JP2001293961A - アブレーション画像の形成方法 - Google Patents

アブレーション画像の形成方法

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JP2001293961A
JP2001293961A JP2001054307A JP2001054307A JP2001293961A JP 2001293961 A JP2001293961 A JP 2001293961A JP 2001054307 A JP2001054307 A JP 2001054307A JP 2001054307 A JP2001054307 A JP 2001054307A JP 2001293961 A JP2001293961 A JP 2001293961A
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Mitchell Burberry
バーバリー ミッチェル
Lee W Tutt
ダブリュ.タット リー
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Eastman Kodak Co
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/24Ablative recording, e.g. by burning marks; Spark recording
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S430/146Laser beam

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数濃度印刷用途で高画質のアブレーション
画像形成法を提供する。 【解決手段】 バリア層と着色剤を含む着色剤層と有す
る支持体を含むアブレーション用記録要素を、別個の受
容要素無しに、レーザーで像様加熱する、D-max、D-min
及びD-intermediate領域を有する単色のアブレーション
画像形成法。着色剤層は赤外吸収性材料を有し、レーザ
ー露光は要素の着色剤側から行う。D-intermediate濃度
を得るために用いるレーザー露光は、アブレーション記
録要素の濃度対低下していく露光量の特性曲線がD-inte
rmediate濃度のところにプラトーを有するように、その
領域内の着色剤層を除去するが、その領域のバリア層を
除去しない量である。D-min濃度を得るために用いたレ
ーザー露光は、その領域内の着色剤層及びバリア層の両
方を除去する量である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザーアブレー
ション用記録要素においてバリア層を使用するアブレー
ション画像の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオカメラから電子的に
生成された映像からプリントを得るための感熱転写シス
テムが開発されている。このようなプリントを得る1つ
の方法によれば、先ず、電子写真を色フィルターによる
色分解にかける。次に、それぞれの色分解された画像を
電気信号に変換する。次に、これらの信号を操作して、
シアン、マゼンタ、及びイエローの電気信号を生じさせ
る。次に、これらの信号をサーマルプリンターに転送す
る。プリントを得るには、シアン、マゼンタ、又はイエ
ローの色素供与体要素を色素受容要素と向かい合わせに
配置する。次に、これら2つをサーマルプリントヘッド
とプラテンローラーとの間に挿入する。ラインタイプの
サーマルプリントヘッドを使用して、色素供与体シート
の裏面から熱を加える。このサーマルプリントヘッドは
多くの加熱素子を有し、上記シアン、マゼンタ、及びイ
エローの信号に応答して逐次的に加熱される。次に、こ
の方法を他の2色について繰り返す。このようにして、
表示画面上で観察される元々の映像に対応するカラーハ
ードコピーが得られる。この方法及びこの方法を実施す
るための装置の詳細は、米国特許第 4,621,271号明細書
に含まれている。
【0003】上述の電子信号を使用してプリントを熱的
に得るもう1つの方法は、サーマルプリントヘッドの代
わりにレーザーを使用するものである。このようなシス
テムにおいて、供与体シートは、レーザーの波長におい
て強く吸収する材料を含んでいる。供与体が照射される
と、この吸収材料が光エネルギーを熱エネルギーに変換
し、この熱を直近の色素に転送し、それにより、色素を
その気化温度まで加熱し、受容体に転写させる。吸収材
料は、色素の直下に存在していてもよく、かつ/又は色
素と混合されていてもよい。レーザー光線は、各々の色
素が加熱されて、受容体上で元々の被写体の色を再現す
るのに色素の存在が必要とされる領域においてのみ気化
が起こるように、元々の画像の形状及び色に対応する電
子信号によって変調される。この方法の詳細は、英国特
