JPH10165847A - 静電噴霧ガン - Google Patents

静電噴霧ガン

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JPH10165847A
JPH10165847A JP33181996A JP33181996A JPH10165847A JP H10165847 A JPH10165847 A JP H10165847A JP 33181996 A JP33181996 A JP 33181996A JP 33181996 A JP33181996 A JP 33181996A JP H10165847 A JPH10165847 A JP H10165847A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バッフルコーンを用いない方法で、いわゆる粉
接部を持たない事により粉体の固着が生じず、また、分
散エアーを導入しても塗装パターンが小さくならず、塗
装パターン径を広い範囲で制御する事ができる静電噴霧
ガンを提供する。 【解決手段】高電圧発生装置2の外周に円筒状に設けら
れているエアー通路14の、更に外周に円筒状に設けら
れた粉体通路10は、ガン前方に延びており、噴射口1
1まで達して開口している。エアー通路14からのパタ
ーンエアーはキャップ6とシリンダー5の間を通過し
て、矢印Dで示すように、ガンの通路軸周りに放射状
に、且つガンの後方寄りに吹き出す。粉体通路10を通
り、噴射口11より吹き出した、粉体と搬送エアーの固
気二相流は、パターンエアーにより、矢印Cで示すよう
に広げられ、ドーナツ状の塗装パターンとなって噴霧さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装粉体に電極に
より静電荷電を施してガス流と共に噴射する構造の、粉
体塗装用静電噴霧ガンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている静電噴霧ガンに
おいては、被塗装物に対する塗装面積を稼いで効率良く
塗装するために、バッフルコーン(邪魔板)をその先端
に取り付けて、塗装パターンを広げるという事が行われ
ている。図3は、その従来の静電噴霧ガンの一例を模式
的に示した縦断面図である。同図に示すように、或程度
の長さを持つガンボディー51の、一点鎖線で表す通路
軸周りの長手方向を粉体通路53が貫通しており、その
後端が導入口52,前端が噴射口54となっている。
【0003】また、粉体通路53の前方内部には、おお
よそ同軸上に部材60が設けられており、その先端が噴
射口54から外に出ていて、そこにはバッフルコーン5
5が取り付けられている。一方、ガンボディー51後方
下側には高電圧発生装置58が内蔵されており、その先
端から出ているケーブル59が部材60を通ってバッフ
ルコーン55に達し、そのバッフルコーン55の先端に
設けられているキャップ56に取り付けられた電極57
と接続している。
【0004】以上のような構成において、粉体と搬送エ
アーの固気二相流が、同図矢印aで示すように導入口5
2から粉体通路53に送り込まれると、矢印bのように
流れて噴射口54より吹き出し、バッフルコーン55の
形状に沿って矢印cの如く広がりながら噴霧される。こ
のとき、高電圧発生装置58の働きによりケーブル59
を介して高電位となった電極57は、アース体である被
塗装物(図示せず)との間で絶縁破壊を起こし、それに
よりコロナ放電が生じて周囲のエアーが静電荷電され、
このエアーが接触する事により、ひいては噴霧される粉
体にも静電荷電が施される。
【0005】静電荷電された粉体は、電極57と被塗装
物との間に生じている電気力線に沿って、その被塗装物
まで運搬されて吸着するので、これにより確実に塗装を
行う事ができる。尚、図示しないが、バッフルコーン5
5とキャップ56の間、或いは電極57の周囲から少量
のエアーが吹き出し、バッフルコーン55前面或いは電
極57の先端部に粉体が付着しないように配慮されてい
るものもある。以上のような構成により、塗装パターン
を広げて、被塗装物に対する塗装面積を稼いで効率よく
塗装する事ができる。
【0006】さらに、ガン内部における粉体の分散性を
高めるために、分散エアーを導入する場合がある。この
場合は、同図に示すように、ガンボディー51の後方上
側に設けられたエアー管62の後端の供給口61より供
給された分散エアーが、そのエアー管62を通過して先
端のノズル63から粉体通路53の前方内部に吹き出
