JPH10166366A - 円盤状記録媒体基板の成形金型装置 - Google Patents

円盤状記録媒体基板の成形金型装置

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JPH10166366A
JPH10166366A JP33195496A JP33195496A JPH10166366A JP H10166366 A JPH10166366 A JP H10166366A JP 33195496 A JP33195496 A JP 33195496A JP 33195496 A JP33195496 A JP 33195496A JP H10166366 A JPH10166366 A JP H10166366A
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cooling means
disk substrate
movable mold
fixed mold
cavity
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JP33195496A
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English (en)
Inventor
Yukifumi Iwakuma
志文 岩隈
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C45/2642Heating or cooling means therefor

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融状態の合成樹脂を冷却硬化させて円盤状
記録媒体を成形しても変形が生じないように成形する円
盤状記録媒体の成形金型装置を提供する。 【解決手段】 互いに対向位置に配置されるとともに記
録媒体の成形時において樹脂材料が充填されて円盤状記
録媒体基板2が成形されるキャビティ8を構成する固定
金型3及び可動金型4と、固定金型3側に内蔵された固
定金型側冷却手段と、可動金型4側に内蔵された可動金
型側冷却手段とを備え、固定金型側冷却手段が、溶融状
態の合成樹脂が注入されるノズル6aの周囲に配設され
た第1の冷却手段6bと、ノズル6aを中心として第1
の冷却手段6bよりも外周に配設された第2の冷却手段
7とからなり、可動金型側冷却手段が、第1の冷却手段
6bと対称位置に配設された第3の冷却手段9aと、第
2の冷却手段7と対称位置に配設された第4の冷却手段
10とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、磁気ディスク等の円盤
状記録媒体の記録媒体基板を合成樹脂材料によって成形
する円盤状記録媒体基板の成形金型装置に関し、詳しく
は、可動金型側及び固定金型側に複数の冷却手段を備え
る円盤状記録媒体基板の成形金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円盤状記録媒体としては、例えば主面に
凹凸パターンが形成されたディスクや主面に磁性層を形
成した磁気ディスク等がある。この磁気ディスクは、コ
ンピュータシステムのハードディスク装置等に用いら
れ、表面に形成された磁性層に情報データや制御デー
タ、アドレスデータ等のデータが高密度に記録されると
ともに、これらデータに対して高速でのアクセスを可能
とする記録媒体である。磁気ディスクは、ガラス、アル
ミニウム或いは合成樹脂製のディスク基板の一方面に例
えば同心円状、放射状に凹凸部が形成されており、これ
ら凹凸部が上述した各データの記録部を構成している。
【0003】これら凹凸部は、互いに数10nm〜数1
00nmのピッチ、大きさ或いは深さ寸法でディスク基
板に極めて高精度に形成することがある。このため、従
来の合成樹脂製の磁気ディスクは、上述した凹凸パター
ンが形成されたスタンパが組み込まれたディスク基板成
形装置によってディスク基板が成形されている。ディス
ク基板には、スタンパに形成された凹凸パターンがその
主面に転写形成される。このようにして成形されたディ
スク基板は、その主面に磁気層が形成されて、磁気ディ
スクとなる。
【0004】ディスク基板成形装置は、ディスク基板の
一方主面を形成する固定金型と、この固定金型に対して
接離自在に対向配置されディスク基板の他方主面を形成
する可動金型とから構成されている。固定金型には、そ