許第 2,083,726号明細書において見出される。
【0004】レーザー光線の作用による像形成の1つの
アブレーションの様式において、基体上に塗布された画
像色素、赤外吸収材料、及びバインダーを含んでなる色
素層組成物を有する要素を色素側から像形成させる。レ
ーザーによって提供されるエネルギーにより、レーザー
光線が要素に命中した点の実質的にすべての画像色素及
びバインダーが追い払われる。アブレーションによる像
形成においては、レーザー照射により、像形成層におけ
る急速に局所的な変化が起こり、それにより、材料が層
から追い出される。透過濃度は、レーザーによる画像色
素除去の完全性の尺度として役立つ。
【0005】フレキソグラフ印刷版、特に、液体フォト
ポリマーを用いる印刷板は、一回の露光で同時に適当な
ハイライトとシャドウを同時に達成するという課題を有
する。フレキソグラフ印刷用途で、画質を高める一つの
方法は、色味付けフィルム処理又はデジタルマスキング
を用いる。この方法は、マスクを得るために、KodakDir
ect Image Recording Filmのようなドライアブレーショ
ンフィルムを部分的にアブレーションすることを要す
る。このマスクを用いてフレキソグラフ印刷版を作製す
る。
【0006】この部分アブレーション方法は、3種類の
UV透過レベル、即ち、非画像形成(D-max)、部分ア
ブレーション(D-intermediate)及び完全画像形成
(D-min)を用いて、3種類のマスクレベルを生成す
る。一回のUV露光で、最適に再現するために、3種類
のUV透過をコントロールすることによって、フレキソ
グラフ印刷版のハイライト、ミッドトーン及びシャドウ
を独立に調節することができる。
【0007】Kodak Direct Image Recording Filmのよ
うなドライアブレーションフィルムは、一般的に、非常
に高いコントラストを有するように設計されている。し
かし、部分アブレーションレベル(D-intermediate)
で、濃度レベルを均一に維持しようとする場合、部分ア
ブレーション法でこのアブレーションフィルムを用いる
と問題がある。部分的にアブレーションを行った濃度
(D-intermediate)は、レーザー出力、スポットサイ
ズ、スポット形状、及び焦点の変動に伴って変化する。
濃度対露光量曲線の勾配は、これらの変動に対するフィ
ルムの感受性の適当な尺度となる。
【0008】米国特許第 5,468,591号は、レーザーアブ
レーションによる像形成のためのバリア層(例えばビニ
ルポリマー及びIR色素)に関する。米国特許第 5,17
1,650号は、アブレーション−転写画像記録法に関す
る。この方法においては、像形成輻射線を吸収する動的
剥離層を含有しており、さらにアブレーション用キャリ
アトップコートで上塗りされている要素が用いられる。
動的剥離層の例には、金属の薄膜が含まれる。画像は、
画像と隣接して位置合わせされている受容体に転写され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第 5,468,591
号には、その濃度対露光量特性曲線が、中間(intermed
iate)露光量で、プラトー又は低勾配領域を示さないた
め、中間濃度レベルが露光量の変動を受けやすいとい
う、部分アブレーション法においてこの記録要素を用い
る問題点を有する。米国特許第 5,171,650号の方法に
は、支持体を介してこの要素を露光することが必要とさ
れ、その結果転写可能な中間レベルが存在しない。
【0010】本発明の目的は、中間露光量でプラトー又
は低勾配領域を示す濃度対露光量特性曲線を有し、その
ため露光量変動によって、部分アブレーションした光学
濃度レベルが実質的に変化しないアブレーション記録要
素を用いる方法を提供することである。
【0011】本発明のもう一つの目的は、記録要素の感
度を実質的に低下させない中間露光量でプラトー又は低
勾配領域を示す濃度対露光量特性曲線を有するアブレー
ション記録要素を用いる方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】これらの目的は、順に、
UV濃度を有するバリア層と、高分子バインダー中に分
散された着色剤を含む着色剤層とを担持している支持体
を含んでなるアブレーション用記録要素を、別個の受容
要素無しに、レーザーの手段で像様加熱することを含ん
でなる、D-max、又は未露光領域、D-min及びD-inter
mediateを有する単色のアブレーション画像の形成方法
であって、前記着色剤層が赤外吸収性材料を関連して有
し、前記レーザー露光を前記要素の着色剤側を通して行
い、 a)D-intermediate濃度を得るために用いる前記レー
ザー露光が、前記アブレーション記録要素の濃度対低下
していく露光量の特性曲線がD-intermediate濃度のと
ころにプラトー又は局部最小値を有するように、その領
域内の着色剤層を実質的に除去するが、その領域のバリ
