JPH10165401A - 超音波診断装置および壁厚計測方法 - Google Patents
超音波診断装置および壁厚計測方法Info
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- JPH10165401A JPH10165401A JP33565096A JP33565096A JPH10165401A JP H10165401 A JPH10165401 A JP H10165401A JP 33565096 A JP33565096 A JP 33565096A JP 33565096 A JP33565096 A JP 33565096A JP H10165401 A JPH10165401 A JP H10165401A
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Abstract
観的に計測する。 【解決手段】 操作者が、中隔を挟むように且つ両点を
結ぶ直線が中隔と直交するように2点をポイントし、次
に関心領域ROI1の幅を入力する。また、心室壁を挟
むように且つ両点を結ぶ直線が心室壁と直交するように
且つ心室内の点を先に指定するように2点をポイント
し、次に関心領域ROI2の幅を入力する。すると、客
観的な境界判定方法により中隔と心室壁の境界が判定さ
れ、壁厚が計算され、その壁厚の時間変化がグラフ化し
て表示される。 【効果】 壁厚の時間変化をグラフ化して表示するた
め、中隔と心室壁の運動を容易に観察できるようにな
り、運動異常や虚血性心疾患部位の同定などを好適に診
断できる。
Description
よび壁厚計測方法に関し、さらに詳しくは、心臓を描出
した画像から心臓の壁厚を正確に且つ客観的に計測でき
る超音波診断装置および壁厚計測方法に関する。
ることは、心臓壁の運動異常や虚血性心疾患部位の同定
などの診断に有用である。
その時間変化を観察するには、Mモード画像が用いられ
ている。すなわち、図17に示すように、心臓を描出
し、診断したい壁部分を通る音線L1を定める。次に、
図18に示すように、音線L1上の輝度の時間変化を示
すMモード画像を表示し、壁厚に相当する長さhの変化
を観察している。なお、図17で、RVは右心室、LV
は左心室、Aは中隔である。
画像を用いて心臓の壁厚およびその時間変化を観察する
場合、診断したい壁部分を音線L1が斜めに通ると、正
確な壁厚が判らない問題点がある。また、Mモード画像
上での壁の境界位置が観察者の主観に依存するため、客
観的な診断ができにくい問題点がある。そこで、本発明
の目的は、心臓を描出した画像から心臓の壁厚を正確に
且つ客観的に計測できる超音波診断装置および壁厚計測
方法を提供することにある。
は、超音波を用いて被検体の内部を走査し画像を生成す
る超音波診断装置において、操作者が画像中の壁厚方向
範囲を設定するための壁厚方向範囲設定手段と、壁厚方
向範囲の画素値を壁厚方向に平滑化して平滑化壁厚方向
分布データを作成する平滑化壁厚方向分布作成手段と、
平滑化壁厚方向分布データの最大値のn%の値になる位
置であって壁厚方向範囲の両端にそれぞれ最も近い2つ
の位置を壁の外側境界および内側境界と判定する境界判
定手段とを具備したことを特徴とする超音波診断装置を
提供する。上記構成において、n%の値は経験的に定め
られるが、大体20%〜50%、好ましくは30%〜4
0%である。上記第1の観点による超音波診断装置で
は、操作者自身が壁厚方向を設定するため、壁に直交す
るように壁厚方向を設定できる。そして、客観的な境界
判定方法により壁の境界を判定するため、観察者の主観
を排除できる。よって、心臓を描出した画像から心臓の
壁厚を正確に且つ客観的に計測できるようになる。ま
た、複数の壁厚方向範囲を設定することにより、部位に
よる差や一方を基準にした壁厚の比を計測できるように
なる。なお、本発明の発明者らの研究により見出された
上記の境界判定方法は、心臓の中隔の壁厚を計測するの
に適している。
超音波を用いて被検体の内部を走査し画像を生成する超
音波診断装置において、操作者が画像中の関心領域と壁
厚方向とを設定するための関心領域設定手段と、関心領