の中央部に、溶融状態の材料樹脂をキャビティ内へと充
填するノズルが形成されたスプールブッシュが配設され
ている。
【0005】また、可動金型には、その中央部に、キャ
ビティ内に成形されたディスク基板に中心穴を形成する
ポンチが配設されている。ディスク基板成形装置には、
固定金型及び可動金型の相対するキャビティ構成面に、
例えば凹凸パターンが形成されたスタンパがそれぞれ組
み付けられている。
【0006】また、ディスク基板成形装置を構成する固
定金型及び可動金型には、一定の成形条件を保持してデ
ィスク基板を安定して成形するために、複数個の冷却管
からなる冷却機構が構成されている。これらの冷却管
は、リング状に形成され、固定金型側及び可動金型側に
複数個内蔵されている。これら冷却管は、固定金型側及
び可動金型側に合成樹脂が充填されるキャビティに対し
て略対称位置に内蔵されている。また、この冷却機構と
しては、固定金型側に形成されているノズルを中心点と
してリング状に成形された冷却管を備えている。
【0007】このようなディスク基板成形装置は、ディ
スク基板成形時において、高温にすることによって溶解
された合成樹脂がノズルから流し込まれる。そして、ノ
ズルから流し込まれた合成樹脂は、固定金型と可動金型
とからなるキャビティに充填され、上述の冷却機構によ
って冷却硬化される。このとき、上述の複数の冷却管に
は、水が流されることによって固定金型や可動金型等を
冷却してキャビティに充填している合成樹脂を硬化させ
る。そして、このディスク基板成形装置は、キャビティ
から硬化したディスク基板を取り出して完成させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、磁気
記録媒体の記録密度の向上にともなって、磁気記録媒体
と磁気ヘッドとの浮上量を小さくして記録再生を行うこ
とにより、小さなピットで記録された記録信号を大きな
再生出力信号として検出すること等が望まれている。
【0009】しかしながら、上述のディスク基板成形装
置により成形されるディスク基板は、高温で溶解した合
成樹脂を冷却させて硬化させる際、数μm程度の熱変形
を生ずる。このように、ディスク基板は、数μm程度の
熱変形が生じると、例えばディスク基板上を数nmで浮
上しながら記録再生を行う方式の磁気ヘッドと一方主面
とが衝突するおそれがある。したがって、このディスク
基板は、上記の磁気ヘッドにより記録再生を行うことが
困難となる。
【0010】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、高温で溶解している合成樹
脂を冷却硬化させて円盤状記録媒体を成形しても変形が
生じないように成形する円盤状記録媒体の成形金型装置
を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、上記の熱変形
を生ずる主な原因として、固定金型と可動金型との冷却
硬化時の温度差,収縮差,配向であることを計算機シミ
ュレーションにより特定した。また、本発明者は、冷却
時の温度差による変形が曲率を有するような変形であ
り、収縮差による変形が均等に中心部へ収縮するような
変形であり、配向による変形がねじれるように変形する
ことを解析した。
【0012】そして、本発明者は、上記のように、ディ
スク基板に変形を生ずる原因として複数の原因が挙げら
れるが、上記の計算機シミュレーションにより、冷却硬
化時における変形として、固定金型と可動金型との温度
差が特に支配的であることを見いだした。
【0013】本発明にかかる円盤状記録媒体基板の成形
金型装置は、上記のような知見に基づいてなされたもの
であり、互いに対向位置に配置されるとともに記録媒体
の成形時において樹脂材料が充填されて円盤状記録媒体
基板が成形されるキャビティを構成する固定金型及び可
動金型と、固定金型側に内蔵された固定金型側冷却手段
と、可動金型側に内蔵された可動金型側冷却手段とを備
え、固定金型側冷却手段が、溶融状態の合成樹脂が注入
されるノズルの周囲に配設された第1の冷却手段と、ノ
ズルを中心として第1の冷却手段よりも外周に配設され
た第2の冷却手段とからなり、可動金型側冷却手段が、
第1の冷却手段と対称位置に配設された第3の冷却手段
と、第2の冷却手段と対称位置に配設された第4の冷却
手段とからなることを特徴とするものである。
【0014】このように構成された円盤状記録媒体基板
の成形金型装置は、上述のように、固定金型側に第1の
冷却手段と第2の冷却手段とを備えるとともに、可動金