ア層を実質的に除去しない量であり、そして b)D-min濃度を得るために用いた前記レーザー露光
が、その領域内の前記着色剤層及び前記バリア層の両方
を実質的に除去する量であるアブレーション画像の形成
方法を含む本発明によって達成される。
【0013】本発明の使用により、中間レベルで得られ
る濃度が変動に対して相対的に不感受性であり、複数濃
度印刷用途において良好な画質を生じる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、2種類の濃度対露光量特
性曲線間の比較を具体的に示す。曲線Aは、典型的なア
ブレーション記録要素の特性曲線を表す。露光量の減少
とともに濃度はD-minからD-maxへとなめらかに増加す
る。二つの端部間には勾配中にプラトーも局部最小値も
ない。曲線Bは本発明の方法に用いたアブレーション記
録要素の特性曲線である。曲線Bの中間濃度のところに
は、低下する露光量に伴う増加比がプラトー又は局部最
小値を通る。
【0015】本発明の好ましい態様において、本発明の
方法に用いられるバリア層は、遷移金属又は第III 族、
第IV族、もしくは第V族等の金属を含む。もう1つの好
ましい態様では、上記金属はチタン、ニッケル、又は鉄
である。
【0016】上記薄い金属バリア層の被覆量は企図され
る目的に有効ないずれの被覆量を用いてもよいけれど
も、50nm〜 500nm( 500Å〜 5,000Å)の厚みにおいて
良好な結果が得られている。
【0017】本発明の方法に用いられるアブレーション
要素を使用して、医学用画像、リプログラフィックマス
ク、焼付マスクなどを得ることができる。得られる画像
はポジ画像でも、ネガ画像でもよい。
【0018】本発明は、フレキソグラフ印刷用途におい
て使用されるリプログラフィックマスクの製造において
とりわけ有用である。これらのマスクを印刷版などの感
光性材料の上に置き、光源に露光させる。感光性材料は
通常は特定の波長によってのみ活性化される。例えば、
感光性材料は、紫外光もしくは青光に対する露光時に架
橋又は硬化するけれども、赤もしくは緑光によっては影
響を受けないポリマーとなることができる。これらの感
光性材料の場合、露光時に光を遮るのに使用されるマス
クが、感光性材料を活性化する波長を、Dmax 領域にお
いてはすべて吸収し、Dmin 領域においては殆ど吸収し
ないものでなければならない。ゆえに、印刷版において
は、高いUVDmax をマスクが有することが重要であ
る。そうでない場合には、印刷版を現像して、インクを
受け入れる領域とインクを受け入れない領域とを生じさ
せることができないであろう。
【0019】上記色素除去方法は、(写真のような)連
続階調像形成法又はハーフトーン像形成法のいずれにも
なることができる。
【0020】本発明によってより高い効率が達成される
と、これらのアブレーション用要素のUVコントラスト
が大幅に広がり、UV感受性印刷版を紫外線に露光させ
る際のそれらの有用性が高まる。
【0021】本発明の方法において用いられる記録要素
中のバインダーとして、いずれの高分子材料を使用して
もよい。例えば、セルロース系誘導体(例えば、硝酸セ
ルロース、酢酸フタル酸水素セルロース、酢酸セルロー
ス、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロー
ス、三酢酸セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
エーテル、エチルセルロースエーテルなど)、ポリカー
ボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリビニルア
セテート、ポリハロゲン化ビニル(例えばポリ塩化ビニ
ル及びポリ塩化ビニルコポリマー)、ポリビニルエーテ
ル、無水マレイン酸コポリマー、ポリスチレン、ポリ
(スチレン-co-アクリロニトリル) 、ポリスルホン、ポ
リフェニレンオキシド、ポリエチレンオキシド、ポリ
(ビニルアルコール-co-アセタール) (例えばポリビニ
ルアセタール、ポリ (ビニルアルコール-co-ブチラー
ル) 、又はポリビニルベンザル)、又はそれらの混合物
もしくはコポリマーを使用してもよい。バインダーは
0.1〜5 g/m2 の被覆量において使用することができ
る。
【0022】好ましい態様において、本発明の方法にお
いて用いられる記録要素中に使用される高分子バインダ
ーは、米国特許第 5,330,876号明細書に記載されている
ように、サイズ排除クロマトグラフィーによって測定し
た場合に、少なくとも 100,000のポリスチレン等価分子
量を有する。
【0023】また、本発明の着色剤層は、高分子バイン
ダーを架橋させるか、又はそれ自体と反応して、相互貫
入ネットワークを形成するための硬膜剤を含有してもよ
い。本発明において用いることができる硬膜剤の例は、
以下のような多くの異なる種類(それらの混合物を含
む)に分類される。
【0024】a)ホルムアルデヒド及び2種以上のアル
