JPH10166326A - タイル貼りサイディング基材の製造方法 - Google Patents

タイル貼りサイディング基材の製造方法

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JPH10166326A
JPH10166326A JP35194696A JP35194696A JPH10166326A JP H10166326 A JPH10166326 A JP H10166326A JP 35194696 A JP35194696 A JP 35194696A JP 35194696 A JP35194696 A JP 35194696A JP H10166326 A JPH10166326 A JP H10166326A
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JP
Japan
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weight
cement
fiber
reinforced cement
base material
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Pending
Application number
JP35194696A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Imai
克彦 今井
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Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その第1の目的は、繊維強化セメントを型枠
に流し込む方法を採用し、サイディング基材の製造工程
とタイルの貼り付け工程を同時に行うことによって、短
い工期で、しかも低コストでタイル貼りサイディング基
材を製造する方法を提供することである。 【解決手段】 図1に示すように繊維強化セメント10
を、455×1810×25mmの内部寸法を有する木
製の型枠11に流し込んだ。尚、型枠11の底部には、
予め95×45×7mmの寸法を有する多数のタイル1
2を一定間隔を保って敷き並べ、各タイル12の間に
は、仮目地材13を配置しておいた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、戸建て住宅の外壁材と
して用いられるタイル貼りサイディング基材の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より戸建て住宅の外壁にタイルを貼
り付ける方法としては、建築現場において建物のセメン
ト壁(サイディング基材)に対し、左官工事によりタイ
ルをモルタルで貼り付ける、いわゆる湿式法と、予め工
場でサイディング基材に接着剤を用いてタイルを貼り付
けておき、これを建築現場まで搬送して柱や梁に取り付
ける方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして製造さ
れるタイル貼りサイディング基材は、国の防火基準を満
足し、高い強度を有しているが、製造工程が複雑である
ため、コストの低減を図ることが困難であった。
【0004】特に湿式法を採用する場合、工期が長くな
るため、人件費が高くなり、よりコスト高となりやすい
という問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その第1の目的は、繊維強化セメントを型枠に流
し込む方法を採用し、サイディング基材の製造工程とタ
イルの貼り付け工程を同時に行うことによって、短い工
期で、しかも低コストでタイル貼りサイディング基材を
製造する方法を提供することである。
【0006】また本発明の第2の目的は、流し込み成形
法に適した繊維強化セメントを用いてタイル貼りサイデ
ィング基材を製造する方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のタイル貼りサイ
ディング基材の製造方法は、底部に複数個のタイルを敷
き並べた型枠に繊維強化セメントを流し込んだ後、養生
硬化させることを特徴とする。
【0008】また本発明のタイル貼りサイディング基材
の製造方法は、繊維強化セメントが、セメントに対し、
50〜120重量%の軽量骨材、1〜5重量%の減水
剤、0.01〜2重量%のパルプ繊維、3〜20重量%
の強化繊維及び60重量%以下の水を含有してなること
を特徴とする。
【0009】さらに本発明のタイル貼りサイディング基
材の製造方法は、硬化した後のセメントの比重が1.3
以下であり、熱伝導率が0.40W/m・K以下である
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の方法によると、底部に複数個のタイル
を敷き並べた型枠に繊維強化セメントを流し込んだ後、
養生硬化させるため、サイディング基材の製造工程とタ
イルの貼り付け工程を同時に行うことが可能となる。
【0011】本発明のセメントとしては、公知のセメン
トが使用でき、例えば普通ポルトランドセメント、早強
ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、
耐硫酸ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメ
ントを単独あるいは2種以上混合して使用可能である。
【0012】但し、強化繊維として、ガラス繊維を使用
する場合は、ガラス繊維のアルカリによる劣化を抑える
ため、珪酸カルシウム−アウイン−スラグ系低アルカリ
性セメント(秩父小野田株式会社製GRCセメント)、
アウイン−石膏−炭酸カルシウム系低アルカリ性セメン
ト等の低アルカリ性セメントを使用することが望まし
い。
【0013】本発明では、上記のセメントに、強化繊維
としてビニロン繊維、アクリル繊維、カーボン繊維、ア
ラミド繊維等の有機繊維やガラス繊維を混合させるが、
不燃性の点からガラス繊維を使用することが望ましい。
さらにセメント中での劣化の少ない耐アルカリ性ガラス
繊維を使用することがより望ましい。ガラス繊維の形態
としては、繊維長5〜50mm、繊維径5〜25μmの
チョップドストランドが適当である。
【0014】また本発明においては、セメントに対し5
0〜120重量%の軽量骨材、1〜5重量%の減水剤、
0.01〜2重量%のパルプ繊維、3〜20重量%の強
化繊維及び60重量%以下の水を含有させた繊維強化セ
メントを使用すると、軽量で、強度が高く、防火性能と
成形作業性に優れたセメント硬化体を得ることができる
ため好ましいが、各材料の配合量を上記のように限定し
た理由は、次のとおりである。
【0015】軽量骨材は、硬化体の比重を下げて軽量化
すると共に、熱伝導率を下げて防火性能を向上させる作
用を有するものであり、かさ比重が1.0以下のシラス
バルーン、パーライト、ガラスバルーン及びスチレン、
エチレン、ウレタン等の有機高分子物質の発泡系粉状体
等が使用できるが、特にガラスバルーンは、吸水率が小
さく、水/セメント比を小さくすることができ、硬化し
た後の曲げ強度を向上する効果が大きいため好ましい。
軽量骨材の配合量は、セメントに対し、50〜120重
量%、好ましくは、60〜100重量%とする。配合量
が50重量%未満では、硬化した後の比重と熱伝導率が
大きくなり、120重量%を超えると、流し込み成形を
行った際に分離現象が発生しやすくなり、硬化体の強度
が低くなると共に、成形作業性が悪くなるため好ましく
ない。
【0016】減水剤は、水の量を減らしても成形作業性
を良好に維持させる作用を有するものであり、市販の減
水剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤等
が使用できる。減水剤の配合量は、セメントに対し、1
〜5重量%、好ましくは2〜4重量%とする。配合量が
1重量%未満では、減水効果が小さくなり、5重量%を
超えると、セメント硬化体の防火性能が低下しやすくな
ると共に、材料コストが上昇するため好ましくない。
【0017】パルプ繊維は、流し込み成形を行った際の
軽量骨材の分離現象を抑え、強度と成形作業性を向上さ
せる作用を有するものであり、その配合量は、セメント
に対し、0.01〜2重量%、好ましくは0.1〜1.
0重量%とする。配合量が0.01重量%未満では、軽
量骨材の分離を防止する効果が小さくなり、2重量%を
超えると、モルタルの流動性が小さくなり、成形作業性
が悪くなるため好ましくない。
【0018】強化繊維の配合量は、セメントに対し3〜
20重量%、好ましくは5〜15重量%とする。配合量
が3重量%未満では、補強効果が小さくなり、20重量
%を超えると、成形作業性が悪くなるため好ましくな
い。
【0019】また水の配合量は、セメントに対し、60
重量%未満とする。すなわち配合量が60重量%を超え
ると、硬化体の強度が低下するため好ましくない。
【0020】尚、本発明で使用する繊維強化セメントに
は、必要に応じて、収縮低減剤、防水剤、遅延剤、AE
剤、増粘剤等の各種添加剤を添加しても良い。またセメ
ントの一部を、膨張材、フロロカルシウムアルミネート
を主成分とする寸法安定化材及び高炉スラグ微粉末、シ
リカヒューム、フライアッシュ等のポゾラン物質で置き
換えても良い。
【0021】
【実施例】以下、本発明のタイル貼りサイディング基材
の製造方法を実施例に基づいて説明する。
【0022】表1は、本発明で使用する繊維強化セメン
トを示すものである。
【0023】
【表1】
【0024】表1の繊維強化セメントは、次のようにし
て作製した。
【0025】まずパルプ繊維、水、遅延剤を解繊ミキサ
ーに入れ、30秒間攪拌し、パルプ繊維を開繊させた。
次にこれをオムニミキサーに移し、セメントと軽量骨材
を入れ、1分間攪拌してから、減水剤を入れ、さらに1
分間攪拌した。その後、強化繊維を入れ、30秒間攪拌
することによって、繊維強化セメントを作製した。
【0026】次に図1に示すように繊維強化セメント1
0を、455×1810×25mmの内部寸法を有する
木製の型枠11に流し込んだ。尚、型枠11の底部に
は、予め95×45×7mmの寸法を有する多数のタイ
ル12を一定間隔を保って敷き並べ、各タイル12の間
には、仮目地材13を配置しておいた。
【0027】その後、繊維強化セメント10の表面全体