域内の画素値を壁厚方向と直交する方向に平均化して平
均値壁厚方向分布データを作成する平均値壁厚方向分布
作成手段と、平均値壁厚方向分布データを壁厚方向に平
滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成する平滑化壁
厚方向分布作成手段と、平滑化壁厚方向分布データの最
大値のn%の値になる位置であって関心領域の壁厚方向
の両端にそれぞれ最も近い2つの位置を壁の外側境界お
よび内側境界と判定する境界判定手段とを具備したこと
を特徴とする超音波診断装置を提供する。
て被検体の内部を走査し画像を生成する超音波診断装置
において、操作者が画像中の壁厚方向範囲を設定するた
めの壁厚方向範囲設定手段と、壁厚方向範囲の画素値を
壁厚方向に平滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成
する平滑化壁厚方向分布作成手段と、平滑化壁厚方向分
布データの最大値の位置を壁の外側境界と判定する外側
境界判定手段と、最大輝度のi%の値になる位置であっ
て壁厚方向範囲の外側端側で前記外側境界に最も近い位
置と前記外側境界の間の距離Δを求めると共に壁厚方向
範囲の内側端側へ前記外側境界から距離Δの位置を内側
境界限界位置と判定する内側境界限界位置判定手段と、
前記内側境界限界位置から壁厚方向範囲の内側端までの
間での平滑化壁厚方向分布データの極大値のn%の値に
なる位置であって前記内側端に最も近い位置を壁の内側
境界と判定する内側境界判定手段とを具備したことを特
徴とする超音波診断装置を提供する。上記構成におい
て、i%の値は経験的に定められるが、大体60%〜9
0%、好ましくは70%〜80%である。上記第2の観
点による超音波診断装置では、操作者自身が壁厚方向を
設定するため、壁に直交するように壁厚方向を設定でき
る。そして、客観的な境界判定方法により壁の境界を判
定するため、観察者の主観を排除できる。よって、心臓
を描出した画像から心臓の壁厚を正確に且つ客観的に計
測できるようになる。また、複数の壁厚方向範囲を設定
することにより、部位による差や一方を基準にした壁厚
の比を計測できるようになる。なお、本発明の発明者ら
の研究により見出された上記の境界判定方法は、心臓の
心室壁の壁厚を計測するのに適している。
超音波を用いて被検体の内部を走査し画像を生成する超
音波診断装置において、操作者が画像中の関心領域と壁
厚方向とを設定するための関心領域設定手段と、関心領
域内の画素値を壁厚方向と直交する方向に平均化して平
均値壁厚方向分布データを作成する平均値壁厚方向分布
作成手段と、平均値壁厚方向分布データを壁厚方向に平
滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成する平滑化壁
厚方向分布作成手段と、平滑化壁厚方向分布データの最
大値の位置を壁の外側境界と判定する外側境界判定手段
と、最大輝度のi%の値になる位置であって関心領域の
壁厚方向の第2端側で前記外側境界に最も近い位置と前
記外側境界の間の距離Δを求めると共に関心領域の壁厚
方向の第1端側へ前記外側境界から距離Δの位置を内側
境界限界位置と判定する内側境界限界位置判定手段と、
前記内側境界限界位置から関心領域の第1端の間での平
滑化壁厚方向分布データの極大値のn%の値になる位置
であって前記第1端に最も近い位置を壁の内側境界と判
定する内側境界判定手段とを具備したことを特徴とする
超音波診断装置を提供する。
て被検体の内部を走査し画像を生成する超音波診断装置
において、操作者が画像中の壁厚方向範囲を設定するた
めの壁厚方向範囲設定手段と、操作者が第1の境界判定
方法または第2の境界判定方法を選択するための境界判
定方法選択手段と、壁厚方向範囲内の画素値を壁厚方向
に平滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成する平滑
化壁厚方向分布作成手段と、平滑化壁厚方向分布データ
の最大値のn%の値になる位置であって壁厚方向範囲の
両端にそれぞれ最も近い2つの位置を壁の外側境界およ
び内側境界と判定する第1の境界判定手段と、平滑化壁
厚方向分布データの最大値の位置を壁の外側境界と判定