デヒド官能基を有する化合物、例えばグリオキサールか
らアジパルデヒドまでの範囲にわたるジアルデヒドの同
族列(コハク酸アルデヒド及びグルタルアルデヒド、ジ
グリコールアルデヒド、芳香族ジアルデヒドなどを含
む)、
【0025】b)ブロックト硬膜剤(通常は、適切な条
件下で活性化合物を放出する活性硬膜剤から誘導される
物質)、例えばブロックトアルデヒド官能基を有する物
質(例えばテトラヒドロ -4-ヒドロキシ -5-メチル -2
(1H)-ピリミジノンポリマー、無水グルコース1単位:
グリオキサール2単位からなるグリオキサールポリオー
ル反応生成物を有するタイプのポリマー、ジメトキシエ
タナール−メラミン非ホルムアルデヒド樹脂、2,3-ジヒ
ドロキシ -1,4-ジオキサン、ブロックトジアルデヒド、
並びにホルムアルデヒドと種々の脂肪族アミド又は環状
アミド、尿素、及び窒素複素環との縮合から得られるN-
メチロール化合物)、
【0026】c)隣接する電子求引性基によって活性化
されている2つ以上のオレフィン系結合、とりわけ非置
換ビニル基を有する活性オレフィン系化合物(例えばジ
ビニルケトン、レソルシノールビス (ビニルスルホネー
ト) 、4,6-ビス (ビニルスルホニル)-m-キシレン、ビス
(ビニルスルホニルアルキル) エーテル及びアミン、1,
3,5-トリス (ビニルスルホニル) ヘキサヒドロ -s-トリ
アジン、ジアクリルアミド、1,3-ビス (アクリロイル)
尿素、 N,N'-ビスマレイミド、ビスイソマレイミド、ビ
ス (2-アセトキシエチル) ケトン、1,3,5-トリアクリロ
イルヘキサヒドロ -s-トリアジン)、並びにビス (2-ア
セトキシエチル) ケトン及び3,8-ジオキソデカン-1,10-
ビス (過塩化ピリジニウム) ビス (ビニルスルホニルメ
タン) 、ビス (ビニルスルホニルメチルエーテル) など
のタイプのブロックト活性オレフィン、
【0027】d)2つ以上のアミノ基を有する化合物、
例えばエチレンジアミン、並びに
【0028】e)無機塩、例えば硫酸アルミニウム、ア
ルミニウムのカリウムミョウバン及びアンモニウムミョ
ウバン、炭酸ジルコニウムアンモニウム、クロム塩(例
えば硫酸クロム及びクロムミョウバン)、並びに二酸化
チタン、二酸化ジルコニウムなどの塩。
【0029】好ましい態様において、上記硬膜剤は、1,
6-ヘキサメチレンジイソシアネートのホモポリマー、 N
-(4-((2-ヒドロキシ -5-メチルフェニル) アゾ)-1-ナフ
チル) アゾ) -1H-ピリミジン) などのジイソシアネート
である。硬膜剤は、企図される目的に有効ないずれの量
でも使用することができる。一般には、硬膜剤は、高分
子バインダーの 0.1質量%〜25質量%で使用することが
できる。
【0030】本発明の方法を使用してレーザー誘起アブ
レーション用画像を得るには、サイズが小さく、低コス
トで、安定であり、信頼性が高く、頑丈であり、そして
変調が容易であるという点で、大きな利点を提供するの
で、ダイオードレーザーを用いるのが好ましい。実際に
は、レーザーを使用してアブレーション用記録要素を加
熱することができるようになる前に、この要素はカーボ
ンブラックなどの顔料、又は米国特許第 4,973,572号明
細書に記載されているシアニン赤外吸収色素、もしくは
以下の米国特許第 4,948,777号、同 4,950,640号、同
4,950,639号、同4,948,776号、同 4,948,778号、同 4,9
42,141号、同 4,952,552号、同 5,036,040号、及び同
4,912,083号の各明細書に記載されている他の材料など
の赤外吸収材料を要素が含有していなければならない。
次に、レーザー輻射線が着色剤層に吸収され、内部変換
として知られる分子的過程によって熱に変換される。従
って、有用な着色剤層の構成は、着色剤の色相、転写性
及び輝度(intensity) のみならず、着色剤層が輻射線を
吸収して、それを熱に変換する能力にも依存する。赤外
吸収材料又は色素は、着色剤層自体に含有されていても
よく、又は着色剤層と関連する(すなわち、着色剤層の
上もしくは下)別個の層に含有されていてもよい。上記
の如く、本発明の方法におけるレーザー露光は、アブレ
ーション用記録要素の着色剤側を通して起こり、この方
法を単一シート法とすることができる(すなわち、別個
の受容層を必要としない)。
【0031】本発明において使用することができるレー
ザーは市販されている。例えば、Spectra Diode Labsの
Laser Model SDL-2420-H2、又はSony Corp.の Laser M
odelSLD 304 V/Wを用いることができる。
【0032】本発明において用いられるアブレーション
用記録要素には、レーザーの作用によってアブレーショ
ンを行うことができるならば、いずれの色素をも使用す
ることができる。アントラキノン色素(例えば、Sumika
ron Violet RS (商標)(Sumitomo Chemical Co., Ltd.