型側に第3の冷却手段と第4の冷却手段とを備えている
ので、合成樹脂が充填されるキャビティ構成面におい
て、固定金型側と可動金型側との温度差を小さくするこ
とが可能となり、さらには、キャビティ構成面の内周部
及び外周部において、固定金型側と可動金型側との温度
差を小さくすることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる円盤状記録
媒体基板の成形金型装置について図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0016】本実施の形態にかかるディスク基板成形装
置1は、図1に示すように、ディスク基板2の一方主面
を形成する固定金型3と、この固定金型3に対して対向
するように配設されてディスク基板2の他方主面を形成
する可動金型4と、この可動金型4の外周部に組み込ま
れてディスク基板2の外周部を形成するリング状の外周
金型5とから構成されている。
【0017】固定金型3は、ディスク基板2の外径寸法
よりもやや大径とされ、その中央部に中心穴3aが設け
られて環状に形成されている。また、この固定金型3の
中心穴3aには、ノズル6aを略中心に形成したスプー
ルブッシュ6が取付部材を介して配設されている。ま
た、固定金型3には、図1及び図2に示すように、キャ
ビティ8に充填された合成樹脂を冷却硬化させるための
リング状の冷却管7a,7b,7c,7d(以下、総称
するときには、冷却管7と略す。)が内蔵されている。
なお、図2は、図1に示すディスク基板成形装置1を上
から見た図である。また、図2は、固定金型3に内蔵さ
れた冷却管7及びスプールブッシュ6に内蔵された冷却
管6bを示した図である。
【0018】スプールブッシュ6は、上述したように合
成樹脂が流し込まれるノズル6aを備えている。このノ
ズル6aは、スプールブッシュ6の上面から固定金型3
及び可動金型4によって構成されるキャビティ8に連通
するように形成されている。このノズル6aには、ディ
スク基板成形時において、高温にされることによって溶
融状態となっている合成樹脂が流し込まれる。そして、
この溶融状態の合成樹脂がキャビティ8に充填されるこ
とによってディスク基板2が成形される。また、このス
プールブッシュ6は、図1及び図2に示すように、ノズ
ル6aを中心軸Aとしてリング状の冷却管6bが内蔵さ
れている。また、この冷却管6bは、後の工程でポンチ
9によってディスク基板2に対して中心穴を形成する部
分を冷却硬化させるために備えられる。
【0019】また、可動金型4は、ディスク基板2の外
径寸法とほぼ同径とされ、その中央部に固定金型3の中
心穴3aと同心に中心穴4aが環状に形成されている。
可動金型4には、その中心穴4aに、キャビティ8内に
成形されたディスク基板2に中心穴を形成するポンチ9
が配設されている。また、可動金型4の内部には、図2
に示すように、リング状の冷却管10a,10b,10
c,10d(以下、総称するときには、冷却管10と略
す。)が内蔵されている。ここで、冷却管10は、キャ
ビティ8に対して冷却管7と略対称位置に配設されるこ
とによって、固定金型3側と可動金型4側とのキャビテ
ィ8構成面における温度差を小さくさせるようになって
いる。
【0020】上記のポンチ9は、成形されて冷却硬化さ
れたディスク基板2に対して中心穴を開けるためのもの
である。このポンチ9の周囲には、中心軸Aを中心とし
てリング状の冷却管9aが配設されている。この冷却管
9aは、冷却管6bと同様に、後の工程でポンチ9によ
ってディスク基板2に対して中心穴を形成する部分を冷
却硬化させるために備えられる。また、この冷却管9a
は、キャビティ8構成面に対して冷却管6bと略対称位
置に配設させることによって、キャビティ8構成面の略
中心部において、固定金型3側と可動金型4側との温度
差を小さくさせるようになっている。
【0021】上記固定金型3及び可動金型4には、上述
のように、キャビティ8に対して略対称位置に複数の冷
却管7,10が内蔵されている。これら冷却管7,10
は、中心軸Aを中心としてリング状に内蔵されている。
これら冷却管7,10の内部には、水が流されることに
よって固定金型3及び可動金型4の温度を下げることが
可能となる。そして、これら複数の冷却管7,10は、
この固定金型3及び可動金型4に内蔵されることによっ
て、高温でキャビティ8内にノズル6aから充填される
合成樹脂を冷却硬化させることが可能である。
【0022】なお、本実施の形態において、ディスク基
板成形装置1は、固定金型3に内蔵されたの冷却管7と