する外側境界判定手段と、最大輝度のi%の値になる位
置であって壁厚方向範囲の外側端側で前記外側境界に最
も近い位置と前記外側境界の間の距離Δを求めると共に
壁厚方向範囲の内側端側へ前記外側境界から距離Δの位
置を内側境界限界位置と判定する内側境界限界位置判定
手段と、前記内側境界限界位置から壁厚方向範囲の内側
端までの間での平滑化壁厚方向分布データの極大値のn
%の値になる位置であって前記内側端に最も近い位置を
壁の内側境界と判定する内側境界判定手段と、前記第1
の境界判定方法が選択された場合は前記第1の境界判定
手段により壁の外側境界および内側境界を判定すると共
に前記第2の境界判定方法が選択された場合は前記外側
境界判定手段と前記内側境界限界位置判定手段と前記内
側境界判定手段とにより壁の外側境界および内側境界を
判定する境界判定方法分岐手段とを具備したことを特徴
とする超音波診断装置を提供する。上記第3の観点によ
る超音波診断装置では、操作者自身が壁厚方向を設定す
るため、壁に直交するように壁厚方向を設定できる。そ
して、客観的な境界判定方法により壁の境界を判定する
ため、観察者の主観を排除できる。さらに、2種類の境
界判定方法を使い分けることが出来るため、異なる種類
の壁に対応できる。よって、心臓を描出した画像から心
臓の壁厚を正確に且つ客観的に計測できるようになる。
また、複数の壁厚方向範囲を設定することにより、部位
による差や一方を基準にした壁厚の比を計測できるよう
になる。なお、本発明の発明者らの研究により見出され
た上記の第1の境界判定方法は、心臓の中隔の壁厚を計
測するのに適しており、上記の第2の境界判定方法は、
心臓の心室壁の壁厚を計測するのに適している。
超音波を用いて被検体の内部を走査し画像を生成する超
音波診断装置において、操作者が画像中の関心領域と壁
厚方向とを設定するための関心領域設定手段と、操作者
が第1の境界判定方法または第2の境界判定方法を選択
するための境界判定方法選択手段と、関心領域内の画素
値を壁厚方向と直交する方向に平均化して平均値壁厚方
向分布データを作成する平均値壁厚方向分布作成手段
と、平均値壁厚方向分布データを壁厚方向に平滑化して
平滑化壁厚方向分布データを作成する平滑化壁厚方向分
布作成手段と、平滑化壁厚方向分布データの最大値のn
%の値になる位置であって関心領域の壁厚方向の両端に
それぞれ最も近い2つの位置を壁の外側境界および内側
境界と判定する第1の境界判定手段と、平滑化壁厚方向
分布データの最大値の位置を壁の外側境界と判定する外
側境界判定手段と、最大輝度のi%の値になる位置であ
って関心領域の壁厚方向の第2端側で前記外側境界に最
も近い位置と前記外側境界の間の距離Δを求めると共に
関心領域の壁厚方向の第1端側へ前記外側境界から距離
Δの位置を内側境界限界位置と判定する内側境界限界位
置判定手段と、前記内側境界限界位置から関心領域の第
1端の間での平滑化壁厚方向分布データの極大値のn%
の値になる位置であって前記第1端に最も近い位置を壁
の内側境界と判定する内側境界判定手段と、前記第1の
境界判定方法が選択された場合は前記第1の境界判定手
段により壁の外側境界および内側境界を判定すると共に
前記第2の境界判定方法が選択された場合は前記外側境
界判定手段と前記内側境界限界位置判定手段と前記内側
境界判定手段とにより壁の外側境界および内側境界を判
定する境界判定方法分岐手段とを具備したことを特徴と
する超音波診断装置を提供する。
点から第3の観点の超音波診断装置において、前記内側
境界と前記外側境界の距離の時間変化をグラフ化して表
示する時間変化グラフ表示手段をさらに具備したことを
特徴とする超音波診断装置を提供する。上記第4の観点
による超音波診断装置では、壁厚の時間変化をグラフ化
して表示するため、壁の運動を容易に観察できるように
なる。また、複数の壁厚のグラフを並べて表示すること
により、相互の比較を容易に行えるようになる。よっ
て、心臓壁の運動異常や虚血性心疾患部位の同定などの
診断に有用である。
された壁の厚さを計測する壁厚計測方法であって、操作
者が画像中の壁厚方向範囲を設定するための壁厚方向範
囲設定ステップと、壁厚方向範囲の画素値を壁厚方向に
平滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成する平滑化
壁厚方向分布作成ステップと、平滑化壁厚方向分布デー
タの最大値のn%の値になる位置であって壁厚方向範囲
の両端にそれぞれ最も近い2つの位置を壁の外側境界お
よび内側境界と判定する境界判定ステップと、前記内側
境界と前記外側境界の距離から壁厚を計算する壁厚計算
ステップとを有することを特徴とする壁厚計測方法を提
供する。上記第5の観点による壁厚計測方法では、操作
者自身が壁厚方向を設定するため、壁に直交するように
壁厚方向を設定できる。そして、客観的な境界判定方法
により壁の境界を判定するため、観察者の主観を排除で
きる。よって、心臓を描出した画像から心臓の壁厚を正
確に且つ客観的に計測できるようになる。また、複数の
壁厚方向範囲を設定することにより、部位による差や一
方を基準にした壁厚の比を計測できるようになる。な
お、本発明の発明者らの研究により見出された上記境界
判定方法は、心臓の中隔の壁厚を計測するのに適してい
る。
された壁の厚さを計測する壁厚計測方法であって、操作
者が画像中の壁厚方向範囲を設定するための壁厚方向範
囲設定ステップと、壁厚方向範囲の画素値を壁厚方向に
平滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成する平滑化
壁厚方向分布作成ステップと、平滑化壁厚方向分布デー
タの最大値の位置を壁の外側境界と判定する外側境界判
定ステップと、最大輝度のi%の値になる位置であって
壁厚方向範囲の外側端側で前記外側境界に最も近い位置
と前記外側境界の間の距離Δを求めると共に壁厚方向範
囲の内側端側へ前記外側境界から距離Δの位置を内側境
界限界位置と判定する内側境界限界位置判定ステップ
と、前記内側境界限界位置から壁厚方向範囲の内側端ま
での間での平滑化壁厚方向分布データの極大値のn%の
値になる位置であって前記内側端に最も近い位置を壁の
内側境界と判定する内側境界判定ステップと、前記内側
境界と前記外側境界の距離から壁厚を計算する壁厚計算
ステップとを有することを特徴とする壁厚計測方法を提
供する。上記第6の観点による壁厚計測方法では、操作
者自身が壁厚方向を設定するため、壁に直交するように
壁厚方向を設定できる。そして、客観的な境界判定方法
により壁の境界を判定するため、観察者の主観を排除で
きる。よって、心臓を描出した画像から心臓の壁厚を正
確に且つ客観的に計測できるようになる。また、複数の
壁厚方向範囲を設定することにより、部位による差や一
方を基準にした壁厚の比を計測できるようになる。な
お、本発明の発明者らの研究により見出された上記境界
判定方法は、心臓の心室壁の壁厚を計測するのに適して
いる。
の組み合わせとして、本発明は、画像中に描出された壁
の厚さを計測する壁厚計測方法であって、操作者が画像
中の関心領域と壁厚方向とを設定すると共に第1の境界
判定方法または第2の境界判定方法を選択する操作ステ
ップと、関心領域内の画素値を壁厚方向と直交する方向
に平均化して平均値壁厚方向分布データを作成する平均
値壁厚方向分布作成ステップと、平均値壁厚方向分布デ
ータを壁厚方向に平滑化して平滑化壁厚方向分布データ
を作成する平滑化壁厚方向分布作成ステップと、平滑化
壁厚方向分布データの最大値のn%の値になる位置であ
って関心領域の壁厚方向の両端にそれぞれ最も近い2つ
の位置を壁の外側境界および内側境界と判定する第1の
境界判定ステップと、平滑化壁厚方向分布データの最大
値の位置を壁の外側境界と判定する外側境界判定ステッ
プと、最大輝度のi%の値になる位置であって関心領域
の壁厚方向の第2端側で前記外側境界に最も近い位置と
前記外側境界の間の距離Δを求めると共に関心領域の壁
厚方向の第1端側へ前記外側境界から距離Δの位置を内
側境界限界位置と判定する内側境界限界位置判定ステッ
プと、前記内側境界限界位置から関心領域の第1端の間
での平滑化壁厚方向分布データの極大値のn%の値にな
る位置であって前記第1端に最も近い位置を壁の内側境
界と判定する内側境界判定ステップと、前記第1の境界
判定方法が選択された場合は前記第1の境界判定ステッ