す。このとき、その分散エアーは、部材60の周りを矢
印dのように螺旋状に旋回して粉体を撹拌し、固気二相
流と共に噴射口54から吐き出される。
【0007】ところが、上記のようにバッフルコーンを
静電噴霧ガンの先端に取り付けて塗装パターンを広げる
という構成では、そのバッフルコーンの形状や大きさに
より、塗装パターンの大きさが概ね限定されてしまう。
しかも、粉体塗料の搬送スピードが高くなると、それに
応じてバッフルコーンの径を大きくしたとしても、任意
の大きさのパターンが形成できないという問題も生じ
る。
【0008】そして、バッフルコーンを使用すると、そ
のバッフルコーンへの粉体塗料の付着が避けられない。
この付着塗料がバッフルコーンから剥離すると、いわゆ
るスピットとして被塗装物に飛んで行き、塗装不良を起
こす。また、バッフルコーンが常に粉体の流れに曝され
る事による摩耗も生じる。そのため、バッフルコーンの
清掃,交換を頻繁に行わなくてはならないので、メンテ
ナンス性が悪くなる。
【0009】さらに、図3のケーブル59は、粉体通路
53の外部から内部に跨って配設されているので、同図
の64で示すような、いわゆる粉接部(粉体に接する部
分)がいずれかの場所に必ず存在し、このようなところ
は粉体が固着しやすく、これが原因で接点不良を起こす
場合もあり、これを取り除くためにガン自体の分解,清
掃を頻繁に行わなければならず、メンテナンス性が悪く
なる。また、固気二相流通路に干渉する部分が生じ、ス
ピット発生,摩耗等の問題が生じる。
【0010】また、上記分散エアーを導入した場合、搬
送エアーと混ざり合う事によって粉体の搬送スピードが
増加し、塗装パターンの広がりを抑制するように働くの
で、当初の目的に逆行してしまう。塗装パターン径が小
さくなると、例えば自動の塗装ライン等において静電噴
霧ガンの本数を増やさなければならなくなり、メンテナ
ンス性やコストパフォーマンスが低下する事となる。ま
た、塗装パターン径が小さくなると、部分的には被塗装
物に吹き付ける空気が多く、また強くなり、塗装面の粉
体を吹き飛ばす原因にもなる。
【0011】そこで、上記のような不都合を軽減して使
用するために、従来より、バッフルコーンを用いない方
法によって、静電噴霧ガンにいくつかの改良が加えられ
ている。
【0012】例えば、特公平6−73644号公報に記
載されている如く、筒部材により画定されて導路軸方向
に延在する粉体導路の下流端にスプレー口を形成し、粉
体導路を貫通して導路軸方向に延在する筒状の支持体に
よりガス導路を画定し、支持体にはスプレー口より下流
側において粉体偏向機構を取り付けて粉体流を横断する
ガス壁を形成させ、さらに支持体にはガス導路を粉体導
路に連結するガス吹出口を上記のガス壁を指向して少な
くとも1個形成し、かつ塗装粉体の静電荷電のためにガ
ス吹出口中に少なくとも1個の電極が設けられた構成と
している。
【0013】また、特公平4−10380号公報に記載
されている如く、粉体は搬送ガスにより拡散され、そし
て軸方向の出口ノズルから放出される搬送ガス−粉体混
合物は、実質的に半径方向に配置された放射状ギャップ
を介してその搬送ガス−粉体混合物中に導入される制御
空気により広げられる構成としている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公平6−73644号公報に記載されている構成では、
電極が粉体導路に接しているので、どうしても粉体の固
着が生じる恐れがある。そして、塗装パターン径の制御
を行う事は難しいと考えられる。また、上記特公平4−
10380号公報に記載されている構成では、制御空気
が放出されるギャップを形成するチューブと挿入部材各
々の外径を同じにしているため、制御空気の流れが分散
され、塗装パターンを広げる力が減少し、塗装パターン
径が大きく取れないという問題がある。また、放射状ギ
ャップの配置を半径方向と限定しているため、これによ
っても同様の問題が生じている。
【0015】本発明は、これらの不都合を解消し、バッ
フルコーンを用いない方法で、いわゆる粉接部を持たな
い事により粉体の固着が生じず、また、分散エアーを導
入しても塗装パターンが小さくならず、塗装パターン径
を広い範囲で制御する事ができる静電噴霧ガンを提供す
る事を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、通路軸周りに設けられ、その通路軸方
向に延びて下流端に粉体の噴射口を有する粉体通路と、
その粉体通路の内側において前記通路軸周りに設けら