の製品) 、Dianix Fast Violet 3R-FS(商標)(Mitsubi
shi Chemical Industries, Ltd. の製品) 、及び Kayal
on Polyol BrilliantBlue N-BGM(商標)及び KST Blac
k 146(商標)(Nippon Kayaku Co., Ltd.の製品) )、
アゾ色素(例えば、Kayalon Polyol Brilliant Blue BM
(商標)、Kayalon Polyol Dark Blue 2BM(商標)、及
びKST Black KR(商標)(Nippon KayakuCo., Ltd.の製
品) 、Sumikaron Diazo Black 5G(商標)(Sumitomo Ch
emical Co., Ltd.の製品) 、及びMiktazol Black 5GH
(商標)(Mitsui Toatsu Chemicals, Inc.の製品) )、
直接色素(例えば、 Direct Dark Green B(商標)(Mit
subishi Chemical Industries, Ltd. の製品) 及びDire
ct Brown M(商標)及び Direct Fast Black D(商標)
(Nippon Kayaku Co., Ltd.の製品) )、酸性色素(例え
ば、Kayanol Milling Cyanine 5R(商標)(Nippon Kaya
ku Co., Ltd.の製品))、塩基性色素(例えば、 Sumiac
ryl Blue 6G(商標)(Sumitomo Chemical Co., Ltd.の
製品) 、及び Aizen Malachite Green(商標)(Hodogay
a Chemical Co., Ltd.の製品) )、
【0033】
【化1】
【0034】
【化2】
【0035】又は米国特許第 4,541,830号、同 4,698,6
51号、同 4,695,287号、同 4,701,439号、同 4,757,046
号、同 4,743,582号、同 4,769,360号、及び同 4,753,9
22の各明細書において開示されている色素のいずれの色
素を用いてmo、とりわけ良好な結果が得られている。上
記色素は単独又は組み合わせて用いてもよい。これらの
色素は、0.05〜1 g/m2 の被覆量で使用することがで
き、疎水性であるのが好ましい。
【0036】本発明のアブレーション用記録層の着色剤
層において用いてもよい顔料には、カーボンブラック、
グラファイト、金属フタロシアニンなどが含まれる。着
色剤層に顔料が使用される場合には、顔料が赤外吸収材
料としても機能することができるので、別個の赤外吸収
材料を使用する必要は無い。
【0037】本発明において用いられるアブレーション
用記録要素の着色剤層は、支持体に塗布してもよく、又
はグラビア法などの印刷技法によって、その上に印刷し
てもよい。
【0038】本発明において用いられるアブレーション
用記録要素のための支持体としては、寸法的に安定であ
り、レーザーの熱に耐えることができるのならば、いず
れの材料を使用してもよい。このような材料には、ポリ
エチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレートな
どのポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、酢
酸セルロースなどのセルロースエステル、ポリフッ化ビ
ニリデン又はポリ (テトラフルオロエチレン-co-ヘキサ
フルオロプロピレン) などのフッ素ポリマー、ポリオキ
シメチレンなどのポリエーテル、ポリアセタール、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はメチル
ペンテンポリマーなどのポリオレフィン、並びにポリイ
ミド−アミド及びポリエーテル−イミドなどのポリイミ
ドが含まれる。支持体は一般に5〜 200μm の厚みを有
する。好ましい態様において、支持体は透明である。
【0039】本発明を具体的に説明するために、以下の
例を提供する。
【0040】
【実施例】 この例においては、以下の色素を使用した。
【0041】
【化3】
【0042】
【化4】
【0043】対照要素1(ポリシアノアクリレートバリ
ア層) 100μm のポリエチレンテレフタレート支持体に、示さ
れている目標乾燥被覆量で、以下の成分を含有している