プにより壁の外側境界および内側境界を判定すると共に
前記第2の境界判定方法が選択された場合は前記外側境
界判定ステップと前記内側境界限界位置判定ステップと
前記内側境界判定ステップとにより壁の外側境界および
内側境界を判定する境界判定方法分岐ステップと、前記
内側境界と前記外側境界の距離から壁厚を計算する壁厚
計算ステップとを有することを特徴とする壁厚計測方法
を提供する。
により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。
波診断装置を示すブロック図である。この超音波診断装
置100は、超音波パルスを送信し超音波エコーを受信
する超音波探触子1と、走査平面を電子走査して音線信
号を取得する送受信制御部2と、前記超音波エコーの強
度に基づくBモード画像データを生成するBモード処理
部3と、前記Bモード画像データによりBモード表示画
像を生成する中央処理部6と、前記表示画像を表示する
CRT7と、操作者が指示を入力する入力装置8とを具
備している。また、前記中央処理部6は、壁厚計測部6
0を含んでいる。
測処理を示すフロー図である。ステップQ1では、操作
者が入力装置8を操作して関心領域を設定する。例え
ば、図4に示すように、心臓のBモード画像をCRT7
に表示させ、そのBモード画像中に関心領域ROI1,
ROI2を設定する。なお、図4で、RVは右心室、L
Vは左心室、Aは中隔、Bは左心室LVの心室壁であ
る。関心領域の設定方法をさらに詳しく説明すると、診
断したい壁が中隔の場合は、図5の(a)に示すよう
に、中隔Aを挟むように且つ両点を結ぶ直線が中隔Aと
直交するように2点P1,P2をポイントし、次に関心
領域ROI1の幅wを入力する。また、診断したい壁が
心室壁の場合は、図5の(b)に示すように、心室壁B
を挟むように且つ両点を結ぶ直線が心室壁Bと直交する
ように且つ心室内の点を先に指定するように2点P1,
P2をポイントし、次に関心領域ROI2の幅wを入力
する。2点P1,P2を結ぶ直線が壁厚方向になり、そ
れに直交する方向が幅方向になる。また、壁が心室壁の
場合は、P1が内端点になり、P2が外端点になる。
域ごとに中隔型か心室壁型かを選択する。ここでは、関
心領域ROI1については中隔型を選択し、関心領域R
OI2については心室壁型を選択する。
判定用比率n,iを設定する。後述するように、境界判
定用比率n,iは、壁の境界を定めるために使用され
る。なお、全ての関心領域が中隔型なら境界判定用比率
iの設定は省略される。
される毎にステップQ3〜Q6を実行する。ステップQ
3では、関心領域の一つを処理対象とする。ステップQ
4では、後述する壁厚計算処理を実行し、処理対象の関
心領域に含まれている壁の壁厚を計算する。ステップQ
5では、未処理の関心領域があれば前記ステップQ3に
戻り、全ての関心領域について前記ステップQ4を実行
したならステップQ6へ進む。
領域ごとの壁厚の時間変化をグラフ化し、表示する。そ
して、前記ステップQ2に戻る。
フロー図である。まず、中隔型の関心領域ROI1に対
する壁厚計算処理について説明する。ステップS1で
は、関心領域内の各画素の輝度を幅方向に平均し(関心
領域の幅方向の長さが一定なら加算だけでもよい)、図
7に示すように平均値壁厚方向分布データを作成する。
ステップS2では、平均値壁厚方向分布データを壁厚方
向に移動平均し、図8に示すように平滑化壁厚方向分布
データを作成する。ステップS3では、処理対象の関心
領域ROI1が中隔型であるから、ステップS4へ分岐
する。ステップS4では、図9に示すように、最大輝度
のn%の輝度の位置であって関心領域の内端(P1),
外端(P2)にそれぞれ最も近い各位置を壁の内側境
界,外側位置と判定する。そして、ステップS8へ進
む。ステップS8では、内側境界と外側位置の間の画素
数から壁厚の実長さを計算する。そして、図2のステッ
プQ5へ戻る。
する壁厚計算処理について説明する。ステップS1で
は、関心領域内の各画素の輝度を幅方向に平均し(関心
領域の幅方向の長さが一定なら加算だけでもよい)、図
10に示すように平均値壁厚方向分布データを作成す
る。ステップS2では、平均値壁厚方向分布データを壁
