グラファイト、金属フタロシアニン等が挙げられ
る。顔料を色素層に用いる場合は、赤外吸収物質として
も機能するので別個に赤外吸収物質を使用する必要はな
い。本発明のアブレイティブ記録要素の色素層は、支持
体上に塗布してもよいし、またグラビア法などの印刷法
で支持体上に印刷してもよい。
【0032】本発明のアブレイティブ記録要素のための
支持体としては、寸法安定性がよく且つレーザーの熱に
耐えられるものであるならば、いずれの材料でも使用す
ることができる。このような材料として、ポリ(エチレ
ンナフタレート)のようなポリエステル、ポリ(エチレ
ンテレフタレート)、ポリアミド、ポリカーボネート、
セルロースエステル、フッ素ポリマー、ポリエーテル、
ポリアセタール、ポリオレフィン並びにポリイミドが挙
げられる。支持体の厚さは一般に約5〜約200μmで
ある。好ましい実施態様では、支持体は透明である。
【0033】以下の実施例により本発明を例示する。
【0034】
【実施例】以下の実施例では下記色素を使用した。
【0035】
【化9】
【0036】バリヤー層水性ラテックス塗膜を形成する
のに用いた一般的操作法は、蒸発分散技法に基づく。モ
ノマー重合から得られた溶液を、個体ポリマーを実際に
単離することなく、水に直接分散した。塩基をその水に
添加してカルボキシレート側鎖基をイオン化した。使用
塩基は、トリエチルアミンであったが、任意の他の塩基
も使用可能である。前記IR色素を適切な溶剤に溶解
し、次いでポリマーと共に共分散させた。次に溶剤を減
圧除去し、IR色素を担持したポリマーの水性ラテック
スを得た。典型的な平均粒子サイズは850nmであっ
た。
【0037】以下の実施例は、本発明の水性分散体の製
造を具体的に示すものである。実施例 1:95%2−メトキシエチルシアノアクリレー
ト:5%メタクリル酸コポリマーの合成 125mlの壁厚フラスコを5%HClですすぎ、次い
で150℃で2時間乾燥した。冷却しそして試薬を添加
する間中、窒素流をフラスコに流した。メタクリル酸
(0.5g)、続いてエチルアセテート12g及びアゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)0.07gをフラ
スコに添加した。AIBNを溶解させ、続いて2−メト
キシエチルシアノアクリレート11.4gを添加した。
フラスコをテフロンシール及びアルミニウムキャップで
密封し、次に恒温槽中60℃で16時間振蘯した。得ら
れたポリマー溶液を95%エチルアセテート:5%メタ
ノールを用いて20%固形分まで希釈し、直接使用して
分散体を調製した。実施例2 95%メチルシアノアクリレート:5%メタ
クリル酸コポリマーの合成 メチルシアノアクリレート19g、メタクリル酸1g及
びAIBN0.06gを用いて実施例1の操作を行っ
た。実施例3 95%2−エトキシエチルシアノアクリレー
ト:5%メタクリル酸コポリマーの合成 2−エトキシエチルシアノアクリレート10g、メタク
リル酸1.0g及びAIBN0.07gを用いて実施例
1の操作を行った。実施例4 73%メチルシアノアクリレート:21%エ
チルシアノアクリレート:6%メタクリル酸コポリマー
の合成 メチルシアノアクリレート7.33g、エチルシアノア
クリレート2.06g、メタクリル酸0.6g,エチル
アセテート10g及びAIBN0.03gを用いて実施
例1の操作を行った。実施例5 95%エチルシアノアクリレート:5%アク
リル酸コポリマーの合成 エチルシアノアクリレート4.75g、アクリル酸0.
25g,テトラヒドロフラン(THF)5g,AIBN
0.015g及び氷酢酸0.134mL(酢酸は溶剤添
加直後に添加した)を用いて実施例1の操作を行った。実施例6 74%メチルシアノアクリレート:21%エ
チルシアノアクリレート:5%メタクリル酸コポリマー
の合成 メチルシアノアクリレート3.78g、エチルシアノア
クリレート1.04g、メタクリル酸0.25g、AI
BN0.015g及び氷酢酸0.134mL(酢酸は溶
剤添加直後に添加した)を用いて実施例1の操作を行っ
た。実施例7 60%2−メトキシエチルシアノアクリレー
ト:15%メタクリル酸:25%ブチルアクリレートコ
ポリマーの合成 2−メトキシエチルシアノアクリレート6.05g、メ
タクリル酸1.5g,ブチルアクリレート2.5g,T
HF10g及びAIBN0.07gを用いて実施例1の
操作を行った。実施例8 70%エチルシアノアクリレート:30%メ
タクリル酸コポリマーの合成 2Lの三つ口丸底フラスコを酸ですすぎ、次いで150
℃で2時間乾燥した。冷却しそして試薬を添加する間
中、窒素流をフラスコに流した。以下の試薬を添加し
た:メタクリル酸51g、クロロベンゼン680g,A
IBN0.51g及びエチルシアノアクリレート119
g。このフラスコはオーバーヘッド攪拌機及び頂部に窒
素噴射機を備えた冷却機を有した。このフラスコを60
℃の恒温バスに15時間入れた。得られたポリマー溶液
を、メタノールと水の混合物中で沈殿させ、次いでこの
ポリマーを濾別した。乾燥ポリマーを95%エチルアセ
テート:5%メタノールを用いて、20%固形分まで溶
解し、分散体を調製するのに用いた。実施例9 典型的分散操作 実施例1から得たポリマー溶液を、THF45g,メタ
ノール8g及びIR色素1.43gと混合した。Plu
ronics(登録商標)F108界面活性剤(BAS