れ、前記通路軸方向に延びて前記噴射口より下流側にガ
スの吹出口を有するガス通路と、そのガス通路下流端に
前記粉体を静電荷電する電極とを備えた静電噴霧ガンに
おいて、前記吹出口から前記通路軸周りに放射状で且つ
上流側向きに前記ガスが吹き出す構成とする。尚、ここ
で言う通路軸とは、構造上実体的に設けられた軸ではな
く、静電噴霧ガン本体の仮想的な中心を示している。
【0017】また、前記吹出口は、前記ガス通路の下流
端に設けられたシリンダー部材とそのシリンダー部材の
下流側先端に設けられたキャップとの間の開口により構
成され、そのキャップの前記通路軸周りの外径は、その
シリンダー部材の通路軸周りの外径よりも小さい構成と
する。そして、前記ガス通路に、前記電極に電圧を印加
する高電圧発生装置と導電ケーブルとを設けた構成とす
る。
【0018】また、前記粉体通路に、前記粉体を分散さ
せる分散用ガスを送り込む入口を設けた構成とする事も
できる。そして、前記粉体通路は、上流側から下流側に
向かって前記通路軸周りの径が徐々に小さくなるテーパ
部を有する構成とする事もできる。さらに、前記粉体通
路に、その粉体通路内において前記通路軸周りに粉体の
螺旋状の流れが生じる方向に、前記粉体を導入する導入
口を設けた構成とする事もできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の静
電噴霧ガン(以下、ガンと呼ぶ)の一実施形態を模式的
に示した縦断面図である。同図に示すように、ガンボデ
ィー1の一点鎖線で表す通路軸周り後方には、100k
Vまで昇圧できる高電圧発生装置2が内蔵されており、
そこから前方にケーブル3が延びていて、その先端で金
属等でできた導電性部材4に接続されている。
【0020】導電性部材4の前方には、ガンの頭部を形
成するシリンダー5が設けられており、これは樹脂等の
絶縁材料で作られている。導電性部材4とシリンダー5
各々の内部に跨って、通路軸方向に伸縮するように導電
性のコイルバネ7が設けられており、その前端から電極
8が延びてシリンダー5の先端に取り付けられているキ
ャップ6を貫通し、ガンの先端に達している。
【0021】一方、ガンボディー1の後方下部には、塗
装パターンを制御するパターンエアーを供給するための
供給口13が設けられており、これが高電圧発生装置2
の外周に円筒状に設けられたエアー通路14の後端につ
ながっている。このエアー通路14は、ガン前方の導電
性部材4に達している。詳しくは後述する。
【0022】また、ガンボディー1の下部斜め後方に
は、粉体と搬送エアーの固気二相流を送り込むための導
入口9が設けられており、これがエアー通路14の外周
に円筒状に設けられた粉体通路10の後端に、ガンボデ
ィー1の中央付近でつながっている。この粉体通路10
はガン前方に延びており、途中のテーパ部12を経て、
シリンダー5の周囲に設けられた噴射口11まで達して
開口している。このテーパ部12の径は、ガン前方に向
かって徐々に小さくなっている。
【0023】このように、電気系統をガンの中心に持っ
てきて、その周りを粉体の通路が取り囲む構造にする事
により、電気的な部分でいわゆる粉接部がなくなるの
で、電気的ロスや故障が少なくなる。また、ガン内部で
の粉体の経路が短くなっているので、コンパクトな設計
を行う事ができる。尚、エアー通路14は途中でエアー
通路15に枝分かれしており、このエアー通路15はエ
アー通路14の外周に円筒状に設けられ、その前端が接
続部16において粉体通路10の後端とつながってい
る。但し、エアー通路15はエアー通路14とは別系統
で設けても良い。
【0024】以上の構成において、矢印Bで示すように
供給口13より供給されたパターンエアーは、エアー通
路14を通ってガン先端部の導電性部材4に到達する。
図2は、ガン先端部を拡大して詳細に示した図である。
同図において、供給されたパターンエアーは、矢印で示
すように、導電性部材4のエアー入口より内部に入り込
み、コイルバネ7に沿ってシリンダー5に移行する。
【0025】そして、パターンエアーの一部はキャップ
6と電極8の間を通過してガン先端より吹き出し、電極
8に粉体が付着するのを防止する。また、残りはキャッ
プ6とシリンダー5の間を通過して、図1の矢印Dで示
すように、キャップ6のパターンエアー反射面とシリン
ダー5の前面との間の開口より、ガンの通路軸周りに放
射状に、且つガンの後方寄り(上流側向き)に吹き出
す。
【0026】また、図1の矢印Aで示すように導入口9