厚方向に移動平均し、図11に示すように平滑化壁厚方
向分布データを作成する。ステップS3では、処理対象
の関心領域ROI1が心室壁型であるから、ステップS
5へ分岐する。ステップS5では、図12に示すよう
に、最大輝度の位置を壁の外側位置と判定する。ステッ
プS6では、図13に示すように、最大輝度のi%の輝
度の位置であって外側境界よりも外端(P2)側で外側
境界に最も近い位置までの距離Δを求める。次に、図1
4に示すように、外側境界から内端(P1)側へ距離Δ
の位置を内側境界限界位置とする。ステップS7では、
図15に示すように、内側境界限界位置から内端(P
1)までの間での極大輝度のn%の輝度の位置であって
関心領域の内端(P1)に最も近い位置を壁の内側境界
と判定する。ステップS8では、図16に示すように、
内側境界と外側位置の間の画素数から壁厚の実長さを計
算する。そして、図2のステップQ5へ戻る。以上の超
音波診断装置100によれば、操作者が点P1,P2を
設定することにより、診断したい壁A,Bに直交するよ
うに壁厚方向を設定できる。また、客観的な境界判定方
法(ステップS1〜S7)により壁A,Bの境界を判定
するため、観察者の主観を排除できる。また、2種類の
境界判定方法(中隔型と心室壁型)を使い分けることが
出来るため、異なる種類の壁に対応できる。また、複数
の関心領域(ROI1,ROI2)を設定することによ
り、両者の差や壁厚の比を計測することができる。さら
に、壁厚の時間変化をグラフ化して表示するため(図
6)、壁A,Bの運動を容易に観察できるようになる。
また、複数の壁厚のグラフを並べて表示することによ
り、相互の比較を容易に行えるようになる。よって、心
臓を描出した超音波画像から心臓の壁厚を正確に且つ客
観的に計測できるようになる。
方法によれば、診断したい壁に直交するように壁厚方向
を操作者が設定できる。また、客観的な境界判定方法に
より壁の境界を判定するため、観察者の主観を排除でき
る。よって、心臓を描出した超音波画像から心臓の壁厚
を正確に且つ客観的に計測できるようになる。また、2
種類の境界判定方法(中隔型と心室壁型)を使い分ける
ことにより、異なる種類の壁に対応できる。また、複数
の関心領域を設定することにより、部位による差や一方
を基準にした壁厚の比を計測することができる。さら
に、壁厚の時間変化をグラフ化して表示できるため、壁
の運動を容易に観察できるようになる。さらに、異なる
壁厚のグラフを並べて表示することにより、相互の比較
を容易に行えるようになり、心臓壁の運動異常や虚血性
心疾患部位の同定などを好適に診断できる。
示す構成図である。
すフロー図である。
すフロー図である。
示図である。
示図である。
図である。
の例示図である。
の例示図である。
である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 超音波を用いて被検体の内部を走査し画
像を生成する超音波診断装置において、 操作者が画像中の壁厚方向範囲を設定するための壁厚方
向範囲設定手段と、壁厚方向範囲の画素値を壁厚方向に
平滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成する平滑化
壁厚方向分布作成手段と、平滑化壁厚方向分布データの
最大値のn%の値になる位置であって壁厚方向範囲の両
端にそれぞれ最も近い2つの位置を壁の外側境界および
内側境界と判定する境界判定手段とを具備したことを特
徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 超音波を用いて被検体の内部を走査し画
像を生成する超音波診断装置において、 操作者が画像中の壁厚方向範囲を設定するための壁厚方
向範囲設定手段と、壁厚方向範囲の画素値を壁厚方向に
平滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成する平滑化
壁厚方向分布作成手段と、平滑化壁厚方向分布データの
最大値の位置を壁の外側境界と判定する外側境界判定手
段と、最大輝度のi%の値になる位置であって壁厚方向
範囲の外側端側で前記外側境界に最も近い位置と前記外