バリア層をアセトニトリルから塗布した:0.38g/m2
ポリ (メチル -2-シアノアクリレート) 、0.05 g/m2
IR色素-1、及び0.003 g/m2 の界面活性剤FC-431(商
標)(3M Corp.)。
【0044】上記バリア層の上に、示されている目標乾
燥被覆量で、以下の溶解成分を含有しているメチルイソ
ブチルケトン/エタノール8:2の溶媒混合物から、画
像層を32 cm3/m2の湿潤レイダウンで塗布した: 0.60 g/m2 の硝酸セルロース(1000〜 15000 mPa・s
(1000〜 15000 cps))(Aqualon Co.) 0.28 g/m2 のUV 色素 0.13 g/m2 のイエロー色素 0.16 g/m2 のシアン色素 0.22 g/m2 のIR 色素-1
【0045】本発明の要素1〜6(金属バリア層) これらの要素を、バリア層が真空蒸着によって付着させ
た表Iに示されている種々の金属であったこと以外は対
照1と同じに調製した。真空蒸着の前に、ポリ(アクリ
ロニトリル-co-塩化ビニリデン-co-アクリル酸)(質量
比=14:79:7、0.05 g/m2 )の下塗り層で基体をコー
トした。金属バリア層の量は、表Iに報告されているU
V光学濃度によって測定した。次に、上記要素を、対照
1と同じ画像層を用いてコートした。総UV(画像層と
バリア層との合計)濃度がおよそ 3.5〜 4.2の範囲に入
るように画像層を調整した。
【0046】画像形成 上記記録要素を、米国特許第 5,387,496号明細書に記載
されているダイオードレーザー画像形成装置を用いて画
像形成させた。このレーザー光線は 830nmの波長を有
し、光ファイバーの端部における公称出力がチャネルあ
たり 450mWであった。X-Rite(商標)濃度計 Model 310
(X-Rite Co.) で記録されたUV透過濃度を表Iに列挙
する。
【0047】中間UV濃度又はプラトー、及びプラトー
に到達するのに要する露光量を報告する。いくつかの記
録要素が一つ以上のプラトーを示す場合は、乱れていな
い金属バリア層に関連するものだけを報告する。記録要
素の感度(D-minに到達するのに要する露光量で測定す
る)は本発明の目的に対して容認できるものであり、41
0〜585mJ/cm3の範囲に入った。
【0048】
【表1】
【0049】上記結果は、対照要素はプラトー領域を示
さなかったことを表す。しかし、本発明の要素は全て、
少なくとも一つのプラトーを有し、このプラトー領域で
は露光条件の変動に感受性がほとんどないであろう。
【0050】
【発明の効果】中間レベルで得られた濃度は変動に対し
て相対的に不感受性であり、複数濃度印刷用途において
良好な画質を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、典型的なアブレーション記録要素と本
発明の記録要素の2種類の濃度対露光量特性曲線間を比
較したものである。
【符号の説明】
A…典型的なアブレーション記録要素 B…本発明のアブレーション記録要素

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順に、UV濃度を有するバリア層と、高
    分子バインダー中に分散された着色剤を含む着色剤層と
    を担持している支持体を含んでなるアブレーション用記
    録要素を、別個の受容要素無しに、レーザーの手段で像
    様加熱することを含んでなる、D-max、又は未露光領
    域、D-min及びD-intermediateを有する単色のアブレ
    ーション画像の形成方法であって、 前記着色剤層が赤外吸収性材料を関連して有し、 前記レーザー露光を前記要素の着色剤側を通して行い、 a)D-intermediate濃度を得るために用いる前記レー
    ザー露光が、前記アブレーション記録要素の濃度対低下
    していく露光量の特性曲線がD-intermediate濃度のと
    ころにプラトーを有するように、その領域内の着色剤層
    を実質的に除去するが、その領域のバリア層を実質的に
    除去しない量であり、そして b)D-min濃度を得るために用いた前記レーザー露光
    が、その領域内の前記着色剤層及び前記バリア層の両方
    を実質的に除去する量であるアブレーション画像の形成
    方法。
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