に亙ってこてを5往復させて表面を均し、40℃、8時
間の条件で蒸気養生することによって硬化させてから、
さらに20℃、60%RHの条件室に入れ、28日間養
生させることによってタイル貼りサイディング基材を作
製した。
【0028】上記セメントは秩父小野田株式会社製のG
RCセメント、軽量骨材は株式会社サンライト製のGラ
イト、パルプ繊維はパルテック株式会社製のセロファイ
バー、減水剤はポゾリス物産株式会社製のレオビルドS
P−8N、強化繊維は日本電気硝子株式会社製の耐アル
カリ性ガラス繊維ACS19H−530W、遅延剤はク
エン酸を使用した。
【0029】表1から明らかなように、各試料は、比重
が1.20以下、熱伝導率が0.39W/m・K以下と
いずれも小さく、高い曲げ強度を有していた。
【0030】尚、表中の比重は、セメント製品の寸法と
重量から計算で求め、熱伝導率は、京都電子工業株式会
社製の熱伝導率測定装置を用いて測定した。
【0031】また曲げ強度は、各試料から275×50
×15mmの試験体を切り出し、(株)島津製作所製オ
ートグラフを使用して、スパン225mm、載荷速度2
mm/分の条件で3点曲げ試験を行うことによって測定
した。
【0032】さらに繊維強化セメントを型枠に流しこ
み、その表面を均した後の表面状態を目視で観察したと
ころ、いずれも表面がほぼ平滑であり、良好な成形作業
性を有していることが確認された。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の方法によると、繊
維強化セメントを型枠に流し込む方法により、サイディ
ング基材の製造工程と、タイル貼り付け工程を同時に行
うことができるため、短い工期で、しかも低コストでタ
イル貼りサイディング基材を製造することが可能であ
る。
【0034】また本発明においては、セメント、軽量骨
材、減水剤、パルプ繊維、強化繊維及び水を含有する繊
維強化セメントを使用し、各材料の配合量を規制するこ
とによって、軽量で、強度が高く、防火性能と成形作業
性に優れたセメント硬化体を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維強化セメントを型枠に流し込んだ
状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 繊維強化セメント 11 型枠 12 タイル 13 仮目地材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 14:42)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に複数個のタイルを敷き並べた型枠
    に繊維強化セメントを流し込んで成形した後、養生硬化
    させることを特徴とするタイル貼りサイディング基材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 繊維強化セメントが、セメントに対し、
    50〜120重量%の軽量骨材、1〜5重量%の減水
    剤、0.01〜2重量%のパルプ繊維、3〜20重量%
    の強化繊維及び60重量%以下の水を含有してなること
    を特徴とする請求項1記載のタイル貼りサイディング基
    材の製造方法。
  3. 【請求項3】 硬化した後のセメントの比重が1.3以
    下であり、熱伝導率が0.40W/m・K以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のタイル貼りサイディング
    基材の製造方法。
JP35194696A 1996-12-10 1996-12-10 タイル貼りサイディング基材の製造方法 Pending JPH10166326A (ja)

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JPH10166326A true JPH10166326A (ja) 1998-06-23

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JP35194696A Pending JPH10166326A (ja) 1996-12-10 1996-12-10 タイル貼りサイディング基材の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044841A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Kt Corp 超高強度コンクリート用結合材組成物、及びこれを利用したコンクリート組成物並びにコンクリート製品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044841A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Kt Corp 超高強度コンクリート用結合材組成物、及びこれを利用したコンクリート組成物並びにコンクリート製品

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