FCo.)(0.08g)を水105gに穏やかに温め
ながら15分かけて溶解した。この水溶液を25℃まで
冷却し、次いでトリエチルアミン1.45mLを添加し
た。有機相を500mLのプラスチックフラスコ中に注
ぎ、次いでフラスコの直径より僅かに小さい分散ヘッド
を有するSilversonホモジナイザー(Mode
l L4R)の下に置いた。ホモジナイザーを3/4出
力で回転させ、次いでこの水溶液を前記有機相中に徐々
に添加した。得られた分散体を、25mm圧の回転蒸発
により、そして40℃以下の温度で濃縮した。溶剤91
gを除去した。この分散体を連続的に40〜60μm次
いで10〜15μmの間隙を介して濾過した。得られた
分散体は6.60%の総固形分及び5.73%のポリマ
ーを含有した。
【0038】試験試料のための典型的な塗布操作 実施例9の分散体(47.80g)を、Zonyl F
SN(登録商標)界面活性剤(DuPont)0.55
g及びN−メチルピロリジノン(NMP)0.90gと
混合し、次いで塗布量0.51g/m2 となるように塗
布した。得られたバリヤー層に、4−メチル−2−ペン
タノン/エタノールの80/20(重量/重量)混合物
を用いて、IR色素0.22g/m2 、Keyplas
t Yellow色素0.41g/m2 、Curcum
in Yellow色素0.14g/m2 、ニトロセル
ロース0.60g/m2 及びSudan Black色
素0.24g/m2 からなる色素層をオーバーコティン
グした。
【0039】画像形成操作 このようにして作成した試料に、米国特許第4,87
6,235号に記載されているようなダイオードレーザ
ーを用いて画像形成した。レーザービームは、波長範囲
が800〜830nmで、オプティカルファイバ−の末
端での公称出力が200mWのものであった。略500
〜800mJ/cm2 の範囲の露光となるようにドラム
の回転スピードを変動させた。X−Rite(登録商
標)361T写真濃度計(X−Rite Corp.,
Grandville,MI)を用いて、画像化領域の
UV濃度を測定した。実施例1のバリヤーポリマーにつ
いての結果を下表に示す:
【0040】
【表1】
【0041】*溶剤塗布バリヤー用のポリマーは市販の
混合物(80:20重量%のメチルシアノアクリレート
及びエチルシアノアクリレート)のコポリマーであっ
た。 **水性バリヤー用のポリマーは、メチルシアノアクリ
レートとメタクリル酸の95:5コポリマーであった
(実施例1を参照されたい)。 ***NMP=N=メチルピロリジノン、融合助剤。
【0042】これらの結果は、本発明の水性バリヤー層
についてのDmin値が、かかる層を使用することに基
づく欠点を示すことなく、従来の溶剤塗布バリヤー層に
ついて得られるDmin値と実質的に同等であることを
示すものである。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、レーザーアブレーティ
ブ画像形成要素用のポリシアノアクリレート(PCA)
バリヤー層を、水性ラテックス状の材料を塗布し、場合
によりフィルム形成を促進するための融合助剤として少
量の有機溶剤を添加することにより製造する。この塗布
工程は、危険な発生物を低減し、従来溶剤を使用した場
合にはあり得る火事の危険を排除する。本発明のバリヤ
ー層の性能は、従来の溶剤塗布層と同等である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スコット エリック タンニー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14519, オンタリオ,アーバー ロード 5779

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順に、バリヤー層、及びポリマーバイン
    ダー中に分散された色素を含む色素層を、表面上に有す
    る支持体を含んでなるアブレイティブ記録要素であっ
    て、前記要素が赤外吸収物質を含有し、且つ、前記バリ
    ヤー層が式: 【化1】 ( 前記式中、 Rは、置換もしくは非置換の、炭素数1〜20のアルキ
    ル基であり、 VAはイオン化可能な側鎖基を有するビニルモノマーで
    あり、 x:yの重量比が97:3〜70:30の範囲にある)
    を有するポリシアノアクリレートコポリマーの水性ラテ
    ックス分散体から得られるアブレイティブ記録要素。
JP9339776A 1996-12-11 1997-12-10 アブレイティブ記録要素 Pending JPH10166722A (ja)

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US08/763,777 US5712079A (en) 1996-12-11 1996-12-11 Barrier layer for laser ablative imaging
US08/763777 1996-12-11

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US5712079A (en) 1998-01-27
EP0847869B1 (en) 1999-10-27
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