可動金型4に内蔵された冷却管10との間隔t1が約1
5.2mmとなるように配設されている。また、冷却管
7a及び冷却管10aの直径t2が約36mmであり、
冷却管7b,8bの直径t3が約54mmであり、冷却
管7c,8cの直径t4が約72mmであり、冷却管7
d,8dの直径t5が約86mmに成形して固定金型3
及び可動金型4に内蔵されている。
【0023】このように構成されたディスク基板成形装
置1は、ディスク基板成形時において、図3に示すよう
な温度分布となる。
【0024】なお、この図3に示すディスク基板成形装
置1の内部の温度分布図は、上述のように設計されたデ
ィスク基板成形装置1に対して行ったディスク基板成形
時のシミュレーションの結果を示した図である。
【0025】この図3によれば、スプールブッシュ6に
内蔵されている冷却管6b及びポンチ9の周囲に内蔵さ
れている冷却管9aの周囲の領域Aにおいて、最も温度
が低くなり、約90℃程度になっている。そして、これ
らスプールブッシュ6に内蔵されている冷却管6b及び
ポンチ9の周囲に内蔵されている冷却管9aの周囲から
離れることによって温度が領域Bにおいて約98℃程
度、領域Cにおいて約102℃程度と順次に上昇し、さ
らに離れることによって領域Dにおいて約108℃程度
となっている。
【0026】また、高温で溶融状態の合成樹脂が充填さ
れるキャビティ8の周囲は、領域Eおいて、約114℃
程度となっている。また、固定金型3に内蔵されている
冷却管7と可動金型4に内蔵されている冷却管10との
間の領域Fにおいては、約112℃と高温になってい
る。
【0027】ここで、比較例として、図4に従来のディ
スク基板成形装置30を示す。なお、図4は、従来のデ
ィスク基板成形金型装置30の断面図である。
【0028】このディスク基板成形装置30は、ディス
ク基板31の一方面を成形する固定金型32とディスク
基板の他方面を成形する可動金型33と、ディスク基板
31の外周部を成形する外周金型34と、溶解状態の合
成樹脂が流し込まれるノズル36aを中心線A上に備え
たスプールブッシュ36と、成形されたディスク基板3
1に対して中心穴を形成するポンチ37とからなる。ま
た、このディスク基板成形装置30は、固定金型32と
可動金型33とが当接されることによって、合成樹脂が
充填されるキャビティ35を構成する。
【0029】このディスク基板成形装置30の固定金型
32側には、固定金型32に配設された冷却管38と、
スプールブッシュ36に内蔵された冷却管39とが内蔵
されている。また、ディスク基板成形金型装置30の可
動金型33側には、冷却管40が内蔵されている。これ
らの冷却管38,39,40は、リング状に形成され、
図4中に示す中心軸Aを中心として固定金型32側及び
可動金型33側に複数個内蔵されている。
【0030】ここで、上述の従来のディスク基板成形装
置30のディスク基板31成形時における温度分布をシ
ミュレーションした結果を図5に示す。
【0031】固定金型32側においては、ノズル36a
の周囲に内蔵されている冷却管39の周囲の領域aにお
いて、最も温度が低くなり、約90℃程度になってい
る。そして、ノズル36aの周囲に内蔵されている冷却
管39から離れることによって温度が領域bにおいて約
98℃程度、領域cにおいて約102℃程度と順次に上
昇し、さらに離れることによって領域dにおいて約10
8℃程度となっている。また、固定金型32に内蔵され
ている冷却管38とキャビティ35との間の領域eにお
いては、約112℃程度となっている。
【0032】一方、可動金型33側においては、キャビ
ティ35の中心付近の領域fにおいて最も温度が高くな
り、約120℃程度となり、キャビティ35の中心から
離れることによって領域gにおいて約115℃程度とな
り、領域h、領域dとなることにともなって順次温度が
下がっている。
【0033】上述のディスク基板成形装置30は、キャ
ビティ35の構成面において、図5に示すように固定金
型32側と可動金型33側とで温度分布が異なる。この
ようにキャビティ35の構成面において、上述したディ
スク基板成形装置30を構成する固定金型32と可動金
型33との温度差が生ずると、キャビティ35内に充填
される合成樹脂に温度の隔たりが生じ、ディスク基板3
1に所定の曲率半径で変形を生ずる原因となる。また、
この温度差は、ディスク基板31の中心になるほど著し
くなっている。したがって、このようなディスク基板成
形装置30では、上述のようなディスク基板31の変形