側境界の間の距離Δを求めると共に壁厚方向範囲の内側
端側へ前記外側境界から距離Δの位置を内側境界限界位
置と判定する内側境界限界位置判定手段と、前記内側境
界限界位置から壁厚方向範囲の内側端までの間での平滑
化壁厚方向分布データの極大値のn%の値になる位置で
あって前記内側端に最も近い位置を壁の内側境界と判定
する内側境界判定手段とを具備したことを特徴とする超
音波診断装置。 - 【請求項3】 超音波を用いて被検体の内部を走査し画
像を生成する超音波診断装置において、 操作者が画像中の壁厚方向範囲を設定するための壁厚方
向範囲設定手段と、操作者が第1の境界判定方法または
第2の境界判定方法を選択するための境界判定方法選択
手段と、壁厚方向範囲内の画素値を壁厚方向に平滑化し
て平滑化壁厚方向分布データを作成する平滑化壁厚方向
分布作成手段と、平滑化壁厚方向分布データの最大値の
n%の値になる位置であって壁厚方向範囲の両端にそれ
ぞれ最も近い2つの位置を壁の外側境界および内側境界
と判定する第1の境界判定手段と、平滑化壁厚方向分布
データの最大値の位置を壁の外側境界と判定する外側境
界判定手段と、最大輝度のi%の値になる位置であって
壁厚方向範囲の外側端側で前記外側境界に最も近い位置
と前記外側境界の間の距離Δを求めると共に壁厚方向範
囲の内側端側へ前記外側境界から距離Δの位置を内側境
界限界位置と判定する内側境界限界位置判定手段と、前
記内側境界限界位置から壁厚方向範囲の内側端までの間
での平滑化壁厚方向分布データの極大値のn%の値にな
る位置であって前記内側端に最も近い位置を壁の内側境
界と判定する内側境界判定手段と、前記第1の境界判定
方法が選択された場合は前記第1の境界判定手段により
壁の外側境界および内側境界を判定すると共に前記第2
の境界判定方法が選択された場合は前記外側境界判定手
段と前記内側境界限界位置判定手段と前記内側境界判定
手段とにより壁の外側境界および内側境界を判定する境
界判定方法分岐手段とを具備したことを特徴とする超音
波診断装置。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
の超音波診断装置において、前記内側境界と前記外側境
界の距離の時間変化をグラフ化して表示する時間変化グ
ラフ表示手段をさらに具備したことを特徴とする超音波
診断装置。 - 【請求項5】 画像中に描出された壁の厚さを計測する
壁厚計測方法であって、 操作者が画像中の壁厚方向範囲を設定するための壁厚方
向範囲設定ステップと、壁厚方向範囲の画素値を壁厚方
向に平滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成する平
滑化壁厚方向分布作成ステップと、平滑化壁厚方向分布
データの最大値のn%の値になる位置であって壁厚方向
範囲の両端にそれぞれ最も近い2つの位置を壁の外側境
界および内側境界と判定する境界判定ステップと、前記
内側境界と前記外側境界の距離から壁厚を計算する壁厚
計算ステップとを有することを特徴とする壁厚計測方
法。 - 【請求項6】 画像中に描出された壁の厚さを計測する
壁厚計測方法であって、 操作者が画像中の壁厚方向範囲を設定するための壁厚方
向範囲設定ステップと、壁厚方向範囲の画素値を壁厚方
向に平滑化して平滑化壁厚方向分布データを作成する平
滑化壁厚方向分布作成ステップと、平滑化壁厚方向分布
データの最大値の位置を壁の外側境界と判定する外側境
界判定ステップと、最大輝度のi%の値になる位置であ
って壁厚方向範囲の外側端側で前記外側境界に最も近い
位置と前記外側境界の間の距離Δを求めると共に壁厚方
向範囲の内側端側へ前記外側境界から距離Δの位置を内
側境界限界位置と判定する内側境界限界位置判定ステッ
プと、前記内側境界限界位置から壁厚方向範囲の内側端
までの間での平滑化壁厚方向分布データの極大値のn%
の値になる位置であって前記内側端に最も近い位置を壁
の内側境界と判定する内側境界判定ステップと、前記内
側境界と前記外側境界の距離から壁厚を計算する壁厚計
算ステップとを有することを特徴とする壁厚計測方法。
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