より送り込まれた固気二相流は、粉体通路10を通り、
途中のテーパ部12を経て噴射口11より吹き出す。こ
のとき、吹き出した固気二相流は、矢印Dで示すパター
ンエアーにより、矢印Cで示すように広げられ、ドーナ
ツ状の塗装パターンとなって被塗装物に噴霧される。
【0027】また、パターンエアーに粉体が衝突する事
による分散効果があり、粉体の塊を1次粒子状にしてし
まうので、従来のガンを用いる場合より塗装効率がアッ
プする。この塗装パターン径は、通常の使用状態におい
て、固気二相流の吹き出し速度や、ガンから被塗装物ま
での距離によっては変化しないので、これにより噴霧量
や塗装パターンが制御しやすくなっている。
【0028】ここで、高電圧発生装置2の働きによりケ
ーブル3,導電性部材4,コイルバネ7を介して高電位
となった電極8は、アース体である被塗装物(図示せ
ず)との間で絶縁破壊を起こし、それによりコロナ放電
が生じてパターンエアーを含む周囲のエアーが静電荷電
され、このエアーが接触する事により、ひいては噴霧さ
れる粉体にも静電荷電が施される。静電荷電された粉体
は、電極8と被塗装物との間に生じている電気力線に沿
って、その被塗装物まで運搬されて吸着するので、確実
に塗装を行う事ができる。また、電気力線の一部が高電
圧発生装置2の後端に戻る事により、これを横切ったパ
ターンエアーが静電荷電されるという事も考えられる。
【0029】また、エアー通路14から枝分かれしたエ
アー通路15を通ったパターンエアーは、粉体の分散性
を高める分散エアーとして接続部16より粉体通路10
に入り込み、例えば通路軸周りに螺旋状に旋回してスパ
イラル流となり、粉体を撹拌する。そして、テーパ部1
2を通過する事により更に撹拌の勢いを増して、固気二
相流と共に噴射口11から吐き出される。この分散エア
ーは、粉体通路10の後端部での粉体の付着,堆積を防
ぐ効果もある。
【0030】さらに、導入口9から粉体通路10への粉
体塗料の供給方向や角度を工夫して、通路軸周りの方向
に流れが生じるようにする事により、その粉体通路10
の筒形状やテーパ部12の存在と相俟って、螺旋状のス
パイラル流が自然に発生して分散効果が高まり、噴射口
11における粉体の濃度差が生じにくい構造となってい
る。
【0031】尚、図1に示すように、パターンエアーが
高電圧発生器2の周りに設けられたエアー通路14を通
過する事で、その高電圧発生器2を冷却する仕組みとな
っている。なぜならば、高電圧発生器2が過熱すると、
発生する電圧の値が不安定となり、塗装制御が困難とな
るからである。
【0032】ところで、図2に示すように、キャップ6
のパターンエアー反射面とシリンダー5の前面は、パタ
ーンエアーがガンの通路軸周りに放射状に、且つガンの
後方寄り(上流側向き)に吹き出すように向いている
が、これにより、塗装パターンを広げる上で著しい効果
を発揮する事ができる。この場合のキャップ6とシリン
ダー5の隙間Hは、おおよそ0.1〜5mmの間で調整
される。また、パターンエアーの圧力はおおよそ0.5
〜7kg/cm2 の間で使用される。これにより、塗装
パターンの径は、おおよそ30〜1000mmの範囲で
制御可能である。
【0033】本実施形態では、キャップ6とシリンダー
5はネジ部で螺合しており、キャップ6を回転する事に
よって、隙間Hを調整する事ができる。このとき、コイ
ルバネ7が圧縮される事により、キャップ6が軸方向に
付勢され、ネジ部のガタつきが除去されて、キャップ6
が摩擦力によりシリンダー5に一時的に固定される。但
し、これらの構成にはこだわるものではなく、例えば隙
間Hの値が一定に決まっていれば、キャップ6とシリン
ダー5は固定(例えばワンタッチで行えるもの)或いは
一体化しても良く、また、これらの材質を例えば多孔質
のものにする事により、パターンエアーの通路を確保し
ても良い。
【0034】さらに、同図のように、シリンダー5の外
径Eよりもキャップ6の外径Fを小さくする事で、噴射
口11からの分散エアーを加えた固気二相流の噴出によ
りシリンダー5とキャップ6との隙間Hからのパターン
エアーの吹き出しが抑制或いは妨げられる事なく、シリ
ンダー5の前面に沿うようにしてパターンエアーが勢い
良く吹き出すようになり、制御可能な塗装パターンの最
大径を大きくする事ができる。また、キャップ6への粉
体の付着を少なくしてスピットによる塗装不良を防止す
る事もできる。尚、固気二相流の噴射口11は、シリン
ダー5の前面より或程度後方に位置する事で、塗装パタ
ーンを確実に広げる事ができるが、本実施形態では、そ