を防ぐことが困難となる。また、図4に示したディスク
基板成形装置30を構成する固定金型32及び可動金型
33の温度分布は、合成樹脂が充填されるキャビティ3
5の内周部から外周部に亘って均一ではないので、ディ
スク基板31の面振れ等が発生するという不都合を生ず
る。
【0034】一方、上述の図3に示したディスク基板成
形装置1のディスク基板2成形時における温度分布図に
よれば、固定金型3及び可動金型4に冷却管7,10を
内蔵するとともに、中心軸Aの周囲において、スプール
ブッシュ6及びポンチ9に冷却管を内蔵することによっ
て、固定金型3側と可動金型4側との温度差がほとんど
ない状態になる。したがって、上述のディスク基板成形
装置1によれば、成形されたディスク基板2が曲率を有
するような変形を防ぐことが可能となる。また、このデ
ィスク基板成形装置1のシミュレーション結果によれ
ば、キャビティ8の近傍において、温度分布がノズル6
aの中心軸Aに対して対称となっている。したがって、
上述のディスク基板成形装置1によれば、成形されたデ
ィスク基板2に面振れを生ずるようなことがない。さら
に、上述のディスク基板成形装置1は、局所的に高温の
部分がないので、高温の合成樹脂を長時間にわたって冷
却する必要がなく、ディスク基板2の成形時間を短縮す
ることが可能となる。
【0035】つぎに、本実施の形態にかかるディスク基
板成形装置1において、キャビティ8構成面の固定金型
3側の温度と可動金型側4の温度との温度差特性Aを測
定した結果を図6に示す。また、比較例として挙げたデ
ィスク基板成形装置30において、キャビティ35構成
面の固定金型32側の温度と可動金型33側の温度との
温度差特性Bを測定した結果を測定した結果を図6に示
す。
【0036】ここで、この図6に示した測定において
は、図7に示すように、双方のディスク基板成形装置
1,30のキャビティ8,35構成面の外周部から内周
部に亘って、各測定点1〜14を設けて測定を行ってい
る。
【0037】なお、図6は、縦軸に固定金型3,32側
の温度と可動金型4,33側の温度との温度差[℃]を
示し、横軸に各測定点1〜測定点14を示した図であ
る。また、図7に示した測定点1〜14のうち、測定点
11〜測定点14については、ディスク基板2,31が
冷却硬化された後にポンチ9,37によって中心穴が形
成されるために、成形されるディスク基板2,31の変
形において考慮する必要がない。
【0038】温度差特性Bにおいては、測定点1〜測定
点11において、傾きが負であり、次第に温度差が大き
くなり、測定点11において固定金型32側の温度と可
動金型33側の温度との差が約5℃以上となっている。
そして、測定点11〜測定点14においては、温度差特
性Bの傾きが正となる。そして、測定点14おいては、
固定金型32側の温度と可動金型33側の温度との差が
約10℃程度となっている。
【0039】一方、温度差特性Aにおいては、測定点1
〜測定点9程度において、温度差が約0℃程度を示し、
固定金型3側の温度と可動金型4側の温度との温度差が
ない状態となっている。また、測定点9〜11におい
て、約5℃程度の温度差が生じているが、キャビティ8
構成面のほぼ全面に亘って温度差特性Bと比較して温度
差がない状態となっている。
【0040】このように、ディスク基板成形装置1は、
図6に示すように、キャビティ8構成面の全面に亘っ
て、固定金型3側の温度と可動金型4側の温度との温度
差がほとんどない状態になっている。したがって、上記
の図6に示した結果は、上述の計算機シミュレーション
と合致している。
【0041】また、本実施の形態にかかるディスク基板
成形装置1によれば、ディスク基板成形時において、キ
ャビティ8構成面における固定金型3側と可動金型4側
との温度差がない状態でディスク基板を成形することが
可能となる。
【0042】上述のディスク基板成形装置1及びディス
ク基板成形装置30によりディスク基板2を成形する
と、図8に示すように、成形されたディスク基板2の反
りによる変形量t6で成形される。このディスク基板
2,31の変形量t6は、ディスク基板成形装置1によ
り成形したとき、約9μmとなり、比較例として示した
ディスク基板成形装置30により成形したとき約15μ
mとなる。したがって、本実施の形態にかかるディスク
基板成形装置1によれば、ディスク基板1の反りによる
変形が少ないディスク基板を成形することが可能とな
る。
【0043】このように構成されたディスク基板成形装
置1は、スプールブッシュ6の内部のみならずポンチ9