の距離Gはおおよそ5〜20mmの範囲で設定される。
【0035】尚、これまで述べてきたエアーについて
は、塗装用として一般的に使用されているが、これにこ
だわるものではなく、粉体の搬送,分散或いはパターン
形成等にふさわしいガスであれば、何を使用しても良
い。また、キャップ6を導電性材料により構成し、電極
8と一体化する事もできる。これにより、ガン頭部の清
掃が簡単になる。また、図示しないが、本実施形態のガ
ンの頭部を従来のバッフルコーンを使用する方式のもの
に付け替える事も可能な構造となっている。
【0036】さらに、導電性部材4と電極8とを接続す
るコイルバネ7自体は、コイルバネの形状や機能を有し
ないものであっても良い。また、本発明構成は、摩擦帯
電型式のトリボガンに適用させる事も可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バッフルコーンを用いない方法で、いわゆる粉接部を持
たない事により粉体の固着が生じないため、電気的ロス
や故障が少なく、パターンエアーの吹き出し状態を工夫
する事により、粉体の分散性を高める分散エアーを粉体
通路に導入しても塗装パターンが小さくならず、且つ塗
装パターン径を広い範囲で制御する事ができる静電噴霧
ガンを提供する事ができる。
【0038】また、パターンエアーに粉体が衝突する事
による分散効果や、パターンエアーによる高電圧発生装
置の冷却効果、或いは粉体通路にテーパ部を設ける事に
よるスパイラル流の加速効果や、粉体の導入口の方向や
角度を工夫する事によるスパイラル流の自然発生効果
等、従来の静電噴霧ガンには見られない種々の効果が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電噴霧ガンの一実施形態を模式的に
示した縦断面図。
【図2】ガン先端部を拡大して詳細に示した図。
【図3】従来の静電噴霧ガンの一例を模式的に示した縦
断面図。
【符号の説明】
1 ガンボディー 2 高電圧発生装置 3 ケーブル 4 導電性部材 5 シリンダー 6 キャップ 7 コイルバネ 8 電極 9 導入口 10 粉体通路 11 噴射口 12 テーパ部 13 供給口 14,15 エアー通路 16 接続部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通路軸周りに設けられ、該通路軸方向に
    延びて下流端に粉体の噴射口を有する粉体通路と、該粉
    体通路の内側において前記通路軸周りに設けられ、前記
    通路軸方向に延びて前記噴射口より下流側にガスの吹出
    口を有するガス通路と、該ガス通路下流端に前記粉体を
    静電荷電する電極とを備えた静電噴霧ガンにおいて、前
    記吹出口から前記通路軸周りに放射状で且つ上流側向き
    に前記ガスが吹き出す事を特徴とする静電噴霧ガン。
  2. 【請求項2】 前記吹出口は、前記ガス通路の下流端に
    設けられたシリンダー部材と該シリンダー部材の下流側
    先端に設けられたキャップとの間の開口により構成さ
    れ、該キャップの前記通路軸周りの外径は、該シリンダ
    ー部材の該通路軸周りの外径よりも小さい事を特徴とす
    る請求項1に記載の静電噴霧ガン。
  3. 【請求項3】 前記ガス通路に、前記電極に電圧を印加
    する高電圧発生装置と導電ケーブルとを設けた事を特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の静電噴霧ガン。
  4. 【請求項4】 前記粉体通路に、前記粉体を分散させる
    分散用ガスを送り込む入口を設けた事を特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の静電噴霧ガン。
  5. 【請求項5】 前記粉体通路は、上流側から下流側に向
    かって前記通路軸周りの径が徐々に小さくなるテーパ部
    を有する事を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の静電噴霧ガン。
  6. 【請求項6】 前記粉体通路に、該粉体通路内において
    前記通路軸周りに粉体の螺旋状の流れが生じる方向に、
    前記粉体を導入する導入口を設けた事を特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載の静電噴霧ガン。
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