の周囲に冷却管9aを内蔵することにより、図3に示し
たようなシミュレーション結果を示す。また、このディ
スク基板成形装置1によれば、キャビティ8を構成する
固定金型3と可動金型4との温度分布をキャビティに対
して略対称とするとともに、ノズル6の中心軸Aに対し
て略対称の温度分布とすることが可能であるので、成形
されたディスク基板2の変形や面振れを防止することが
可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる円盤状記録媒体基板の成形金型装置は、固定金型側
に内蔵された固定金型側冷却手段と、可動金型側に内蔵
された可動金型側冷却手段とを備え、固定金型側冷却手
段として、溶融状態の合成樹脂が注入されるノズルの周
囲に配設された第1の冷却手段と、ノズルを中心として
第1の冷却手段よりも外周に配設された第2の冷却手段
と、可動金型側冷却手段として、第1の冷却手段と対称
位置に配設された第3の冷却手段と、第2の冷却手段と
対称位置に配設された第4の冷却手段とからなるので、
円盤状記録媒体基板の成形時において、固定金型側と可
動金型側との温度分布がキャビティに対して略対称とす
ることが可能となる。また、この円盤状記録媒体基板の
成形金型装置は、ノズルの中心線に対して温度分布を略
対称にすることが可能であるとともに、固定金型と可動
金型との温度分布をキャビティに対して略対称とするこ
とが可能となる。したがって、上述の円盤状記録媒体基
板の成形金型装置によれば、成形された円盤状記録媒体
基板が曲率を有するような変形を防ぐことが可能とな
る。また、この円盤状記録媒体基板の成形金型装置によ
れば、温度分布がノズル6aの中心軸Aに対して対称と
なっている。したがって、この円盤状記録媒体基板の成
形金型装置によれば、成形された円盤状記録媒体基板に
面振れ生ずるようなことがない。さらに、この円盤状記
録媒体基板の成形金型装置は、局所的に高温の部分がな
く、高温の合成樹脂を長時間にわたって冷却する必要が
なく、円盤状記録媒体基板の成形時間を短縮することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる円盤状記録媒体基板の成形金型
装置の一例を示す断面図である。
【図2】ディスク基板成形金型装置の一例を示す上面図
である。
【図3】ディスク基板成形装置のディスク基板成形時に
おける温度分布を示す断面概略図である。
【図4】従来のディスク基板成形装置を示す断面図であ
る。
【図5】従来のディスク基板成形装置のディスク基板成
形時における温度分布を示す断面概略図である。
【図6】本実施の形態にかかるディスク基板成形装置と
従来のディスク基板成形装置のキャビティ構成面におけ
る固定金型側と可動金型側との温度差と、キャビティ構
成面における各測定点との関係を示す図である。
【図7】本実施の形態にかかるディスク成形装置及び従
来のディスク基板成形金型装置におけるキャビティ構成
面の各測定点の位置を示す図である。
【図8】ディスク基板の変形量を説明するための断面概
略図である。
【符号の説明】
1 ディスク基板成形装置、2 ディスク基板、3 固
定金型、4 可動金型、6 スプールブッシュ、6a
ノズル、6b 冷却管、7 冷却管、8 キャビティ、
9a 冷却管、10 冷却管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向位置に配置されるとともに記
    録媒体の成形時において樹脂材料が充填されて円盤状記
    録媒体基板が成形されるキャビティを構成する固定金型
    及び可動金型と、 上記固定金型側に内蔵された固定金型側冷却手段と、 上記可動金型側に内蔵された可動金型側冷却手段とを備
    え、 上記固定金型側冷却手段が、溶融状態の合成樹脂が注入
    されるノズルの周囲に配設された第1の冷却手段と、上
    記ノズルを中心として上記第1の冷却手段よりも外周に
    配設された第2の冷却手段とからなり、 上記可動金型側冷却手段が、上記第1の冷却手段と対称
    位置に配設された第3の冷却手段と、上記第2の冷却手
    段と対称位置に配設された第4の冷却手段とからなるこ
    とを特徴とする円盤状記録媒体基板の成形金型装置。
JP33195496A 1996-12-12 1996-12-12 円盤状記録媒体基板の成形金型装置 Withdrawn JPH10166366A (ja)

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